2016年 浦和学院高校サッカー部 韓国遠征 報告書
2016/8/29~2016/9/2 昌原サッカーセンター
韓国
遠征を終えて
今回は大会でなく、環境が整った施設の中でトレーニングと
高校選手権予選の強化、トレーニングマッチができました。こ
うした素晴らしい経験がさせていただき大変感謝しておりま
す。
トレーニングマッチに関しては国際交流も含めて、素晴らし
い内容だったと考えております。
日本では経験できないような相手選手との球際の競り合い
や、国際試合を経験することで国の威信をかけ、日本の誇り
のために戦うとういうことが、この年代で経験できたというこ
とは、サッカーにかける生徒たちも、今後の人生の中で大き
な財産になったのではないでしょうか。
また、この遠征をきっかけに、今後、生徒たちが、世界を視
野を入れた発想を持つことができたら良いと考えております。
そして個人としても浦和学院サッカー部としても、この遠征の
経験を、高校選手権に向けて活かしていければと思っていま
す。
最後になりますが、こうした遠征の機会を与えてくれた、小沢
校長先生、学校関係者、保護者の方々には感謝いたします。
ありがとうごさいました。
浦和学院サッカー部 監督
森山 泰行
韓国遠征の狙い
慣例となっている春の九州遠征が中止になったため、その代替として行く先が韓国となった。 3年生を中心にメンバーを募ったが、進学準備の関係から、定員に余裕があったことから、2年生、1年生にも国際経験を積ませたいと 募集し、総勢40人の参加となった。 組織・指導者・選手のサッカーにおける競技力向上と強化。 共同生活を行うことで、仲間との友情を確かめ合い、協力しあうことの大切さを学んでもらう。 同じ東アジアにある韓国だが、日本とは異なった環境を肌で知る。 日本と競争する韓国を知り、その中で日本人としてのアイデンティティを認識、模索すること。 こうした経験を基にして、今後の高校生活、選手生活の中で人間的に自立を促し・成長に活かす。さらに共同生活を通じて、仲間との 結束を強めることを目的とした遠征。出発日
2016年8月29日 13:55出発
成田空港発 釜山航空 釜山空港行き
帰国日
2016年9月2日 13:55出発
釜山空港発 釜山航空 成田空港行き
宿泊先
昌原サッカーセンター(慶南)
昌原(チャンウォン)サッカーセンター
ワールドカップ日韓大会の成功から、韓国内で進 められていた「サッカーのインフラ整備」の一環とし て2009年12月に完成。 こけら落としはU-14韓国代表とU-14日本代表との 試合ででした。 15,000人を収容するメインスタジアムの他に、4面の サブグラウンド、フットサルコート、ドーム型屋内練 習場、宿舎、などが併設されています。また韓国代 表のナショナルトレーニングセンターとしての機能も 兼ね備えています。2010年6月にはJリーグのジェフ ユナイテッド市原・千葉が夏季キャンプを当地で行 なっており、日本からも大学、高校のチームが遠征 に訪れています。初日 移動日となりました。 日本国内を飛行機で移動するのと変わらない時間で、韓国の 釜山に到着。空港でコーディネーターの朴さんと合流しました。 朴さんは高校時代に私立大分高校に留学していて、その後は 九州産業大学で学び、その後は《FC岐阜》でプレーしたサッ カー選手です。今回の遠征でも、通訳はもちろんのこと、Kリー グ(韓国プロサッカー)下部組織とのマッチメイクを実現させてく れました。空港からバスで昌原サッカーセンターに移動して、 約30分間、帯同した風間トレーナー(スポーツマッサージ・ナ ズー)の指導の下、有酸素運動とストレッチを行いました。 2日目 午前中は全体でトレーニングをおこないました。今回は特別 コーチとして奥野僚右さんが参加してくださいました。奥野さん は現役時代は鹿島アントラーズをはじめ4つのプロチームでプ レーし、引退後は鹿島アントラーズのコーチを8年、モンティ ディオ山形で監督を2年間歴任している方です。 浦和学院サッカー部は、定期的に奥野さんに来校していただ き、守備のスペシャリストである奥野さんに教えを受けており ます。今回の遠征でも、午前中は奥野さんから守備の基本の 確認と強化を図っていただきました。
午後はAとBに分かれてゲームを行いました。AチームはKリーグの 下部組織で昌原サッカーセンターをホームにしている慶南FCユース と対戦。実力的には大差はありませんでしたが、球際の激しさや、 勝負に対する貪欲さは相手が上回っていたように感じます。0-2のス コアがそれを物語っています。 Bチームは統営高校と対戦し1-4で負けました。選手権予選を視野に 強化をするAチームとは対照的に、Bチームは選手個々の強化と可 能性を見出すことを目的に指導しているので、スコア以上の収穫が あったと感じることができました。 3日目 午前中に全体でトレーニングで奥野さんによる守備トレーニングが ありましたと。また風間トレーナーには、遠征を通じてフィットネス、コ ンディション管理の重要性を伝えていただきました。そして 午後は A.B.Cの3チームに分かれゲームをおこないました。A.Bは1時間半ほ どバスに乗って別会場に移動して試合をしました。対戦相手はKリー グの下部組織「光州FCU-18」。このチームは韓国の春の全国大会で 高校チャンピオンになっているチームで、U-18韓国代表にも数名が 名を連ねていて、技術はもちろんなのですが、戦術理解度も高く、 身体能力にも目を見張るものがありました。韓国は新学期が始まっ ていたのですが、我々との対戦のために時間を作っていただき、と ても感謝しています。 結果はAが0-4と力を見せ付けられましたが、Bチームは4-6と必死に 食い下がりました。昌原サッカーセンターで地元の高校と対戦したC チームは0-6でした。
4日目 午前中は今回の遠征で重要課題となっている守備の基本動作、戦術理解を深め るトレーニングをチーム全体で行いました。 昼食後には会議室を利用してビデオ を見ながらミーティングを行い、 ミーティング後はA.Bの2チームに分かれて試合を 行いました。昌原サッカーセンターは同じ敷地内に4面もサッカーコートがあるの で、チームが分かれてもすぐに連絡が取り合える利点があります。対戦相手は昌 原機工で地元の強豪チームでした。 結果はAチームが1-3、Bチームが5-3と、成長 著しいBチームがこの遠征で初勝利を収めました。 残念だったのは2年生の新井 柚太が相手選手と競り合った際に、左手を骨折して しまいました。着地の際に顔も地面に打ったので、グッタリしてしまいましたが、ビ デオを撮影していた岡村匡将が施設に備え付けられているAEDをすぐに用意した り、別会場の指導者に連絡をとるためにセンター内を何度も往復したり、獅子奮迅 の大活躍を見せました。森山監督は日頃から選手たちに「自分のためにではなく、 誰かのために頑張ってみよう」と説いていますが、岡村は怪我をした新井のため に、まさにそれを体現してくれました。新井の怪我は残念ですが、この遠征にト レーナーが帯同していたことで応急処置が施すことができたのは不幸中の幸いで した。新井は韓国病院で応急的に整復し、帰国後、東京・両国の同愛病院で診察 を受け、後日、入院して手術してプレートを入れて患部をボルトで固定。すでに退 院し、ギプスも取れ、復帰に向けてトレーニングを再開しています。また、海外旅 行傷害保険に加入しており、そちらの保険が適応されます。
5日目 この遠征で初めて、雨に降られた のですが、前日からこの日はト レーニングを行わず、空港近くの 釜山観光をする予定にしていまし た。 お世話になった昌原サッカーセン ターを後にして、釜山に向かい、午 前中は自由時間としました。あい にく、雨が強く降ってしまい、行動 範囲が限られてしまいましたが、 選手はお土産を買ったり、街を散 策して楽しく過ごせたようです。 サッカーの遠征ではありますが、 時代が国際性を求めており、こうし た海外の異文化に早く触れること はとても重要だと改めて学ばせて いただきました。