協調検索作業の会話に潜在する情報ニーズ
Information Needs in Collaborative Search Conversations
上保 秀夫
1∗Hideo Joho
11
筑波大学図書館情報メディア系
1
Faculty of Library, Information and Media Science, University of Tsukuba
Abstract: 近年における音声を用いたインタラクションの増加は,人々が情報を探索する方法に大 きな影響を与えており、検索がより会話的(conversational)なものへと変化しつつある.このよう な背景のもと,情報検索(Information Retrieval)分野でも会話行動や会話データを考慮した研究に 注目が集まっている.そこで本講演では,まず,著者が近年実施した協調検索作業中の会話に潜在す る情報ニーズに関する研究 [1] を紹介する.協調検索(Collaborative Search)とは一人以上のユーザ が共有された目的のために共同でおこなう検索のことある.本研究では,34 組の実験参加者が,各 1 時間ほど旅行計画を作成する共同作業中に発せられた発話を解析対象とした.具体的には,会話中 に含まれる情報ニーズ(CIN: Converstaional Information Need)の類型化モデルの提案,提案モデ ルを用いた CIN の振舞い特性の理解,そして,CIN を含む発話の同定に有益な素性の解明を主な目 的とした.講演の後半では,情報検索分野における会話的手法研究に関して,研究の問題意識や期 待される貢献範囲の理解を深めることを目的として,基盤となる研究背景や文献を解説する.また, 本テーマに関する国際的最新動向(例 [2])についても取り上げる.
謝辞
本講演内の研究は,マイクロソフトリサーチアジア および筑波大学図書館情報メディア系から助成を受け たものです.参考文献
[1] Shiga, S., Joho, H., Blanco, R., Trippas, J., Sanderson, M.: Modelling Information Needs in Collaborative Search Conversations,
Proceed-ings of SIGIR 2017, pp. 715–724 (2017). DOI:
10.1145/3077136.3080787
[2] Joho, H., Cavedon, L., Arguello, J., Shok-ouhi, M., Radlinski, F.: First International Workshop on Conversational Approaches to Information Retrieval (CAIR’17), Proceedings
of SIGIR 2017, pp. 1423–1424 (2017). DOI: 10.1145/3077136.3084368 ∗連絡先: 筑波大学図書館情報メディア系 茨城県つくば市春日 1-2 E-mail: [email protected] 招待講演1 人工知能学会研究会資料 SIG-SLUD-B508 - 32 -