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経営学部における交流協定大学への短期派遣留学の現状と課題 : 石川雄一教授のご退官に寄せて

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Academic year: 2021

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(1)経営学部における交流協定大学への 短期派遣留学の現状と課題 一石川雄一教授のこ退官に寄せて一 経営学部 アンドラディ久美 1.はじめに  本学の短期(受入れ・派遣)留学プログラムを長年ご担当下さった石川雄 一教授のこ退官に寄せて、経営学部における短期派遣留学(注1)の現状につ. いて簡単に報告申し上げると共に各種留学準備プログラムの立ち上げ等、. 今日の短期派遣留学制度の充実に向けてご尽力下さった石川教授に謝意を 表させて頂きたいと存じます。. 2.短期派遣留学の現状  経営学部では1997年のシドニー工科大学(オーストラリア)、98年のボ アチエ大学(フランス)との学部交流協定締結以来、派遣学生が年々増加し、. 当初年間1,2名であったのが、協定校の全学化が進んだこともあり、2003. 年以降は毎年10数名の学生が短期留学し、この9年間に計75名の学生が 本プログラムの恩恵に預かるに至っている。  留学先としてはオーストラリア(18名)、アメリカ(18名)イギリス(10. 名)など英語圏が6割強で、学部協定大学もあるフランス語圏が2割を占 める。2002年に学部間協定を締結したスウェーデンのヨンチョピン・ビジ. ネス・スクールは英語圏ではないが、全授業が英語で行われるため留学希 望者が多く、締結以来毎年コンスタントに学生を派遣している。一方、ア. ジアへの留学はこれまで中国、韓国各1名ずつに留まっている。なお、協 定全学化の促進によって留学先の選択肢は増えてはいるが、人気校には希 望者が集中するため、志望校への留学が困難iになり、志望大学だけでなく、. 行き先国の変更を強いられるケースも増えている。.  派遣時の学年は3年生が約6回目4年生が3割を占め、留学後余裕を持 って就職活動に臨めるよう、在籍を1年延長して5年間で本学を卒業する. 一11一.

(2) 者が多い。但し、最近では、就職内定後、4年生の後期に半年間留学、或. いは1年間の留学を終了して4年の前期に帰国後、即、就職活動を行うな どして4年間で卒業するケースも僅かであるが増えてきているが、卒業後. の進路が不安定なままの留学は学生達にとって精神的に大きな負担とな っているようである。なお、本学部では2004年度以降全ての専門教育科目 が半期開講となった為、留学予定の学生が履修計画を立て易くなり、在籍 4年での卒業の増加にも繋がっている。.  留学先での科目履修状況は留学開始時の語学力によって特に英語圏で は大きな差があり、自明のことであるが、長期的に入念な準備を重ね、留. 学前に十分な語学力をつけることができた学生ほど単位互換可能な専門 科目を多く履修し、それが在籍4年間での卒業にも繋がっている。一方、. TOEFLスコアが専門科目の履修基準に達していない場合には、留学生向 け英語クラスやスペイン語、中国語などの外国語、およびスポーツ、美術、. 音楽など英語力に左右されることが少ない科目に履修が限定され、帰国後 も一部の語学科目以外は教養科目の増加単位と認定されるに留まり、4年 間での卒業は難しい状況である。英語圏以外への留学も現地語での専門科 目履修者はごく少数である。.  留学の成果に関しては日本学生支援機構留学生事業部留学情報センタ ーが2005年に実施した「海外留学経験者の追跡調査」 (注2)において、. 留学経験者の95%が今後の人生に留学経験が役立つと回答するなど、大多 数が留学を有意義な経験としてとらえているが、本学部においても留学へ の高い満足度が窺がえる。筆者が帰国後の学生から受けた報告では、留学 の成果としては①語学力の向上②専門科目を外国語(英語)で学べたこと. ③現地の人々のみならず世界各地からの留学生との交流を通じて様々な 価値観、文化背景を学べたこと④日本を再認識する機会を得たこと、等が 挙げられている。日本での常識が海外で通用するとは限らないことき痛感 した学生も多いようである。.  前述の追跡調査では留学が現在の職業に業務面で役立っているかとの 問いには(非常に、まあまあ)役立っているとの回答が6割を超えている。. 本学においても卒業生の中には国内外で語学力をフルに生かした業務に 携わっている者もおり、留学の成果がキャリアに直結しているケースも多. 一12一.

(3) いようである。. 本学の短期(受入れ・派遣)留学プログラムは国際化促進の一方策として位. 置づけられているが、本学部における派遣留学は十分な成果を挙げている と言って差し支えないであろう。. 3.今後の課題  まず、短期派遣留学の一層の促進のためには留学一復学一卒業一就職が スムーズに行くようなサポート体制を整える必要がある。現状では卒業ま. でに5年かかるのは経済的に困難、かつ3年生での留学は就職活動に不利 との観点から短期留学を希望していても断念する学生が多い。この解決策. の一つとして留学期間を①2年次の8,9月から翌年の6,7月(欧米、中 国)②2年次の2,月末から翌年の11月末(オセアニア、韓国)に設定す ることを勧めれば、4年間で卒業、かつ就職活動の時期も逃さずに済む。 但し、この場合は、留学開始時における語学力、専門知識の不足に加え、. 本学部では2年後期の演習開始時に参加できないという問題も生じるの で、これらの対応策を講じる必要がある。.  次に協定大学の選定方法であるが、これまでは教員間の個人的繋がり、. 先方からのアプローチ等によって協定を締結することが多かったが、今後 は学生のニーズも把握した上で、経営学部生に的を絞った部局問協定も視 野に入れての提携校の開拓も必要なのではと考える。協定全学化の動きに は逆行してしまうが、部局間協定大学の場合には部局内での豊富な情報収. 集が可能な上、比較的留学実現の可能性も高いため、学生にとってもター ゲットを絞っての留学計画が立て易く、モチベーションも維持し易くなる。  さらに、今後は卒業生を対象に、留学経験:が現在の就業先において役立. っているか等、卒業後の進路に留学がどのような効果をもたらしているか のアンケート調査を試みて、より充実した派遣プログラムの実現を図り、 また、留学経験のある卒業生と留学希望の在校生とのネットワークの構築 も図ることが出来たらと考えている。.  最後に石川先生のご功労に改めて感謝を申しあげると共に益々のご健 勝、ご活躍を祈念申しあげます。. 一13一.

(4) (注1)本学の学生交流協定締結大学(2006年4月現在22力国53大学)への    半年或いは1年間の留学で単位互換制度を利用できる (注2)日本学生支i援機構…留学生事業部留学情報センター(2005).    「海外留学経験者の追跡調査」結果の概要    htt〃www’asso o’/stud a/keikensha html. 一14一.

(5)

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