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このような害虫の再興は害虫を取り巻く生態的・人

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Academic year: 2021

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(1)122. ニカメイガの発生生態と防除. 虫害編―12. ニカメイガの発生生態と防除 農研機構 生物機能利用部門. は. じ. め. 倉. 松. 啓 一 郎. て,本種の発生によるイネへの深刻な被害が発生してい. に. る。このような害虫の再興は害虫を取り巻く生態的・人. ニカメイガ Chilo suppressalis(図―1)は一般的には「ニ カメイチュウ」とも呼ばれ,東アジアから東南アジアに. 為的要因によってしばしば生じる現象であり,今後,他 の地域でも本種が再び問題となる可能性はある。. 広く分布するイネの害虫である。幼虫がイネの茎内に侵. 本稿では,かつてのニカメイガの急激な密度の低下と. 入して食害し,葉鞘褐変や白穂を生じさせる。1960 年. 近年の一部地域での再興に関連する本種の生態的特性を. ごろまではイネの重要害虫であり,国内での発生面積は. 紹介するとともに,発生地において現在実施されている. 多い年で 100 万 ha にも達していたが,1970 年代以降の. 防除方法を紹介する。. イネの栽培方法の変化や効果的な化学農薬の登場によっ. I ニカメイガの基本的生態. て被害は急激に減少した。1990 年代以降はその発生面 積は 6 万 ha 程度で推移しており,ほとんどの地域では. ニカメイガは,その名の通り,国内のほとんどの地域. 本種が農業上の問題となることはない。ところが近年,. (岸野, では 2 化(1 年間に成虫が 2 回発生)する(図―2). それまで本種の被害が見られなかった一部の地域におい. 1974) 。発生のピークは地域によって異なるものの,稲. 植物防疫. わらなどで幼虫越冬した個体が 4 月下旬〜6 月上旬の間 に羽化する。この時期に発生した越冬世代成虫は田植え 後の若いイネに産卵し,ふ化した第一世代幼虫がイネの 茎内に侵入する。第一世代幼虫は分げつ期までイネを食 害し,7 月下旬から 8 月に羽化する。第一世代幼虫に食 害された茎は葉鞘褐変を起こし,食害量が多い場合には その後枯死するかあるいは出穂が阻害される。第一世代 成虫もイネに産卵し,幼虫は出穂期以降のイネを食害す る。この時期に食害を受けた茎は子実の登熟が進まず白 穂となる。この第二世代幼虫(=越冬世代幼虫)はイネ オス成虫捕獲数︵頭. 1 cm. 1 cm 図−1 ニカメイガ成虫(上段左:オス,同右:メス)と幼虫(下段) Ecology and Control Strategy of the Striped Stem Borer, Chilo suppressalis. By Keiichiro MATSUKURA (キーワード:ニカメイチュウ,イネ,マコモ,箱施用剤). 52. 植物防疫. 第 73 巻第 2 号(2019 年). 日・トラップ︶. /. 12. イネ水田. マコモ群落. 8. 4. 4月. 5月. 6月. 7月. 8月. 9月. 10 月. 図− 2 性フェロモントラップによるニカメイガオス成虫の 捕獲消長(2004 年,茨城県守谷市) マコモ群落では 4 月上旬からオス成虫が捕獲されるの に対し,直線距離で 100 m ほどのイネ水田では移植 時期である 5 月上旬以降に成虫の捕獲が目立つ..

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