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空き空間活用によるにぎわいの創出 -佐賀市呉服元町における近年の取組みを対象として- [ PDF

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Academic year: 2021

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3-1 対応しており,店内に椅子を置くと客の回転率が下がるため,設けら れていなかった。当時は,商店街の青年部で毎晩商店街組合の事務所 に集まり,祭りの企画会議を行っていた。年に 2 回,バスで他の商店 街の視察に行くのが楽しみだった。近年は自分の持ち物件に若者が 入ってきて喜びを感じている。

空き空間活用によるにぎわいの創出

 佐賀市呉服元町における近年の取組みを対象として -竹添 美慧 1. はじめに 人口減少時代において , 全国的に市街地の衰退がみ られており , 行政や民間企業によって様々な対策が実 施されている。本研究対象地である佐賀市呉服元町 地域も,1960 年代には佐賀市でも中枢の商店街とし て , 周辺地域と連続してアーケード街を形成していた が ,1990 年以降 , 空き地・空き店舗といった空き空間 が増加した。その後,2011 年以降に空き空間活用の取 組みが行われ ,2015 年には営業店舗数が再び増加に転 じている(図 1)。  本研究では , まず商店街組合が結成された 1960 年代 における店舗の特徴を明らかにする。次に ,2010 年代 の空き空間活用の取組み及びその後の利用実態 , 更に 近年増加傾向にある新しい店舗業態の分析を通して , 近年創出されつつある新しいにぎわいに関して考察す ることを目的とする。 2.1960 年代の商店街  対象地区では , 江戸時代の旧街道を基盤に商店街が 形成された。1960 年代になると , 商店街の店主が結託 して商店街組合を結成 , アーケードを建設した。また 1966 年からは夏期に銀天夜市と呼ばれる夏祭りを企画 し , その後もカラー舗装道路やイベント広場の建設を 行った。こうした商店街組合によるハード・ソフト事 業によって , 商店街には佐賀市内外から多くの買い物 客が訪れていた ( 図 2,3)。  つまり ,1960 年代における商店街の店主は , 商店街 そのものに人を誘致する事に力を入れていたといえ る。それは街中の通りを歩く人によってにぎわいが生 まれ,街全体の活力となる構造があったからだ。店主 たちは , 通りを歩く人が増加することが自身の店舗の 利益に繋がると考え , 買い物客の消費活動を促すよう 回転率を重視し,商品が手前でレジが奥という店舗空 間を設えていた。 3. 空き空間活用の取組み 3-1. 商店街の衰退と新たな担い手  1980 年代から郊外店舗の開業などを背景に , 商店街 の店舗数が減少した。そこで 1990 年以降,市役所や商 図1 呉服元町地域と周辺状況 (2015 年 ) 図2 1960 年代の呉服元町 呉服元町の商店街は,1963 年に佐賀 市内 3 番目となるアーケードを完成さ せた。1966 年からは夏の夜,アーケー ド内で銀天夜市祭という夏祭りを始め た。路上に露店を並べ,特設ステージ での歌謡ショーや将棋大会を開催。商 店主が「人がごった返しすぎて事故が 起きないか心配」と思うほど大盛況だっ 出典:佐賀商工会議所 100 年史 図3 江戸期創業の饅頭屋 江戸期から創業している饅頭屋。現 店主は 9 代目にあたる 70 代の男性。18 歳のときから働いている。 1960 年 代 に は 職 人 を 8 名 雇 っ て い た。店内は今よりも広く,和菓子・洋 菓子を,「置けば置くだけ売れた」と振 り返る。店主はカウンターの奥で客と た。また,当時は「呉服町で店を出せたら一人前」といわれており, テナントから退去する際も,すぐ次の出店者希望者が現れ,1 日の空 きも生じなかったという。 県庁方面 旧商店街範囲 歩行者専用道路 ( 旧アーケード ) 空き空間活用プロジェクト 2011 年以降の新しい店舗 ①2011-12 年「わいわい !! コンテナ1」 ②2012 年  「わいわい !! コンテナ2」 ③2013 年  空き地を芝生の原っぱに ④2014 年  コワーキングスペース「COTOCO215」 ⑤2015 年  空き地を芝生の原っぱに  イベント 広場 饅頭屋 ※図 12 での拡大範囲 ⑥2012 年  カフェ+ギャラリー ⑦2012 年  ラーメン屋 ( 新築 ) ⑧2013 年  Jリーグのスポーツバー ( 新築 ) ⑨2014 年 NPO 町歩き案内所+シェアハウス ⑩2014 年  プリントTシャツショップ ⑪2014 年  ファブラボ ⑫2015 年  農産物・加工品販売店 ⑬2015 年  ハンドメイド雑貨屋 0 30m

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3-2 図 4 わいわい !! コンテナ1〈図 1 ①〉 図 5 わいわい !! コンテナ 2〈図 1 ②〉 工会によって , 活性化事業として駐車場・駐輪場の整 備や集客イベントが実施された。しかし店舗数の減少 は止まらず,2008 年に商店街組合が解散した。2010 年 には,呉服元町地域の空き店舗率は 50.9%にまで達し た。  転機は 2010 年,従来の市役所や商工会による対策 が時間がかかるとの反省を元に,市役所や商工会から 独立する形で仕掛けづくりの「佐賀市街なか再生会議 <2010 年~ >( 以下再生会議 )」と,運営を担う「特定 非営利組織まちづくり機構ユマニテ佐賀 <2009 年~ >( 以下ユマニテ )」が誕生したことである。これに よって従来の対策とは異なり,迅速な取組みを実施で きる体制が整った。 3-2. 街の「基礎体力」を高める居場所づくり  まず,再生会議では,座長を務める建築家の西村浩 氏が,イベントでの一時的な集客ではなく,「街の基 礎体力を高める」必要があるとして,日常的に人のい る状態をつくりだすことを目標に掲げた。そのために, 空き地をコンテナと芝生とデッキによって広場化した 「わいわい !! コンテナ1( 以下コンテナ 1)」を設置し た ( 図 4)。人が滞在しやすくなる環境を創り出すため, コンテナにはライブラリー機能が設けられている。コ ンテナ 1 は 8 ヶ月間の社会実験の後,「わいわい !! コ ンテナ2( 以下コンテナ 2)」へと引き継がれた。  コンテナ 2 は呉服元町の旧アーケード沿いの空き地 が選定されている。実際にライブラリーでの使われ方 を見ると,小学生から若い男性・年配者まで様々な年 齢層の人が雑誌や漫画を読む光景が見られる。また, 通常の図書館とは異なり,読書に加えてより自由度の 高い使い方がなされている。例えば,女性が,コンテ ナに置いてある雑誌を眺めながら,その場で実際に手 芸を行うといった様子も見られた ( 図 6)。このように ライブラリーは,老若男女から思い思いの過ごし方を できる場所として利用されている。  また,コンテナ2ではコンテナ 1 からの機能変更と して新規に無料で借りられる交流スペース,チャレン ジショップ利用が可能なコンテナが追加されている。 交流スペースは,スタッフに会わずとも立ち入りが可 能であり,そのため小学生男子からは気軽に入って騒 げる場として利用されている。また女児や親子連れか らは腰を下ろしてくつろげる場として利用されていた ( 図 7)。このように,交流スペースは,ライブラリー よりも更に多様な過ごし方を許容する場を提供してい る。 コ ン テ ナ 1 は,2011 年 6 月 か ら 2012 年 2 月 ま で, 駐 車 場 を 借 り 上 げ設置された。通りに対して芝生と デッキとコンテナが連続して配置さ れ,コンテナ内には雑誌や絵本・漫 画 231 種類を取り揃え,水やコーヒー をセルフサービスで提供していた。 ライブラリーは午前中は常連の利用 者が多く,学校が終わる午後には小 学生が多く訪れる。小学生の多くは水 筒持参で,飲み物を飲みながら漫画や ゲームを行っている。座らずにたった ままゲームを行う男子小学生も多い。 頻度は少ないが,勉強道具を持ち込ん 交流スペースは男子小学生にとって 最も人気の高い遊び場所となってお り,コンテナ2に自転車で乗り付ける とまず最初に交流スペースを確認する 様子が頻繁に見られる。あいている と,やったぜとばかりにあがりこみ, 思い思いの体勢で持ってきた携帯ゲー 図 6 多様な使い方がされるライブラリー〈図 5 a〉 で勉強している中学生も見られる。この日は,手芸雑誌を眺めながら, 羊毛フェルトで実際に手芸作品を制作する姿が見られた。その数十分 後,男性が,ふらっと訪れると雑誌を片手に数十分滞在,元来た道を 引き返していく様子が見られた。 ム機を始める。一方で,親子連れや女子小学生はカーペットにぺたん と座り込んで,設置された絵本やおもちゃで遊ぶ様子が見られる。 また,2015 年 12 月現在7種類のサークルが活動場所として利用し ている。その中のエコクラフトサークルは,当初コンテナ 2 に歌のサー クルの参加者として訪れていた女性が,他のメンバーに依頼されて始 め,現在は毎週佐賀市外から車で通って講師をしている。また,2 ヶ 月前まで客として訪れていた主婦が,アクセサリー製作ワークショッ プを開催することもみられた。  チャレンジショップは,申込書の 提出と安価な利用料 ( 売上げの 5%の 支払い)で出店が可能。 この日は,女性がハーブでポプリを つくって販売を行っていた。植物関連 の職業についていた関係で,ガーデニ ングに興味を持ったという。2015 年 メディアでチャレンジショップの存在を知り,自分の趣味を見せるよ い機会になればと思い,出店を申し込んだ。以来,この 1 年で 4 回出 店している。客との会話からニーズをくみ取り,商品を増やしていく ことにやりがいを感じている。 c d b a クリーク 旧アーケード( 歩 行者専用道路) 倉庫 自動販売機 レンタサイクル 芝生 デッキ a:ライブラリー b:交流スペース c:チャレンジショップ d:トイレ 0 5m N 周辺図書館で 扱っていない雑誌 水とお湯(無料)、 コーヒー(100円) 絵本・漫画 靴を脱いであがる フライヤー 雑誌と漫画 約200種類 スタッフ席 図 7 活動主体の生まれている交流スペース〈図 5 b〉 図 8 店主を育てるチャレンジショップ〈図 5 c〉

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3-3  つまり,コンテナ 2 は,人々の目的となる雑誌等を 用意することで来訪者を集客し,また,新たに設けら れた交流スペースによって,複数人での気兼ねない利 用も可能となり,多くの利用者をひきつけている。 3-3.「プレイヤー」を発掘する活動の場づくり  こうして,人が集まる状況が生まれてきた中で,コ ンテナ 2 の運営を担うユマニテの伊豆哲也氏は,次の 段階として,交流スペースやチャレンジショップでの 主体的な活動を展開する「プレイヤー」を生み出す必 要性を感じるようになった。  そこで,ユマニテ自身が企画するイベントを極力減 らし,代わりに来訪者へのワークショップ開催の呼び かけや,自主活動に関心を持ちうる個人・団体への情 報発信に取り組んでいる。それによって,コンテナ 2 でのサークル活動を目的とした利用者が他のサークル を設立する等,利用者の自己実現のニーズを喚起し, 地域内外から自主的な活動が生まれ始めている ( 図 7)。  チャレンジショップは,特に主婦層から自分の趣味 やこだわりを地域に開く場として好まれている。その 利用状況をみると,2015 年には 40 回の出店者があり, そのうち 24 回はリピーターによる出店であったことか らも,コンテナ 2 が活動の場所として受け入れられつ つあるといえる ( 図 8)。  2014 年には,西村氏自身もプレイヤーとして地域へ の参画を決意し,コンテナ 2 の通りへ , 自身の設計事 務所の佐賀支店として「COTOCO215」を設立した ( 図 9)。そこはカフェとシェアオフィスが併設されており, シェアオフィスには,家具デザイナーやカメラマン等 フリーランスの仕事人が入居している。  COTOCO215 ではコンテナ2でみられる趣味の延長線 上として商いを行っている人たちに比べ,より専門的 な職能を持つ人々の活動を促進している。COTOCO215 が通りの端部に誕生した結果,通りに多様なプレイ ヤーが集中している状態となっている。  以上をふまえると,コンテナ 2 では,自己実現のた めのスタートが切りやすい環境を周知させることで, 活動や商いの主体となるプレイヤーを外部から誘致す るための核となる場所として機能している。また, COTOCO215 の開設によって,ビジネスの担い手となる プレイヤーをも育成可能な環境が整ったといえる。 4.新たなにぎわいの誕生 4-1.「匂い」のする通りへの集中戦略   伊豆氏は,多様なプレイヤーが狭い範囲に集中する ことが,更なる新たな活動主体をひきつけると考える。 図 9 COTOCO215〈図 1 ④〉 c d b a e a:カフェ・シェアオフィス自由席 b:シェアオフィス固定席 c:N氏事務所  d:ミーティングスぺース e:テラス席 0 5m N ホッチキス・ カッターなどの工具 固定席: 月額28000円 (光熱費込) 外壁に描かれたカフェメニュ フライヤーと書籍 書籍は貸し出し可能 一面ガラス張りで 通りから作業風景が よく見える プリンター コンテナ 2 と COTOCO215 の誕生より,現在の呉服元町 はその可能性,何らかの面白いことができると感じさ せる「匂い」のする状態であると判断し,更なるプレ イヤーを誘致し始めた。そのため,出店相談を受けた 際,例えばコンテナ 2 でのチャレンジショップ経験後, 本格出店を考える店主に対して,通りの空き店舗を斡 旋,出店を奨励している。 4-2.空き店舗を活用する新しい店主  その結果,特に 2014 年以降旧商店街の空き店舗へ, この地域で従来見られなかった,プリント T シャツ ショップ(図 10)やハンドメイド雑貨屋 ( 図 11) といっ 図 10 プリント T シャツショップ〈図 1 ⑩〉 店主は 1 歳の子どもの母親。出産を機に退職。その後子どもを保育 園に預けて職場復帰するよりは子どもを見ながら働ける職場環境を望 み,自分で店を開くことにした。店舗改装時には,子どもを背負って ペンキを塗る様子も見られた。店内にはベビーベッドが置かれ,訪れ 元ダンサーの男性 2 人が営んでいる。10 代の頃から起業の夢を持っ ており,この店舗は前面が歩行者専用の通りだったことと,大家さん の人柄のよさに一目惚れし,契約した。築 100 年になる建物を,全面 開放できるように改装し,天気のいい日は扉を開け放している。通り からアメリカ製のシルクスクリーン機が見えるため,通りがかった子 どもから「これは何?」と声かけられることもある。Tシャツの注文は, ダンス関係者や学祭用の発注・行政関係者からが多い。 店舗へはダンス仲間や近隣の大学 生や高校生が遊びに訪れる。その際 は,店内だけでなく店舗前に置かれ たベンチや向かいの店舗のデッキ路 上等,様々な場所で話している様子 が見られ,一見すると仕事の打ち合 わせなのか友達が来ているのかどう かわからない。 たお客さんや地域の商店主が子ども をあやすこともある。 この日は,近所の饅頭屋の商店主 が仕事帰りにやってきて,ヨチヨチ 歩いている子どもと目が合うと笑顔 を浮かべて近寄り,窓越しにひたす ら手を振っていた。 図 11 ハンドメイド雑貨屋〈図 1 ⑬〉 西村氏の事務所のスタッフが 2 名常駐しており,ガラス越しに作業 の様子が見える。カフェは,薬膳料理が中心で,若い女性客から会社 員まで,様々な人が訪れる。シェアオフィスには,佐賀市内外から集まっ た 8 名の入居者がいる。また,スタッフと知人が主催となり,月に数 回デッキで,野菜や雑貨を販売するマルシェが開催されている。

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3-4 た,工房を併設する店舗が誕生している。これらの店 舗は,店主の居場所を通りに開く工夫が見られる。ま ず,どちらの店舗も通りに対してガラス張りであり, 店内に配置された作業工具や,店主の作業風景が見え るという特徴がある。このため,店主と通行人が会釈 をしたり,手を振ったりする交流が生まれていた。新 しい店舗では,従来の店舗のカウンターが店の奥に位 置していたことと比較して,店主の居場所が通りと近 くなっている。それにより,窓越しのコミュニケーショ ンが可能になっているのである。  更に,プリント T シャツショップでは,店舗の前に ベンチが置かれており,知り合いが訪れた際,座って 会話する様子が多く見られる。また,店主は自身の店 舗のみならず . 店舗周辺を居場所として利用している 様子も見られた。  以上より,従来の店舗では隠す行為としてみなされ てきた作業の様子を,あえて見せる新規店舗が開業し ており,更に店主が自身の居場所を店舗周辺に広げる ことで,通りから見て常に人の気配と活動が感じられ る状態が生まれている。 4-3. 通りでのにぎわい  続いて,地域全体を見ると,旧アーケードの通りへ はユマニテや市の働きかけによって西村氏の設計した 飲食店が新築されている ( 図 12 ⑦⑧ )。新築された建 物にはいずれも,コンテナ 2 と同様に芝生とデッキが 用いられている。また,通り沿いにある空き地を地権 者からユマニテが借り上げ,芝生を張ることで,誰も が自由に立ち入り可能な原っぱをつくる取組みも実施 された ( 図 12 ③⑤ )。こうして通りに集中的に原っぱ やデッキが作られた結果,観察調査では通り全体が子 ども達にとっての遊び場所となっていた ( 図 12)。子 ども達はコンテナ 2 を目的に通りを訪れているものの, 古くからの店舗や,新しく作られたデッキ・原っぱを 行き来する中で,店主や道で滞在する人との,交流の 機会が生まれている。また,コンテナ 2 を目的に訪れ た来街者が,原っぱで開催されているイベントに立ち 寄る等の利用もみられた。  この通りでは,コンテナ 2 や COTOCO215 に加え,デッ キや原っぱ等,外部での滞在可能な空間が設けられて おり,更に日常的に様々な活動を行うプレイヤーが滞 在していることから,通行人とプレイヤーが出会う機 会がある。つまり,通りから人の活動を体感できるこ とが,現在生みだされているにぎわいであり,また, そこから連鎖的に,挨拶やイベントへの参加等,更な る行動や活動が発生する状況がもたらされている。 5.まとめ  佐賀市呉服元町における空き空間活用の取組みは , 段階的に行われていた。まず,街の基礎体力を高める ため,コンテナを用いて居場所がつくられた。次に, 日常的な活動の場づくりを積極的に行い,活動主体と なるプレイヤー発掘に務めた。その結果,商店街時代 には見られなかった,消費活動以外の活動が発生し, 新たな店主をひきつける要因となっている。その点を ふまえ再生計画では,更に集中的に地域へのプレイ ヤー誘致に取組み,結果として,通りに対して自身の 活動を開きつつ,営業を行う店主が集まっている。よっ て,通りから常に人々の活動を感じることができると いう,新しいにぎわいが創出されているのである。 <参考資料> ・佐賀市 2011『佐賀市街なか再生計画』 ・佐賀市 2012『平成 23 年度佐賀市街なか再生プログラム推進業務報告書』 図 12 通りを使って遊ぶ小学生 (12 月 13 日 ( 日)11 時 -16 時 半 ) 0 6m 1) いつもの3人で 自転車にのって やってくる 2) コンテナスタッフ からバドミントンセッ トを借りて芝生で遊 ぶ 3) 使われていない交 流スペースにあがっ て携帯ゲーム 4) 自転車で移動途中 にお饅頭を買いに立 ち寄る 5) 買ったお饅頭を原 っぱのベンチで並ん で食べる 6) 友達も合流して6 人で、1980年代に建 てられた広場を中心 に追いかけっこ 7) ラーメン屋のデッ キに座ってしばらく おしゃべり 8) コンテナスタッフ にこんにちはと挨拶 して、漫画を読む 靴屋 (1946 ~ ) プリントTシャツ ショップ ⑧スポーツバー (2013 ~) ⑤原っぱ (2015 ~ ) ③原っぱ (2013 ~ ) ⑦ラーメン屋 (2012 ~ ) イベント広場 (1982 ~ ) 婦人服店 (1947 ~ ) 饅頭屋 ( 江戸期~ ) 婦人服店 (1939 ~ ) 化粧品店 (1972 ~ ) ハンドメイド 雑貨屋

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