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第3回 (7月 2日)
多義語 の意味構造
‑ 日本語 を対象 として
国広 哲弥 筆者 は最近、国語辞典 を開いて最初か らめぼ し い多義語 を取 り上 げ、その多義分岐の構造 を明 ら かにす る作業 に着手 した。今 回はその うちの4語 についての中間報告である。
(1) 「あ と」 (跡、後 )
空間的な形である 《跡≫は時間的には過去の出 来事の 《後≫ に生 じるものであるので、両義 はつ ながっている。時空相関認知の一例である。≪弥≫
はさらにさまざまな比倫義 を派生す る。 ≪後≫ は
≪時間帯≫‑
≪
順序≫‑ ≪移動後の空間≫の意味 を生 じている。 この全体 にさらに視点の位置 (現 在時 ・中立時 ・移動体 )をどこにお くかがからみ、派生義 を生 じる。
(2) 「うつる」 (移、映、写)
この多義は(i)物 自体の移動
、( 1 i )
像のみがある表 面 に移動、
損移動 した像が定着する、の3
つ に大 別 される。 ≪定着≫の要素 は(i)も共有 している。(3) 「お こす
」
基本義 は ≪横 になっている ものを縦 にす る≫で あ り、眠っている人間の場合 は上半身を縦 にす る ことになるが、そ うす ると一般 に生理現象 として 目を覚す ところか ら 《目を覚 させ る≫が生 じ、さ らにそ こか ら ≪活動 を開始 させ る≫‑ ≪発生 させ る≫が生 じた と考 える。
(4) 「おちる
」
多義の全体 を眺めると、落下の原因に基づ く分 類がふ さわ しい と考 えられた。(i)自然現象
、( i i )
不 注意 による、闘 固着力が不十分、(iv)外力 に抗 し切 れない (比喰的用法のみ)。
「不注意 による」場合 の‑用法、「私の名前が名簿か ら落 ちてい る」 は 筆者 のい う "痕跡的認知" による表現の例である。多義構造 は実際には枝分れ図により示 される。
【付記】
第
4
回では国広哲弥氏 による 「トー トロジーの 意味解釈」 とい う発表 もお こなわれたが、スペー スの関係で割愛す る。川IHIHHHlHHlHl‖lHHHHHHH‖H日日HHllHHHIHIIHIIHIHHlHHIHIHIHIHHHIHllllHlllH日日lHHIHHHlHHllllHHIHHHHHIHHJHlHIIHIHIHllHIHllIHlllHIHIHllllllll