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韓国における大学周辺の単身者向け集合住宅の立地 特性

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Academic year: 2021

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九州大学学術情報リポジトリ

Kyushu University Institutional Repository

韓国における大学周辺の単身者向け集合住宅の立地 特性

洪, 銅基

https://doi.org/10.15017/4059967

出版情報:九州大学, 2019, 博士(工学), 課程博士 バージョン:

権利関係:

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(様式3)

氏 名 :洪 銅基

論 文 名 :韓国における大学周辺の単身者向け集合住宅の立地特性 区 分 :甲

論 文 内 容 の 要 旨

韓国では、都市化の進展とともに単身世帯が急激に増加し、新たな家族類型として認識されるよ うになった。学生、社会人、高齢者などの単身者が求める小規模住宅の供給が必要となったが、ニ ュータウン事業や再開発事業等により供給されたのは、主に 60 ㎡以上の大規模住宅であった。ソ ウル市内の大学キャンパス周辺には、家族世帯用に建てられた住宅の複数の居室を区画した違法物 件も出現するようになったため、韓国政府は、2009年になって小規模住宅の供給活性化に焦点を当 て、単身世帯用の住宅である都市型生活住宅の建設を可能にした。都市型生活住宅はその後の小規 模住宅の供給の増加をもたらしたが、量的な供給を優先したため、住宅タイプと戸数の偏りや高額 の賃貸料など、様々な課題が生じている。大学周辺を対象とするキャンパスタウン造成計画事業に よる住環境改善の新たな動きもみられるようになった。

本研究は、韓国における単身世帯の実態と単身者向け集合住宅の特徴及び課題を明らかにするこ とを目的とする。このため、まず、韓国における単身世帯の現状と単身世帯向けの集合住宅の特徴 を把握する。次に、ソウル市における単身者向け集合住宅の空間的立地特性とその要因を明らかに する。さらに、ソウル市の大学キャンパス周辺における単身者向け集合住宅の立地特性と住環境の 実態を明らかにした上で、単身世帯及び大学生向け集合住宅の課題及び改善方策を提示する。

本研究は序論、本論および結論を含む 5章で構成されている。

第1章では、序論として、研究の背景、研究の目的について述べ、本論文の構成や枠組みをまと めるとともに、既往の研究を整理した上で、本論文の意義について述べた。

第2章では、韓国の単身世帯を対象にした都市型生活住宅等の小規模住宅の関連法制度の変遷を 概括し、単身世帯及び大学生向けの住宅に関する法律及び都市型生活住宅の住戸面積基準は、住宅 の供給活性化を目的として頻繁に改正され、公共が担った住宅供給を民間に移してきた過程を明ら かにした。また、都市型生活住宅の供給が始まった2009年以降、40㎡以下の住戸の許認可数が増 加し、韓国の単身世帯の41.2%がソウル市と京畿道に集中していることを示した。

第3章では、ソウル市における単身者向け集合住宅の空間的立地特性とその要因を明らかにする ことを目的として、まず、各洞の全世帯数に対する単身世帯数の割合を対象としたホット・スポッ ト分析より、20代、30代の若年単身世帯と60代以上の割合が高いソウル市の単身世帯は、地下鉄 2号線沿線の副都心を含む外周部で密集度が高いことを示した。次に、ソウル市が公開した2009年 から 2013 年までの単身者向け集合住宅の許認可データ4,628 件を、ワンルーム型、ワンルーム複 合型(住居)、ワンルーム複合型(商業・業務)、ワンルーム複合型(その他)、団地住宅型、団地複合型 (商業・業務)に6 分類し、平均最近隣距離及びクラスター・外れ値分析により、ワンルーム型は、

都心や副都心の総合大学、総合病院、大型商業施設の立地する地域に最も多く供給されていること などの類型別の特徴を把握した。さらに、ロジスティック回帰分析により、ソウル市における単身 者向け集合住宅は、主に人口要因と交通及び利便施設要因に影響を受け、ワンルーム型は周辺地域

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に立地する大学数に影響を受けることを示した。

第4章では、ソウル市の大学キャンパス周辺に立地する単身者向け集合住宅の立地特性と住環境 の実態を明らかにすることを目的として、まず、20 代の総世帯数の 74.8%を占める単身世帯数と 学生数は、キャンパス境界から2km未満の洞において強い相関があることを示した。次に、ソウル 市における4年制以上の大学25グループを都市型生活住宅のカーネル密度分析により、高密連続、

近距離密集、中距離密集、遠距離密度増加の4類型に分類し、高密連続型は大学最寄りの地下鉄駅 を中心とする地域に多いことなどの立地特性を明らかに。さらに、城北区における、ワンルーム型 の高密連続、近距離密集、遠距離密度増加がみられる3つの洞を取り上げ、現地調査と市役所の担 当者、不動産関係者へのヒアリング調査、総学生会住居福祉局の代表学生への書面調査を基に、住 居地域に立地する単身者向け小規模住宅の用途は、商業や業務施設との混合用途が多く、駐車場不 足、老朽化など問題を抱えていることなど、大学キャンパス周辺における単身世帯及び大学生向け 集合住宅の実態と課題を示した。

第5章では、上述までの章を通じて得られた知見を総括すると共に、単身者向け集合住宅の住環 境改善と政策の課題を整理し、単身者向け集合住宅に対する法律上の具体的な基準制定、キャンパ ス周辺地域での混合用途利用、公共と大学の寮の運営の多様化などの方策を示し、本論文の結論と した。

参照

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