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最近の電力系統でのディジタル形制御保護装置

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小特集

最近の送変電技術

∪.D.C.〔る21・311.4十る21.31る.3+占21.31る.925〕:る81.323-181.48

最近の電力系統でのディジタル形制御保護装置

DigitalTYPePowerSystemControlコnd

ProtectiveRelaYlngEqulPment

最近の我が国での社会情勢の変化は,電力系統の構成及び運用面に種々の制約を もたらしているため,電力の安完三供給を図る上で重要な役割を担.う系統制寺卸,保護 の分野にも従来とは異なった新Lい課題をもたらしている。 これらの課題を克服するには,両分野で従来とられてきた基本方式,根本思想に 変更の必要はないが,最近の制御技術やデバイス技術を導入してその高性能化を図 ってゆくことが重要である。このための主要な万一策の一つとして日立製作所は,マ イクロコンピュータを目1心としたディ ジタル技術を積極的にこの分野に導入して, 多数の系統制御装置及び保護継電装置を開発してきた。 この論 ̄丈は,両分野に対するディ ジタル技術適用の基本的考え ̄方と,それに一基づ いて開発し実用に供され,種々のメリ・ソトを生み出しつつある装置を中心に,適用 の現二伏と動向について述べる。 山

言 我が匝1では,かつての経i斉高J要成長期から安定成長期に移 行した現在,省エネルギー,省電力の動きが,社会全体で進 められているが、このようなこ状況のもとでも長期的にみれば 電力の総需要は,今後も年率で数パ【セント程度の伸びを示 すことが予測されている1)。このため,電力設備の拡充も着 実に進めてゆく必要があるが,近年の社会情勢の変化は,用 地取得難などの形となって系統拡充強化の面で区= に示すよ うに大きな制約をもたらしている。 この制約の影響を√受けて,系統構成の而では,電源の遠隔 偏在化・大容量化に伴う送電線の大容量長距離化をはじめ, 送電線の多端子化,同一鉄塔への併架多回線化などが,また 系統運用面でも,設備効率連用のいっそうの推進,1左気所の 無人化などが,更に強力に進められる傾向にある。そしてこ 周 囲 情 勢 系統構成・運用上の変化

電源(歪冨軍法在化

経済活動の変化 (安定成長期) 社会生活・ 意識の変化 (省エネルギー・省電力) 国土の地理的条件 (用地取得難) l l l l 長距離化

望農芸子化

蒜雲要望悪竿

ケーブル 連系系統構成

倍雛謂悪霊遠望鮎)

r l l l l l 変圧器など(大容量化) ′  ̄  ̄■  ̄ ■■■■■■ ̄  ̄`■ ̄■ ̄ 電力設備の効率運用 変電所の 無人化 設 備 量 の 三木義照*

佐野和注*

吉崎敦浩**

;鹿部篤美***

y()ぶんJgeγ別 〟∼んJ y()ざん盲んJrOSαγ10 Af5伽んiγO y()5んizαんf AJざ〟mflγαJα乃α占g れらの傾向は,日常の系統運用に必要な監視・制御・操作の 機能を果たす系統制御,及び系統事故のような突発性の異常 状態か発生したとき,直ちにこれを検出して異常条件を解消 する働きを担う系統保護を行なう上で,図=中に示すように より高度の枝術を必要とする幾つかの新しい課題をもたらし ている。 これらの課題を虹服するには,系統制御や系統保護にこれ までとられてきた基本方式,根本思想に変更の必要はないが, 従来にない厳しい条件に対処するため,最近の制御技術やデ バイス技術の導入などによる新しい高惟能化への取組みか要 望されている。 ここでは,その方策の一つとして,マイクロコンピュータ を中心としたディ ジタル技術を活用して開発し,種々のメリ 課 題 充 電 電 流 の 直流分時定数の増大

漂一小

循 環 電 流 の 増 大 低次高調波の増大 内部事故時流出電流

微 地 絡 事故復旧の迅速化 保 守 の 大 増設・拡張の期間短柁 監視・制御項目の増大

取組みの基本姿勢 ディジタル技術の活用 1.高度解析力・詳細 な調査分析に立脚 し,問題点の明確 化と打開策の立案 ・推進 2.最新ハードウェア 技術の積極的導入 一高性能化 3.高信根化・保守性 向上の推進 I l

注:⊂二:コは,主に保護に関連

ノノ

[二]は,主に制御に関連

図l 電力系統構成と運 用の動向及びそれによっ て生ずる課題とその打開 の基本姿勢 近年,電力 系轟充を取り巻く情勢の変化は. 系統制御及び保護の分野に新 しい課題をもたらしている。 従来にないこの腋Lい条件に 対処するためディジタル技術の 活用を中心に取り組んでいる。 * 日立製作所国分工場 ** 日立製作所那珂工場 *** 日立製作所日立研究所

(2)

ットを生み出しつつある系統制御,及び系統保護装置の現状 と動向について述べる。 8

系統制御保護分野への最新技術導入の方向性

過去10年間で長足の進歩を遂げてきた半導体や光素子をは じめとするエレクトロニクス技術は,今イ麦の10年間も高速化, 高イ言頼度化の面で更に画期的な進歩こが予想される。制御技二術 に関しても,ディ ジタル技術の導入範岡の拡大には目覚まし いものがあI),この傾向は着実に進展していく ものと考えら れる。図2は,これら制御技術,デバイス技術の進歩によっ てもたらされた手法や素子を活用L,系統制子卸及び系統保護 の機能をより高度化してゆく ときの ̄方向性をマクロに示した ものである。 これら最新技ノ術の三洋入のねらいとそれによって得られるメ リットは,装置の種類によって異なるが,図3に要約したよ うに,披制御対象である電プJ系統の特質と導入技術の特長2)・3) とをうまく適合させることが重要と考え,この点を基本に開 発に取り組んできた。また,この分即は他産業用に比べ,信 組件,保守性か極めて重要視されるので,これらの一卓1二も十 分留意した。既に現fi三までに多数の装置を開発し実用に供L ており,電力の安定供給及び設備の高効率連用に寄与Lてい る。次にこれらの装置の手枕要について粁介する。 8

系統制御分野でのディジタル化

マイクロコンピュータを中心とするディ ジタル技術を適用 Lた系統別御装置では,比較的プ煩繁に行なわれる系統構成変 更にJ7Eじて改造・変更の谷易性を伴った制御機能の向上を, 豊富な演算処理機能を活用してコストメリットも発揮しなか ら達成する指向か重要となる。特に,この分野の装置は,多 種少量生産の色彩が強いため,プログラムやデータの一部が エレクトロニクス技術 ディジタル技術 マイクロコンピ ュータ LSI 光デバ イ ス CRT 表示デバイス ソフト ウェア (記憶・演算・論郵 時分割多重化 高 信 頼 化 技 冗長化技術 診断・ 術 チェック技術 注:略語説明 CRT(Cathode 系統情報 積 出 信号伝送 系統解析 判断・論理 演算処理 信組度向上 出力の系統 設備への 受 渡 マンマシン 連 系 RaY Tube) 新形電流・電圧センサ 高信頼度構内伝送 高速・ 大容量電気所間伝送システム ディジタルシミュレーション ソフトウェア →アドバンスドアルゴリズム ハードウェア →高性能マイクロコンピュータ RAS機能充実 パワーオプトロニクスの活用 画像処理・集約表示・音声応答 RAS(RelLa州tY,AvaLla州ty,ServiceabllltY) 図2 最新技術の導入による系統制御・保護装置高度化の方向性 系統情報の検出,制御や判断のための演算処理,信号伝送,装置出力の系統設 備への受渡し,マンマシン連系などに最新技術を積極的に導入Lて,高性能化 を図る必要がある。 電力系統の特徴 供給支障の影響が大 きい。 設備が広域に散在し ている。 運用上,系統構成変 更が頻繁にある。 増設・拡張により変 化に富む。 単位情報当たりのエ ネルギー量が大きい。 常に需給が平衡する ように制御を要する。 制御・保護装置の保 守や改造のための系 統停止は許されない。

董】

]

装置開発の 基 本 方 針 制御・保護 性能の向上 信頼性の向上 保守性の向上 装置の縮小化 標 準 化 増設・拡張の 容 易 化 階層システム ヘ の 適 合 図3 装置開発の基本方針 まく適合させることが重要である。 マイクロコンピュータ 及びディジタル技術の 特 徴 定量的な演算処理が 行なえる。 記憶ができる。 時分割の多重処理が できる。 データを多目的に共 用化できる。 高集積化がしやすい。 伝送系及び周辺装置 と適合がしやすい。 自己診断機能を付与 しやすい。 電力系統の特質と導入技術の特徴とを,う パラメータ設定できるようにソフトウェア構成を工夫するな どの手法によって、上記の改造変更やオプション機能への対 応を行ないハードウェアを極力標準化する動きがみられる。 3.1 ディジタル形系統自動復旧装置 電力系統に故障が発生した場合,保護継電装置によってi牧 障区間が健全系統から除去されるが,これによって生じた変 則系統から正常系統への復旧操作は,迅速かつ確実に行なう 必要がある。この復l口操作は,事故の椎頬や斗大子妃ごとにある 一一定の手順で行なわれるものであり,従来からワイヤードロ シ、ソクによってこれを自動化した装置が用いられてきたが, 適用場所ごとに異なる操作手順を共通の装置で吸収すること かできなかった。一方,ますます複雑化する電力系統では自 動復旧装置に対する高性能化,高イ言束貞度化の要求も増大する 傾向が出ている。このため,マイクロコンピュータのもつ特 質を生かしてこれらの諸課題を克服したディ ジタル形自動復 旧装置を開発し,既に多数の装置を納入してきた。 図4に,装置の外観及び適用変電所の単線結線図を示す。 本装置では,信束副生,保守件及び拡張性を勘案し,8ビット シングルチッフリのマイクロコンピュータに1回線当たりの復 旧処理すべてを行なわせる方式を採用した。本装置の特徴は, マイクロコンピュータのもつ豊富な処理能力,自己診断能力 をi舌用し,幅広い適用系統に対し標準化したハードウェア構 成での対Jじを可能にし,かつ装置の高信頼化を達成した点に あり,盤面が従来装置に比べ約一㌻に縮小できた点も大きなメ リットである。本装置の1回線単位のユニットは,再閉路機 能とLて保護継電装置に組み込むことも可能であり,このよ うな使い方もう、後増えてゆく ものと考えられる。 3.2 ディジタル形電圧・無効電力制御装置 系統の構成複雑化及び高効率運用の推進に伴い,Ⅴ一Q制御 装置(電圧・無効電力制御装置)を,ローカル制御装置として

ばかりでなく,電力系統総合制御の一端を‡旦う,上位ド皆層と

連系した端末制御装置としてi舌用したいとの要請も出てきて いる3)。この目的を果たすには,制御演算処理機能のほかに,

(3)

最近の電力系統でのディジタル形制御保護装置 335

(2)「二位コンピュータと接続し,自動設延やデータの√受結し

187kV送電線(5回線) 86kV送電線(10回線) (a)適用変電所単線結線回 国4 ディジタル形系統自動復旧装置 (b)装置外観 信頼性,保守性及び拡張性を 勘案L,8ビットシングルチップのマイクロコンピュータに】回線当たりの復 旧処理を行なわせている。盤l面 ̄で12回線分を実装可能である。 マイクロコンピュータ ノr

Ql

母線 送 電 線 負荷時 タップ切換 変圧器 母線電圧V-一 変圧器通過--無効電力Q ′

T

電力用コンデンサ 電力用分路リアクトル 注:略語説明 Aし∪(演算ユニット) ROM(プログラムメモリ) ● -入 出 力 回 路 AJU ROM RAM 椚CRT RAM(データメモリ) 丁/W(タイプライタ) 丁/W 図5 ディジタル形い0制御装置のブロック構成 制御に先立って 系統に及ぼす効果を予測計算L,ハンチングを起こさず滑らかな状態で制御で きる。 上位階層との交信制御の機能も必要である。このため,これ ら両機能の実現に有利なマイクロコンピュータをl仁Q制御装 置に活用するケースが増えてゆく ものと推察される。 図5に,この傾向に適合するために開発し超高圧変電所に 納入したマイクロコンピュータ使用のディジタル形Ⅴ-Q制御 装置のブロック構成を示す4)。この装置の特徴は,下記のと おりである。

(1)ハンチングのない制御が行なえるように,制御に先立っ

て系統に及ぼす効果を詳しく予測計算Lている。 を刊 ̄能とした。

(3)手動操作を行なうときの操作ゲイ

ⅤとQの斗犬態をカラーCRT(Cathode している。

(4)制御効果,操作記蝕をタイプライ

ドに活用する目的で, Ray Tube)画面に表示 タで自動記録できる。 3.3 ディジタル形監視制御盤 克之近のように系統か大規模・複雑化した二状況のもとでは, 日常の系統運用での監視制御の範圃が拡大Lている。しかも, 電力系統は本質的にその構成が割合プ拍繁に変更される性乍二王を もっている。このため,系統監視怒によって,多種多一言丘の情 報を迅速かつj上確に把握する必要件も増大Lており,これに 円き骨に対処する目的で,監視制御盤内の論理部にマイクロコ ンビュ【タを活用する動きがみられるようになった。 図6に,日立製作所か開写邑し超高圧変電所に納入したマイ クロコンビュ"タ使用のディジタル形監視音別寺卸盤の外観をホす.。 マイクロコンピュータの適用によって,系統や機器二状態の 表示やアラ【ム方式変更への対処か容易となり,外部機器と のインタフェースも簡素化できた。また,上位制御所へ伝送 するデー一夕の舶集処理も付加可能であり,伝送系との結合も 割合自由に行なえるので,今筏ますますこの分野へのマイク ロコンビュ一夕応用か増加Lてぃ♪く ものと巧-えられる。 田

系統保護分野におけるディジタル化

系統保一連分野に対するディ ジタル技術J壇用は,ニ大の4項に 示す形態を採ることを恭木方針としている。

(1)演許アルゴリズムやハ【ドゥェアイ満成に工夫をi疑らして

新機能を創山し,適用範朗拡大及び高件能化を【当る。

(2)ディ

ジタル化を契機にその多重処理性を活用し,同権機 能もしくは異性機能の綾数装謹壬を統合して,設置スぺ【スの 縦レト化及び逆用保守血での合理化を図る。

(3)tよ送系と接続しやすい作質と豊苗な清音1二処理能力を清用

し,広域情報の収集とその多角的かつ総合的判断処理による 系統似推の官‡自勺向_Lの達成を担】る。

(4)最新デバイスを柿軽的に中人し,高仁子彩り空のトータルシ

ステムを実現し,逆用の効率化・合理化を図る。 二れまで開発してきた多数のディジタル形保.穫継電装置を, __L記の考▲えに裁ついて分類すると表1に示すようになるか, 以下ではこれらのうちの代表例について述べる。 4,1 ディジタル電;充差動保護継電装置 多端子系統やケーブル系統の増大に伴い,電流差動原稚に よる送電線事故k聞の確実かつ高速除去がいっそう重要とな 、、\__ 図6 ディジタル形監視制御盤 系統の大規模化・複雑化に伴い,監 視睾巨困が拡大L多種多量の情幸艮を迅速かつ正確に把j還するため,監視制御盤の 論理部にマイクロコンピュータを用いるケースが出ている。

(4)

表l 系統保護分野へのディジタル技術適用の形態 表中には,各形態に属する装置製作例を併記した。 No, 用 形 態 適 用 目 的 概 要 製 作 例 新 機 能 創 出 新 分 野 対 応 高 性 能 化 〃C 信 端 搬 端

ユ而 播 端

(例)ディジタル電流差動リレー(PCM伝送) ●ディジタル電流差動保護継電装置 ●ディジタル形故障点標定業置 ●ディジタル式電圧・無効電力制御装置 ●高抵抗接地系多端子併架送電線ディジタル形保護継電装置 ●154kV大容量多端子供架送電線保護継電装置 同種装置の統合 レし レし レし .1 イ ノー ヒヒヵ ム[日 雀口 形 性守 高保 小 統 合 化 従来 ディジタル化

田口1し乱

循環電流対策付など ●超高圧送電線用ディジタル形後備保護継電装置 ●66kV/77kV送電線用ディジタル形回線選択保護継電装置 ●ディジタル周波数低下保護継電装置 ●ディジタル形変電所自動復旧装置 ●ディジタル形監視制御盤 異種装置の統合 高 性 能 化 合 理 化 送 後電 倫線 (同一電気所) 系耗 〔打払耶 しし ム日り一月

沖田∪鰐

レ イ

デ◇諾

●ディジタル形故障継続検出装置(基幹変電所77kV系統総合後備保護継電装置) 広域系統保護システム 高性能化

(悪霊慧冨諾向上)

裳末 置 の 報断 情判 所合 安定化 制仙例装苧旦 .ンし な

/

晦㍉

〃 ⊥ネ 制御 電源端 負荷端 ●ブロック制御事故波及未然防止システム

〔重富蓋:i≡

脱調未然防止制脱調分離制御 電力動揺検出装

変電所全ディジタル 制御保護システム トータルメリット の 追 求 (変電機器の監視機能も含む。)

(:園針/田

変電所【括ディジタルシステム ●電気所構内光ファイバ伝送システム ●光電流変成器 注:略語説明 ′UC(マイクロコンピュータ),PCM(パルスコード変調),P(電圧),∼-(電流),P(電力) る。ディジタル電流差動保護継電装置は,このような要請に こたえるものとして,超高圧系統以上の送電線の主保護用に 開発されたもので,図7にその基本構成ブロック(2端子送電 線への適用例)を示す5)。この装置は,各端了て・電流情報を同 時刻にサンプリングし,テ■ィ ジタルデータに変換(パルスコー ド変調信号)して,それらをマイクロ波あるいは光信号を用い て伝送しあい,各端子で1台の16ビットマイクロコンピュー タによって3相1回線分・の差動保i護演算を行なう。このマイ クロコンピュータは,脱調検出グ)ための電J王位相比較,再閉 路処理も行なっている6)。 ディ ジタル電i充差動保護継電装置の最小検出感度は,2端 子系統で700A,3端子系統で1,000Aであり,動作時間は相 手端情報の伝送時間を含め30ms以内である。図8に本装置の 外観(両対向端子分の継電装置と情報伝送装置を含む。)を 示す。 4.2154kV大容量多端子併架送電線保護継電装置 最近,送電線建設費用や用地事情から,超高圧送電線など CBCTLSPD 母 線 送電線 と併架され,かつ多端子の送電容量の大きい154kV送電線が 出現している。二の154kV大容量多端子併架送電線では,事 故検出を困難とする多くの要因が派生するか,このような新 しい課題をもつ保云獲対象に対して,従来2端子系統に用いら れてきた方向比較キャリヤリレーと同レベルの適用条件で, かつ十分な保吉斐性能をもつ新Lい保護継電装置の開発が要請 された。 H滋二尊望作所はこの要請を′受けて,1既存の方式どおり電力線 搬送i皮を;由緒及び地絡保護に共用で1チャネルに1端了一しか 使わないことを前提に,種々の保護方式を提案するとともに, これらの詳細な比較検討を実施した結果,ニ大の2項を柱とし た新しし、保護方式を開発し,これにこたえることができた。

(1)短絡保護には,距離一段併用保護方式を採用した。

(2)地絡保盲穫には,目端子の地縁有効分電子充をパルス幅に変

換し,電力線手般送波によってすべての相手端子に伝送し,各 端で同時に電i克呈の全加算を行なうことで多端子電i充の差動 特性を具備する方式を採用した(図9参与昭)。 PDLSCTCB 保護リレー装置 Aux PT フェイルセーフリレー Aux CT A[〉C AD SPC DMA マイク ロ コ ンピュータ 入出力イ ンタフェース 遮断器・監視制御盤へ トに○ 同サ 期ン 信プ 号リ ン グ ト正○ 情報伝送装置 ′了′ マイカノロ回線 ト正○ 卜正○ 同サ 期ン 信プ 号リ ン グ 保護リレー装置 Aux PT DC ADC SPC DMA マイク ロ 入出力イ Aux CT コ ン ピュータ ンタ フ エ ース 遮断器・監視制御盤へ フェイルセーフリレー 母 線 注:略語説明 ADC(アナログーディジタル変換部) SPC(シリアルーパラレル変換部) DMA(ダイレクトメモリアクセス コントローラ) ORT(光速受信装置) 図了 ディジタル電三充差動保護継 電装置の基本ブロック構成5) 2端子送電線に適用Lた場合を示す。伝 送方式とLてはPCM伝送方式(パルスコ ード変調方式)を採用Lている。

(5)

図8 ディジタル電流差動保護継電装置の外観 中央部のラックは 情報伝送装置を示す。ニの情報伝送装置には,両端子のサンプリングクロック を自動的に同期イヒするための機能が具備されている。 V■‖ 故障検出用過電圧リレー要素 訂n ∼0 64V けI月 67Gl 地緒方向 リレー要素 J〟>0 レベル 判 定 J〟=0 J〟<0 67GトJ〟≧ 'l J月く0 キャリヤ制御指令 ①阻止 ②断続 ③送出 キャリヤ 制 御 0(阻止) J〃>0・67Gl (断続濾) ・67Gl(送出) 有効分電流・時間幅変換 ノ〟/丁' 起動 送信阻止 伝送遅延 補償タイマ DL DL 自端キャリヤ相手端キャリヤ キャリヤ 阻止検出 85Rl 85RO 起動 キャリヤ 送出検出 動定 差 童丁 比判 タイマ 7 8 遮断出力(67Gl出力) 遮断出力(87出力) 図9 154kV大容量多端子併架送電線保護継電装置の地絡主保護 リレーのブロック構成 この処理をシングルチップのマイクロコンピュ ータによって処≡哩Lている。 特に地終保護の場合,定量的f寅算処理が多いのでこの点で 有利なシングルチップのマイクロコンビュ【タを用いて実用 化した。 4.3 ディジタル形回線選択保護継電装置 本装置は66kV(もしくは77kV)送電線用として開発し既に 実運用に入っているもので,図川(a)に示すように2[司線分の

保護機能を標準リレ【盤1架に実装し,所要盤面を従来の÷

最近の電力系統でのディジタル形制御保護装置 337 に小形化している(同図(b)は,祭走表ホパネルを示す)。保護 方式は,基本的には既存の回線選択保護継電装置と同じ方式 を踏尊堕しているか,今後の系統構成の趨勢を加味し,主とし て次の3ノ1り二関する改善を砲L,装置の適用性能の大幅な向 上を図っている。

(1)モー要素軽完他に連動した木の葉形特性のプラインダを

具備し,長距離重潮音充送電線への適用を可能にした。

(2)宥和循環電流ヌ寸策付の変化幅地終回線選択リレー方式を

採用し,併架送電線への適用を吋能にした。

(3)整′ナ変i允器を設け,変i充比にかかわらず装置を適用でき

るようにLた。 装置の高信根度化のため,リレーー処理の余裕時間を使って 常時高頻度に自己診断(常時監視)を実行するとともに,200 ms以内で実行できる高速自動∴■、】二検方式を開発,抹用している。 4.4 ディジタル形故障継続検出装置 系統事丁牧時の遮断器不動作対一策として,超高圧系統には ロ【カルバックアップリレ【装置を設け,車扱除去及び復旧 操作の迅速化をL』っている。しかし,超高圧以外の系統では そのような対策は実施されておらず,措に77kV(もしくは66 kV)系では引出回線数が多く,多凶線併架となっている場合 もあるので,多重卓i牧発生時に速断器不動作が発生すると, これに対処するための変電所業務が込み入ったものとなる。 このため,力▲【一一そのような事態が起こった場合でも,応急処 市,復Irl操作などを的確かつ迅速に行なえるようにするため, 図‖に示す三つの機能を具備した装置を開発し,実用化した7)。 装置偶成は,椀カシンプルな構成とすることを意図し,基 幹変ノ屯所の77kV送電線20回線の対象系統に対L,2台のディ ジタルリレーユニ、ソトへ全機能を分担させている。もちろん, 誤動作,誤不動作r妨_lトニ策に一卜分留意した自動監視技術を適用 して高イこ子細†窒化を拝Ⅰってし、る。 本装置はディ ジタル形イ米讃継電装置のひとつの指向である 多回線の一括処理,多種機能の統合化を具現したもので,こ れにより設備道梢の効率化,装置のプ縮小化,保守の省力化の 出で大きな効果か得られるので,今後はこのような形♂)ア7+■ ロ〉1チがますます増加するであろう。 叫ザ  ̄W■′ ■■ -■ 津▼ -∴芸 l--ヽ_J 亀乙乙乙i㌻㌻㌻

亘r㌻訂蔓㌻訂訂

暮槻槻‡斯熊 喝熊野鞘鞘鞘 報鞘 槻執 「【溺警照一戦輸粍 (a)装置外観

叫鑑,

艶象印∴……

彗…子亀畠ゾ_……若妻

…カ

(b)整定表示パネル 図川 テざィジタル形回線i塞択保護継電装置 66kV送電線保護用とL て開発し,実運用に供されている。2回線分の保護機能がl架に実装されている。

(6)

77 kV 故 障 継 故 障 継 続 検 出 機 能 (1)cB不動作故障 (2)リレー不良時などに発 生する系統故障を検出し, 故障除去失敗線路名を表示 警報する。 当該線路名を表示警報 し,変電所運転業務の 円滑化を図る。 故 障 解 析 77kV系統故障時 (1)母線電圧 (2)故障回線電流 (3)故障占までのインピー (1)故障状態の正確な 把握 女・圭 続 検 記 ダンス (4)故障回線名 (2)故障解析精度の 向上 出 装 置 機 能 (5)時刻 (6)装置応動様相 総 ∠ゝ ⊂l 後 備 保 護 機 能 77kV系統故障時 (1)故障回線を検出し,表 示警報を行なう。 (2)線路リレーロック時, 仮リレーの機能を果たす。 系統の効率的運用 図Ilディジタル形故障継続検出装置の機能7) 本装置は図に示す 三つの機能を統合化L,変電所運転業務の円滑化を図っている7)。 4.5 ディジタル形周波数低下保護継電装置 電源の偏在化など近年の電力系統体質の変化に伴し、,送電 線ルート事故などによる電源脱落容量が増大し,また系統分 離後の単独系統の負荷増大など,周波数低下の要因も多様化 している。二のような情勢に対処するため,高精度・高性能 のディ ジタル形周波数低下保護継電装置を開発し,多数の装 置を納入してきた8)(図12参照)。 本装置の動作煉理は,電圧波形の1周期の時間を測定する 周期測定方式を採用Lており,周波数低下の判定は,系統事 故時や系統動揺時などの見#卜け上グ)周波数変化に不要動作す ることなく,しかも高速動作できるように連続する6サイク ルのうち4サイクル以上のアンド条件をとって判定する方式 とした。総合精度は±0.05Hz以下で,動作時間は100ms以 ̄卜 と している。 4・6

ディジタル形系統安定化制御装置

近年の電力系統の巨大化傾向は,系統二車扱時の波及現象を 複雑化・広士或化しつつある。このため,高速度で系統事故を 除去しても安定度維持ができないときの対策を目的とする系 統安定化システムの重要性が従来以上に増し,その機能のい っそうの高度化及び信束削真の向上が要請されている。 マイクロコンピュータは,前述のように対象系統の各所デ ータを収集する情報伝送装置との接続か容易であり,i墳算処 理能力も優れているので,これら固有の特徴を活用すること によって,従来システムに比べ,より幅広い安定化制御機能 をもつ装置が開発されている。日立製作所は,通常の系統安 定化制御のほかに,落雷などの系統事故がなくても負荷変動 や電圧変動が原因となって生ずる電力動揺を,電力潮流の変 動状況から検出し予防制御への足掛りとなる機能を具備した 新Lい形の装置を開発,納入しこの分野への先鞭をつけた9).′ 同 結 言 以上,我が国の電力系統を取り巻く情勢の変化によっても たらされた新しい課題に対処する目的で,系統制御,保護の 分野でj采られてきたディ ジタル技術通用の基本的考え方と, これに基づいて開発した装置例を中心に,適用の現ご伏と動向 について述べた。

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っ海蝕識 専一lいIl 等l笥IHl 書写Illl 去き・竃髪富豪家 業葦簑叢掌患墓 室ぎ善意誉叢 . ガ が ヽ 図ほ ディジタル形周フ度数低下 保護継電装置 電圧波形のl周 期の時間を測定する周期測定方式を 採用しており,周う度数低下の判定は 40Ut Of6方式として高速動作と系 統動揺時などの不要動作防止とを両 立させた。 ニれら現在までに開発されているディ ジタル形系統制御・ 保護装置は、単独ないしは限定された範囲の装置を統合化す るアフ ̄ロ【チのものが主体である。しかし,カキ来は,変電所 f別御・保護のトータルディ ジタル化の ̄方向に進むことも予想 され,現にフランス電力庁のレナルナィエレ大電力研究所で は新形の電圧,電流センサから一賞してディ ジタル技術を使 い手別御,保護の樅能を行なう大規模な設備によって穐々の試 験を開始している10)。このトータル化システムの実現には, 変電所での機器,設備の運用二状況,情報の流れ,制寺卸・保護 の諸機能など広範の事項を,総合的な観点からとらえ,有効 なシステム構成方法や構成要素などの十分な検討を行なう必 要がある。二のため日立製作所も光ファイバ伝送をはじめと するオプトエレクトロニクスを活用Lた開発にも努力を傾注 Lている。 黄後に,本稿で述べた多数装置の開発に当たっては,各電 力全社殿の御理解と御指導に負う ところが大であり,ここに 関係各位に対い亨く感謝の意を表わす沸こ第である。 参考文献 1)中央電力協議会:昭和57年度電力長期計画,電気協会雑誌, No.706,p.56(昭57-7) 2)イて川,外:マイクロコンピュータの産業分野への応用,電気 学会誌,Vol.98,10,p.25(昭53-10) 3)竜沢,外:電力系統制御へのマイクロコンビュlタの応用, 昭和53年電気学会全国大会,SlO-2-1(昭53-4) 4) 二木,外:マイクロコンビュ【タの送変電制御への応用,日 _、エ沖嵐 61,4,245∼248(昭54-4) 5) 山口,外:電力系統におけるディ ジタル保護リレー,電気学 会誌,Vol.100,7,p.31(昭55-7) 6)丸山,外:ディジタル電流差動継電装置の開発,昭和57年電 与も学会全国大会,No.972(昭57-4) 7)拐木,外:77kV系統用ディジタル形故障継続検出装置,日立 評論,64,11,829∼834(昭57-11) 8)松凹,外:高性能ディ ジタル形周波数低下保護リレー装置の 開発,昭和56年電気学会全国大会,No.1096(昭56-4) 9)斉藤,外:電力系統のブロック制御による事故波及未然防止 システム,OHM,Vol.68,6,p.17(昭56-6)

10)EdF編集:DigitalControISystem for a Line

参照

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