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授 業 評 価 ア ンケ ー ト調 査 か ら読 み取 れ る 学 生 の意 識 と授 業 の課 題

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授 業 評 価 ア ンケ ー ト調 査 か ら読 み取 れ る 学 生 の意 識 と授 業 の課 題

近畿大学法学部における現状分析

森 節 子 ・田 邉 義 隆

1.は じめ に

2.授 業 評 価 研 究 の動 向 3.授 業 評 価 の概 要

3.1手 続 き 3.2質 問項 目 3.3分 析 対 象 デ ー タ

4.結 果:授 業 評 価 の集 計 と分 析 4.1授 業 評 価 の信 頼 性 と妥 当性 の検 証 4.2科 目別 平 均 値 の比 較

5.結 果:科 目種 別 に見 た標 準 偏 回帰 係 数 5.1基 礎 ゼ ミにつ い て

5.2英 語 科 目につ い て 5.3専 門科 目につ い て 6.考

6.1信 頼 性 ・妥 当性 の捉 え方

6.2全 体 的 な傾 向 か ら読 み取 れ る学 習 動 機 の実 態 6.3科 目種 別 結 果 の比 較 か ら

7.ま と め

1.は じ め に

学 生 人 口の 急 減 や それ に伴 う学 力 低 下 へ の 対 応,教 育 力 の 保 証 と い った 時 代 の 要 請 に押 され る形 で 大 学 改 革 が 導 入 され,そ の 一 環 と して 学 生 に よ る授 業 評 価 ア ンケ ー ト調 査(以 下,授 業 評 価)も 段 階 的 に実 施 さ れ て き た。

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近 畿 大 学 法 学 第58巻 第2・3号

文 部 科 学 省 高 等 教 育 局(2009)の 「学 生 に よ る授 業 評 価 の実 施 状 況 」 で は, 2008年 度 に お いて,国 立64大 学(約74%),公 立59大 学(約79%),私 立474 大 学(約81%),国 公 私 立 全 体 で597大 学(約80%)に お いて,全 学 的 な 学 生 に よ る授 業 評 価 を 実 施 して い る と報 告 され て い る。 近 畿 大 学 も例 外 で は な く,2001年 度 か ら段 階 的 に授 業 評 価 の 導 入 を 開 始 し,2008年 度 よ りその 質 問 項 目を 全 学 的 に統 一一した上 で,前 後 期1回 ず つ 行 って い る。

この よ う に,近 年 に は全 国 的 に浸 透 した感 の あ る授 業 評 価 だ が,時 間, 労 力,そ して 経 費 もか けて 組 織 的 に実 施 して い る に もか か わ らず,松 本 ・ 塚 本(2003)も 指 摘 す る よ う に,「 学 生 か らの授 業 評 価 結 果 を単 純 に 集 計

して い るの み で,授 業 改 善 に役 立 て る た めの 具 体 的 な 分 析 まで 行 わ れ て い る例 は少 な い」(p.52)の が 現 状 で あ ろ う。 近 畿 大 学 に お いて も,集 計 結 果 が 個 々の 教 員 に返 却 され る に留 ま り,体 系 的 ・統 計 的 に その 結 果 を 分 析 し,科 学 的 根 拠 に も とつ い た デ ー タを も と に授 業 改 善 が 議 論 され て は いな い。 授 業 評 価 を 有 効 に活 用 す る た め に は,個 々の 教 員 が 授 業 改 善 に取 り組 む た めの デ ー タを 提 供 す るだ けで はな く,組 織 レベ ル で の 問 題 点 や 課 題 を 発 見 し,状 況 改 善 の た め に共 通 の 目標 を設 定 す る(=教 育 の 質 を 向上 す る) 必 要 も あ るの で はな いだ ろ うか 。 実 施 体 制 を 整 備 して も,個 々人 の 中だ け で 片 付 けて いて は,や が て 形 骸 化 して い くの が 関 の 山で あ ろ う。

本 稿 で は,ま ず 先 行 研 究 の 動 向 を 概 観 し,そ の 知 見 を も と に して 近 畿 大 学 法 学 部 で 実 施 した授 業 評 価 の 結 果 を 統 計 手 法 に よ って 処 理 した上 で,現 状 把 握 を試 み,授 業 改 善 の た めの 諸 課 題 を 検 討 す る。

2.授 業 評 価 研 究 の 動 向

授 業 評 価 の 普 及 に伴 い,授 業 評 価 の さ ま ざ まな 側 面 に着 眼 した調 査 研 究 が な され て き たが,そ の 中で も多 いの が 授 業 評 価 の 信 頼 性 や 妥 当性 を 検 証

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す る研 究 で あ る。 どの よ うな 状 況 や 場 面 で 使 用 され る もの で あれ,一 般 的 に 「評 価 」 に は信 頼 性 も妥 当性 も保 証 され て いて 然 るべ きで あ るた め,こ の 授 業 評 価 の 精 度 を 高 め た り有 効 性 を 実 証 した りす る意 味 合 いで これ らの 点 が 議 論 され るの は 当然 で は あ るが,先 行 研 究 を 概 観 して い る と,こ こ に は 同時 に これ ら以 外 の ね らい も見 て 取 れ る。文 部 科 学省 大 学審 議 会(1998) に お いて 高 等 教 育 の 構 造 改 革 が 唱 え られ て 以 来,授 業 評 価 の 実 施 率 は急 速 に高 ま っ たが,教 育 行 政 か ら半 ば強 い られ る形 で 推 し進 め られ,消 極 的 に 導 入 され て き た感 は否 めな い。 その 原 因 の ひ とつ と して,教 員 が 授 業 評 価 に対 して 潜 在 的 に持 って い る と見 受 け られ る不 信 感 ・拒 絶 感 が あ った こ と は想 像 に難 くな く,実 際 に,教 員 の 授 業 評 価 に対 す る意 識 や 疑 義 を 取 り上 げ た調 査 報 告 も あ る(例 え ば,井 上,1993;住 田,1996;安 岡 ・峯 崎 ・吉 川 ・山本 ・高 野 ・光 澤 ・香 取,1994;金,1998)。 明言 せ ず と も,そ の よ うな 授 業 評 価 へ の 信 頼 性 や 妥 当性 に対 す る疑 念 を 晴 らす 意 図 も含 めて,こ の 分 野 の 調 査 研 究 が 進 め られ た もの と察 せ られ る。

授 業 評価 の信 頼 性 は さ ま ざま な観 点 や手 法 で 検 証 され て い る が,例 え ば, 南(2003)は 一一般 的 に評 価 の 信 頼 性 と は 「同一一の 対 象 に対 して,同 一 の 条 件 下 で 同一一の 評 価 テ ス トを 実 施 した場 合 に,同 一一の 結 果 が 出 る程 度 の こ と を 指 す 」(p.55)と 説 明 した上 で,同 一一教 員 が 同一 科 目を 担 当 した2年 分 の 授 業 評 価 を 比 較 す る手 法 を 用 いて い る。1年 目 は243名,2年 目は224名 を 対 象 に,34評 価 項 目 に お よぶ 授 業 評 価 を 実 施 した と こ ろ,各 項 目 にお い て,異 な る2つ の 学 生 群 が 同一教 員 の 同一一科 目 につ いて 極 めて 類 似 した 評 価 パ タ ンを 示 した た め,結 果 に安 定 性 が あ り信 頼 性 が 高 い と言 え る と結 論 づ けて い る。 ま た,授 業 評 価 の 信 頼 性 に疑 いを もた らす 主 な 要 因 と して 授 業 へ の 出席 率 が 挙 げ られ るが,牧 野(2005)は この 出席 率 と授 業 評 価 の 関 係 を 検 証 して い る。 出席 率 の 非 常 に低 い学 生,つ ま り授 業 に ほ とん ど 出て いな い学 生 は,出 席 率 の 高 い学 生 に比 べ て 授 業 を 低 く評 価 す るか 否 か を 検

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近 畿 大 学 法 学 第58巻 第2・3号

証 した結 果,担 当教 員,授 業 方 法,総 合 評 価,授 業 へ の 満 足 度 の 評 価 に お いて その 傾 向 が 統 計 的 に確 認 され た こ とを 報 告 して い る。 ただ し,当 調 査 で は これ らの 学 生 の 割 合 は被 験 者 全 体(93名)の1割 強 程 度 で あ り,全 体 に及 ぼす 影 響 は小 さ い と も付 け加 え て お り,こ の こ と は調 査 方 法 の 異 な る 山 田 ・山本(2007)に お い て も,「 出席 率 が 授 業 評 価 に 与 え る影 響 は そ れ ほ ど大 き い もの と は言 え な い」(p.99)と 一致 した見 解 が述 べ られ て い る。

次 に,授 業 の 総 合 評 価 を決 定 す る要 因 を 探 る こ と を 目的 と して,牧 野 (2001)は94名 の 被 験 者 を対 象 に多 変 量 解 析 を 用 い て授 業 評 価 に与 え る要 因 の 特 定 を 試 み て い る。 授 業 評 価 項 目か ら3因 子(授 業 の 内容 評 価,教 員 の 授 業 態 度 評 価,授 業 の形 態 評 価)を 抽 出 し,こ れ らの 因子 が 総 合 評 価 (満足 感)に どの よ う に影 響 して い るか を 探 った。 結 果 と して,3因 子 の う ち授 業 の 内容 評 価 と教 員 の 授 業 態 度 評 価 の2因 子 が 統 計 的 に有 意 な 影 響 を与 え て お り,「 黒 板 や視 聴 覚 教 材 を効 果 的 に 使 用 して い た」 な どの 授 業 の 形 態 評 価 との 関 連 は ほ とん ど見 られ な い と し,授 業 内容 と教 員 の 授 業 態 度 が 学 生 の 満 足 に大 きな 影 響 を 与 え て い る と結 ん で い る。

授 業 評 価 に対 す る意 識 ・態 度 と い う観 点 か ら,評 価 を 受 け る教 員 と評 価 す る側 の 学 生 を 対 象 と した意 識 調 査 の 結 果 も報 告 され て い る。住 田(1996)

は教 員 を 対 象 に調 査 を 行 い,授 業 評 価 の 問 題 点 を 領 域 別 に整 理 して 数 量 的 に分 析 し,も っ と も問 題 視 され て い るの が 「学 生 の 授 業 や 教 師 評 価 能 力 に 関 す る問 題 点 」 や 「授 業 評 価 か ら教 師 の 受 け る圧 力 に関 す る問 題 点 」 で あ る可 能 性 を 指 摘 して い る。 一一方,山 田 ・山本(2007)は 学 生 の 授 業 評 価 に 取 り組 む姿 勢 を 明 らか にす る こ とを 試 み て い る。 「授 業 評 価 を行 う際 に重 視 す る基 準 」 を 問 う 中で,被 験 者673名 の う ち9割 近 くの 学 生 が授 業 の 内 容 ・方 法 を 重 視 した基 準 に も とつ いて 「真 面 目 に」 評 価 して い る こ とが 実 証 され て お り,一 一部 の 教 員 が 抱 くと され る疑 念 と は異 な り,多 くの 学 生 が 授 業 の 内容 ・進 め方 に即 した適 切 な評 価 を行 って い る こ とが示 され た と し,

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先 述 の 牧 野(2001)と も整 合 性 の あ る結 果 が 導 き 出 され て い る。 さ ら に, 回 答 結 果 デ ー タを 解 析 し,未 記 入 デ ー タな ど信 頼 性 ・妥 当 性 に問 題 の あ る 回 答 は数 パ ーセ ン ト程 度 で あ る こ と も示 して い る。

この 他 に も,授 業 評 価 を 授 業 改 善 に活 か す 方 策 を 探 求 す る試 み と して, 松 本 他(2003)や 南(2008)の よ う に,主 に マ ーケ テ ィ ン グの 分 野 で 培 わ れ て き たCS(CustomerSatisfaction:顧 客 満 足 度)分 析 を 導 入 し,授 業 に対 す る学 生 の 総 合 的 な 満 足 度 を 高 め る た め に は,何 を どの 程 度 改 善 す る 必 要 が あ るか を 定 量 的 に示 す 手 法 が 用 い られ て い る研 究 も あ る。 組 織 的 な 授 業 評 価 は学 生 消 費 者 主 義 に立 っ た ア メ リカの 大 学 が 先 駆 で あ る と され て い るが(米 谷,2007),こ の経 緯 を見 る とCS分 析 の 発 想 が 取 り入 れ られ る の に も頷 け る。

以 上 の よ うに,授 業 評 価研 究 は そ の観 点 や 手法 も多 岐 にわ た って い るが, これ らの 知 見 を も と に して,次 項 よ り近 畿 大 学 法 学 部 で 行 った 授 業 評 価 の デ ー タを 統 計 解 析 して い く。

3.授 業 評 価 の 概 要

2010年 度 現 在,近 畿 大 学 で は以 下 の 要 領 で 全 学 的 に授 業 評 価 が 行 わ れ て い る。

3.1手 続 き

前 後 期1回 ず つ,学 期 末 の 授 業 中 に質 問 紙 を 配 付 し,15分 程 度 で 記 入 を 求 め る。 その 際,学 生 は学 籍 番 号 の 記 入 が 求 め られ る。

3.2質 問項 目

質 問 項 目 は大 き く4つ に分 類 され る。 まず 授 業 と教 員 に対 す る評 価 項 目

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近 畿 大 学 法 学 第58巻 第2・3号

で あ り,「授 業 の理 解 度 」 「教 員 の 説 明 の 仕 方 」 「教 員 の話 し方 」 「板 書 な ど 資 料 の提 示 の 仕 方 」 「ク ラ ス の雰 囲 気 」 「内 容 に対 す る興 味」 「シラ バ ス と の 関 連 」 「授 業準 備 」 「教 員 の 熱 意 」 「質 問 な どの しや す さ」 「教 員 の 学 生 に 対 す る接 し方 」 か らな る。 つ ぎ に,学 生 自身 の 評 価 項 目 と教 室 設 備 につ い て の項 目が あ り,そ れ ぞ れ 「受 講 態 度 」 「学 習 時 間 」 と 「教 室 の 設 備 ・環 境 」で あ る。 これ らは全 て5段 階 評 定 法 で 回 答 を求 め,そ の選 択 肢 は,5:

非 常 に そ う思 う,4:そ う思 う,3:ど ち らと も いえ な い,2:そ う思 わ な い,1:全 くそ う思 わ な い,で あ る。 最 後 に総 合 評 価 が あ り,こ れ は10 段 階 で 評 価 され る。 ま た,上 記 の 質 問 項 目以 外 に 自 由記 述 項 目 と して,総 合 評 価 の 理 由,そ の 授 業 につ いて 良 い と思 っ た こ と,改 善 が 必 要 だ と思 っ

た こ と,学 生 自身 の 反 省 点 を 任 意 で 記 述 す る形 にな って い る(文 末 資 料 参 照)。

3.3分 析 対 象 デ ー タ

近 畿 大 学 法 学 部 で はFD活 動 の 一一環 と して2001年 度 か ら段 階 的 に授 業 評 価 を導 入 して い るが,本 研 究 で は この う ち2008年 度 に実 施 され た ア ンケ ー ト結 果 を 分 析 した。 授 業 評 価 に は 「共 通 教 養 科 目」 「基 礎 ゼ ミ」 「外 国 語 科 目」 「専 門科 目」 の4種 類 が あ った が,こ の うち共 通 教 養 科 目に つ い て は, 授 業 内容 や 受 講 人 数 に非 常 に大 きな 幅 が あ り,担 当者 の ほ とん どが 非 常 勤 教 員 で あ っ た た め対 象 外 と した。 当調 査 研 究 で は,1回 生 必 修 科 目で あ る

「基 礎 ゼ ミ」,「外 国語 科 目」 の うち1,2回 生 の英 語 必 修 科 目(以 下,「 英 語 科 目」 と略 す),お よ び研 究 演 習 科 目を 除外 した 「専 門 科 目」の ア ンケ ー ト結 果 を 用 いて 分 析 を 行 っ た。 専 門 科 目 につ いて は,分 野,担 当者,受 講 者 数 を 考 慮 して任 意 に クラ ス を選 ん だ。な お,ア ンケ ー トの 平 均 回収 率 は, 基 礎 ゼ ミ科 目90%,英 語 科 目90%,専 門 科 目47%で あ っ た。

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4.結 果 授 業 評 価 の 集 計 と分 析

以 下,授 業 評 価 の 結 果 につ き,因 子 分 析 を 用 いて そ の 妥 当 性 を 検 証 し, 科 目別 に平 均 値 の 比 較 を す る。

4.1授 業 評価 の信 頼 性 と 妥 当性 の検 証

本 研 究 の 分 析 対 象 とな った 回 答 数 は7,655で あ り,欠 損 値 な どを 除 いた 有 効 回 答 数 は5,856で あ る。 そ の ク ロ ー ンバ ック α係 数 は0.91で あ り,当 該 ア ンケ ー トは非 常 に正 確 で 安 定 した測 定 具 で あ る と言 え る。

次 に 内容 の 妥 当性,つ ま り質 問 項 目の 内容 が どれ だ け質 問 目的 の 領 域 を 適 切 に反 映 して い るか を 検 証 す る た め,10段 階 評 価 で あ る総 合 評 価 を 除 い た14項 目 につ いて,学 生 の 回 答 を 因 子 分 析 した。 因 子 の 抽 出方 法 は主 因 子 法 を 用 い,バ リマ ック ス回 転 を施 した。累 積 因子 寄 与 率 が1.0にな る まで 因 子 を 求 め た結 果,2因 子 解 を 適 当 と判 断 した。 この 時,2因 子 に よ る累 積 説 明 率 は56.23%で あ った(表1)。

因 子 分 析 の 結 果,第1因 子 は,教 員 に対 す る評 価 項 目1〜11で あ り,第 2因 子 は学 生 自身 の 評 価 項 目12お よ び13で あ る。 授 業 の 理 解 度 を 問 う項 目 1(授 業 の 内容 は理 解 で き ま したか)お よ び授 業 に対 す る興 味 につ いて 問 う項 目6(授 業 に刺 激 され 授 業 内容 に興 味 を 持 つ よ う にな りま した か)に つ いて は,そ れ らの 質 問 文 に使 用 され て い る文 言 が 原 因 とな って 学 生 自身 につ い て の評 価 項 目と誤 認 され る懸 念 が あ った が,こ の 因子 分 析 結 果 に は, 学 生 が それ らの 項 目を 教 員 あ る い は授 業 に対 す る評 価 と して 捉 え て い る こ とが 表 れ て い る。 ま た,項 目14「 教 室 の 設 備 ・環 境 」 は因 子 分 析 にお いて 独 自性 が 高 い結 果 を 示 して い る こ とか ら,評 価 項 目の 構 造 は ア ンケ ー ト項 目作 成 時 に想 定 した通 りで あ り,当 該 ア ンケ ー トは妥 当 性 が 高 い こ とを 示

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近 畿 大 学 法 学 第58巻 第2・3号

表1因 子 分 析 結 果(バ リマ ック ス 回転 後 の因 子 負 荷 量)

因子1 因子2 共通性

項 目1 項 目2 項 目3 項 目4 項 目5 項 目6 項 目7 項 目8 項 目9 項 目10 項 目11 項 目12 項 目13 項 目14

授 業 の 理 解 度 教 員 の 説 明 の 仕 方 教 員 の 話 し方

板 書 な ど資 料 の 提 示 の 仕 方 ク ラ スの 雰 囲 気

授 業 に対 す る興 味 シ ラバ ス との 関 連 教 員 の 授 業 準 備 教 員 の 熱 意 質 問 の しや す さ

教 員 の 学 生 に対 す る接 し方 学 生 の 受 講 態 度

学 生 の 学 習 時 間 教 室 の 設 備

0.69 0.79 0.78 0.69 0.75 0.62 0.59 0.73 0.77 0.77 0.80 0.24 0.07 0.32

447151322631603212142111178200000000000000

0.59 0.68 0.65 0.53 0.59 0.56 0.40 0.55 0.61 0.62 0.66 0.56 0.75 0.14

二条和 寄与率(%)

6.76 48.34

00110U

7

*因 子 負 荷 量0.45以 上 に は下 線 を 引 い た。

唆 して い る 。 な お,項 目14は 独 自 性 が 高 く,他 の ど の 項 目 と も 相 関 性 が 低 い た め,こ れ 以 降 は 分 析 の 対 象 か ら除 外 す る こ と に し た 。

4.2科 目別 平均 値 の 比較

表2に 示 す と お り,全 体 の 平 均 値 を 見 る と,全 て の 項 目 につ いて 中間 点 を越 え て い る こ とが 分 か る。 この こ とか ら,学 生 の 教 員 お よ び授 業 に対 す る評 価 は概 ね 良 好 で あ る と言 え よ う。 さ らに分 散 分 析 を 用 いて 科 目間 で 平 均 値 を比 較 す る と(1),基礎 ゼ ミと専 門科 目,英 語 科 目 と専 門 科 目の 間 の 全 て の 項 目 に お いて 統 計 的 有 意 差(p〈.01)が 認 め られ るが,項 目8「 教 員 の 授 業 の 準 備 」 と項 目9「 教 員 の 熱 意 」 の 平 均 値 が 特 に高 く,ま た反 対 に 項 目4「 板 書 な ど資 料 の 提 示 の 仕 方 」,項 目6「 授 業 に対 す る興 味」,項 目

(1)こ の 結 果 の 詳 細 につ いて は別 の 稿 に譲 る。

(9)

13「 学 生 の 学 習 時 間 」 の 平 均 値 が 低 い傾 向 は いず れ の 科 目 に も共 通 して い る。 学 生 は教 員 の 授 業 に対 す る姿 勢 を 高 く評 価 して い る に もか か わ らず, 授 業 その もの に は興 味 を 持 たず,予 習 復 習 も十 分 に して いな い実 態 が 垣 間 見 られ る。

表2授 業 評 価 ア ンケ ー ト科 目別 平 均 値

有効回答数 平均値 標準偏差

項 目1

項 目2

項 目3

項 目4

項 目5

項 目6

項 目7

項 目8

項 目9

基礎ゼ ミ 英語科 目 専門科 目 全体 基礎ゼ ミ 英語科 目 専門科 目 全体 基礎ゼ ミ 英語科 目 専門科 目 全体 基礎ゼ ミ 英語科 目 専門科 目 全体 基礎ゼ ミ 英語科 目 専門科 目 全体 基礎ゼ ミ 英語科 目 専門科 目 全体 基礎ゼ ミ 英語科 目 専門科 目 全体 基礎ゼ ミ 英語科 目 専門科 目 全体 基礎ゼ ミ 英語科 目

716 3,635 3,276 7,627 717 3,637 3,275 7,629 717 3,633 3,269 7,619 718 3,637 3,265 7,620 717 3,632 3,263 7,612 714 3,636 3,263 7,613 714 3,628 3,258 7,600 718 3,633 3,268 7,619 717 3,630

4.02 4.06 3.67 3.89 4.12 4.03 3.79 3.93 4.15 4.10 3.85 4.00 3.87 3.90 3.63 3.78 4.05 4.20 3.92 4.06 3.69 3.75 3.58 3.67 3.98 4.01 3.84 3.93 4.28 4.28 4.13 4.22 4.16 4.29

0.74 0.74 0.88 0.83 0.81 0.86 0.96 0.91 0.80 0.85 0.94 0.89 0.83 0.85 1.01 0.93 0.81 0.81 0.89 0.85 0.94 0.96 0.97 0.97 0.80 0.78 0.80 0.79 0.76 0.70 0。80 0.75 0。79 0.74

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近畿大学法学

項 目10

項 目11

項 目12

項 目13

項 目14

第58巻 第2・3号

専 門 科 目 全 体 基 礎 ゼ ミ 英 語 科 目 専 門 科 目 全 体 基 礎 ゼ ミ 英 語 科 目 専 門 科 目 全 体 基 礎 ゼ ミ 英 語 科 目 専 門 科 目 全 体 基 礎 ゼ ミ 英 語 科 目 専 門 科 目 全 体 基 礎 ゼ ミ 英 語 科 目 専 門 科 目 全 体

3,265 7,612 718 3,635 3,264 7,617 716 3,625 3,254 7,595 716 3,620 3,253 7,589 716 3,611 3,233 7,560 718 3,625 3,254 7,597

4.07 4。18 4.14 4.15 3.76 3.98 4.08 4.22 3.84 4.04 4.01 3.90 3.96 3.94 3.19 3.41 2.92 3.18 7.81 8.05 7.55 7.81

0.85 0.80 0.83 0.81 0.87 0.86 0.89 0.82 0.86 0.86 0.87 0.85 0.86 0.85 1.09 1.02 1.01 1.05 1.72 1.64 1.90 1.78

5.結 果 科 目種 別 に 見 た 標 準 偏 回 帰 係 数

前 項 の 分 析 に よ って 大 まか な 傾 向 はつ か め たが,さ らに授 業 の 総 合 評 価 に寄 与 す る要 因 は何 か を 特 定 す る た め,基 礎 ゼ ミ,英 語 科 目,専 門 科 目の 3つ の 科 目種 別 に重 回 帰 分 析 を 行 っ た。 さ らに,専 門 科 目 につ いて は1ク ラ スの 受 講 者 数 が 基 礎 ゼ ミや 英 語 科 目 と比 べ て 大 幅 に多 い た め,受 講 者 数 に よ って 重 回 帰 分 析 の 結 果 が 異 な るか ど うか につ いて も分 析 した。

5.1基 礎 ゼ ミ に つ い て

基 礎 ゼ ミ科 目 は,1年 生 の 必 修 科 目 で 前 期 の み 開 講 さ れ る 。1ク ラ ス20 人 前 後 の 少 人 数 制 で,読 み,書 き,話 す 力 を 中 心 と して,大 学 生 が 身 に つ け る べ き 学 習 ス キ ル を 習 得 す る こ と を 目 的 と し た ク ラ ス で,ほ ぼ 全 て の 専

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任 教 員 が1ク ラ スな い し2ク ラ ス担 当す る。

表3は,基 礎 ゼ ミ科 目 に関 す る重 回 帰 分 析 の 結 果 で あ る。13項 目 中4項 目 につ いて,1%水 準 で 有 意 に寄 与 して い た。 その 中で 最 も総 合 評 価 に寄 与 す る項 目 は項 目11「 教 員 の 学 生 に対 す る接 し方 」 で あ り,次 いで 項 目1

「授 業 の理 解 度 」,項 目6「 授 業 に対 す る興 味 」,項 目10「 質 問 の しや す さ」

が 続 く。 項 目4「 板 書 等 資 料 の 提 示 の 仕 方 」 も5%水 準 で 有 意 に寄 与 して い た。

表3重 回帰 分 析 結 果:基 礎 ゼ ミ

係数 標準偏差 t 相関係数

切 片 項 目1 項 目2 項 目3 項 目4 項 目5 項 目6 項 目7 項 目8 項 目9 項 目10 項 目11 項 目12 項 目13

授 業 の 理 解 度 教 員 の 説 明 の 仕 方 教 員 の 話 し方

板 書 な ど資 料 の 提 示 の 仕 方 ク ラ スの 雰 囲 気

授 業 に対 す る興 味 シ ラバ ス との 関 連 教 員 の 授 業 準 備 教 員 の 熱 意 質 問 の しや す さ

教 員 の 学 生 に対 す る接 し方 学 生 の 受 講 態 度

学 生 の 学 習 時 間

0.08 0.40 0.15 0.09 0.15 0.09 0.21 0.00 0.03 0.09 0.24 0.50 0.02 0.00

0.33 0.09 0.09 0.09 0.07 0.08 0.06 0.07 0.08 0.08 0.09 0.08 0.06 0.05

一 〇.26

4.48 1.59 1.05 2.10 1.11 3.28 0.06 0.42 1.09 2.76 6.29 0.27 0.05

0.17**

0.06 0.04 0.08*

0.04 0.12**

0.00 0.02 0.04 0.11**

0.23**

0.01 0.00

*p< .05,**p<.01

5.2英 語科 目 に つ い て

こ こで い う英 語 科 目 と は,1年 生 お よ び2年 生 が 受 講 した 基 幹(必 修) 科 目を 指 し,そ れ ぞ れ 週3回 開 講 され て い る。 各 ク ラ スの 受 講 者 数 は30人 前 後 で あ り,日 本 人 教 員 お よ びネ イ テ ィ ブ教 員 が 担 当 す る。 前 後 期 開 講 さ れ て い るが,分 析 に は前 期 の ア ンケ ー ト結 果 を 用 いた 。

表4が 示 す 通 り,13項 目 中8項 目 につ いて1%水 準 で,1項 目 につ いて 5%水 準 で有 意 に寄 与 して い る こ とが分 か った 。影 響 の強 い順 に並 べ る と,

(12)

近 畿 大 学 法 学 第58巻 第2・3号

項 目11「 教 員 の 学 生 に対 す る接 し方 」,項 目2「 教 員 の説 明 の仕 方 」,項 目 6「 授 業 に対 す る興 味 」,項 目1「 授 業 の理 解 度 」,項 目5「 ク ラ スの 雰 囲 気 」,項 目10「 質 問 の しや す さ」,項 目3「 教 員 の 話 し方 」,項 目9「 教 員 の 熱 意 」,項 目4「 板 書 な ど資 料 の提 示 の仕 方 」 とな る。 こ こで,基 礎 ゼ ミ科 目 との 共 通 点 と して 挙 げ られ るの は,ど ち らも教 員 の 学 生 に対 す る接 し方 が 総 合 評 価 に最 も強 く影 響 を 与 え て い る点 で あ る。 ま た,ど ち らの 科 目で も授 業 に対 す る興 味 と総 合 評 価 の 相 関 性 が 非 常 に高 い。 一一方,ク ラ ス の 雰 囲 気 や 教 員 の 説 明,話 し方,熱 意 につ いて は基 礎 ゼ ミ科 目で は見 られ な か っ たが,英 語 科 目 に お いて は総 合 評 価 に寄 与 す る要 因 と して 認 め られ

た。

表4重 回帰 分 析 結 果:英 語 科 目

係数 標準偏差 t 相関係数

切 片 項 目1 項 目2 項 目3 項 目4 項 目5 項 目6 項 目7 項 目8 項 目9 項 目10 項 目11 項 目12 項 目13

授 業 の 理 解 度 教 員 の 説 明 の 仕 方 教 員 の 話 し方

板 書 な ど資 料 の 提 示 の 仕 方 ク ラ スの 雰 囲 気

授 業 に対 す る興 味 シ ラバ ス との 関 連 教 員 の 授 業 準 備 教 員 の 熱 意 質 問 の しや す さ

教 員 の 学 生 に対 す る接 し方 学 生 の 受 講 態 度

学 生 の 学 習 時 間

0.17 0.20 0.40 0.17 0.05 0.16 0.25 0.02

‑0 .03 0.13 0.19 0.43 0.03 0.02

333333233333221000000000000000000000000000

一1 .32

5.880。10**

11.640.19**

5.370。09**

1.940.03*

5.740。10**

10.640.18**

0.890.02

‑0 .78‑0.01

4.040.07**

6.220.10**

13.100.22**

1.460.03 1.020.02

*p< .05,**p〈.01

5.3専 門 科 目 に つ い て

専 門 科 目 に つ い て は,受 講 者 数100名 以 上 の 民 法,刑 法,憲 法 な ど 選 択 ・ 必 修 科 目 の 計36科 目 を 分 析 の 対 象 と し た 。 当 該 学 部 で は,3,4年 生 を 対 象 と して 専 門 演 習 も 開 講 さ れ て い る が,こ れ らの ク ラ ス は そ も そ も 各 ク ラ

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スの 受 講 人 数 が 少 な く,特 に4年 生 を 対 象 と した専 門 演 習 は有 効 回 答 数 も 低 い た め,正 確 な 分 析 が 難 しい と判 断 し除 外 した。

表5は,専 門 科 目 に関 す る重 回 帰 分 析 の 結 果 で あ る。 専 門 科 目で は,教 員 に対 す る評 価 項 目の う ち項 目7「 シ ラバ ス と授 業 の 関 連 」 と項 目8「 教 員 の授 業 準 備」,学 生 自身 に 対 す る評 価 項 目で あ る項 目12「 学 生 の受 講 態 度 」 と項 目13「 学 生 の 学 習 時 間 」 を 除 く全 て の 項 目 につ い て,1%水 準 (項 目4は5%水 準)で 有 意 に寄 与 して い る。

最 も総 合 評 価 に寄 与 す る要 因 とな っ たの は,や は り基 礎 ゼ ミ科 目お よ び 英 語 科 目 と 同様,項 目11「 教 員 の 学 生 に対 す る接 し方 」 で あ る。 また,こ れ に続 くの が 項 目2「 教 員 の 説 明 の 仕 方 」,項 目6「 授 業 に対 す る興 味」, 項 目1「 授 業 の理 解 度 」,項 目5「 ク ラス の 雰 囲 気 」 で あ り,こ の 点 も英 語 科 目の 結 果 と一致 して い る。

表5重 回帰 分 析 結 果:専 門科 目

係数 標準偏差 t 相関係数

切 片 項 目1 項 目2 項 目3 項 目4 項 目5 項 目6 項 目7 項 目8 項 目9 項 目10 項 目11 項 目12 項 目13

授 業 の 理 解 度 教 員 の 説 明 の 仕 方 教 員 の 話 し方

板 書 な ど資 料 の 提 示 の 仕 方 ク ラ スの 雰 囲 気

授 業 に対 す る興 味 シ ラバ ス との 関 連 教 員 の 授 業 準 備 教 員 の 熱 意 質 問 の しや す さ

教 員 の 学 生 に対 す る接 し方 学 生 の 受 講 態 度

学 生 の 学 習 時 間

0.17 0.20 0.40 0.17 0.05 0.16 0.25 0.02

‑0 .03

0.13 0.19 0.43 0。03 0.02

0.13 0.03 0.03 0.03 0.03 0.03 0.02 0.03 0.03 0.03 0.03 0.03 0.02 0.02

一1 .32

5.88 11.64 5.37 1.94 5.74 10.64 0.89

‑0 .78

4.04 6.22 13.10 1.46 1.02

0.10**

0.19**

0.09**

0.03*

0.10**

0.18**

0.02

‑0 .01 0.07**

0.10**

0.22**

0.03 0.02

*p< .05,**p<.01

さ ら に,こ れ らの 傾 向 が 受 講 者 数 に よ っ て 異 な る か ど う か を 探 る た め, 分 析 対 象 と した 専 門 科 目 の 全 科 目 を100〜200人,201〜300人,301人 以 上

(14)

近 畿 大 学 法 学 第58巻 第2・3号

の3つ の グ ル ー プ に分 け,重 回帰 分 析 を 行 った(表6参 照)。 そ の 結 果, どの グル ー プで も,項 目1「 授 業 の理 解 度 」,項 目2「 教 員 の 説 明 の 仕 方 」, 項 目6「 授 業 に対 す る興 味 」 につ いて1%水 準 で 有 意 に寄 与 して お り,こ れ らの 項 目が 受 講 者 数 にか か わ らず 総 合 評 価 に影 響 を 与 え る要 因 で あ る こ

とが 分 か った。 一 方 で,項 目3「 教 員 の 話 し方 」,項 目4「 板 書 等 資 料 の 提 示 の 仕 方 」,項 目11「 教 員 の学 生 に対 す る接 し方 」 に 関 して は,301人 以 上 の授 業 の 場 合,300人 未 満 の授 業 と比 較 して影 響 は 小 さ い可 能 性 が 伺 え る。 そ れ と は対 照 的 に,301人 以 上 の ク ラ ス に お い て は,項 目12「 学 生 の 受 講 態 度 」(あ な た は授 業 中 に集 中 し,私 語 や授 業 に 関 係 の な い こ とを し な い よ う に心 が け ま したか)と 総 合 評 価 の 間 に,他 の どの 科 目 に も見 られ な い よ うな 相 関 性 の 高 さが 確 認 され た。

表6重 回帰分析結果:専 門科 目受講者数別

登録者数 100〜200人201〜300人301人 〜

(N=1,124)(N=1,052)(N=987) 項 目1

項 目2 項 目3 項 目4 項 目5 項 目6 項 目7 項 目8 項 目9 項 目10 項 目11 項 目12 項 目13

授 業 の 理 解 度 教 員 の 説 明 の 仕 方 教 員 の 話 し方

板 書 な ど資 料 の 提 示 の 仕 方 ク ラス の 雰 囲 気

授 業 に対 す る興 味 シ ラバ ス との 関 連 教 員 の 授 業 準 備 教 員 の 熱 意 質 問 の しや す さ

教 員 の 学 生 に対 す る接 し方 学 生 の 受 講 態 度

学 生 の 学 習 時 間

************336558143523412110100001000000000000000

0.18**

0.19**

0.10**

0.13**

0。02 0.21**

‑0 .02

0.00 0.15**

0.08*

0.13**

0。08*

0.01

0.10**

0.14**

0.07*

0.03 0.06 0.09**

0.02

‑0 .01 0.02

‑0 .03 0.03 0.10**

0.06

*p< .05,**p〈.01

6.考

以 上 の 結 果 を 踏 まえ た上 で,以 下3つ の 観 点 か ら考 察 を 加 え る。

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6.1信 頼性 ・妥 当性 の捉 え 方

授 業 評 価 は学 期 末 に一一斉 に実 施 す る た め,学 生 に と って は 同 じ調 査 票 に 何 度 も記 入 す る こ と にな り,結 果 と して 回 を 重 ね る ご と に真 剣 さ に欠 けた 回 答 が 増 え る可 能 性 は完 全 に は否 定 で きず,山 田 ・山本(2007)で も回 答 の 一一部 に未 記 入 の あ る不 完 全 デ ー タが 全 体 の1割 を 超 え て い る実 態 を 取 り 上 げ,こ の危 険 性 につ いて 警 告 して い る。 ま た,「2授 業 評 価 研 究 の動 向」

の 項 で も触 れ た よ うに,教 員 の授 業 評 価 へ の疑 念 は根 深 く存 在 して い るが, この 度 の 分 析 結 果 か らは 当授 業 評 価 の 信 頼 性 も妥 当性 も非 常 に高 い こ とが 判 明 し,南(2003)な ど信 頼 性 と妥 当性 を 証 明 す る結 果 を 得 た 研 究 を 支 持 す る もの とな っ た。 授 業 評 価 を その 信 頼 性 も妥 当性 も大 筋 にお いて は問 題 の な い情 報 源 と捉 え,疑 義 や 不 信 感 の 原 因 と され て い る側 面 につ いて は, 測 定 を 行 う際 に幾 ば くか 生 じて しま う誤 差 の ひ とつ と解 釈 して,そ の 対 応 策 を 検 討 しな が ら授 業 評 価 の 建 設 的 な 活 用 法 を 模 索 す べ きで はな いだ ろ う か 。

6.2全 体 的 な傾 向 か ら読 み取 れ る 学 習動 機 の実 態

全 体 的 に は,学 生 の 教 員 お よ び授 業 に対 す る評 価 は概 ね 良 好 で あ る こ と が 示 され た。 中で も,教 員 の 授 業 に対 す る姿 勢 を 示 す 項 目8「 教 員 の 授 業 準 備 」,お よ び項 目9「 教 員 の 熱 意 」 の 平 均 値 が どの 科 目 に お い て も特 に 高 か った 。 この 結 果 は,実 際 に教 員 は 十 分 に 授 業 準 備 を し,ま た熱 意 を も って 授 業 に取 り組 ん で い るの で あ り,学 生 が その こ とを 正 当 に評 価 して い る こ とを 示 した もの で あ る と も言 え る。 しか し,Mori(2008,2009)は, 学 生 は 自 らの 学 習 活 動 を 振 り返 る時,肯 定 的 な 結 果 を もた ら した 要 因 を, 自分 自身 の 努 力 や 能 力 と考 え る よ りも,教 わ っ た教 員 の 指 導 の 成 果 と捉 え る傾 向 が 強 い こ とを 明 らか に して い る。 この よ うな 傾 向 を 考 慮 す る と,何

らか の 原 因 で 両 者 間 に軋 礫 を 生 じて い る よ うな 例 外 的 な 場 合 を 除 け ば,学

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近 畿 大 学 法 学 第58巻 第2・3号

生 は,少 な くと も公 式 の 調 査 に お いて は,教 員 を 極 端 に低 く評 価 す る こ と はな い と も考 え られ る。 評 価 を 受 け る側 の 教 員 が,概 ね 良 好 な 授 業 評 価 を 見 て,自 らの授 業 実 践 に 問題 な しと判 断 す るの は早 計 に過 ぎ る と言 え よ う。

逆 に評 価 の 低 か っ た項 目 に 目を 向 け る と,項 目4「 板 書 な ど資 料 の 提 示 の 仕 方 」,項 目6「 授 業 に対 す る興 味」,項 目13「 学 生 の 学 習 時 間 」 は,全 て の 科 目 に お いて 低 い平 均 値 を 示 して い る。 特 に予 習,復 習 に関 す る項 目 13の 平 均 値 が3.18と い うの は(な か で も専 門 科 目 は2.92)警 告 に値 す る数 値 で あ ろ う。 この 結 果 か ら,学 生 は教 員 が 授 業 に取 り組 む 姿 勢 を 高 く評 価 して い る に もか か わ らず,授 業 自体 に は興 味 を 持 て ず,そ れ ゆえ に実 際 の 学 習 行 動 に は結 びつ いて いな い実 態 が 浮 き彫 りに され た。

これ まで の 研 究(例 え ば,Deci&Ryan,1985,1987)で は,実 際 の 学 習 行 動 を引 き 出す に は,義 務 や 強 制,賞 罰 に よ って も た らされ る外 発 的 動 機 づ け だ けで は不 十 分 で あ り,む しろ 賞 罰 に左 右 さ れ な い知 的 好 奇 心 や 興 味 ・関 心 に よ って も た らされ る 内発 的 動 機 づ けが 不 可 欠 で あ る と され て い る。 この 知 的 好 奇 心 や 興 味 ・関 心 は学 生 の 自発 性 お よ び 自律 性 と深 く結 び つ いて い るの で あ り,教 員 は この こ とを 踏 まえ た上 で その 指 導 内容 や 指 導 方 法 を工 夫 しつ つ 授 業 を 構 築 す る こ とが 求 め られ る。 本 研 究 の 結 果 は,調 査 対 象 とな った授 業 にお い て,学 生 の 学 習 意 欲 を十 分 に喚 起 す る こ とな く,

ま た 自発 性 や 自律 性 を 育 成 す る視 点 を 欠 い た指 導 が 行 わ れ て い る可 能 性 を 示 唆 して い る。 学 習 意 欲 の 低 下 を 学 生 自身 の 問 題 と して 切 り捨 て るの は容 易 いが,教 員 側 も この 結 果 を 真 摯 に受 け止 め,授 業 改 善 や カ リキ ュ ラ ム改 善 に努 め よ う とす る柔 軟 な 姿 勢 と寛 容 な 態 度 が 求 め られ よ う。

6.3科 目種 別 結 果 の 比較 か ら

科 目種 別 結 果 を 比 較 す る に あ た り,各 科 目 に お いて 総 合 評 価 に統 計 的 に 寄 与 して い る項 目を,寄 与 度 の 高 い順 に表7に ま と め る。 これ らの 比 較 を

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も と に,以 下 の3点 を 検 討 す る 。

表7総 合 評 価 と の相 関 性 が 高 い項 目(上 位5項 目)

寄 与 度 基 礎 ゼ ミ 英語科 目 専 門科 目

004U

教員の学生に対する接 し方 授 業 の 理 解 度 授 業 に対 す る興 味 質 問 の しや す さ 板書等 資料 の提 示 の仕方

教員の学生に対する接 し方 教 員 の説 明 の仕 方 授 業 に対 す る興 味 授 業 の理 解 度 ク ラ ス の雰 囲気

教員の学生 に対する接 し方 教 員 の説 明 の仕 方 授 業 に 対 す る興 味 授 業 の理 解 度

クラ ス の雰 囲気

(1)項 目11「 教 員 の 学 生 に対 す る接 し方 」 の 解 釈

全 て の 科 目 に お いて 総 合 評 価 に最 も影 響 す る要 因 は,項 目11「 教 員 の 学 生 に対 す る接 し方 」 で あ る こ とが 示 され た。 米 谷(2007)の 調 査 にお いて も,教 員 の 学 生 に対 す る接 し方 や 話 し方 が 総 合 判 断(有 用 性)に 大 き く影 響 す る こ とが 判 明 して お り,こ の 結 果 と合 致 す る。 受 講 者 数 が20〜30人 の 基 礎 ゼ ミや 英 語 科 目で は,授 業 形 態 の 性 質 上,直 接 教 員 と学 生 が 接 す る機 会 が 多 い た め この よ うな 結 果 に は頷 け るが,大 教 室 で の 講 義 授 業 で あ る専 門 科 目 に お いて も項 目11「 教 員 の 学 生 に対 す る接 し方 」 が 学 生 に と って 重 要 な 要 因 にな って い る点 は興 味 深 い。 しか しな が ら,専 門 科 目の 中で も受 講 者 数 が301人 を 超 え る ク ラ スで は,教 員 の接 し方 が 与 え る影 響 は 比較 的 小 さ い こ と も分 か っ た。 ただ し,今 回 の 調 査 で 対 象 と した 専 門 科 目の ク ラ スで は,ア ンケ ー ト回 収 率(47%)か ら判 断 す る と,常 時 出席 して い る学 生 は登 録 人 数 の 半 数 程 度(2)(以下,実 質 出 席 者 数 と略 す 。)で あ る と も考 え られ る。 つ ま り,300人 以 下 の クラ ス で は,実 質150人 以 下 と い う計 算 にな り,こ の こ とを加 味 す る と教 員 の接 し方 が影 響 を 与 え る の は,お よ そ150 人 まで の ク ラ ス と仮 定 す る こ と もで き る。

(2)あ くまで も今 回 の 調 査 対 象 と した ク ラス にお い て 想 定 され る出 席 率 で あ り, また 平 均 値 で もあ るた め,専 門 科 目の 授 業 に総 じて 当 て は ま る率 で は な い 。

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近 畿 大 学 法 学 第58巻 第2・3号

こ こで 検 討 す べ き は項 目11の 内容 につ いて だ が,統 計 処 理 の 結 果,項 目 2「 教 員 の説 明 の 仕 方 」,項 目9「 教 員 の熱 意 」 とは 独 立 した要 因 で あ る こ と は分 か っ た。 しか し,教 員 の 接 し方 を 問 う質 問(教 員 の あな たが たへ の 接 し方 は適 切 だ っ た と思 い ます か)は 抽 象 的 か つ 主 観 的 で あ り,具 体 的 に は どの よ うな 接 し方 を 指 す の か まで は判 断 しが た い。 この よ うな 結 果 を 受 けて 授 業 評 価 その もの を 主 観 的 で 偏 っ た人 気 投 票 の 類 と批 判 す る こ と も 可 能 か も しれ な いが,こ の 項 目が 教 員 の 説 明 の 仕 方 や 授 業 の 理 解 度 よ りも 影 響 が大 き い こ と を考 え る と,「 接 し方 」 とは実 際 に は ど の よ うな 行 動 ・ 行 為 を意 味 す るの か,さ らに詳 細 な 調 査 が 求 め られ る。

(2)総 合 評 価 へ の 影 響 の 有 無

科 目間 の 共 通 点 に着 目 して み る と,英 語 科 目 も専 門 科 目 も総 合 評 価 に与 え る影 響 が 最 も大 き い要 因 は,そ の 内容 も寄 与 度 の 順 も完 全 に一一致 して い る。 ま た,全 科 目 に共 通 して,項 目11「 教 員 の 学 生 に対 す る接 し方 」 以 外 に も,項 目1「 授 業 の理 解 度 」,項 目6「 授 業 に対 す る興 味」 が重 要 な 要 因 で あ る こ とが分 か る。 この こ とか ら,総 合 評 価 を 決 定 す る重 要 な 要 因 は, 特 に300人 以 下(実 質 出席 者 数150人 以 下)の ク ラ ス に お いて は,科 目や 授 業 内容 の 相 違 にか か わ らず,教 員 の 接 し方,授 業 の 理 解 度(分 か りや す さ),授 業 に 対 す る興 味 に集 約 され て い る こ と が分 か る。 これ を踏 まえ た 上 で,総 合 評 価 の 高 い 授 業 を 「良 い授 業,望 ま しい授 業」 と仮 定 す る な ら, 授 業 改 善 を試 み る に あ た り,(何 を も って適 切 とす るか は別 と して)学 生 に適 切 に接 す る よ う に努 め,学 生 の 興 味 ・関 心 を 十 分 に考 慮 ・甚斗酌 して 創 意 工 夫 を 凝 ら した分 か りや す い説 明 を 行 う教 師 像 を 思 い浮 か べ れ ば よ い と い う結 論 が 導 き 出 され る。 これ は教 壇 に立 っ た経 験 の な い者 で も お お よ そ 想 像 し得 る姿 で あ り,こ の 調 査 結 果 は観 念 的 に描 い た理 想 の 教 師 像 を 数 量 的 に証 明 して い る と も言 え よ う。

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その 一一方 で,ど の 科 目 に お いて も総 合 評 価 に寄 与 しな か った は,項 目7

「シ ラバ ス と授 業 の 関連 」,項 目8「 教 員 の 授 業 準 備 」,項 目13「 学 生 の 学 習 時 間 」 で あ る。 総 合 評 価 と項 目8の 相 関 性 が 低 いの は,全 体 的 に教 員 お よ び授 業 に対 す る評 価 が 概 ね 良 好 で あ る こ とか らも分 か る よ う に,教 員 が 授 業 の 準 備 を 十 分 に して い る と感 じて い るか らで あ ろ う。 項 目7に つ いて は,文 部 科 学 省 が 大 学 の 教 育 力 向 上 や 質 保 証 の 観 点 か ら行 った 「大 学 設 置 基 準 」 の 改 正 を 機 に,教 育 現 場 で は シ ラバ スの 作 成 や 成 績 評 価 基 準 の 明 確 化 に神 経 質 にな って い るの と は裏 腹 に,当 の 学 生 た ち は シ ラバ ス に は あ ま り関 心 を 寄 せ て いな い実 態 が 伺 え る。 学 生 に は シ ラバ スの 意 義 と活 用 につ いて も,折 に触 れ て 理 解 させ る必 要 が あ るだ ろ う。 項 目13か ら は,前 述 し た よ う に,総 合 評 価 が 高 くて も それ が 予 習 や 復 習 と い った 実 際 の 学 習 行 動 に は結 びつ いて いな い現 状 が 認 め られ る。

(3)ク ラ スサ イ ズの 課 題

ク ラ スサ イ ズ に関 連 して,登 録 者 数 が201人 以 上(実 質 出席 者 数101人 以 上)の ク ラ ス に お いて は,項 目12「 学 生 の 受 講 態 度 」(あ な た は授 業 中 に 集 中 し,私 語 や 授 業 に関 係 の な い こ とを しな い よ う に心 が け ま した か)と 総 合 評 価 の 間 に,他 の どの 科 目 に も見 られ な い よ うな 相 関 性 の 高 さが 確 認 され た。200人 以 下(実 質 出席 者 数100人 以 下)の ク ラ スで は,総 合 評 価 の 高 低 にか か わ らず,そ れ が 授 業 中の 私 語 な ど に結 びつ か な いの に対 し,受 講 者 数 が 増 え る と,総 合 評 価 が 低 い授 業 に お いて は私 語 や 授 業 に関 係 の な い こ とを す る学 生 が 増 え る可 能 性 を この 結 果 は示 唆 して い る。 これ を 解 消 す る に は,ク ラス サ イ ズ を下 げ る(当 調 査 か らは100人 以 下 が望 ま しい) か,テ ィー チ ング ・ア シ ス タ ン トを つ け る,チ ュー トリア ル ・ク ラ ス に よ って 授 業 内容 の フ ォ ロ ー ア ップを す る,と い っ た制 度 の 抜 本 的 な 変 革 が 必 要 にな るが,事 実 上 これ らが 不 可 能 で あれ ば,大 教 室 で は よ り分 か りや

(20)

近 畿 大 学 法 学 第58巻 第2・3号

い っそ う

す く,興 味 を 引 く授 業 を 展 開 す る努 力 が よ り一層 求 め られ る こ と にな る。

7.ま と め

本 稿 で は,先 行 研 究 の 知 見 を も と に,授 業 評 価 結 果 の 分 析 か ら近 畿 大 学 法 学 部 の 現 状 把 握 を 試 み,授 業 改 善 の た めの 課 題 を 検 討 した。 当授 業 評 価 に一 定 の 信 頼 性 と妥 当性 が 確 保 され て い る点 を 確 認 した上 で,当 調 査 で 対 象 と した基 礎 ゼ ミ,英 語 科 目,専 門 科 目の 科 目種 別 に,総 合 評 価 と相 関 性 の 高 い,つ ま り総 合 評 価 に影 響 を 与 え て い る要 因 を 探 っ た。 そ こで 得 られ た結 果 につ き,い くつ か の 観 点 か ら考 察 を 加 え た。 こ こで 得 られ た知 見 は 各 授 業 担 当者 が 経 験 的 に感 じて い る こ と も多 くあ り,「 常 識 」 とい う言 葉 で 片 付 け られ る もの も含 まれ て い たか も しれ な いが,そ れ らを 数 量 的,実 証 的 に示 す こ との 意 義 は決 して 小 さ くはな い。 例 え ば ク ラ スサ イ ズの 問 題 な ど構 造 的 な 改 革 が 必 要 な 課 題 も あ るが,教 育 力 向 上 や 授 業 改 善 を 推 進 す る に あ た り,教 員 間 で 共 通 認 識 を 持 ち,組 織 的 に取 り組 む た めの 土 台 を 提 供 で き た もの と考 え る。 今 後 は,個 々人 の 中だ けで 処 理 す る に留 めず,ま

た形 式 だ けの 授 業 評 価 の 実 施 に終 わ らせ な い た め に も,授 業 評 価 の 結 果 を 授 業 改 善 に効 率 よ く反 映 させ て い く方 策 が 求 め られ る。 ま た,よ り有 効 な 授 業 評 価 を 実 施 して い くた め に も,た だ 闇 雲 に行 うの で はな く,そ の 時 期 や 回 数 につ いて も精 査 す る必 要 が あ るだ ろ う。

参 考 文 献

井 上 正 明(1993).「 学 生 に よ る 授 業 評 価 の 方 法 論 的 考 察 一 大 学 の 授 業 評 価 に 関 す る 実 証 的 研 究(8)」 『福 岡 教 育 大 学 紀 要 」 第42巻,第4分 冊,pp.271‑299.

金 明 哲(1998).「 「学 生 に よ る 授 業 評 価 」 の 信 頼 性 に つ い て 」 『社 会 情 報 」 第7巻, 第2号,pp.201‑205.

住 田 幸 次 郎(1996).「 学 生 に よ る 「授 業 評 価 」 に 関 す る 数 量 的 分 析 」 『ノ ー トル ダ ム 女 子 大 学 研 究 紀 要 」 第26号,pp.23‑39.

(21)

牧 野 幸 志(2001).「 学 生 に よ る 授 業 評 価 の 規 定 因 の 検 討(1)一 多 変 量 解 析 を 用 い た 因 果 モ デ ル の 検 討 一 」 『高 知 大 学 紀 要 」 第36号,pp.55‑66.

牧 野 幸 志(2005).「 学 生 に よ る 授 業 評 価 と 出 席 率 の 関 係(1)授 業 に 出 て い な い 学 生 は 授 業 を 悪 く評 価 す る の か 一 」 『経 営 情 報 研 究 」 第13巻 第1号,pp.1‑14.

松 本 幸 正 ・塚 本 弥 八 郎(2003).「CS分 析 の 考 え 方 を 導 入 し た 授 業 評 価 ア ン ケ ー ト の 分 析 」 「名 城 大 学 総 合 研 究 所 総 合 学 術 研 究 論 文 集 」 第2号,pp.51‑62.

南 学(2003).「 学 生 に よ る 授 業 評 価 の 信 頼 性 と妥 当 性 に 関 す る 検 討 」 『松 山 大 学 論 集 」 第14巻,第16号,pp.55‑67.

南 学(2007).「 学 生 に よ る 授 業 評 価 へ のCS分 析 の 適 用 」 「三 重 大 学 教 育 学 部 附 属 教 育 実 践 総 合 セ ン タ ー 紀 要 」 第27号,pp.29‑34.

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2010年8月31日 ア ク セ ス.

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(22)

近 畿 大 学 法 学 第58巻 第2・3号

資 料:近 畿 大 学 授 業 評 価 ア ン ケ ー ト 回 答 は1)〜13),15)に つ い て は5段 階,

して い ま す 。

14)の 設 問 に つ い て は10段 階 と

1.こ の 授 業 に つ い て

1)授 業 の 内 容 は 理 解 で き ま し た か 。

2)教 員 の 説 明 の しか た は わ か りや す か っ た で す か 。 3)教 員 の 話 し方 は 明 瞭 で し た か 。

4)黒 板 の 文 字 や パ ワ ー ポ イ ン トな ど の 資 料 の 提 示 は 明 瞭 で し た か 。 5)教 員 は ク ラ ス の 勉 学 の 雰 囲 気 を 保 つ よ う に 努 め て い ま し た か 。 6)授 業 に 刺 激 さ れ 授 業 内 容 に 興 味 を 持 つ よ う に な り ま し た か 。 7)授 業 は シ ラ バ ス ど お り に 進 め られ ま し た か 。

2.こ の 授 業 の 教 員 に つ い て

8)教 員 は 授 業 の 準 備 を 十 分 に して い ま し た か 。 9)授 業 に 対 す る 教 員 の 熱 意 を 感 じ ま し た か 。

10)教 員 は 学 生 の 質 問,疑 問,意 見 を くみ と っ て くれ ま し た か 。 11)教 員 の あ な た が た へ の 接 し方 は 適 切 だ っ た と 思 い ま す か 。 3.こ の 授 業 で の あ な た の 受 講 姿 勢 に つ い て

12)あ な た は 授 業 中 に 集 中 し,私 語 や 授 業 に 関 係 の な い こ と を しな い よ う に 心 が け ま し た か 。

13)あ な た は こ の 授 業 の 予 習 復 習 を し ま し た か 。 4.総 合 評 価

14)こ の 教 員 の 授 業 を10点 法 で 評 価 して くだ さ い 。 5.設 備 ・環 境 に つ い て

15)授 業 で 使 用 し た 教 室 の 設 備 ・環 境 は よ か っ た で す か 。

参照

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