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適正使用のお願い 脱水に関連する副作用が報告されております 国内において本剤との関連を否定できない重篤な脱水症例が報告され 一部の症例では脱水に引き続き脳梗塞等の血栓 塞栓症を発現した症例が報告されております 本剤を含む SGLT2 阻害剤においては 薬剤の利尿作用による体液量の減少が懸念されます

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全文

(1)

市販直後調査終了後の

安全性モニタリング期間終了報告

(発売開始 1 年後)

安全性モニタリング期間:2014 年 11 ⽉ 23 ⽇〜2015 年 5 ⽉ 22 ⽇

謹 啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

平素は弊社製品につき格別のご⾼配を賜り、厚く御礼申し上げます。

さて、フォシーガ錠は市販直後調査期間終了以降も市販直後調査と同様の安全性モニタリング活動を実

施してまいりましたが、2015年5⽉22⽇(発売開始1年)をもちまして終了致しました。期間中、先⽣

⽅におかれましてはご協⼒を賜りましたことを重ねて御礼申し上げます。

今般、承認⽇(2014年3⽉24⽇)から発売開始1年後(2015年5⽉22⽇)までに先⽣⽅よりご報告

いただきました副作⽤を速報としてまとめましたので、ご報告申し上げます。

なお、正式なご報告は2015年8⽉頃を予定しております。

本剤の使⽤に際しましては、添付⽂書、新医薬品の「使⽤上の注意」の解説、適正使⽤のしおり等をご

参照のうえ、適正にご使⽤いただきますようお願い申し上げます。

また、本剤をご処⽅された患者さんで有害事象が認められた場合は、引き続き速やかに医薬情報担当者

までご連絡いただきますようお願い申し上げます。

今後とも、適正使⽤のための情報収集に努める所存でございますので、引き続きご協⼒を賜りますよう、

よろしくお願い申し上げます。

謹 ⽩

2015年6⽉

製造販売元* アストラゼネカ株式会社

販売 ⼩野薬品⼯業株式会社

*2015 年 6 ⽉、製造販売承認をアストラゼネカ株式会社がブリストルマイヤーズ株式会社から承継しました。

速報

(2)

2

適正使用のお願い

国内において本剤との関連を否定できない重篤な脱水症例が報告され、一部の症例では脱

水に引き続き脳梗塞等の血栓・塞栓症を発現した症例が報告されております。

本剤を含む SGLT2 阻害剤においては、薬剤の利尿作用による体液量の減少が懸念されま

す。問診の上、以下のような場合は飲水指導を徹底の上、必要に応じて投与を中断いただく

などの処置をご検討ください。また、自己判断で飲水を控えないようにご指導ください。

(

(

尿

尿

)

)

尿

尿

尿

尿

[

[

]

]

本剤投与初期には特に尿量が増えます。

徐々に症状は落ち着きますが、脱水予防のため、このお薬を服用中はこまめな水分補給を継

続し、自分の判断で水分補給を控えないように指導をお願いします。

2015 年 2 月に患者向け資材を改訂しました。

飲水指導にお役立てください。

(3)

3

利尿薬が含まれている血圧降下剤の配合剤が併用されている症例が報告されております。

処方の際には再度ご確認をお願いいたします。

【利尿薬を含有する血圧降下剤の配合剤】

イルトラ

(イルベサルタン・トリクロルメチアジド配合剤)

エカード

(カンデサルタン シレキセチル・ヒドロクロロチアジド配合剤)

コディオ

(バルサルタン・ヒドロクロロチアジド配合剤)

プレミネント

(ロサルタンカリウム・ヒドロクロロチアジド配合剤)

ベハイド RA 配合錠 (ベンチルヒドロクロロチアジド・レセルピン配合剤)

ミコンビ

(テルミサルタン・ヒドロクロロチアジド配合剤)

ロサルヒド

(ロサルタンカリウム・ヒドロクロロチアジド配合剤)

以下のような症状があるときには、脱水を引き起こす可能性があります。

発熱・下痢・嘔吐などがある

食事が十分に摂れないような場合

治療方法の見直しが必要な場合もあることから、

休薬の上、ただちに医師の診察を受けるよう、患者さんに事前にご説明ください。

参考 「SGLT2 阻害薬の適正使用に関する Recommendation」(2014/8/29)より抜粋

3. 脱水防止について患者への説明も含めて十分に対策を講じること。利尿薬との併用は推奨されない。

4. 発熱・下痢・嘔吐などがあるときないしは食思不振で食事が十分摂れないような場合(シックデイ)には必

ず休薬する。

(4)

4

副作用の収集状況

2014年3月24日(承認日)から発売開始1年後(2015年5月22日)までに報告された副作用は651例900件(うち、重篤

73例114件)でした。

なお、発売日までに入手した副作用は試用医薬品(製剤見本又は臨床試用医薬品)によるものです。

 承認日(2014年3月24日)~発売日前日(2014年5月22日)に第一報を入手した症例:4例9件

 発売日(2014年5月23日)~発売開始1年後(2015年5月22日)に第一報を入手した症例:647例891件

副作用名

重篤

非重篤

合計

感染症および寄生虫症

虫垂炎

1

1

気管支炎

1

1

結膜炎

1

1

膀胱炎

30

30

毛包炎

1

1

真菌感染

1

1

性器カンジダ症

8

8

単純ヘルペス

1

1

帯状疱疹

1

1

肺炎

1

1

腎盂腎炎

3

1

4

急性腎盂腎炎

3

3

敗血症

3

3

敗血症性ショック

2

2

上気道感染

1

1

尿道炎

6

6

尿路感染

1

18

19

腟感染

2

2

外陰部炎

1

1

外陰部腟カンジダ症

11

11

性器感染

11

11

β溶血性レンサ球菌感染

1

1

細菌性肺炎

1

1

女性性器感染

1

1

血液およびリンパ系障害

貧血

1

1

播種性血管内凝固

2

2

赤血球増加症

2

2

内分泌障害

甲状腺機能亢進症

1

1

代謝および栄養障害

アシドーシス

1

1

脱水

5

17

22

糖尿病

2

2

コントロール不良の糖尿病

4

4

糖尿病性ケトアシドーシス

4

4

高血糖

1

1

高乳酸血症

1

1

高トリグリセリド血症

1

1

高尿酸血症

1

1

低血糖症

3

25

28

食欲亢進

4

4

ケトアシドーシス

2

2

体重変動

1

1

食物渇望

4

4

食欲減退

5

5

副作用名

重篤

非重篤

合計

過小食

1

1

高浸透圧性高血糖状態

1

1

精神障害

うつ病

2

2

不相応な情動

1

1

不眠症

2

2

落ち着きのなさ

1

1

抑うつ症状

1

1

神経系障害

意識変容状態

1

1

固定姿勢保持困難

1

1

小脳梗塞

1

1

脳梗塞

15

1

16

脳血管障害

1

1

浮動性めまい

17

17

体位性めまい

3

3

味覚異常

4

4

頭痛

1

6

7

感覚鈍麻

4

4

意識消失

2

1

3

記憶障害

1

1

錯感覚

2

2

多発ニューロパチー

1

1

傾眠

3

3

失神

1

1

一過性脳虚血発作

1

1

2

振戦

2

2

第7脳神経麻痺

1

1

ラクナ梗塞

3

3

血栓性脳梗塞

2

2

眼障害

複視

1

1

眼乾燥

2

2

網膜静脈閉塞

1

1

結膜充血

1

1

耳および迷路障害

耳鳴

2

2

心臓障害

急性心筋梗塞

1

1

不安定狭心症

1

1

不整脈

1

1

2

心房細動

1

1

心不全

1

1

急性心不全

2

2

心肺停止

1

1

心筋虚血

1

1

動悸

2

2

(5)

5

副作用名

重篤

非重篤

合計

心室細動

1

1

血管障害

動脈血栓症

1

1

血圧変動

1

1

高血圧

2

2

低血圧

1

2

3

蒼白

1

1

呼吸器、胸郭および縦隔障害

窒息

1

1

誤嚥

1

1

呼吸困難

3

2

5

間質性肺疾患

1

1

喉頭浮腫

1

1

肺障害

1

1

咽頭浮腫

1

1

胃腸障害

腹部不快感

4

4

腹部膨満

2

2

腹痛

1

1

上腹部痛

3

3

口唇炎

1

1

便秘

6

6

下痢

11

11

出血性腸憩室

1

1

胃腸障害

1

1

イレウス

1

1

口唇腫脹

1

1

悪心

12

12

口腔内分泌物

1

1

歯周病

1

1

口内炎

1

1

舌浮腫

1

1

嘔吐

4

4

頬粘膜のあれ

1

1

心窩部不快感

1

1

肝胆道系障害

肝機能異常

1

3

4

肝障害

1

2

3

薬物性肝障害

1

1

皮膚および皮下組織障害

ざ瘡

1

1

脱毛症

2

2

冷汗

1

1

2

皮膚炎

1

1

薬疹

2

25

27

湿疹

14

14

紅斑

1

7

8

環状紅斑

1

1

多形紅斑

1

1

多汗症

4

4

寝汗

1

1

光線過敏性反応

1

1

痒疹

2

2

そう痒症

17

17

発疹

37

37

副作用名

重篤

非重篤

合計

紅斑性皮疹

1

1

全身性皮疹

2

2

丘疹性皮疹

1

1

そう痒性皮疹

24

24

皮膚硬化症

1

1

皮膚臭異常

2

2

蕁麻疹

1

7

8

爪破損

1

1

全身性そう痒症

3

3

筋骨格系および結合組織障害

関節痛

2

2

関節障害

1

1

背部痛

5

5

筋痙縮

6

6

筋力低下

2

2

筋骨格痛

1

1

筋肉痛

3

3

頚部痛

2

2

四肢痛

2

2

横紋筋融解症

1

1

筋骨格系胸痛

2

2

筋骨格硬直

1

1

筋肉減少症

2

2

筋硬化症

1

1

腱痛

1

1

軟部組織腫瘤

1

1

腎および尿路障害

出血性膀胱炎

1

1

排尿困難

5

5

血尿

4

4

夜間頻尿

11

11

頻尿

1

42

43

多尿

1

9

10

腎障害

2

2

腎尿細管壊死

1

1

切迫性尿失禁

1

1

尿失禁

1

1

尿閉

2

2

尿臭異常

1

1

腎機能障害

2

7

9

急性腎不全

3

3

生殖系および乳房障害

亀頭包皮炎

17

17

乳房腫脹

1

1

性器発疹

1

1

前立腺炎

1

1

陰部そう痒症

45

45

腟分泌物

1

1

外陰腟不快感

1

1

外陰腟そう痒症

7

7

勃起不全

1

1

外陰部びらん

1

1

性器不快感

1

1

一般・全身障害および投与部位の状態

無力症

2

2

(6)

6

副作用名

重篤

非重篤

合計

胸部不快感

2

2

胸痛

1

1

悪寒

1

1

死亡

1

1

溺死

1

1

顔面浮腫

1

1

異常感

1)

3

3

歩行障害

1

1

空腹

6

6

倦怠感

22

22

末梢性浮腫

2

2

疼痛

1

1

発熱

3

3

6

口渇

1

19

20

末梢腫脹

1

1

臨床検査

アラニンアミノトランスフ

ェラーゼ増加

2

2

アスパラギン酸アミノトラ

ンスフェラーゼ増加

1

1

血中クレアチンホスホキナ

ーゼ増加

1

1

血中クレアチニン増加

3

3

血中ブドウ糖増加

3

3

血圧低下

1

2

3

血中ナトリウム減少

1

1

血中トリグリセリド増加

3

3

副作用名

重篤

非重篤

合計

血中尿素増加

1

1

血中尿酸減少

1

1

糸球体濾過率減少

2

2

尿中ブドウ糖陽性

1

1

グリコヘモグロビン増加

7

7

ヘマトクリット減少

1

1

ヘマトクリット増加

6

6

ヘモグロビン増加

2

2

肝機能検査異常

1

1

低比重リポ蛋白増加

1

1

リンパ球数増加

1

1

血小板数減少

1

1

血小板形態異常

1

1

体重減少

12

12

体重増加

7

7

白血球数増加

1

1

血中ケトン体増加

2

2

尿中ケトン体陽性

1

3

4

血中アルカリホスファター

ゼ増加

1

1

尿量増加

3

3

レンサ球菌検査陽性

1

1

傷害、中毒および処置合併症

転倒

1

1

交通事故

1

1

手首関節骨折

1

1

熱中症

1

1

1) 「気分不良」と報告された症例である。

MedDRA version 18.0 にて集計

2015/5/28 時点の安全性データベースから抽出したデータ

 先生方から自発的にご報告いただいた症例(自発報告)を含む副作用情報の集計のため、発現頻度

は不明です。

 医薬品ごとに患者数や特性等が異なります。そのため、副作用の報告件数をもって、単純に医薬品の

安全性を評価または比較することはできません。

 調査中の症例も含めて集計していますので、今後、追加情報により副作用名や重篤性等が変わる

可能性があります。

 本情報は、本剤との関連が否定できないと判断された事象の一覧のため、本剤以外の要因も疑われ

る症例や情報不足の症例など、事象と本剤との因果関係が明確でない症例も含まれています。

 表中の副作用名は報告された副作用名を ICH 国際医薬用語集(MedDRA)の基本語に読み替え

ています。

 1 症例で複数の副作用を発現している場合、それぞれの副作用としてカウントされます。

 重篤とは「死亡」、「生命を脅かす事象」、「永続的又は顕著な障害・機能不全に陥る事象」、「治療

のための入院又は入院期間の延長が必要となる事象」、「その他医学的に重要な状態」、「先天異

常・先天性欠損をきたす事象」に該当すると医師または企業が判断した事象です。

 製造販売後臨床試験からの報告は本集計に含めておりません。なお、製造販売後臨床試験での副

作用発現状況については試験終了後に改めて結果を報告する予定にしております。

 重篤な副作用の詳細につきましては「別冊 重篤副作用症例一覧」をご用意しております。

先生方の診療にお役立てください。

(7)

7

副作用の概要

以下に、主な副作用の概要、および特にご注意いただきたい点について記載しております。

本剤の使用に際しましては、添付文書、新医薬品の「使用上の注意」の解説、適正使用のしおり等をご参照

のうえ、適正にご使用いただきますようお願い申し上げます。

 副作用症例の割合を示したものであり、フォシーガを投与された患者集団は不明です。

 他の SGLT2 阻害剤と比較できるものではございませんのでご注意ください。

年齢別 副作用報告割合

発売開始 1 年後までに転帰「死亡」と報告された症例は 8 例ございました。

詳細は「別冊 重篤副作用症例一覧」をご覧ください。

死亡症例一覧(2015 年 5 月 22 日時点)

番号

年齢・性別 副作用名

投与開始から発現までの期間 本剤投与処置

1

50 代・男

熱中症、脱水、心室細動

46 日後

不明

2

60 代・女

心筋虚血

50 日後

不明

3

60 代・男

急性心不全

81 日後

不明

4

70 代・男

脱水、播種性血管内凝固、急性腎不全

本剤中止 8 日後

5

30 代・女

死亡

不明(1 ヵ月以内)

不明

6

60 代・男

急性心不全

約 1 ヵ月後

不明

7

60 代・男

細菌性肺炎、窒息

331 日後、333 日後

不明

8

70 代・男

心肺停止、溺死

不明

不明

:追加となった症例

65歳以上,

251

65歳未満,

363

0%

20%

40%

60%

80%

100%

(年齢不明症例除く)

「高齢者」と報告された症例は65歳以上として集計している)

0

50

100

150

200

20代

30代

40代

50代

60代

70代

80代

90代

不明

(8)

8

2

2

7

7

2

2

8

8

3

3

3

3

当該期間に新たに重篤と報告された症例はありませんでした。

高齢者に限らず 低血糖および低血糖症状が認められております。

他の糖尿病用薬剤との併用により、低血糖のリスクが増加するおそれがあります。併用する際には低血糖

に十分ご留意いただき、それらの用量を減じるなどの処置をご検討ください。

参考 「SGLT2 阻害薬の適正使用に関する Recommendation」(2014/8/29)より抜粋

1.インスリンやSU 薬等インスリン分泌促進薬と併用する場合には、低血糖に十分留意して、それらの

用量を減じる。インスリンとの併用は治験で安全性が検討されていないことから特に注意が必要であ

る。患者にも低血糖に関する教育を十分行うこと。

7.原則として、本剤は当面他に2剤程度までの併用が推奨される。

65歳以上

52%

65歳未満

40%

不明

8%

低血糖症 年齢別副作用報告割合

(9)

9

1

1

2

2

1

1

1

1

2

2

7

7

3

3

4

4

当該期間に新たに重篤と報告された症例はありませんでした。

症例の多くは、本剤投与当日~約 1 ヵ月頃に発症しております。

発現部位は局所(顔、四肢、腹部、腋窩等)、全身と様々です。

他の SGLT2 阻害薬で皮疹が発現し、本剤に切り替えた後に再び発現した症例も報告されています。

問診を行い、体質や過去の既往歴等をご確認の上、皮疹・紅斑などが認められた場合には速やかに投与

を中止してください。

弊社に副作用報告をいただく際には、今後の適正使用推進のため、皮疹の写真をご提供くださいますよう

ご協力をお願いいたします。

参考 「SGLT2 阻害薬の適正使用に関する Recommendation」(2014/8/29)より抜粋

5.本剤投与後、薬疹を疑わせる紅斑などの皮膚症状が認められた場合には速やかに投与を中止

し、皮膚科にコンサルテーションすること。また、必ず副作用報告を行うこと。

0

2

4

6

8

10

12

14

0

10

20

30

40

50

60

70

80

90

100

110

120

130

140

投与開始から発現までの日数

皮疹関連副作用投与開始から発現までの期間

(発現日が特定できない症例を除く)

1

1

2

1

1

1

1

1

2

2

7

7

14

24

25

37

0

10

20

30

40

丘疹性皮疹

皮膚炎

紅斑性皮疹

環状紅斑

多形紅斑

全身性皮疹

痒疹

紅斑

蕁麻疹

湿疹

そう痒性皮疹

薬疹

発疹

副作用報告件数

皮疹関連副作用 報告件数 内訳

重篤

重篤でない

局所

54%

全身

15%

陰部

3%

不明

28%

皮疹関連副作用発現部位

頭、顔、首、腕、腹、背、大

腿、膝など

(「顔と胸」など複数箇所

発現している症例も含む)

(10)

10

4

4

2

2

4

4

2

2

6

6

6

6

当該期間に新たに重篤と報告された症例はありませんでした。

高齢者に限らず 脱水、口渇が認められております。体液量の減少を防止するため、適度な水分補給を、

夏場だけでなく、こまめに、継続して行うよう指導してください。アルコール飲用時についても同様に水分補給

を行うよう患者さんへご指導をお願いいたします。

発熱・下痢・嘔吐などがある、食事が十分に摂れないような場合(シックデイ)には、休薬の上、ただちに医

師の診察を受けるよう、患者さんに事前にご説明ください。

脱水、血圧低下等の異常が認められた場合は、休薬や補液等の適切な処置を行ってください。

2

2

8

8

3

3

0

0

2

2

6

6

2

2

8

8

当該期間に新たに報告された症例が 4 例ありました。

本剤との関連性は明らかではありませんが、当該期間に重篤な脳梗塞等の血栓・塞栓症が報告されてい

ます。

高齢者だけでなく、血栓・塞栓症等の発現に注意し、十分に観察してください。

0

2

4

6

8

10

4月

5月

6月

7月

8月

9月

10月

11月

12月

1月

2月

3月

発現日

「7~8月」と報告された症例は7月(早い月)で集計した。

体液量減少関連副作用 月別発現状況

(発現日不明の症例を除く)

重篤でない

重篤

0

2

4

6

8

10

4月

5月

6月

7月

8月

9月

10月

11月

12月

1月

2月

3月

発現日

血栓塞栓症 月別発現状況

(発現日不明の症例を除く)

重篤でない

重篤

(11)

11

尿

尿

5

5

5

5

当該期間に新たに重篤と報告された症例はありませんでした。

インスリン分泌が低下していることが事象の発現に影響したと考えられる症例が報告されています。

インスリン分泌能が低下している患者さんにおいては、インスリン投与・投与継続の必要性についてご指導く

ださい。

本剤の作用機序により、血糖コントロールが良好であっても尿中ケトン体陽性又は血中ケトン体増加がみ

られることがあります。患者さんの症状、血糖値等の臨床検査値を確認し、インスリンの作用不足によるケ

トン体増加と区別して糖尿病の状態を総合的に判断してください。

尿

尿

尿

尿

6

6

2

2

6

6

7

7

1

1

2

2

当該期間に新たに重篤と報告された症例はありませんでした。

浸透圧利尿作用により、頻尿、尿量増加がみられることがあります。

通常、SGLT2 阻害薬の継続投与によって増加する尿量は 1 日あたり 200~600mL 程度と言われており

1

海外臨床試験

2

において、本剤投与初期に、一過性に 尿量増加が認められています。

尿意を我慢したり、自己判断で投薬を中止すると治療効果が不十分となりますので、気になる際は主治

医にご相談いただくよう、患者さんへご説明をお願いいたします。

尿

尿

1

1

5

5

6

6

1

1

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7

0

0

7

7

7

7

当該期間に新たに重篤と報告された症例はありませんでした。

尿路感染および性器感染は、本剤による尿中グルコース排泄促進に関連している可能性があります。

一般的に、糖尿病患者さんは血糖上昇による易感染性が知られており、尿路感染症の発生率と重症度

が高いことが知られております。尿路感染および性器感染を発症した場合には、適切な処置を行うとともに

状態に応じて本剤の休薬等を考慮してください。

参考 「SGLT2 阻害薬の適正使用に関する Recommendation」(2014/8/29)より抜粋

6.尿路感染・性器感染については、適宜問診・検査を行って、発見に努めること。問診では質問

紙の活用も推奨される。発見時には、泌尿器科、婦人科にコンサルテーションすること。

1 Ferrannini E, et al.: Nat. Rev. Endocrinol. 8: 495-502, 2012 2ブメタニドとの薬物相互作用試験[海外試験] (MB102057 試験)

尿路・性器感染について

女性での発現が多く報告されております。

「今日からはじまるあたらしいお薬」に

女性に特に気をつけていただきたい事項や、

症状についてのチェックシートを掲載しておりますので、

症状の予防・発見にお役立てください。

(12)

12

 フォシーガ錠の安全性およびリスクは、本報告書の情報のみに基づいて判断できるものではありませ

ん。フォシーガ錠の副作用に関する詳細な情報については、総合製品情報概要、インタビューフォ

ーム、新医薬品の「使用上の注意」の解説、適正使用のしおり等もご参照いただきますようお願い

申し上げます。

 「SGLT2 阻害薬の適正使用に関する委員会」から「SGLT2 阻害薬の適正使用に関する

Recommendation」が発出されておりますので、あわせてご参照ください。

2

2

1

1

1

1

27

1

3

13

1

1

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8

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42

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1

3

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5

10

15

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25

30

35

40

45

出血性膀胱炎

膀胱炎

急性腎盂腎炎

腎盂腎炎

尿道炎

尿路感染

β溶血性レンサ球菌感染

真菌感染

腟感染

性器感染

女性性器感染

外陰部炎

外陰部腟カンジダ症

性器カンジダ症

外陰腟そう痒症

陰部そう痒症

膀胱炎

急性腎盂腎炎

腎盂腎炎

尿道炎

尿路感染

前立腺炎

性器発疹

性器感染

亀頭包皮炎

性器カンジダ症

陰部そう痒症

女男

男女別の尿路・性器感染関連副作用報告件数

重篤

重篤でない

(13)

副作用症例一覧を参照される際には、以下の点にご留意ください。

期間別大分類

副作用名

重篤件数

ラインリスト参照番号

期間別大分類

副作用名

重篤件数

ラインリスト参照番号

虫垂炎

1

43

喉頭浮腫

1

7

肺炎

1

53

肺障害

1

45

腎盂腎炎

3

46,48,49

胃腸障害

出血性腸憩室

1

71

急性腎盂腎炎

3

45,47,50

胃腸障害

1

60

敗血症

3

6,47,50

イレウス

1

61

敗血症性ショック

2

45,48

舌浮腫

1

7

尿路感染

1

51

肝胆道系障害

肝機能異常

1

56

細菌性肺炎

1

70

肝障害

1

54

血液およびリンパ系障害 播種性血管内凝固

2

10,45

薬物性肝障害

1

55

代謝および栄養障害

脱水

5

8,10,11,12,13

皮膚および皮下組織障害

冷汗

1

64

糖尿病性ケトアシドーシス

4

1,39,40,41

薬疹

2

5,6

高血糖

1

13

紅斑

1

4

高乳酸血症

1

10

蕁麻疹

1

4

低血糖症

3

1,2,3

筋骨格系および結合組織障害 横紋筋融解症

1

45

ケトアシドーシス

2

42,43

腎および尿路障害

頻尿

1

9

高浸透圧性高血糖状態

1

11

多尿

1

9

精神障害

抑うつ症状

1

58

腎尿細管壊死

1

45

神経系障害

意識変容状態

1

13

腎機能障害

2

44,53

小脳梗塞

1

34

急性腎不全

3

10,11,48

脳梗塞

15

9,14,15,16,17,18,19,20,21,22,23,24,25,26,27

死亡

1

68

脳血管障害

1

35

溺死

1

72

頭痛

1

52

発熱

3

45,52,53

意識消失

2

64,66

口渇

1

9

多発ニューロパチー

1

63

臨床検査

血圧低下

1

12

一過性脳虚血発作

1

28

血小板数減少

1

67

第7脳神経麻痺

1

73

尿中ケトン体陽性

1

62

ラクナ梗塞

3

29,30,31

交通事故

1

66

血栓性脳梗塞

2

32,33

手首関節骨折

1

59

眼障害

網膜静脈閉塞

1

17

熱中症

1

8

心臓障害

急性心筋梗塞

1

37

不安定狭心症

1

38

不整脈

1

12

年齢・性別

ラインリスト参照番号

急性心不全

2

64,69

50代・男

8

心肺停止

1

72

70代・男

10

心筋虚血

1

36

60代・女

36

心室細動

1

8

60代・男

64

血管障害

動脈血栓症

1

17

30代・女

68

低血圧

1

57

60代・男

69

窒息

1

70

60代・男

70

呼吸困難

3

4,64,65

70代・男

72

別冊 重篤副作用症例一覧 (2015年5月22日時点)

●調査中の症例も含めて集計していますので、今後、追加情報により副作用名や重篤性等が変わる可能性があります。

●本情報は、本剤との関連が否定できないと判断された事象の一覧のため、本剤以外の要因も疑われる症例や情報不足の症例など、事象と本剤との因果関係が明確でない症例も含まれています。

●表中の「副作用名」は報告された副作用名を ICH 国際医薬用語集(MedDRA)の基本語に読み替えています。

●重篤とは「死亡」、「生命を脅かす事象」、「永続的又は顕著な障害・機能不全に陥る事象」、「治療のための入院又は入院期間の延長が必要となる事象」、「その他医学的に重要な状態」、「先天

異常・先天性欠損をきたす事象」に該当すると医師または企業が判断した事象です。

●製造販売後臨床試験からの報告は本集計に含めておりません。なお、製造販売後臨床試験での副作用発現状況については試験終了後に改めて結果を報告する予定にしております。

上記のうち、転帰死亡と報告された症例

副作用名

一般・全身障害および投与部

位の状態

傷害、中毒および処置合併症

心肺停止、溺死

呼吸器、胸郭および縦

隔障害

呼吸器、胸郭および縦隔障害

細菌性肺炎、窒息

感染症および寄生虫症

熱中症、脱水、心室細動

播種性血管内凝固、急性腎不全、脱水

心筋虚血

急性心不全

死亡

急性心不全

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別冊 フォシーガ錠 安全性モニタリング期間終了時(発売1年後)重篤副作用症例ラインリスト

入手 状況 番 号 性別 年齢 既往歴 ・合併症等 副作用名 (MedDRA PT) 副作用に関連する 症状・検査値・経過等 重篤性 転帰 発現 時期 本剤1日 投与量 本剤の 処置 併用薬 (*は被疑薬) 備考 1 女 50代 低血糖症 低血糖による意識障害にて緊急搬送 BS:22mg/dl 頭部MRI:異常なし ブドウ糖投与にて意識回復 その後も低血糖が続きブドウ糖投与、一旦インスリン投与中止、 その後再開、減量で様子を見るも、低血糖頻発し、インスリン中 止。 重篤(入院) 回復 9日後 5mg 本剤継続 糖尿病性ケトアシドーシス 血糖上昇、全身倦怠感を主訴に受診。 ABG、尿ケトン体:陽性 糖尿病性ケトアシドーシス診断にて入院、加療。 ヒトインスリン開始。 内服不可となり、本剤を含むすべての経口薬中止。 重篤(入院) 不明 49日後 本剤中止 2 女 70代 合併症 合併症 合併症 合併症 その他 高脂血症 胃炎 高血圧 上室性期外収縮 非タバコ使用者 低血糖症 ボーっとするなどの低血糖と思われる症状があり、その後、自動車 を自宅の車庫に入れようとして、車体を破損した。 重篤(その他重 篤) 回復 1日後 5mg 本剤中止 他の糖尿病薬の併用なし(ナテグ リニドから本剤に切替) ソファルコン スルピリド ラニチジン プラバスタチン ロサルタンカリウム・ヒドロクロロチア ジド ベラパミル ニフェジピン 報告医より他の要因として高 齢(70代後半)であることが挙 げられている。 3 男 80代 - 低血糖症 本剤1錠のところ2錠服用した。 重篤(入院) 不明 約4ヶ月後 5~10mg 本剤中止 *ミグリトール(投与量不明) *シタグリプチン(投与量不明) 4 男 40代 紅斑 重篤(その他重 篤) 回復 21日後 5mg 本剤中止 蕁麻疹 重篤(その他重 篤) 回復 21日後 呼吸困難 重篤(その他重 篤) 回復 21日後 5 男 70代 - 薬疹 発現部位:全身 ベポタスチン、ステロイド経口剤にて治療。 重篤(その他重 篤) 軽快 14日後 5mg 本剤中止 ピオグリタゾン・メトホルミン配合剤 グリメピリド 6 男 40代 - 薬疹 重篤(入院) 未回復 不明 5mg 本剤中止 - 詳細調査中。 敗血症 重篤(その他重 篤) 回復 不明 7 男 40代 喉頭浮腫 重篤(その他重 篤) 回復 9日後 5mg 本剤中止 舌浮腫 重篤(その他重 篤) 回復 9日後 既往歴 既往歴 既往歴 既往歴 既往歴 合併症 その他 高コレステロール血症 斜視 便秘 腎症 骨粗鬆症 糖尿病性腎症 非タバコ使用者 発現部位:首、両腋、両大腿内側(紅斑、蕁麻疹) 歯科受診中に首の腫れ、かゆみ、息苦しさがあり、本剤中止(最 終投与:前日)。 2日後、上記症状にて救急搬送。ヒドロコルチゾン、抗ヒスタミン剤 点滴等の処置を実施し回復。 <DLST検査結果> 本剤(ダパグリフロジン)、トピロキソスタット:陰性 既往歴 既往歴 合併症 合併症 合併症 合併症 合併症 合併症 合併症 合併症 アレルギー歴 併用療法 その他 その他 虫垂炎 虫垂切除 痛風 喘息 アレルギー性鼻炎 アトピー性皮膚炎 高脂血症 高尿酸血症 脂肪肝 睡眠時無呼吸症候群 過敏症 持続的気動陽圧 アルコール摂取 非タバコ使用者 水疱発生後、破けた皮膚から感染。その後、敗血症を起こし、抗 生剤にて治療。 症状:舌・喉頭浮腫、息苦しさ、嗄声 本剤のみ中止、その他の薬剤はすべて継続していた。 フェキソフェナジン投与にて回復。 既往歴 合併症 合併症 合併症 アレルギー歴 併用療法 咽頭炎 肥満 高血圧 高コレステロール血症 アレルギー性鼻炎 治療食 *メトホルミン(2250mg) *シタグリプチン(50mg) *ミグリトール(150mg) *インスリン デグルデク(6-20単位) クレストール錠(5mg) トピロキソスタット サルメテロールキシナホ酸塩・フル チカゾンプロピオン酸エステル クレストール錠 グリメピリド ミグリトール メトホルミン リナグリプチン テルミサルタン アスピリン ○:追加情報を入手した症例、◎:新規に入手した症例 別冊 1/16 網掛け:前回(第11回報告書)以降に新たに入手した症例や追加・修正個所

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別冊 フォシーガ錠 安全性モニタリング期間終了時(発売1年後)重篤副作用症例ラインリスト

入手 状況 番 号 性別 年齢 既往歴 ・合併症等 副作用名 (MedDRA PT) 副作用に関連する 症状・検査値・経過等 重篤性 転帰 発現 時期 本剤1日 投与量 本剤の 処置 併用薬 (*は被疑薬) 備考 8 男 50代 脱水 重篤(死亡) 死亡 46日後 5mg 不明 熱中症 重篤(死亡) 死亡 46日後 心室細動 重篤(死亡) 死亡 46日後 9 男 50代 口渇 重篤(その他重 篤) 回復 14日後 5mg 本剤中止 多尿 重篤(その他重 篤) 回復 14日後 頻尿 重篤(その他重 篤) 回復 14日後 脳梗塞 重篤(入院、そ の他重篤) 回復 41日後 10 男 70代 脱水 重篤(死亡) 死亡 本剤中止8 日後 5mg (本剤中 止後の発 現) -急性腎不全 重篤(死亡) 死亡 本剤中止8 日後 播種性血管内凝固 重篤(死亡、死 亡のおそれ) 死亡 本剤中止8 日後 高乳酸血症 重篤(入院) 軽快 本剤中止8 日後 合併症 合併症 合併症 合併症 その他 その他 高血圧 脂質異常症 関節リウマチ 便秘 タバコ使用者 アルコール摂取 本剤開始46日後、下痢、嘔吐、倦怠感、発汗あり。補液開始 15分後、眼球上転、下顎呼吸、脈触知不能となり心臓マッサー ジ及び人工呼吸開始、救急隊要請。その間アドレナリン1mg筋 注を3回右上腕に施行。救急隊到着、心室細動を確認し、AED 施行。3回目にNSRになり、他院に搬送。約9時間後、死亡。 合併症 合併症 アレルギー歴 既往歴 既往歴 既往歴 既往歴 合併症 合併症 合併症 合併症 合併症 合併症 合併症 合併症 合併症 合併症 併用療法 その他 白内障 白内障手術 上腕骨骨折 大腿骨頚部骨折 バセドウ病 心房細動 膵癌 リンパ節転移 肺転移 憩室炎 肺気腫 胸水 心嚢液貯留 脂質異常症 治療食 アルコール摂取 高血圧 胆嚢ポリープ アレルギー性鼻炎 【来院時所見】 左上下肢不全麻痺 握力(右): 29kg、(左): 19kg。 片足立ち: 左足不可 言語明瞭 膝蓋腱反射:左亢進、アキレス腱反射:rt=lt、二頭筋腱反射: rt=lt、三頭筋腱反射:rt=lt、意識正常。 【入院時所見】 意識レベル清明 血圧:187/82 歩行可、左片足立ち不可、左顔面感覚異常 頭部MRI:橋右下部内側梗塞(脳幹梗塞) 糖尿病、高血圧による脳血管の動脈硬化が強く疑われた。 アルガトロバン、エダラボン、補液投与。 本剤投与約5ヵ月前より食欲低下がみられ、本剤処方後も食欲 改善せず、倦怠感あり。補液を施行していたが、処方開始から約 2ヵ月後、腹痛あり抗生剤を処方し、本剤は中止。 本剤中止2日後に咳嗽、喀痰等の症状を訴え抗菌剤、消炎鎮 痛剤等を処方され、その後水分摂取不良となり、本剤中止8日 後にショック状態となり他院へ搬送となった。 搬送時CRP:6+、Cr:4.62、WBC:43900、BS:128、エコー等の検 査結果より、脱水(下大静脈の呼吸性虚脱を認める)、DIC、急 性腎不全、高乳酸血症と診断され、入院後膵頭部腫瘍および 転移を指摘され、搬送から5日後に死亡。 発現月:7月 メタボリック症候群(体重: 99.4kg) *ニフェジピン *テルミサルタン・ヒドロクロロチアジ ド配合剤 *メトホルミン *グリメピリド *プラバスタチン *ビルダグリプチン *酸化マグネシウム *センノシド *副腎ホルモン剤 *免疫抑制剤(詳細不明) ボグリボース エナラプリル アムロジピン アログリプチン グリメピリド 発現月:7月 夏場、屋外作業時に左足麻 痺を自覚。翌朝、左上肢にも 広がったため来院。 *メトホルミン ピタバスタチン セフカペン ピボキシル セフジトレン ピボキシル ニザチジン ピルシカイニド チアマゾール ロキソプロフェン 発現月:9月 ○:追加情報を入手した症例、◎:新規に入手した症例 別冊 2/16 網掛け:前回(第11回報告書)以降に新たに入手した症例や追加・修正個所

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別冊 フォシーガ錠 安全性モニタリング期間終了時(発売1年後)重篤副作用症例ラインリスト

入手 状況 番 号 性別 年齢 既往歴 ・合併症等 副作用名 (MedDRA PT) 副作用に関連する 症状・検査値・経過等 重篤性 転帰 発現 時期 本剤1日 投与量 本剤の 処置 併用薬 (*は被疑薬) 備考 11 男 50代 その他 タバコ使用者 脱水 重篤(死亡のお それ) 回復 9日後 5mg 本剤中止 *リナグリプチン(5mg) 高浸透圧性高血糖状態 重篤(死亡のお それ) 回復 9日後 急性腎不全 重篤(死亡のお それ) 回復 9日後 12 男 60代 (65歳 以上) その他 アルコール摂取 脱水 重篤(入院) 回復 58日後 5mg/2日 本剤継続 血圧低下 重篤(入院) 回復 58日後 不整脈 重篤(入院) 回復 58日後 13 男 60代 (65歳 以上) 脱水 重篤(入院) 不明 100日後 5mg 本剤中止 意識変容状態 重篤(入院) 不明 100日後 高血糖 重篤(入院) 不明 100日後 14 男 50代 合併症 合併症 合併症 その他 その他 末梢動脈閉塞性疾患 高血圧 高脂血症 タバコ使用者 アルコール摂取 脳梗塞 15年前より高血糖指摘され、治療を実施していた。 右麻痺が発現し、t-PA(血栓溶解療法)にて治療。 麻痺としびれは速やかに回復するも、その後片麻痺と感覚障害が 再発。エダラボン、アスピリン投与。 ホルター心電図にて心房細動を指摘し、アピキサバン投与。リハビ リ転院。 重篤(入院、そ の他重篤) 軽快 18日後 5mg 本剤中止 ピオグリタゾン シロスタゾール グリベンクラミド 発現月:8月 15 女 70代 合併症 合併症 合併症 併用療法 その他 高血圧 脂質異常症 腎機能障害 治療食 非タバコ使用者 脳梗塞 浮動性めまい、ふらつき、歩行不安定 MRI等の精密検査は患者が拒否。 クロピドグレル投与。 重篤(その他重 篤) 軽快 75日後 5mg 本剤中止 グリメピリド シタグリプチン ピオグリタゾン プラバスタチン テルミサルタン 発現月:8月 脳梗塞の疑いと報告された症 例。検査等実施されておら ず、確定診断に至らず。 既往歴 既往歴 認知症 慢性膵炎 食事制限、服薬コンプライアンス不良の患者。 抗GAD抗体、インスリン分泌能、インスリン導入、腎機能の評価: 不明。 本剤に加え、リナグリプチン追加投与。 本剤開始9日後(リナグリプチン追加投与5日後)、意識混濁の状 態で発見され救急搬送。

GCS(Glasgow Come Scale):3-3-6、目線が合うも呼名応答 不可。

血圧:111/78mmHg、Pulse:78/min (reg)、SpO2:94% (room air)、胸腹部異常なし。口腔内著明な乾燥。 救急外来での採血、臨床経過より高浸透圧性高血糖症候群、 急性腎不全、高カリウム血症、低ナトリウム血症、脱水と診断。 治療:生理食塩水による大量補液、持続インスリンを開始、ミダ ゾラムでの持続鎮静。 本剤、リナグリプチン中止。 グルカゴノーマの臨床症状は認めず。 腹部画像検査:未実施 食事摂取可能となり、強化インスリン療法に切り替え、その後メト ホルミン1000mg/day併用開始にて徐々に糖毒性解除された。さ らにインスリン減量をおこない、DPP4阻害薬併用開始。 最終的にインスリンを離脱、経口糖尿病薬(メトホルミンおよび DPP4阻害薬)にて退院。 スポーツの指導後水分摂取せず、アルコール飲用し外出し、帰宅 後気分不良、脱水による不整脈により救急搬送された。本剤を 当日服用したか不明。一晩入院し退院。その後ダビガトランエテ キシラートメタンスルホン酸塩製剤 投与開始。 回復後、本剤継続するも再発なし。 HbA1c:7.8に悪化したため本剤開始。 約2ヵ月後、Ht:44.8、HbA1c:7.7に改善。ヘマトクリットも安定。 電解質:異常なし。 事故の約1ヵ月前より来院なし。 本剤開始3ヵ月後、単独バイク事故にて救急搬送され入院。 入院時、命に別状はないものの、極度の脱水、高血糖による意 識障害を認めた。本剤中止。 発現時期:2月 グリメピリド シタグリプチン ファモチジン フルスルチアミン サナクターゼ配合剤 発現月:9月 シタグリプチン 芍薬甘草湯 グリメピリド ニザチジン アムロジピン 防風通聖散 発現月:8月 ○:追加情報を入手した症例、◎:新規に入手した症例 別冊 3/16 網掛け:前回(第11回報告書)以降に新たに入手した症例や追加・修正個所

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別冊 フォシーガ錠 安全性モニタリング期間終了時(発売1年後)重篤副作用症例ラインリスト

入手 状況 番 号 性別 年齢 既往歴 ・合併症等 副作用名 (MedDRA PT) 副作用に関連する 症状・検査値・経過等 重篤性 転帰 発現 時期 本剤1日 投与量 本剤の 処置 併用薬 (*は被疑薬) 備考 16 男 70代 合併症 合併症 合併症 合併症 合併症 合併症 合併症 合併症 合併症 合併症 併用療法 その他 その他 脂質異常症 高血圧 動脈閉塞性疾患 動脈硬化症 睡眠時無呼吸症候群 胃炎 不眠症 背部痛 腎障害 アルツハイマー型認知症 持続的気道陽圧 元タバコ使用者 アルコール摂取 脳梗塞 水分補給の指導、飲酒制限実施、HbA1cは著明に改善してい た。 本剤中止2日後、風呂場で倒れ他院へ搬送。 t-PA(血栓溶解療法)が実施されたか不明。 左脳梗塞により、右半身不随の状態。意識、会話は可能。 重篤(入院) 軽快 8日後 (本剤中止2 日後) 5mg - - 発現月:8月 17 女 60代 脳梗塞 重篤(入院) 不明 約1ヵ月 5mg 本剤中止 発現月:8月 網膜静脈閉塞 重篤(入院) 回復したが 後遺症あり 約1ヵ月 動脈血栓症 重篤(入院) 不明 約1ヵ月 18 男 60代 (65歳 以上) 合併症 高血圧 脳梗塞 水分指導実施するもあまり水分を摂っていなかった。 左半身の軽度麻痺にて脳外科受診。 重篤(その他重 篤) 軽快 38日後 5mg 本剤継続 グリベンクラミド シタグリプチン ニフェジピン 発現月:8月 19 男 70代 既往歴 合併症 合併症 合併症 その他 その他 胃潰瘍 アルコール性肝疾患 高血圧 末梢性ニューロパチー タバコ使用者 アルコール摂取 脳梗塞 発熱(37.2℃)、フラフラ感。 言語障害、麻痺など神経学的異常認めず。 非常に気温高く、脱水に気をつけ水分補給を指示し一旦帰宅す るも、他院にてCTにより脳梗塞と診断され、入院。約2ヵ月後、本 剤中止。 その後来院なく転帰不明。 重篤(入院) 未回復 24日後 5mg 本剤中止 シタグリプチン プレガバリン エパルレスタット ビルダグリプチン 発現月:7月 20 男 70代 既往歴 既往歴 合併症 合併症 合併症 合併症 併用療法 その他 その他 くも膜下出血 硬膜下血腫除去 高コレステロール血症 不眠症 脳梗塞 神経因性膀胱 治療食 元タバコ使用者 アルコール摂取 脳梗塞 17年前に糖尿病を指摘され内服治療開始。 4年前、くも膜下出血で根治術受ける。同時期より不眠、高コレ ステロール血症、神経因性膀胱等の指摘を受け治療開始。 1年半前、くも膜下出血の治療後、体重増加(約20kg)に伴い、 HbA1cのコントロールが不良となる。 本剤投与3ヵ月前、ラクナ梗塞(左視床)発症、他院で保存的に 治療。リハビリのため転院。体重:76kg。HbA1c:9.6と高値のた め、本剤開始とともにカロリー制限などの対策を行う。翌月退院と なり以降は外来フォロー。その後、咽頭痛を訴え、以後慢性的に トラネキサム酸を投与。 本剤投与約4ヵ月後、右不全麻痺出現。体重は本剤開始後約 4ヵ月で8kg減少。 症状持続するため脳CT精査実施。ラクナ梗塞2ヶ所確認し、本 剤中止。保存的治療にて症状軽快。 重篤(入院) 軽快 131日後 5mg 本剤中止 *トラネキサム酸 ピオグリタゾン ランソプラゾール フルバスタチン ソリフェナシン クロピドグレル グリメピリド レボメプロマジン 発現月:10月 高血圧 脂質異常症 胃食道逆流性疾患 非タバコ使用者 アルコール摂取 既往歴 既往歴 既往歴 その他 その他 クレストール錠 ランソプラゾール オルメサルタン メドキソミル 右眼の視野異常、軽度の眼底出血あり。 塞栓性の右眼動脈塞栓症の可能性を考慮 【入院後】右網膜静脈分枝閉塞症が判明。視野異常の原因と 考えられた。 頭部MRI:右前頭葉に新鮮梗塞巣 抗血栓療法、補液投与。 ○:追加情報を入手した症例、◎:新規に入手した症例 別冊 4/16 網掛け:前回(第11回報告書)以降に新たに入手した症例や追加・修正個所

参照

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