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流動性選好説利子論と投資のファイナンス

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Academic year: 2021

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滋 賀 大 学 教 育 学 部 紀 要   人 文 科 学 ・社 会 科 学 No.47,  PP.43-5!,1997

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流 動 性 選 好 説利 子 論 と投 資 の フ ァイ ナ ンス

  The  Liquidity  Preference  Theory  of Interest  and  the:Finance  of  Investment

Masao  KANO 1.は じ め に   利 子 理 論 が ケ イ ンズ理 論 の最 も重 要 な部 分 で あ る こ と は、 『貨 幣 論 』 出 版 後 か ら、 『一 般 理 論 』 出版 後 ま で続 く論 争 か ら も明 らかで あ る。 た だ し、 利 子 理 論 の重 要 性 は、 利 子率 そ の もの が どの よ うに決 ま る かで は な く、投 資 が ど の よ うに決 ま るか とい う関連 に お いて 重要 で あ る。 これ は い う まで もな く、 有 効 需 要 の決 定 に お い て投 資 が 最 も重 要 な 役割 を は たす か らで あ る。 投 資 は、 ケ イ ンズの 理論 で は、 利 子 率 と投 資収 益 率 の比 較 に よ って 決 ま る。 したが って、 資本 市 場 が 完 全 で あ れば 、単 に利 子 率 が どの よ う に 決 ま るか だ け の問 題 とな る。 ケ イ ンズ と新古 典 派 の利 子 理 論 に関 す る論 争 は、流 動 性 選 好 説 と 貸 付 資 金 説 の 間 の論 争 と して 有名 で あ る。 この 論 争 は、 多 くの文 献 が あ るが 、利 子 率 が ど の よ うに決 ま るか とい う観 点 か ら行 わ れ て きた。 前 者 は貨 幣 市 場 の 需給 均 衡 に よ り利 子率 が決 ま る と考 え、 後 者 は債券 市 場 ま た は貸 付資 金 の需 給 均 衡 に よ り利 子 率 が 決 ま る と考 え る。 しか し、 これ らの 利 子 理 論 の 相違 に は、 利 子率 決 定 の相 違 の み で は な く、 背 景 と して、 投 資 の 資金 調 達 の 方 法 に 関 す る 異 な る 考 え が あ る。 こ れ は、 『一 般 理 論 』 出版 後 の 利 子 論 争 に お け るケ イ ン ズの議 論 か ら明 らか で あ る。   本 稿 の 目的 は、 利 子 率 決定 の理 論 で あ る流 動 性 選好 説 と貸 付 資 金 説 を 投 資 の資 金 調 達 が どの よ うに行 わ れ るか と い う観 点 か ら検 討 し、 そ の よ うな観 点 か ら流 動 性 選 好 説利 子 論 の意 義 を 明 らか に す る ことで あ る。   以下 の第H節 で は、 貸 付 資 金説 と流 動 性 選 好 説 にお い て、 投 資 の資 金 調 達 が そ れ ぞ れ どの よ う に考 え られ て い るか を検 討 す る。 第 皿節 で は、 そ れ ぞ れ の場 合 、 投 資 の変 化 と貨 幣 量 の変 化 が ど の よ うな 関 係 に あ る か を、 期 間 分 析 と短 期 の 均 衡 に関'して、 例 示 的 に検 討 す る。 第IV節 で は、 第 皿節 の 議論 を も とに、 そ れ ぞれ の 資金 調達 方 法 の問 題 点 と、流 動 性 選 好 説 の意 義 を検 討 す る。 第V節 はむ す び で あ る。 H.投 資 資 金 の調 達 方 法   この節 で は、 貸 付 資 金説 利 子 論 と流 動 性 選 好 説 利 子 論 に お いて 、 投 資 の 資金 調 達 が それ ぞれ どの よ うに考 え られ て い るか を検 討 す る。 1.貸 付 資 金 説   貸付 資金 説 で は、 利 子 率 は貸付 資 金 に対 す る 需 要 と供給 に よ って 決 定 され る。 貸 付 資 金 に対 す る需 要 は投 資 額 で あ り、 貸 付 資金 の供 給 は貯 蓄 と貨 幣量 の増 加 と保 蔵 貨 幣 の放 出 で あ る。 こ の議 論 は、 期 間分 析 の場 合 に は明確 で あ る。 今 期 の利 子 率 の決 定 に お いて 、 今 期 の可 処 分 所 得 は前 期 の 所 得 で あ り与 件 で あ る。 この可 処 分 所 得 が今 期 の 消費 と今 期 の貯 蓄 を 決定 す る。 この 場 合 の貯 蓄 は、 今 期 の可 処 分 所 得 か ら今 期 の消

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44 加 納 正 雄 費 を引 い た もの で あ る。 貸 付 資 金 の供 給 は この よ うに決 ま る貯 蓄 と貨 幣 量 の増 加 、 お よ び保 蔵 貨 幣 の放 出か らな る。 今 期 の投 資 資 金 が増 加 す る た あ に は、 これ らの いず れ かが 増 加 しな けれ ば な らな い。 した が って、 貯 蓄 の増 加 は投 資 資 金 を増 加 さ せ る こ とに な る。 た だ し、 この議 論 は、 短 期均 衡 に 適用 され る場 合 に は曖 昧 に な る。 これ は、短 期 の 均 衡 で は、 貯 蓄 額 は 内生 変 数 で あ り与 件 で はな いか らで あ る。 した が って、 貯 蓄 が投 資 を決 め る と い う因果 関係 は主 張 で きな い 。短 期 の均 衡 にお いて は、 す べ て が 同時 決 定 で あ り、 因 果 の 方 向 を議 論 す る こ とは意 味 が な い。主 体 が 決 定 で き るの は貯 蓄性 向 の み で あ る。   貨 幣 量 の 増 加 が 投 資 の 資金 源 とな る場 合 に は、 貨 幣 の 増加 が ど の よ うな 経路 を通 じて投 資 資 金 と して 供 給 され るか が 問 題 とな る。 貨 幣 を増 加 させ る主 体 は銀 行 で あ るが、 銀行 が投 資資 金 を 供 給 す る場 合 、 企 業 に長 期 間 貸 し付 け るか、 長 期 債 を 購 入 す る こ と にな る。 第 皿節 で は、 この よ う な仮 定 の もと に、 投 資 と貨 幣量 の変 化 の分 析 を行 う。 ま た、 こ の よ うな 資金 供給 の 問題 点 に関 して は、 第IV節 で 検 討 す る。 2.流 動 性 選 好 説   流 動 性 選 好 説 で は、 貨 幣市 場 を 均 衡 させ るよ うに利 子 率 が 決 ま る。 ま た、 ケイ ン ズ は、 利 子 論 争 の なか で 、 投 資 が貯 蓄 か ら独 立 で あ り、 貯 蓄 の増 加 は投 資 を増 加 させ な い と い う こ とを繰 り返 し強 調 して い る。 こ の よ うな ケイ ン ズの流 動 性 選 好 説 の問 題 点 は、 貨 幣 市 場 の 均 衡 が 具体 的 に何 を意 味 す る か が明 確 で な い こ とで あ る。 投 資 は そ れ に等 しい貯 蓄 を生 み 出 す。 した が っ て、 短 期 の均 衡 で は投 資 に十 分 な 資 金 が生 まれ る。 しか し、 投 資 が貯 蓄 に先 立 って 実 行 され る に は支 出 を可 能 に す る貨 幣 ま た は何 らか の 方 法 が必 要 に な る が、 これが どの よ う に行 わ れ るか が 明確 で は な い。   流 動 性 選 好 説 に お け る投 資 の資 金 調 達 に関 し て は、 『一 般 理 論 』 出版 後 の 利 子 理 論 に関 す る 論 争 の な か で、 ケ イ ンズ が主 張 した投 資 の フ ァ イ ナ ンス に関 す る議 論 が重 要 で あ る1)。この 議 論 で は、企 業 は投 資 の た め の回 転 資 金 を借 り入 れ 、投 資支 出 の 後 に、 債 券 を発 行 して 、 回 転 資 金 を返 済 す る とい う過 程 が想 定 され て い る。 こ の投 資 の た あ の回 転 資 金 を ケ イ ン ズは フ ァイ ナ ン ス と呼 ん で い る。 この よ う に フ ァイ ナ ン スは、 長 期 の貸 付 で は な く、 短 期 の貸 付 で あ り、 回 転 資 金 で あ る。 貯 蓄 は この よ うな 資金 に含 ま れ ず、 投 資 資 金 は貯 蓄 か ら独 立 に決 ま る。 貯 蓄 は投 資 後 に発 行 され る債 券 の購 入 に向 か う。 この よ う に、流 動性 選 好 説 で は、 投 資 資 金 は貯 蓄 で はな く、銀 行 の短 期 の貸 付 ま た は保 蔵 貨 幣 の 放 出 か ら行 わ れ る と考 え る ことが で き る。 特 に 、重 要 な もの は銀 行 に よ る短 期 の貸 付 で あ る。   次 に 、取 引 が フ ァイ ナ ンス に よ る貨 幣 で はな く、企 業 信 用 に よ って行 われ る場 合 を 考 え る こ とが で き る。 これ は具 体 的 に は手 形 な どで あ り、 企 業 が 手形 の発 行 に よ って投 資 を 行 い 、 投 資 支 出 の後 に、 債券(長 期 債)を 発 行 して手 形 を 回 収 し、 投 資 資金 を長 期 債 券 に借 り換 え て い く方 法 で あ る。 この場 合 に は、 現 金 と銀 行 貨 幣(銀 行 預 金)を 貨 幣 とす る と、 これ らの 貨 幣 の 増 加 が な くと も投 資 は増 加 す る こ とが で き る。 これ らの貨 幣 に関 して は、 流 通 速 度 が 上 昇 す る こ と に な る。   次 節 で は、投 資 の 資金 調 達 に関 す る これ らの 三 つ の 方 法 に関 して 、 す な わ ち、 銀 行 が 債 券 を 保 有 す る こ とに よ って投 資 資 金 を 供 給 す る場 合 、 銀 行 が 投 資 の 回 転 資 金 を供 給 す る場 合 、 企 業 が 信 用 の拡 張 に よ って 投資 を増 加 させ る場 合 、 そ れ ぞれ 貨 幣 量 の 変 化 が ど うな るか を、 期 間 分 析 と短 期 の均 衡 状 態 の 比較 を通 じて 例 示 的 に検 討 す る。 期 間 分 析 と短 期 の均 衡 を取 り上 げ る理 由 は、 第 一 に、 これ らの議 論 の相 違 が期 間 分 析 に お いて よ り明 確 にな る こ とで あ り、 第 二 に、 短 期 の均 衡 へ いた る状 況 を 明 らか に で き るか らで あ る2)。 皿.投 資 資金 の調 達 と貨 幣 量 の 変化 「次 の よ うな期 間 分 析 の 仮定 を も うけ る 。 家 計 の今 期(t期)の 可 処 分 所 得 は前 期(t-1期) の所 得Yt-1で あ り、 家 計 は期首 に これ だ け の 貨 幣 を保 有 して い る。 家 計 は、 これ以 外 に も準 備 資 産 と して 予 備 的 貨 幣 を 保 有 して い る。 家 計 は、 今 期 の 可 処 分 所 得 を今 期 の 消 費Ctと 貯 蓄 Rtに あ て る。 す な わ ち、 Yt-1=Ct+Rtで あ る。 可 処 分 所 得 か ら の 消 費 性 向 をbと す る。

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流 動 性 選 好 説 利 子 論 と投 資 の フ ァイナ ンス 45 し た が っ て 、Ct=bYt-1で あ り、 Rt=(1-b) Yt-1で あ る。 bは い う ま で も な く1よ り小 さ い 値 で あ る 。 家 計 は 貯 蓄 で 債 券 を 購 入 す る 。 債 券 は 長 期 債 で あ り、 満 期 の な い 永 久 債 と す る 。 今 期 の 支 出Gtは 消 費Ctと 投 資ltか ら な り 、 こ の 額 は 企 業 の 収 入 と な る 。 す な わ ち 、Gt= Ct+ltで あ る 。 企 業 は 前 期 の 価 格 で 測 っ た 生 産 物Yt-1を 保 有 して い る 。 今 期 の 支 出 と の 差 は 生 産 物 価 格 の 上 昇 と な る 。 こ の 額 をQtと す る と、Qt=Gt-Yt-1と な る。 Qtは 、 企 業 の 超 過 利 潤 で あ り 、 消 費 さ れ な い と仮 定 す る 。 な お 、 こ の 式 と 上 の2式 の 関 係 よ り、Qt=lt-Rtで あ る3)。   企 業 は 、 今 期 の 生 産 額 を 今 期 の 支 出 額 に 調 整 す る 。 し た が っ て 、 今 期 の 所 得Ytは 今 期 の 支 出 に 等 し く な る 。 す な わ ち 、Yt=Gtで あ る 。 今 期 の 所 得 は 、 次 期 の 可 処 分 所 得 と し て 家 計 に 支 払 わ れ る 。 今 期 の 支 出 の う ち 消 費 さ れ な い 額 が ケ イ ン ズ の 『一 般 理 論 』 に お け る 貯 蓄 の 定 義 で あ り、 こ れ は定 義 的 に 投 資 に 等 しい 。 す な わ ち 、st=Gt-Ctで あ る 。 1.銀 行 が 債 券 を 保有 して投 資 資 金 を 供 給 す る    場 合   (1)投 資 資金 の調 達 に関 す る仮定   企業 の 投 資 資 金 の 調 達 方法 を次 の よ うに仮 定 す る。 企 業 は、 今 期 の投 資額 に等 しい債 券(長 期 債)を 発 行 して貨 幣 を 調達 す る。 債 券 は家 計 と銀 行 に よ って購 入 され る。 家計 が購 入 す る債 券 は 貯 蓄Rtと 保 蔵 貨 幣 の放 出 か らで あ る4)。 銀 行 は貨 幣 を発 行 して 債 券 を購 入 す る。t期 の 銀 行 に よ る貨 幣 の 増 発 を △Mt、 保 蔵 貨 幣 の 変 化 額 を △Htと す る と、投 資 資 金 が 調 達 さ れ る た あ に は、 債 券 の 需 給 均 衡 式 、Rt+△Mt一 △Ht=It、 が満 た され な けれ ば な らな い。 企 業 は、 こ の よ う に して調 達 さ れ た投 資 資金 を支 出 す る。   (2)投 資 が増 加 した水 準 で維 持 さ れ る場 合   あ る均 衡 状 態 か ら投 資 が増 加 して 、 増加 した 高 い水 準 で 投 資 が 維 持 され、 短 期 の均 衡状 態 に い た るま で の過 程 を 検 討 す る。   t-1期 ま で所 得 が 一 定 の状 態 が続 き、t期 以 降 に投 資 が △1だ け増 加 した とす る。t-1期 ま で の所 得 をY、 投 資 を1で 表 す 。 投 資 資 金 は、 貯 蓄 の 増 加 、 貨 幣 量 の 増 加 、 保 蔵 貨 幣 の 放 出 に よ っ て 調 達 さ れ な け れ ば な ら な い 。 貯 蓄 額 と 保 蔵 貨 幣 額 が 変 化 せ ず 、 増 加 し た 投 資 資 金 が 貨 幣 の 増 加 に よ っ て ま か な わ れ る 場 合 を 検 討 す る 。 す な わ ち 、1=Rt=(1-b)Y、 △Ht=0、 △1=△M で あ る。 企 業 は債 券 を 供 給 して 得 た 貨 幣 を 投 資 に 支 出 す る。t期 の 支 出 はY+△1で あ り、 △1 だ け 増 加 し て い る。 した が っ て 、t期 の 超 過 利 潤 は △1で あ り 、 企 業 は △1の 超 過 利 潤 を 獲 得 す る5)。t期 の 生 産 額 はt期 の 支 出 額 に 調 整 さ れ る と す る 。 こ の 場 合 、t期 の 所 得 は △1だ け 増 加 す る 。 所 得 増 加 の た あ に 必 要 な 貨 幣 は 増 加 し た 貨 幣 に 等 し い 。   t+1期 の 状 況 は 次 の よ う に な る 。t+1期 の 投 資 は 増 加 し た水 準1+△1が 維 持 さ れ る 。 し た が っ て 、 企 業 は 債 券 を1+△1だ け 供 給 す る。t +1期 の 家 計 の可 処 分 所 得 はY+△1で あ る 。t +1期 の 家 計 の 債 券 需 要 は(1-b)(Y+△1)で あ る 。 し た が っ て 、 そ の 差 のb△1だ け 銀 行 が 債 券 を 購 入 し な け れ ば な ら な い 。 し た が っ て 、t +1期 の 貨 幣 増 加 額 はb△1で あ る 。t+1期 の 支 出 は、b(Y+△1)+1+△1で あ り 、 b△1だ け 増 加 し て い る。 し た が っ て 、t+1期 の 超 過 利 潤 はb△1で あ り、t+2期 の 可 処 分 所 得 は こ の 額 だ け 増 加 す る 。   t+2期 の 状 況 は 次 の よ う に な る 。t+2期 の 投 資 は増 加 し た 水 準 が 維 持 さ れ る。 し た が っ て 、 企 業 は 債 券 を1+△1だ け 供 給 す る。t+2期 に は 家 計 の 可 処 分 所 得 はb(Y+△1)+1+△1で あ る 。t+2期 の 家 計 の 債 券 需 要 は(1-b){b(Y+ △1)+1+△1}で あ る 。 し た が っ て 、 そ の 差 の b2△1だ け 銀 行 が 債 券 を 購 入 し な け れ ば な ら な い 。 し た が っ て 、 貨 幣 の 増 加 額 はb2△1で あ る 。 t+2期 の 支 出 はb{b(Y+△1)+1+△1}+(1+ △Dで あ り、b2△1だ け 増 加 し て い る 。 し た が っ て 、t+2期 の 超 過 利 潤 はb2△1で あ り、 t +3期 の 可 処 分 所 得 は こ の 額 だ け 増 加 す る。   乗 数 効 果 に よ り こ の よ う な 過 程 が 各 期 に 繰 り 返 さ れ る 。 乗 数 効 果 が 出 つ く し た 時 点 で 、 所 得 は(1+△1)/(1-b)で あ り、 家 計 の 債 券 需 要 は1 +△1、 銀 行 に よ る貨 幣 の 供 給 増 は ゼ ロ と な る 。 こ の 時 点 ま で に 、 銀 行 は △1/(1-b)の 貨 幣 を 増 加 さ せ 、 同 額 の 長 期 債 を 保 有 す る 。 企 業 は こ の 過 程 で 総 額 で △1/(1-b)だ け の 超 過 利 潤 を 得 て

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46 加  納  正 雄 お り、 こ れ は 銀 行 が増 発 した貨 幣額 に等 しい6)。 企 業 は、 各 期 の期 首 にお いて 、 増 加 した 貨 幣額 に等 しい生 産 物 の増 分 を 保 有 して い る。   (3)増 加 した投 資 が も との水 準 に戻 る場 合   増 加 した投 資 が もと の水 準 に戻 った 場 合 を検 討 す る。 投 資 の増 加 分 が ゼ ロ に変 わ っ た時 点 を t期 とす る。   t期 の 状 況 は次 の よ うに な る。t期 の 投 資 は もと の水 準1に 戻 る。 した が って、 企 業 は債 券 を1だ け供 給 す る。t期 に は家 計 の可 処 分 所 得 はt-1期 の 所 得 で あ り(1+△1)/(1-b)で あ る。 t期 の 家 計 の 債 券 需 要 は1+△1で あ る。 した が って 、 そ の 差 の △1だ け銀 行 が 債 券 を供 給 し な け れ ば な らな い。 した が って 、 銀 行 は債 券 を 供 給 して △1だ け の 貨 幣 を 回 収 す る。t期 の支 出 はb(1+△1)/(1-b)+1で あ り、 △1だ け減 少 す る。 した が って、 今期 の損 失 は △1で あ り、t +1期 の可 処 分 所 得 は こ の額 だ け減少 す る。   t+1期 の状 況 は次 の よ うに な る。t+1期 の 投 資 は もと の水 準1で あ る。 した が って、 企 業 は 債 券 を1だ け供 給 す る。t+1期 の 家 計 の可 処 分 所 得 はt期 の所 得 で あ りb(1+△1)/(1-b) +1で あ る。t+1期 の 家 計 の 債券 需 要 はb△1+ 1で あ る。 した が って 、 そ の差 のb△1だ け銀行 が債 券 を供 給 しな け れ ば な らない 。 した が って、 銀 行 は債 券 を 供 給 してb△1だ け の 貨 幣 を 回 収 す る。t+1期 の 支 出 はb{b(1+△1)/(1-b)+1} +1で あ り、b△1だ け減 少 す る。 した が って、 今 期 の 損 失 はb△1で あ り、t+2期 の 可 処 分 所 得 は この額 だ け減 少 す る。   乗 数 効 果 に よ り この よ うな 過 程 が各 期 に繰 り 返 さ れ る。 乗 数 効 果 が 出 つ く した 時点 で、 所 得 は1/(1-b)で あ り、 家 計 の 債券 需 要 は1、 銀 行 に よ る貨 幣 の回 収 は ゼ ロ とな る。 この 時点 ま で に、 家 計 貯 蓄 の累 積 増 は △1/(1-b)で あ り、 家 計 は貯 蓄 に よ り同 額 の長 期 債 を購 入 す る。 銀 行 は △1/(1-b)だ け保 有長 期 債 を 売 却 し、 同 額 の 貨 幣 を回 収 す る。 こ の時 点 で 、増 加 した貨 幣 は 全 額 銀 行 に回 収 され る。 企 業 は この過 程 で総 額 で △1/(1-b)だ け の損 失 を 被 って お り、 これ は 銀 行 が 回 収 した貨 幣 額 に等 しい。 2.銀 行 が 投 資 資 金 の フ ァイ ナ ンス をす る場 合   (1)投 資資 金 の調 達 に関 す る仮 定   企 業 の投 資 資 金 の 調達 方 法 を次 の よ うに仮 定 す る。 企 業 は、 今 期 の投 資額 に等 しい貨 幣 額 を 銀 行 か らの短 期 の借 入 に よ って調 達 す る。 これ は投 資 の た あの 回 転 資 金 で あ るが、 ケ イ ンズ に した が って、 これ を フ ァ イナ ンス と呼 ぶ 。 フ ァ イ ナ ンス は投 資 の支 出 後 に返 済 さ れ る こと を前 提 と した短 期 の負 債 で あ る。 この資 金 は、 保 蔵 貨 幣 の放 出 に よ って も可 能 で あ る。 家 計 は貯 蓄 で債 券 を購 入 す る。 銀 行 は債 券 を保 有 しな い と す る。 企 業 は債 券 発 行 に よ っ て 得 た 貨 幣 で、 フ ァイ ナ ンスを を返 済 す る。 した が って、 この 場 合 に は、 投 資 の資 金調 達 と貯 蓄 が分 離 され る こ とに な る。 これ が 貸付 資金 説 で想 定 した投 資 の資 金 調 達 との 相 違 で あ る。   各 期 の投 資 額 が 一 定 で、 各 期 の フ ァイ ナ ンス の返 済 が行 わ れ て いれ ば、 企 業 が各 期 に必 要 と す る フ ァイ ナ ンスの 額 は変 化 しな い。 投 資 が 増 加 した場 合 に は、 フ ァイ ナ ンス の額 が 増 加 しな け れ ば な らな い。 これ は、 銀 行 に よ る貨 幣 の増 発 か保 蔵 貨 幣 の 放 出 によ らな け れ ば な らな い。   (2)投 資 が増 加 した水 準 で 維 持 され る場 合   t-1期 ま で 所 得 が一 定 の状 態 が 続 き、t期 以 降 に投 資 が △1だ け増加 す る場 合 を検 討 す る。t -1期 ま で の 所 得 をY 、投資 を1で 表 す。t期 の 投 資 は △1だ け 増 加 す る。 した が っ て、t期 の投 資 に必 要 な フ ァイ ナ ンス は1+△1で あ る。 t期 の可 処 分 所 得 は前 期 の所 得 で あ り、Yで あ る。 した が って 、t期 の債 券 需 要 は(1-b)Yで あ り、 企 業 は同額 の債 券 を発 行 し、 同 額 の フ ァ イ ナ ンスを 返済 す る。 したが って 、t期 の フ ァ イ ナ ン スの 純 増 は △1で あ る。 銀 行 が 貨 幣 を 増 加 して 、 投 資 の フ ァイ ナ ンス の資 金 を 供 給 した 場 合 を 検 討 す る。 企 業 は フ ァイ ナ ンス に よ って 得 た貨 幣 を投 資 に支 出す る。t期 の支 出 はY+ △1で あ り、 △1だ け増 加 す る。 したが ってt期 の 超 過 利 潤 は △1で あ る。t期 の 生 産 額 はt期 の 支 出 額 に調 整 さ れ る と仮 定 す る。 したが って t期 の所 得 は △1だ け増 加 す る。 した が っ て 、 次 期 の 可処 分 所 得 が この額 だ け増 加 す る。 所 得 増 加 の た め に必 要 な貨 幣 は増 加 した貨 幣 に等 し い。   t+1期 の状 況 は次 の よ う にな る。t+1期 の

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流 動 性 選 好 説 利 子 論 と投 資 の フ ァイ ナ ンス 47 投 資 は 増 加 し た 水 準 が 維 持 さ れ る。 し た が っ て 、 t+1期 の 投 資 に 必 要 な フ ァ イ ナ ン ス は1+△1 で あ る。t+1期 の 可 処 分 所 得 は 前 期 の 所 得 で あ り、Y+△1で あ る。 し た が っ て 、 t+1期 の 債 券 需 要 は(1-b)(Y+△1)で あ り、 企 業 は 同 額 の 債 券 を 供 給 し、 同 額 の フ ァ イ ナ ン ス を 返 済 す る。 し た が っ て 、t+1期 の フ ァ イ ナ ン ス の 純 増 はb△1で あ る 。 銀 行 は 同 額 の 貨 幣 を 増 加 さ せ る。t+1期 の 支 出 はb(Y+△1)+1+△1で あ り、b△1だ け 増 加 す る 。  した が っ て 、  t+1期 の 超 過 利 潤 はb△1で あ り、t+2期 の 可 処 分 所 得 は こ の 額 だ け 増 加 す る。   t+2期 の 状 況 は次 の よ う に な る 。t+2期 の 投 資 は 増 加 し た 水 準 が 維 持 さ れ る。 し た が っ て 、 t+2期 の 投 資 に 必 要 な フ ァ イ ナ ン ス は1+△1 で あ る 。t+2期 の 可 処 分 所 得 はt+1期 の 所 得 で あ り 、b(Y+△1)+1+△1で あ る。 し た が っ て 、t+2期 の 債 券 需 要 は(1-b){b(Y+ △1)+1+△1}で あ り、 企 業 は 同 額 の 債 券 を 供 給 し、 同 額 の フ ァ イ ナ ン ス を 返 済 す る 。 し た が っ て 、t+2期 の フ ァ イ ナ ン ス の 純 増 はb2△1で あ る。 銀 行 は 同 額 の 貨 幣 を 増 加 さ せ る。t+2期 の 支 出 は 、b{b(Y+△1)+1+△1}+1+△1で あ り 、b2△1だ け増 加 す る 。 し た が っ て 、 t+2期 の 超 過 利 潤 はb2△1で あ り、 t+3期 の 可 処 分 所 得 は こ の 額 だ け 増 加 す る 。   乗 数 効 果 に よ り こ の よ う な 過 程 が 各 期 に 繰 り 返 さ れ る 。 乗 数 効 果 が 出 つ く し た 時 点 で 、 所 得 は(1+△1)/(1-b)で あ り 、 家 計 の 債 券 需 要 は1 +△1、 銀 行 に よ る フ ァ イ ナ ン ス の 供 給 増 は ゼ ロ と な る 。 こ の 時 点 ま で に 、 銀 行 は △1/(1-b) の 貨 幣 を 増 加 さ せ 、 同 額 の フ ァ イ ナ ン ス に よ る 企 業 に 対 す る短 期 の 貸 付 を 保 有 す る 。 企 業 は こ の 過 程 で 総 額 で △1/(1-b)だ け の 超 過 利 潤 を 得 て お り 、 こ れ は 銀 行 が 増 発 し た 貨 幣 額 に 等 し い 。   (3)増 加 し た 投 資 が も と の 水 準 に 戻 る 場 合   増 加 し た 投 資 が も と の 水 準 に 戻 っ た 場 合 を 考 え る 。 投 資 の 増 加 分 が ゼ ロ に 変 わ っ た 時 点 をt 期 とす る 。   t期 の 状 況 は 次 の よ う に な る。t期 の 投 資 は ・ も と の 水 準1に 減 少 さ れ る 。 した が っ て 、t期 の 投 資 に 必 要 な フ ァ イ ナ ン ス は1で あ る 。t期 の 可 処 分 所 得 はt-1期 の 所 得 で あ り 、(1+ △1)/(1-b)あ る 。 した が っ てt期 の 債 券 の 需 要 は1+△1で あ る 。 企 業 は 同 額 の 債 券 を 供 給 し 、 銀 行 か ら の フ ァ イ ナ ン ス を 返 済 す る。 した が っ て 、 フ ァ イ ナ ン ス の 純 減 は △1で あ り 、 同 額 の 貨 幣 が 銀 行 に 回 収 さ れ る。t期 の 支 出 は 、 b(1 +△1)/(1-b)+1で あ り、 △1だ け 減 少 す る 。 し た が っ て 、 今 期 の 損 失 は △1で あ り、t+1期 の 可 処 分 所 得 は こ の 額 だ け 減 少 す る 。   t+1期 の 状 況 は 次 の よ う に な る。t+1期 の 投 資 は1で あ る 。 し た が っ て 、t+1期 の 投 資 に 必 要 な フ ァ イ ナ ン ス は1で あ る。t+1期 の 可 処 分 所 得 はt期 の 所 得 で あ り、b(1+△1)/(1-b)+1で あ る 。 し た が っ てt+1期 の 債 券 の 需 要 はb△1+1で あ る。 企 業 は 同 額 の 債 券 を 供 給 し、 銀 行 か らの フ ァイ ナ ン ス を 返 済 す る 。 し た が っ て 、 フ ァ イ ナ ン ス の 純 減 はb△1で あ り、 同 額 の 貨 幣 が 銀 行 に 回 収 さ れ る。t+1期 の 支 出 は 、b{b(1+△1)/(1-b)+1}+1で あ り、 b△1 だ け 減 少 す る 。 し た が っ て 、 今 期 の 損 失 はb△1 で あ り、t+1期 の 可 処 分 所 得 は こ の 額 だ け 減 少 す る。   乗 数 効 果 に よ り この よ う な 過 程 が 各 期 に 繰 り 返 さ れ る。 乗 数 効 果 が 出 つ く した 時 点 で 、 所 得 は1/(1-b)で あ り、 家 計 の 債 券 需 要 は1、 銀 行 に よ る フ ァ イ ナ ン ス の 供 給 減 は ゼ ロ と な る。 こ の 時 点 ま で に 、 家 計 貯 蓄 の 累 積 増 は △1/(1-b) で あ り、 家 計 は 同 額 の 長 期 債 を 購 入 す る。 企 業 は 同 額 の 長 期 債 を 売 却 し 、 同 額 の 銀 行 か ら の フ ァ イ ナ ン ス を 返 却 す る。 こ の 時 点 で 、 増 加 し た 貨 幣 は 銀 行 に 全 額 回 収 さ れ る 。 企 業 は こ の 過 程 で 総 額 で △1/(1-b)だ け の 損 失 を 被 っ て お り、 こ の 額 は 減 少 し た 貨 幣 額 に 等 し い 。 3.企 業 信 用 に よ って 投 資 資金 の調 達 が 行 わ れ    る場 合   (1)投 資 資 金 の調 達 に 関す る仮 定   こ こで は投 資 が企 業 信 用 によ って行 わ れ る場 合 を 検討 す る。 具 体 的 に は手形 な どで あ る。 た だ し、議 論 を単 純 化 す る た あ に、企 業 が貨 幣 を 発 行 し、 そ れ に よ って 投 資 資 金 を調 達 す る場 合 を考 え る。 この貨 幣 は短 期 の負 債 で あ り、 期 間 内 に返 済 また は借 り換 えす る必 要 が あ る とす る。 こ の貨 幣 を 以下 で は便 宜 的 に企 業 貨 幣 と呼ぶ 。 企 業 の投 資 資 金 の調 達 方 法 を次 の よ うに仮 定 す る。 企 業 は、 今 期 の投 資 額 に等 しい企業 貨 幣 を

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48 加 納 正 雄 発 行 す る。 この 貨 幣 は、 投 資 の支 出 後 に返 済 さ れ る こ とを前 提 と した 短 期 の 負 債 で あ る。 家 計 は貯 蓄 で 債 券 を 購 入 す る。 企 業 は債 券 発 行 に よ って 、企 業 貨 幣 を 回 収 す る。 この議 論 は、 基 本 的 に は フ ァ イナ ンスの 場 合 の 銀 行 を企 業 が兼 ね る こ と と同 じで あ る。   (2)投 資 が増 加 した水 準 で維 持 され る場 合   t-1期 ま で 所 得 が 一 定 の 状 態 が 続 き、t期 以 降 に投 資 が △1だ け増 加 す る場 合 を検 討 す る。t -1期 ま で の 所 得 をY 、投 資 を1で 表 す。t期 の 投 資 は △1だ け 増 加 す る。 し た が っ て 、t期 の 投 資 に必 要 な企 業 貨 幣 は1+△1で あ る。t期 の 可 処 分 所 得 は前 期 の所 得 で あ り、Yで あ る。 したが って、t期 の 債 券 需 要 は(1-b)Yで あ り、 企 業 は同額 の 債 券 を 発 行 し、 同額 の企 業 貨 幣 を 回 収 す る。 した が って、t期 の企 業 貨 幣 の純 増 は △1で あ る。t期 の 支 出 は、 Y+△1で あ り、 △1だ け増 加 す る。 した が ってt期 の超 過 利 潤 は △1で あ る。t期 の 生 産 額 はt期 の 支 出 額 に 調 整 さ れ る。 した が ってt期 の 所 得 は △1だ け 増 加 す る。 した が って、 次期 の可 処 分 所 得 が こ の 額 だ け増 加 す る。 所 得 増加 の た あ に必 要 な貨 幣 は増 加 した貨 幣 に等 しい。   以 下 の過 程 は フ ァイ ナ ンス の場 合 の貨 幣 を企 業 貨 幣 とす る場 合 と同 じで あ る。 乗 数 効 果 が 出 つ く した 時 点 で、 企 業 は △1/(1-b)の 貨 幣 を増 加 さ せ る。 こ の貨 幣 は企 業 の超 過 利 潤 に等 しい。   (3)増 加 した 投 資 が も との水 準 に戻 る場 合   増 加 した投 資 が も との水 準 に戻 った 場 合 を考 え る。 投 資 の 増 加 分 が ゼ ロ に変 わ った時 点 をt 期 とす る。   t期 の 状 況 は次 の よ う に な る。t期 の投 資 は もと の水 準1に 減 少 され る。 した が って、t期 の 投 資 に必 要 な企 業 貨 幣 は1で あ る。t期 の可 処 分 所 得 はt-1期 の所 得 で あ り、(1+△1)/(1-b)あ る。 した が ってt期 の 債 券 需 要 は1+△1 で あ る。 企 業 は 同額 の債 券 を供 給 し、 企 業 貨 幣 を 回 収 す る。 し た が って 、企 業 貨 幣 の 純 減 は △1で あ る。t期 の支 出 は、 b(1+△1)/(1-b)+1 で あ り、 △1だ け減 少 す る。 した が って、 今 期 の損 失 は △1で あ り、t+1期 の可 処 分 所 得 は こ の額 だ け減少 す る。   以 下 の過 程 は フ ァイ ナ ンスの場 合 の貨 幣 を企 業 貨 幣 にす る場 合 と同 じで あ る。 乗 数 効 果 が 出 つ く した時 点 まで に、 家 計 貯 蓄 の 累 積 増 は △1/ (1-b)で あ り、 家 計 は同 額 の 長期 債 を購 入 す る。 企 業 は 同額 の長 期 債 を売 却 し、 同額 の企 業 貨 幣 を 回収 す る。 この 時 点 で 、増 加 した企 業 貨 幣 は 全 額 回 収 され る。 企 業 は この 過 程 で総 額 で △1/ (1-b)だ けの損 失 を被 って お り、 この額 は減 少 した貨 幣 額 に等 しい。 IV.投 資 の フ ァイ ナ ン スの 意 義 と問 題 点   本 節 で は、 前 節 で分 析 した結 果 を基 に そ れ ぞ れ の理 論 の 問 題 点 と、 フ ァイ ナ ンス に関 す る議 論 の意 義 を 検 討 す る。 1.貨 幣 量 の 変化 と投 資   銀 行 が 貨 幣 を創 造 して債 券 を保 有 す る場 合 に は、 銀 行 が 長期 投 資 をす る こと に な る。 こ の よ う な長 期 投 資 を す る金 融 機 関 は、 一 般 的 に は長 期 の預 金 を受 け入 れ、 長 期 の融 資 を す る機 関 で あ る。 この よ うな機 関 の ば あ い、 預 金 は支 払 い 手 段 とな らず、 貨 幣 を創 造 す る こ と はで き な い。 貨 幣 を 創造 で きる金 融 機 関 の場 合 、 支 払 い手 段 とな る預 金 は短 期 で あ り、 短 期 の 預 金 を 受 け入 れ 、短 期 の貸 付 をす る。 この よ うな 金 融 機 関 が 長 期 で貸 す場 合 に は、 支 払 い困 難 に陥 る と い う 意 味 で、 流 動 性 の危 険 を 負 う こ と にな る。 銀 行 が短 期 の貸 出 を選 好 す る場 合 に は、短 期 で 借 り て長 期 で企 業 に貸 し出 す よ うな金 融 仲介 機 関 が 存 在 す るか、 企 業 が 投 資 資 金 を短 期 で調 達 し、 短 期 的 に借 り換 え を 繰 り返 す か 、投 資 後 に長 期 債 に借 り換 え る と い う資 金調 達 の方 法 を と る こ とが考 え られ る。 最 後 の 方 法 は、 フ ァイ ナ ン ス に 関 す る議 論 で あ る。投 資 は、銀 行 か らの フ ァ イ ナ ンス(短 期 の借 入)に よ り調 達 され、 投 資 後 に長 期 債 に借 り換 え られ る。   企 業 が銀 行 の フ ァ イナ ン スに よ り投 資 を実 行 す る と考 え る場 合 に は、 い くつ か の 問題 が あ る。 一 つ は、 投 資 を 実行 した 時点 で は、 債 券 を発 行 す る時 の長 期 利 子率 は不 明 で あ り、 長 期 利 子 率 を 予 測 して 投 資 を実 行 しな け れ ば な らな い こ と で あ る。 た だ し、長 期利 子 率 が安 定 的 で あ れ ば、 す なわ ち フ ァイ ナ ン スの時 点 で の長 期 利 子 率 が 債 券 発 行 時 の利 子率 と等 し くな る よ うな状 況 が あ れ ば 、 フ ァイ ナ ンス の時 点 で の利 子 率 で投 資

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流 動 性 選 好 説 利 子 論 と投 資 の フ ァイ ナ ン ス 49 が 決定 さ れ る と考 え る こ とが で き る。 この よ う な 状 況 を 投 機 との 関 連 で想 定 す る議 論 と して は、 カル ドア の 議 論 が あ る。 た だ し、 この よ うな状 況 は常 に 成 立 す るわ けで はな い7)。   第 二 は、 短 期 の 借 入 で 投 資 を まか な い 、 債券 の 発 行 で 借 り換 え を 計 画 す る場 合 、 長 期 債 へ の 借 り換 え が う ま く行 か な い 場 合 が 考 え られ る。 資 本 市 場 が 完 全 で あれ ば 、 す な わ ち 市 場 利 子 率 を 払 え ば 資 金 を調 達 す る こ とが 可 能 で あ る場 合 に は、 利 子 率 以 上 の投 資 収 益 を もた らす 投 資 は 継 続 可 能 で あ る。 しか し、 資 本 市 場 が 完 全 で な く、 資 金 調 達 が制 約 され る よ う な場 合 に は、 借 り換 え が で き な い こと に よ って 、 破 産 す る こ と が 考 え られ る。 企 業 は この よ う な投 資 資 金 の 調 達 方 法 に よ り財 務 リス クを 負 う こ と にな る。 こ れ らは、 企 業 資 産 の流 動 性 と い う観 点 か ら見 る こ と もで き る。 企 業 資 産 の流 動 性 に問 題 が あ る 場 合 に は、 これ らが投 資 を制 約 す る こ とが 考 え られ る8)。.ピック ス は、 企 業 が 流 動 性 を銀 行 に 依 存 す る経 済 を貸 越 経 済 、 自 ら保 有 す る資 産 に 依 存 す る経 済 を 自律 経 済 と して 二 つ に分 類 して い る。 この意 味 で は、 ケ イ ンズ の フ ァイ ナ ンス に関 す る 議論 は、 貸 越 経 済 に関 連 す る議 論 で あ る。 この 場 合 に は、投 資 に対 す る銀 行 の影 響 が 大 き くな る。 一 方 、企 業 が投 資 の た あ に十 分 な 内部 留 保 を 保 有 して い るよ うな状 況 で は、 銀 行 の影 響 は 小 さ くな る。   第 三 は 、 投 資 の 変 化 は必 ず貨 幣量 の変 化 を 必 要 とす るか ど うか とい う問題 で あ る。 ケ イ ンズ は、 「貨 幣 論 』 に お い て も、 そ れ以 後 の利 子 論 争 に お い て も、 貨 幣 量 の変 化 は必 ず し も必 要 で な い こ と を強 調 して い る。 「一 般 理 論 』 で は、 ケ イ ンズ の主 張 は必 ず しも明確 で は な い が、 貨 幣量 を外 生 的 に一 定 とす る方 が ケ イ ンズ の意 図 に近 い で あ ろ う。 貨 幣 量 が一 定 で あ ると仮 定 す る方 が、 ケ イ ンズ の主 張 を 明確 に で きる か らで あ る。 貨 幣 量 が変 化 す る こ とに よ って投 資 額 が 変 化 す る ので あれ ば、 ケ イ ンズ の主 張 の新 しさ は弱 め ら れ て しま うか らで あ る。 フ ァイ ナ ンス に 関 す る議 論 は、 この よ うな ケ イ ンズ の主 張 と どの よ う に関 係 す るか が 問 題 とな る。 フ ァイ ナ ン スの過 程 に お い て、'投資 が増 加 す るた あ に、 銀 行貨 幣 の増 加 を必 ず 必 要 とす れ ば、 貨 幣量 を 一 定 とす るケ イ ンズ の議 論 は成 立 しな くな る 。 前 節 の例 で は、 投 資 が増 加 した水 準 に維 持 され るた め に は、 銀 行 の フ ァイ ナ ンス が増 加 しな け れ ば な らな い。 た だ し、 こ の貨 幣 は、 取 引 以外 の 目 的 で保 有 さ れ る保 蔵 貨 幣 か ら供 給 さ れ る こ と も可 能 で あ り、 この場 合 に は貨 幣量 が増 加 し な く と も投 資 の増 加 は理 論 的 に は可 能 で あ る。 保 蔵 貨 幣 が 取 引 に放 出 さ れ る場 合 に は、 貨 幣 (保 蔵 貨 幣 を 含 む 全 貨 幣)の 流 通 速 度 が上 昇 す る こ とに な る。 この場 合 に は、 貨 幣 量 は変 化 し な い。 ま た この よ うな議 論 と流 動 性 選 好 説 利 子 論 との 関係 が 問題 とな る。 ケ イ ンズ は、 「一 般 理 論 』 出 版 後 の 利 子 論 争 に お い て 貨 幣 需 要 に ・ フ ァイ ナ ン ス の 需 要 を 含 む よ う に修 正 し て い る9)。フ ァイ ナ ンス の需 給 に 関 す る議 論 は ケ イ ンズ の貨 幣需 要 関数 に含 ま れ る。 した が って、 ケ イ ン ズ の 流 動 性 選 好 説 利 子 論 は こ の よ う な フ ァイ ナ ンス の需 給 を決 定 す る理 論 と して解 釈 す る こ とが可 能 で あ る。 ま た、 これ は資 産 の ス トッ ク均 衡 と して の利 子 率 の決 定 で あ る。   企業 信用 を貨 幣 に含 め な い場 合 に は、 貨 幣量 の 増加 な しに投 資 は増 加 で き る。 こ の場 合 に は、 企 業信 用 を含 ま な い貨 幣 の流 通 速 度 が 上 昇 す る こ とに な る。 信 用 も貨 幣 に含 む とす れ ば、 こ の よ うな 貨 幣量 は増 加 しな け れ ば な らな い10)。た だ し、 投 資 の増 加 が企 業 の信 用 の増 加 に よ っ て 可 能 とな る と考 え る場 合 の最 大 の問 題 は、 信 用 の 増 加 が現 金 の量 に制 約 さ れ な い と い う前 提 で あ る。 信用 の増 加 が 現金 の量 に制 約 さ れ る とす れ ば この よ うな こ とは不 可 能 で あ る。 企 業 の信 用 に よ って 投 資 を拡 大 す る こと は、 企 業 に十 分 な信 用(価 値 を 保証 す る資 産 的裏 付 け)が あ れ ば 可 能 で あ り、 企業 が貨 幣 を発 行 す る現 象 は部 分 的 な 経済 取 引 で は可 能 で あ る。 しか し、 一 般 的 に は、銀 行 の 信用 を背 景 に して しか 、 こ の よ うな こ と はで きな い。 した が って 、 銀 行 の行 動 が 重 要 に な る。 た だ し、 いず れ に して も、 ケ イ ンズの 意 図 は貨 幣量 と所 得 ま た は物 価 と の間 に 一 定 の 関 係 はな い とい う こ とで あ り 、 貨 幣 量 の 変 化 自身 は重要 で はな い。 2.貯 蓄 の 変化 と投 資   期 間 分 析 に お け る貯 蓄Rは 家 計 の 意 志 決 定 の対 象 で あ り、 直接 変 化 させ る こ とが で き る。 一 方 、 期 間 分 析 に お い て も非 消 費(支 出 の う ち

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50 加 納 正 雄 消 費 に支 出 さ れ な い 額)と して の貯 蓄Sは 内 生 変 数 で あ り、 これ は意 志 決 定 の対 象 に はな ら な い。 貯 蓄 性 向 が 上 昇 して も投 資 が 増 加 しな い 限 り、 貯   S44" は 増 加 しな い。 同 様 に 、短 期 均 衡 の貯 蓄 は内 生 変 数 で あ り、 直 接 変 化 させ る こ とは で き な い。 直接 変 化 さ せ る ことが で き る も の は貯 蓄 性 向 の み で あ る。 た だ し、 貯 蓄 性 向 が 上 昇 して も投 資 が 増 加 しな い 限 り、 貯 蓄Sは 増加 しな い。 した が って、 非 消 費 の意 味 で の 貯 蓄Sを 計 画 す る こ と はで きな い。   貸 付 資 金 説 で は、 今 期 の貯 蓄Rtの 増加 は投 資 資 金 の 供給 を 増 加 させ る。 た だ し、 保 蔵 貨 幣 が 変 化 せ ず、 貨 幣 量 の 増加 が な い場 合 に は、 貯 蓄 の増 加 分 だ け消 費 が 減 少 し、 今 期 の支 出額 は 変 化 しな い。 した が って、 所 得 は変 化 しな いu>。   投 資 が フ ァ イ ナ ンス また は信 用 の 拡大 に よ っ て の み資 金 調 達 さ れ、 貯 蓄 が 債 券 の購 入 に 向 か い、 直 接 フ ァ イ ナ ンス資 金 にな らな い とい う仮 定 の場 合 に は、 貯 蓄 の増 加 は投 資 を 決定 す る時 点 で は フ ァイ ナ ンス資 金 を増 加 させ な い。 ケ イ ンズ は フ ァイ ナ ンス資 金 が 貯 蓄 か ら独立 で あ る こ と を 強 調 し て い る12)。一 方 、 消 費 の 減 少 に よ って支 出が 減 少 す る た め に、 企 業 に損 失 が発 生 す る。 今 期 の貯 蓄 は増 加 して い るか ら、債 券 需要 は増 加 す る。 増 加 した額 は企 業 の損 失 に対 応 して い る。 企 業 の債 券 供 給 額 は投 資 額 プ ラ ス 損 失額 とな り、 債 券 の需 給 は均 衡 して い る。 し たが って、 企 業 は前 期 と同 じ額 の貨 幣 を 回 収 し て い る。 企 業 が前 期 と同額 の生 産 を維 持 す れ ば、 前 期 と同 じ貨 幣量 が必 要 で あ り、 フ ァイ ナ ンス の純 減 は生 じな い 。 た だ し、 生 産 額 を減 少 しな いで 、次 期 の消 費 が 今 期 と同 じよ うに減 少 す る とす れ ば 、企 業 は損 失 を累 積 す る こ とに な る。 企 業 が支 出 の減 少 に合 わ せ て生 産 を減 少 す れ ば、 貯 蓄 の増 加 に等 しい貨 幣 が 余 る。 この額 の フ ァ イ ナ ンスを 銀 行 に返 却 す れ ば 、 フ ァイ ナ ンス の 純 減 が 生 じる。 銀 行 は この 額 の 貨 幣 を 回収 す る こと にな り、 フ ァイ ナ ンス資 金 の余 裕 が発 生 す る。 この よ う に、 所 得 が 減 少 して 初 め て フ ァイ ナ ンス資 金 の 余 裕 が発 生 す る。 V.む    す    び 本稿で は、貸付資金説利子論 と流動性選好説 利 子 論 を投 資 の資 金 調達 の相 違 と関 連 させ て検 討 した。 流 動 性 選 好 説利 子論 の意 義 は投 資 の決 定 を貯 蓄 か ら切 り離 して 考 え る こ とに あ る。 貯 蓄 主 体 と投 資 主 体 が 異 な る場 合 に は、 貯 蓄 と投 資 の乖 離 が所 得 変 動 の原 因 とな る。 利 子率 は こ れ を調 整す る役 割 を担 って い る。 貸 付 資金 説 は 貯 蓄 を投 資 資 金 に結 びつ け る資金 循 環 の な か で 利 子率 の決 定 を考 え る。 一 方 、流 動 性 選 好 説利 子 論 に お け る投 資 の フ ァイ ナ ン スの議 論 は、投 資 の 資 金調 達 を貯 蓄 か ら切 り離 して 考 え る。 こ の よ うな フ ァイ ナ ンス に お いて は銀 行 の役 割 が 重 視 され る。 この よ うな議 論 の背 景 に は、 経 済 にお け る ス トッ クの蓄 積 と と も に、 そ れ を 流 動 化 させ る金 融機 関 の発 達 が あ り、 そ の こ とが 貯 蓄 か ら独立 に投 資 を決 定 す る可 能 性 を 高 あ て い る こ とが あ る と思 わ れ る。 注 1)『 一 般 理 論 』 出版 後 の利 子 率 理 論 に関 す る三 つ     の 論 文(文 献[13]、[14]、[15])が 最 も重 要     で あ る。 2)『 貨 幣 論 』 の 基 本方 程式 の理 論 は期 間 分 析 で 表     され て お り、 一 方、 『一 般 理 論 』 は形 式 的 に表     せ ば 、 短 期 の 均 衡分 析 で あ る。 したが って 、     期 間 分 析 と短 期 の均 衡 を 比 較 す る こ と は、 こ     れ ら二 つ の 理 論 と関連 づ け る こ と が で き る。 3)  在 庫 が 存 在 し、 在 庫 の 減 少 に よ り価 格 が 一 定     に保 たれ る場 合 に は、Qtは 在 庫 の減 少 額 とな     る。 実 現 さ れ る投 資 はlt-Qtで あ り、貯 蓄     Rtに 等 しい。 4)  保 蔵 貨 幣 は予 備 的 また は投 機 的 貨 幣 保 有 か ら     な る と考 え る こ とが で き る。 5)利 潤 か らの 消 費 を 考 え る場 合 に は、 利 潤 が 変     化 して この関 係 が 満 た され る。 6)  価 格 の変 化 で は な く、 在 庫 の変 化 で 調 整 され     る場 合 に は、 超 過 利 潤 に相 当 す る額 の在 庫 の     減 少 が 生 じ る。 貨 幣 の 増 加 額 は 在 庫 の減 少 額     に等 しい。 7)  カ ル ドア の議 論 に関 して は カル ドア[8]、 ア     シマ コプ ロス[2]第5章 参 照 。 8)  こ の 問 題 に関 して は、 デ ヴ ィ ッ ドソ ン と ミ ン     ス キ ー の 議 論 が 関 連 す る。 デ ヴ ィ ッ ド ソ ン     [5]は 投 資 の 資 金 調 達 方 法 を 減 債 基 金 金     融(sinking  fund  finance)と 流 動 資 金 金 融     (floating fund  financeに)分 類 して い る。     ミン スキ ー  [16]は 資産 価 格 と資 金 調 達 と を     関 連 さ せ る もの と して 、 流 動 性 選 好 説 を 解 釈     して い る。 流 動 性 に関 す る ピ ッ クス [7]の     議 論 も重 要 で あ る。

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流 動 性 選 好 説 利 子 論 と投 資 の フ ァイ ナ ンス 51 ) ) 9 10 11) 12) ケ イ ンズ[14]参 照。 ピ ッ ク ス は、 ケ イ ンズ の 貨 幣 に は手 形 が 含 ま れ る と考 え て い る。 ピ ッ クス[7]7章 参 照 。 ケ イ ン ズの 『一 般 理 論 』 で の貨 幣 の定 義 は必 ず し も明 確 で は な い が 、 短 期 の債 権 を 含 む も の で あ る。 例 え ば、 『一 般 理 論 』 第13章 、p. 167(邦 訳p.165,注)参 照 。   銀 行 預 金 は銀 行 の 債 務 で あ り、 手 形 は企 業 の 債 務 で あ る が、 こ れ らが 支 払 い手 段 と して 流 通 す る と き、 貨 幣 の 役 割 を果 たす 。 こ れ は古 典 派 が想 定 す る場 合 で あ る。 ケ イ ンズ[13]、[14]参 照 。 主 要 参 考 文 献

[1]  Arestis,  P.,  ed.,  Post-Keynesian  Monetary     Economics  ハrew  Approaches  to Financial     Modeling,  Edward  Elgar,1988.

[2]  Asimakopulos  A., Keynes'General  Theo?:y     and  Accumulation,  Cambridge  University     Press,1991(鴻 池 俊 憲 訳 『ケ イ ン ズ 「一 般     理 論 」 と 蓄 積 』 日 本 経 済 評 論 社,1993) [3]  Barrere,  A., ed.,  Money,  Credit  and  Prices     in Keynesian  Perspective,  Macmillan,1989. [4]  Chick,  V., Macroeconomics  after  Keynes-  Keynes-  AReconsideration  of  the  General  Theor:y,     Philip  Allan,1983(長 谷 川 啓 之 ・関 谷 喜 三     郎 訳 『ケ イ ン ズ と ケ イ ン ジ ア ン の マ ク ロ 経 済     学 』 日 本 経 済 評 論 社,1990)

[5]  Davidson,  P., Money  and  the  Real  World,     Macmillan,2nd  ed.,1978(1st  ed.,1972       (原 正 彦 監 訳 『貨 幣 的 経 済 理 論 』 日 本 経 済 評     論 社,1980)

[6]  Gordon  A. E,  The  Keynesian  Revolution     and  its Critics,  Macmillan,1989.

[7]  Hicks,  J. R.,  A  Market  Theory〔)f  Money,     Oxford  U. P.,1989(花 輪 俊 哉 ・.小川 英 治 訳     「貨 幣 と 市 場 経 済 』) [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16]

Kaldor,  N.,  Essays  in  Economic  Stability and  Growth,  London:Duckworth,1960.

Keynes,  J. M.,  The  Collected  Writings  of

John  Maynard  Keynes,  Vol.5,1971(CWK 5)  [A  Treatise  on  Money  1:  The  Pure Theory  of  Mone:y(1930)],  Macmillan(小 泉 明 ・ 長 澤 惟i恭 訳 『貨 幣 論1:貨 幣 の 純 粋 理 論 』,東 洋 経 済 新 報 社,1979)

      ,The  Collected  Writings  of/b乃 π Maynard  Keynes,  Vol.6,1971(CWK  6),

[〆1  7》「eatise  on  Mone:ソ2:  The  Applied Theory  of  Money(1930)],  Macmillan(長

澤 惟 恭 訳 『貨 幣 論H:貨 幣 の 応 用 理 論 』,東 洋 経 済 新 報 社,1980)

      ,The  Collected  Writings〔)JJohn Maynard  Keynes,  Vol.7,1973(CWK  7),

[The  General  Theory  of Employment,  lnter-est and  Money(1936)],  Macmillan,(塩 野 谷 祐 一 訳 『雇 用,利 子 お よ び 貨 幣 の 一 般 理 論 』,東 洋 経 済 新 報 社,1979).

      ,The  Collected  Writings(ゾ ノbhn Maynard  Keynes,  Vol。14,1973(CWK  14),

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Minsky,  H. P.,ノbhn  Maynard  Keynes,  Co-lumbia  University  Press,1975(堀 内 昭 義 訳 『ケ イ ン ズ 理 論 と は 何 か 』 岩 波 書 店,

参照

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