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作 物 チ ー ム

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Academic year: 2021

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(1)

─ 93 ─

1.概要

 作物チームは水稲,ハウスイチゴを栽培管理 した.水田の耕作面積は450aで,栽培品種は 粳米の「コシヒカリ」, 「ヒノヒカリ」, 「ミルキー クイーン」,酒米の「弓形穂」と糯米の「ミヤ タマモチ」である.大学内の実習に加え,教育 ファームで「田植え」と「稲刈り」を実施した.

ビニールハウスでは「章姫」,「おいCベリー」,

「さちのか」,「やよいひめ」,「桃薫」のイチゴ 5品種を栽培した.

2.作物チームの本年の総括 1)栽培状況

 品種別栽培・防除暦を第1表に,生産量及び 作付面積を第2表に,施肥量[三要素の成分]

を第3表に示した.

①水稲

 本年は,夏季の気温が高く,収穫前に雨が多 く湿度が高かった.そのため一部の水田で,紋 枯れ病が発生した.紋枯れ病は,殺菌剤による 対策を行い最小限に抑えた.また6月頃から収 穫までイノシシが発生し,畦や水田に被害がで た.イノシシ被害は範囲が広いため対策が難し く,ソーラーの電灯を置くなどに留まった.今 年度も粳米の圃場を「みえの安心食材」に登録 した.

②ハウスイチゴ

 今年度は,ビニールハウス内の高設ベンチ 1.3a(「章姫」 492株),連棟ビニールハウス1.8a

(「さちのか」「桃薫」「やよいひめ」「おいCベ

リー」各2列208株ずつ)5品種を栽培した.

 苗はすべて業者から購入し,9月20日から22 日にかけ定植した.受粉にはクロマルハナバチ を利用し,無加温で栽培した.元肥として緩効 性肥料(10−7−10)を10a当たり100㎏程度施 肥し,収穫が始まってからは適宜潅水時に追肥 した.収穫は12月中旬から始まり,栽培期間は 29年9月下旬から30年5月下旬である.

 初冬から気温が低く定植後の生育が悪い上,

購入した苗も生育・根の発達不良であっため昨 年に比べ約1ヶ月遅く収穫が始まった.

 昨年と同様,目立った病気の発生はなかった が,ハダニが蔓延し薬剤散布では抑えられな かった.

 今年度初めて栽培した「桃薫」は,その名の 通り淡い桃のような色合いの果実で華やかな桃 やココナッツの香りが強い一般的なイチゴとは 一線を画する品種である.

 そのため,真っ赤なイチゴとのセット販売を 行った.しかし,淡い色合いのため収穫適期の 見極めが難しく,果実が柔らかいため収穫にも 配慮が必要であった.

2)今後の課題

 水稲ではイノシシ等の獣害対策やカメムシ等 の虫害対策をして,収量,品質を向上させるこ とである.イノシシは酒米の種子や,実験の圃 場に焦点を絞って電柵等確実に守っていく手段 をとる必要がある.

作 物 チ ー ム

河瀬 幸浩・樋口 伸一

紀伊・黒潮生命地域フィールドサイエンスセンター附帯施設農場

(2)

─ 94 ─

第2表.生産量及び作付面積

水稲

品   種 作付面積(a) 収穫量(㎏) 収量(㎏/10a)

コ シ ヒ カ リ 365 16,470 451

ヒ ノ ヒ カ リ 5 150 300

ミ ル キ ー ク イ ー ン 60 2,910 485

ミ ヤ タ マ モ チ 5 170 340

注)試験用・採種用などの圃場は除く ハウスイチゴ

品   種 ハウス面積(a) 植付本数 収穫量(g)

章 姫 他 4 品 種 3.1 1,324 198

第1表.品種別栽培・防除暦

凡例:  播種  殺菌剤使用  定植  殺菌殺虫剤使用  除草剤散布  追肥  収穫

8 10  …

…  H29.3 4 5 6

コ シ ヒ カ リ

弓 形 穂

ミルキークイーン

ミ ヤ タ マ モ チ

ヒ ノ ヒ カ リ 水稲

注)播種時の殺菌剤使用は苗立ち枯れ病予防、定植前の殺菌殺虫剤使用はいもち病とイネミズゾウムシの予防 ハウスイチゴ

凡例:  定植  収穫  薬剤散布

12 H30.1

10 11 2 4 5

H29.9 3

防除暦

たんそ・うどんこ病 アブラムシ・ハダニ ヨ ト ウ ム シ 栽 培 歴 章姫その他4品種

. 

~ ▲ 

• • • • •

• • • • • • • • • • • • • •

• •

(3)

─ 95 ─

第3表.施肥量[三要素の成分]

水稲(区画別)

元肥(kg/10a) 追肥(kg/10a) 全施肥量(kg/10a)

N P2O5 K2O N P2O5 K2O N P2O5 K2O

1号田 No.1 0.0 0.0 0.0 1.0 1.0 0.6 1.0 1.0 0.6

No.2 2.5 3.0 2.5 3.9 1.9 3.7 6.5 4.9 6.3

No.3

No.4 2.3 2.8 2.3 3.6 1.6 3.4 5.9 4.4 5.7

No.5

No.6 2.2 2.6 2.2 2.4 3.2 3.5 4.6 5.8 5.7

No.7 2.1 1.2 1.2 4.2 4.4 4.7 6.3 5.6 5.9

2号田 4.3 2.5 2.5 0.0 0.0 0.0 4.3 2.5 2.5

3号田 3.9 2.3 2.3 0.0 0.0 0.0 3.9 2.3 2.3

4号田 5.7 4.0 3.7 0.0 0.0 0.0 5.7 4.0 3.7

5号田 0.0 0.0 0.0 1.6 0.5 1.6 1.6 0.5 1.6

6号田 6.3 5.3 3.5 0.0 0.0 0.0 6.3 5.3 3.5

7号田 6.9 5.8 3.8 0.0 0.0 0.0 6.9 5.8 3.8

8号田 5.9 4.9 3.3 0.0 0.0 0.0 5.9 4.9 3.3

9号田 4.6 1.8 1.5 0.0 0.0 0.0 4.6 1.8 1.5

注)1号田No.3,No.5に関しては,複数品種の栽培や試験に使用したため記載せず

参照

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