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少子高齢社会の人生設計と金融サービスの在り方再考

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Academic year: 2021

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(1)人口減少・高齢化社会と金融市場. 少子高齢社会の人生設計と金融サービスの在り方再考 北 村 行 伸 目 1.はじめに 2.ライフイベントとリスク 3.人生設計の経済学. 次 4.マクロ経済学からみた家計の実態 5.金融サービスの在り方 6.終わりに. 人口減少社会・高齢化社会において金融資産市場はどうなるだろうか。家計の所得や消費動向、そして資産保 有の実態はどうなるだろうか。本稿では高齢化社会・デジタル経済化の下で起こる様々な側面を考慮しながら、 社会経済の変貌に対応していく家計の姿を描き、そこから見えてくる金融サービスの在り方を考える。. その後出た全国銀行協会の政策提言レポート. 1.はじめに. [2012]「少子高齢社会における金融仲介サービ. 2019年6月に金融庁の金融審議会市場ワーキ. スの役割」や先に触れた金融庁金融審議会市場ワ. ング・グループが提出した「高齢社会における資. ーキング・グループの報告書[2019]も翁・北. 産形成・管理」が話題になったことは記憶に新し. 村編著[2011]で挙げた論点に近いものを取り. いだろう。本稿では、市場ワーキング・グループ. 上げており、それぞれの分野の専門家や銀行の対. の報告書で注目を引いた「2000万円の老後資金. 応をまとめたものとなっている(注1)。. 不足問題」を受けて、人口減少社会や高齢化社会. 著者自身はその後幾つかの関連した実証研究を. における金融資産市場や経済的環境についてマク. 行ってきたが、少子高齢社会の人生設計と金融サ. ロ経済学の視点も踏まえて幅広く再検討すること. ービスの在り方を考える上で、重要だが見逃され. にしたい。. がちな点を指摘しておきたい。. このテーマに関しては北村[2011] (翁・北村. 第一に、高齢者はマーケットが提示する資産収. 編著『金融業と人口オーナス経済』日本評論社、. 益率や資産価格を所与として資産形成や消費活動. 2011年に収録)でかなり包括的に論じた。実際、. を行うことが仮定されているが、高齢化自体が資. 北村 行伸(きたむら ゆきのぶ) 一橋大学経済研究所教授。1988年11月オックスフォード大学大学院博士課程修了(D. Phil.)。同年12月、経済協力開発機構(OECD)エコノミスト。日本銀行金融研究所研究員、 慶應義塾大学商学研究科客員助教授を経て、99年4月より一橋大学経済研究所助教授、 2002年11月より現職。主な著書に『パネルデータ分析』 (岩波書店、2005年)がある。. 6. 証券アナリストジャーナル 2020. 4.

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