図書館員のノートから 参考図書のご紹介 66 エルガーとグリーグの「主題目録」
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(2) 2014・. M.T.xlii(1901)819, 822 とあります。略語表Bに はページの下段の方に雑誌[Periodicals]がま とまっています。そこを見ると、M.T.はMusical Timesという雑誌名、xliiはローマ数字で42を表 し、42巻と理解します。雑誌に掲載された記事 などは、こうして文献の項の最後にまとめられて いるようです。 あとは略語表Aを参照してください。ただ手稿 譜その他に出てくる略号は、ふだんお目にかか る機会が少ないかもしれませんが、ざっくりいえ ば所蔵館と請求記号の組合せです。手稿譜のス ケッチはLbl、すなわちロンドンの大英図書館が 所蔵、Add.以下がその請求記号というわけです。. グリーグの「主題目録」 Edvard Grieg (1843-1907) : thematischbibliographisches Werkverzeichnis, vorgelegt von Dan Fog, Kirsti Grinde, Øyvind Norheim. (Henry Litolff's Verlag/C.F. Peters, c2008) ◦X-044/G848/F . C.F.Peters社(London)の許諾を得て転載. 285. こちらも比較的新しい主題目録です。 作品の配列は、Opus 1-74まで作品番号が付 与されているものが先に、その後に作品番号が 付与されなかった作品が来ます。後者はEdvard GriegからとったEG番号が付与されていますが、 その番号付けはEG 101-308までで、すべての番 号が使われているわけではありません。 さて、まず210ページから始まる《ペールギュ ント組曲第1番》作品46を例にとり見ていきま しょう。 作 品 番 号/作 品タイトル( ノルウェー語 ― ドイツ語―英語)/編成/グリーグ全集所収巻 /楽譜の出だし部分[インチピット]/献呈者 [Dedikation]/成立事情[Zur Entstehung]/資 料[Quellen]/初演[Erstauffuhrung]/出版事情 [Zur Herausgabe]/出版物[Ausgaben] (初版印 刷譜[Erstausgabe] 、新版印刷譜[Neuaugaben] 、 選集[Sammlungen])/文献[Literatur] といった項目が並んでいます。 この組曲は、オーケストラ用だけではなく、ピ アノの1台4手用および1台2手用に作曲者本人に よって編曲されたものも目録に含まれていて、し かもいずれもグリーグ全集[GGAと略記]に収 められていることがわかります。 次に421ページのEG 155の《クリスマスの子守 歌》も見ておきましょう。声楽曲ですので、主題 目録のグリーグ全集所収巻の項目に続いて、歌 詞[Text]の欄があり、そこには作詞者および 訳詞者[Ubersetzungen]と歌詞の歌い出しが 含まれます。 声楽曲の場 合、巻末にある索引のうち、作 品タイトルと歌 詞の歌い出し[Verzeichnis der Werktitel und Textanfange]を活用するとより 効率的に使いこなせることでしょう。 ちなみに二人の全集楽譜はどうなっているで しょうか。エルガーの方は未完結なのですが、 それでもかなり刊行が進んでいます。グリーグの 方は、すでに完結しています。どちらも活用さ れることを願っています。. こせき やすゆき 約40年前、新米図書館員だった私は、バッハやモーツァルトの 主題目録を通して、その重要性を知りました。今回は2点もご紹介できて嬉しいです。. 6.
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