家庭における省エネルギー対策のススメ
はじめに
省エネルギーとは
電気やガス、灯油などのエネルギーをムダなく上手に使い、より少ないエネルギー で大きな効果を上げることを省エネルギーといい、略して「省エネ」といいます。 この省エネに取り組む方法としては、家電などを省エネ製品にすることで、上手に 省エネを行ってもらえます。特にエネルギーの消費が大きいエアコンや冷蔵庫など は、この省エネ性能が高くなってきており、お店には商品の省エネ性を示すマーク などもついています。 出典:省エネ性能カタログ 2013 夏 資源エネルギー庁 発電所では、石油などの化石燃料を燃やして電気を作っています。化石燃料を燃や すことで二酸化炭素が出て、地球温暖化を進めてしまうことになるため、省エネは 全世界共通の大きな問題を解決することに繋がっています。 このパンフレットでは、ご家庭で無理なく簡単にできる省エネ対策を紹介し、岐阜 県におけるエネルギー消費量の削減に全県民で取組んでいきたいとの願いがこめら れています。家庭における
エネルギー消費
について
我が国の一般的な家庭におけるエネルギーの消費状況は、電気が約半分を占めてお り、次いでガス、灯油となっています。また、最も電力を消費するものとしては冷 蔵庫が全体の約 14.2%、次いで照明器具の約 13.4%、テレビの約 8.9%となってお り、この 3 種で全体の約 4 割を占めています。 対して、我が岐阜県ではどうでしょう。 昨年から調査している 18 のご家庭での電力消費状況をみてみると、全国の一般的な 家庭の平均値と同じような消費量のご家庭もあれば、全く違う家庭もあります。 これは、エネルギーの消費が各ご家庭の地域や環境の違い、そして家族構成や生活 スタイルの違いなどで大きく変わり、単なる省エネと言っても、そのご家庭毎に方 法も効果も全く違うことを意味しています。 最近では、家庭内に様々な家電製品が普及してきたことと、快適・利便性を求める ライフスタイルの変化がエネルギー消費に大きな影響を与えているともいえます。 出典:省エネ性能カタログ 2013 夏 資源エネルギー庁1
家庭でのエネルギー消費量
■ 平成24・25年度の岐阜県における実測データ これらのデータは、岐阜県が平成 24 年度、平成 25 年度に実施したエネルギー消費状況調査の結果と「住 宅・住戸の省エネルギー性能の判定プログラム(独立 行政法人 建築研究所)」を使用して推測した結果で す。 ※1 省エネルギー地域区分飛騨地方 豪雪地帯で冬は大雪に なるなど、とても寒い。 暖房のエネルギー消費 が大きいと思われる。
自分の生活環境を
知ろう!
省エネ対策を行っていく上で、まずは、自分の生活環境を知ることがとても重要で す。自分に合わない省エネ対策を行っても長続きしないので、次に示す内容につい て整理し、エネルギーを削減する上での自分のことをよく知りましょう。
2-1
地域による環境の違い
岐阜県は、標高差が激しいため、同じ県内においても気候は大きく違ってきます。 住んでいるところの気候特性を知り、夏の暑さ、冬の寒さを踏まえた上で、無理なく 出来る冷暖房の省エネ対策を実践していきましょう。2
岐阜県各地の 2013 年月別日照時間 岐阜県各地の 2013 年平均気温 美濃地方 低い山に囲まれているという こともあり、夏は暑く冬は寒い うえ、気温の日較差も大きい。 特に、東濃の多治見市などでは 国内最高気温となる年もある。2-2
住んでいる環境による違い
同じ地域であっても、住んでいる場所の環境によっても大きく変わってきます。 例えば、裏に山があり日差しが入り込まない家の場合、夏は山からの涼しい風が家 の中に入り込むため、冷房を使用しなくても涼しく快適にすごせます。しかし、冬 は暖房を利用して家中を暖めないと寒くてたまりません。また、住宅街にある家は、 夏のヒートアイランド現象もありとても暑いですが、冬は山のふもとの家ほど寒く ありません。 住んでいる環境に応じた冷暖房への省エネ対策を考えていきましょう。環境を把握する上でのポイント
住んでいる環境による外気温と室温との変化の違い(夏の例)
下の2つのグラフは、平成24年に岐阜県が調査した、同じ地域の 2 つのモニター 宅での夏の外気温と室温を比べたものです。 環境によって室温への変化は大きく変わっていることがわかります。 周辺は山で日中は日影の家 周辺に山はあるが、日陰にならない家2-3
生活スタイルによる違い
家族の人数が増えると、当然のことなが ら世帯の光熱費は増加します。しかし、 これを一人当たりに換算すると、人数の 増加に反比例して光熱費は下がります。 家族の年齢構成や生活スタイルにより、 エネルギーの使用の仕方(時間帯等)が 違い、効率的に省エネ行動を起こすため の計画を立てる上で、現在の家族構成と 生活スタイルを把握しておく必要があり ます。時間別のエネルギー消費量の違い
(モニター結果)快適な温度を見つけましょう
人によって体感温度は違います。 その人、その家庭に合った省エネ スタイルづくりが必要です。 一世帯家族の電力消費状況 二世帯家族の電力消費状況2-4
家の中の温度を知ろう
自分に適した温度はどれくらいか、住宅の室温の変化がどうなっているかを把握す ることは最も重要な項目です。利用の多い下記の場所で、気温を測定することをオ ススメします。 測定推奨箇所 ●居間 ●寝室 ●トイレ ●外気温(比較のため) 夏期一日の温度変化 モニターによる実施結果 冬期一日の温度変化自分の
消費エネルギーを知ろう!
エネルギーの消費状況を把握することは、省エネを実践する上でのはじめの一歩で す。私たちが普段使うエネルギーには、電気、ガス、灯油など様々あります。3-1
1 年間に使用するエネルギーはどのくらい ?
光熱費は、ご家庭内でどの程度エネルギーを消費しているか、また、削減すべきポ イントがどこかを把握するうえで、とても重要な指標となります。ご家庭に届く領 収書などをご用意ください。 下の図を参考に確認してみましょう。3-2
エネルギーの消費状況をグラフ化してみよう
3
これまでの領収書などの控えがない場合、電力会社やガス会社に問い合わせると教 えてくれる場合があります。そういったサービスを利用しながら、なるべく1年間 の状況をエクセルなどでグラフ化し、全体が把握できる形にしておくと良いでしょ う。この時、光熱費だけでなく、使用量も一緒に把握しておくことで、使用量が増 えたため光熱費があがったのか、単に光熱費の購入価格が上がったのかも同時にわ かります。 年 間電気 使用量 エネル ギー消費 状況の グラフ 作成例 年 間ガス 使用量 エネル ギー消費 状況の グラフ 作成例
中部電力のホームページ h t t p s : / / i t - w w w . c h u d e n . c o . j p / U I 11 A 0 / u i k r 0 1 a 0 0 . d o
無理なくできる
省エネ対策を実践しよう!!
冷暖房エネルギーへの対策
室温の設定
□
夏の冷房時の室温は 28℃を目安にする□
冬の暖房時の室温は 20℃を目安にする夏の効果的なエネルギーの使い方
□
夏は“すだれ”などで窓からの日差しを和らげる□
扇風機などを使ってエアコンの空気を循環させる□
出かける 15 分前にスイッチを切る□
室外機の周りに物を置かない□
フィルターを月に 1~2 回洗う冬の効果的なエネルギーの使い方
●電気カーペット編□
電気カーペットは人がいないときは電源を切る□
断熱マットで効率アップ ●こたつ編□
服装でも防寒対策をする ●窓での対策編□
断熱カーテンを設置することで冷気をさえぎる4
年間
1,927
円の削減給湯エネルギーへの対策
●おふろ・シャワー編□
お風呂は間隔を開けずに入り、追いだきを極力控える□
シャワーのお湯は流しっぱなしにしない□
節水型のシャワーヘッドに取り換える ●炊事場編□
節水型の蛇口に取り換える□
水をおけにためて、少ない水量で食器を洗う照明エネルギーへの対策
□
人のいない部屋の照明はこまめに消灯し、点灯時間を短くする□
高効率の照明(LED など)に変更する シャワーヘッドの交換によるガス使用量の変化 年間20,007
円の削減 モニターによる実施結果 対策前後の消費電力の時間変化 対策効果 一日ガス消費削減量:0.1116 ㎥/日 年間ガス消費削減量:0.1116 ㎥/日×365 日=40.7 ㎥/年 年間ガス料金削減量:40.7 ㎥/年×491.18 円/㎥=20007 円/年 ※LPG(491.18 円/㎥)換算 旧型 節水型 節水型は、シャワー穴を小さくすることで 水とガスの消費量を削減することが出来ます。 モニターによる実施結果 対策効果 一日電力消費削減量:250.3W/日 年間電力消費削減量:250.3W/日×365 日=91kW/年 年間電力料金削減量:91kW/年×21.09 円/kW=1927 円/年 ※対策前と対策中の 10 日間程度の平均データです。 ※対策前と対策中の 10 日間程度の平均データです。 実際には、対策中は省エネ意識が高まったことから、こまめに 消灯するなどの省エネ行動も確認されており、それらの行動も 含めた効果となっています。 ※実際の数値には小数点以下も含まれているため、記載されている式と値が合わない場合があります ※実際の数値には小数点以下も含まれているため、記載されている式と値が合わない場合があります家電製品の使い方によるエネルギー対策
●ジャー炊飯器□
ご飯は、早朝に 1 日分をまとめて炊いて、冷蔵庫や冷凍庫で保存する ●電気ポット□
電気ポットを長時間使わないときには、 コンセントからプラグを抜くようにする ●冷蔵庫□
物を詰め込みすぎない□
冷蔵庫は、壁との間に適切な間隔をあける□
冷蔵庫に熱いものは入れない□
冷蔵庫の設定温度を省エネモードにする ●電子レンジ□
下ごしらえや、仕上げ(フライパンで焦げ目をつけてから、レンジで中まで 火を通す)もレンジでする ●洗濯機□
洗濯機の容量 80%程度を目安にまとめ洗いをする□
お風呂の残り湯で洗濯をして、節水する□
洗剤は適量を使用する ●掃除機□
紙パック式の掃除機は、こまめに紙パックを交換する□
昼間のピーク時は雑巾やほうきを使って掃除する 庫内温度設定の変更による使用電力の変化 年間3,601
円の削減 モニターによる実施結果 対策効果 一日消費電力削減量:467.8Wh/日 年間消費電力削減量:467.8Wh/日×365 日=171kWh/年 一 般 的 に は 、 以 下 の 表の 温 度 が 庫 内 の 適 切 な 温度 と い わ れ て い ま す 。 食品 の 劣 化 を 防 ぐ こ と と 省エ ネ の バ ラ ン ス を 考 え 設定 して下さい。 野菜室 5℃ ~ 7℃ 冷蔵庫 1℃ ~ 5℃ 冷凍庫 -18℃〜-22℃ 室内温度設定を弱に設定 ※対策前と対策中の 10 日間程度の平均データです。 ※実際の数値には小数点以下も含まれているため、記載されている式と値が合わない場合があります年間
590
円の削減 ●テレビ□
テレビを省エネモードに設定し画面の輝度を下げ る□
テレビを見ない時は消し、つけっぱなしにしたまま他のことをしない□
テレビの音量は不必要に大きくしない□
たまに画面を掃除する ●トイレ□
使わない時はフタを閉める□
便座暖房の温度は低めに設定する画質変更による使用電力の変化 年間
19,211
円の削減 便座の温度設定変更による使用電力量の変化 対策前 対策後 モニターによる実施結果 対策効果 一日消費電力削減量:2495.6Wh/日 年間消費電力削減量:2495.6Wh/日×365 日=911kWh/年 年間電気代削減量:911kWh/年×21.09 円/kWh=19211 円/年 モニターによる実施結果 対策効果 一日消費電力削減量:166.4Wh/日 年間消費電力削減量:166.4Wh/日×168 日=28 kWh/年 年間電気代削減量:28 kWh/年×21.09 円/kWh/=590 円/年 ※対策前と対策中の 10 日間程度の平均データです。 ※対策前と対策中の 10 日間程度の平均データです。 ※実際の数値には小数点以下も含まれているため、記載されている式と値が合わない場合があります ※実際の数値には小数点以下も含まれているため、記載されている式と値が合わない場合があります年間