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効果的な在宅訪問栄養指導をめざして

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Academic year: 2021

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第15回新潟医療福祉学会学術集会

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今、高齢者の増加と価 値観の多様化への変化す すむなか、可能な限り住 み慣れた場所で自分らし くありたいと願う「生活 の質」重視の方向に医療 と介護体制作りが国を挙 げてすすめられようとし ている。少しでも早い段 階からの健康増進と介護 予防が重要であることがクローズアップされ、栄養・身 体活動・社会参加の 3 つが健康寿命の柱であると東京大 学 高齢社会総合研究機構でもその方向性を重視した検 討が始められている。市町村の包括支援センターと連携 し、高齢者が日常生活のなかで少し困り始めて来てはい るが、まだ自立している段階からの適切な助言と支援が 有効で、フレイルサイクルの流れを健康的な状態に引き 戻す大きな手立てであると期待されている。栄養に係る 者として「ご飯がおいしく食べられるための生活習慣の 見直し」を出発点とした人の命全体を見据えた栄養ケア 活動を展開させ、要支援・要介護への流れを最小限に抑 えることに力を注ぐことへの期待は大きい。実際の在宅 療養者における管理栄養士の役割は多岐にわたり、様々 な慢性疾患・手術後・退院後の食事への対応は個々の生 活環境や経済的な事情が幾重にも絡み合い、その対応策 は医療施設や介護施設に入院・入居における対応にも増 して複雑である。とくにターミナル期の在宅療養とラス トワンスプーン(終末期に口にするもの)への配慮は、

その人のこれまでの生き方全体への共感から生まれる食 への深い想いを、案中模索のなかから探し出す作業とな る。在宅訪問ケアの充実を図るために医療と介護の垣根 を越えた多職種連携のシステムの構築とその稼働がこれ までよりも更に現実の問題としてクローズアップされて 来るのである。 1 つの命を守るために必要な栄養ケア情 報が病院⇔介護施設⇔在宅と途絶えることなく提供さ れ、適切な栄養ケアが行われるよう、まず栄養士間の情 報提供網の立ち上げから着手しなければならない。医師 を中心とした歯科医師・ケアマネ・看護師・薬剤師・ヘ

ルパーなど多職種連携の在宅訪問支援チームの一員とし て管理栄養士・栄養士の役割を、責任を持って果たして 行く道を目指して行きたい。そのためには個々の管理栄 養士・栄養士はそれぞれの立場で栄養管理に関する知識 と技術の研鑚に努め、患者とその家族に温かく寄り添 い、誠実な対応が出来る人材となることが基本である。

対象者の 「食に対するこだわり」 を大切にし、優先順位 の高い課題、療養者・家族(介護者)が直面している課 題から、少しずつ整理しながら進めることが先決で、栄 養知識だけが独り歩きしないように十分に注意を払いな がら在宅療養者・その家族、そして多職種連携スタッフ から信頼される管理栄養士を目指していきたい。在宅訪 問現場における栄養ケア活動はまだ入り口にあり、保険 制度の利用もようやくその糸口を見つけたばかりで、そ の本格的な稼働までの道のりは遠くに思える。しかしな がら、確実にその一歩を踏み出そうとしていることも事 実で、決してあきらめたり、投げ出したりすることなく、

今、在宅で途方に暮れて、黙って耐えながら待っている 人がいることを忘れてはいけないのである。

[シンポジウム] “喫食者にとっての最適な食事の実現” に向けての多職種連携

〈シンポジスト 1 〉

効果的な在宅訪問栄養指導をめざして

公益社団法人 新潟県栄養士会 栄養ケア・ステーション  管理栄養士 牧野 令子

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