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目次
ペナントレースから紐解く!!トレードシステムの実際
勝率と損益レシオから読み取るシステムの真実
講師紹介
氏名 : 杉本 貴秀
出身 : 兵庫県
株式会社CIT 代表取締役 関西大学大学院商学研究科にて国際マーケティングを学ぶ ●2003年 有限会社DBオフィスを創業。人材・通信・飲食等様々なビジネスを 手がけ、順調にビジネスを発展させる。 ●2009年 システムトレードソフトの開発・サポートを専門的に行う企業とし て株式会社CITを設立。 現在は日経225先物・FX等の自動売買ソフトの企画・販売を手がける側ら、 証券会社主催のセミ ナーへの講師活動、FX攻略.com等の専門誌・WEBメディアにて資産運用に関するコラムの掲載等を 行っている。4
ここだけは抑えておきたい
システムトレードの基本
ここだけは抑えたいシストレの基本
当然のことながら、世間に出回っているロジックはその特性や運用成績等の情
報が公開されております。公開されている情報が正確かどうかという問題もあ
りますが、仮に公開している情報が正しいと仮定したとしても、
実際に運用を
行った場合、本当に公開されているパフォーマンス通りに推移するとは限り
ません。
さらに、公開されている情報は専門用語で説明されており、単純に複数のロジ
ックの性能を比較しようとしても、どの点に着目
すればいいのか判らない方も大勢いらっしゃるか
と思います。
まずはロジックの性能を比較するにあたり、基本
となる項目を確認しておきましょう。
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取引回数の重要性
総取引回数とは、期間中に取引されたトレード回数の合計を指します。トレード手法(デイトレー ド・スイングトレード等)によっても変わってきますが、最低100回程度のトレード回数があるか どうかを確認してください。これは、システムトレードにおいて、大 数 の 法 則 を 働 か せ る
ことが、システムを機能させる上での大前提となっているからです。 例えばコイントスで裏表を当てるゲームをしたとします。コインを投げ、表が出 る確率も裏が出る確率も1/2です。このとき、コイントスの試行回数を限りな く増やすと、数回投げた時点では確率に偏りがあっても、数万回投げた時点での 確率は限りなく50%に近くなります。一部だけ見たときには偏りがあっても、 全体としてみれば試行結果は各事象の起きる確率によって支配されているのです。大数の法則とは?
取引回数の重要性
つまり、「試行回数が多いほど実態の信憑性が増す」という事が言えます。 仮にトレード回数10回で勝率80%のバックテスト結果が得られたとします。 ですがこの場合、更に検証期間を長くし、トレード回数を増やして検証する必要があります。 “木を見て森を見ず”では、本当のシステムトレードの能力を測ったことにはならないのです。 難しく考える必要はありません。バックテストで得られた結果が、何回のトレードでの結果なのかを 把握するだけです。“トレード回数が多ければ多いほど、得られた結果がシステムの能力に近づく” と解釈して下さい。最大ドローダウンとは?
最大ドローダウンとは、ある期間の運用において資産が最大になったところから下落を
はじめ、再び資産の最大値を更新した幅の中で一番大きな箇所を指します。この値を把
握することにより、
ロジックで運用を行うにはどれくらいの元本を用意しなくてはなら
ないか?
という目安を知ることが出来ます。
なお、
CIT社では精神的負担を考慮し、
最大ドローダウンの3倍の値を運用元本としてご
用意
頂くことを推奨しております。
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勝率と損益レシオ
実は勝率と損益レシオには深い関係があります。では、最初に勝率を上げていくとどうなるかを見てみ ましょう。「勝率を上げる=負けを少なくする」という意味になります。ですので勝率を上げる方法は 1:利益が出たらすぐに利食いをする 2:損失が出てもなるべく利益が出るまで我慢する これで負けを少なくする事ができます。ですがこれでは損大利小になることが安易に想像出来るで しょう。勝率と損益レシオ
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逆に、損小利大のシステムを作ろうとすると、勝率が低くなる傾向にあります。
つまり、勝率・損益レシオがともに高いシステムは、過剰最適化の可能性があり、
バックテストのデータの場合、特に注意してシステムを検証する必要があります。
最適化と過剰最適化
自動売買システムを作成する際に、過去の値動きを基に運用結果を良くなるよう
に設定することを最適化と言います。
例)2本の移動平均線が交差するとき、エントリーする システムがあったとします。 移動平均線のパラメーターを次々に変更し、最もパ フォーマンスがよくなるように値を設定する。これ も最適化となります。最適化の作業自体は、過去のデータを分析し、システムを構築するにあたり非
常に重要な作業ですが、過度の最適化は実運用を行う際、全く役に立たないシ
ステムとなるケースが多いので注意が必要です。
優秀なロジックの判断基準
では、実際にどのようなシステムが“良いロジック”と言えるのでしょうか?
残念ながら、そこに定義はありませんが、
勝率は50%以上、損益レシオは1以上ある
このようなロジックであれば、将来において資産を増やす期待が持てるシステ
ムとなります。仮に勝率55%・損益レシオ1.5というロジックであれば、
優秀なシステムという事ができるでしょう。
ただし、こちらはバックテストの結果ではなく、実運用結果での成績が上記の
ような値を示す場合であり、バックテストの成績がいくら良くても実際の運用
において同等の性能を発揮するとは限らないので注意が必要です。
ペナントレースとトレードシステム
投資において
「長期的に勝つこと」
と
「短期的に勝つこと」
の間には、明確な違いがあ
ります。たとえば、「今日のFX取引において○○万円勝たないといけない!」というの
は、投資ではありません。それは為替市場を使った「ギャンブル」に過ぎないのです。
短期的な利益を追い求める方は、たとえラッキーで一時的に儲かったとしても、長期的
に投資を続けるなかで、必ずドカンと負ける時がやってきます。
ギャンブルとは、長期的には参加者が負ける仕組みになっているのですから。しかも相
手はプロのトレーダーがひしめく市場です。
プロ相手にギャンブルで勝とうなんて無謀
だと思いませんか?
では長期的な投資はどうなのか。ここではもちろん全勝する
ことは出来ません。というよりも、
最初から負ける可能性も
計算に入れている、というスタンスが適切
でしょう。投資に
おいて、
勝つ場合と負ける場合の割合が、どのぐらいになる
のかという投資戦略を立て、それをコントロールしていく
の
が長期的な投資における正しいスタンスなのです。
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