衣服選択決定における評価基準とそれに基づく消費 者の類型
その他のタイトル Evaluative Criteria Underlying Clothing Decisions and Consumer Type Based on Them
著者 高木 修
雑誌名 関西大学社会学部紀要
巻 15
号 1
ページ 23‑63
発行年 1983‑11‑30
URL http://hdl.handle.net/10112/00022768
衣服選択決定における評価基準と
それに基づく消費者の類型
高 木 修
消費者である人間は,必然的に意志決定者であり,自分の欲求に応えてくれる衣服を選択決定 している。ところで今日のマーケッティング機構は非常に複雑であり,市場において可能な決定 は多種多様である。それゆえに消費者の意志決定は困難なものとなり,彼らを欲求不満に陥れて いる。そのために,消費者の欲求に合致する衣服や意志決定を容易にする情報を消費者に提供し ようとする努力がなされている。
消費者の欲求は経済的要因のみならず,社会的要因,価値観や興味などの個人的要因によって も影響されている。したがって何が消費者の欲求を満足させるかは,消費者に影響している種々 の内的および外的要因に関する知識がなければ理解できない。
この研究で特に焦点を当てた「評価基準」は,いくつかの選択肢を比較し,評価する際に消費 者が使用する標準である。これは,消費者の基本的な価値感や態度,蓄積されてきた情報や経験,
そして種々の心理的・社会的・経済的影響などの具体的な現われである
( E n g e l , K o l l a t , &
B l a c k w e l l , 1 9 7 3 , 4 4 , p p . 50‑51)
。したがって,この評価基準は,消費者の選択を理解するた めの「鍵概念」になると考えられる。意志決定過程において消費者が使用する評価基準に関する 知識は,消費者がある特定の衣服についてなにを要求し,重視しているのかを知るのに役立つだ ろう。また,ある衣服の評価においてどのような型の情報が関係するのかに関する有効な手掛り ともなるだろう。ある特定の衣服に対して消費者が期待する利得や重視する特性の類似性は,消費者をいくつか のセグメントに分けることを可能にする。そして,通常それらのセグメントは,そのプロフィー ルが,人口統計学的属性,消費クイプ,メディア習慣,人格特性,態度,興味などの変数から記 述されることによって特徴づけられる。
衣服消費者を経験的にセグメントに分けようとする研究は乏しい。 流行への指向性
( G r a y , 1 9 5 3 ) ,
流行意識( S p r o l e s ,1 9 6 9 ) ,
衣服購入クイプ( J a c o b i ,& W a l t e r s , 1 9 5 8 ) ,
衣服強調点( A i k e n , 1 9 6 3 )
などを類型化の基礎にした研究はいくつか認められるが,衣服選択時に考慮す る評価基準をセグメントの基礎にした研究は,J e n k i n s
とDickey( 1 9 7 6 )
の例を除き,特に少 ない。J e n k i n s
とDickey( 1 9 7 6 )
は,評価基準を析出し,それに基づいて消費者を類型化した。彼 らは,2 2 4
人の母親から得られた資料を2
因子と6
因子で因子分析した。2
因子の分析によって関西大学『社会学部紀要」第
1 5
巻第・ 1
サ「外観指向性
( A p p e a r a n c eO r i e n t a t i o n )
」と「実用性指向性( P r a c t i c a l i t yO r i e n t a t i o n )
」を 析出し,これらが評価基準の根底に存在する基本的な次元であると考えた。彼らはこの2
次元の 組合せから消費者を, ①流行擁護者( F a s h i o nA d v o c a t e s )
一外観を指向するが実用性は指向 しない, R 品質追求者( Q u a l i t y S e e k e r s )
一外銀も実用性も指向しない, ⑧ 倹約的審美家( F r u g a l A e s t h e t e s )
ー外観も実用性も指向する,④実用主義者( C o n c e r n e d Pragmatics)‑
実用性にのみ指向する,の
4
つのセグメントに分けた。また6
因子の因子分析によって6
種類の 評価基準,すなわち,①品質意識( Q u a l i t y C o n s c i o u s )
一生地,細部にわたる縫製,着やすさ,フィットなどの高品質を基準とし,注意深く購買し,利用できる情報を積極的に決定の手掛りと する,③外観ープランド意識
( A p p e a r a n c e ‑ B r a n dC o n s c i o u s )
ーきれいな生地,ファッショナ プルなスタイル,なめらかに体の線が出る,用途が広いといった外観の良さを基準とし,趣味の 良さを示すものとしてプランドものに関心を示す,⑧ 経済性意識(EconomyC o n s c i o u s )
ー自 分の持っているお金で最も価値ある衣服を手に入れることを願い,いろいろと見て回り,安売り をしばしば利用し, 古着を買い, 量のために質を犠牲にする, ④ 承 認 獲 得 意 識( A p p r o v a l C o n s c i o u s )
一重要な他者からの承認の獲得の要求と結び付き,友人たちによって認められる衣 服を選び,質や耐久性よりも他者がどう思っているかを一層重視する,⑥手入れの簡単さー着や すさ意識( C a r e ‑ P e r f o r m a n c e C o n s c i o u s )
一手入れの簡単な衣服に関心を持ってそれを求め,すぐ汚れそうな,あるいは着れなくなるものを避け,自分の持っているワード・ロープに合う,
また家族や友人にも着れる色やデザインかどうかに気を使う,⑥上品さ意識
( R e f i n e m e n tC o n ‑ s c i o u s )
一落ちついたスタイルで表現される保守的な嗜好を示し, プランド名を好み, それに注 意を払う,などの6
つの評価基準を明らかにした。彼らはさらに,4
つのセグメントを6
つの評 価基準を含む2 2
の変数によって多重判別分折して,主として評価基準の視点からセグメントのプ ロフィールを特徴づけている。それによると,衣服の選択決定の際に流行擁護者は,他者からの 承認獲得を意識し, 衣服が持つその他の利得を強調しないp
品質追求者は, 衣服の品質を意識 し,他の評価基準には気を掛けない。倹約的審美家は,承認獲得,外観ープランド,経済性およ び上品さを意識し,品質や手入れの簡単さー着やすさを強調しない。最後に,実用主義者は,承 認獲得を除く他のすべての評価基準を考慮し,特に品質と手入れの簡単さー着やすさを重視して いる。目 的
この研究は,
J e k i n s
とD i c k e y( 1 9 7 6 )
と類似した問題意識から実施された。すなわち,この 研究の主要な目的は,( 1 )
購買のために衣服を選択する際に被調査者(大学生)が使用する評価基 準の構造を解明すること,( 2 )
選択に際して意識する評価基準のパターンから被調査者(大学生)を類型化すること,
( 3 )
類型化された被調査者(大学生)のセグメントのプロフィールを種々の変 数によって特徴づけること,である。衣服選択決定における評価基準とそれに基づく消費者の類型(高木)
方 法 1. 被調査者
4
年制M女子大学の学生1 4 6
名と4
年制男女共学K大学の学生1 2 8
名(男子92
名,女子46
名) の合計274
名を対象に調査を行った。なお,彼らは18
歳から22
歳までの1 , 2
年生であった。2 .
調査方法女子大学生と男女共学大学生のいずれの場合も集団実施法によって質問紙調査を実施した。
3 .
実施期間 昭和57 年 1 1
月4 .
調査事項質問紙によって,基本属性(大学の種別,性別,年齢,居住形態,兄弟•姉妹の有無,
1
カ月 の衣服費),流行への関心の程度,購入時に流行を意識する程度,流行や衣服に対する態度,ぉしゃれに対する態度,評価基準を気にする程度,流行採用経験の程度,流行採用様式,流行採用 理由,流行採用時期,流行不採用理由,接触する流行情報の源泉,購入に影響する情報源,重視 する流行情報,ファッション・リーダー性,相談される人,相談する人,ショッビングの好き嫌 ぃ,一緒に買い物にいく相手,衣服の購入タイプ,プランド衣服の購入経験の有無,購入理由,
非購入理由,衣服購入店舗の種類, 店舗選定理由,バーゲン利用の程度, 利用理由,非利用理 由,などの事項を調査した。
5 .
評価基準項目の選定項目選定の規準として
J e n k i n s
とD i c k e y ( 1 9 7 6 )が発表した 2
つの基本的評価次元,すなわ ち,外観指向性と実用性指向性を用いた。今までのいくつかの調査で用いられてきた理念的な評 価基準のうちで,色・柄,デザイン・スクイル,索材,全体のフィーリングは前者の次元に,品 質,用途の広さ,着用の容易さ,手入れの簡単さは後者の次元に関係ていると考えられ,それら をこの研究でも基準項目に採用することとした。これらの2
次元とは直接関係しないが,選択に おいて考慮されると思われる価格,プランド,購入店舗も項目群に含めた。なお,色・柄とデザ イン・スクイルは,特にJ e n k i n s
とD i c k e y ( 1 9 7 6 )の評価基準を参考にして,「流行している」,
「他者が認める」,「伝統的な」,「自分の好きな」,「自分に似合う」,および「自分のワード・ロー プに合う」といった特性と組合せて基準項目とした。また,品質項目に関しても,「生地の良い」,
「縫製の丁寧な」, 「着心地の良い」, 「長く着ることのできる」という内容の品質に細分化して評 価基準項目とした。このようにして,表1に示した合計24個の評価基準項目が得られた。
被調査者は,それぞれの項目が意味する内容をどの程度考慮して衣服の購入を決定するのかを 答えるように求められた。具体的には,彼らは,「とても気になる」, 「少し気になる」,「どちら ともいえない」,「あまり気にならない」,「まったく気にならない」の
5
段階で各項目を評定した。そして,「とても気になる」から 「まったく気にならない」までの評定に対して順に
1
点から5
点が配点された。したがって,得点が小さいほど,その基準特性を気にしていることになる。関西大学『社会学部紀要」第
1 5
巻第1
号表
1 評価基準項目 1 . 他者が認める色・柄の衣服かどうか 2 . 流行している素材を使っているかどうか 3 . 有名ブランドの衣服かどうか
4 . 伝統的な色・柄の衣服かどうか 5 . 着心地の良い衣服かどうか 6 . 着こなし方の簡単な衣服かどうか 7 . 流行している色・柄の衣服かどうか 8 . 生地の質の良い衣服かどうか 9 . 自分に似合う色・柄の衣服かどうか 1 0 . 伝統的なデザイン・スタイルの衣服かどうか 1 1 . 流行しているデザイン・スタイルの衣服かどうか
1 2 . 自分のワード・ローブに合うデザイン・スタイルの衣服かどうか 1 3 . 全体のフィーリングの良い衣服かどうか
1 4 . 信頼できる店で売られている衣服かどうか 1 5 . 自分の好きなデザイン・スタイルの衣服かどうか 1 6 . 自分のワード・ローブに合う色・柄の衣服かどうか 1 7 . 縫製の丁寧な衣服かどうか(例,糸のしまつの仕方など)
1 8 . 自分の好きな色・柄の衣服かどうか 1 9 . いろいろと変化の楽しめる衣服かどうか 2 0 . 長く着ることのできる衣服かどうか
2 1 . 自分に似合うデザイン・スタイルの衣服かどうか 2 2 . 手入れの簡単な衣服かどうか
2 3 . 他者が認めるデザイン・スタイルの衣服かどうか 2 4 . その衣服の値段はどうか
6 . 結果の分析
評価基準に焦点を当てて以下の分析を行った。
①評価基準の構造を経験的に究明するために, 2 4 個の評価基準項目に対する反応を因子分折する。
②経験的に得られた評価基準を基に被調査者を類型化するため,クラスター分析を行う。さらに,
得られたクラスターのプロフィールを評価基準の特性から明らかにする。
③評価基準との関係性を解明するための予備分析として,流行や衣服に対する態度の構造を解明 する因子分析を 1 4 個の態度項目に対して実施する。
④評価基準と③で得た流行・衣服態度との間の関係を解明するために,因子得点の水準で,正準 相関分析を行う。
⑥Rで析出した
8つのクラスターのプロフィールを流行や衣服に対する態度や他の特性から明ら かにする。
⑥評価基準の意味を明らかにするために,各評価基準と他のいくつかの変数との間の関係を
T‑t e s t によって究明する。
N o . 1 5 1 8 1 2
,1
1 3 1 1 2 7
2 3 2 0
5 3 2 2
6 2 4 1 9 1 7 4 4 8 1 4 1 0
衣服選択決定における評価基準とそれに基づく消費者の類型(高木)
表
2 評価基準項目の因子負荷量および平均と標準偏差の値
!MEAN! SD I FI I FJI I F J I I I F N I F V I FVI I
1 . 4 7 0 . 7 4 0 . 8 0 4 0 . 1 0 7 0 . 0 3 5 0 . 0 9 8 0 . 0 6 6 0 . 1 3 3 1 . 4 1 0 . 6 3 0 . 7 8 5 0 . 0 5 7 0 . 1 3 6 0 . 0 9 2 0 . 1 7 6 0 . 0 5 2 1 . 4 3 0 . 7 0 0 . 7 6 5 0 . 0 7 7 0 . 2 0 7 ‑ 0 . 0 1 3 ‑ 0 . 0 2 4 0 . 2 2 6 1 . 3 3 0 . 6 3 0 . 6 7 3 0 . 1 5 7 0 . 1 9 6 0 . 0 1 7 ‑ 0 . 0 1 8 0 . 1 1 7 1 . 6 2 0 . 7 9 0 . 6 5 7 0 . 1 7 1 0 . 0 0 3 0 . 0 6 2 0 . 1 2 0 0 . 4 7 1 2 . 7 4 1 . 1 4 0 . 2 3 0 0 . 8 3 0 ‑ 0 . 0 8 1 0 . 0 0 1 0 . 1 0 2 0 . 0 9 2 2 . 7 6 1 . 1 3 0 . 2 2 5 0 . 8 2 3 0 . 0 5 1 0 . 0 8 7 0 . 1 7 2 0 . 1 4 0 3 . 3 2 1 . 1 1 0 . 0 8 0 0 . 7 7 9 0 . 0 7 0 0 . 1 6 9 0 . 1 2 3 0 . 0 6 8 3 . 4 3 1 . 2 3 ‑ 0 . 0 4 4 0 . 5 5 2 ‑ 0 . 1 4 9 0 . 5 0 0 0 . 0 4 4 0 . 0 1 5 2 . 0 3 0 . 9 4 0 . 0 4 6 ‑ 0 . 0 1 0 0 . 7 2 5 0 . 1 9 4 ‑ 0 . 1 0 8 0 . 1 5 0 1 . 6 1 0 . 7 8 0 . 1 8 1 ‑ 0 . 0 1 8 0 . 6 5 1 0 . 1 4 0 ‑ 0 . 1 4 0 ‑ 0 . 0 2 6 2 . 5 3 1 . 0 8 0 . 1 2 9 ‑ 0 . 0 9 3 0 . 6 4 7 0 . 2 1 8 0 . 2 3 5 ‑ 0 . 1 5 5 2 . 1 6 1 . 0 2 0 . 1 2 8 0 . 0 7 8 0 . 6 0 9 ‑ 0 . 0 3 1 0 . 2 0 9 0 . 2 5 7 1 . 7 0 0 . 9 3 0 . 0 6 9 0 . 0 1 1 0 . 5 4 9 ‑ 0 . 4 2 8 0 . 3 0 8 0 . 0 6 9 2 . 1 3 1 . 0 1 0 . 4 0 2 0 . 2 7 3 0 . 4 2 7 0 . 0 8 2 0 . 0 6 9 0 . 3 9 3 2 . 0 4 1 . 0 3 0 . 3 5 3 ‑ 0 . 0 2 5 0 . 3 0 5 0 . 6 3 1 ‑ 0 . 0 9 8 ‑ 0 . 0 0 5 3 . 5 0 1 . 1 0 ‑ 0 . 2 0 8 0 . 2 8 2 0 . 0 5 8 0 . 6 2 8 0 . 2 9 5 0 . 3 2 5 1 . 9 8 0 . 9 6 0 . 3 6 8 ‑ 0 . 0 3 8 0 . 3 0 0 0 . 6 1 7 ‑ 0 . 2 1 5 ‑ 0 . 0 4 5 2 . 6 7 1 . 2 0 0 . 1 4 0 0 . 2 8 4 0 . 1 2 6 0 . 5 6 2 0 . 1 9 5 0 . 1 7 8 3 . 2 0 1 . 0 5 ‑ 0 . 1 4 4 0 . 3 1 7 0 . 1 2 4 0 . 5 3 8 0 . 3 3 8 0 . 3 2 9 s I 1 I 2 . 6 9 I 1 . 1 5
2 3 2 . 7 9 1 . 1 1
o . 0 9 0 I o . 1 6 5 I o . 0 4 4 I o . 0 1 2 I o . 8 6 7 o . 0 1 8
0 . 1 4 0 0 . 1 7 9 0 . 0 4 1 0 . 0 9 6 0 . 8 6 5 0 . 0 6 3 6 1 2 2 . 0 4 1 . 0 6 0 . 3 8 3 1 0 . 1 5 8 1 0 . 0 6 5 1 0 . 1 5 2 1 0 . 0 0 8 1 0 . 7 9 2 1 6 1 . 9 6 1 . 0 1 0 . 4 2 9 0 . 0 7 4 0 . 0 6 3 0 . 1 7 1 0 . 0 7 1 0 . 7 5 1 EIGENVALUE 3 . 7 8 1 I 2 . 7 9 5 1 2 . 5 8 9 1 2 . 4 4 4 1 2 . 1 3 8 2 . 0 5 6 PCT OF VAR 2 3 . 9 1 1 1 . 1 I 1 s . 4 I 1 s . s 1 1 3 . s 1 1 3 . o
結果と考察
1 . 購入衣服選択時に使用する評価基準
H 0 . 6 9 1 0 . 6 8 0 0 . 6 8 6 0 . 5 3 0 0 . 7 0 1 0 . 7 6 7 0 . 7 8 7 0 . 6 6 6 0 . 5 8 1 0 . 6 0 0 0 . 4 9 7 0 . 5 7 1 0 . 5 0 4 0 . 5 8 9 0 . 5 8 4 0 . 6 2 6 0 . 7 1 3 0 . 6 5 6 0 . 5 0 2 0 . 6 4 9 0 . 7 8 9 0 . 8 1 5 0 . 8 2 6 0 . 7 9 2 1 5 . 8 0 3 1 0 0 . 0
表
1に示した24 個の評価基準項目に対する 274 名の反応を因子分析し,ガットマン基準に従っ て因子数を決定してバリマックス回転を行った。その結果,表
2に示された
6種類の因分(評価 基準)が得られた。因子負荷量の大きい評価基準項目を手掛りにして評価基準を順次考察する。
23.9 彩と最大の寄与率を占める第 1 評価基準は,「自分の好きなデザイン・スタイルの服か」,
「自分の好きな色・柄の服か」,「自分に似合うデザイン・スクイルの服か」,「自分に似合う色・
柄の服か」, そして「全体のフィーリングの良い服か」という評価基準項目から成っている。こ
の評価基準は,明らかに,デザイン・スクイル,色・柄,フィーリングといった服の外銀に着目
関西大学「社会学部紀要」第
1 5
巻第1
号し,「自分の好きな」, 「自分に似合う」,「良い感じ」といった観点から評価することを意味して いる。したがってこの基準を『外観嗜好・適合性』意識と命名する。
第
2
評価基準は第1
基準よりも幾分寄与率( 1 7 .7
彩)を減じている。 この評価基準は, 「流行 しているデザイン・スタイルの服か」,「流行している色・柄の服か」,「流行している素材を使っ ている服か」などの評価基準項目を含み,種々の点でその服が流行しているものかどうかを考慮 することを意味している。そこでこの基準を「流行性』意識と命名する。第
3
評価基準は1 6 . 4
彩の寄与率を占め,「長く着ることのできる服か」,「着心地のよい服か」,「手入れの簡単な服か」,「着こなし方の簡単な服か」,そして「衣服の値段は」などの評価基準項 目から構成されている。この基準は,耐用性,着心地,手入れ,着こなし方,そして値段といっ た実用性と経済性に着目して評価することを意味している。そこでこの評価基準を『実用性・経 済性』意識と命名する。
第
4
評価基準は15.5%
の寄与率を占めており,「縫製の丁寧な服か」,「伝統的な色・柄の服か」,「生地の質のよい服か」,「信頼できる店で売られているか」,そして「伝統的なデザイン・スタイ ルの服か」という評価基準項目を含んでいる。これらの項目は,衣服の品質の良さ,伝統の持つ 上品さ,信頼性に関係するものである。そこでこの評価基準を『品質・伝統性・信頼性』意識と 命名する。
さらに小さな寄与率
( 1 3 .5%)を占めている第 5
評価基準は,「他者が認める色・柄の服か」,「他者が認めるデザイン・スタイルの服か」の項目から構成されている。この基準は,他者からの 承認が得られる服であるかどうかを考慮することを意味しており,それゆえに『他者承認獲得』
意識と命名される。
最後の最小寄与率
( 1 3 .0
彩)を占める第6
評価基準は,「自分のワード・ロープに合うデザイン・スクイルの服か」,「自分のワード・ロープに合う色・柄の服か」という評価項目から成ってい る。これは,手持ちの衣服に合って,組合せが可能かどうかを考慮することを意味している。し たがってこの評価基準を『組合せ」意識と命名する。
分析の基礎単位である評価基準項目がどの程度対応しているのか確かでないために,この研究 の評価基準と
J e n k i n s
とDickey( 1 9 7 6 )
のそれとを直接比較することはむずかしいが,社会的 承認獲得に関する基準を除き,評価基準の構造にかなりの差異の存在することが暗示された。2 .
評価基準による被調査者のクラスクー分け衣服の選択時に考慮する評価基準から被調査者を類型化するために,ワード法
( W a r d ,J . H . )
によりクラスター分析を行った。この方法は「情報損失量」, すなわち,グループ化に伴って標 本がもとの状態で持っていた情報の失われる量という統計量を尊入し,これが最小になるように グループ分けを考えようとする,純粋に統計的な数式の展開だけから生まれた手法である。停止則の
1
つである分類比率1. 0 0
に従って,表3
に示された8
つのクラスクーが得られた。ま表
3
クラスターに属する被調査者数と全体に占める割合,および平均評価基準因子得点とその分散値~
評価基準Cl C2 C3 C4 C5 C6 C7 C8 (19) 6.9% (69) 25.2% (29) 10.6
飴(24) 8.8% (36) 13.196 (23) 8.4
形(49) 17.9% (25) 9.1%
平均1
分散平均1
分散平均1
分散平均l
分散平均1
分散平均分散平均1
分散平均1
分散1 ‑0.152 0. 789 ‑0.182 0.340 ‑0.500 0.245 ‑0.738 0.264 ‑0.335 0.877 ‑0.326 0.468 1. 258 1.072 0.223 0.913 2 ‑0.068 1. 136 ‑0.563 0.251 ‑0.391 0.508 ‑0.869 0. 715 0.885 0.569 1. 251 0.461 0.062 0.828 0.345 0.940 3 1. 553 0.428 ‑0.417 0.314 ‑0.462 0.228 1. 002 1. 511 ‑0.342 0.542 ‑0.426 0.536 0.181 1. 251 0.075 0.576 4 1.093 0.503 ‑0.481 0.403 1. 340 0.392 ‑0.993 0. 971 ‑0.107 0.482 ‑0.428 0.951 0.148 0.686 0.155 0.487 5 ‑0.653 0.268 ‑0.509 0.282 0.315 1.056 1. 000 1. 417 1.014
〇.456 ‑0.903 0.132 0.020 0.646 ‑0.094 1.151 6 ‑0.495 0.175 ‑0.079 0.535 ‑0.575 0.285 0.077 0.847 ‑0.465 1. 054 ‑0.156 0.430 0.027
〇.482 1. 946 0.783
表4
クラスター分析の妥当性(マハラノビスの距離による判別分析結果との比較:分類行列)‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑1 1 I 2 I 3 4 5 6 7 8 I
形1 (19) 17 ゜
2 ゜ ゜ ゜ ゜ ゜
0.89 2 (69) 4 56 ゜ ゜
1 1 4 3 0.81 3 (29) ゜ ゜
27 ゜
2 ゜ ゜ ゜
0.93 4 (24) ゜
3 1 19 1 ゜ ゜ ゜
0. 79 5 (36) ゜ ゜
6 1 27 ゜
2 ゜
0. 75 6 (23) ゜
1 ゜ ゜ ゜
22 ゜ ゜
0.96 7 (49) 2 3 1 1 4 2 34 2 0.69 8 (25) 1 ゜ ゜ ゜
1 ゜
1 22 0.88
注)的中率(224/27 4 X 100)
は約82%
である。茫弼硫完芹祠一ぃ竺}5栞官桝裾代ポ
it
一ぃ桝42H
湘咄S盗陸︵蛍1n)
関西大学『社会学部紀要』第
1 5
巻第1
号た,このグループ分けの妥当性をみるために,マハラノビス距離による判別分析を行い,判別分 析によるグループ分けとクラスター分析によるグループ分けとが比較された(表
4)
。 その結果,表
4
の対角線上に各グループの多数(表右欄の彩はその割合を表す)が示されており,クラスタ 一分析の分類結果が,マハラノビスの距離による判別分析からもかなり良好であることが明らか となった(的中率82%)
。そこでこれらの8
種類のクラスターの特徴を表3
の平均評価基準因子 得点から明らかにする。第
1
クラスター(全体に対する割合6 . 9
形)は,衣服の購入選択に際して他者の承認が得られ るかどうか,自分のワード・ロープに合うかどうかという点を主に考慮し,品質・伝統性・信頼 性や実用性・経済性にはまったく考慮しない人たちから成っている。第
2
クラスクーは2 5 . 2
彩と最大の割合を占めており,組み合せ以外一応すべての点を考慮する が,流行性,他者承認獲得,品質・伝統性・信頼性,実用性・経済性といった点に一層気を配っ て選択する人達から成っている。第
3クラスター ( 1 0 .6
彩)は,品質・伝統性・信頼性や他者がどう思うかなどにはまったくと らわれず,あくまで自分のワード・ロープに合うか,自分に似合うか,自分の好きなものか,実 用性・経済性はどうか,実用性・経済性はどうか,流行しているものかどうかという点を検討し て衣服を選択する人達から成っている。第
4
クラスター( 8 . 8
彩)は,品質・伝統性・信頼性,流行性,外観嗜好・適合性を衣服選択に 際して重視するが,実用性・経済性と他者承認獲得をまったく考慮しない人達で構成されている。第
5
クラスター( 1 3 . 1
彩)は,組合せ,実用性・経済性,および外観嗜好・適合性に気を掛け るが,他者承認獲得や流行性には気を使わずに衣服選択を行う人達から成っている。第
6クラスター ( 8 .4
彩)に属する人達は,衣服の購入選択において,特に他者承認獲得を重 視し,そのほかに品質・伝統性・信頼性,実用性・経済性,そして外観嗜好・適合性も考慮する が,流行しているかどうかは関係ないと思っている。第
7クラスターは1 7 . 9
彩と2
番目に大きな割合を全体に対して占めている。このクラスクーに 属する人達は,この研究で導出した6
つの評価基準のいずれをも衣服の選択時に考慮せず,特に その衣服が自分に似合うかどうか,自分の好きなものかどうか,また全体のフィーリングが良い かどうかといった点には一切関心を示していない。最後の第
8
クラスター( 9 .1
彩)は,第7
クラスターと同じように衣服選択時に考慮する評価 基準を持たない人達から成っている。この2
群の違いは,他者承認獲得をいくらかでも気に掛け る傾向があることと組合せをまったく意識しないことに第8
クラスターの特徴があるのに比して,前述の通り,第
7
クラスターではどの評価基準も考慮される傾向さえなく,特に外観嗜好・適合 性が強く無視されるところにある。表
5
より表1 0
までは,各評価基準ごとに,その得点を 8クラスクー間で有意差検定C T ‑ t e s t )
した結果を示している。それぞれについての詳細な考察は紙幅の関係から省略するが,有意な差 異は以上の考察を支持する傾向にある。
衣服選択決定における評価基準とそれに基づく消費者の類型(高木)
表
5
平 均 1
分 散I
‑ 0 . 1 5 2 0 . 7 8 9 I
‑ 0 . 1 8 ' 2 0 . 3 4 0
‑ 0 . 5 0 0 0 . 2 4 5
‑ 0 . 7 3 8 0 . 2 6 4
‑ 0 . 3 3 5 0 . 8 7 7
‑ 0 . 3 2 6 0 . 4 6 8 1 . 2 5 8 1 . 0 7 2 0 . 2 2 3 0 . 9 1 3
ー
第
1
評価基準因子得点のクラスター間比較I
sI
4I
s, , I I I
2 6
7 8
1 2 3 4 5 6 7 8
2 . 5 6 *
2 . 5 8 *
4 . 1 4 * * * 1 . 7 1 +
5 . 2 3 * * *
2 . 1 4 * 2 . 3 4 * 8 . 7 9 * * * 1 1 0 . 1 0 * * * 1 1 . 0 1 * * * 1 . 9 9 + 3 . 4 1 * * 4 . 4 1 * * *
7 . 2 9 * * * 2 . 2 7 *
7 . 7 1 * * *
2 . 2 7 * 4 . 1 7 * * * "
注)差の有意水準
+P<.10 *P<.05 **P<.01 ***P<.001 ( 表1 0 まで同じ)
表
6 平 均
分 散 ー第2評価基準因子得点のクラスター間比較
! 4 ! 5 '
2
3 6 7
81 2 3 4 5 6 7 8
‑ 0 . 0 6 8
‑ 0 . 5 6 3
‑ 0 . 3 9 1
‑ 0 . 8 6 9 0 . 8 8 5 1 . 2 5 1 0 . 0 6 2 0 . 3 4 5
1 . 1 3 6 0 . 2 5 1 0 . 5 0 8 0 . 7 1 5 0 . 5 6 9 0 . 4 6 1 0 . 8 2 8 0 . 9 4 0
2 . 7 5 * *
3 . 8 5 * * * 1 1 0 . 3 9 * * * 4 . 6 7 * * * 1 3 . 7 0 * * * 4 . 3 6 * * * 4 . 4 7 * * * 1
I2 . 2 4 * 6 . 9 5 * * * 8 . 4 2 * * * 2 . 2 9 * 3 . 2 1 * *
5 . 5 7 * * * 3 . 7 2 * * * 1
表1
ロ ー
ー 第3
評価基準因子得点のクラスター間比較1
2 I 31
4!
5!
1 2 3 4 5 6 7 8
1 3 . 0 9 * * * 1 2 . 3 4 * * * 1 .
ss+9 . 4 2 * * * 9 . 1 4 * * * 6 . 2 6 * * * 6 . 7 8 * * *
6 7 8
5 . 4 7 * * *
3 . 4 5 * * * 3 . 4 1 * * *
5 . 5 1 * * *
3 . 5 2 * * > 1 ' 3 . 0 5 * *
4 . 8 2 * * * 4 . 8 6 * * * 2 . 8 5 * * 3 . 1 6 * *
2 . 7 5 * * 2 . 3 2 *
均
平
~
分 散
I
0 . 5 0 3 I 0 . 4 0 3 0 . 3 9 2 0 . 9 7 1 0 . 4 8 2 0 . 9 5 1 0 . 6 8 6 0 . 4 8 7
表
8
第4
評価基準因子得点のクラスター間比較! 2 ! 3 ' 4 ,
ー
5 6 7
81 2 3 4 5 6 7 8
1 . 0 9 3
‑ 0 . 4 8 1 1 . 3 4 0
‑ 0 . 9 9 3
‑ 0 . 1 0 7
‑ 0 . 4 2 9 0 . 1 4 8 0 . 1 5 5
I 1 3 . 0 1 * * *
7 . 7 7 * * * 2 . 3 8 * 6 . 0 5 * * * 2 . 7 8 * * 5 . 6 7 * * * 4 . 3 8 * * * 4 . 3 9 * * *
4 . 4 7 * * * 4 . 1 8 * * *
1 0 . 0 4 * * * 8 . 7 2 * * * 7 . 5 5 * * * 6 . 6 9 * * * 6 . 5 7 * * *
4 . 0 9 * * * 1 . 9 7 + 5 . 1 9 * * * 4 . 7 2 * * *
2 . 6 0 *
2 . 1 5 *
関西大学「社会学部紀要」第1 5 巻第 1
号 表9
I平 均 1分 散 I
│ 「
‑ 0 . 6 5 3 0 . 2 6 8
‑ 0 . 5 0 9 0 . 2 8 2 0 . 3 1 5 1 . 0 5 6 1 . 0 0 0 1 . 4 1 7 1 . 0 1 4 0 . 4 5 6
‑ 0 . 9 0 3 0 . 1 3 2 0 . 0 2 0 0 . 6 4 6
‑ 0 . 0 9 5 1 . 1 5 1
ー
第
5評価基準因子得点のクラスター間比較
! 4 I 5 !
2 3
12 3 4 5 6 7 8
4 . 3 1 * * * 4 . 0 9 * * * 6 . 1 1 * * * 6 . 0 0 * * * 9 . 3 9 * * * 1 2 . 6 7 * * * 1 . 8
が3 . 9 8 * * * 4 . 0 8 * * * 4 . 0 2 * * * 2 . 2 8 * 1 . 3 5 +
6
7
82 . 2 5 * 3 . 1 5 * *
5 . 9 4 * * * 7 . 4 8 * * * ' 1 4 . 1 3 * * * 3 . 6 5 * * * 6 . 0 2 * * * 3 . 3 8 * * * 4 . 5 7 * * *
I平 均 1分 散 I
‑ 0 . 4 9 5 0 . 1 7 5 I
‑ 0 . 0 7 9 0 . 5 3 5
‑ 0 . 5 7 5 0 . 2 8 5 0 . 0 7 7 0 . 8 4 7
‑ 0 . 4 6 5 1 . 0 5 4
‑ 0 . 1 5 6 0 . 4 3 0 0 . 0 2 7 0 . 4 8 2 1 . 9 4 7 0 . 7 8 3
表10
第
6評価基準因子得点のクラスター間比較 , 2 ! 3 ! 4 ! 5 !
ー
6 7 81 2 3 4 5 6 . 7 8
2 . 7 1 * * 3 . 0 7 * * 2 . 0 1 *
三 7 . 2 5 * * * 2 9 . . 4 5 8 3 * * * *
3 . 流行・衣服に対する態度
表 1 1 に示された 14 個の態度項目に対する 274 名の被調査者の反応注 1) を因子分析し, ガットマ ン基準に従って因子数を 5 個に指定してバリマックス回転した。その結果,表 1 2 に示された 5 種 類の因分(流行・衣服態度)を得た。大きな因子負荷量を持つ態度項目を手掛りにこの流行・衣 服態度を順次考察する。
最大の寄与率 ( 2 3 . 0 9 6 ) を占める第 1 流行・衣服態度は,「自分の個性を表現できる服が好き だ」,「自分のイメージに合った服を買うようにしている」,「自分なりの着こなしには自信をもっ ている」の態度項目から構成されている。この態度は,自分のイメージに合った服を自分なりに 着こなして,自分の個性を表現しようとする態度を意味している。そこでこの態度を『個性の独
自的表現』指向性と命名する。
第 2 流行・衣服態度は, 21.1 %の寄与率を持ち, 「気に入っても高過ぎるものは買わない」,
「品質の良い服は高いので欲しくない」, 「安くても良いから, 沢山買ってファッションを楽しみ たい」という態度項目を含む。この態度は,高価な品質の良いものよりもむしろ,安価な衣服を
注 1)
態度項目の内容が自分の考えや希望に,「あてはまる」,「どちらでもない」,あるいは「あてはまら
ない」かを被調査者は判断する。各判断は判断カテゴリーに応じて,順に 1 点 , 2 点 , 3 点が配点さ
れる。
衣服選択決定における評価基準とそれに基づく消費者の類型(高木)
表1 1 流行・衣服に対する態度の項目 1 . 衣服は組合せを考えて計画的に買いたい
2 . 枚数が少なくても多様な変化を楽しめる服が欲しい 3 . 人と気持ち良く接することのできる服装をすることが大切だ 4 . 自分の個性を表現できる服が好きだ
5 . 人と同じ服装をしているとなんとなく安心だ
6 . ファッション性の高い商品は必ずしも着心地が良いということはない 7 . 自分のイメージに合った服を買うようにしている
8 . 高くても品質の良い服が欲しい 9 . 時には夢のある大胆な服が着てみたい 1 0 . 気に入っても高過ぎるものは買わない 1 1 . なるべくはやりすたりのない衣服を選ぶ 1 2 . 自分なりの着こなしには自信を持っている
1 3 . 安くてもよいから,沢山買ってファッションを楽しみたい 1 4 . 長く着られる服が欲しい
表 1 2 流行・衣服に対する態度項目の因子負荷量,および平均と標準偏差の値
N o . I M E A N I S D I F I I F I I I F l I [ I F I V I F V I H
4 1 . 3 9 0 . 5 7 0 . 6 7 9 ‑ 0 . 0 8 0 0 . 1 3 1 ‑ 0 . 2 8 7 0 . 0 7 2 0 . 5 7 2 1 7 1 . 2 8 0 . 5 6 0 . 6 4 7 0 . 0 0 5 ‑ 0 . 1 3 3 0 . 3 5 8 0 . 1 4 3 0 . 5 8 5 1 2 2 . 1 7 0 . 7 0 0 . 6 0 2 ‑ 0 . 0 3 1 ‑ 0 . 0 8 5 ‑ 0 . 0 7 1 0 . 0 0 8 0 . 3 7 6 1 0 1 . 6 2 0 . 7 7 ‑ 0 . 0 6 0 0 . 7 1 6 0 . 0 7 4 0 . 0 1 5 0 . 3 0 6 0 . 6 1 6 2 8 1 . 6 3 0 . 7 7 0 . 2 4 6 ‑ 0 . 6 9 3 0 . 2 6 5 ‑ 0 . 0 2 5 0 . 0 6 5 0 . 6 1 6 1 3 2 . 1 8 0 . 7 9 0 . 2 8 6 0 . 6 5 8 0 . 0 8 8 0 . 1 3 3 ‑ 0 . 2 9 8 0 . 6 2 9 2 1 . 3 3 0 . 5 9 ‑ 0 . 0 4 4 ‑ 0 . 0 4 7 0 . 6 6 6 0 . 1 6 5 0 . 1 0 5 0 . 4 8 6 3 6 1 . 2 7 0 . 5 3 ‑ 0 . 2 3 2 0 . 1 5 3 0 . 5 7 7 ‑ 0 . 0 8 4 0 . 1 8 3 0 . 4 5 1 1 1 . 2 8 0 . 6 3 0 . 1 4 4 ‑ 0 . 2 9 4 0 . 5 0 5 0 . 1 3 6 0 . 0 5 8 0 . 3 8 4 41
5 I 2 . 4 7 0 . 7 2 ‑ 0 . 2041 0 . 0 7 5 ‑ 0 . 0 0 3 0 . 7 9 0 ‑ 0 . 1 2 4 0 . 6 8 7
3 1 . 3 4 0 . 6 0 0 . 0 4 6 0 . 0 3 8 0 . 2 2 7 0 . 5 4 2 0 . 2 3 7 0 . 4 0 5 5 1 4 11. 3 1 0 . 6 0 0 . 1 2 8 0 . 0761 0 . 2231‑0. 1 3 2 1 0 . 6 7 6 0 . 5 4 6 1 1 1 . 5 1 0 . 7 0 0 . 0 9 5 ‑ 0 . 0 7 7 0 . 1 3 9 0 . 3 4 8 0 . 5 9 2 0 . 5 0 6
I 9 1 1 . 8 4 I o . 8 6 o . 4 1 1 I 0 . 0 5 1 I o . 4 2 6 l‑0.1121‑o.440 0 . 5 5 9
E I G E N V A L U E 1 . 7 0 3 I 1 . 5 6 7 I 1 . 4 5 9 I 1 . 3 5 6 I 1 . 3 3 3 7 . 4 1 8
PCT O F V A R 2 3 . o I 2 1 . 1 I 1 9 . 1 I 1 s . 3 I 1 1 . a 1 0 0 . 0
多く買って流行を楽しもうという態度を示している。そこでこの態度を「安価・量』指向性と命 名する。
第
3 流行・衣服態度は, 19.7 彩の寄与率を占め,「枚数が少なくても,多様な変化を楽しめる 服が欲しい」,「ファッション性の高い商品は必ずしも着心地が良いということはない」,「衣服は 組合せを考えて計画的に買いたい」という態度項目から成っている。この態度は,たとえ着心地
‑ 3 3 ‑
関西大学『社会学部紀要」第
1 5
巻第1
号の悪いときもあろうが,少数の衣服で変化とコーディネーションを楽しもうという態度を意味し ている。そこでこの態度を「変化とコーディネーション」指向性と命名する。
第
4
流行・衣服態度は,1 8 . 3
彩の寄与率を持っており, 「人と同じ服装をしているとなんとな く安心だ」と「人と気持ち良く接することのできる服装をすることが大切だ」という態度項目に よって構成されている。この態度は明らかに,他者同調や対人接触の手段として衣服を利用しようとする態度を暗示している。したがってこの態度を「同調』指向性と命名する。
最小の寄与率
( 1 7 .8
彩)を占める第5
流行・衣服態度は,「長く着られる服が欲しい」と「なる べくはやりすたりのない衣服を選ぶ」の態度項目から構成されており,はやりすたりのない長く 着れる服を求める態度を示唆している。そこでこの態度を『実用性」指向性と名付ける。流行や衣服に対する意図・信念・評価からなる
14
種類の態度項目の因子分析によって,以上の ような5
種類の流行・衣服態度,すなわち,『個性の独自的表現』,『安価・量』, 『変化とコーデ ィネーション』,『同調』,および『実用性』の各指向性を得ることができた。4 .
評価基準と流行・衣服態度の関連性6
種類の評価基準と5
種類の流行・衣服態度との間に何らかの関連性が存在するか。もし存在 するならば,どのように2
変量群は関連し合っているのか。この疑問に対する解答を正準相関分 析によって試みた。表
1 3
はその分析結果を示している。2
つの変数群からそれぞれ作られたカノニカル合成変量間 の最大の相関係数は,第1
合成変量の.67
であり,最小の相関係数は第4
合成変量の.34
である。これらはいずれも,
1%
水準で有意であり,両者の間に4
種類の関連性があると結論できる。そ表
1 3
評価基準と流行・衣服態度のカノニカル係数(正準相関分析)VAR ¥ N o . ¥ CAN VAR 1 ¥ CAN VAR 2 ¥ CAN VAR 3 ¥ CAN VAR 4
FACTOR OF EVALUATIVE CRITERIA
FACTOR OF FASHION ATTITUDE
EIGEN VALUE CANO.CORR 注
I
II 皿I V V V I I
IIl l I N V
‑ 0 . 4 0 0
‑ 0 . 2 9 9 0 . 0 4 1
‑ 0 . 7 2 5 0 . 2 3 7
‑ 0 . 4 1 2
‑ 0 . 6 1 8 0 . 7 2 4
‑ 0 . 3 0 0 0 . 0 5 2 0 . 0 4 0 0 . 4 4 7 0 . 6 7
‑ 0 . 2 2 6 0 . 1 2 2
‑ 0 . 7 8 3 0 . 0 2 7
‑ 0 . 4 9 1
‑ 0 . 2 8 1
‑ 0 . 0 6 6
‑ 0 . 2 5 8
‑ 0 . 6 4 0
‑ 0 . 4 6 8
‑ 0 . 5 4 8 0 . 3 0 8 0 . 5 6
0 . 1 2 8 0 . 5 4 2
‑ 0 . 4 3 4
‑ 0 . 2 4 2 0 . 6 2 7 0 . 2 2 3 0 . 0 4 7 0 . 1 1 4 0 . 1 7 8 0 . 5 9 4
‑ 0 . 7 7 5 0 . 2 4 5 0 . 5 0
注)カノニカル合成変量間の相関係数はすべて1
彩水準で有意である。‑ 3 4 ‑
‑ 0 . 5 4 3
‑ 0 . 2 9 3
‑ 0 . 1 6 4 0 . 5 9 2 0 . 4 9 1
‑ 0 . 0 3 5
‑ 0 . 3 3 0
‑ 0 . 5 1 8
‑ 0 . 4 2 9
0 . 6 0 5
0 . 2 6 9
0 . 1 1 4
0 . 3 4
衣服選択決定における評価基準とそれに基づく消費者の類型(裔木)
こで関連の仕方を順次考察する。
第 1 合成変量への貢献度の大きい変数は, 評 価 基 準 群 で は 「 品 質 ・ 伝 統 性 ・ 信 頼 性 』 意 識 (‑.725), 流行・衣服態度群では『安価・量』(. 7 2 4 ) と『個性の独自的表現」(‑. 6 1 8 ) の指向 性である。 これは, 「自分のイメージに合った服を自分なりに着こなして個性を表現しようと思 っており,また少しでもよいから高価な品質の良い服を指向する人は,衣服の選択時に,品質の 良さ,伝統的上品さ,信頼性の点を考慮する」という関連性を意味している。
第 2 合成変量(相関係数. 5 6 ) への貢献度の大きい変数は,評価基準群では『実用性・経済性』
意識(‑. 7 8 3 ) , 態度群では『変化とコーディネーション』(‑. 6 4 0 ) と『実用性』(‑. 5 4 8 ) の 指向性である。 これは, 「少数の衣服で変化とコーディネージョンを楽しもうと思っている,ま た,はやりすたりのない長く着れる服を指向する人は,衣服の選択時に,耐用性,着心地の良さ,
手入れの簡単さ,着こなしの容易さ,そして値段などの点を考慮する」という関連性を暗示して いる。
第
3合成変鼠(相関係数. 5 0 ) への貢献度の大きい変数は,評価基準群では『他者承認獲得』
( . 6 2 7 ) と「流行性」(. 5 4 2 ) の意識,態度群では「実用性』(‑. 7 7 5 ) と「同調』(. 5 9 4 ) の指向 性である。これは, 「着用期間が短くても流行している服を指向し,また他者への同調や対人接 触の手段として衣服を利用しようと思っている人は,衣服の選択に際して,他者の承認が得られ るか,また目下流行しているものかの点を考慮する」と示唆している。この関連性は流行採用の 同調的動機として指摘されてきたものを示している。
第 4 合成変量への貢献度の大きい変数は,評価基準群では『品質・伝統性・信頼性』(. 5 9 2 ) ,
『外観嗜好・適合性』(一. 5 4 3 ) , および『他者承認獲得』(. 4 9 1 ) の意識,態度群では『同調』
( . 6 0 5 ) と『安価・量』(‑. 5 1 8 ) の指向性である。 これは, 「衣服を社会的な道具として活用す る必要性を認めず,安価なものを多く買ってファッションを楽しもうと思っている人は,衣服の 選択時に,品質の良さ,伝統的上品さ,信頼性,他者承認の獲得などは考慮せず,その服が自分 に似合うか,自分の好みに合っているか,全体のフィーリングは良いかという点のみを考慮る」
ことを意味している。
正準相関分析によって,評価基準と流行・衣服態度との間に以上のような 4 種類の関連性の存 在することが明らかとなった。衣服の選択決定時にどのような評価基準を用いるかは,どのよう な基本的態度を衣服や流行に対して持っているかに一部分依存することがこの分析結果から推定 できる。
5 . 流行・衣服態度などからみた 8 クラスターの特徴
5 種類の流行・衣服態度すべてを用いてクラスター間の関係を,マハラノビスの距離を算出し
て検定したところ,流行・衣服態度に関する限り,クラスター 1 と 3 と 7 は有意に相違しないこ
とが明らかとなった。しかしながら,これらと他のクラスターは,あるいは,他のクラスター同
関西大学「社会学部紀要」第
1 5
巻第1
号表
1 4
クラスターの平均流行・衣服態度因子得点とその分散値こ 衣 圃 趙 酸
1 2 3 4
I
平 均1
分 散1
平 均1
分 散1
平 均1
分 散I
平 均1
分 散1 0 . 3 0 8 1 . 8 3 6 ‑ 0 . 2 9 4 0 . 9 0 0 0 . 2 2 0 0 . 9 6 6 ‑ 0 . 6 5 7 0 . 5 7 1 2 ‑ 0 . 4 5 6 1 . 0 4 7 0 . 2 6 2 0 . 6 7 1 ‑ 0 . 5 3 8 1 . 2 7 7 0 . 6 7 0 1 . 0 5 8 3 ‑ 0 . 0 5 6 1 . 1 0 3 ‑ 0 . 3 2 8 0 . 6 0 2 ‑ 0 . 1 9 8 0 . 4 8 7 0 . 1 7 4 1 . 5 6 8 4 ‑ 0 . 1 3 6 1 . 8 8 3 ‑ 0 . 2 2 7 0 . 7 9 2 ‑ 0 . 0 3 3 1 . 2 6 8 0 . 3 9 7 0 . 7 2 9 5 0 . 6 9 8 1 . 0 1 3 0 . 1 2 7 0 . 8 1 2 0 . 0 4 1 0 . 9 1 8 0 . 4 9 9 0 . 9 7 1
こ 平 均
5 1
分 散 平 均6 1
分 散 平 均7 1
分 散 平 均8 1
分 散1 ‑ 0 . 1 2 7 0 . 8 4 2 0 . 1 2 6 0 . 5 0 0 0 . 2 1 1 1 . 1 1 8 0 . 6 0 8 0 . 5 2 4 2 0 . 2 8 7 0 . 8 2 4 0 . 0 8 5 0 . 5 5 3 ‑ 0 . 1 5 5 0 . 9 9 4 ‑ 0 . 5 8 1 0 . 7 9 8 3 ‑ 0 . 2 8 3 0 . 3 7 4 ‑ 0 . 1 1 9 0 . 2 8 9 0 . 4 0 3 1 . 5 6 7 0 . 7 3 9 1 . 4 0 4 4 0 . 3 0 6 0 . 8 2 5 ‑ 0 . 3 6 3 0 . 6 6 8 ‑ 0 . 0 5 3 1 ‑ 0 1 6 0 . 3 8 4 0 . 9 4 5 5 ‑ 0 . 3 6 1 1 . 0 3 5 ‑ 0 . 7 7 1 0 . 4 2 7 0 . 0 9 6 0 . 9 2 5 ‑ 0 . 2 7 0 1 . 0 2 0
士は有意に相違していた。そこで表
1 4
に示された流行・衣服態度因子得点の平均値を基にクラス クーの特徴を検討する。クラスター
1 , 3
および7
は,品質の良い高価な衣服よりも安価なものを多く買ってファッシ ョンを楽しもうという態度を持った人達で構成されている。クラスター
2
は,数少ない衣服で変化とコーディネーションを楽しもうという態度,自分のイ メージに合った衣服を自分なりに着こなして個性を表現しようとする態度,および他者への同調 や対人接触の手段として衣服を考えようとする態度を持っている人達から成っている。クラスター
4
は,特に個性の独自的表現を指向する態度のみを持っている人達から構成されて いる。クラスター
5
に属する人達は,はやりすたりのない長く着れる衣服を求める態度,および変化 とコーディネーションを指向する態度を共に持っている。クラスクー
6
に属する人達の流行・衣服に対する態度の特徴は,実用性と同調性の両方を指向す るところにある。クラスター
8
に属する人達は,安価・量と実用性の両方を指向しており,クラスター1 , 3 , 7
の人達とは,実用性をも衣服に求める点で相違している。表
1 5
から表1 9
までに,各流行・衣服態度因子得点ごとにクラスター間の有意差検定を行った結 果が示されている。これらについての詳細な考察は紙幅の関係から省略する。次に,クラスターのプロフィールを種々の人口統計学的特性やその他の特徴によって明らかに する。表
2 0
から表3 2
までの表は,8
つのクラスターと種々の特性や特徴とのクロス表である。そ してまた,表3 3
は,それらの表から発見された各クラスターの特徴を一覧表にまとめたものであ‑ 3 6 ‑
衣服選択決定における評価基準とそれに基づく消費者の類型(面木)
表
1 5
第1
流行・衣服態度因子得点のクラスター間比較I 平 均
'
0 . 3 0 8
‑ 0 . 2 9 4 0 . 2 2 0
‑ 0 . 6 5 7
‑ 0 . 1 2 7 0 . 1 2 6 0 . 2 1 1 0 . 6 0 8
分 散 ー 2
3
45
6 7 8 12 3 4 5 6 7 8
1 . 8 3 6 0 . 9 0 0 0 . 9 6 6 0 . 5 7 1 0 . 8 4 2 0 . 5 0 0 1 . 1 1 8 0 . 5 2 4
2 . 7 8 * * 1 . 9 5 + 2 . 7 2 * *
4 . 3 2 * * * 3 . 3 4 * * * 2 . 3 3 *
注)差の有意水準 +P(.10 * P<.05 * * P<. 0 1 * * * P < . 0 0 1 ( 表1 9
まで同じ)表
1 6
第2
流行・衣服態度因子得点のクラスター間比較I 平 均 1
分 散I '
‑ 0 . 4 5 6 0 . 2 6 2
‑ 0 . 5 3 8 0 . 6 7 0 0 . 2 8 7 0 . 0 8 5
‑ 0 . 1 5 5
‑ 0 . 5 8 1
ー 2 3
4 5
6 7 81 2 3 4 5 6 7 8
1 . 0 4 7 0 . 6 7 1 1 . 2 7 7 1 . 0 5 8 0 . 8 2 4 0 . 5 5 3 0 . 9 9 4 0 . 7 9 8
3 . 5 7 * * * 2 . 7 6 * * 1 .
gs+2 . 4 9 * 4 . 3 0 * * *
2 . 2 3 * 3 . 2 9 * * 4 . 5 5 * * *
2 . 1 0 *
3 . 6 9 * * * 2 . 7 9 * *
表
n
第 3流行・衣服態度因子得点のクラスター間比較平 均
分 散 ー 23
45
‑ ̲
︳ ・ 6
7 81 2 3 4 5 6 7 8
‑ 0 . 0 5 6
‑ 0 . 3 2 8
‑ 0 . 1 9 8 0 . 1 7 4
‑ 0 . 2 8 3
‑ O . l i 9 0 . 4 0 3 0 . 7 3 9
1 . 1 0 3 0 . 6 0 2 0 . 4 8 7 1 . 5 6 8 0 . 3 7 4 0 . 2 8 9 1 . 5 6 7 1 . 4 0 4 2 . 3 1 *
1.ss+
3 . 6 2 * * * 4 . 1 9 * * *
2 . 7 2 * * 3 . 4 7 * * *
3 . 3 3 * * *
3 . 9 6 * * *
表
1 8
関 西 大 学 『 社 会 学 部 紀 要 』 第
1 5
巻 第1
号第
4
流行・衣服態度因子得点のクラスター間比較平 均
分 散 ー2 3 4 5
67
81
2 3 4 5 6 7 8
‑ 0 . 1 3 6
‑ 0 . 2 2 7
‑ 0 . 0 3 3 0 . 3 9 7 0 . 3 0 6
‑ 0 . 3 6 3
‑ 0 . 0 5 3 0 . 3 8 4
1 . 8 8 3 0 . 7 9 2 1 . 2 6 8 0 . 7 2 9 0 . 8 2 5 0 . 6 6 8 1 . 0 1 6 0 . 9 4 5
2 . 9 9 * * 2 . 8 9 * *
2 . 8 7 * *
3 . 1 2 * * 1 . s s +
2 . 8 7 * *
表
1 9
第5
流行・衣服態度因子得点のクラスター間比較均
平
~一
分 散 ー
2 3
4︱ 5
6 78 1
2 3 4 5 6 7 8
0 . 6 9 8 0 . 1 2 7
‑ 0 . 0 4 1 0 . 4 9 9
‑ 0 . 3 6 1
‑ 0 . 7 7 1 0 . 0 9 6
‑ 0 . 2 7 0 1 . 0 1 3 0 . 8 1 2 0 . 9 1 8 0 . 9 7 1 1 . 0 3 5 0 4 . . 2 7 0 . 9 2 5 1 . 0 2 0
3 . 6 8 * * * 5 . 7 0 * * * 2 . 2 9 * 3 . 1 5 * *
1 . 7 0 + 2 . 5 2 * 4 . 4 0 * * * 1 . a 2 +
3 . 1 2 * *
2 . 7 0 * *
る。この表から各クラスターのプロフィールを知ることができる。
たとえば,品質・伝統性・信頼性,流行性,外観嗜好・適合性を衣服選択時に重視し,個性の 独自的表現を指向する流行・衣服態度を持つ第
4
クラスターの大学生は,女子大学の学生に多く,彼女たちは
1
ヶ月に1
万円以上の衣服費を支出し,流行に関心を持ち,流行を意識し,今までに 流行している衣服を購入したことがあり,流行物の採用がはやく,流行に関して他の者から意見 を求められることが多く,買物が好きで,プランド物を購入したことがある。他方,衣服購入時 に他者の承認が得られるかどうかのみをわずかながら気にかけるが,他の評価基準を一切気にし しかも,安価と量と実用性を指向する流行・衣服態度を持つ第8クラスクーの大学生は,男女共学の男子学生に多く,彼らは
2 0
歳以上で,1
カ月当りの衣服費が1
万円以下で,流行に関 心がなく,買物が嫌いで,衣服は衝動的に購入する方で,バーゲンセールを活用したことがない。ない,
このように,他のクラスターに属する大学生も,独特の性格を持っている。それらについては,
表