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国語-問題(PDF:838KB)

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(1)

平成

年度大阪府

大阪市

堺市

豊能地区公立学校教員採用選考テスト

 

解答についての注意点

1   解答用紙は、マーク式解答用紙と記述式解答用紙の2種類があります。 2    大 問 1~ 大 問 3に つ い て は、 マ ー ク 式 解 答 用 紙 に、 大 問 4、 5に つ い て は、 記 述 式 解 答 用紙に記入してください。 3    解答用紙が配付されたら、まずマーク式解答用紙に受験番号等を記入し、受験番号に対応する 数字を、鉛筆で黒くぬりつぶしてください。    記述式解答用紙は、全ての用紙の上部に受験番号のみを記入してください。 4    大 問 1~ 大 問 3の 解 答 は、 選 択 肢 の う ち か ら、 の 欄 に あ る 数 字 のうち一つを黒くぬりつぶしてください。     例 え ば、 「 解 答 番 号 は 1 」 と 表 示 の あ る 問 題 に 対 し て、 「 」 と 解 答 す る 場 合 は、  解答番号 の欄に並んでいる             の中の     を黒くぬりつぶしてください。 5    間違ってぬりつぶしたときは、消しゴムできれいに消してください。二つ以上ぬりつぶされて いる場合は、その解答は無効となります。 6   その他、係員が注意したことをよく守ってください。 指示があるまで中をあけてはいけません。

(2)
(3)

    次の (1)~ (4)の問いに答えよ。   (1)  次の文章は、 平成 29年3月に告示された「小学校学習指導要領」並びに「中学校学習指導要領」 の「国語」の「第1   目標」である。あとのア、イの問いに答えよ。     「小学校学習指導要領」   国語   第1   目標   言葉による見方・考え方を働かせ、 A を通して、 B 資 質・能力を次のとおり育成することを目指す。 (1)  (     ①    )に必要な国語について、その特質を理解し適切に使うことができるよ うにする。 (2)  (      ①     ) に お け る 人 と の 関 わ り の 中 で 伝 え 合 う 力 を 高 め 、 思 考 力 や 想 像 力 を 養 う 。 (3)  (     ②    )を認識するとともに、 (    ③    )、国語を尊重してその能力の向上 を図る態度を養う。     「中学校学習指導要領」   国語   第1   目標   言葉による見方・考え方を働かせ、 A を通して、 B 資 質・能力を次のとおり育成することを目指す。 (1)  (     ④    )に必要な国語について、その特質を理解し適切に使うことができるよ うにする。 (2)  (      ④     ) に お け る 人 と の 関 わ り の 中 で 伝 え 合 う 力 を 高 め 、 思 考 力 や 想 像 力 を 養 う 。 (3)  (     ⑤    )を認識するとともに、 (    ⑥    )、国語を尊重してその能力の向上 を図る態度を養う。    ア   空欄A、Bに当てはまる語句として正しい組合せはどれか。 から一つ選べ。     解答番号は 1       A   言語活動     B   国語で正確に理解し適切に表現する       A   言語活動     B   筋道立てて考え国語で伝え合う       A   言語活動     B   我が国の言語文化に親しみ国語を理解したりする       A   探究活動     B   筋道立てて考え国語で伝え合う       A   探究活動     B   国語で正確に理解し適切に表現する

(4)

   イ   空欄①~⑥に当てはまる語句として正しい組合せはどれか。 から一つ選べ。     解答番号は 2       ①   日常生活     ②   言葉がもつよさ       ③   言語感覚を養い、国語の大切さを自覚し        ④   社会生活     ⑤   言葉がもつ価値       ⑥   言語感覚を豊かにし、我が国の言語文化に関わり       ①   日常生活     ②   言葉がもつよさ       ③   言語感覚を豊かにし、我が国の言語文化に関わり       ④   社会生活     ⑤   言葉がもつ価値       ⑥   言語感覚を磨き、我が国の言語文化の担い手としての自覚をもち       ①   社会生活     ②   言葉がもつ価値       ③   言語感覚を養い、国語の大切さを自覚し        ④   日常生活     ⑤   言葉がもつよさ       ⑥   言語感覚を磨き、我が国の言語文化の担い手としての自覚をもち       ①   社会生活     ②   言葉がもつ価値       ③   言語感覚を養い、国語の大切さを自覚し       ④   日常生活     ⑤   言葉がもつよさ       ⑥   言語感覚を豊かにし、我が国の言語文化に関わり       ①   社会生活     ②   言葉がもつよさ       ③   言語感覚を豊かにし、我が国の言語文化に関わり       ④   日常生活     ⑤   言葉がもつ価値       ⑥   言語感覚を磨き、我が国の言語文化の担い手としての自覚をもち   (2)  次 の 文 章 は、 「 高 等 学 校 学 習 指 導 要 領 」( 平 成 21年 3 月 告 示 ) の「 国 語 」 の 目 標 で あ る。 空 欄 A ~Cに当てはまる語句として正しい組合せはどれか。 から一つ選べ。    解答番号は 3   国 語 を 適 切 に 表 現 し A に 理 解 す る 能 力 を 育 成 し、 伝 え 合 う 力 を 高 め る と と も に、 思 考 力 や 想 像 力 を 伸 ば し、 B を 豊 か に し、 言 語 感 覚 を 磨 き、 C に対する関心を深め、国語を尊重してその向上を図る態度を育てる。       A   正確     B   表現力     C   伝統文化       A   正確     B   心情      C   伝統文化       A   的確      B   表現力     C   伝統文化       A   的確     B   心情      C   言語文化       A   的確     B   表現力     C   言語文化

(5)

  (3)  「 幼 稚 園、 小 学 校、 中 学 校、 高 等 学 校 及 び 特 別 支 援 学 校 の 学 習 指 導 要 領 等 の 改 善 及 び 必 要 な 方 策 等 に つ い て( 答 申 )」 ( 平 成 28年 12月 21日   中 央 教 育 審 議 会 ) の「 第 2 部   各 学 校 段 階、 各 教 科 等における改訂の具体的な方向性」の「第2章   各教科 ・ 科目等の内容の見直し」の「1   国語」 ( 以 下、 「 答 申 」 と い う )、 「 中 学 校 学 習 指 導 要 領 」( 平 成 29年 3 月 告 示 ) の「 国 語 」( 以 下、 「 新 し い 学 習 指 導 要 領 」 と い う )、 「 中 学 校 学 習 指 導 要 領 解 説   国 語 編 」( 平 成 29年 7 月 ) の「 第 1 章   総 説 」 の「 2   国 語 科 の 改 訂 の 趣 旨 及 び 要 点 」( 以 下、 「 新 し い 学 習 指 導 要 領 解 説 」 と い う ) に 関 するあとのア~ウの問いに答えよ。     ア   次 の 文 章 は、 「 答 申 」 の う ち、 「( 1) 現 行 学 習 指 導 要 領 の 成 果 と 課 題 を 踏 ま え た 国 語 科 の 目 標 の 在 り 方 」 の「 ② 課 題 を 踏 ま え た 国 語 科 の 目 標 の 在 り 方 」 の 一 部 で あ る が、 ─ ─ 線 部 に つ い て は 誤 り が 含 ま れ て い る も の が あ る。 ─ ─ 線 部 の 語 句 に つ い て 正 し い も の を ○、 誤 っ て いるものを×とした場合、 正しい組合せはどれか。 から一つ選べ。解答番号は 4   こ れ か ら の 子 供 た ち に は、 創 造 的・ 論 理 的 思 考 を 高 め る た め に、 「 思 考 力・ 判 断 力・ 表 現力等」の「情報を多面的・多角的に精査し構造化する力」がこれまで以上に必要とされ る と と も に、 自 分 の 感 情 を コ ン ト ロ ー ル す る こ と に つ な が る 「 自 分 が 用 い る 言 葉 に 対 す る メ タ 認 知 す る 力 」 や、 他 者 と の 協 働 に つ な が る 「 自 分 と 相 手 の 考 え を 比 較 し、 ま と め る力」 など、三つの側面の力がバランスよく育成されることが必要である。   また、より深く、理解したり表現したりするためには、 「情報を編集 ・ 操作する力」 、「新 しい情報を、既に持っている知識や経験、感情に統合し構造化する力」 、「新しい問いや仮 説 を 立 て る な ど、 既 に 持 っ て い る 考 え の 構 造 を 転 換 す る 力 」 な ど の 「 考 え を 形 成 し 深 め る力」 を育成することが重要である。         ×      ○      ○         ×      ×      ○         ×      ○      ×         ○      ×      ×         ○      ○      ×

(6)

   イ   次 の 各 文 の う ち、 「 新 し い 学 習 指 導 要 領 解 説 」 の「 ( 1) 目 標 及 び 内 容 の 構 成 」 に 示 さ れ て い る内容として正しいものを○、誤っているものを×とした場合、正しい組合せはどれか。     から一つ選べ。解答番号は 5     A   従 前 の、 「 話 す こ と・ 聞 く こ と 」、 「 書 く こ と 」、 「 読 む こ と 」 の 3 領 域 及 び〔 伝 統 的 な 言 語 文 化 と 国 語 の 特 質 に 関 す る 事 項 〕 で 構 成 し て い た 内 容 を、 話 す こ と・ 聞 く こ と、 書 く こ と、 読むことの各事項を〔思考力、 判断力、 表現力等〕に、 言葉の特徴や使い方、 情報の扱い方、 我が国の言語文化に関する各事項を〔知識及び技能〕に構成し直した。     B   「 知 識 及 び 技 能 」 に 示 す 事 項 の 指 導 に つ い て は、 「 思 考 力、 判 断 力、 表 現 力 等 」 に 示 す 事 項 の指導とは別にまとめて行うことを基本とする。     C   「知識及び技能」と「思考力、 判断力、 表現力等」の育成において大きな原動力となるのが、 「 学 び に 向 か う 力、 人 間 性 等 」 で あ り、 こ れ は 教 科 及 び 学 年 の 目 標 に お い て ま と め て 示 さ れ ている。       A   ○    B   ×    C   ○       A   ○    B   ×    C   ×       A   ×    B   ○    C   ×       A   ×    B   ○    C   ○       A   ×    B   ×    C   ○    ウ   次 の 各 文 の う ち、 「 答 申 」、 並 び に「 新 し い 学 習 指 導 要 領 解 説 」 の「 ( 2) 学 習 内 容 の 改 善・ 充 実 」 で 示 さ れ て い る、 「 新 し い 学 習 指 導 要 領 」 の 内 容 に つ い て 説 明 し た も の と し て 誤 っ て い るものはどれか。 から一つ選べ。解答番号は 6       語 彙 は、 全 て の 教 科 等 に お け る 資 質・ 能 力 の 育 成 や 学 習 の 基 盤 と な る 言 語 能 力 を 支 え る 重 要 な 要 素 で あ る た め、 「 新 し い 学 習 指 導 要 領 」 で は 語 彙 を 豊 か に す る 指 導 の 改 善・ 充 実 が 図 ら れ て い る。 こ こ で い う、 語 彙 を 豊 か に す る と は、 自 分 の 語 彙 を 量 と 質 の 両 面 か ら 充 実 さ せ ることである。       「 新 し い 学 習 指 導 要 領 」 で は、 生 徒 が プ ロ グ ラ ミ ン グ を 体 験 し な が ら、 コ ン ピ ュ ー タ に 意 図 し た 処 理 を 行 わ せ る た め に 必 要 な 論 理 的 な 思 考 力 を 身 に 付 け る「 情 報 の 扱 い 方 に 関 す る 事 項 」 が 新 設 さ れ た。 そ の 指 導 事 項 は「 情 報 と 情 報 と の 関 係 」 と「 情 報 の 整 理 」 の 二 つ の 系 統 に整理して示されている。       「 答 申 」 で は、 小・ 中 学 校 に お い て は、 文 字 の 由 来 や 文 字 文 化 に 対 す る 理 解 を 深 め る こ と に つ い て、 高 等 学 校 に お い て は、 実 社 会・ 実 生 活 に 生 か す こ と や 多 様 な 文 字 文 化 に 対 す る 理 解 を 深 め る こ と に つ い て、 高 等 学 校 芸 術 科( 書 道 ) と の 円 滑 な 接 続 を 図 る 必 要 が あ る こ と が 述べられている。       「新しい学習指導要領」 では、 各学年において、 国語科の学習が読書活動に結び付くよう 〔知 識 及 び 技 能 〕 に「 読 書 」 に 関 す る 指 導 事 項 が 位 置 付 け ら れ て い る と と も に、 「 読 む こ と 」 の 領 域 で は、 学 校 図 書 館 な ど を 利 用 し て 様 々 な 本 な ど か ら 情 報 を 得 て 活 用 す る 言 語 活 動 例 が 示 されている。

(7)

  (4)  「 中 学 校 学 習 指 導 要 領 」( 平 成 29年 3 月 告 示 ) の「 国 語 」 に お け る「 我 が 国 の 言 語 文 化 に 関 す る 指導事項」について、あとのア、イの問いに答えよ。    ア   次 の 各 文 は 伝 統 的 な 言 語 文 化 に 関 す る 指 導 事 項 で あ る。 そ れ ぞ れ の 指 導 学 年 と し て 正 し い 組 合せはどれか。 から一つ選べ。解答番号は 7     A   作品の特徴を生かして朗読するなどして、古典の世界に親しむこと。     B   音 読 に 必 要 な 文 語 の 決 ま り や 訓 読 の 仕 方 を 知 り、 古 文 や 漢 文 を 音 読 し、 古 典 特 有 の リ ズ ム を通して、古典の世界に親しむこと。     C   歴史的背景などに注意して古典を読むことを通して、その世界に親しむこと。     D   現 代 語 訳 や 語 注 な ど を 手 掛 か り に 作 品 を 読 む こ と を 通 し て、 古 典 に 表 れ た も の の 見 方 や 考 え方を知ること。     E   長く親しまれている言葉や古典の一節を引用するなどして使うこと。     F   古典には様々な種類の作品があることを知ること。         A  第 2 学 年    B  第 1 学 年    C  第 3 学 年    D  第 3 学 年    E  第 2 学 年    F  第 1 学 年         A  第 2 学 年    B  第 3 学 年    C  第 1 学 年    D  第 2 学 年    E  第 3 学 年    F  第 1 学 年         A  第 1 学 年    B  第 3 学 年    C  第 2 学 年    D  第 1 学 年    E  第 2 学 年    F  第 3 学 年         A  第 2 学 年    B  第 1 学 年    C  第 3 学 年    D  第 2 学 年    E  第 3 学 年    F  第 1 学 年         A  第 1 学 年    B  第 3 学 年    C  第 2 学 年    D  第 3 学 年    E  第 1 学 年    F  第 2 学 年    イ   次 の 各 文 は 言 葉 の 由 来 や 変 化 に 関 す る 指 導 事 項 で あ る。 そ れ ぞ れ の 指 導 学 年 と し て 正 し い 組 合せはどれか。 から一つ選べ。解答番号は 8     A   共通語と方言の果たす役割について理解すること。     B   時間の経過による言葉の変化や世代による言葉の違いについて理解すること。       A   第1学年    B   第2学年       A   第2学年    B   第3学年       A   第1学年    B   第3学年       A   第3学年    B   第1学年       A   第3学年    B   第2学年

(8)

    次の文章を読んで、あとの (1)~ (5)の問いに答えよ。   文学を構成する要素として、 「言葉」 「人間」 「状況」という三つの イン シを挙げておきたい。   い う ま で も な く、 「 言 葉 」「 人 間 」「 状 況 」 に 関 し て、 近 代 の 人 文 学 は そ れ ぞ れ 独 自 の 学 問 領 域 を 切 り 開 い て き た。 た と え ば「 言 葉 」 の メ カ ニ ズ ム に 関 し て は 言 語 学 的 な ア プ ロ ー チ が あ り、 「 人 間 」 に 関しては、 哲学や倫理学を通して実存的な問題を追究していくことが可能だろう。 「状況」 に関しては、 歴 史 学、 社 会 学 を は じ め と す る、 さ ま ざ ま な 社 会 科 学 の 方 法 的 蓄 積 が あ る。 こ う し た 中 で あ え て ① 文 学研究の意義 を問うのであるとするなら、 実はこれらのいずれでもあっていずれでもないということ、 す な わ ち そ の 要 諦 は、 「 言 葉 」「 人 間 」「 状 況 」 相 互 の「 あ い だ 」 を 一 個 の 関 係 概 念 と し て 読 み 解 い て いく方法論にこそかかっているのではあるまいか。   す べ て の 出 発 点 に ま ず「 言 葉 」 が あ り、 言 葉 で 構 築 さ れ た 虚 構 世 界 へ の 関 心 を 抜 き に 文 学 は 成 り 立 た な い。 そ の 上 で、 虚 構 世 界 の 生 成 と キ ョ ウ ジ ュ に 深 く か か わ る「 人 間 」 と「 状 況 」 の、 そ の 可 変 的 な 相 互 関 係 を 問 う 発 想 に こ そ、 文 学 研 究 本 来 の 面 目 が あ る よ う に 思 わ れ る の で あ る。 そ し て お そ ら く そ の 際 の 要 点 は、 相 互 関 係 の ベ ク ト ル が 常 に 双 方 向 を 指 す 矢 印 で な け れ ば な ら な い と い う 原 則 に あ る と い っ て よ い。 た と え ば「 人 間 」 が「 言 葉 」 を 決 定 す る、 と い う 一 方 向 に ベ ク ト ル が 局 限 さ れ た そ の 瞬 間 に、 作 業 は 人 物 論 な い し は 環 境 決 定 論 に 埋 没 し て し ま う こ と だ ろ う。 三 歳 で 孤 児 に な っ た と い う 事 実 が そ の 後 の 川 端 康 成 の 文 学 の す べ て を 規 定 し た、 と い う 説 明 の よ う に ……。 仮 に 一 人 の 人 間 が あ る 言 葉 を 用 い た と き、 逆 に そ の 言 葉 が そ の 人 間 を コ ウ ソ ク し、 そ こ に 生 ず る 違 和 が、 人 間 を あ ら た に 変 革 し て い く プ ロ セ ス が あ る は ず だ。 川 端 が み ず か ら を「 孤 児 」 と 規 定 し よ う と し、 つ い に な し え ぬ そ の プ ロ セ ス を 通 し て、 い か な る 虚 構 世 界 が あ ら た に 切 り 開 か れ て い っ た の か、 を 問 う と こ ろ か らおそらく研究という営為が始まるのである。   一 方 で ま た、 あ る 状 況 が あ る 文 学 を 生 み 出 し た、 と い う 説 明 の ス タ イ ル、 あ る い は 文 学 テ ク ス ト が あ る 状 況 の「 ② 」 と し て あ る、 と い う 発 想 に も 落 と し 穴 が 潜 ん で い る。 一 方 向 の 矢 印 の み に 基 づ く、 い わ ゆ る 素 朴 反 映 論 的 な 発 想 が、 歴 史 社 会 学 派 か ら 近 年 の カ ル チ ュ ラ ル・ ス タ デ ィ ー ズ に 至 る ま で、 と も す れ ば 方 法 自 体 の 生 命 を 安 易 に 消 費 し て き て し ま っ た 不 幸 な 歴 史 を わ れ わ れ は 知 っ て い る か ら で あ る。 あ ら ゆ る 言 葉 が そ の 時 代 の 影 響 か ら 離 れ て 成 り 立 ち 得 ぬ こ と は 自 明 だ が、 言 葉 は 単 に 反 映 と し て あ る の で は な く、 同 時 に ま た、 時 代 の 論 理 と 違 和 を 引 き 起 こ し、 そ の 亀 裂 が 状 況 自 体 の さ ら な る 変 革 を 促 し て い く プ ロ セ ス が そ こ に は あ る は ず だ 。「 転 向 」 に せ よ 、「 戦 争 犯 罪 」 に せ よ 、 そ れ を 語 る 言 説 は、 単 に 政 治 的 歴 史 的 な 立 ち 位 置 の 表 明 と し て あ る の で は な い。 そ れ を 語 ろ う と し て さ ま ざ ま な 違 和 が 生 じ、 そ れ に よ っ て わ れ わ れ が 無 意 識 に 抱 く 時 代 認 識 の 組 み 替 え が 起 こ っ て いく ③ 事実 が重要なのである。   い つ の 時 代 に あ っ て も も っ と も 困 難 な の は、 流 行 に 惑 わ さ れ ず、 相 互 変 革 的 な 関 係 か ら 普 遍 的 な る も の を め ざ し て い く 中 庸 の 精 神 な の で あ ろ う。 少 な く と も こ の 半 世 紀 の 文 学 研 究 を と り ま く 状 況 は、 矢 印 が 一 方 向 に 偏 る こ と を あ え て 省 み ず、 み ず か ら の 方 法 的 な 特 権 を 信 じ 続 け て き た 歴 史 で あ っ た よ う に 思 わ れ る。 研 究 の 個 別 の 成 果 が、 か え っ て 作 用 と 反 作 用 の 働 く〝 場 〟 を 見 え に く く し て き た の だ と し た ら、 そ れ は は な は だ 不 幸 な 事 態 で あ っ た に ち が い な い。 「 言 葉 」 を 通 し て「 人 間 」 と「 状 況 」 と の 可 変 的 な 相 互 関 係 を 問 い 返 し て い く と い う こ と ―― こ う し た 基 本 に 立 ち 返 る こ と が、 実 は い つ の 時代にあってももっとも困難な道なのである。 (安藤宏   『近代小説の表現機構』より) Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅴ

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出典:『近代小説の表現機構』安藤宏   岩波書店     7ページ8行目から9ページ10行目まで

(9)

  (1) 

線 部 の カ タ カ ナ を 漢 字 に 直 す と き、 同 じ 漢 字 を 含 む も の は ど れ か。 次 の 各 群 の  からそれぞれ一つ選べ。    解答番号は、 は 9 、 は 10 、 は 11      イン シ        詩の イン リツを感じる。         村の イン シュウを改める。       イン ショク店を経営する。        京都のジ イン に行く。       七十歳で イン キョする。      キョウ ジュ       コ キョウ に帰る。            燃料を キョウ キュウする。       キョウ ジュンな態度で臨む。       催しでヨ キョウ をする。       人生を キョウ ラクする。      コウ ソク         太陽は コウ セイである。         大臣を コウ テツする。       表現のギ コウ をこらす。         規則に コウ デイする。       明日イ コウ に連絡する。   (2)  ──線部①とあるが、その説明として最も適切なものはどれか。 から一つ選べ。    解答番号は 12       こ れ ま で 独 自 で 行 わ れ て き た 言 語 学 的 ア プ ロ ー チ と 実 存 的 な 問 題 追 究 と 社 会 科 学 と を 一 個 の関係概念として読み解いていくことに文学研究の意義がある。       「 人 間 」 が「 言 葉 」 を 決 定 し た り、 あ る 状 況 が 文 学 を 生 み 出 し た り す る よ う に、 「 人 間 」 や  「状況」が「言葉」に与える影響を読み解くことに文学研究の意義がある。       文 学 研 究 の 出 発 点 で あ る「 言 葉 」 を 中 心 に、 哲 学 や 倫 理 学 を 通 し て「 人 間 」 を、 歴 史 学 や 社会学を通して「状況」をとらえ、その関係を問うことに文学研究の意義がある。        言 葉 で 構 築 さ れ た 虚 構 世 界 に 深 く 関 わ る「 人 間 」 と「 状 況 」 の 可 変 的 な 相 互 関 係 を 双 方 向 のベクトルの矢印で読み解いていくことに文学研究の意義がある。       「 言 葉 」「 人 間 」「 状 況 」 と い う 文 学 を 構 成 す る 要 素 が、 そ れ ぞ れ 文 学 に 与 え る 関 係 を ベ ク トルの大きさや方向性でとらえていくことに文学研究の意義がある。   (3)  空欄②に入る語として最も適切なものはどれか。 から一つ選べ。解答番号は 13       違和       問題       表象       錯覚       矢印

(10)

  (4)  ─ ─ 線 部 ③ と あ る が、 こ の 段 落 で の「 事 実 」 の 説 明 と し て 最 も 適 切 な も の は ど れ か。 か ら一つ選べ。解答番号は 14       言 葉 は そ の 時 代 の 反 映 と し て あ る も の で あ り、 そ の 時 代 の 状 況 が 無 意 識 に あ る 文 学 を 生 み 出しているということ。       「 転 向 」 や「 戦 争 犯 罪 」 を 語 る 言 葉 は、 政 治 的 歴 史 的 な 立 ち 位 置 を 表 明 す る も の で は な く、 時代認識を変えていくためのものであること。       言 葉 は そ の 時 代 の 影 響 を 受 け ず に 成 り 立 っ て い る も の で あ り、 時 代 の 論 理 と 違 和 を 引 き 起 こし、時代認識を変革していくものであること。       「 状 況 」 と「 言 葉 」 の 関 係 に お い て、 素 朴 反 映 論 的 な 発 想 が 社 会 科 学 の 生 命 を 消 費 し て し まったといえ、時代の論理との違和や亀裂を作り出してしまったこと。       あ る 状 況 を 言 葉 で 語 ろ う と し た 際 に、 時 代 の 論 理 と の 間 に 抵 抗 を 感 じ る こ と に よ っ て、 わ れわれの時代認識が再編成されること。   (5)  この文章の構成・展開に関する説明として誤っているものはどれか。 から一つ選べ。     解答番号は 15       段 落 Ⅰ~ 段 落 Ⅳで 近 代 の 文 学 研 究 の 問 題 点 と 筆 者 の 考 え る 文 学 研 究 の あ り 方 を 説 明 し、 段落 Ⅴで筆者の考える文学研究を歴史的にまとめて普遍化している。       段落 Ⅱの前半では、 「 言葉」 「人間」 「状況」に関して、近代の人文学が独自の学問領域を 切り開いてきたことについて例をあげながら一般的な説明をしている。       段落 Ⅲ「三歳で孤児になったという事実がその後の川端康成の文学のすべてを規定した」 と い う 表 現 は、 「 人 間 」 が「 言 葉 」 を 決 定 す る と い う 一 方 向 に ベ ク ト ル が 局 限 さ れ て い る こ との例示となっている。       段落 Ⅴ〝場〟は、 段落 Ⅱ「一個の関係概念として読み解いていく方法論」 、 段落 Ⅴ「普 遍的なるものをめざしていく中庸の精神」という表現と同じ意味で使われている。

(11)

    次 の 漢 文 を 読 ん で、 あ と の (1)~ (8)の 問 い に 答 え よ。 ( 設 問 の 都 合 に よ り、 返 り 点 を 施 し て い な い ところがある。 )    ① 竹   レ 賢、 何   哉。 竹   本   固、 固   以   樹 レ德。 君     見 二   則   二 善     レ 拔   竹    性   直、 直     身。 君       則         竹     、 空     。 君     見 二   則           。竹     貞、 貞     志。君       則   – 二     行 一、夷         。夫   是、故               焉。       元   十   九     春、 居   易   二 拔   萃 一   ア 第 、 二   書   郞 一 始   二 長   一 求 二     得 二                         之。 明   日、 履             見 二   竹   於   枝   葉   殄   瘁、 無 レ   無 レ 色。 詢 二 于   關     之   老 一 則   曰、 此   相     之 イ 手   植   者 。 自 二     一レ 、 他       居。 由 レ 是         焉、 篲       レ ウ 焉 。 刑       材、 長   レ 尋   焉、 數     焉。   有 三       – 二 生   其   中 一 菶       鬱、 有 二     一 焉。 居   易、 惜 下 エ 嘗         而         翦     是、 本       。乃   二   除 二   疏 二   封 二   不 二     畢。 於 レ         風       依     然、欣     然、若     也。       、 竹 、 植     、 於 レ       。 以 二   一レ   而   ② 犹   – 二   封 – 二   ③ 況           乎。然           犹 三             、竹     、惟     。賢     ④ 惟           。故       記 一、書       、以           、亦             云。 (「養竹記」より)      〔注〕  庭 實     …  ここでは庭園の主要な庭木のこと。       常樂里    …  東市の東にあった坊。       故關相國  …  『新唐書』に伝のみえる関播という人物のこと。       履 乁     …  歩いて~まで行く       筐 篚 者    …  竹籠を編む者       篲 箒 者    …  竹箒を作る者

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出典: 『新釈漢文大系101   白氏文集五』 より 「養竹記」     岡村繁   明治書院

(12)

  (1) 

線 部 ア 、 イ と 同 じ 意 味 の 「 第 」、 「 手 」 を 含 む 熟 語 と し て 最 も 適 切 な も の は ど れ か。 次 の 各群の からそれぞれ一つ選べ。    解答番号は、アは 16 、イは 17            第一          名手            第館          手記    ア   「第」      次第          イ   「手」      手袋            登第          挙手   (2) 

線 部 ウ、 エ の こ こ で の 読 み を 送 り 仮 名 も 含 め て 現 代 仮 名 遣 い で 表 し た も の と し て、 最 も 適 切なものはどれか。次の各群の からそれぞれ一つ選べ。    解答番号は、ウは 18 、エは 19            ここに           かつて            これを           なめて    ウ   「焉」      いずくんぞ       エ   「嘗」      こころみに            いずくにか           こころみる   (3)  ─ ─ 線 部 ① と あ る が、 本 文 中 で 述 べ ら れ て い る、 竹 と 賢 人 の 似 て い る 点 に つ い て 説 明 し た も の として誤っているものはどれか。 から一つ選べ。解答番号は 20       竹の根本がしっかりしている点と、賢人の道を心に確立している点が似ている。       竹の性質がまっすぐな点と賢人の中庸を守る点が似ている。       竹 の 芯 が 空 洞 で 道 を 体 得 し て い る よ う な 点 と 賢 人 の 物 事 を 漠 然 と 受 け 入 れ る 点 が 似 て い る 。       竹 の 節 が あ っ て 節 操 が あ り、 志 が 堅 い 点 と 賢 人 の 研 鑽 を 積 み、 節 度 を 守 っ た 生 き 方 を す る 点が似ている。   (4)  ──線部②について、 「 犹 」のここでの意味と同じ意味を表す文字はどれか。    から一つ選べ。解答番号は 21       未       将       当       由       蓋   (5)  ──線部③の根拠としてあげていることの説明として最も適切なものはどれか。    から一つ選べ。解答番号は 22       古来、人間は竹を愛惜し竹籠や竹箒に利用してきたこと。       竹と雑草との関係が賢人と庶民との関係に似ていること。       竹は所詮、植物にすぎず、人間の方が高等な生きものであること。       竹は植物にもかかわらず、まるで人間と同じように感情を持っていること。       竹が賢人に似ているというだけで人間が竹を惜しんで土を盛って植えること。

(13)

  (6)  ──線部④の書き下し文として最も適切なものはどれか。 から一つ選べ。    解答番号は 23       惟だ賢を用ひる 者 を之と異にす       惟だ賢を用ひる 者 のみ之を異にす       惟るに賢のみ用ひる 者 之を異にす       惟ふに賢を用ひる 者 を之と異にす       惟ふに賢を用ひる 者 之のみを異にす   (7)  こ の 文 章 で 述 べ ら れ て い る 内 容 と し て 正 し い も の を ○、 誤 っ て い る も の を × と し た 場 合、 正 し い組合せはどれか。 から一つ選べ。解答番号は 24    a   賢人だけが自身を他より優れたものとすることができる。    b   竹は自身を優れた存在とすることはできず、人間だけが竹を優れた存在とする。    c   竹は時のめぐりあわせに対する感慨に心を動かしているようであった。    d   作 者 は 老 人 に 教 え ら れ た と お り に 竹 を 植 え、 育 っ た 竹 の す ば ら し さ や 生 命 力 の 強 さ を 壁 に 書 き記して後生に伝えようとした。    e   作 者 は 竹 が 人 々 に 無 視 さ れ た よ う な 扱 い を 受 け て い る 中 で、 竹 を 手 厚 く 手 入 れ し た 人 々 に 対 し気の毒に思った。       a   ○    b   ○    c   ×    d   ○    e   ×       a   ×    b   ×    c   ○    d   ×    e   ○       a   ×    b   ○    c   ×    d   ○    e   ○        a   ×    b   ○    c   ○    d   ×    e   ×       a   ○    b   ×    c   ×    d   ○    e   ○   (8)  次 の 文 章 は「 養 竹 記 」 の 作 者 に 関 す る 事 柄 に つ い て ま と め た も の で あ る。 空 欄 a ~ d に 入 る 語 として最も適切なものはどれか。それぞれ から一つ選べ。    解答番号は、aは 25 、bは 26 、cは 27 、dは 28      「養竹記」 の作者は (   a   ) の詩人として知られる、 (   b   ) である。 (   b   ) の 「養竹記」 以 外 の 作 品 と し て、 「 長 恨 歌 」 な ど が あ る。 こ れ ら の 作 品 は『 (   c   )』 に 収 め ら れ て い る。  『(   c   )』 は、 平 安 時 代 に 日 本 で 流 行 し た。 そ の こ と は、 『(   d   )』 の「 桐 壺 巻 」 に お け る、  「楊貴妃のためしも引出でつべくなり行に」 という表現や、 「翼をならべ枝をかはさん」 という表現、 並びに『枕草子』の中で漢籍の代表として挙げられていることなどからうかがえる。    a     後漢        東晋        初唐        盛唐        中唐    b     李白        杜甫        孟浩然       白居易       王維    c     白氏文集      詩経        文選        李太白集      陶淵明集    d     源氏物語      栄花物語      平家物語      方丈記       徒然草

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出典:『新日本古典文学大系19   源氏物語一』より「桐壷」柳井滋  ほか校注   岩波書店     4ページ10行目、17ページ3行目

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    次の文章は『今物語』の第三話並びに第四話である。これらを読んで、あとの (1)~ (8)の問いに答 えよ。     三   あ る 殿 上 人 、 さ る べ き 所 へ ま ゐ り た り け る に、 を り し も 雪 降 り て 月 お ぼ ろ な り け る に、 中 門 の 板 に 候 ひ て、 寝 殿 ① な る 女 房 に あ ひ し ら ひ け る が、 「 ② こ の お ぼ ろ 月 は い か が し 候 ふ べ き 」 と 言 ひ た り け れ ば、 女 房、 返 事 は な く て、 と り あ へ ず う ち よ り た た み を 押 し 出 だ し た り け る 心 ば や さ、 い み じ か り けり。   Ⅰ   照りもせず曇りもはてぬ春の夜のおぼろ月夜にしく物ぞなき     四   あ る 殿 上 人、 古 き 宮 ば ら へ、 夜 ふ く る ほ ど に ③ ま ゐ り て、 北 の 対 の 面 道 に た た ず み け る に、 局 に お る る 人 の け し き あ ま た し け れ ば、 ひ き 隠 れ て の ぞ き け る に、 御 局 の 遣 水 に、 螢 の 多 く す だ き け る を  ④ 見 て 、 先 に た ち た る 女 房 の、 「 螢 火 み だ れ 飛 ん で 」 と う ち な が め た る に、 次 な る 人、 「 ⑤ 夕 殿 に 螢 飛 ん で 」 と口ずさむ。しりにたちたる人、 「隠れ ⑥ ぬ 物は夏虫の」 とはなやかにひとりごちたる、 とりどりに、 やさしくもおもしろくて、 この男、 なにとなく、 ふしなからんも本意なくて、 鼠鳴きをしいでたりける。 先 な る 女 房、 「 物 お そ ろ し や、 螢 に も 声 の あ り け る よ 」 と て、 つ や つ や さ は ぎ た る け し き な く、 う ち しづまりたりける。あまりに色ふかく、 かなしく ⑦ おぼえけるに 、 いま一人、 「 ⑧ 鳴く虫よりも、 とこそ 」 ととりなしたりけり。   これも思ひ入りたるほど、おくゆかしくて、すべてとりどりにやさしかりける。   Ⅱ   音もせでみさほにもゆる螢こそ鳴く虫よりもあはれなりけれ   Ⅲ   螢火乱飛秋已近    辰星早没夜初長   Ⅳ   夕殿螢飛思悄然   Ⅴ   つつめどもかくれぬ物は夏虫の身よりあまれる思ひなりけり (『今物語』より)   (1) 

線部 の漢字の読みを現代仮名遣いで答えよ。   (2)  ──線部①、 ⑥の助動詞について、 基本形、 活用形、 本文中での文法的意味をそれぞれ答えよ。   (3)  ──線部②の解釈として最も適切なものはどれか。次のア~オから一つ選べ。    ア   このおぼろ月はどうして今夜あらわれたのでしょうか    イ   このおぼろ月はどのような形をしているのでしょうか    ウ   このおぼろ月はどのように愛でたらよいでしょうか    エ   このおぼろ月はどこで見るのが美しいでしょうか    オ   このおぼろ月は以前どちらに出ていたのでしょうか

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出典:『今物語』三木紀人   講談社     29ページ11行目から15行目まで、     34ページ1行目から35ページ1行目まで

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  (4)  ─ ─ 線 部 ③ の 敬 意 の 主 体( 誰 か ら の 敬 意 か ) と、 敬 意 の 対 象( 誰 に 対 す る 敬 意 か ) と し て 最 も 適切なものはどれか。次のア~エからそれぞれ一つ選べ。    ア   殿上人    イ   古き宮ばら    ウ   女房    エ   編者   (5)  ──線部④、⑦の主語として、最も適切なものはどれか。次のア~エからそれぞれ一つ選べ。    ア   殿上人    イ   古き宮ばら    ウ   女房    エ   編者   (6)  ─ ─ 線 部 ⑤ は、 「 長 恨 歌 」 の 一 節 を ふ ま え た 表 現 で あ る。 こ の こ と か ら 考 え て、 こ の 表 現 は、 ど の よ う な こ と に 対 す る ど の よ う な 心 情 を 表 現 し て い る と い え る か。 次 に 示 し た「 長 恨 歌 」 の  一部をふまえて、十五字程度で説明せよ。     「長恨歌」の一部 天           一 到 レ       馬             不 レ       君           東       歸           太             對 レ         一 芙         春             秋             西           一 落     滿     梨             椒             夕   殿           秋         遲             耿           鴛             舊             悠           魂         一レ

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出典: 『新釈漢文大系117   白氏文集二下』     より「長恨歌」岡村繁   明治書院     812ページ12行目から     814ページ3行目まで

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  (7)  ─ ─ 線 部 ⑧ は Ⅱ の 歌 を ふ ま え た 表 現 で あ る。 こ の 場 面 に お い て、 「 鳴 く 虫 」、 「 螢 」 に そ れ ぞ れ 何をたとえているか。その説明として最も適切なものを次のア~オから一つ選べ。    ア   「 鳴 く 虫 」 に、 隠 れ た ま ま で 出 て い く タ イ ミ ン グ を 図 れ ず、 女 房 た ち に 見 つ か り そ う に な っ た た め、 鼠 鳴 き を す る こ と で そ の 場 を 取 り 繕 っ た 男 を た と え、 「 螢 」 に、 男 の 鼠 鳴 き を 螢 の 鳴 き声と思い、驚いた女房たちをたとえている。    イ   「 鳴 く 虫 」 に、 古 歌 を 交 え た 会 話 の 流 れ に つ い て い け ず に 鼠 の 鳴 き 真 似 し か で き な か っ た 女 房 を た と え、 「 螢 」 に、 鼠 の 鳴 き 真 似 に 対 し て 諧 謔 を 交 え た 発 言 で そ の 場 を と り な し た 女 房 を たとえている。    ウ   「 鳴 く 虫 」 に、 「 螢 の 中 に も 鳴 く 螢 が い る の か 」 と 発 言 し た 女 房 を た と え、 「 螢 」 に、 周 囲 で その発言を騒ぎもせずに冷ややかに聞いていた他の女房たちをたとえている。     エ   「 鳴 く 虫 」 に、 「 し り に た ち た る 人 」 の 発 言 に 返 答 で き ず に 鼠 の 鳴 き 声 で ご ま か し た 女 房 を  たとえ、 「螢」に、鼠鳴きをした女房に反応しなかった男をたとえている。    オ   「 鳴 く 虫 」 に、 古 歌 を ふ ま え て 返 答 で き ず に 口 で 音 を 出 し た 男 を た と え、 「 螢 」 に、 男 が 口 で 音を出したことに対して無反応だった女房たちをたとえている。   (8)  次 の 各 文 の う ち、 本 文 の 内 容 や 表 現 上 の 特 徴 に つ い て 述 べ た も の と し て、 誤 っ て い る も の は ど れか。次のア~エから一つ選べ。    ア   第 三 話 に お い て、 女 房 は、 殿 上 人 の 発 言 を Ⅰ の 和 歌 を ふ ま え た も の と と ら え、 「 た た み 」 を 出して返答するという、機転の利いたかわし方をした様子が描かれている。    イ   第 三 話、 第 四 話 に 共 通 す る 評 言 が 第 四 話 に 書 か れ て お り、 そ の 内 容 は、 女 房 た ち の 教 養 と 機 知に対する讃嘆である。    ウ   第 四 話 に お い て は、 「 螢 」 を 題 材 と す る、 連 想 に よ る 詩 歌 の 知 識 披 露 に 加 え て、 状 況 に 即 し た意味展開が加えられている。    エ   第 四 話 で は 和 歌 だ け で な く 漢 詩 文 を ふ ま え た 表 現 が あ る こ と か ら、 漢 詩 文 の 教 養 の 必 要 性 を 伝 え よ う と す る 意 図 が 読 み 取 れ、 そ の 意 図 を 明 確 に 伝 え る た め に、 第 三 話、 第 四 話 と も に 同 じ 状況設定で描くという工夫がなされている。

(17)

    次の文章は、久米正雄の小説『虎』の一節である。セリフの一つもない動物の役しか与えられな い役者・深井八輔は、次の舞台でも虎の役しか 貰 もら えず、八歳になる役者志望の息子の手前、複雑な 気持ちのまま日々過ごしていた。ある日、カバを見たいという息子を連れて上野の動物園に向かう 電車で、偶然出会ったJ新聞の劇評家に、本当は虎を研究しに行くことを見透かされ、卑屈な態度 をとってしまう。本文はその続きの部分である。これを読んで、あとの (1)~ (6)の問いに答えよ。   上 野 の 秋 は 木 々 も 色 づ い て、 広 く 白 い 散 歩 道 に は、 人 の 流 れ が 所 々 に 日 傘 を 浮 か し て 動 い て い た。 屋内にばかり 居 い な 馴 れた深井は、青空の下で 自 おのずか ら気が晴々した。彼は 真 ま っ 直 す ぐに動物園へ向った。   園内に入ると、 亘 わたる は喜んで 駈 か け出そうとした。深井はそれを引留めて、   「 じ ゃ お 父 さ ん は 虎 を 見 て い る か ら、 お 前 は す っ か り 見 て 廻 まわ っ た ら 帰 っ て お い で。 」 と い い 渡 し た。 亘 は 父 が な ぜ そ う 虎 に 興 味 を 持 つ か と 穿 せ ん さ く 鑿 す る 余 裕 も な く、 イ サ み 立 っ て 父 の 許 もと か ら の 解 放 を 喜 ん だ。彼はもう走って行って、猿の 檻 おり の前にいる多勢の子供の中に マギ れ込んでしまった。   父 も ま た 子 か ら の 解 放 を 喜 ん だ。 そ し て 一 人 ゆ っ く り 歩 を 運 ん で、 ず っ と 前 に 来 た 時 の 記 憶 を 辿 たど り つつ、猛獣の檻を探し廻った。目ざす虎のいる所は 直 す ぐに解った。   彼 は 妙 な 心 持 で 檻 の 前 へ 立 っ た。 方 ほう 二 間 けん ほ ど の 鉄 の 檻 の 中 に は、 彼 の 求 む る 虎 そ の 物 が、 懶 ものう げ に 前 足 を 揃 そろ え て、 蹲 うずくま っ て い た。 そ の 薄 汚 れ た 毛 並 み と、 ど ん よ り 曇 っ た 日 の よ う な 眼 光 が、 先 ま ず 彼 の 眼 に 入 っ た 時、 彼 は ち ょ っ と し た 落 胆 を 感 じ た。 余 り に 今 ま で 想 像 し て い た、 猛 獣 の 威 勢 と 違 っ た か ら である。 けれどもじっと 見 つ 凝 めている間に、 彼の心はだんだん虎に同情して来た。 一種の 憐 れんびん 憫 とともに、 妙 な 愛 情 さ え も 生 じ て 来 た。 こ の 朗 ら か な 秋 の 日 を、 う す ら 寒 く 檻 の 中 に 鎖 とざ さ れ て、 あ ら ゆ る 野 性 の 活 力 を 奪 わ れ、 た だ ど ん よ り と 蹲 っ て、 人 々 の 観 る が ま ま に 動 き も せ ぬ 獣、 そ の 獣 こ そ は 自 分 の 境 遇 にも似ているとさえ感じた。しかしどこが似ているのか、彼自身にも解らなかった。   彼 は ① 漠 然 と そ ん な 感 慨 に 打 た れ て 自 分 が こ の 虎 に 扮 ふん す る の を 忘 れ、 虎 の 肢 態 を 研 究 す る の を 忘 れ てじっと檻の前に立っていた。   虎 も 動 か な か っ た。 彼 も 動 か な か っ た。 こ の 不 思 議 な タ イ シ ョ ウ を な す 獣 と 人 と は、 ぼ ん や り 互 い に 見 合 っ た ま ま、 じ っ と い つ ま で も 動 か な か っ た。 終 しま い に は 深 井 は、 虎 と 同 じ 心 持 を 持 ち 虎 と 同 じ 事を考えているように感じた。   突 然 虎 は 顔 を 妙 に 歪 ゆが め た。 と 思 う と そ の 途 端 に、 そ れ だ け 鮮 か な 銀 色 の 髯 ひげ を 植 え た 口 を 開 い て、 大 き な 獣 の 欠 あ く び 伸 を し た。 開 い た 口 の 中 は 鮮 紅 色 で、 牡 ぼ た ん 丹 と い う よ り は 薔 ら 薇 の 開 い た よ う だ っ た。 が そ れ も一分間と経たずに、虎はまた元のような静けさに帰った。   ふとわれに帰った深井は、 危うく忘れかけた自分の目的を、 再び心に 蘇 よみがえ らせた。 けれども眼前の虎は、 彼 に た だ 一 度 の 欠 伸 を 見 学 さ せ た だ け で、 あ と は 林 の よ う に 動 か な か っ た。 そ れ で も 彼 は 満 足 し た。 これだけ虎の気持になれればあとは、自分で勝手に跳ね狂えるように感じた。   「 そ う だ。 一 つ 思 い 切 っ て 虎 に な っ て や る ぞ。 俺 に は 色 男 の 気 持 な ぞ よ り も、 も っ と 切 実 に 虎 の 気 持が解るのだ。 」こう彼は心に叫んだ。   や が て 彼 は そ こ へ 戻 っ て 来 た 息 子 の 手 を ひ い て 、 前 よ り も も っ と 欣 き ん ぜ ん 然 と し な が ら 、 動 物 園 の 門 を 出 た 。 ― ―   翌 日 彼 は ふ と J 新 聞 の 演 芸 一 夕 せき 話 わ と い う 噂 うわさがき 書 の 一 欄 を 見 た。 す る と そ こ に は ② 麗 々 し く 、「 例 の 動 物 役 者 で 売 っ た 深 井 八 輔 は、 こ の 頃 で は す っ か り 人 間 離 れ が し て し ま っ て、 昼 飯 は に ゃ ご に ゃ ご い い な が ら 鮑 あわび 貝 で 食 い、 給 金 は チ ン チ ン 後 足 で 立 ち な が ら、 貰 う と い う 凝 り 方 だ が、 い よ い よ 今 度 の 歌 舞 伎 座 で も 役 も あ ろ う に 虎 一 役 で 大 収 ま り に 収 ま り、 動 物 園 に 通 っ て 熱 心 に 研 究 中。 」 と 出 て い た。 そ れ は昨日会った例の劇評家が、 ③ 筆にまかせて 書いた物に相違なかった。   彼 は そ れ を 読 ん だ 時、 ち ょ っ と 一 種 の 憤 激 に 近 い も の を 心 に 起 し た。 が し か し そ れ は す ぐ 消 え て、 あとには苦笑となり、次いで晴れやかな微笑へ推移した。

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  「なあにこれが俺の人気なのだ。 」   そ う 思 う と 彼 は 更 に『 虎 』 一 役 を 成 功 さ せ る 必 要 を 感 じ た。 彼 は も う 煙 た ば こ 草 を 吸 い な が ら も、 飯 を 食 いながらも、寝床の中にいながらも、ひたすら虎の動作のみを考えていた。   そ の 中 に い よ い よ 初 日 は 来 た。 そ し て 丁 数 は 進 ん で 彼 が 虎 と な っ て 現 わ る べ き 三 幕 目 と な っ た。 彼 は笑い顔一つせずに、虎の縫 ぐるみ 0 0 0 を着て、知らせの 柝 き とともに球江邸の露台上に横たわった。   幕 は 開 い た。 ま だ 誰 も 登 場 し な か っ た。 た だ 懶 げ に 寝 て い た 虎 が、 よ う や く 永 い 日 の 眠 り か ら 覚 め たように、 ちょっと身を動かして一声二声 「ううっ」 と 唸 うな った。その途端に大向うから、 「深井、 深井!」 と呼ぶ声が五つ六つ掛った。深井は内心 尠 すくな からず得意だった。   つ づ い て 由 井 が 登 場 し た。 川 原 が 登 場 し た が、 そ の た び に か か る 大 向 う 懸 け 声 は、 深 井 の そ れ に 劣 るとも勝らなかった。深井は「それ見ろ」と思った。そして内心 益 ますます 々 得意だった。   劇は進行した。彼は由井と川原との会話を聞きながら、 ひたすら自分が跳躍すべき機を待っている。 劇は高潮に達した。そしていよいよ彼の活躍すべきキッカケとなった。   彼 は 先 ず 猫 と も 虎 と も つ か ぬ 獣 の 伸 び を 一 回 し た。 そ れ か ら 徐 おもむ ろ に 一、 二 度 唸 っ た。 そ し て 球 江 の 揶 か ら か 揄 う に 連 れ て、 猛 然 と そ の 胸 を 目 が け て 躍 り か か っ た。 繋 つな い で あ る 鎖 が ぴ ん と 緊 張 す る ほ ど に、 勢 い込んで跳ね狂った。   観 客 は 湧 き 立 っ た。 「 深 井、 深 井!」 と 呼 ぶ 声 が 随 ず い し ょ 処 に 起 っ た。 彼 は 縫 ぐ る み 0 0 0 を 通 し て、 そ れ ら の 喝 采 を 聞 き な が ら、 殆 ほと ん ど わ れ を 忘 れ て 跳 躍 し た。 も う 不 平 も な か っ た。 憤 激 も な か っ た。 憂 ゆ う う つ 鬱 も な かった。恥辱もなかった。ただ彼の忘我の心の中には、いいようのない快感のみが存在した。   彼 の な お も 猛 然 た る 跳 躍 の 中 に 幕 は 閉 じ た。 見 物 の 喝 采 は ま だ 鳴 り 響 い て い た。 彼 は す っ か り  マ ン エ ツ し た。 そ し て ④ 揚 々 と し て 縫 ぐ る み 0 0 0 の ま ま、 舞 台 を 引 上 げ て 来 た。 す る と そ の 暗 い 書 かきわり 割 の 陰 で、 不 意 に 彼 の 片 手 へ 縋 すが り 附 く 者 が あ っ た。 彼 は ち ょ っ と 吃 び っ く り 驚 し て、 縫 ぐ る み 0 0 0 の 覗 のぞ き 穴 か ら、 そ っ ち を見やった。そこには彼の息子の亘が、   「お父さん!」といって立っていた。   深 井 は 得 意 の 絶 頂 か ら、 忽 たちま ち に し て 愧 ち 恥 の ど ん 底 に 放 り 込 ま れ た。 彼 は 彼 の 息 子 の 前 で、 縫 ぐ る み 0 0 0 の 中 の 顔 を 年 甲 斐 も な く 真 赤 に し た が、 再 び 見 下 し た 息 子 の 眼 に は、 こ の 腑 が い 甲 斐 な い 父 の 一 役 を、  非 難 す る よ う な 何 物 も な か っ た。 か え っ て 父 の 苦 し い 境 遇 に 同 情 す る、 泣 き た い よ う な 表 情 が 現 れ て いた。   ⑤ 「 亘!」 深 井 は 思 わ ず そ う い っ て、 息 子 の 身 体 を 犇 ひし と 引 寄 せ た。 涙 が 縫 ぐ る み 0 0 0 の 虎 と ら ふ 斑 を 伝 う て ぼ ろぼろと落ちた。……   こうして虎と人間の子とは、暗い背景の陰で 暫 しば し泣き合った。 (久米正雄   『虎』より)      〔注〕  知らせの 柝  …  舞台転換や道具が変わる時、合図に打つ拍子木。         大向う     …  劇場の立見の場所、即ち一幕見の観覧席。         書割      …  大道具の一。背景の一種。

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出典:『日本近代短編小説選大正編』より久米正雄『虎』     江野敏郎  ほか編   岩波書店     181ページ12行目から186ページ12行目まで

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線部 のカタカナを漢字に直せ。   (2)  ──線部①の説明として最も適切なものはどれか。次のア~オから一つ選べ。     ア   鮮 や か な 銀 色 の 髯 や 薔 薇 の 開 い た よ う な 鮮 紅 色 の 口 の 中 を 見 て、 自 分 と よ く 似 た 強 さ を 虎 が持っていると感じた。     イ   薄 汚 れ た 毛 並 み や だ る そ う に う ず く ま っ て い る 様 子 が、 自 分 の 求 め る 虎 の 姿 そ の も の だ っ たことをとても嬉しく感じた。     ウ   檻 の 中 に 閉 じ 込 め ら れ 野 性 の 活 力 を 奪 わ れ て い る 様 子 を か わ い そ う に 思 い、 そ の 姿 が 父 か らの解放を喜ぶ自分の息子と似ていると感じた。     エ   何 と な く 気 が 晴 れ な い 様 子 で 威 勢 も な い 虎 の 姿 を か わ い そ う に 思 っ た が、 そ の 情 け な く 哀 れな様子が自分とはあまり似ていないと感じた。     オ   檻 の 中 に 鎖 さ れ て あ ら ゆ る 野 性 の 活 力 を 奪 わ れ た 虎 を か わ い そ う に 思 い、 人 々 に 観 ら れ て も動かない虎の姿が自分の境遇に似ていると感じた。   (3)  ── 線 部 ② 、③ の 意 味 と し て 最 も 適 切 な も の は ど れ か 。 次 の 各 群 の ア ~ オ か ら そ れ ぞ れ 一 つ 選 べ 。    ②「麗々しく」      ア   恥を知らないさま      イ   いかにもにくらしいさま      ウ   さわやかで気持ちがいいさま      エ   ことさらに人目に立つようにするさま      オ   気の毒で見ていられないほど、かわいそうなさま    ③「筆にまかせて」      ア   それまでの態度を改めて、気持ちを引き締める      イ   調子にのって書かなくともよいことまで書いてしまう      ウ   文面の体裁などを考えすぎず、筆の走る勢いにまかせる      エ   相手が予想したのとは反対のことをして相手を出し抜く      オ   束縛するものがなくなって、のびのびと自由に振る舞う   (4)  ──線部④と同じ気持ちを表す語句を本文中から五文字で抜き出して答えよ。   (5)  ─ ─ 線 部 ⑤ の よ う に し た の は な ぜ か。 深 井 の お か れ て い る 状 況 と、 息 子 に 声 を か け ら れ た 時 か らこの場面までの深井の心情の変化に触れながら、九十字程度で説明せよ。   (6)  作 者・ 久 米 正 雄 は 夏 目 漱 石 を 慕 い 集 っ た 木 曜 会 に 参 加 し た 一 人 で あ る。 こ の 木 曜 会 に 参 加 し て いないのは誰か。次のア~オから一つ選べ。     ア   芥川龍之介    イ   高浜虚子    ウ   太宰治    エ   寺田寅彦    オ   森田草平

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参照

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