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論文審査の結果の要旨 平成

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Academic year: 2021

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論文審査の結果の要旨

平成 29 年2月 21 日

氏 名:劉 暁華

論文題目:多層的なネットワークモデルとしての日本語条件表現の研究

―認知言語学の視点から―

本研究は、中国人日本語学習者にとって習得が困難であるとされてきた日本語条件表現 を取り上げ、認知言語学の観点からのアプローチによる日本語条件表現の意味分析と意味 記述、その妥当性の検証、そして、具体的な習得支援方法の提案までをまとめたものであ る。

具体的には、第一に、「と」「ば」「たら」「なら」の意味構造を「時間性」、「条件性」、「仮 定性」といったスキーマを用いて分析することで、日本語条件表現は多層的で動的なカテゴ リーモデルであることを示した。第二に、ステージモデル、ビリヤードボールモデル、ベ クトルモデルを援用して「と」「ば」「たら」形式各々の独自の意味特徴を解明した。第三 に、以上の意味分析と意味記述に続いて、日本語母語話者の使用実態をコーパスと典型性 判断テストをデータとして、その妥当性を検証した。第四に、学習者の使用実態を調査し、

日本語条件表現についての中国人日本語学習者の理解と日本語母語話者の理解の異同を明 らかにした。最後に、中国で広く使われている教科書における条件表現の提出法の問題点 を示し、具体的な支援方法の提示を行った。

本審査委員会は、本論文に対して、以下の点から評価をした。

1. 先行研究の綿密なレビューに基づき、認知言語学で提出されてきたモデルを組 み合わせることで、日本語条件表現を多層的で動的な階層モデルであることを 示した点で、日本語条件表現の研究のみならず、認知言語学的研究の前進にも 大きく貢献する。

2. 学習者の習得実態の調査及び教科書分析を行うことで、より具体的な教授法へ の提案が可能となり、教育現場に対する高い還元力を有する。

3. 長編の論文でありながら、論文全体を通して論の展開がスムーズで一貫性があ り高い説得力を有する。

4. 日本語学と日本語教育学の二つの領域にまたがる極めて意欲的な研究である。

本審査委員会は提出論文に対して一様に高い評価を与えた。口述審査会においては、本研 究の要点を的確に提示し、審査委員からの質問については自信を持って自身の考えを述べた。

提出論文も口述審査も満足すべきものであり、博士の学位に十分値するものと判断して合 格とした。

主査: 人文科学研究科 岡崎 眸 副査: 人文科学研究科 吉田 朋彦 副査: 人文科学研究科 綾部 裕子 副査: 人文科学研究科 原 やす江

副査: 大連外国語大学 陳 岩

参照

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主査 群馬大学学術研究院 教授 関 庸一 印 副査 群馬大学学術研究院 教授 太田直哉 印 副査 群馬大学学術研究院 教授 横尾英俊

論文審査委員 主査 丹沢 安治 (中央大学大学院戦略経営研究科教授). 副査 山本 秀男

副査 高橋 宏幸 (中央大学経済学部教授・大学院戦略経営 研究科教授). 副査 丹沢 安治 (中央大学総合政策学部教授・大学院戦略