流 行 性 肝 炎 の 病 原 体 に 関 す る 研 究
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(2) 230. 仙. 石. 晃. 久. た.ウ イル ス接 種 に 当 り,陳 旧培 養 液 を 除 去 し,. は あ る と して も,決 して 好適 の も ので は ない ことを. Hanks氏. 知つ た.. 液 で 細 胞 を 洗 滌 後,. 5%牛. 血 清 加YLE. 培 地 を添 加 して 培養 を行 つ た.第2代. 以 後 の ウイル. 続 いて ウ イル ス に罹 患 した癌 細 胞 を大 量 に集 め,. ス の培 養 に於 て は,夫 々の 試 験 管内 に増殖 した,細. 10数 回 凍 結 融解 を行 い,細 胞 を破 壊 した後,マ ウス. 胞 を 含 む ウ イル ス液 を集 め軽 く遠心 して,上 清 液 を. に接 種 した あ と,マ ウ スに 復 原 して 病 理変 化を検討. 0.2ml宛. した所 見 に 於 て も,ほ ぼ 岡 様 に病 変 は少 く,前 の実. 接種 した,累 代 は7〜9日. 間 隔 で,次 代. 累 代 を行 い,そ の 間培 地 の 交 換 は3〜4日. 毎 行 つ た.. 験 を確 認 した に と ど まつ た. 斯 る事 実 よ りEhrlich癌. 実 1). Ehrlichマ. 験. 成. 績. ウス腹 水 癌 細 胞 に 於 け る 肝 炎. 腹 水 の充 分 に潴 溜 した マ ウ ス4〜5匹 た 後,滅. よ り,腹 水 を. 菌食 塩 水(pH. 7.6)で. 10倍 稀 釈 した もの に ζ,精 製 肝 炎 ウイ ル スの 各 株10.2 稀 釈 液 同 量 を 混 合 し, 37℃. 30min.孵. 卵 器 中 に保. ちお き,新 に準 備 した マ ウ ス の腹 腔 内 に0.25ml宛 接 種 した. 7〜10日 後 そ の旗 水 を採 り, 1,000r. p. m. 10min,遠. た 結 果Ehrlich腹. 水 癌 細 胞 に 罹 患 した マ ウスに,. 肝 炎 ウ イル スを 接種 した場 合,一 部 の ウイル スは腹. ウ イル ス の増 殖 につ い て 先 づ 癌細 胞 腹 水 の一 定 畳 を接 種 され 約10日 経 過 し,. 採 取 してpoolし. 細 胞 を 用 い て,ウ ィル. スを 感染 せ しめ,本 ウ イル スの感 染 及 び増 殖を確 め. 心 した上 清 を 用 い,他 の マ ウス に新 に接. 水 癌 細 胞 を宿 主 とす る増 殖 はあ るが,殆 ん どの ウ ィ ル スは,マ ウ スの 肝 に到 達 して侵 入 増 殖 す ることが 明 らか で あ る,結 局軽 度 の 感 染 は 惹 起 す るが,好 適 の宿 主 で は な い こ とを 知 つ た. 2)組 i). 織 培養 に よ る実 験 L細 胞 にお け る肝炎 ウ イル スの増 殖. 分譲 を受 けたL細 胞 を 用 い,前 記 の実 験 と同 様に, 分 離 肝炎 ウ イル スを 感 染 せ しめて 。 細胞 変 性作用と,. 種 し,肝 臓 を 中心 と す る病理 学的 変 化 を もとに,ウ. マ ウ スに復 原 して,感 染 及 び増 殖 の 程度 を,病 理学. イル スの 消 長 を窺 つ た.. 的 所 見 に よ り綱 断す る ζ とに した.. 腹 水 を接 種 した 場 合の 各 稀 釈毎 に 調 べ た病 理 変化. a.実. 験 には石 原,小 川,原,春. 名の 諸株 を用い. に つ いて は,累 代 毎 に詳 細 に 究 明 したが,各 ウ イル. た. L細 胞 のcell‑Sheetを. スと もに,病 変 が甚 だ軽 度 で あ る こ とが認 め られ た.. ル スを接 種 して 培 養 し, 7〜10日 間隔 で,培 地 の遠. 稀 に小 壊 死 巣 の 形 成 若 くは軽 度 の細 胞 浸 潤 が見 られ. 心 上 清0.25ml宛. る程 度 で,ウ ィル スの増 量 は少 い もの と推 測 され た.. の 累 代 を行 つ た,之 の 間 毎 日検 鏡 して,細 胞変化を. な お 同 時 に作 製 し て お い た 腹 水 の 塗 抹 標 本 を. 確 めた.他 に試 験 管 内 に短 冊 型 に切 つ た ガ ラス片を. Giemea,. Haematoxylia‑Eosin染. 色を行 い検 鏡 を し. 作 つ た 中 試験 管に ウイ. を 次 代 接 種 材料 と して5〜6代. 挿 入 して細 胞 を培 養 して お き.岡 様 に ウ イル スを接. た結 果,細 胞変 性 と判 断 され る原 形 質内 の 空 胞形 成. 種 して,経 日的 に と り出 し, Giemsa染. 等 の所 見 が,一 部 の 細 胞 に 認 め られ たが,そ の程 度. toxylin‑Eosin染. は 弱 く,又oncolytic. effectも 勿 論認 め るに至 らな. か つ た.. 色, Haema. 色 を行 い,細 胞 の 変化 を 窺つ た.. 夫 々の ウイ ル ス株 を接 種 して 観 察す るに,一 般 に Fibroblast様 の菱 形の 細 胞 は,経 日 とと もに細胞質. 次 に斯 る ウ イル ス と接 触 させ た癌 細胞 を接種 した マ ウスの 肝 臓 を と りpoolし. た各 稀 釈液 を,新. にマ. 突 起 を朱 い,號 て 円形化 して 漸 次 増 加 す る傾向 を示 す が, 5〜7日. に於 て も少 数の 細 胞 の 管壁 よ りの剥. ウ スに復 原 した病 理 学 的 変 化 を 窺 うに,腹 水を 接種. 離 が認 め られ るの み で,培 地 の 変 換 に伴 い,も との. した 場 合 と比 較 して,肝. 状 態 とな り,激 しい細 胞 の 剥離 は認 め られ ない.之. を 中心 と す る病 変 は軽 度 な. が ら,比 較 的 平 等 に 認 め られ た.即 ち肝 膿 にあ つ て. 等 の 細胞 変 化 の平 等 に 起 るの は 円原,春 名株 に於て. は,限 局性 の 小壊 死巣 の 形 成,実 質又 は 間 質周 辺 に. 著 し く,石 原,小 川 株 に 於て 少 い.之 の現象 を若 し. 於 け る軽 度 の細 胞 浸 潤が 存 在 し,肺 臓 に 於て は 軽 度. 弱 い なが ら も,一 種 の 細 胞変 性 と解 す るな らば,あ. の 胞 隔 炎,血 管 及 び 気管 周辺 に於 け る円 形細 胞 の 浸. る程度 の 細 胞 変性 作 用 と推 測 され るが,こ の程度 で. 潤 が示 され た。. は,細 胞 変 性効 果(cp‑effect)と. 之 等 の実 験 に 於 て,使 用 した ウ イル ス株,石 原, 小 用株 を始 め,新 に 分離 した 円 原,春. 名株 等 に も. 評 価 し難 い もの と. 判 断 され た. 又 短 冊状 ガ ラス片 を 用 い た培 養 よ りと り出した細. ほ ぼ 同様 な 所 見 を得 た点 か ら,肝 炎 ウ イ ル ス は,. 胞 を,燐 酸 緩 衝液 で 再 三 洗 滌 しMctanalで. Ehrlich癌. Giemaa,. 細 胞 を宿 主 とす る時 は,あ. る程 度 の増 殖. Haematoxylin‑Eoein染. 個 定 し,. 色 を した標本 に於.
(3) 流行性肝炎の病 原体 に関す る研究. 231. て も,対 照 と比 較 し殆 ん ど大 差 な く,細 胞 原 形 質 内. うPAの. の空 砲 形 成 等が 稀 に認 め られ るが,目 標 にす べ き一. に ま で 至 る よ う で あ る(第1表).. 定 の変 化 に乏 し く,封 入 体 の 如 き存在 も認 め られな. 低 下 は,. 第1表. か つ た. b.マ. pH. 6.5〜6.8程. 肝 炎 ウ イ ル ス のHA細. 度(7〜8日). 胞に. 封 す る態 度. ウ ス体 内 に復 原 した場 合 に於 け る病理 学 的. 変 化 は,一 般 に 累代 数,ウ イル ス株 に よ つて 多 少 と も差 は あつ たが,軽 度 の 場合 が 多 い. 先 に細胞 変 性 の続 い て認 め られ た 円原,春 名 株 は, 軽 度 なが ら限 局 性小 壊 死 巣 の形 成,又 は細 胞 浸 潤 が 認 め られ たが,累 代数 の 長 期間 に 亘 る石 原,小 用株 に於 て は殊 に病 変 は少 い よ うで あつ た. 之等 の 実 験 成績 は, L細 胞5〜6代. に 亘 る所 見で. あ るが.細 胞 の 変化.マ ウ スに おけ る復 原実 験 の結 果 で は,か な らず しも好 ま しい宿 主 で は な い事 は 明 か で あ り。先 述の軽 度 の細 胞 変化 も,将 来 のL細 胞 を用 い た ウ イル スの感 染及 び 増殖 の 目標 と す るに は, な お検討 の 要 があ る と判定 され た. N)人. 羊膜 細胞 及 びHela細. 胞 に お け る肝 炎 ウ. イル スの 増殖 人 羊膜 細胞(HAと. 略 す)及 びHela細. た実験 も,先 のL細 胞 と同様 に, YLE培. 胞を用い 地 に牛 血. 清 を10〜20%の 割 に添 加 して用 い,ウ イル ス培 養 に 際 して は,添 加 す る.牛血 清 を5%に 維持 し,培 地 の更 新 は 同 様 に3〜4日. 下 げ て,細 胞 を 毎 に 行 つ た.. 別 に短 冊状 ガ ラス片 を 挿入 して 培養 した こ とは 同様 で あ る. a.. HA細. 胞 に於 け る肝炎 ウ イル ス接 種 は次 の如. くで あつ た.即 ちHA細. 胞 を 試 験 管 内 に分 散 せ し. めて,静 置培 養 を行 うに,凡 そ2日 に して,細 胞 の 単 一層 が 得 られ るの で,維 持 培 地 に移 して,ウ イ ル スを接 種 して毎 日細 胞 の 変化 を 観察 した. 実験 に用 い た石 原,小 川,円 原,春 名の 諸株 に於 て は,夫 々の累 代 に 伴 い 細胞 の 変化 は極 め て緩 徐 で はあ るが,一 様 に認 め られ た.即 ち ウ イル ス接 種 後. 斯 る細 胞変 化 を,短 冊状 ガ ラス に附 着 した細 胞の 検鏡 に よ り確 めた 結 果,円 原,春 名,小 川 株 に 於て は. 7日 培養 に於 て は,概 ね核 は圧 迫 され 偏 在 す る 例 が多 く,原 形質 は 空 胞変 性 若 くは更 に進 んで網 状 を呈 す る場 合 があ り,又 殆 ん ど の 場 合Eosinに. 好. 染 す る顆 粒状 物 質 が 存在 す る ことが 認 め られ た. 一 般 に之等 の所 見 は,各 累代 に於 て 認 め られ た 事 実 か ら,肝 炎 ウイ ル ス特 有のCytopsthogenic (以下Cp‑effectと 次 にHela細. effect. 略 す)と 判 断 され た.. 胞 を用 いた 場 合で は,殆 ん ど同様 の. 所見 が 認 め られ た が, HA細. 胞 に比 して,円 形細 胞. の増 加 が少 く, Cp‑effectは. や や 軽 度 で あ る こと が. 認 め られ た. な お斯 るCp‑effectを. 目 標 に してTCID(組. 織. 3日 前 後 よ り,部 分 的 に小 形 の 円形 細 胞 が,細 胞質. 培養 感 染 価)を 測 定 す るに,春 名,円 原株 が や や高. に附 着 した如 き形 で現 わ れ。 経 日と と もに 次 第 に増. く10‑6.4〜10‑7.2を 示 し,石 原,小. 加 の傾 向 を 示 し,部 分 的 に は多 数 集 合 した状 態 で,. く10‑5.6〜10‑6.4を 示 した。. 輝 くよ うに認 め られ,平 等 に細 胞 の 構造 が 見 え, 5. b.. HA細. 川 株で はや や低. 胞を6代 通過 した ウ イル ス株 を用 い,. 〜7日 に於 て は 内部 構造 は不 鮮 明 とな る.爾 後7〜. マ ウ スに復 原 を行 つ た場 合,先 の 実 験 と 同様 に病 理. 8日 に して,漸 次 細 胞 の 管壁 よ り離 脱 す るが,急 激. 学 的変 化 は,一 様 に軽 度 で あ つ たが,夫 々細 胞 浸潤. で はな く,極 めて 緩 慢 で あ る. 10日 に至 つ て も,全. 等の 所 見 が認 め られ た.こ の病 変 はマ ウスの 累代 に. 部 の細 胞 が 剥離 す る こ とは殆 ん どな いが,細 胞 間に. 於て 認 め られ た病 理所 見 と比 較 して 極 めて 軽 度 な こ. 隙 間 が 生 じ,同 様 の 円形 細 胞が,集. とが 指 摘 され た.. す る.若 し3〜4日. 合 した形 で残 存. 毎 に培 地 の 更新 を 行 わ な い場 合. は以 上 の変 化 は 更 に 著明 と な る.斯 る細 胞変 化 に伴. 斯 るCp‑effectが,. HA細. 胞 に 対 して 毎 時 平 等. に発 現 す るとな れ ば,肝 炎 ウ イル スの 性状 も明 瞭 な.
(4) 232. 仙. 石. 形で 把 握 出来 る と考 え,著 者 が 第一 編 に於て 行 つ た,. 晃. 久. 発現 した こ とで濾 過 性 と判 断 さ れ た.. 肝 炎 ウ イル スの特 性 と して,殊 に重 要 と判 断 され た 一般 ウ イル ス学 的 性 状 を , Cp‑effectを 目標 に して. 細胞10‑2稀. 比 較検 討 を行 つ た.. 時 間 保 ち,滅 菌 シ ャー レ内 に拡 げ,エ ーテ ルを飛散. 耐 熱 性試 験:熱 Havens以. に 対 す る低 抗 性 に つ い ては. 来,殊. に肝 炎 ウ イル スの 特 性 と注 目 され. た が.耐 熱 に 関 す る報 告 は 総 て,判 定 に対 す る方 法. エー テ ル抵 抗 性. エ ー テル と ウ イル ス感 染HA. 釈液 と同 量 を混 和 よ く振 盪 し, 4℃ 24. せ しめ た後,. 1群3本. 宛 のHA細. 胞 に0.1ml宛. 接 種 した結 果,依 然 細胞 変 性 は 発現 しエー テル処理 に よ る不活 化 は認 め られ な かつ た.. が 区 々で あつ たが た め に,確 実 な結 果 が得 られ て い な い.分 離 し た 肝 炎 ウ イル スにつ い て は,既 に時 末20),鈴 木21)の 報 告 が あ つて,マ. 第3表. 対 す る感 受 性. ウ ス に 示 す病 理. 学 的所 見 よ り判 定 して 抵 抗 の 限 度 を70℃. 各 種細 胞 の肝 炎 ウイ ル スに. 30min.. と示 した. 著 者 はHA細. 胞 に増 殖 した ウ イ ル ス をpoolし. て,第 一 編 に 行 つ た と同 様 に,夫 々の温 度 に よ り熱 処 理 を 行 い, HA細. 胞 の増 殖 した 各試 験 管3〜4本. に0.1ml宛. 接 種 して, 14日 に亘 り観 察 を行 い,そ. の 間3〜4日. 毎 に培 地 の更 新 を して, Cp‑effectを. 調 べ,そ の 限 界 を求 め た. 実 験 成 績 に 於 て は,用 い た ウイル ス 株 と もに, 56℃ 30min.の. 加 熱 に 対 し て よ く抵 抗 す る が,. 60℃ 30min.で. は 可 成 りの 傷 害 を受 け, 65〜70℃. に於 て 殆 ん ど抵 抗せ ぬ 事が, Cp‑effectに され た.特. に56℃. 30min.加. よ り判 断. 熱 に 対 し て, Cp‑. effectは 可 成 り著 明 に, 5〜7日. に発 揮 され た こ と. が注 目 され た.こ の 結 果 は,マ ウ スに示 す 病 理所 見 に よ る判 定 と可成 りの 一致 を示 す こ とが認 め られ た (第2表).. 総 括 及 び 考 按 肝 炎 患者 材 料 よ り分離 した ウイ ル スを用 い,各 種 の遊 離 細 胞 即 ちEhrlich腹 に 容 易 なL,. HA,. 水 癌 細 胞 と,他 に培養. Flala細 胞等 に対 す る感受 性を. 窺 つ た. ウ イル スが 斯 る遊 離 細 胞 に侵 入 増殖 す るに伴 い, 寄生 組 織 細胞 が 変 性 を招 来 し,崩 壊 す るに至 る事実 は既 に認 め られ て い る16)17)18)19).又 この 細胞変 性作. 第2表. 温 熱に 対 す る抵 抗 試験. 用 は,ウ イル スの 種類 に よつ て も異 り,全 く細胞障 碍 作 用 を 示 さな い で経 過 す る場 合 もあ る. 著 者 は肝 炎 ウ イル ス が若 し斯 る各種 細 胞 に対 し感 受 性 を示 す とす れ ば,今 後 の ウ イル ス学 的研究 も簡 易 化 され る もの と推 測 して,実 Cp‑effectを. 験 を 行 つ た,既 に. 発 揮 す る ウイ ル ス に就て は,大 いに研. 究 が 進 め られて い るが,こ れ は感 染 の 目標 と もな り, 増 殖 形式 を 窺 うに重 要 な 標 識 と な るか らで あ る,著 者 の 鼠 的 も 結 局 はCp‑effectを 註:. i)一. 群HA細. ii)ウ. 胞3〜4本. を 用 い た.. ィ ル ス 稀 釈 は10‑2を. 用 い た.. iii)(〓)〜(‑)Cp‑effectの 濾 過 試 験:先. HA細. 増 殖 し た ウ イ ル ス の 濾 過 を 行 つ た 成 績 で は, E. K.及. びBerkefeld. 明 か と な つ た.之. Nを. 実験 成 績 で は, HA細. 程 度 を 示 す.. の 耐 熱 試 験 と 同 様 に,. こ と に よ り 恢 復 し,. HA細. 胞 を 用 い た場 合 のみ,一 応. 判 断 すべ き所 見 を得 たが,他 の既知 ウ. イル スの 場 合のCp‑effectと. Seitz. が 緩 慢で あ り,又7〜9日. 等 の 濾 過 管 を通 過 す る こ とに よ り HA細. Cp‑effectと. 胞に. 容 易 に 通過 す るこ とが. ウ ィ ル ス の 減 少 は 見 られ た が,. 発 揮 す る細胞の探. 索 に あつ た.. 胞 を 累代 す る. 胞 に 対 す るCp‑effectが. 比 較 して,細 胞変化 に して 漸 次発 現 す る等の. 所 見 で あつ て,著 明 で な い 感 もあ るが,本 実験の観 察 は,ウ イ ルス の 累代 が5〜6代 変 性 作 用 と判 断 す べ きか,ど. と若 く,固 定 した. うか に疑 問 がある.又. ウ イル ス 株 に よ り,.こ のCp‑effectに. やや差異が.
(5) 流行性肝炎 の病原体に関す る研究 1)実. 見 られ る点 が あ るが,先 づ 各 累代 毎 に 一 様 に発 現 す. 233. 験 に 用 い た各種 の 遊 離 細 胞 殊 にEhrlich. る事 実 か ら,可 成 り信 頼 す るに足 る所 見 と推 測 され. 腹 水癌 細 胞 で は,認 む べ き ウ イル ス の感 染 及 び増 殖. る.. は少 く,培 養 したL細 胞 に対 して も,感 受 性 は極 め. 次 に斯 るCp‑effectをHA細. 胞 に 対 す る肝 炎 ウ. て低 い もの で あ つ た. 2)人. イル スの 感染 標 識 と して,特 に重 要 な 性 状 と され る. 羊 膜 細胞 に 対 して は,注 目すべ きCp‑effect. 耐 熱性,濾 過性,エ ー テ ル抵 抗性 等 の 一 部 の性 状 を. と推 測 すべ き所 見 を 得 た.実 験 に 用 い た ウイ ル ス株. 確 め た.実 験 の結 果HA細. が ほ ぼ 同様 な 細 胞変 性 を発 揮 す る事 実 か ら 一 応 の. 胞 変 性 を 利 用 して,充. 分 に性状 の検 討 を行 う ことが可 能 で あ る こと を 知つ. Cp‑effectと 評 価 し得 るので,本. た が,更 に多 数 の ウ イル ス株 に つ いて も検 討 の要 が. ウイ ル スの 性状 中. 重 要 と され る耐 熱性,濾 過性 エー テ ル抵 抗 性 につ い. あ る もの と推 測 され る.. て, Cp‑effectを. 目標 に して 吟 味 した結 果,先 の 第. 一 編 の所 見 と可 成 りの 一致 を示 す こ と が 認 め ら れ 結. 論. た.. 孵 化鶏 卵培 養 に よ り,肝 炎 患者 材料 を用 い て 分離 した ウ イル スの,各 種 の遊 離細 胞 に 対 す る感 受 性 を. 参 1). 村 上 等:第2園. 考. 日本 ウ イ ル ス 学 会 肝 炎 シ ン ポ ジ. ア ム, 1955. 2). 村 上 等:第5回. 日本 ウ イ ル ス 学 会 講 演 要 旨,. 1958. 4). 5). Dulbecco,. R.. 167-182,. 1954.. Dulbecco,. R.. 99, 6). 7). Scher, path.. 8). path. 9). W.. Scherer,. Scherer, path.. M.:. Exp.. J.. Med. Exy.. 99,. Med.. &. F.. &. &. O.. &. 10). 加 藤 四 郎:. Virus. 5,. 111〜118,. 11). 土 肥 清 一:. Virus. 5,. 242〜264,. 12). 萩 原 喜 一:. Virus. 6,. 23〜40,. 13). 林 博 他:. 14). 古 沢 英 一 他:. 15). 金 沢 謙 一;第5回. 264•`265, J. T.:. 1952. Am.. Syverton,. Am.. 1954. Syverton, 1955.. J. T.:. Am.. Med.. J.. J.. proc,. Biol.. 101, 25,. 8,. 1957.. 499〜503,. Weller,. M. R.. ginaldi,. 1955. 1956.. 1958.. 日 本 ウ ィ ル ス 学 会 総 会,. C. H... Soc. Exp.. 1955.. 295〜305,. Virus. Feder.. 18) Hillman,. J.. 7,. J. F.. 19) Henle, J. T.:. Virus. 16) Enders,. 17) Huang,. Kubieck,. 1954.. 1075•`1083,. 31-40,. 12,. Syverton,. F.. 献. F. C... Reseach. F.. W. 30,. J.. W.. 1057-1074, W.. 30,. Vogt,. Coffmann,. Cancer.. 30,. M.:. 文. 1954.. G. O. T.:. Vogt,. &. 183-199,. Gey, M.. &. 終 りに 当 り,御 指 導 と御 教 示 を 得 た恩 師 村上 教授 に深 謝 す る次 第 で あ る.. 窺 つ た結 果次 の 結論 を得 た.. J.. T. H.. 11, 467, Exp.. & 1952.. Med. 78, 111,. and Werner, and Med.. 85,. A. and Henle,. 1957.. Robbins,. J. H.;. 1943. Proc.. 183, 1954. W... J.. Exp.. 1955.. 20). 時 末:岡. 山 医 学 会 雑 誌,第69巻,第4号,. 21). 鈴 木:岡. 山 医 学 会 雑 誌 に 掲 載 予 定.. 1957..
(6) 234. 仙. Studies Part. II. on the. Studies. 石. 発. Pathogene. on the. of Infectious. Hepatitis. Single. 久. Free. Virus. Hepatitis. being. Parasitic. on. Cells. By Akihisa. SENGOKU. Department of Microbiology,Okayama University Medical School (Director: Prof. Sakae MURAKAMI) Some properties of the hepatitis virus were reported already in part I. The author studied further the pathogenicity of the virus to single free cells. The virus used in this study was isolated from hepatitis patient and cultured in the chorio-allantoic cavity of chick embryo. and the following results were obtained. 1) The infection and the proliferation of the virus were scarcely found on various single free cells used in this study: this could be said especially in the case of EHRLICH's suites tumor cells. The same findings were also obtained on the cultured L-cells. 2) The hepatitis virus used in this study caused the changes what could suppose as Cp-effect. This concept was thought to be valid, since this virus could cause almost identical degeneration of cells. Then, the virological properties of the virus, i. e. heat-resistance, filtrability and resistance to ether, were studied again by the use of Cp.effect. And thers were found a fairly good coincidence of the resieults with the part I..
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