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環状搬送システムの母関数法による数値解析

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Academic year: 2021

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1998年度日本オペレーションズ。リサーチ学会 春季研究発表会

環状搬送シ呆テ脇の母関数法隠避る数値解析

01201380*上智大学鈴木誠道SUZUKIShigemichi

上智大学楢崎真理MAR‡Narぉaki 皿 はじめに 自動搬送システムとは、放送辛が定められたコー ス上を動き、コース上に設けられた幾つかのステー ションにおいて自動的に荷物の顧み降ろしを行う システムの事である。近年、生産技術の進歩や生 産無人化が進むにつれ、工場における自動生産シ ステムや自動倉庫において自動放送システムはそ の重要性を増してきている。円環状投送システム に関しては過去に様々な研究がなされているが、 厳密解が求まるケースは少ない。2ステーション で非対称の場合や3ステーション以上では到着ス テーションが空の確率のみ、2ステーション対称 の場合に限って到着および反対側のステーション の平均待ち行列長と空の確率が求められている。 したがってその特性値を求めるにはシミュレーショ ン、近似解法に凍らざるを得ない。近似解法には 母関数の値を多次元空間中の離散的な点(格子点) で求める方法が考えられる。これは連立方程式を 解くことに帰着される。この方法は格子点を増や すことで近似の精度を上げられるがステーション 数が増えると連立方程式の変数が指数的に増加す る。この論文の目的は変数の増加を押さえ精度を 保つ方法を提言することである。 ○ システムには、n個のステーションが存在す る。 ○各ステーションに客は到着率入のポアソン分 布に従い到着する。従ってシステム全体の客 の到着率はn入である。 0ステーションの待ち容量は無限とする。 ○ポーリング時点にステーションに客が1人以 上いると、サーバはそのうち1人のサービス を行う。このサービス時間は一定でwとする。 サー′くは確率rjで現在いるステーションか ら進行方向笹j番目のステーションに移動す る。 ○ ポーtリング時点でステーションが空であった 場合は、サー′くはサービスを行わず隣のステー ションに移動する。 ○サーバがあるステーションから隣のステーショ ンまで移動するのに要する時間を一定時間 Ⅴとする。すなわちサーバが現在いるステー ションからj番目のステーションに移動する 時間はjvとなる。

3 解析

ポーリング時点でサー′くがいるステーションの 待ち行列長をml、さらにこのステーションを1番 目としてサーバーの進行方向に2番目…、n番目 のステーションの待ち行列長をそれぞれ m2,… mnで表わすと、状態(ml,m2,…mn)はマルコフ 性を持つ。従って状態(ml,m2,‥・mn)である確率 を P(ml,m2,…mれ)とするとそ■の平衡状態方程式か ら確率母関数の満たす関係式は次のようになる。 ダ(ヱ1,Z2, ,Zれ)= e入v(zl+●‥恒几−

れ)ダ(0,Zl,ヱ2,・‥,Zm_1)

与ア仙e入山(症‥十h一円) 2 モデル化 勾 i=2

×【ダ(勾,…,ち,Zl,Z2,・‥,Z菖_1)

−ダ(0,…,Zれ,ヱ1,Z2,‥て,勾−1)】(1)

式(1)について離散的なZの備に対して立てた 連立方程式を解く事で、母関数が近似的に求めら れるが、その方法ではステーション数の増加に伴 図1:Cir亡uh取姐血叩8temm。del 図孔に示すようにシングルサーバが複数のステー ション(待ち行列)を一方方向に巡回しているシ ステムを考える。 ー204− © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

(2)

5 数値例

解析結果の一例としてn=4,Ⅴ=0.5,W=0.0で解

析を行った結果を図6,図7に示す。 図6からこの4通りの近似法はかなり近い値を帰す

ことが確罪でき、その債を使って到着ステーショ

ンの平均待ち行列長を求めた結果を図7に示した。

方法4が最も良い結果を与えている。

い、連立方程式の数も指数的に増加するため、解

法に述べる4通りの方法で近似を行った。また、

式(1)より得られるn本の関係式より到着ステー ションが空である確率poの厳密価は次のようにな る。 1−れ入n (2) po=ダ(0,1,…,1)= れ入v−れ入n+1 この値と近似連立方程式により求めたpoの近似 値を比較する事で、数値的に求めた母関数値 ダ(zl,Z2,…,ん)の妥当性を確かめ、厳密解の求まっ ていない特性値求めることができる。その特性借 の一つとして到着ステーションの平均待ち行列長 は、母阻数を用いて次のように表わされる。 ■ ■ ■ ■ j ・− 1 1 0 1 音一員一▼■言,︳享

∂ダ(zl,Z2,…,ん)

lヱ1=...=ん=1(3) ml= ∂zl 0.t0 鵬■蜘 0よ○ 図6:Prob8biliiytb且t8rfiy山8t8tioni且empty

4 解法

近似連立式を解く方汝としてGauss−Seidelの反 復法を用い、格子点のとり方を次の4通りのよう に変化させた。 ●格子点をEvenに取る方法(方法1) ・格子点をUnevenに取る方法(方法2) ●線上の離散点における母関数の催だけを未知 数としEvenに取る方法(方法3) ・線上の離散点における母関数の値だけを未知 ’数としUnevenに取る方法(方法4) 例としてn=3の場合の格子点の状態を園2から図 引こ表わす。 ︳一 毒t■■︳t一tr一Fl■︳■k■rく 山鵬h灯叩朋嘲鵬■■M呵 十仙(1御h■叫 ○鵬tl仰●叫 ○伽(l岬●l【M叫 l.I0 0.20 ●∩∼■叫● 図7:AYer呼W8ti鴫1engtbof8r−iYd虚血ion 6 おわりに 本研究では近似方法として4通りの政策をあげ た。特性借を求める際zの値が0,または1付近の 母関数値を使うため、0,1付近の近似を細かくする 方法が適している。また、ステーション数がn個 の場合方法1,2に必要な計算量は6nなのに対し、 方法3,4の計算丑は2れ×(2れ+1)である。ステー ション数が大きくなるほど、この方法が有効であ ることが分かった。なおここに示した方法は到着 率、移動時間、作業時間がステーションによって 異なる非対称の場合にも拡張できる。 参考文献 【1】津金、山下、鈴木:確率順序に従う1−制限式 ポーリングシステムについて:情報通借ネット ワークに関する性能評価モデルの総合的研究シ ンポジウム報文集 (1994).p56−p66. 【2】津金英行:環状システムのモデル化と解析‥Ma5− ter,5tbesis,上智大学理工学研究科機械工学専 攻(1995). 図2:方法1 図4:方法2 図3:方法3 図5:方法4 ー205一 © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

参照

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