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KTaO3 等のX 線照射効果の詳細測定

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Academic year: 2021

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KTaO3 等のX 線照射効果の詳細測定

著者

小林 光

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2015 年度修士論文要旨

KTaO

3

等の X 線照射効果の詳細測定

関西学院大学大学院理工学研究科

物理学専攻 阪上研究室 小林 光

2006 年、武貞、西畑らにより、KTaO3に X 線を照射による、電気容量C や損失係数 D の増大現象とメモ リー効果が報告された[1]。メモリー効果とは、試料に X 線を照射した後、一度照射を止めると、C や D は X 線照射前の値に戻り、再度照射すると、X 線照射を止める直前の値に瞬時に回復するという現象である。2015 年、中西が、この誘電異常について詳細に測定を行い、そのメカニズムを、X 線照射により、格子欠陥が生成 することにあると考察した[2]。本研究において、中西が測定した、KTaO3のX 線照射による電気容量C や損 失係数D の変化および熱励起電流について再度測定を行い、中西が提唱したメカニズムについて、深く検証し た。 X 線を照射していない時のC の時間変化について、以下の伸長指数関数を用いてフィッティングをすること で、分極の振る舞いや、X 線照射により生成する格子欠陥や伝導領域が消滅する過程の観点から、現象を考察 できると考えた。 B t A t C + ⎥ ⎥ ⎦ ⎤ ⎢ ⎢ ⎣ ⎡ ⎟ ⎠ ⎞ ⎜ ⎝ ⎛ − = β τ exp ) ( τは平均緩和時間、βはτの分布の広がりを表す。 0≦β≦1 で、0 に近いほどτの分布が広がることを示 す。A,B は定数であり、A は、X 線照射を止める直前の C の値、B は X 線照射前の C の値で固定した。その 時のτとβの温度依存性を調べた。その結果を、図1 に示す。結果から、10K 以下では、τが小さく、βは 0 に近い。低温では、分極の揺らぎにより、τの分布が広がっており、その影響を受けていると考えられる。70K 以上の高温では、τも小さくなるがβは1 に近づいている。高温においては、格子欠陥や伝導領域が素早く消 滅すると考えられる。 また、今回、SrTiO3についても、X 線照射による電気容量C や損失係数 D の変化を測定した。結果、KTaO3 と同様に、C も D も、X 線照射とともに増大し、メモリー効果も示すことが明らかとなった。 図1.KTaO3のC の X 線 OFF 部分のフィッティング結果 参考文献 [1] 日本物理学会 2006 年年次会 [2] 中西悠介 修士論文 (2015)

参照

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