学生の可能性を広げる
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(2) ば、試験を受けることさえままならないこともあります。問題量を減らしたり、問題を易 しくしたり、記述式ではなく、選択式の設問にするなどの配慮というのは、不要なもので あり、必要に応じた支援・配慮があれば、外的障がいが取り除かれ、障がい学生が自分の 実力を発揮することが可能になります。 今まで主に身体障がいの話をしましたが、昨今は発達障がいの学生も多く見受けられま す。発達障がいの場合、外的障がいとなっていることを見つけるのが簡単ではないですが、 同様に適切な配慮・支援があれば、学生本人の実力を発揮することが可能になります。 この様に、本人の障がいというよりは、むしろ周囲の協力があれば難なく解決できる問 題が存在し、これらの問題のために本人の意欲に関わらず障がい学生が自分の能力・熱意 とは裏腹に、希望するだけの科目・専攻を履修できないことが実際に存在しており、学問 倫理の公平性を考慮すると、非常に不幸です。又、障がいがあるから実力・能力が発揮さ れないのではなく、支援・配慮で外的障がいを取り除けば、授業で大いに学ぶことも可能 になり、障がい学生も本来の実力・能力を存分に発揮できますし、そういう意味では宝の 宝庫ではないのでしょうか。 一般の学生も同様なことが言えると思います。大学で教えて以来、良く思うのは、能力 や学力が足りない訳ではなく、逆に十二分に可能性を秘めているのに、「ゆとり」、大学 レベルなどの決めつけ、就活・グローバル人材など曖昧なものに対する不安などの外的障 がいに捉われてしまい、どうも本来の能力・実力を発揮できないし、勉学に身が入ってい ないということです。もったいないと思いますし、最大限に授業で教えていることの効果 を発揮するために何をすれば良いのかと常に思います。そういう時に、外的障がいをまず 取り除くことが重要であり、学生目線、学生の立場に立って、何が外的障がいの原因にな っているのか考え、学生に直接話を聞いたり交流することで意思疎通を図り、現状を把握 し、外的障がいを取り除き自信をつけさせたり、目的を持ってもらうために何が必要なの か考えるようにしています。もちろん、学生視点・学生目線だけでは、授業の構成は成り 立たないと思いますし、社会に出て自ら道を形成する時に、本人の実力・能力・可能性を 最大限に発揮するのには、何が必要なのかという大きな視点でも授業の組み立てを考える 必要があると思います。そのために、自分の知見・経験を深め、他大学を含めて様々な教. 47.
(3) 職員や卒業生や以前教えた在学生と交流することで、視点を養うことも大事だと思います し、実践するようにします。 以上のことは障がいの有無に関わらず、どの学生にもあてはまることです。障がい学生 支援を始めたきっかけは、障がい学生支援を経験すれば、大学の就職に役立つという実用 的なことであり、上記のことは考えたことがありませんでした。ただ、携わっていく内に、 高等教育において、大事なことを教えられたような気がしますし、自分が携わった学生が 社会で自ら道を形成し、自分の可能性を最大限に活用する、そのような理想を持てるよう になった気がします。「石の上にも 3 年」で終わらせようと思ったのに、本当に大きな理 想をもたらしているので、 人生というのは、意外な展開を見せるものだと実感しています。 今回の話は大きすぎる展望ですが、実現出来たらきっと面白いと思いますし、実現する 日に胸をはずませながら、日々励みたいと思います。. 48.
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