授業科目名(科目の英文名) 区分・【新主題】/(分野)
導入Ⅵ(日本近代文学)
(Introduction Ⅵ(Modern Japanese Literature))
導入教育科目 【文化・国際】
必修 選択
単位
対象 年次
学部 学期 曜限 担当教員
選択 1 1
医学部
医学科
後期 金2
高木 伸幸 内線 E-mail
【授業のねらい】
日本近代文学研究の方法論を解説する。様々な作品分析の方法を紹介していくとともに、作家がどのように小説を創り上げ ていくのか、創作方法についても論じていく。それらの講義を踏まえて、終盤ではグループ討議を行い、作品分析の実践を 学びつつ、レポートを作成してもらう。日常生活ならびに各種専門分野を裏から支える創造的思考力育成の一環として、小 説をより深く、主体的に読み込む能力の獲得を目指す。
【具体的な到達目標】
1.様々な作品分析の方法を知り、細やかな表現技法や時代背景を踏まえて小説を読解 できるようになる。 2.作家の創作方法を把握し、創作資料の存在を踏まえながら小説を読解できるようにな
る。
3.自分の意見を持ち、主体的な姿勢で小説を分析、読解できるようになる。 【授業の内容】
1.オリエンテーション、文学研究とは何か
2.社会状況論的作品論(1)-梅崎春生「侵入者」・キーワードに注目する- 3.社会状況論的作品論(2)-梅崎春生「侵入者」・日米関係から読む- 4.作家論的作品論(1)-井伏鱒二「鯉」・象徴表現を読む-
5.作家論的作品論(2)-井伏鱒二「鯉」・作家の伝記から読む- 6.創作方法の研究(1)-井上靖「流転」・作家が参考に用いた文献- 7.創作方法の研究(2)-井上靖「流転」・映画と小説の関係- 8.創作方法の研究(3)-井上靖「流転」・作家の想像力-
9.小説と創作資料の関係(1)-井上靖「氷壁」と報告書「ナイロン・ザイル事件」- 10.小説と創作資料の関係(2)-井上靖「氷壁」とその他創作資料-
11.作家の影響論について-井上靖から宮本輝へ-
12.グル-プ討議による小説読解、レポ-ト作成(1)-井上靖「聖者」・本文を読む- 13.グル-プ討議による小説読解、レポ-ト作成(2)-井上靖「聖者」・時代背景を捉え る- 14.グル-プ討議による小説読解、レポ-ト作成(3)-井上靖「聖者」・創作資料を探る - 15.総括
【学生がより深く学ぶための工夫】
・講義で取り上げた小説について、学生各自の意見を文章にまとめてもらう時間を取る。 (小テストとして扱う) ・講義で取り上げた作家の他作品、関連作品を紹介し、講義後の学習の参考とする。
・12~14では、グループ討議により、井上靖「聖者」を読み、各グル-プの小説読解をレ ポートにまとめる。 【時間外学習】
《事前学習》 配付された小説本文を読み込み、自分の意見を持てるようにする。
《事後学習》 各講義終了時に、講義内容を詳述した論文を配付する。それらを読み、作品分析の方法について理解を深め る。 同じ作家の他作品、関連作品を読み、文学への視野を広げる。
【教科書】指定しない。 配付した小説本文をテキストとして用いる。
【参考書】高木伸幸『梅崎春生研究 戦争・偽者・戦後社会』(平成30年1月、和泉書院)ほか ※講義中にプリントとして 配付する。
【成績評価の方法及び評価割合】
・小テスト30点、各グループレポート30点、期末課題40点、合計100点満点。60点以 上を合格とする。 ・小テスト、各グループレポートでは、各学生独自の作品分析力を評価する。
・期末課題では、講義内容の要点整理および講義内容への意見を書く。
【注意事項】文学研究の講義は、対象作品を事前に読んで、初めてその内容を精確に理解できます。講義で取り上げる小説 (配付した本文プリント)は、必ず目を通しておいて下さい。