史資料ハブ/活動報告
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編集後記
『史資料ハブ 地域文化研究』8号をお届けします。21世紀COE「史資料ハブ地域文化研究拠 点」も、早いもので、今年度で終息を迎えることになります。
本誌には、2005年10月30日にスペイン史学会第27回大会と本COE・印刷媒体班との共催で 開催されたシンポジウム「ジブラルタル海峡をはさむ他者認識―イベリアとマグレブの相克」
で行われた3本の報告と、2本のコメントを掲載させていただきました。このシンポジウムは、
印刷媒体資料班が進めてきた近現代の国民国家形成にかかわる印刷媒体資料の収集・保存活動と モロッコ・テトワンのダウード図書館所蔵史料のデジタル化事業を踏まえて、スペインのモロッ コ認識とモロッコのスペイン認識を取り上げ、両者の差異と類似性を、国民国家形成および発展 過程の中で考察することが企図されて行われました。質疑応答やシンポジウムの様子は、「要旨」
と「参加記」を参照していただければ幸いです。
「南アジア・東アジア関係 史資料収集事業紹介」では、本COEアドバイザーのボルジギン・
ブレンサイン氏と史資料統括班の活動を中心的に担っておられる松本脩作氏の論考をいただきま した。ボルジギン・ブレンサイン氏の論考は、本COE・在地固有文書班の第32回研究会におけ るご報告をまとめられたもので、「北京ウンドル王府モンゴル語文書記録帳写本」と名づけられ た東洋文庫蔵書の史料的意義を述べられています。「北京ウンドル王府モンゴル語文書記録帳写 本」とは、1920年代に内モンゴル東部の有力王公の一人であったウンドル親王ヤンサンジャブ が出した書簡の写しで、土地改革や文化大革命でモンゴル語文書や文化財が多くが失われた中に あって、今日まで伝わった貴重なモンゴル語史料であるといわれており、これを初めて紹介され たたいへん興味深い論考です。
松本脩作氏が紹介してくださったのは、本COE・史資料統括班と日印協会とで共同して進め てきた日印協会収蔵史料の調査・保存・共有活動のなかで、新たに発見された資料群の調査概要 を紹介されたものです。これらの資料の大半は、第二次世界大戦に向けた軍事的調査活動記録で あると述べられています。資料群の概要とともに、インド・セイロン関係調査資料リストが掲載 されており、今後、研究者の利用が待たれるところです。
最後に、本COEの2006年度前半期の活動報告を掲載してあります。若手研究者養成のため に進められている助成金制度も軌道にのり、2005年度受給者の成果報告も併せて掲載しました。
博士学位論文の執筆につながることを期待しています。
(文責:吉田ゆり子)
編集担当:吉田ゆり子、今井昭夫、西谷修 編集補助:土屋知子
購入寄贈資料・雑誌・マイクロ資料紹介
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史資料ハブ
地域文化研究No.8
発行日 2006年9月 発行人 藤井毅
編集・発行 文部科学省 21世紀COEプログラム「史資料ハブ地域文化研究拠点」総括班
〒183-8534
東京都府中市朝日町3-11-1 東京外国語大学大学院地域文化研究科 21世紀COE拠点本部 Tel. 042-330-5540
E-mail:[email protected] http://www.tufs.ac.jp/21coe/area/
公衆送信権と複製権は東京外国語大学が有する 制作 三元社
印刷 モリモト印刷 雑誌コード ISSN 1348-3250
表 紙 図 版 “Los cristianos en venta”, pliego de cordel del siglo XVIII. HCB(本文14頁参照)
裏表紙図版 “Ser fiel a España siempre”. EM.(本文19頁参照)