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木材の曲げ加工を応用した新しい教材の開発と教育実践に向けた指導内容の構築

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Academic year: 2021

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木 材 の 曲 げ 加 工 を 応 用 し た 新 し い 教 材 の 開 発 と 教 育 実 践 に 向 け た 指 導 内 容 の 構 築 教科・領域教育専攻 生活・健康系コース(技術) 高 崎 栄 司 1 . はじめに 平成 10年度文部省告示の中学校新学習指 導要領の改訂により rA技術とものづく りj については,新しい指導内容の構築や 指導方法の改善が求められている。しかし, fものづくり J に必要な基礎知識や加工技 術を,効果的に学習できる教材は少ない。 そこで,生徒が興味・関心を持つような「木 材の曲げ加工j という新しい教材を開発し, その学習を通じて,基礎知識や加工技術の 習得ができることを考えた。本研究では, 曲げ強度試験機の試作と湿熱軟化処理材の 材質評価を行い,板材の簡便な曲げ加工方 指導教官 尾崎士郎 ハイトゲ}ジ

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図 1 試作した曲げ強度試験機 O.

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討した。 2.曲げ強度獄験機の鼠作と湿熱軟化処理 材の材質評価 曲げ強度試験機を試作し,気乾材と湿熱軟 化処理材の材質評価を行った。 図 1に試作 した曲げ強度試験機,図2に荷重とたわみ の関係を示す。湿熱軟化処理によって,曲 げヤング係数が低下し,低荷重で大きな O . O. O. 2.5 3.o たわみ (cm) 図 2 荷重とたわみの関係 たわみが実現でき,曲げ加工に適した材質 となったことがうかがえた。

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曲げ加工の成功率と適正条件,授業実 践に向けた準備,使用機器と教具

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授業実践においては,曲げ加工が容易かっ 成功率の高い樹種の選択,曲げ半径と板厚 との関係,煮沸時間の短縮などの適切な条 件を明らかにすることが重要な課題である ため,曲げ加工の成功率に対するこれらの 影響について検討した。 3.1実験方法 曲げ半径は5Om m,曲げ加工の成功率に 及ぼす板厚の影響は,板厚 4.0,4.5, 5.0, 5.5mm,曲げ試験回数は1条件あたり 6""15 回,湿熱軟化処理は 1日に5時間で,これ を 5回繰り返し,曲げ加工直前に 2時間再 煮沸した。樹種はイエローポプラ,セン, ペルポック,カツラ,タモ,ナラ,アガチ ス,イゲム,サクラとした。煮沸時間の影 響は,板厚 5.0mm,試験回数は1条件あた り10回,煮沸時間は2.5""17時間とした。

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結果と考察 結果の一例として,図3に曲げ加工の成 功数に及ぼす煮沸時間の影響を示す。煮沸 時間の影響は認められず,セン,カツラの 成功数が高かった。また,板厚の減少とと もに成功率が高くなった。全ての実験結果 から,授業実践に向けた準備等は,以下の 通りである。 樹種はカツラまたはセン。曲げ加工材は 板目板で厚さ5mm以下,幅と長さは煮沸 用容器の寸法から決定する。木取りは,曲 セン カツラ

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2.5 7 12 17 2.5 7 12 17 煮沸時間持問) 図 3曲げ加工の成功数に及ぼす煮沸時間の影響 げ中心線に対して左右対称にすると,乾燥 後の歪みが小さい。曲げ面は木口面とし, 木裏側から荷重をかけて曲げる。煮沸は, 家庭科室のガスレンジなどによる。曲げ加 工の曲率半径は 50mm以上とし,空缶等を 用いる。湿熱軟化処理は,曲げ板を水中に 沈めて1.5時間煮沸後放置し,実習前に1 時間再煮沸して曲げ加工に供試する。

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おわりに

技術科教員を対象とした研修における実 践研究の結果,授業実践への導入が十分可 能となった。また本研究の結果,準備の簡 略化と時間短縮,設備等の低コスト化が実 現でき,教育実践に向けた指導内容や指導 方法等の構築,教材・教具の開発もできた1)。 今後は,中学校技術・家庭科の実際の授業 において検証することが課題である。 引用文献 1)高崎他 3名:技術科教育の研究 vol.7,

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.45・48

2001.

参照

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