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6 盛岡市地球温暖対策実行計画 事務事業編 市役所が行う事務 事業に伴う温室効果ガス排出量を削減することを目的とし, 温室効果ガス排出削減の目標値及び達成するための取組方針について規定するものです 盛岡市は実行計画に基づき, 事業者としての省エネ対策に取り組み, 温暖化対策を率先して実行します (1

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第1節

盛岡市エコオフィスプランの概要

1 盛岡市エコオフィスプランとは

盛岡市は,市の業務を実施するにあたり,「盛岡市役所環境宣言」の下,自らが事業者・消 費者として,環境保全及び環境負荷低減のための取組を定めた実行計画として「盛岡市エコオ フィスプラン」を策定し,取組を進めています。

2 盛岡市エコオフィスプランの役割

本計画は次の3つの役割を持っており,一体的に取組を推進していくこととします。 (1) 盛岡市地球温暖化対策実行計画【事務事業編】 地球温暖化対策の推進に関する法律に基づく「地方公共団体実行計画(事務事業編)とし ての役割 (2) 盛岡市グリーン購入調達方針 国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律に基づく「地方公共団体の環境物品等 の調達の推進を図るための方針」としての役割 (3) 盛岡市行政活動環境配慮方針 日々の行政活動及びサービスにおいて環境法令等を順守し,環境に配慮した活動を行うた めの方針としての役割

3 推進体制

盛岡市環境基本計画推進委員会は,副市長を委員長,各部等の長を委員として構成し,本計画の 推進に関する主要な事項について連絡調整を行うものとしています。各課等の長は,計画の実施, 点検,改善指示を行い,エコプラン推進主任(原則として課長補佐級)は,課等内の取組の督励・ 指導を行います。エネルギー使用量等については,市長内部部局(議会事務局及び各種行政委員会 事務局を含む),教育委員会,市立病院,上下水道局の事業者区分ごとに管理担当課を定め,報告 の取りまとめや情報伝達を行うものとします。

4 職員への普及・啓発

一般及び特別研修,職場研修等により職員の意識向上や,環境保全活動等に参加しやすい職場づ くりを進めることとしています。

5 点検及び評価

(1) 各部署は取組状況及び数値目標に関する実績を,四半期ごとに取りまとめ事務局に報告します。 事務局は報告に基づき,対象組織全体の進捗管理の点検を行い,必要に応じて各部署へ改善指示 の要請を行います。 (2) 作成した報告書は,盛岡市環境審議会に報告するとともに,環境に関する年次報告書「もりお かの環境」や市ホームページを通じて公表することとしています。

(2)

6 盛岡市地球温暖対策実行計画【事務事業編】

市役所が行う事務・事業に伴う温室効果ガス排出量を削減することを目的とし,温室効果ガ ス排出削減の目標値及び達成するための取組方針について規定するものです。盛岡市は実行計 画に基づき,事業者としての省エネ対策に取り組み,温暖化対策を率先して実行します。 (1) 対象とする事務・事業 全ての事務・事業(外部に発注・委託を行うものを除きます。) (2) 対象とする組織・施設 市の全ての組織(市長内部部局,教育委員会事務局,議会事務局,各種行政委員会事務局, 市立病院,上下水道局)及び施設とし,指定管理者制度を導入している施設や,外部に管理 運営を委託している施設を含むものとします。 (3) 計画の期間 平成 27 年度から平成 32 年度までの6年間 (4) 計画の目標 市の事務・事業の実施による温室効果ガス排出量の削減について,次のとおり目標を設定 しています。 ※削減目標の内訳として,燃料・電気の使用による排出量を 2,789t-CO2(6%減) クリーンセンターでの廃棄物焼却による排出量を 4,648t-CO2(16%減) 削減します。 (5)個別重点目標 温室効果ガス排出量の削減目標達成のため,特に対策が必要な電気使用量と燃料使用量につい て,次のとおり重点目標を設定し,温室効果ガス排出量とあわせて進行管理を行います。 ※対象とする燃料:ガソリン,灯油,軽油,A重油,LPガス,都市ガス

≪温室効果ガス削減目標≫

平成 32 年度(2020 年度)において,平成 25 年度(2013 年度)比で

温室効果ガス排出量を

10%

削減します。

( 74,373t-CO

2

を 66,936t-CO

2

に削減

≪個別重点目標 1≫

平成 32 年度(2020 年度)において,平成 25 年度(2013 年度)比で

燃料

・電気使用量を

6%

削減します。

(3)

また,直接的に温室効果ガスの削減につながる省エネ行動以外にも,事務事業における環境負荷の 低減のため,用紙や水道水の使用量,ごみの排出量について,次のとおり目標を設定します。 (6) 目標達成に向けた取組方針 ①職員の省エネルギー行動の推進 ②廃棄物削減,グリーン購入等の推進 ③施設への省エネ設備の導入 ④再生可能エネルギー等の導入 ⑤施設の運用改善 ⑥計画の推進体制の構築 ⑦適正な進捗管理,点検,評価 (7) 公共工事における環境配慮の推進 公共工事の実施にあたっては,野生生物や大気・水・土壌環境への配慮,工事の省資 源・省エネルギー化,廃棄物抑制など,様々な場面において環境への配慮が求められてい ます。 特に大規模な工事を行う際は,構想・設計段階から環境影響を考慮することが重要であ るため,予算規模が 1,500 万円以上の工事にあたっては,環境配慮チェックシートを作成 することとし,設計段階及び施工段階の2段階で点検を行うことにより,環境配慮の取組 を推進します。

7 盛岡市グリーン購入調達方針

グリーン購入とは,事務事業を行う上での物品の購入などにおいて,環境負荷ができるだけ 小さい,環境に配慮した物品を優先して購入することをいいます。 盛岡市は,国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律(グリーン購入法)第 10 条に 基づき,グリーン購入の推進を図ることを目的として盛岡市グリーン購入調達方針を策定し, 取り組んでいます。 (1) 対象の範囲 市の全ての組織(市長内部部局,教育委員会事務局,議会事務局,各種行政委員会事務局, 市立病院,上下水道局)及び施設とし,指定管理者制度を導入している施設や外部に管理・ 運営を委託している施設を除きます。 (2) グリーン購入調達方針に関する調達目標 市が重点的にグリーン購入を推進する品目を定め,その特定調達品目について,判断基準に適 合する物品等の調達率の目標を次のとおり設定します。

≪個別重点目標 2≫

平成 32 年度(2020 年度)において,平成 25 年度(2013 年度)比で

水道水使用量,ごみ排出量を

6%

削減し,

用紙使用量を

基準年値以下

に抑制します。

(4)

8 盛岡市行政活動環境配慮方針

市が行う行政活動においては,省エネやグリーン購入だけではなく,緑化推進,環境啓発, 公共工事における騒音・振動の発生など,様々な面で環境に影響を及ぼしています。 盛岡市行政活動環境配慮方針は,市が行う日々の行政活動及びサービスにおいて,環境保全 の推進や環境負荷の低減など,環境配慮を行うために次の内容を定めるものです。 ・環境に配慮した目標の設定とその実現にむけた取組 ・環境法令に関わる法的規制に従うこと ・環境に関わる緊急事態への対応 (1) 対象の範囲 盛岡市行政活動環境配慮方針で定める 94 部署 (2) 対象となる行政活動 各部署所管の盛岡市総合計画実施計画における小施策評価構成事業及びその他環境に配慮 が必要な事業 (3) 環境改善目標及び環境改善計画 各部署の行政活動において環境に与える影響を考慮し,著しい影響を及ぼすと考えられる もの又はその可能性のあるものについて,環境改善目標及び改善計画を設定し,環境改善に 取り組みます。 (4) 環境法令等の順守 市役所の活動及びサービスに適用される環境に関する法的要求事項を明確にし,順守状況 の点検・評価を行います。 (5) 緊急事態への準備と対応 災害,事故等が発生した場合は,重油の漏洩や薬品事故など,重大な環境汚染が引き起こ される危険性があります。 環境の保全上,緊急の措置が必要な事態が起こると想定される施設・設備について,緊急 事態に伴う環境汚染等の予防及び緩和を図るため,緊急事態への準備及び対応を行います。 (6) 修正と予防 不適合の修正(再発防止)及び不適合の発生を予測した場合の予防措置(未然防止)を行 います。

≪グリーン購入調達目標≫

全ての分野で,基準に適合する物品等の調達率を

100%

にします。

≪環境改善目標の達成率≫

各課で設定した環境改善目標の達成率を,全体で

80%

以上にします。

(5)

第2節

平成29年度の主な取組について

平成29年度は,本計画の目標達成を目指して次のとおり取り組みました。

1 盛岡市地球温暖化対策実行計画【事務事業編】

(1) エネルギー使用量等の削減 各部署において,使用するエネルギー量や排出する廃棄物量等を各月ごとに把握・点検を行うこ とで,使用量・排出量の削減に努めました。 (2) 職員の環境配慮行動の推進 実行計画の目標達成に向けた具体的な取組内容の実践を徹底させるため,各職員の環境配慮行動 や取組結果の点検を行いました。 (3) 公共工事における環境配慮の推進 公共工事の実施に当たっては,設計段階からの環境配慮が重要であることから,事業規模(予算 額)が,1,500万円以上の公共工事について,「公共工事における環境配慮チェックシート」に基 づき,61項目の配慮事項について該当項目をチェックし,環境配慮の取組推進を行いました。

2 グリーン購入の推進

平成29年度は,盛岡市グリーン購入調達方針として,用紙や文具,照明など9分野86品目をグリー ン購入対象品目として定め,調達方針に沿った物品等の調達に努めることとし,環境負荷の低減を図 りました。 (1) グリーン購入の報告 各部署において,グリーン購入対象品目について購入状況の報告を行うことで,調達率の把握管 理に努めました。 (2) 環境配慮型製品の単価契約物品への導入 事務用消耗品の選定には,環境へ配慮した製品であることを審査基準に付記するなど,環境配慮 型製品の導入に努めました。 (3) 印刷物の再生紙使用 外注印刷するものについては,契約担当課への契約依頼書に,グリーン購入法第6条に基づく 「環境物品等の調達の推進に関する基本方針」に定める算定式により総合的に評価した総合評価値 (以下「総合評価値」という。)が80以上の用紙の使用を必須項目として設け,やむを得ず不適合 となる用紙を使用する場合は,環境企画課と事前協議することとし,再生紙使用の推進に努めまし た。 また,各課等において内部印刷するものについても,同様の用紙の使用に努めました。

3 行政活動における環境配慮の取組推進

(1) 環境改善目標の設定及び達成に向けた取組 行政活動環境配慮方針の各対象部署において環境改善目標・計画を定め,環境に配慮した行政活 動,サービスを行いました。 (2) 環境法令等の順守 市役所の活動及びサービスに適用される環境に関する法的要求事項を年度初めに点検し,環境法 令等を順守した行政活動を行いました。

(6)

第3節

目標と平成29年度の実績

基準年度を平成25年度とした数値目標及び平成29年度の実績と評価は,次のとおりです。 なお,各表の数値は四捨五入の関係上,合計などが一致していない場合があります。 ・ 目標最終年度における温室効果ガス排出量は,基準年度比10%減少が目標であるが,計画期間の 中間年度である平成29年度においては6.3%減少しています。 ・ 使用及び廃棄等に関する事項では,全10項目のうち,A重油,LPガス,ガソリン,軽油,水道 水使用量,用紙使用量の6項目について目標を達成しました。灯油,都市ガス,電気,廃棄物排出 量の4項目については基準年度より増加しています。 ・ グリーン購入の9分野全体の調達率については,94.6%でした。また,9分野のうち,家電製品, 自動車等,その他繊維製品の3分野について,調達率100%を達成しました。 表1 目標と平成29年度の実績及び評価 一覧表 基 準 年 度 実 績 ( H 2 5 ) 数値 数値 基準年比 数値 基準年比 目標比 評価 灯油 (L) 2,189,434 2,058,068 ▲6.0% 2,228,763 +1.8% +8.3% × A重油 (L) 1,640,531 1,542,099 ▲6.0% 1,498,350 ▲8.7% ▲2.8% ◎ LPガス (㎥) 61,057 57,394 ▲6.0% 54,090 ▲11.4% ▲5.8% ◎ 都市ガス ※1 (㎥) 274,736 258,252 ▲6.0% 320,940 +16.8% +24.3% × ガソリン (L) 159,372 149,810 ▲6.0% 148,581 ▲6.8% ▲0.8% ◎ 軽油 (L) 185,959 174,801 ▲6.0% 171,130 ▲8.0% ▲2.1% ◎ 電気使用量 (千kWh) 54,352 51,091 ▲6.0% 55,849 +2.8% +9.3% × 水道水使用量 ※2 (㎥) 770,939 724,683 ▲6.0% 671,855 ▲12.9% ▲7.3% ◎ 用紙使用量  ※2 (千枚) 52,823 52,823 +0.0% 52,662 ▲0.3% ▲0.3% ◎ 廃棄物排出量 ※2 (kg) 978,926 920,190 ▲6.0% 1,282,226 +31.0% +39.3% × (内訳) 可燃ごみ (kg) 834,978 784,879 ▲6.0% 1,140,407 +36.6% +45.3% × 不燃ごみ (kg) 51,037 47,975 ▲6.0% 52,838 +3.5% +10.1% × 資源ごみ (kg) 92,911 87,336 ▲6.0% 88,980 ▲4.2% +1.9% △ 使用及び 廃棄等 燃料 使用量 ≪評価≫◎:目標達成 ○:概ね計画通り削減している(50%以上)△:削減したが計画通りでない(50%以下)×:増加して目標未達成 ※1 都市ガスの当該年実績について平成27年5月から都市ガスの原料が切り替わったことにより供給される都市ガスの総発熱量が下 がったことから,使用量の比較にあたり平成27年度5月以降の総発熱量45MJ/基準年の総発熱量62.79075MJを乗じた数値を掲載してい ます。 ※2 平成27年度から指定管理者制度導入施設も対象に含めたため,水道水使用量,用紙使用量,廃棄物排出量の基準年実績(H25) は,平成25年度実績値(指定管理者制度導入施設を除く)に平成27年度の指定管理者制度導入施設の実績値を加算しています。 項目 目標値 当 該 年 度 実 績 ( H 2 9 ) 項目 調 達 率 1 0 0 % 達 成 分 野 数 調達率100% 未達成分野数 グリーン購入に関する目標 3 6 目標値 当該年度実績 (H29) 全 て の 分 野 で , 基 準 に 適 合 す る 物 品 等 の 調 達 率 100.0% 基 準 年 度 実 績 ( H 2 5 ) 数値 数値 基準年比 数値 基準年比 目標比 評価 温室効果ガス排出量 (t-CO2) 74,373 66,936 ▲10.0% 69,665 ▲6.3% +4.1% ○ 項目 目標値 当 該 年 実 績 ( H 2 9 ) ≪評価≫◎:目標達成 ○:概ね計画通り削減している(50%以上)△:削減したが計画通りでない(50%以下)×:増加して目標未達成

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1 温室効果ガス排出量

平成29年度の温室効果ガス排出量は,基準 年度より6.3%減少しましたが,目標値を 4.1%上回り,目標達成には至りませんでし た。 表2 温室効果ガス排出量の年度別実績(単位:t-CO2) 表3 温室効果ガス排出量の内訳 ※ 「地方公共団体の事務及び事業に係る温室効果ガス総排出量算定方法ガイドライン」に基づき,「地球温暖化対策の推進に関 する法律施行令」で定められた排出係数を適用して算出しています。 排 出 量 ( k g ) CO2換算(kg) 排 出 量 ( k g ) CO2換算(kg) 基 準 年 比 施設での燃料の使用 11,968,762 11,968,762 11,713,380 11,713,380 ▲2.1% 施設での電気の使用 32,013,257 32,013,257 30,451,588 30,451,588 ▲4.9% プラスチック,合成繊維廃棄物の焼却 28,490,897 28,490,897 25,263,473 25,263,473 ▲11.3% 小    計 72,472,916 72,472,916 67,428,441 67,428,441 ▲7.0% 公用車の走行 26 553 22 555 +0.3% 飼育する家畜の反すう・糞尿処理 11,562 242,804 31,124 778,095 +220.5% 浄化槽によるし尿・雑排水の処理 6,244 131,123 6,224 155,598 +18.7% 廃棄物の焼却 73 1,534 67 1,672 +9.0% 小    計 17,905 376,015 37,437 935,920 +148.9% 公用車の走行 47 14,539 40 11,961 ▲17.7% 麻酔剤(笑気ガス)の使用 120 37,200 0 0 ▲100.0% 飼育する家畜の糞尿処理 135 41,993 76 22,511 ▲46.4% 浄化槽によるし尿・雑排水の処理 243 75,457 243 72,303 ▲4.2% 廃棄物の焼却 4,360 1,351,479 3,992 1,189,605 ▲12.0% 小    計 4,905 1,520,667 4,350 1,296,380 ▲14.7% カーエアコン使用時の漏出 3 3,380 3 3,961 +17.2% 小    計 3 3,380 3 3,961 +17.2% 74,372,978 69,664,702 ▲6.3% 基 準 年 度 実 績 ( H 2 5 ) 合    計 当 該 年 度 実 績 ( H 2 9 ) HFC( HFC-134a) ( 温 暖 化 係 数 : 1,300) 一酸化二窒素 (温暖化係 数:298) メタン (温暖化係 数:25) 二酸化炭素 (温暖化係 数:1) PFC (温暖化係数:6,500~9,200) 六ふっ化硫黄 (温暖化係数:23,900) H 2 5 ( 基 準 年 度 ) H 2 8 H 2 9 (目標値) 基準年比 目標比 (構成比) 燃料等使用による排出 43,982 42,088 42,165 39,584 ▲4.1% +6.5% 60.5% 廃棄物焼却による排出 29,844 27,247 26,455 26,860 ▲11.4% ▲1.5% 38.0% その他 547 1,070 1,045 492 +91.0% +112.2% 1.5% 合計 74,373 70,405 69,665 66,936 ▲6.3% +4.1% 100.0%

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2 エネルギー等の使用量及び廃棄物の排出量

(1) 灯油 灯油の使用量は,基準年度より 1.8%増加 しており,目標値を 8.3%上回り,目標達成 には至りませんでした。 灯油は各庁舎や小中学校,体育館,市立 病院などで暖房燃料として使用されるほか, クリーンセンターでの助燃バーナーなどに も使用されています。 増加理由としては,基準年度と比較する と冬期の気温が低く,灯油ストーブ等の暖 房使用が多かったことが主な要因と考えら れます。 表4 灯油使用量の年度別実績(単位:L) (2) A重油 A重油の使用量は,基準年度より 8.7%減 少しており,目標値を 2.6%下回り,目標を 達成しています。 A重油は,各施設での暖房用ボイラー燃料 として使用されるほか,吸収式冷凍機での冷 房利用,給食センターでの調理など,各種熱 源として使用されています。 減少の理由としては,施設の改修や移転に よる機器の使用の停止,暖房設備の変更によ るところが主な要因です。 表5 A重油使用量の年度別実績(単位:L) H 2 5 ( 基 準 年 度 ) H 2 8 H 2 9 ( 目 標 値 ) 基 準 年 度 比 目 標 比 ( 構 成 比 ) 市長部局 887,403 901,527 903,271 834,159 +1.8% +8.3% 40.5% 教育委員会 675,871 679,042 693,018 635,319 +2.5% +9.1% 31.1% 上下水道局 25,160 21,854 20,474 23,650 ▲18.6% ▲13.4% 0.9% 市立病院 601,000 602,000 612,000 564,940 +1.8% +8.3% 27.5% 合計 2,189,434 2,204,423 2,228,763 2,058,068 +1.8% +8.3% 100.0% H 2 5 ( 基 準 年 度 ) H 2 8 H 2 9 ( 目 標 値 ) 基 準 年 度 比 目 標 比 ( 構 成 比 ) 市長部局 846,430 814,251 770,120 795,644 ▲9.0% ▲3.2% 51.4% 教育委員会 682,356 682,130 655,370 641,415 ▲4.0% +2.2% 43.7% 上下水道局 111,745 86,300 72,860 105,040 ▲34.8% ▲30.6% 4.9% 市立病院 0 0 0 0 ― ― 0.0% 合計 1,640,531 1,582,681 1,498,350 1,542,099 ▲8.7% ▲2.8% 100.0%

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(3) LPガス LPガスの使用量は,基準年度より 11.4% 減少しており,目標値を 5.8%下回り,目標を 達成しています。 LPガスは,学校や保育園などの給食室, 各施設の厨房,給湯室で主に使用されていま す。 減少理由としては,施設の縮小に伴うものが 主な要因と考えられます。 表6 LPガス使用量の年度別実績(単位:㎥) (4) 都市ガス 都市ガスの使用量は,基準年度より 16.8% 増加しており,目標値を 24.3%上回り,目標 達成には至りませんでした。 都市ガスはLPガスと同様調理用熱源として 使用されるほか,ガスヒートポンプエアコン, 道路融雪設備などにも使用されています。 増加の理由としては冬期の気温が低かった ことにより各施設の暖房使用が増加したことや 融雪施設の稼働時間増加,施設の新設,施設の 老朽化による燃費の悪化が影響したと考えられ ます。 表7 都市ガス使用量の年度別実績(単位:㎥) ※平成 27 年 5 月から都市ガスの原料が液化石油ガスから液化天然ガスに切り替わったことにより供給される都市ガスの総発熱量が下が ったことから,使用量の比較にあたり平成 27 年度及び平成 28 年度実績に 0.716666069(平成 27 年度 5 月以降の総発熱量 45MJ/基準年 の総発熱量 62.79075MJ)を乗じた数値を掲載しています。 H 2 5 ( 基 準 年 度 ) H 2 8 H 2 9 ( 目 標 値 ) 基 準 年 度 比 目 標 比 ( 構 成 比 ) 市長部局 23,801 21,046 19,516 19,847 ▲18.0% ▲1.7% 36.1% 教育委員会 36,983 34,091 34,379 34,385 ▲7.0% ▲0.0% 63.6% 上下水道局 273 240 195 195 ▲28.5% +0.0% 0.4% 市立病院 0 0 0 0 - - 0.0% 合計 61,057 55,377 54,090 57,394 ▲11.4% ▲5.8% 100.0% H 2 5 ( 基 準 年 度 ) H 2 8 ( 換 算 値 ) H 2 9 ( 換 算 値 ) ( 目 標 値 ) 基 準 年 度 比 目 標 比 ( 構 成 比 ) H 2 8 ( 実 績 値 ) H 2 9 ( 実 績 値 ) 市長部局 196,164 208,725 240,535 184,394 +22.6% +30.4% 74.9% 291,244 335,300 教育委員会 72,243 73,900 75,457 67,908 +4.4% +11.1% 23.5% 103,116 105,289 上下水道局 975 1,029 1,103 917 +13.1% +20.3% 0.3% 1,436 1,539 市立病院 5,354 3,565 3,844 5,033 ▲28.2% ▲23.6% 1.2% 4,974 5,364 合計 274,736 287,218 320,940 258,252 +16.8% +24.3% 100.0% 400,770 447,492

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(5) ガソリン ガソリンの使用量は,基準年度より 6.8%減 少しており,目標値を 0.8%下回り,目標を達 成しています。 ガソリンは,公用車の燃料として使用するも のが主ですが,各施設における除雪機や草刈 り機の駆動にも使われています。 表8 ガソリン使用量の年度別実績(単位:L) (6) 軽油 軽油の使用量は,基準年度より 8.0%減少し ており,目標値を 2.1%下回り,削減目標を達 成しています。 軽油は主に,ごみ収集車などのディーゼルエ ンジン自動車の燃料として使用されています。 減少理由としては,軽油を燃料とする車両数 の減少が主な要因となっています。 前年度と比較すると除雪対応や業務量の増加 のため使用が増加しました。 表9 軽油使用量の年度別実績(単位:L) H 2 5 ( 基 準 年 度 ) H 2 8 H 2 9 ( 目 標 値 ) 基 準 年 度 比 目 標 比 ( 構 成 比 ) 市長部局 122,093 112,812 112,794 114,767 ▲7.6% ▲1.7% 76.5% 教育委員会 4,992 6,826 8,736 4,692 +75.0% +86.2% 5.9% 上下水道局 30,501 27,083 24,681 28,671 ▲19.1% ▲13.9% 16.7% 市立病院 1,786 1,016 1,202 1,679 ▲32.7% ▲28.4% 0.8% 合計 159,372 147,737 147,413 149,810 ▲7.5% ▲1.6% 100.0% H 2 5 ( 基 準 年 度 ) H 2 8 H 2 9 ( 目 標 値 ) 基 準 年 度 比 目 標 比 ( 構 成 比 ) 市長部局 175,666 156,380 160,628 165,126 ▲8.6% ▲2.7% 93.9% 教育委員会 3,286 3,616 3,931 3,089 +19.6% +27.3% 2.3% 上下水道局 7,007 7,618 6,571 6,587 ▲6.2% ▲0.2% 3.8% 市立病院 0 0 0 0 ― ― 0.0% 合計 185,959 167,615 171,130 174,801 ▲8.0% ▲2.1% 100.0%

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H 2 5 ( 基 準 年 度 ) H 2 8 H 2 9 ( 目 標 値 ) 基 準 年 比 目 標 比 ( 構 成 比 ) 市長部局 313,737 299,208 281,722 294,913 ▲10.2% ▲4.5% 41.9% 教育委員会 412,783 379,547 352,681 388,016 ▲14.6% ▲9.1% 52.5% 上下水道局 22,539 15,045 12,914 21,187 ▲42.7% ▲39.0% 1.9% 市立病院 21,880 22,108 24,538 20,567 +12.1% +19.3% 3.7% 合計 770,939 715,908 671,855 724,683 ▲12.9% ▲7.3% 100.0% (7) 電気 電気の使用量は,基準年度より 2.8%増加し ており,目標値を 9.3%上回り,目標達成には 至りませんでした。 各施設の節電対策や省エネ・再エネ設備の導 入などにより電気使用量は減少している施設も ありますが,施設や業務量の増加により電気使 用量が増加している施設もありました。 表 10 電気使用量の年度別実績(単位:kWh) ※平成 27 年度から指定管理者制度導入施設も対象に含むため,以下の水道水使用量,用紙使用量,廃棄物排出量について目標値との比 較にあたり平成 25 年度,平成 26 年度実績値(指定管理者制度導入施設を除く)に平成 27 年度の指定管理者制度導入施設の実績値を加算 しています。 (8) 水道水 水 道 水 の 使 用 量 は , 基 準 年 度 よ り 12.9%減少しており,目標値を 7.3%下回 り,目標を達成しています。 表 11 水道水使用量の年度別実績(単位:㎥) H 2 5 ( 基 準 年 度 ) H 2 8 H 2 9 ( 目 標 値 ) 基 準 年 度 比 目 標 比 ( 構 成 比 ) 市長部局 25,759,365 27,045,056 28,188,525 24,213,803 +9.4% +16.4% 50.5% 教育委員会 12,786,231 12,247,240 12,332,461 12,019,057 ▲3.5% +2.6% 22.1% 上下水道局 13,060,014 12,708,299 12,424,168 12,276,413 ▲4.9% +1.2% 22.2% 市立病院 2,746,270 2,878,870 2,903,780.00 2,581,494 +5.7% +12.5% 5.2% 合計 54,351,880 54,879,465 55,848,934 51,090,767 +2.8% +9.3% 100.0%

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(9) 用紙 用紙の使用量は,基準年度より 0.3%減少 しており,目標を達成しています。 表 12 用紙使用量の年度別実績(単位:枚) (10) 廃棄物 市の施設から排出される廃棄物の量は, 基準年度より 31.0%増加し,目標値を 39.3%上回り,目標達成には至りませんで した。 増加理由としては,職場環境を整備した ことによる廃棄物の排出が主な要因となっ ています。 表 13 廃棄物排出量の年度別実績(単位:kg) H 2 5 ( 基 準 年 度 ) H 2 8 H 2 9 ( 目 標 値 ) 基 準 年 度 比 目 標 比 ( 構 成 比 ) 市長部局 20,268,476 21,110,944 18,887,397 20,268,476 ▲6.8% ▲6.8% 35.9% 教育委員会 29,243,740 28,200,025 29,995,333 29,243,740 +2.6% +2.6% 57.0% 上下水道局 1,468,172 1,687,775 1,774,587 1,468,172 +20.9% +20.9% 3.4% 市立病院 1,842,546 1,972,638 2,005,109 1,842,546 +8.8% +8.8% 3.8% 合計 52,822,933 52,971,381 52,662,426 52,822,933 ▲0.3% ▲0.3% 100.0% H 2 5 ( 基 準 年 ) H 2 8 H 2 9 ( 目 標 値 ) 基 準 年 比 目 標 比 ( 構 成 比 ) 可燃ごみ 969,848 1,165,589 1,140,407 784,879 +17.6% +45.3% 88.9% 不燃ごみ 51,037 58,798 52,838 47,975 +3.5% +10.1% 4.1% 資源ごみ 92,911 118,741 88,980 87,336 ▲4.2% +1.9% 6.9% 合計 1,113,797 1,343,129 1,282,226 920,190 +15.1% +39.3% 100.0%

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3 職員の環境配慮行動の点検

実行計画の目標達成に向けた具体的な取組内容の実践を徹底させるため,環境配慮行動票に より次の項目について点検を行いました。 概ね環境に配慮して行動をしていますが,一部配慮が足りない部署や,業務の増加等による やむを得ない事情があり取組が不足している部署も見られました。 表 14 環境配慮行動の点検実績

4 公共工事における環境配慮の推進

公共工事における環境配慮の推進については,111工事についてチェックシートの提出があり,該 当した項目数はそれぞれ649項目,655項目でした。 配慮率は計画段階で99.8%,施工段階で99.5%となっています。 表15 公共工事における環境配慮項目 平成29年度実績 取り組んでいる 取組が不十分である 取り組まれていない 照明 96.7% 3.0% 0.3% 空調 95.1% 4.7% 0.3% 家電・OA機器 88.5% 7.9% 3.6% 公用車 99.6% 0.4% 0.0% その他 91.1% 7.7% 1.3% 用紙使用量 96.9% 3.0% 0.2% 水道水使用量 95.7% 3.5% 0.8% 廃棄物削減・リサイクル 98.2% 1.8% 0.0% グリーン購入等 97.2% 1.9% 0.9% その他 100.0% 0.0% 0.0% 廃棄物削減,グリーン購入等の推進 職員の省エネルギー行動の推進 該当 項目数 配慮 項目数 非配慮 項目数 配慮率 該当 項目数 配慮 項目数 非配慮 項目数 配慮率 野生動物 21 21 0 100.0% 21 21 0 100.0% 自然・景観・文化財 59 59 0 100.0% 58 58 0 100.0% 大気環境 296 296 0 100.0% 300 300 0 100.0% 水環境 20 20 0 100.0% 20 20 0 100.0% 土壌・地盤環境 11 11 0 100.0% 11 10 1 90.9% 省資源・省エネルギー 183 182 1 99.5% 183 181 2 98.9% 廃棄物抑制・リサイクル推進 58 58 0 100.0% 59 59 0 100.0% 合   計 648 647 1 99.8% 652 649 3 99.5% 配慮事項 計画段階 施工段階

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5 グリーン購入調達実績

グリーン購入の9分野全体の調達率については,94.6%でした。また,9分野のうち,家電製品, 自動車等,その他繊維製品の3分野について,調達率100%を達成しました。 調達方針に適合しない物品を調達した例としては,次のとおりです。 ・ 各種届出様式に使用する用紙,ポスター・パンフレット等に使用する用紙など,上質の用紙を購 入する必要があった。 ・ 被服について,炉室内等の特殊用途の作業手袋について適合品がなかった。 ・ 予算の都合上,価格の安い不適合品を購入した。 ・ 緊急で必要があり,適合品であるかどうかの確認が不足していた。 表 16 グリーン購入調達率の年度別実績 調 達 率 評 価 調 達 率 評 価 調 達 率 評 価 調 達 率 評 価 調 達 率 評 価 調 達 率 評 価 調 達 率 評 価 用紙類 99.62% × 99.09% × 99.83% × 99.61% × 94.28% × 94.84% × 94.67% × 納入印刷物 97.36% × 81.03% × 53.90% × 69.42% × - - - - - - 文具・消耗品 90.77% × 86.04% × 99.43% × 97.71% × 99.91% × 98.98% × 92.44% × オフィス家具 100.00% ◎ 100.00% ◎ 8.33% × 100.00% ◎ 92.50% × 100.00% ◎ 93.33% × OA機器 100.00% ◎ 100.00% ◎ 66.67% × 100.00% ◎ 90.50% × 75.68% × 77.78% × 家電製品 100.00% ◎ - - - - - - 100.00% ◎ 100.00% ◎ 100.00% ◎ 照明 82.93% × 59.37% × 45.31% × 28.57% × 84.19% × 95.53% × 86.80% × 自動車等 100.00% ◎ 100.00% ◎ 100.00% ◎ 0.00% × 62.50% × 100.00% ◎ 100.00% ◎ 被服 89.36% × 93.33% × 96.09% × 100.00% ◎ 77.40% × 38.95% × 70.14% × インテリア・寝装 0.00% × - - - - - - - - - - - - 作業手袋 92.95% × 100.00% ◎ 100.00% ◎ - - - - - - - - その他繊維製品 - - - - - - - - 17.65% × 47.37% × 100.00% ◎ 設備 100.00% ◎ 100.00% ◎ 100.00% ◎ 100.00% ◎ - - - - - - 全体の調達率 99.60% × 99.08% × 99.79% × 99.59% × 94.44% × 94.94% × 94.60% × H 2 8 H 2 9 分       野 H 2 3 H 2 4 H 2 5 H 2 6 H 2 7

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6 行政活動環境配慮の取組実績

各部署において環境に与える影響を考慮し,独自の環境改善目標・計画を定め,環境に配慮した 行政活動,サービスを行いました。各部署が設定した環境改善目標の総数のうち,達成数を 80%以 上とすることを取組全体の目標としております。平成 29 年度は環境改善目標総数 99 に対し,目標 達成数が 90 となり,目標の達成率は 92%でした。環境保全の推進,環境啓発活動の推進,環境負荷 の低減の3項目での達成率は次のとおりです。 (1) 環境保全の推進(90.5%達成) 農村環境の整備向上を図る提言,保全技術研修の実施,住環境の保全等,各部署の業務の中で環 境保全の活動を実施しました。 (2) 環境啓発活動の推進(97.4%達成) 市民向けの環境啓発として,各部から送付する文書等に環境啓発文の掲載,広報・ホームページ を活用した環境啓発,環境講座・企画展示の開催,浄水場等の施設見学,廃棄物減量のための懇談 会の開催等を行いました。 (3) 環境負荷の低減(87.2%達成) 業務の効率化による省エネ活動,ごみの減量指導,省エネ設備の導入,施設設備の定期的な点 検等により環境負荷の低減に努めました。

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第4節

平成29年度の取組に関する環境監査結果概要

平成 29 年度の取組に関する環境監査結果は,次のとおりです。 1 書類監査 (1) 実施期間 平成 30 年6月から7月まで (2) 対象部署及び範囲 ・市の全ての組織及び施設(指定管理者制度導入施設を含む 387 部署等) ・平成 29 年度「盛岡市エコオフィスプラン」の取組に係る書類 2 実地監査 (1) 実施期間 平成 30 年7月4日(水)から平成 30 年7月 31 日(火)まで (2) 対象部署 平成 29 年度盛岡市行政活動環境配慮方針対象 94 部署 3 実施方法 (1) 環境監査員長を環境部長とし,環境監査員7名の環境監査チームにより実施しました。 (2) 書類監査については,各部署から提出を受けている書類の監査を行いました。 (3) 実地監査については,平成 29 年度「盛岡市行政活動環境配慮方針」対象の 94 部署に環境監査 員が訪問し,所属長及びエコプラン推進主任と面談し,各部署における取組等の確認を行いまし た。 4 環境監査結果 (1) 書類監査結果 「環境監査チェックリスト兼報告書(書類監査)」の16項目について確認した書類監査結果は 次のとおりです。 ・全ての項目について適合の部署 78部署 ・重大な不適合の指摘があった部署 13部署 ・軽微な不適合の指摘があった部署 133部署 ・経過を観察する事項があった部署 163部署 (2) 実地監査結果 「環境監査チェックリスト兼報告書(実地監査)」の 17 項目について確認した実地監査結果は 次のとおりです。 ・全ての項目について適合の部署 66部署 ・重大な不適合の指摘があった部署 2部署 ・軽微な不適合の指摘があった部署 3部署 ・経過を観察する事項があった部署 23部署 (3) 環境監査結果の具体的な内容 「盛岡市地球温暖化対策実行計画【事務事業編】」,「盛岡市グリーン購入調達方針」,「盛岡 市行政活動環境配慮方針」のそれぞれの環境監査結果内容は次のとおりです。 なお,指摘事項があった部署では,改善に向けて原因を究明し,修正措置を講じています。

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① 盛岡市地球温暖化対策実行計画【事務事業編】 平成28年度に比べて冬期の気温が低かったことにより,灯油,都市ガス,電気等のエネ ルギー使用量が増加した部署が多くありました。また,施設内環境を整備したことによ る廃棄物排出量が増加した施設が多く見られました。気候の影響や業務量の増加,施設 利用の増加等による事情もありますが,エネルギー使用量等の削減,廃棄物排出量の削 減に向けて意識して取り組まれています。 指摘事項としては,書類の一部未記入等,軽微な不適合がありました。例えば,各エ ネルギー使用量等が未記入のまま提出された事例や,エネルギー使用量等の削減に向け て全体の傾向を分析するため,大きく増減した場合には様式へ理由を記載することとな っていますが,記載のない部署がありました。 平成28年度から実行計画の目標達成に向け,職員の環境配慮行動の点検を行っていま すが,概ね省エネ行動等の具体的な取組が実践されています。 公共工事における環境配慮の取組において,1,500万円以上の工事は事業完了後,環 境配慮チェックシートを提出することになっていますが,チェックシートを作成してい ない部署が見られました。 ② 盛岡市グリーン購入調達方針 全庁的に概ねグリーン購入を意識して物品の調達が行われていました。 指摘事項としては,やむを得ない理由があり不適合品を調達した部署や報告書類誤記載・ 未提出等の不備がありました。また,グリーン購入に意識が不足している部署が一部ありま した。 ③ 盛岡市行政活動環境配慮方針 全庁的に概ね環境に配慮し,各部署独自の環境改善目標,環境法令の順守及び緊急事態への 準備と対応の取組が実践されていました。 指摘事項としては,環境改善目標が未達成の際に修正・予防措置を講じていない部署,そ の効果確認を行っていない部署がありました。また,環境法令の順守について,認識が旧法 令のものである部署がありました。 ④ 良い取組事例について 各部署において環境に配慮した工夫について聞き取りし,次のような事例があげられました。 ・コピー機のトレイの一つを裏紙専用としている。 ・裏紙の使用を徹底しており,プリンターの手差しトレイには常に裏紙を給紙している。 ・スイッチ系統の周囲に温度設定や電源オフ等に係る啓発用のシールを貼っている。 ・サーキュレーター等を用い,冷房効率を上げている。 ・断熱のため緩衝材を活用している。 ・環境活動研修以外にも,朝礼時等に呼びかけをしている。 ・不用品の再利用。交通安全教室で使う道具を,不用品を材料として製作している。

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第5節

市長評価

平成29年度「盛岡市エコオフィスプラン」についての市長からの評価は次のとおりです。 平成29年度「盛岡市エコオフィスプラン」の取組については,全庁的に環境宣言書に基づき適正に 取組が実施されている。 各計画に対する評価は次のとおりである。 1 盛岡市地球温暖化対策実行計画【事務事業編】 業務量等の増加や冬期の気温低下により,やむを得ずエネルギー使用量,廃棄物排出量が増 加した部署があったが,平成 28 年度実績に比べて温室効果ガス排出量が減少し,エネルギー使 用量等の削減に向けて全庁的に意識して取り組まれている。ただし,エネルギー使用量等報告票に 未記入や誤記入の項目のある部署が見られたので,計画に基づき適切な書類作成を徹底すること。 また,エネルギー等の使用量等が増加している部署では,分析した原因と修正措置に基づき,省エ ネルギーへの取組を推進すること。 公共工事の実施に当たっては,概ね環境に配慮して進められている。ただし,1,500 万円以上の公 共工事の事業完了後に環境配慮チェックシートを作成していない部署が見られたので,確実に書類を 作成すること。 2 グリーン購入調達方針 各特定調達品目について,概ねグリーン購入を意識して物品調達が行われている。ただし,グリー ン購入調達実績報告票を作成していない部署や意識に欠ける部署が見られたので,確実に書類を作成 し,取り組むこと。 3 盛岡市行政活動環境配慮方針 市が行う行政活動については,概ね環境に配慮し,環境改善目標に向けて取り組んでいる。ただし, 一部で環境改善目標・計画の目標未達成後の修正措置の効果確認を行っていない部署が見られたので, 分析を行い,目標の達成を確実なものにするように努めること。 法的及びその他の要求事項については,概ね適切にチェックがなされていた。ただし,法定点検が 一部未実施の部署や,旧法令の認識のままの部署が一部見られた。適用される法的要求事項の変更及 び廃止については,常に見直しを行い最新の状態を維持し,適用される法的要求事項について,定期 的に見直しを行い情報収集に努めること。 平成 28 年度の取組に対する市長評価では,適切な書類の作成,環境改善目標の実績についての確 認,未達成等の不適合があった場合,修正予防措置をとるとともに,効果確認を行い,PDCAサイ クルを確実なものにすることを指示した。平成 29 年度は改善に向けて取り組んだものの,今回も同 様の指摘があったので,引き続き,進捗管理にあたってはPDCAサイクルの更なる徹底に努めるこ と。

参照

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対策分類 対策項目 選択肢 回答 実施計画

2017 年度に認定(2017 年度から 5 カ年が対象) 2020 年度、2021 年度に「○」. その4-⑤

上であることの確認書 1式 必須 ○ 中小企業等の所有が二分の一以上であることを確認 する様式です。. 所有等割合計算書

その 4-① その 4-② その 4-③ その 4-④

地球温暖化対策報告書制度 における 再エネ利用評価

(本記入要領 P17 その 8 及び「中小企 業等が二分の一以上所有する指定相当地 球温暖化対策事業所に関するガイドライ ン」P12

※各事業所が提出した地球温暖化対策計画書の平成28年度の排出実績が第二計画

平成 28(2016)年 5 ⽉には「地球温暖化対策計画」が閣議決定され、中期⽬標として「2030 年度に おいて、2013