豊橋技術科学大学グローバル工学教育推進機構
ペナンだより
(第30号 平成 29年 5 月 31 日)
Toyohashi University of Technology
National Institute of Technology
Nagaoka University of Technology
※ 主要活動報告
◆ 4月15日(土): ペナン日本人学校入学式に来賓として出席。来賓は、糸井総領事・同 夫人、笠谷日本人会会長、永井日本人会副会長、下中日本人学校運営委員長代行、宗日 本人会事務局長、栗本日本人学校運営委員、ペナン日本人幼稚園園長など。この機会を 利用して、Sonyの永井社長、Runesasの笠谷社長と話をし、ペナン実務訓練の受入を前 向きに考えていただける確認を行った。フマキラの下中社長との話では、実務訓練にふ さわしいテーマがあるかどうかを工場訪問により確認して欲しいとのことで、後日、日 程調整して訪問することを約束した。 ◆ 4月17日(月): Mr. Lee、Fong氏、長尾で海外実務訓練生のビザ問題の解決方法に関 して打合せを実施。昨年まではマレーシア科学大学(USM)の学生ビザで実務訓練を行 っていたが、今年からは3ヶ月未満の学生ビザが無くなり、通常のSocial Visit Pass (SVP、 観光訪問ビザ)で入国可能となった。しかし、SVPビザでは企業でインターンシップを 行うことが許可されていないため、今までのようなやり方が出来なくなり、この問題を どう解決するかが緊急の問題となっている。Mr. LeeはFong氏の友人で、マレーシアの VISA手続に関するコンサルタントをしており、VISA手続に詳しく、入国管理関係の役 所にも人脈を有する人物。Mr. Leeはインターンシップに関するビザの情報をそれほど 持っていなかったが、調査の仕方や入国管理関係の役所の問い合わせ先などを教えてく れた。夕方には、糸井ペナン総領事ご夫妻との夕食会を行い、豊橋技術科学大学ペナン 校の活動について説明するとともに、海外実務訓練生のビザ問題に関する解決のための 助力を依頼した。 ◆ 4月18日(火): 海外実務訓練生の受入を要請するためKulim地区の電気・電子系製造 業であるCelesticaをリム准教授、Fong氏、長尾で訪問。受入を前向きに検討してくれ るとのこと。 ◆ 4月19日(水): 海外実務訓練生の受入を要請するため電気・電子系製造業Benchmark をリム准教授、Fong氏、長尾で訪問。受入を前向きに検討するとのこと。Celesticaにて Benchmarkにて 次いで、ミネベア・ミツミの技術センターの開所式の招待を受け、出席。ここで主賓と して招待されていたマレーシア投資開発庁MIDAのCEOであるDato’ Azman氏と出会い、 海外実務訓練生のビザ問題の解決方法に関して相談したところ、ビザ手続のためには企 業がESD登録している必要があるなどの重要な情報を得る。その後、夕方には、 APUCEN国際会議のDinner meetingにFong氏と長尾特任教授が出席。 ミネベア・ミツミ開発センター開所式にて APUCEN国際会議のReceptionにて ◆ 4月20日(木): 松田教授と長尾がAPUCEN国際会議のOpening Ceremony、USMと 共同実施のグローバルサマースクール(GSS)に関する成果報告及びDinnerに出席。 USMのProf. Leeをリム准教授、Fong氏、長尾で訪問し、海外実務訓練生のビザ問題の 解決方法に関して打合せと情報収集。USMはあまり情報を持っていない模様。 APUCEN国際会議の成果発表会場にて APUCEN国際会議Dinnerにおける記念撮影
◆ 4月21日(金): 日本留学マレーシア人学生会(JAGAM)北部支部のTham支部長と
JAGAM主催による豊橋研修旅行のペナン校における事前説明会(4月24日)に関して打 合 せ を 実 施 。 次 い で 、DISTED Collegeにてコンピュータ学科のJapan Transfer Programに所属している学生2名と面談。また、丁度、ペンを訪問中のUSM前学長Dato' Omar氏と今後の協力関係及び海外実務訓練生のVISA情報収集のためにGurney Hotel にて面談し、打合せ。その後、海外実務訓練生のビザに関する情報収集のため、Koridor UTARA Malaysia(マレーシア開発公社)をリム准教授、Fong氏、長尾特任教授で訪問。 企業のESD登録に関する情報の入手先などに関して、重要な情報を得る。 ◆ 4月24日(月): JAGAM主催による豊橋研修旅行の説明会を実施。Tham会長、Ooi元 会長、他が説明し、長尾も豊橋技術科学大学の簡単な説明を行う。その後、海外実務訓 練生のためのアパート調査をPutra Placeと Nautilus BayにおいてAngeline氏と長尾 で実施。
JAGAMによる豊橋研修旅行説明会
◆ 4月25日(火): Chung Ling Private High Schoolをリム准教授、タン特任助教、Fong
氏、Angeline氏、長尾で訪問し、TUTの紹介を行う。Education Fairへの参加を要請さ れる。次いで、海外実務訓練生の受入を要請するためBoon Siew Hondaをリム准教授、 タン特任助教、Fong氏、Angeline氏、長尾で訪問。受入を前向きに検討するとのこと。 宿舎をどこにするか?交通手段をどう確保するか?が問題となりそう。
◆ 4月26日(水): Penang Chinese Girls' Private High Schoolをリム准教授、タン特任
助教、Fong氏、Angeline氏、長尾で訪問し、TUTの紹介を行う。ここでもEducation Fair への参加を要請される。 次いで、Penang Chinese Girls' High Schoolをリム准教授、 タン特任助教、Fong氏、Angeline氏、長尾で訪問し、TUTの紹介を行う。
海外実務訓練生の受入要請のためHP Batu KawanのMs. Subashiniをリム准教授、タン 特任助教、Fong氏、Angeline氏、長尾で訪問。
DISTED College理事長のStephan氏主催の夕食会にリム准教授、タン特任助教、長尾 が招待され、DISTED College学長Seah氏らとともに参加。
Penang Chinese Girls' Private HSにて HP Batu Kawanにて
DISTED College理事長 Dato’ Stephan氏宅における夕食会にて
◆ 4月27日(木): Jit Sin High SchoolのEducation Fairにリム准教授、タン特任助教、
Angeline氏、長尾で参加し、TUTの説明を実施。多くの学生が興味を持って、熱心に説 明を聞いてくれた。その後、海外実務訓練生の受入要請のためInari Technologyをリム 准教授、タン特任助教、Angeline氏、長尾で訪問。また、DISTED Collegeをリム准教 授、タン特任助教、長尾で訪問し、Japan Transfer Programの日本語の授業に関して講 師と面談し意見交換。
Jit Sin HSのEducation Fairにて
◆ 4月28日(金): Jit Sin High Schoolをリム准教授、タン特任助教、Angeline氏、長尾
で訪問し、学生に対してTUTならびにGAC(グローバル技術科学アーキテクト養成コー ス)に関する説明会を実施。DISTED CollegeによるJapan Transfer Programの説明も 同時に実施。
海外実務訓練生の受入要請のため真空バルブ製造関連企業であるVATをリム准教授、タ ン特任助教、Angeline氏、長尾で訪問し、受入条件について打合せを実施。また、海外 実務訓練生のペナンにおける宿泊施設の調査をリム准教授、タン特任助教、Angeline氏、 長尾で実施。
Jit Sin HSにおけるTUT・GAC説明会にて VATにて
◆ 5月2日(火): DISTED CollegeのSeah学長、他2名が来年度のペナン校の使用可能性 について検討するためペナン校を視察。午後には、Dr.Laurel Kimura氏がペナン校を訪 問し、意見交換。日本人学生の英語研修の講師を行うことが可能とのこと。また、現在、 英語を教えているマレーシアの学生達に豊橋技術科学大学への進学情報を提供してくれ ることになり、入学に関する学生への配付資料を提供した。 ◆ 5月3日(水): 繊維・ アパレル関係の多国籍企業Esquelマレーシア支社の支社長を始 めとするmanagement teamがペナン校を訪問し、Fong氏、Angeline氏、長尾で応対。 海外実務訓練の受入を検討してくれることになった。
◆ 5月4日(木): 海外実務訓練生の受入要請のためFumakilla Malaysiaの下中社長を Angeline氏と長尾で訪問し、工場及び開発室などを見学。実務訓練を行うのに十分なテ ーマがあり、日本の本社に実務訓練の受入を打診してくれることになった。 Fumakilla Malaysiaにて ◆ 5月8日(月):USMで開催中の馬日国交60周年記念イベントの企業展示(東レ、Sony等) を訪問。東レのブースでは、丁度、Fong氏の知り合いがいて、実務訓練学生のESDを介 したVISA取得に関して情報交換を実施することができ、東レがこの件に協力してくれる とのこと。 ◆ 5月16日(火): USMと共同で開催しているグローバルサマースクール(GSS)に関す るSkype会議を行う。参加者は、Zainobia教授、中内教授、北崎教授、南准教授、塚田 氏、長尾。
◆ 5月19日(金): リム准教授、Fong氏、長尾で、Dato’ Omar USM前学長が現在学長を
務めているDRB-HICOM University of Automotive Malaysiaを訪問し、この地区にお ける実務訓練と大学間交流の可能性について意見交換と調査を実施。DRB-HICOM University of Automotive Malaysiaにおいて、学科長との会議を持ち、双方の大学を紹 介しあい、意見交換。次いで、同大学の教員にTUTを紹介する講演会を実施。最初に長 尾が挨拶し、次いでリム准教授がTUTの紹介講演を行った。
◆ 5月25日(木): IEEE DEIS (誘電絶縁部会) Malaysia支部主催の講演会に講師とし
て招かれ、「How to see a movement of electric charges in polymeric insulating materials」のタイトルで講演。場所はUSM工学部電気電子工学科で、参加者は大学教 授、准教授、講師、企業関係者、博士コース学生ら約30名。 ◆ 5月27日(土): ラマダン開始。 ◆ 5月28日(日): ペナン日本人学校の運動会に来賓として出席。他の来賓は、糸井総領 事夫妻、笠谷日本人会会長(ルネサス社長)、植岡学校運営委員会委員長(ファッティ ケミカル社長)、下中学校運営委員会委員長代行(フマキラ・マレーシア社長)、宗日 本人会事務局長など。本学学生の実務訓練受入に関して、ルネサスの笠谷氏・伊賀氏な らびにファッティケミカル(花王)の植岡氏と話しをし、前向きな回答を頂く。
編集後記
3月24日(金)から4月13日(木)まで一時帰国をしていたため、本欄は14日(金)からの 開始となった。一時帰国中は、各種会議・報告・打合せの他、最終日には、海外実務訓練希 望者への説明会においてペナン実務訓練の概要を説明した。多くの学生が説明会に参加して くれて、その関心の高さに、一般的には内向きと言われる状況の中で、本学学生の海外へ目 を向ける頼もしい姿勢を感じた。 一方、ペナン海外実務訓練のビザに関して、マレーシアで大きな変化があり、本学もこれ に巻き込まれることになった。すなわち、これまでのペナン海外実務訓練ではマレーシア科 学大学(USM)への交換学生のビザを発行してもらい、その学生ビザに付帯するインターンシ ップの条項により、ペナン実務訓練を実施していた。しかし、3ヶ月未満の交換学生に対して は学生ビザを取得する必要がなくなり、通常の観光客と同じSocial Visit Pass(SVP)ビザ でマレーシアに滞在できることになった。この変更自体はビザの簡素化でありがたいことで はあるが、SVPビザでは企業でのインターンシップが出来ない。インターンシップを行うため には、企業が技術者を短期で呼び寄せる場合と同じProfessional Visit Pass(PVP)ビザを 取得する必要があり、受入企業に多大な負担をかけることになるため、ペナン海外実務訓練 の実施にとって極めて大きな障害になると当初は思われた。しかし、調査を進めるにつれて、 マレーシアで3ヶ月以内のインターンシップを行いたい学生に対して、Social Visit Pass -Internship(SVP-i)ビザが新たに設定されたことが判明した。このビザでは企業がインター ネット経由で申請でき、手数料も無料で、これまでのように日本のマレーシア大使館まで出 向く必要もなくなるなど、利点があることがおぼろげながらに分かってきたが、このビザ手 続を経験した人が入国管理事務所の役人も含めてほとんどいないため、問い合わせる度に言 っていることが異なり、正確な情報がなかなか得られないという問題が生じた。このため、 プトラジャヤにあるSVP-iビザを管理しているTalent Corpまで出向いて正確な情報を収集す る必要が生じた。
長尾雅行
(国際教育センター特任教授) マレーシア教育拠点(ペナン校)Senior Director of Global Education, TUT-Penang 3 Cantonment Road, 10350 Penang, Malaysia E-mail: [email protected]