• 検索結果がありません。

2015年度司書課程主催行事等報告

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "2015年度司書課程主催行事等報告"

Copied!
3
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

- 50 -

 2015 年度の大きな行事としては、6 月 28 日(日)から 29 日(月)に陸前高田市を再訪、

12 月 18 日(金)に柴内康文先生の公開講演会を開催、2016 年 3 月6日(日)に「司書教 諭資格付与科目の教育実践を共有する」連続シンポジウム第 1 回を開催したということが あった。概要を順に報告する。

1. 陸前高田訪問

 まず 6 月 27 日(土)に中村のみで岩手県立図書館を訪問し、岩手県生涯学習文化課特命 課長の澤口祐子氏とお会いして、県内の被災地の図書館の復興状況についてのレクチャをし ていただいた。

 翌 28 日(日)から、学生たちと合流して、次のような行程で、被災地の図書館、学校を回っ た。引率は中村のほか、教務部の理解を得て、教務部長付の深野毅課長に加わっていただい た。参加学生は司書課程所属学生が 3 名、文学部教育学科の河野哲也先生のゼミ生が 1 名 であった。そのほか、現地の一部プログラムは、竹内弥生先生が引率するノース・テキサス 大学で日本語を学ぶ学生ら約 15 名といっしょに実施した。

    6 月 28 日(日)一ノ関駅集合、陸前高田で仮設市立図書館訪問、ノース・テキサス 大学と合流し昼食、市街地視察。ノース・テキサス大学と別れ、生出地区の炭の家に宿 泊。

    6 月 29 日(月)大船渡市立図書館見学。大船渡中学校訪問、金賢治校長と高橋由美 子教諭と面談、学校図書館を見学。陸前高田に戻ってノース・テキサス大学と合流、昼 食。午後、竹駒小学校を訪問、校内清掃に加わり、終了後、ノース・テキサス大学の学 生による英語の絵本の読み聞かせを実施。ノース・テキサス大学と別れ、県立高田高等 学校を訪問。伊藤俊也副校長、志田節子教諭らと面談、図書室の見学。一ノ関駅へ向か い、解散、帰京。

2. 柴内康文先生公開講演会

 12 月 18 日(金)の柴内先生の講演会は 25 名(学外から 15 名、立教大学司書課程の学生、

学内教職員が 10 名)、出席した。この日のご講演の内容は、国立国会図書館のカレントアウェ アネス -E に、小出晋之将さん(文学研究科比較文明学専攻在学;学校図書館司書教諭コー ス修了生)が寄稿し、以下のとおり掲載された。

   小出晋之将「E1767- 公開講演会「図書館とソーシャル・キャピタル」< 報告 >」『カ レントアウェアネス -E』No.298, 2016.2.18.  http://current.ndl.go.jp/e1767, (参照  2016-03-15).

3. 連続公開シンポジウム「司書教諭資格付与科目の教育実践を共有する」第 1 回

 2016 年 3 月 6 日(日)13:15 〜 16:00、出席者 24 名を得て(学内の出席者は中村のみ)、

次のプログラムで実施した。

   開会のご挨拶(中村) 

   導入:司書教諭養成の戦後史(中村)

   パネルセッション:「学校経営と学校図書館」の教育実践(足立正治;中村)

   フロアとのディスカッション

2015年度司書課程主催行事等報告

(2)

司書課程行事報告

- 51 -

「司書教諭養成の戦後史」については、『図書館情報学教育の戦後史:資料が語る専門職養成 制度の展開』(中村百合子ほか編,ミネルヴァ書房,2015)収載の司書教諭養成関係資料の 解題に基づいたものであり、本誌に記録の掲載はしていない。しかし後半の「学校経営と学 校図書館」の教育実践の共有の部分については、テープ起こしの記録を全面的に掲載した。

 この連続公開シンポジウムは、次のような趣旨で企画し、2016 年度を通じて隔月で、5 月、

7 月、9 月、11 月と実施して行く予定である。最後の 2 回については、大阪教育大学の森 田英嗣先生のご協力で、同大学の天王寺キャンパスで実施することになっている。

   学校図書館司書教諭の養成は、学校図書館法第  5  条および学校図書館司書教諭講習規 程に定められており、戦後をとおして、「講習」という形で行なわれてきた。各地の大 学等に司書教諭資格付与の課程が置かれたが、実際の資格付与は夏の司書教諭講習実施 大学に書類を提出することで修了証書が付与されるという形で行なわれている。日本図 書館協会図書館学部会が  2003  年度について調査した際には、司書教諭資格取得者は  14,668 名で、大学での取得者が 7,862 名、短大が 312 名、通信教育が 432 名、司書 教諭講習が  7,062  名であった(日本図書館協会図書館学教育部会編『日本の図書館情 報学教育  2005』同協会 ,  2008.)。また、司書教諭講習の受講生の過半数は現職教員で はないかと、教授経験者の実感からは推測されている。このように、全国のさまざまな 機関で、教員免許状の取得が前提となっているという以外の背景が多様である受講生に 対して、ひとつの司書教諭資格を付与するために、どのような教育実践が行なわれてい るのか、これまで十分な情報共有と教育内容の共通化、質向上の努力がされてこなかっ たのではないかという反省のもとに、本会を企画した。

 以上のほか、3 月 9 日(水)に兼任講師懇談会を実施した。兼任講師 9 名、本学司書課 程関係者 4 名の合計 13 名の出席を得て、司書課程の教育の課題等についての意見交換をす ることができた。折田洋晴先生のご出講は本年度が最後であるが、その前に 11 月には「読 書と豊かな人間性」について、ご担当いただいていた米谷茂則先生が本務校の事情でご出講 が不可能となり、中村が急遽、交代するということがあった。折田先生、米谷先生のお二人 の先生方には長く、本学の司書課程の教育の重要な一端を担っていただいてきた。ここに記 して、感謝をお伝えしたい。

 また、授業内での図書館等の訪問が近年、増えているように思われるので、それについて もここに記録しておきたい。小田光宏先生の「図書館基礎特論」で 7 月 17 日(金)に北区 立中央図書館を訪問、小泉世津子先生の「情報メディアの活用」で 2016 年 1 月 23 日(土)

に NHK 放送センターのスタジオ見学に、また中村の「図書館総合演習」で 12 月 12 日(土)

に小布施町立図書館を訪問した。学生の参加は任意としているが、参加率が高く、学生たち の関心の高いことが明らかになった。余談になるが、陸前高田と小布施で、図書館の外から 館長になったお二人から共通して話題にされたことに、リクエスト制度をどう考えるかとい うものがあった。限られた資料費で、特定の人物が寄せる大量のリクエストに応えていくこ とに制限を設けないでよいのかについて考えているというお話であった。規模が大きくない 図書館で、リクエスト制度をいかに運用するか、学術的にも改めて検討がされてもよいのか もしれないと、訪問した学生たちとの間でも話題になった。

 最後に、図書館実習の改革に関わって、引き続きさまざまな試行錯誤が行なわれ、その中 で次年度につながるひとつの大きな成果が得られたことをここに記しておきたい。8 月に上 田特任教授の紹介で、株式会社ラピッヅワイド代表取締役の広瀬容子氏と中村が出会い、そ の場で香港聖公会のミンファ神学院(HKSKH Ming Hua Theological College)での図書

(3)

- 52 -

館実習の可能性が話題となった。メールでのやりとりが繰り返された後、11 月 26 日(木)

から 27 日(金)にかけて神学院長のギャレス博士(Dr.  Gareth  Jones)とライブラリアン のチャン氏(Ms. Helen Cheung)が本学を来訪されて、前向きに話を進められることが確 認された。27 日には、チャン氏の希望で立教小学校の図書室を訪問した。突然の訪問の実 現のためにご尽力くださった同校の安達真理子教諭と学校・社会教育講座委員長の西原廉太 先生に、この場を借りて、改めて感謝をお伝えしたい。

 ミンファ神学院のお二人の来日後、急ぎ、覚書(MOU)の準備が進められ、中村が 12 月 22 日(火)から 23 日(水)また 1 月 22 日(金)から 24 日(日)に香港を訪問し、つ めの作業が行なわれた。1 月 23 日には同校で Library Study Day と称する公開講座が開催 された。本学文学部の河野哲哉教授が基調講演として、「Library  as  a  "fi eld  of  promoted  action"」 と 題 す る お 話 を さ れ た。 中 村 は、「Exploring  our  professional  development  opportunities : A new collaborative project between Ming Hua College and Rikkyo  University」と題して、両校の連携プロジェクトの紹介を行なった。MOU は、年明けに講 座会議、続いて講座委員会の承認を得て、2 月にギャレス院長、西原廉太学校・社会教育講 座委員長にサインをいただいて、交換が行なわれた。この間、西原先生、講座主任の大野久 先生をはじめとする学内の多くの教職員の方がたからご支援をいただいた。ここに記して心 からの感謝をお伝えしたい。実習は 2016 年 8 月下旬の 2 週間をかけて行なう予定で、現 時点で 3 名の学生が参加することになっている。国外での英語を介した実習ということで、

学生のみならず司書課程にもさまざまな課題が立ち現れてきているが、それらを解決するた めのエネルギーと時間に見合うだけの成果が得られるものと信じている。来年度の本誌に て、実習の成果を報告したい。

  (文責・中村 百合子)

参照

関連したドキュメント

[r]

保健学類図書室 School of Health Science Library 【鶴間キャンパス】. 平成12年4月移転開館 338㎡

The Antiquities Museum inside the Bibliotheca Alexandrina is solely unique that it is built within the sancta of a library, which embodies the luster of the world’s most famous

 当図書室は、専門図書館として数学、応用数学、計算機科学、理論物理学の分野の文

・コミュニティスペース MOKU にて「月曜日 も図書館へ行こう」を実施しているが、とり

・「中学生の職場体験学習」は、市内 2 中学 から 7 名の依頼があり、 図書館の仕事を理 解、体験し働くことの意義を習得して頂い た。

証書」 ・ 「卒業(修了)証明書」に該当するものがない場合は、出身学校が作成した 12 年の

British Library, The National Archives (UK), Science Museum Library (London), Museum of Science and Industry, Victoria and Albert Museum, The National Portrait Gallery,