大平 内閣 当時あ れほ ど騒 がれた「地方 調される風潮 は明ら かに公正 を欠 くもので の 時 代 」 が, 今 日 で は 影 薄 く な っ て い るの
は 何 故 だ ろ う か 。 あ の 頃 は 地 方 選 挙 で も,
い わば「地 方の時代」 が超党 派 的な スロ ーガンだっ たし,世 界 的 な 趨 勢 とし て も, ア ル ヴ ィ ン・トフ ラーの 説くよ うに, 地 方分権の 徹底こ そが米国 を始め 諸大国 をそ れぞれ直面す る行政 機能の 麻痺から 救出す る唯一 の 途だ とされてい た筈であ る。 そ して 現在 わが国 では,新 時代に 即 応して行政改 革を通 じて, 民 間 活力 を向上し, 国 も地 方 もス リムで機動的 に行政の体 質を改 善し よう とし ている が, その 狙 いは 窮極的 には「地方 の時代」
実現 のための 基盤づ くりにあ る と考えるの はせい見方 にす ぎな い だろ うか。 確かに 臨調の場 で の現 実の動 きには, 当初 から一 部に抜 き難 い地方不 信感があ っ て, 行革に 先鞭をつ けた筈の 地 方より も, 国の行政 の立場 を優 先させる傾 向があっ たこ とは 否 め ない。 そして そこ には国 と地 方との情 報格差が一 つの原 因と なってい たよ うであ る。例 えば 過大な退職 金を一部 の地方団体
k消防科学総合センター三代目理事長
あろう。現 に筆者が 住む秋 川市(都 の西端) では私 自身 行革委貝 の一貝 として,先 般 市 長 に最終 答申 を行 った が, 従来
﹁ 地 方 の 時 代 ﹂ の 実 現 と
情 報 の 役 割
山 田滋
が支給し た事例が,仝 地方団体 の給与問題 の不手際で ある かの ように伝 えられ たこ と など,大 多数 の真面 目な団体 に とっては,
まこ とに遺憾至極 であっ た。 今日はむしろ 国の側 に, 各省の 仕残し た改革項目 が山積 してい るの に,地 方行革の 必要性の みが強
から市 当局の まこ とに真 剣な姿 勢と努力 には感銘 を深 くして き たところ であっ て, 地方 では随 所にこ のよ うな自主的 な努 力の 跡が 見受 けら れるので ある。 も ちろ ん, 国 と地方は一体 の もの であ る以上,徒 らに対 立的 な発 想を する必要 はない が, 地方 分 権の 徹底し た「地方の 時代」こ そが, 現代国家 の未 来像 と想定 さ れるな らば, いやし く も情 報 の不 備や 不十 分な管理 等に よっ て, 国,地方 を通ず る行政運営 をミスリー ドするこ とは許 され まい。 文字 通り生 きた情 報の集 積 と活用こ そ新時代 を創 造す る 鍵 である以上 ,地 方 とし てもこ の上 ともに自ら正し い情報の 発 信源 とし ての自覚 と努力が必 要 であろ う。
こ の 意味 で筆 者として は, 地 方の時代 前進の ため に, 咋年発 足した地 域活性化 セン ターの 活 用に期待 をかけ ているし, 消防 防災の分 野で当消 防科学 情報セ ンタ ―が, 消防情報 の機能的 蒐集 と活用に よ つて,や がて「地 方の時代」 実現 に大 き な役割 を果 すこ とを強く期待 したい のであ る。いわば消防こそは地域の時代を築 く土台石というべきであるからである。
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