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能動型磁気浮上免震システムの検討

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Academic year: 2021

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能動型磁気浮上免震システムの検討

知能制御工学研究室 河岡東次郎

1. 緒言

日本は地震大国であり,大地震に対する対策が必要 不可欠である.従来の方式では地盤と対象物(建築物)

が支承材等を介して接しているため,地盤から伝わる 振動を完全除去することは不可能である.

本研究では,永久磁石の反発力を用いて建築物を非 接触浮上させることにより,免震を行うシステムにつ いて報告する.永久磁石の反発力を用いると,その主 成分方向には安定であるが,垂直方向の運動は不安定 である.このため,これらの方向には電磁石を用いた 磁気支持を行う,能動型磁気浮上免震システムを提案 する.

2.

実験装置の概要

今回提案した実験装置は,建築物全体を浮上物とし,

非接触支持することで地震動を遮断し,浮上物体の位 置を常に同位置に保つことである.ただし,コストや 電磁石コイルの発熱などの問題から,通常時は永久磁 石の反発力

1

つで浮上方向のみ非接触支持を行ってい るものとし,水平面内の位置は機械的に支持している.

地震発生時には水平面内の支持を機械的なものから電 磁石を用いた完全な非接触支持を行う.図

1

に実験装 置を示す.今回の実験装置の浮上重量は

10kg

とした.

3.

浮上用ネオジム磁石の解析

永久磁石は,空隙が

10mm

の時に浮上重量

10kg

を 支持できるものを選定した.また,反発浮上中に磁石 が横にずれたときの力,回転したときのトルクなどを 磁界解析ソフト“JMAG”を用いて求めた.解析のモ デルと結果を,図

2

に示す.これより,磁石形状は

50mm×50mm,厚さが 10mm

のものを選定した.

4.

電磁石の解析

次に,電磁石に関しても磁界解析ソフト“JMAG”

を用いて解析を行った.今回の実験装置では,最大振 幅を

5mm

としている.先の解析結果より,それに伴 う水平方向の力が最大で

20N

程度であるため,この

2

倍程度の磁力を発生させることができる電磁石を検討 した.解析のモデルと結果を,図

3

に示す.これより,

未定の値としていたものを,D=95mm,d=75mm,

t=12mm

と決定した.

5.

緒言

本研究では,永久磁石の反発力を用いて建築物を非 接触浮上させる免震システムについて考察を行った.

今後の課題としては,このシステムの妥当性を実際の 制御実験を通して検証していくことである.

1.実験装置

2-1.永久磁石 図 2-2.永久磁石の反発力

2-3.磁石の横ずれ力 図 2-4.磁石の反トルク

3-1

.電磁石 図

3-2

.電磁石の鋼板吸引力 文献

(1)

東北大学津田研究室,“超電導バルク体の免振応用 に関する研究”.

http://www.ecei.tohoku.ac.jp/hamajima/study/06bulk.pdf

(1/30アクセス)

(2)

中田高義,伊藤昭吉,河瀬順洋“交直電磁石の設計 と応用”,森北出版(1991),170pp.

Electro magnet

Prop stick Steel plate

Permanent magnet

Laser variation system

Aluminum board

参照

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