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トキシンレセプターとしてのマメコガネ成虫由来

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Academic year: 2021

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北海道大学 大学院農学院 修士論文発表会, 2017 年 2 月 8 日

Cry8Da

トキシンレセプターとしてのマメコガネ成虫由来

β

グルコシダーゼの調査

生物資源科学専攻 応用分子生物学講座 応用分子昆虫学 池田 優里恵

1. はじめに

マメコガネ(Popillia japonica)成虫は,様々な農作物を食害し重大な被害を与えて いる。Bacillus thuringiensis galleriae SDS-502株が産生する Cry8Da は,マメコガ ネ成虫に対し殺虫活性を示し,Cry8Daの殺虫活性機構を解明することは,成虫防除に 有効な新規 Cryトキシンの探索に繋がる。Cryトキシンの殺虫活性機構において,Cry トキシンレセプターの機能解明は重要である。これまでにβグルコシダーゼ(APjbGlu)

がマメコガネ成虫における Cry8Da トキシンレセプター候補分子として同定され

(Yamaguchi et al., 2013),APjbGlu in vitroでも Cry8Da トキシンと結合するこ とが確認された。本研究では apjbgluノックダウン個体の Cry8Daトキシンに対する 感受性と,APjbGluを発現させた昆虫培養細胞 Sf9Cry8Da トキシンに対する応答 を評価した。

2. 方法

RNAi法によりapjbgluをノックダウンさせたマメコガネ成虫にCry8Daトキシンを

与えた。生存個体でノックダウンされていることを reverse transcription-定量 PCR

(RT-qPCR)を用いて apjbglumRNA転写量を定量し確認した。Bac to Bacシステム により APjbGluを発現する組換え AcMNPVを作製・感染させ,APjbGluを発現させ Sf9細胞に Cry8Daトキシンを供試し,細胞形態の変化を観察した。APjbGluを発 現させた Sf9細胞と Cry8Daトキシンとの結合を,抗 Cry8Da トキシン血清を用いた 免疫染色法により観察した。

3. 結果と考察

apjbgluノックダウンマメコガネ成虫と Cry8Daトキシンを用いた殺虫活性試験で

は,生存個体における apjbglumRNA量がコントロール個体に比べて約 200分の 1 減少していた。生存個体では apjbglumRNA量の減少により APjbGluタンパク質発現 量が減少し,Cry8Daトキシンに対し非感受性になった。APjbGluCry8Daトキシ ンレセプターとして機能している可能性が強まった。APjbGlu発現 Sf9細胞での Cry8Da トキシン処理の効果を解析した結果,21.1%の細胞で細胞膨潤や細胞が培養フ ラスコからはがれる現象が確認された。コントロールである EGFP発現 Sf9 細胞では トキシンにより細胞膨潤などが観察された細胞は 5.6%であった。抗Cry8Da トキシン 血清による免疫染色実験で,Sf9 細胞膜上の APjbGluCry8Da トキシンの結合が観 察された。これらの結果から APjbGluCry8Da トキシンと結合し,殺虫活性に影響 を与える Cry8Daトキシンレセプターであると結論した。

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