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Academic year: 2021

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(1)

ワォ}キングカンファレンスの問題点と改善への取り組み

‑ 患 者 満 足 度 、 プ ラ イ パ シ ー に つ い て ア ン ケ ー ト 調 査 を 実 施 し て 一

A

6

階北病棟

。 鳥 山 真 樹 南 川 博 美 南 僚 友 佳 渡 遁 敬 子 余 野 博 子

I.はじめに 患者、予備調査では

30

名 :

54:!: 16

歳、改善 ウォーキングカンファレンス(以下 wc とす 後調査では

30

名 :

57

14

歳を対象とした。

る)とは、ベッドサイドで患者自身にも意見や

2.

調査期間 要望を述べてもらいコミュニケーションをは 1) 予備調査

かる患者参加型のカンファレンスである。 平成

20

6

1

"'7

18

日 当病棟では平成

19

11

月より wc を導入

2)

改善後のアンケート調査

し、夜勤者・日勤者を含め

4

. . . .

5

人のスタップ 平成

20

8

1

"'9

28

日 が、直接ベッドサイドへ訪問し実施していた。

3.

調査方法

看護師からは、 wc の導入が、「良かった」と 1)予備調査 いう意見が大半であったが、プライパシ一保護 (表1)予備調査内容

に関する実施環境が十分に配慮できていない

1 wc

の参加について

のではなし、かという意見があった。

2. W C

の実施場所について

そとで、実際に患者自身がどのように感じて

3.

同室者が気になるか

いるのかを明確にするために予備調査を実施 盆.複数の看護師が訪問することについて

した。その結果を参考に wc の方法を検討、改 以上の項目を

4

段階評価で調査した。

善し、実施場所や看護師の参加人数についての 2) 方法の改善

アンケート調査を行った。アンケート結果から 以前はベッドサイドへ直接訪問していたが、

愚者の意見を反映し、患者自身が選択できる方 調査後患者自身に実施場所の選択と、看護師の 法を配慮したことで患者の満足度に繋がり、よ 参加人数の希望をあらかじめ聞くことに変更 り有意義なカンファレンスが実施できた。 した。実施場所としては、患者自身のベッドサ l l . 研究方法 イドと相談室の選択、看護師の参加人数に対し

1.対象者 て希望がある場合、夜勤者と日勤担当者の二人

平成

20

6

1

"'9

28日の間入院中

で実施し、その内容についてはチームメンバー

で 、 wc の経験があり、調査に同意を得られた に伝えケースカンファレンスを実施するとい

(2)

う方法とした。また、予備調査の結果をスタ ップへ掲示し、意識づけを行なった。

3) 改善後の調査 ( 表

2)

改善後の調査内容 1.実施場所の選択について

2.

各実施場所での満足度

3.

看護師の参加人数の希望の有無

4.

希望人数での満足度

以上の項目を 4段階評価で調査した

o

m.

倫理的配慮

調査内容から個人が特定されることはなく、

個人のプライパシーが保障されること及び、

アンケート結果は研究以外に使用しないこと、

この調査に参加されない場合や、途中で中止 された場合も診療上一切の不利益は生じない と説明した。

lV.結果

予備調査のアンケート回収率は

100%

であ った。 wc の実施に対しては、「良しリが

21

(70%)

、「まあまあ良い」が

9

(30%)

であり、

反対意見はなく、看護師とのコミュニケーシ ヨンの機会になると賛成意見が多かった(図

1 ) 。

100

90

80

70

60

50% 

40% 

30% 

20% 

10

い あ

あ 良 い

い n 

=30 

1

ウォーキングカンファレンス参加について

wc の実施場所に対しては、「良し

¥J

13

(43%)

、「まあまあ良しリが

9

(30%)

であり、

「あまり良くない

J

7

(23%)

、「良くない」

1

(4

%)で、あった(図

2)

。ベッドサイドで は同室者へ話が全て聞こえてしまう、聞かれ ているようで思った事が話せないという意見

があった。

100

90% 

80

70

60% 

50% 

40

30

20% 

10

0

い あ

あ 良 い

=30 

2

実施場所について

wc 中に同室者が気になるかに対しては、

「気にならなしリ

14

(46%)

、「あまり気になら ないJ

6

(20%)

、「少し気になる J

7

(24%)

「気になる

J

3名 (10%) であった(図 3)。

100

90

80

70

60

50% 

40

30

20

10

。 国

=30 

3開室者が気になるか

複数の看護師が訪問することに対しては、

「良しリ

12

(40%)

、「まあまあ良しリ

9

(30%)

「あまり良くない

J8

(26%)

、「良くない

J

名 (4%)であった。複数の看護師に固まれるこ とで圧迫感があり、思ったことを話せない、

尋問をうけている様だという意見があった

( 図

4)

(3)

100

90

80% 

70

60

50% 

40

30

20

10% 

0% 

あ 良 L

良 〈

=30  図4被数看護師の訪問について

改善後のアンケート調査は回収率

100%

で あった。まず、実施場所の選択についてベッ ドサイドは

20

(67%)

、相談室においては

10

(33%)

が選択した(図的。

n=30  図6実施場所の選択

それぞれの実施場所での評価は、ベッドサ イドでは「非常に良い

J

5

(25%)

、「良い

J

15

(75%)

であった。相談室では「非常に 良い」が

2

(20%)

、「良い

j

8

(80%)

であ り、各場所での反対意見はなかった(図

6)

100

90

80

70

60

50% 

40

30

20

10

。 %

悪 非 n=30 い 常

患 い

図6各実施場所での満足度

看護師の参加人数の希望について、希望し たのは

4

名(1

3%)

、希望しなかったのは

26

(87%)

であった(図

7)

4名(13)

n=30  26

(87)

7参加人数の希望

希望した患者は、 4名中全員(1

00%)

が看護 師の人数に適切と回答した。希望しなかった 愚者では

26

名中

20

(77%)

が適切だと回答 したが、

6

(23%)

の方が適切でないと回答 した(図

8)

100

90

80

70

60

50

40

30

20

10

0% 

希望あり 希望なし n=30 

図8参加人数に対して

v.

考察

予備調査結果の図 1~3 より、ベッドサイ

ドでの実施はプライパシーの保護が不十分で

あり、実施場所の変更が必要ではないかと考

えた。また、図 4より複数の看護師が参加す

ることは、客観的に愚者を把握でき情報を共

有できるというメリットがあるが、愚者によ

って複数の看護師が訪問することで、話しづ

らい環境を作りだしていたのではないかと考

えた。川口1)は「入院患者のベッドまわりに

は、プライパシーの容器として個人空間が形

成されています。この個人空間は、私の場所

(4)

(テリトリー意識)として生活場面のなかでは 意識化されています。

J

と述べている。導入時 は息者の意向に関わらず、複数の看護師がベ ッドサイドに伺い、 wc を実施していた。し かし、愚者の個人空間であるベッドサイドで の実施は、患者のテリトリーを犯していたの ではないかと考える。また、大部屋では集団 でプライパシーを共有しつつ、かっ個人のプ ライパシーを重視して生活することのメリッ

トを生かした援助や、それを前提とした空間 や設備などへの工夫・配慮、が必要と言われて いる。改善後に行ったアンケート結果の図

5

" " " ' 8 より、愚者の意見を反映し、愚者自身が 実施場所・参加人数を選択できる方法を配慮、

したことで、有意義なカンファレンスの実施 に繋がったと考える。

しかし、参加人数は希望しなかったものの、

不適切であったという意見もあった。これは、

今回初めて wc を受けた為、実際に wc とい うものをイメ}ジができなかったのではない かと考える。このことより、現在 wc のオリ エンテーションは、文章だけの説明となって いるが、写真やイラストを用い、イメージ化 できるようにしていく必要があると考える。

看護師は息者の自立、援助を支援すること を専門的に行う事が仕事であり、現在は与え る医療から愚者参加型に移りつつあると言わ れている。このような考え方は、最近の看護 実践では多く取り上げられるようになってお り、その 1つの試みとしての wc を当病棟で も取り入れている。しかし、依然患者は医療 者に対して受け身で、医療者から一方的に愚 者に働きかける関係が根強く残っている。そ のため愚者主体性の実践的な試みがどこまで 有効に機能するのか、現状ではきわめて難し いといわれている。当病棟でも難しい現状で あるが、その難しい中でも患者が主体となり 話しやすい環境調整が重要であると考える。

wc はいまだ未知数である。今後も wc を 継続し試行錯誤しながら、愚者の主体性を引

き出す愚者中心のカンファレンスを行えるよ うに、積極的に取り組んでいく必要があると 考える。

羽.結論

1.  W C

の実施に対して愚者は、賛成であっ た 。

2.

導入時の方法では愚者のプライパシ}が 配慮できていなかったが、愚者の意見を 反映し、患者自身が選択できる方法を配 慮、したことで患者の満足度に繋がった。

引用・参考文献

1) 

)11

口孝泰:ベッドまわりの環境学,第 1 版,医学書院,

49

, 

1999. 

2)

川島みどり:看護カンファレンス,第

1

版,医学書院,

11

22

199

1 .  

3) 中村麻子他:患者が求めるウォーキング カンフアレンスの検討,第

45

巻日農医誌,

‑9

, 

1996. 

A

参照

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