18 SCAS NEWS 2012 -Ⅱ
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1 事業の現状と展望
現在の化学物質管理規制の世界的 な 動向は,2002 年 のヨハ ネスブ ル グ・サ ミット(WSSD)に お い て 合 意された目標「化学物質が,人の健康 と環境にもたらす著しい悪影響を最小 化する方法で使用,生産されることを 2020 年までに達成することを目指 す」及びこれを具現化するため 2006 年 の 国 際 化 学 物 質 管 理 会 議 ICCM
(International Conference on Chemicals Management)で採択さ れた「国際的化学物質管理に関する戦 略 的 ア プ ロ ー チ SAICM(Strategic A p p r o a c h o n I n t e r n a t i o n a l Chemical Management) に 基 づ き 各国で化学物質管理規制の見直しが進 められていることです。化学物質管理 規制は図 1 に示すように「当局への登 録とリスク評価」と「サプライチェー ンを通した情報伝達」と言う両輪によ り成り立っています。
図2 化学品管理規制をめぐる世界の動き 化学物質の登録は図2に示すように,
2007 年 EU REACH(Registration, Evaluation, Authorization and Restriction of Chemicals) 施 行 を 皮 切りに,2008 年ト ルコの 化 学 物 質規制,2009 年日本の化審法改訂,
2010 年中国新規化学物質環境管理弁
法改訂が施行され,今後台湾化学品規 制が 2013 年,韓国新規化学物質管理
( 韓 国 -REACH) が 2014 年 に そ れ ぞれ施行開始される予定であり,米国 TSCA(Toxic Substances Control Act) も 今 後 Reform が 行 わ れ る 見 込みです。一方,情報伝達手段である
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図1 化学物質管理の潮流
化学品安全事業部 化学品安全事業部
事業部展望
SCAS NEWS 2012 -Ⅱ 19
化学品安全事業部 化学品安全事業部
事業部展望
SDS(MSDS)に関しては,ハ ザ ー ド の 国 際 的 調 和 を 図 っ た 国 連 GHS
(Globally Harmonized System of Classification and Labelling of Chemicals)勧告を取り入れた法整備 が,2008 年頃から各国急速に普及し てきており,段階的に導入する国も含 め EU,日本,台湾,中国,韓国をはじ めとして,図 3 に示すように東南アジ ア諸国,ブラジル,メキシコなど,年 を追うごとにその要求する国と地域が 増加しています。
化学物質管理における規制は,ます ます広範囲に深化していくことは確実 であり,メーカーなどにおいて,限ら れた社内リソースの中で,高度化と複 雑化が進む登録申請や各国言語による SDS(MSDS)作成などに対応する ことはさらに難しくなっていきます。
今後は,自社で実施する化学物質管理 の範囲とアウトソーシングする範囲を 明確にし,如何に上手にアウトソーシ ングを使いこなすかが,コストをミニ マイズするだけでなく,グローバルな 企業展開において,化学物質管理にお ける他社との差別化を図るキーポイン トになると考えます。化学物質管理は 既にメーカーなどの一担当者の問題で はなく,世界的な化学物質管理規制の 潮流を乗り越えるための最も重要な戦 略的ツールであり,トップマネージメ ントの決断事項であると考えます。こ のような事業環境の中,当社は各国の 化学物質規制の変化をいち早くキャッ チし,お客様にご満足いただける一歩 先の情報およびサービスを提供するこ とにより,SAICM を支援し地球に貢 献いたします。
2 商品紹介
2.1 改正化審法における高分子フロー スキーム試験
2009 年の改正化審法において,低 懸念ポリマー概念の導入,高分子定義 の一部変更,試験要件の一部修正がさ れました(図4参照)。当社では,新 しい要件に対応したポリマーフロース キーム試験の実施に基づく低懸念ポリ マーの申出,化審法新規化学物質の届 出について,新規性のご相談から,試験,
申請に至るまでを承ります。
また高分子の定義の変更に伴う,分 子量 1000 未満の成分を1%を超えて 含有するポリマーや,高分子フロース キーム試験で安定性試験の結果が基準 に合致しない高分子などについても,
過去に蓄積した多くの経験およびノウ ハウから,化審法申請のための申請
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図3 その他の各国のGHS導入の動き
20 SCAS NEWS 2012 -Ⅱ 戦略並びに試験設計の提案から実施を
提供しております。
また,日本以外の国に付きましても,
化学物質の登録申請を必要としている 全ての国と地域について対応しており ます。高分子化合物の場合,一定の要 件を満たせば何の試験も必要としない 国,日本のように低分子化学物質と分 けて別の試験スキームで申請する国,
高分子化合物と言う概念がなく構成モ ノマーで登録する国など,高分子の取 扱いは国・地域により要求される要件 が大きく異なります。複数国での申請 をお考えの場合,はじめからそれらの 国の申請を想定した上で進めなければ,
時間と費用が無駄になる場合もありま す。当社へのお問合せの際には,はじ めに申請を検討している国,時期,数 量などの情報を合わせてご相談頂けれ ば,ご要望に沿った時間と費用をミ
ニマイズした戦略的ご提案をさせてい ただきます。
2.2 包括コンサルタントサービス 化学物質管理に関する包括的コン サルタントサービスを実施しており ます。
国内外の化学物質管理規制に関する あらゆる質問,お問合せに対してお答 えし,時間単位(最小単位時間 15 分)
でご請求させていただくというシステ ムです。お問合せは電話,メール,面 談など様々な形態で承っております。
例えば電話,メールなどでお受けして,
当社内で速やかに回答できるような案 件ですと最小時間単位で済みますの で,お気軽にお問合せいただいており ます。また,一回ごとのご請求ではなく,
お客様ごとに,当社にて時間管理し,
3 ヵ月毎に問合せ内容,回答状況の詳
細を付けてご請求を行うシステムにて 承っております。
化審法,安衛法から REACH,TSCA などの各国化学物質の管理規制法,毒 劇法,国連危険物輸送,GHS 分類のた めの安全性試験,CLP(Classifi cation, L a b e l i n g a n d P a c k a g i n g o f substances and mixtures) 届 出,
中国に輸出する際の SDS(MSDS)
について…など,「こんなこと何処に 聞けばよいか分からない」と言うよ うな疑問,質問など化学物質の規制 に関することであればなんでもお受け しており,化学物質管理に関する総合 的なサービスをコンセプトとしており ます。
(包括コンサルタントサービスは予め 同契約を締結させていただいたお客様 へのサービスになります)
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図4 高分子新規化学物質フロー