曲線と曲面の幾何学
第
13
回追加資料(1
月13
日)
曲線と曲面の幾何学第13回ですどうぞよろしくお願い致します
前回はこの公式にたどり着きました多角形の外角の和は360度の一般化です
曲面上の角のある単純閉曲線
(
領域を左回りに囲むもの)
外角の和+ 測地曲率の
(
線)
積分+ガウス曲率の(
面)
積分=2 �
球面を8等分したものにこの公式を当てはめてみましょう
球面を8等分
各 ピースは3 直角 三角形
ピース毎には上の公式がなりたっています
ピース毎には
都合で内角を用いる形に直しておきます
内角で書き直し
同じものが8枚あるので公式も両辺8倍してみると
これを8倍すると
( π − π 2 ) × 3 × 8 + 0 + 4 8 π × 8 =2 π × 8
単位球面の面積を表す左辺第3項を残して右辺に移項します
左辺第
1
項を移項すると4 π =2 π × 8 −
(
π − π2)
× 3 × 8
計算過程を一部残して括弧を外します
括弧を外すと
4 π =2 π × 8 − 2 π × ( 3 × 8 ÷ 2)+ 2 π × 6
ここで右辺の各項の意味を考えてみましょう
右辺の各項の意味は?
4 π =2 π × 8 − 2 π × ( 3 × 8 ÷ 2)+ 2 π × 6
右辺第1項の8はピースつまり面の数でした
右辺第1項の意味は?
4 π =2 π × 8 − 2 π × ( 3 × 8 ÷ 2)+ 2 π × 6
右辺第2項の3かける8は外角を内角で表すときのパイが現れた回数ですから辺の数と同じですが各辺2回ずつカウントされるので2でわればちょうど目に見える辺の数です
右辺第2項の意味は?
4 π =2 π × 8 − 2 π × ( 3 × 8 ÷ 2)+ 2 π × 6
右辺第3項は内角を全てかき集めたものですが頂点毎に見ればその和は2パイですから6と言うのは目に見える頂点の数です
右辺第3項の意味は?
4 π =2 π × 8 − 2 π × ( 3 × 8 ÷ 2)+ 2 π × 6
○
○
○
○ ○
○
つまり右辺の第1項は2パイかける面の数第2項は2パイかける辺の数第3項は2パイかける頂点の数と言うことで
つまり
頂点の数
ちょっと順番を変えてまとめると右辺は2パイかける頂点ひく辺たす面の数と言うことになりこの頂点ひく辺たす面の数は切り分け方や同相な他の曲面への連続変形でも変わらないと言うか変わりようがありませんこれを球面のオイラー標数と言いその値は2です
まとめると
×
オイラー標数
切り分け方に依らない
!連続変形で変わらない
!
一般の閉曲面を等分でなくて適当に切り分けても辺の測地曲率の線積分は隣り合うピースどうしでは逆向きに計算するので足し合わせると消えてしまい残りませんなので左辺をガウス曲率の面積分とした形で同じ結論が得られます
一般の閉曲面でも
…
×
オイラー標数
切り分け方に依らない
!連続変形で変わらない
!
浮き輪やドーナツの表面の形であるトーラスについて同じことを考えてみましょう
トーラス
ドーナツの表面
やはり8等分してみましょう絵は正確ではありませんがこれ以上線を入れるとわかりにくくなるので…
8等分
○ ○ ○ ○
○
○
○
○
(長方形ではない)
頂点辺面の数はそれぞれ8168ですから
頂点、辺、面の数は?
○ ○ ○ ○
○
○
○
○
8, 16, 8
トーラスのオイラー標数は8ひく16たす8で0です
トーラスのオイラー標数
従ってトーラスではガウス曲率の積分は0になってしまいます
トーラスの全曲率
これはトーラスのガウス曲率が外側では正ですが内側では負で積分すれば0と言うことはちょうどバランスが取れていると言うこと
トーラスのガウス曲率
外側は 正 、内側は負
� > 0
� < 0
� < 0
� > 0
それがトーラスと同相などんな閉曲面でも成り立っていると言うのがすごいところです
トーラス
(
と同相な曲面)
のガウス曲率ガウス曲率の
(
面)
積分= 0
� > 0
� > 0
� < 0
� > 0
それは球面でも同じことで球面ほぼ1個分の正のガウス曲率をくびれの部分が負で取り返します
球面
(
と同相な曲面)
のガウス曲率4π
� > 0
� < 0
� > 0
二人用の浮き輪の曲面ではどうなるか切り分けて考えてみましょう
二人用浮き輪