80 km 圏内における航空機モニタリング事業
報告書
平成 26 年 3 月
本報告書は、原子力規制庁による平成 25 年度原子力施設等 防災対策等委託費「80 km 圏内における航空機モニタリング 事業」及び平成 25 年度放射性物質測定調査委託費「80 km 圏外における航空機モニタリング事業」の成果をとりまと めたものである。
目次 1. はじめに ... 3 2. 航空機モニタリングの経緯 ... 4 3. 航空機モニタリングシステム ... 7 3.1. システム... 7 3.2. ヘリコプターの選定 ... 8 3.3. 線源試験... 9 3.4. 保守方法... 10 4. データ取得及び解析方法 ... 12 4.1. 上空での測定値の地上への換算に関する基本的な考え方 ... 12 4.2. データ取得方法 ... 13 4.3. キャリブレーションフライトによるパラメータ取得 ... 16 4.4. 解析のフロー ... 21 4.5. 線量率への換算方法 ... 22 4.5.1. バックグラウンド ... 22 4.5.2. 高度補正係数 ... 23 4.5.3. 線量率換算係数 ... 22 4.5.4. 線量率への換算方法 ... 28 4.6. 放射性セシウムの沈着量への換算方法 ... 28 4.6.1. 天然核種の弁別 ... 28 4.6.2. 線量率-放射能換算係数 ... 29 4.7. 減衰補正... 30 4.8. 検出下限値 ... 30 4.8.1. 全線量率の検出下限 ... 31 4.8.2. 放射性セシウムの沈着量の検出下限 ... 31 4.9. 不確かさ... 32 4.10. マッピング ... 32 4.11. 地上における測定値との比較 ... 33 5. モニタリング結果 ... 36 5.1. 80 km 圏内のモニタリング ... 36 5.1.1. 第 7 次モニタリング ... 36 5.1.2. 第 8 次モニタリング ... 36 5.2. 80 km 圏外のモニタリング ... 41 6. モニタリング結果の考察 ... 46 6.1. 過去のモニタリング結果との比較 ... 46 6.2. 測線間隔によるマップへの影響 ... 50 6.3. CF によるマップの違い ... 50 6.4. 土地利用による変化傾向の違い ... 52
6.5. 空気中のラドン子孫核種の影響 ... 55 6.6. コベル法の適用検討 ... 56 6.6.1. コベル法 ... 57 6.6.2. グロスカウント法との比較 ... 57 6.6.3. コベル法の検出下限値 ... 60 6.6.4. コベル法の適用について ... 60 6.7. . 複雑な地形における解析方法の最適化 ... 62 6.7.1. 地形による線量率換算の影響 ... 62 6.7.2. DEM 平均を用いた解析手法 ... 62 7. 今後の課題 ... 67 8. まとめ ... 68 謝辞 ... 68 参考文献 ... 68 Appendix 1 航空機モニタリング委員会 ... 71
1. はじめに 2011 年 3 月 11 日の東北地方太平洋沖地震に起因して、福島第 1 原子力発電所の事故 (以 下、原子力発電所事故) が発生した。事故により、周辺環境に放射性物質が拡散し、その影響 を評価することが急務となった。 短時間で、広域のモニタリングを実施する方法として、航空機モニタリング (Aerial Radiation Monitoring: ARM) が挙げられる。スリーマイル島の事故やチェルノブイル原子力発電所事故を 受けて、欧米では技術開発が進められており、特に米国では核実験場等を測定した多くの実績 を有し、多数の航空機モニタリングの機器を所有しており、緊急時における運用方法が整備さ れている1, 2)。 航空機モニタリングは、1979 年に起きたスリーマイル島原子力発電所事故に利用されて以来、 我が国でも日本原子力研究所を中心に開発が進められた。森内らは、1980 年から 5 年間にわた って航空機γ線サーベイシステム (Aerial radiorogical survey and assessment system; ARSAS) の 開発を行い、基本的な航空機サーベイの方法を確立した3, 4)。また、Saito and Moriuchi はガス 状の放射性物質を航空機モニタリングで測定する際の換算係数をシミュレーション計算から求 め、係数として与えている5)。その後、航空機モニタリングの技術は原子力安全技術センター (以下、NUSTEC) に引き継がれ、原子力防災における放射線分布を早期に計測するツールとし て整備されてきた6)。 原子力発電所事故直後から米国エネルギー省 (以下、DOE) と文部科学省 (以下、文科省) に より、航空機モニタリングを実施してきた7- 9)。しかしながら、我が国においては指針等10)で 原子力防災としての航空機モニタリングが位置づけられてはいたが、今回のような広範囲の測 定に対応できるような、航空機モニタリングのデータ取得方法やデータ解析方法については、 事故時点においてルーチンベースで整備されていたとは言い難く、今回、モニタリングと並行 してモニタリング方法を構築するとともに、得られた結果を考察しつつ、結果に影響を与える パラメータについて考察してきた。特に、バックグラウンドとなる天然の放射線との識別方法 や地上の線量に換算するパラメータの設定には、試行錯誤を重ねてきた11)。本モニタリングは、 我が国初の、大規模な原子力災害における日本全域の航空機モニタリングを行った結果であり、 作成した汚染マップは様々なメディアや研究に活用されている12) 。 原子力発電所事故から 2 年以上経過した現在では、放射性物質の移行状況の解明が必要とな っており、継続的な航空機モニタリングが望まれている。航空機モニタリングは、2013 年度か ら原子力規制庁に移管され、定期的に実施されており、その結果は規制庁の HP で随時公開さ れている13, 14)。本委託事業では、2013 年度における、福島第 1 原子力発電所 (以下、発電所) 周 辺の航空機モニタリングを実施した。ここでは、その結果について報告する。
2. 航空機モニタリングの経緯 航空機モニタリングの一連のスケジュールと実績について Table 2-1, Fig. 2-1 に示す。航空機 モニタリングは、2011 年 3 月 25 日に文科省によりプレス発表された「文科省航空機モニタリ ング行動計画15)」に則り、2011 年 4 月 5 日から米国エネルギー省 (DOE) と NUSTEC によって 「第 1 次モニタリング」として発電所から 80 km 圏内を実施した。また、2011 年 5 月 17 日か ら「第 2 次モニタリング」として NUSTEC により発電所 80-100 km 圏内が実施された。その後、 2011 年 5 年 30 日に開始された「第 3 次モニタリング」からは、文科省が主体として実施する ことになり、日本原子力研究開発機構 (以下、原子力機構) が加わって、発電所から 80 km 圏 内を実施した。さらに、100 km 圏外にも放射性物質が拡散していることが予想されたため、2011 年 6 月 21 日から福島周辺県の宮城県、栃木県、茨城県を実施した後、2011 年 8 月 2 日から、 文科省委託事業として、原子力機構が主体となり「広域環境モニタリングのための航空機を用 いた放射性物質拡散状況調査」として、東日本全域の航空機モニタリング (東日本 1 次モニタ リング)を実施した。その後、発電所周辺を、2011 年 10 月 22 日から「第 4 次モニタリング」 として 80 km 圏内を、2012 年 2 月 6 日からは、「警戒区域及び計画的避難区域における航空機 モニタリング」として実施した。また、本委託事業を拡大する形で、2012 年 1 月 30 日からは、 北海道から沖縄までの残りの地域における航空機モニタリングを実施した。 2012 年度 (平成 24 年度) は、それまでのデータに基づき、原子力発電所事故の影響が見られ る地域に限定し、モニタリングを継続した。まず、2012 年 4 月から「東日本 2 次モニタリング」 を実施し、2012 年 10 月には、「東日本 3 次モニタリング」を実施した。80 km 圏内については、 2012 年 6 月及び 11 月に、「第 5 次、第 6 次モニタリング」をそれぞれ実施した。さらに、2013 年 3 月には、「警戒区域及び避難指示区域における航空機モニタリング」を実施した。 2013 年度 (平成 25 年度) は、事業主体が原子力規制庁に移管され、80 km 圏内について 2013 年 8 月及び 2013 年 11 月に「第 7 次及び第 8 次モニタリング」を実施した。また、2013 年 9 月 には、「東日本 4 次モニタリング」を実施した。
Table 2-1 航空機モニタリングの経緯 モニタリング名 測定場所 測定実施機関 解析実施機関 測定実施日 結果公表日 DOE: 60 km圏内 NUSTEC: 60-80 km圏内 第2次航空機モニタリング 発電所から80-100 km圏内 NUSTEC NUSTEC 2011/5/18~5/26 2011/6/16 JAEA, NUSTEC: 40 km圏内 NUSTEC: 40-80 km圏内 青森→福井までの東日本 (2次, 3次実施部分除く) JAEA, NUSTEC: 40 km圏内 NUSTEC: 40-80 km圏内
西日本、北海道モニタリング 近畿~沖縄、北海道 JAEA (NUSTEC, OYO) JAEA (NUSTEC, OYO) 2012/1/30~5/31 随時公表 警戒区域及び計画的避難区域における
航空機モニタリング 警戒区域及び計画的避難区域 NUSTEC JAEA, NUSTEC 2012/2/6~2/10 2012/2/24 東日本2次モニタリング 線量率の比較的高い場所 (0.2 µSv/h以上) JAEA (NUSTEC, OYO) JAEA (NUSTEC, OYO) 2012/4/2~5/7 2012/9/28 第5次航空機モニタリング 発電所から80km圏内 分析センター(OYO) 分析センター(NUSTEC) 2012/6/22~6/28 2012/9/28 第6次航空機モニタリング 発電所から80km圏内 分析センター(OYO) 分析センター(NUSTEC) 2012/10/31~11/16 2013/3/1 東日本3次モニタリング 線量率の比較的高い場所 (0.2 µSv/h以上) NUSTEC JAEA 2012/10/31~12/28 2013/3/1 警戒区域及び避難指示区域における航
空機モニタリング 警戒区域及び避難指示区域 分析センター(NUSTEC) 分析センター(NUSTEC) 2013/3/4~3/11 2013/5/13 第7次航空機モニタリング 発電所から80km圏内 JAEA (OYO) JAEA (OYO) 2013/8/27~9/28 2013/12/30 東日本4次モニタリング 線量率の比較的高い場所 (0.2 µSv/h以上) JAEA (OYO) JAEA (OYO) 2013/9/3~11/4 2014/3/7 第8次航空機モニタリング 発電所から80km圏内 JAEA (OYO) JAEA (OYO) 2013/11/2~11/19 2014/3/7
第3次航空機モニタリング 発電所から80km圏内 JAEA, NUSTEC 2011/5/31~7/2 2011/7/8
第1次航空機モニタリング 発電所から80km圏内 DOE 2011/4/6~4/29 2011/5/6
第4次航空機モニタリング 発電所から80km圏内 JAEA, NUSTEC 2011/10/22~11/5 2011/12/16 東日本1次モニタリング JAEA (NUSTEC, OYO) JAEA (NUSTEC, OYO) 2011/6/22~10/20 随時公表
Fig. 2-1 航空機モニタリングの実績
Year
2011
2012
2013
Month
1-3
4-6
7-9
10-12
1-3
4-6
7-9
10-12
1-3
4-6
7-9
9-12
Inside
of
80 km
Outsid
e of
80 km
1st 2nd ** Covering of a part of 100 - 120 km
3rd East Japan 1st 4th Evacuation areas 5th 6th East Japan 3rd 7th 8th East Japan 2nd East Japan 4th F1NPP accidentWest Japan and Hokkaido
Evacuation areas
3. 航空機モニタリングシステム 3.1. システム
航空機モニタリングシステム (Aerial radiation monitoring system: ARMS) は、通常大型の NaI 検出器が用いられる。今回使用した、RSI システムのブロック図を Fig. 3-1 に示し、外観を Fig. 3-2 に示す。RSI システムは、事故当時に DOE が持ち込んだシステムと同タイプであり、RSI 社 (Canada) 製の機内に装着するタイプである。検出部には、2”x 4”x 16”の NaI シンチレー ション検出器 3 本を組み込んだ検出器のユニットを 2 台使用している (合計: 12.6 L) 。γ線の スペクトルは 1,024 ch を有し、1 秒ごとにスペクトルデータ及び GPS による位置データがシス テムに保存される。データ収集を行う RS501 に接続しているパソコン上には、現在の機体の位 置及び計数率が表示される。また、外付けのバッテリーで駆動し、満タンの充電で 5 時間稼働 が可能である。機器は 2 セットあるため、それぞれ、RSI-1、RSI-2 と表記する。 Fig. 3-1 航空機モニタリングシステムのブロック図 Fig. 3-2 航空機モニタリングシステムの写真
3.2. ヘリコプターの選定 RSI システムは、機内に搭載するタイプであるため、機体を選ばないというメリットはあるが、 ヘリコプターの機底に燃料タンクがある場合、放射線の遮蔽が変化するため、評価が難しくな る。そこで、本機器を使用できる機体は、機底に燃料タンクのない機種に限定した。選定した 機体について、Fig. 3-3 に示す。今回使用した機体とシステムの組み合わせについて、Table 3-1 に示す。 Fig. 3-3 ヘリ底に燃料タンクのない機体一覧 Bell 430 ベル・ヘリコプター・テキストロン社製 Bell 412ベル・ヘリコプター・テキストロン社製 AS 332 アエロスパシアル社製 S 76シコルスキー・エアクラフト社製
Table 3-1 使用したヘリコプターと機器のリスト
第5次航空機モ ニタ リ ン グ 2012/6/22~6/28 Bell 430 (JA05TV) NNK AS 332 (JA9660) NNK
第6次航空機モ ニタ リ ン グ 2012/10/31~11/16 Bell 430 (JA6900) AAC
東日本3次モ ニタ リ ン グ 2012/10/31~12/28 Bell 412 (JA6767) NNK Bell 430 (JA05TV) NNK 警戒区域及び避難指示区域における
航空機モ ニタ リ ン グ 2013/3/4~3/11 Bell 412 (JA6767) NNK
Bell 430 (JA6900) AAC Bell 412 (JA6928) AAC
Bell 412 (JA6767) NNK Bell 430 (JA05TV) NNK
Bell 430 (JA6900) AAC Bell 430 (JA05TV) NNK
Bell 412 (JA6767) NNK
第8次航空機モ ニタ リ ン グ 2013/11/2~11/19 Bell 430 (JA6900) AAC Bell 430 (JA05TV) NNK
NNK: 中日本航空所有 第7次航空機モ ニタ リ ン グ モ ニタ リ ン グ機関 R SIシ ステ ム2 R SIシ ステ ム1 ヘリ コ プ タ ー 年度 モ ニタ リ ン グ名 AAC: 朝日航洋所有 2013/8/27~9/28 東日本4次モ ニタ リ ン グ 2013/9/3~11/4 2012 2013 3.3. 線源試験 3.2 章で述べたように、選定した機体の底には、燃料タンクのない機体を選定しているが、 機種によって若干遮蔽の状況は異なると考えられる。そのような状況を把握するためにポイン トソース (137Cs: 10 MBq) を用いて検出器の計数する計数率を相互比較した。比較結果を Table 3-2 に示す。なお、線源は、検出器からの距離を固定し (50 cm)、検出器 2 台のそれぞれの中心 に配置し平均の計数率で比較した。 今回使用した機体では、Bell 412 (JA6928) が若干低かったが、概ね同様な遮蔽状況にあると 考えられる。検出器を配置する位置によっても若干遮蔽状況は変わると考えられるので、今回 のような試験を実施し、配置位置を決めるのがよい。 Table 3-2 ポイントソースによる機体の遮蔽状況の比較 (検出器から 50 cm 位置に線源を配置) System 計数率
R SIシステ ム1 Bell 430 (JA6900) AAC 250,000 1.00
Bell 412 (JA6767) N N K 230,000 0.92
R SIシステ ム2 Bell 412 (JA6928) AAC 209,000 0.84
Bell 430 (JA05TV) N N K 245,000 0.98
ヘリ コ プ タ ー JA6900を 1に規格化
システムの健全性をチェックするため、フライト前にシステムに組み込まれているプログラ ムにより、以下の事項を確認した。
・システムの接続チェック: データ収集装置 (RS701 及び RS501) によるエラーランプチェック ・チェックプログラムによる検出器の特性確認(208Tl の 2,614 keV のピークの半値幅 (FWHM: Full Width at Half Maximum) とアンプのゲインをチェック)
ピークの半値幅については、製造メーカーからの推奨値として 6 %とされており、6 %を超え た場合に再調整を実施した。また、アンプのゲインについては、0.8 を下回る場合に再調整を 行った。RSI-2 システムについては、当初、アンプのゲインが 0.8 を少し上回る状況であったた め、80 km 圏内の第 7 次モニタリングが終わった段階で、再調整を実施した。本事業における FWHM とアンプのゲインの水位について Fig. 3-5, 3-6 に示す。
Fig. 3-5 RSI システムの半値幅及び Gain の変動 (RSI-1)
0.8 0.85 0.9 0.95 1 0 1 2 3 4 5 6 7 8 8/14 9/3 9/23 10/13 11/2 11/22 Gai n FW HM (% ) Date (2013) RSI 1-1 FWHM Gain 0.8 0.85 0.9 0.95 1 0 1 2 3 4 5 6 7 8 8/14 9/3 9/23 10/13 11/2 11/22 Gai n FW HM (% ) Date (2013) RSI 1-2 FWHM Gain 0.8 0.85 0.9 0.95 1 0 1 2 3 4 5 6 7 8 8/14 9/3 9/23 10/13 11/2 11/22 Gai n FW HM (% ) Date (2013) RSI 1-3 FWHM Gain 0.8 0.85 0.9 0.95 1 0 1 2 3 4 5 6 7 8 8/14 9/3 9/23 10/13 11/2 11/22 Gai n FW HM (% ) Date (2013) RSI 1-4 FWHM Gain 0.8 0.85 0.9 0.95 1 0 1 2 3 4 5 6 7 8 8/14 9/3 9/23 10/13 11/2 11/22 Gai n FW HM (% ) Date (2013) RSI 1-5 FWHM Gain 0.8 0.85 0.9 0.95 1 0 1 2 3 4 5 6 7 8 8/14 9/3 9/23 10/13 11/2 11/22 Gai n FW HM (% ) Date (2013) RSI 1-6 FWHM Gain
Fig. 3-6 RSI システムの半値幅及び Gain の変動 (RSI-2) 0.8 0.85 0.9 0.95 1 0 1 2 3 4 5 6 7 8 8/14 9/3 9/23 10/13 11/2 11/22 12/12 Gai n FW HM (% ) Date (2013) RSI 2-1 FWHM Gain 0.8 0.85 0.9 0.95 1 0 1 2 3 4 5 6 7 8 8/14 9/3 9/23 10/13 11/2 11/22 12/12 Gai n FW HM (% ) Date (2013) RSI 2-2 FWHM Gain 0.8 0.85 0.9 0.95 1 0 1 2 3 4 5 6 7 8 8/14 9/3 9/23 10/13 11/2 11/22 12/12 Gai n FW HM (% ) Date (2013) RSI 2-3 FWHM Gain 0.8 0.85 0.9 0.95 1 0 1 2 3 4 5 6 7 8 8/14 9/3 9/23 10/13 11/2 11/22 12/12 Gai n FW HM (% ) Date (2013) RSI 2-4 FWHM Gain 0.8 0.85 0.9 0.95 1 0 1 2 3 4 5 6 7 8 8/14 9/3 9/23 10/13 11/2 11/22 12/12 Gai n FW HM (% ) Date (2013) RSI 2-5 FWHM Gain 0.8 0.85 0.9 0.95 1 0 1 2 3 4 5 6 7 8 8/14 9/3 9/23 10/13 11/2 11/22 12/12 Gai n FW HM (% ) Date (2013) RSI 2-6 FWHM Gain Gain 再調整 Gain 再調整
4. データ取得及び解析方法 4.1. 上空での測定値の地上への換算に関する基本的な考え方 上空から地上の放射線を測定する基本的な考え方は、以下のような仮定に基づいている。 - 測定の範囲は、上空を頂点とし対地高度を高さとした直角三角錐の底面部分に該当する地 上の放射線の平均値。 - 測定対象となる地表は、平坦かつ放射線の分布も一様とし、換算係数を設定する。 このような条件における放射線状況を確認するため、γ線の遮蔽計算に広く用いられている 点減衰核積分コード QAD-CGGP2R を用いて、134Cs と137Cs が無限平板条件(半径 2,000 m×高 さ 1 mm の円柱線源)で同量の放射能量で分布していると仮定し、対地高度と線量率の関係に ついて計算した。計算結果について Fig. 4-1 に示す。このように、対地高度 50 m 以上では、線 量率と対地高度は指数関数の関係にあることがわかる。一方、50 m 以下では、指数の関係から 外れることがわかる。これは、50 m 以上では地表面からの放射線が検出器に対し平行入射に近 いが、50 m 以下では周辺から入射される放射線の影響を受けることが示唆される。 Fig. 4-1 対地高度と線量率の関係(半径 2,000 m×高さ 1 mm の円柱線源で計算) 上空から地上を測定する際には、高度が高くなるにつれ、地上の対象となる範囲が広がる と想像できる。Fig. 4-2 に対地高度 300 m で地上の半径 800 m の円状線源を測定した場合の検出 器の計数率を計算コードで模擬した例を示す。計算は、光子・電子挙動シミュレーション用と して実績のあるカスケードモンテカルロ計算コード EGS5 を使用した。まず、EGS5 により、 RSI システムの検出器を模擬し、検出器の方向特性を調べた 11) 。次に、半径 800 m の円状線 源から 300 m の位置の放射線の計数率について円状線源を 100 m 毎のドーナツ状に区切り、 各々の線源部分からの計数率を計算した。最後に、検出器の方向特性とドーナツ状部分の計数 率の割合をかけ算し割合とした。このように、概ね 800 m の円内の放射線の内、検出器が計数 するのは 300 m までの円内からの放射線が 60 %以上の割合を占めることが分かる。この結果よ
0
100
200
300
400
500
Do
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)
Altitude of ground level (m)
Cs137
Cs134
り、対地高度 300 m で測定されている地上の範囲は、半径 300 m の円内の放射線の平均値と考 えて良い。 航空機によるモニタリングは、移動しながら測定を行うため、対地高度の距離と同じ半径の 円を飛行方向に向かって移動しながら測定を行っていると言える。航空機モニタリングの測定 イメージについて Fig. 4-3 に示す。 Fig. 4-2 対地高 300 m で測定した場合の線源の位置と検出器の計数する割合 (半径 800 m の円状線源を仮定し、全体を 100 %とした場合) Fig. 4-3 上空からの測定イメージ 4.2. データ取得方法 データは、下記のようなフライト条件で取得した。なお、条件は、気象条件や地形の高度勾 配によって若干変化する。Fig. 4-4 にデータ取得のイメージを示す。また、測定データは、1 秒 ごとに GPS の位置情報と検出器のγ線のスペクトルを記録した。Fig. 4-5 にフライトの予定測 線について示す。以降、本報告書で使用する背景地図は、ArcGIS データコレクションスタンダ ードパック (ESRI, Co. Ltd.) を使用した。
速度:185 km/h (=100 knot) 対地高度:300 m (=1,000 ft) 測定間隔 ○80km 圏内 (第 7 次及び第 8 次) 0.6 km:避難指示区域 0.9 km: 0.2μSv/h 以上の地域 1.8 km:その他の地域 ○80km 圏外 (東日本 4 次) 1.0 km: 0.2 μSv/h 以上の地域 3.0 km:その他の地域 Fig. 4-4 フライトイメージ
4.3. キャリブレーションフライトによるパラメータ取得 上空からのデータを、地上から高さ 1 m における放射線量や地表面の放射性セシウムの沈着 量に換算するため、キャリブレーションフライトを行った。キャリブレーションフライトの種 類と目的について Table 4-1 に示す。それぞれのパラメータを用いた解析方法については、次章 以降で説明する。 テストラインとは、高度を補正するための空気減弱計数 (AF) を求めるためのフライトであ る。本フライトは、線量や地形の変化が少ない約 3 km のラインを設定し、その上空において 高度を変化させながら (150 m, 300 m, 450 m, 600 m, 750 m, 900 m, 1,500 m) フライトを実施す る。得られたデータは高度毎に平均化し、高度と計数率のグラフを作成し、指数近似の傾きに よって、高度を補正する。テストラインフライトのイメージを Fig. 4-6 に示す。また、テスト ラインとして選定した場所について Fig. 4-7 に示す。 テストポイントとは、半径 1,000 m の範囲内で線量率の勾配が小さい場所及び地形の平坦な 地点を選定し、地上の線量率を測定した場所の上空をフライトし、基準高度 (300 m) における 地上の線量率換算係数 (CD: cps/[µSv/h]) を求めるためのフライトである。地上の線量率は、人 手により、NaI シンチレーション式サーベイメータ (日立 Aloka 社製 TCS-171B) と電離箱式サ ーベイメータ (日立 Aloka 社製 ICS-323C) を用いて半径 100 m の範囲内で 25 ポイントを目安 に 1 m 高さの空間線量率の測定を行った。Fig. 4-8 にテストポイントフライトのイメージについ て示す。また、テストラインとして選定した場所について Fig. 4-9 に示す。 また、海抜高度による宇宙線の影響を差し引くために、海上を 300~2,500 m まで上昇し、デ ータを取得する宇宙線フライトを週 1 回程度実施する。その他、BG フライトとして検出器及 び機体のバックグラウンドを求めるために、地上の影響のない対地高度 900 m 上空でデータを 取得する BG フライト及び天然核種のみの場所においてデータを取得し、γ線スペクトルから 天然核種の影響を差し引くスペクトルインデックスを算出するための天然核種フライトが必要 になる。天然核種フライトの場所を Fig. 4-10 (左) に示す。さらに、Rn の影響を考察するため に、決められた場所の上空 450~900 m までを直線的に上昇しデータを取得する Rn 影響フライ トや異なる機体やシステムの組み合わせの相互評価のため、同じ場所をフライトするオーバー ラップフライトがある。オーバーラップフライトの場所を Fig. 4-10 (右) に示す。
Table 4-1 キャリブレーションフライトの一覧 名称 目的 方法 頻度 テストライン 空気減弱係数を算出 指定のテストライン上を高度 を変化させてフライト 週2回 テストポイント 線量換算係数を算出 指定の地点上で、300 m 高 度で 2 分 週2回 宇宙線フライト 宇宙線の影響を調査 する 海上を 300-2,500 m まで 上昇 週 1 回 BG フライト 機体のバックグラウンド を調査 900 m を 2 分 毎日 天然核種フライト 天然核種のみのスペク トルインデックスを算出 Cs の影響のない場所でフラ イト 過去に使用実績がなけ れば 1 回 Rn 影響フライト Rn の影響を調査する フライト前に拠点近くの測線 上を 450-900 m まで直線 的に上昇 毎日 オーバーラップ フライト 機体間のレスポンス 補正 指定場所をフライト 機体とシステムの組み 合わせ毎に 1 回
Fig. 4-6 テストラインフライトのイメージ
Test line 1 Test line 2
Test line 3 Test line 4 Fig. 4-7 テストラインの場所 (1/2) 高度150~ 1,000 mのホバリ ン グによ り 空気減弱係数(AF)を 求める
高
度(
m
)
計数率( cps)
1,000 600 400 200 実測値 800 計数率を平均化 Test line: 線量率、地形の変化が少ない場所Test line A
Fig. 4-7 テストラインの場所(2/2)
Test point 1 Test point 2
Test point 3 Test point 4
Test point A Test point B
Fig. 4-10 BG 係数算出のためのフライト測線(左)、オーバーラップフライト場所(右) 4.4. 解析のフロー 本測定法は、計数される放射線は主に以下の 4 種類に分けられる。 ① 放射性セシウムからのγ線 ② 天然の放射性核種からのγ線 ③ 自己汚染 ④ 宇宙線 放射性セシウムの影響を測定することが目的であるため、②~④起源の計数率は減算する必要 がある。これらを考慮した解析のフローを Fig. 4-11 に示す。次章以降、詳細を示す。なお。本 章以降の線量率とは、周辺線量当量率 (1 cm 線量当量率) とする。
Fig. 4-11 解析のフロー 4.5. 線量率への換算方法 4.5.1. バックグラウンド (自己汚染及び宇宙線) 4.4 項で示した通り、航空機モニタリングにおいて、自己汚染及び宇宙線はバックグラウン ドとなる。これらの減算方法について示す。自己汚染については、地上からの放射線が届かな いと考えられる 1,000 m 以上の上空で取得したデータもしくは海上でフライトしたデータを用 いる。地上で測定したスペクトルと海上で取得したスペクトルの例について Fig. 4-12 に示す。 Fig. 4-12 RSI システムにおける地上で取得したγ線スペクトルと海上でのスペクトル例
宇宙線については、海抜高度が上昇すると宇宙線起因の計数率が上昇することが分かってい る。Fig. 4-13 に海抜高度と宇宙線の計数率の関係について示す。この例は、沖縄と北海道での 海上において、50 m~2000 m まで上昇して取得したデータの 2,800 keV 以上の計数率をプロッ トしたものである。このように、海抜高度と計数率は、指数の相関関係にある。この関係は日 本全国のどこでも同様であること、2,800 keV 以上の計数率と 2,800 keV 以下の計数率の比 (CR-index) が一定であることに着目し、機体の検出器の組み合わせで CR-index を設定し、実際 に測定したスペクトルの 2,800 keV 以上の計数率から全エネルギーの計数率を算出し、差し引 いた。設定した自己汚染の計数率及び CR-index について Table 4-2 に示す。
Fig. 4-13 海抜高度と 2,800 keV 以上の計数率の関係の例 (a: 沖縄海域, b: 北海道海域)
Table 4-2 機体とシステムの組み合わせと自己汚染による計数率及び CR-index
System 自己汚染計数率 CR -index
R SIシ ス テ ム1 Bell 430 (JA6900) AAC 545 3.41
Bell 412 (JA6767) NNK 273 3.41
R SIシ ス テ ム2 Bell 412 (JA6928) AAC 186 3.84
Bell 430 (JA05TV) NNK 358 3.84 ヘリ コ プ タ ー 4.5.2. 高度補正係数 測定点における対地高度の補正を行うために、テストラインで取得したデータを基に、実効 的な空気減弱係数 (以下、AF) を求めた。テストラインで求めた高度補正には、計算式[1] を 用いて、空気減弱係数から高度補正係数 HF を算出した。 (1) ここで、 HF: 高度補正係数 Hsd: 基準高度 (300 m) Ha: 対地高度 (GPS 高度-DEM-ジオイド高度) y = 6.70E+01e1.07E-04x R² = 7.99E-01 0 50 100 150 200 250 300 0 500 1000 1500 2000 C o u n t r at e (> 2800keV ) Altitude (m) y = 7.56E+01e1.19E-04x R² = 8.27E-01 0 50 100 150 200 250 300 0 500 1000 1500 2000 C o u n t r at e (> 2800keV ) Altitude (m) a: Okinawa b: Hokkaido
))
(
exp(
AF
H
sdH
aHF
=
×
−
対地高度の算出には、GPS で記録した楕円対地高度から公開されている 10 m メッシュの数 値標高モデル(DEM: Digital Elevation Model) 16)、ジオイド高度を差し引いて求めた。Fig. 4-14 に 対地高度と計数率の関係の例について示す。このように、Microsoft Excel 上で指数関数フィッ ティングを行い、近似曲線の傾きを AF とした。今年度実施したテストラインのフライトによ り、求めた AF のデータを Table 4-3 に示す。なお、表中の R2 は近似曲線の決定係数である。 また、参考として、昨年度実施したテストラインのフライトから求めた AF の数値を示す。こ れらのパラメータについて、ヘリコプターの機種毎に平均値と数値の標準偏差 (σ) を計算し た結果を、Table 4-4 に示す。このように、AF の数値は 3 機種間で大きな違いはなかった。今 後、本数値を固定で使用しても問題ないと考えられる。
Fig. 4-14 対地高度と計数率の関係 (Bell 430 JA6900, 2013/11/5 実施, Test line A)
4.5.3. 線量率換算係数 線量率換算係数(以下、CD)は、テストポイントの地上における測定点の平均値とその上空 300 m をフライトした計数率の平均値の比を取って求めた。RSI システムは、機体の中に搭載 するため、ヘリコプターの機底の遮蔽により、CD は変化すると考えられる。今年度実施した テストラインのフライトにより、求めた CD のデータを Table 4-5 に示す。なお、ここでいう、 線量率には、サーベイメータの読み値を比較対象にしているため、天然核種による放射線量率 が含まれる。 線量率換算係数は、地上での放射線量率を評価する重要な係数であるため、真値に近いもの を選択する必要がある。線量換算係数の不確かさを小さくするには、テストポイントで取得す る①上空での計数率、②地上の線量率及び③高度のデータについて値のばらつきが少ない方が よい。Table 4-5 には、取得したデータのばらつきについて、標準偏差 (2σ) を計算することで 評価した。また、本データの中で特に個別のデータのばらつきが大きかったデータを除外し、 ヘリコプターの機種毎に平均値と数値の標準偏差 (σ) を計算した結果を、Table 4-4 に示す。 このように、各々の機体の CD をみると平均値に対し標準偏差は 20 %ほどのばらつきがあっ た。テストポイントの線量率の分布や地形の勾配の条件が完全に同一な条件でないこと、フラ y = 7.50E+04e-7.68E-03x R² = 0.999 1.0E+01 1.0E+02 1.0E+03 1.0E+04 1.0E+05 0 100 200 300 400 500 600 700 800 Co un t R at e ( cp s)
イトの高度も一定に保てないことを考慮すると相当なデータであると言える。一方、Bell 412 と Bell 430 の CD では 10 %程度の差があった。これは機種による若干の機底の遮蔽状況の違い を反映していると考えられる。Bell 412 と Bell 430 については、データの数及び質ともに十分 な信頼性を有すると考えられ、検出器の状況や機底の遮蔽状況に大きな違いがなければ、今後 のモニタリングに本数値を使用することができると考えられる。 Table 4-3 AF データ一覧 m-1 R 2
E 4th 5043 JA6900 Bell430 AAC TestLine 2 10/17/2013 -0.00067 0.99999
E 4th 5043 JA6900 Bell430 AAC TestLine 2 10/31/2013 -0.00066 0.99995
E 4th 5045 JA05TV Bell430 NNK TestLine 1 9/19/2013 -0.00064 0.99997
E 4th 5045 JA05TV Bell430 NNK TestLine 1 9/24/2013 -0.00064 0.99997
E 3th 5045 JA05TV Bell430 NNK Testline 1 10/31/2012 -0.00067 1.00000
E 3th 5045 JA05TV Bell430 NNK Testline 1 11/4/2012 -0.00068 0.99997
E 3th 5045 JA05TV Bell430 NNK Testline 2 11/14/2012 -0.00068 0.99997
E 3th 5045 JA05TV Bell430 NNK Testline 2 11/20/2012 -0.00073 0.99997
E 3th 5045 JA05TV Bell430 NNK Testline 2 11/28/2012 -0.00074 0.99997
E 3th 5045 JA05TV Bell430 NNK Testline 3 12/10/2012 -0.00066 0.99997
E 3th 5045 JA05TV Bell430 NNK Testline 3 12/14/2012 -0.00053 0.99934
E 3th 5045 JA05TV Bell430 NNK Testline 3 12/20/2012 -0.00061 0.99934
8th 5043 JA6900 Bell430 AAC TestLine A 11/5/2013 -0.00065 0.99987
8th 5043 JA6900 Bell430 AAC TestLine A 11/16/2013 -0.00066 0.99994
8th 5045 JA05TV Bell430 NNK TestLine A 11/2/2013 -0.00064 0.99997
8th 5045 JA05TV Bell430 NNK TestLine A 11/9/2013 -0.00069 0.99866
7th 5043 JA6900 Bell430 AAC TestLine A 8/29/2013 -0.00062 0.99975
7th 5043 JA6900 Bell430 AAC TestLine A 9/1/2013 -0.00065 0.99944
7th 5045 JA05TV Bell430 NNK TestLine A 9/9/2013 -0.00064 0.99920
7th 5045 JA05TV Bell430 NNK TestLine A 9/12/2013 -0.00064 0.99980
7th 5045 JA05TV Bell430 NNK TestLine A 9/17/2013 -0.00066 1.00000
6th 5043 JA6900 Bell430 AAC Testline 4 10/31/2012 -0.00070 0.99999
6th 5043 JA6900 Bell430 AAC Testline 4 11/14/2012 -0.00068 0.99996
5th 5043 JA05TV Bell430 NNK Testline 4 6/24/2012 -0.00067 0.99921
5th 5043 JA05TV Bell430 NNK Testline 4 6/26/2012 -0.00067 0.99935
5th 5043 JA05TV Bell430 NNK Testline 4 6/24/2012 -0.00068 0.99858
5th 5043 JA05TV Bell430 NNK Testline 4 6/26/2012 -0.00072 0.99701
E 4th 5043 JA6767 Bell412 NNK TestLine 4 9/20/2013 -0.00062 0.99998
E 4th 5043 JA6767 Bell412 NNK TestLine 3 9/28/2013 -0.00061 0.99993
E 3th 5043 JA6767 Bell412 NNK Testline 4 12/14/2012 -0.00067 0.99934
E 3th 5043 JA6767 Bell412 NNK Testline 4 12/23/2012 -0.00067 0.99934
7th 5043 JA6767 Bell412 NNK TestLine A 9/10/2013 -0.00062 0.99993
7th 5043 JA6767 Bell412 NNK TestLine A 9/18/2013 -0.00065 0.99999
7th 5045 JA6928 Bell412 AAC TestLine A 8/29/2013 -0.00065 0.99983
7th 5045 JA6928 Bell412 AAC TestLine A 9/3/2013 -0.00063 0.99998
6.5th 5043 JA6767 Bell412 NNK Testline 4 3/4/2013 -0.00075 0.99996
6.5th 5043 JA6767 Bell412 NNK Testline 4 3/7/2013 -0.00075 0.99996
5th 5045 JA9660 AS332 NNK Testline 4 6/23/2012 -0.00059 0.95798
5th 5045 JA9660 AS332 NNK Testline 4 6/26/2012 -0.00075 0.95533
Date AF
M onitiring No System
(Device Serial) Helicopter Body No
Operarion
cam pany location
Num ber Num ber Num ber AF (m-1) -0.00066 ± 0.00010 10 -0.00066 ± 0.00008 27 -0.00067 ± 0.00023 2 CD (cps/µSv/h) 11600 ± 2300 26 13100 ± 2900 47 11700 ± 2100 4 AS332 Value Value Value Bell412 Bell430
Table 4-5 テストフライトデータ一覧 (1/2) Survey (uSv/h) Stdev (2σ) Stdev (% ) AM S data (cps) Stdev (2σ) Stdev (% ) AG L (m ) Stdev (2σ: % ) Stdev (% )
E 4th 5043 JA6900 Bell430 AAC TestPoint 2 10/17/2013 0.36 0.18 50 4382 292 7 329 17 5 12400 E 4th 5043 JA6900 Bell430 AAC TestPoint 2 10/31/2013 0.36 0.19 52 5431 672 12 266 15 5 9900 E 4th 5043 JA6900 Bell430 AAC TestPoint 2 11/3/2013 0.36 0.18 50 5073 517 10 313 27 9 13100 E 4th 5045 JA05TV Bell430 NNK TestPoint 1 9/19/2013 0.10 0.03 32 2132 204 10 274 17 6 12200 E 4th 5045 JA05TV Bell430 NNK TestPoint 1 9/24/2013 0.09 0.03 29 1790 141 8 295 15 5 12600 E 4th 5045 JA05TV Bell430 NNK TestPoint 1 9/29/2013 0.10 0.03 36 2342 685 29 226 29 13 10900 E 4th 5045 JA05TV Bell430 NNK TestPoint B 10/7/2013 0.68 0.17 25 9397 803 9 287 8 3 11700 E 4th 5045 JA05TV Bell430 NNK TestPoint B 10/12/2013 0.69 0.17 24 8594 1267 15 298 8 3 11000 E 4th 5045 JA05TV Bell430 NNK TestPoint B 10/21/2013 0.68 0.17 26 8619 512 6 293 3 1 11100 E 4th 5045 JA05TV Bell430 NNK TestPoint B 10/27/2013 0.69 0.17 24 7411 1475 20 301 23 8 9700 E 4th 5045 JA05TV Bell430 NNK TestPoint 4 10/31/2013 0.08 0.03 34 1587 127 8 291 7 2 8900 E 3th 5045 JA05TV Bell430 NNK Testpoint 1 10/31/2012 0.12 0.03 23 2027 344 17 341 27 8 13600 E 3th 5045 JA05TV Bell430 NNK Testpoint 1 11/4/2012 0.12 0.03 23 1959 190 10 339 12 4 15000 E 3th 5045 JA05TV Bell430 NNK Testpoint 2 11/14/2012 0.38 0.14 37 4676 1119 24 351 32 9 14500 E 3th 5045 JA05TV Bell430 NNK Testpoint 2 11/20/2012 0.38 0.14 37 4521 670 15 342 17 5 12800 E 3th 5045 JA05TV Bell430 NNK Testpoint 2 11/28/2012 0.38 0.14 37 4485 378 8 342 5 2 12900 E 3th 5045 JA05TV Bell430 NNK Testpoint 3 12/10/2012 0.07 0.02 30 1536 122 8 363 16 5 13000 E 3th 5045 JA05TV Bell430 NNK Testpoint 3 12/14/2012 0.07 0.02 30 1525 120 8 339 16 5 15700 E 3th 5045 JA05TV Bell430 NNK Testpoint 3 12/20/2012 0.07 0.12 166 1350 101 7 348 10 3 12700 8th 5043 JA6900 Bell430 AAC TestPoint A 11/5/2013 0.78 0.31 39 8621 2228 26 297 18 6 9700
8th 5043 JA6900 Bell430 AAC TestPoint A 11/5/2013 0.27 0.09 35 5194 366 7 285 4 1 14300
8th 5043 JA6900 Bell430 AAC TestPoint B 11/11/2013 0.74 0.37 51 9543 774 8 285 11 4 10300 8th 5043 JA6900 Bell430 AAC TestPoint A 11/16/2013 0.27 0.10 36 5171 571 11 284 3 1 14500 8th 5043 JA6900 Bell430 AAC TestPoint B 11/16/2013 0.73 0.36 49 9303 1709 18 315 11 4 12900 8th 5045 JA05TV Bell430 NNK TestPoint B 11/2/2013 0.74 0.36 48 13210 3717 28 218 13 6 9200 8th 5045 JA05TV Bell430 NNK TestPoint B 11/9/2013 0.73 0.39 54 6285 816 13 324 10 3 8800
8th 5045 JA05TV Bell430 NNK TestPoint B 11/14/2013 0.75 0.36 47 7841 565 7 295 7 3 9200
7th 5043 JA6900 Bell430 AAC TestPoint B 8/29/2013 0.68 0.19 28 9394 1886 20 305 29 10 12700 7th 5043 JA6900 Bell430 AAC TestPoint B 8/29/2013 0.68 0.19 28 9394 1886 20 305 29 10 12700
7th 5043 JA6900 Bell430 AAC TestPoint B 9/1/2013 0.68 0.14 21 8855 911 10 328 8 3 14100
7th 5043 JA6900 Bell430 AAC TestPoint B 9/1/2013 0.68 0.14 21 8855 911 10 328 8 3 14200
7th 5045 JA05TV Bell430 NNK TestLine A 9/12/2013 0.71 0.80 112 8575 1828 21 295 20 7 10600 7th 5045 JA05TV Bell430 NNK TestLine A 9/17/2013 0.71 0.80 112 9851 2648 27 268 26 10 10100 7th 5045 JA05TV Bell430 NNK TestPoint B 9/6/2013 0.67 0.17 26 8918 955 11 351 16 4 17200 7th 5045 JA05TV Bell430 NNK TestPoint B 9/6/2013 0.67 0.17 26 8918 955 11 351 16 4 17400 7th 5045 JA05TV Bell430 NNK TestPoint B 9/9/2013 0.68 0.17 24 8861 947 11 292 12 4 11400 7th 5045 JA05TV Bell430 NNK TestPoint B 9/9/2013 0.68 0.17 24 8861 947 11 292 12 4 11300 7th 5045 JA05TV Bell430 NNK TestPoint B 9/12/2013 0.69 0.16 24 8213 857 10 318 4 1 12200 7th 5045 JA05TV Bell430 NNK TestPoint B 9/12/2013 0.69 0.16 24 8213 857 10 318 4 1 12200
7th 5045 JA05TV Bell430 NNK TestPoint B 9/17/2013 0.69 0.18 26 8638 566 7 293 5 2 11600
7th 5045 JA05TV Bell430 NNK TestPoint B 9/17/2013 0.69 0.18 26 8638 566 7 293 5 2 11600
7th 5045 JA05TV Bell430 NNK TestPoint B 9/18/2013 0.68 0.14 20 9000 1819 20 297 12 4 11400 7th 5045 JA05TV Bell430 NNK TestPoint B 9/18/2013 0.68 0.14 20 9000 1819 20 297 12 4 11400
AM S data AG L (m ) CD (cps[μSv/h]-1) M onitiring No System (Device Serial)
Body No Helicopter Operarion
cam pany location Date
Table 4-5 テストフライトデータ一覧 (2/2) Survey (uSv/h) Stdev (2σ) Stdev (% ) AM S data (cps) Stdev (2σ) Stdev (% ) AG L (m ) Stdev (2σ: % ) Stdev (% )
6th 5043 JA6900 Bell430 AAC Testline 4 10/31/2012 0.81 0.27 34 11407 1390 12 339 21 6 17500 6th 5043 JA6900 Bell430 AAC Testline 4 11/14/2012 0.81 0.27 34 11250 1527 14 339 18 5 17800 6th 5043 JA6900 Bell430 AAC TestPoint 4 10/31/2012 0.58 0.09 15 10439 791 8 320 6 2 18800 6th 5043 JA6900 Bell430 AAC TestPoint 4 11/16/2012 0.58 0.09 15 11295 2238 20 299 21 7 17900 6th 5043 JA6900 Bell430 AAC TestPoint 4 11/15/2012 0.62 0.08 13 11148 2712 24 315 22 7 17900 6th 5043 JA6900 Bell430 AAC TestPoint 4 11/16/2012 0.62 0.08 13 9906 2637 27 310 26 9 15900 6th 5043 JA6900 Bell430 AAC TestPoint 4 10/31/2012 0.36 0.07 18 6942 827 12 322 22 7 20000 6th 5043 JA6900 Bell430 AAC TestPoint 4 11/15/2012 0.36 0.07 18 7746 1583 20 305 11 4 19200 5th 5043 JA05TV Bell430 NNK Testline 4 6/24/2012 0.89 0.31 35 10475 1953 19 344 9 3 14500
5th 5043 JA05TV Bell430 NNK Testline 4 6/26/2012 0.89 0.31 35 10544 - - 344 - - 14500
5th 5043 JA05TV Bell430 NNK Testline 4 6/24/2012 0.71 0.12 17 9326 1022 11 347 16 5 16200
5th 5043 JA05TV Bell430 NNK Testline 4 6/26/2012 0.81 0.42 53 9858 - - 335 - - 14900
E 4th 5043 JA6767 Bell412 NNK TestLine 4 9/20/2013 0.10 0.04 40 1311 121 9 327 6 2 7700
E 4th 5043 JA6767 Bell412 NNK TestLine 3 9/28/2013 0.07 0.02 34 1275 165 13 304 24 8 8800 E 4th 5043 JA6767 Bell412 NNK TestPoint 4 9/20/2013 0.08 0.03 37 1394 162 12 332 15 5 10400
E 4th 5043 JA6767 Bell412 NNK TestPoint 4 9/27/2013 0.08 0.03 36 1347 82 6 305 2 1 7900
E 4th 5043 JA6767 Bell412 NNK TestPoint 3 9/28/2013 0.07 0.03 37 1267 193 15 320 38 12 9800 E 4th 5043 JA6767 Bell412 NNK TestPoint 3 10/2/2013 0.07 0.03 35 1450 169 12 340 36 11 15000 E 4th 5043 JA6767 Bell412 NNK TestPoint 3 10/9/2013 0.07 0.03 37 1305 141 11 325 23 7 9900 E 3th 5043 JA6767 Bell412 NNK Testline 4 12/14/2012 0.17 0.03 16 2660 251 9 284 16 6 9900 E 3th 5043 JA6767 Bell412 NNK Testpoint 4 12/14/2012 0.18 0.06 36 2951 483 16 284 27 9 10400 E 3th 5043 JA6767 Bell412 NNK Testline 4 12/23/2012 0.17 0.03 16 2030 149 7 373 13 3 10300 E 3th 5043 JA6767 Bell412 NNK Testpoint 4 12/23/2012 0.18 0.06 36 2564 486 19 318 36 11 9900 7th 5043 JA6767 Bell412 NNK TestLine A 9/10/2013 0.71 0.80 112 7012 1434 20 315 37 12 9900 7th 5043 JA6767 Bell412 NNK TestLine A 9/18/2013 0.71 0.80 112 7662 1857 24 299 24 8 9500 7th 5043 JA6767 Bell412 NNK TestPoint B 9/10/2013 0.68 0.18 26 8067 1607 20 296 18 6 10500 7th 5043 JA6767 Bell412 NNK TestPoint B 9/10/2013 0.68 0.18 26 8067 1607 20 296 18 6 10500 7th 5043 JA6767 Bell412 NNK TestPoint_ A 9/18/2013 0.31 0.12 38 4754 861 18 296 7 2 12700 7th 5043 JA6767 Bell412 NNK TestPoint_ A 9/18/2013 0.31 0.12 38 4754 861 18 296 7 2 12700 7th 5045 JA6928 Bell412 AAC TestLine A 8/29/2013 0.71 0.80 112 8958 1726 19 278 17 6 10000 7th 5045 JA6928 Bell412 AAC TestLine A 9/3/2013 0.71 0.80 112 6162 1726 28 347 25 7 10800 7th 5045 JA6928 Bell412 AAC TestPoint B 8/29/2013 0.67 0.19 27 8976 1666 19 290 6 2 11200 7th 5045 JA6928 Bell412 AAC TestPoint B 8/29/2013 0.67 0.19 27 8976 1666 19 290 6 2 11200 6.5th 5043 JA6767 Bell412 NNK Testline 4 3/4/2013 0.57 0.15 27 5944 1295 22 323 6 2 11100 6.5th 5043 JA6767 Bell412 NNK Testline 4 3/7/2013 0.57 0.15 27 7821 2002 26 308 13 4 13000 6.5th 5043 JA6767 Bell412 NNK TestPoint 4 3/9/2013 0.57 0.15 27 7663 1084 14 345 17 5 15400 6.5th 5043 JA6767 Bell412 NNK TestPoint 4 3/4/2013 0.37 0.14 38 4539 804 18 321 8 2 12300 6.5th 5043 JA6767 Bell412 NNK TestPoint 4 3/7/2013 0.37 0.14 38 5334 962 18 322 11 3 14400 6.5th 5043 JA6767 Bell412 NNK TestPoint 4 3/9/2013 0.37 0.14 38 5734 1388 24 308 24 8 14000 6.5th 5043 JA6767 Bell412 NNK TestPoint 4 3/4/2013 0.63 0.19 30 6588 729 11 321 8 2 11100 6.5th 5043 JA6767 Bell412 NNK TestPoint 4 3/7/2013 0.63 0.19 30 8534 2180 26 322 37 11 14600 6.5th 5043 JA6767 Bell412 NNK TestPoint 4 3/9/2013 0.63 0.19 30 7900 1262 16 327 6 2 15800 5th 5045 JA9660 AS332 NNK TestPoint 4 6/23/2012 0.89 0.31 35 11198 1786 16 307 31 10 14500
5th 5045 JA9660 AS332 NNK TestPoint 4 6/26/2012 0.89 0.31 35 11231 - - 305 - - 11900
5th 5045 JA9660 AS332 NNK Testline 4 6/23/2012 0.71 0.12 17 3659 - - 473 - - 10600
5th 5045 JA9660 AS332 NNK Testline 4 6/26/2012 0.81 0.42 53 4079 - - 443 - - 9600
CD (cps[μSv/h]-1)
Operarion
cam pany Date
G round data (NaI survey) AM S data AG L (m ) location M onitiring No System (Device Serial) Body No Helicopter
4.5.4. 線量率への換算方法 ここまでで求めたパラメータを用いて線量率に換算する方法について示す。 D1 測定で得られたγ線スペクトルから以下の領域の計数率を計算する。 (ア) 全計数率 (イ) 2,800 keV 以上の計数 D2 (イ) に CR-index をかけて宇宙線のバックグラウンドを計算 (宇宙線) D3 高高度もしくは海上をフライトしたデータを(ア)から差し引く (自己汚染) D4 (ア)から D2 と D3 を差し引いた計数を Cnetとし、 テストラインデータで算出した CD、AF を用いて地表 1 m における線量率 D を算出 D =𝐶𝐶𝑛𝑛𝑛𝑛𝑛𝑛×𝐴𝐴𝐴𝐴 𝐶𝐶𝐶𝐶 (2) 4.6. 放射性セシウムの沈着量への換算方法 4.6.1. 天然核種の弁別と放射性セシウム起源の計数率の算出 天然核種の弁別方法は、米国エネルギー省が開発したいわゆる MMGC 法 (ManMade Gross count) を参考にした1,2)。本方法は、天然核種で得られるγ線スペクトルが、1,400 keV 以上の 計数率と全計数率の比 (BG-index) が一定であることに着目し、機体と検出器の組み合わせ毎 に、あらかじめ放射性セシウムのない地域をフライトしたデータを基に、BG-index を設定し、 実際のフライトデータの 1,400 keV 以上の計数率を基に全体の計数率から減算する。BG-index 算出に用いる ROI を Fig. 4-15 に示す。 BG-index の算出例を Fig. 4-16 に示す。本データは、関西西部において、1 秒ごとに測定し たγ線スペクトルから BG-index を求めヒストグラムで表示したものである。このようにばら つきはあるものの正規分布に近い形を示す。今回の測定で使用した機体と検出器の組み合わせ で設定した BG-index について Table 4-6 に示す。 Fig. 4-15 放射性セシウムの計数率の算出イメージ (IBG: BG-index) 0 500 1000 1500 2000 2500 3000 γ線エネルギー(keV) 計数率( 任意単位) (C) 放射性セシウムの計数率 (a)+(b): 天然核種の計数率 =(b)×IBG (a) (b)
Fig. 4-16 BG-index の算出例 (関西西部において、1 秒ごとに測定したγ線スペクトルから BG-index を
求めヒストグラムで表示、全 16,000 データ: Bell 430)
Table 4-6 BG-index 一覧
System BG -index R SIシ ステ ム1 Bell 430 (JA6900) AAC 33
Bell 412 (JA6767) NNK 27 R SIシ ステ ム2 Bell 412 (JA6928) AAC 26 Bell 430 (JA05TV) NNK 31 ヘリ コ プ タ ー これらのパラメータを設定し、放射性セシウム起源の計数率の算出手順を以下に示す。 R1 測定で得られたγ線スペクトルから以下の領域の計数率を計算する。 a) 全計数率 b) 1,400 keV 以上の計数率 R2 b) に BG-index をかけて天然核種起源の計数率を算出する R3 a)から R2 で求めた計数率を差し引き、放射性セシウムのみの計数率を求める R4 R3 に CD をかけて放射性セシウムのみの線量率を算出する R5 換算した線量率に線量率-放射能換算係数 (CF) をかけて放射性セシウムの沈 着量に換算する 4.6.2. 線量率-放射能換算係数 線量率-放射能換算係数 (CF) は、土壌への放射性セシウムの浸透度をしめす緩衝深度 (β) によって異なった値が設定されている 17)。過去の航空機モニタリングにおいては、CF は、β =1.0 の CF を使用している。一方、規制庁と原子力機構が行っている第 3 次分布状況等調査の 結果 18) から、福島第一原発から 80 km 圏内の土壌において、緩衝深度 (β) が平均 1.8 g/cm2 であることが報告されている。本緩衝深度は、人間活動の影響が少ない土壌での数値であり、 航空機モニタリングが対象としている森林、住宅地及び農地における数値ではない。β=1.0 と β =2.0 にした際 の放射 性セシウム の沈着量 と 地上 1 m 高さでの 空 間線量率の 換算係数 ((µGy/h)/(kBq/m2))は、セシウム 137、134 ともに 16 %程度の差がある。 0 2 4 6 8 10 12 0 10 20 30 40 50 60 70 80 頻度 (% ) BG-index 平均30.8 標準偏差8.96
どの数値を選択するのかは、換算値への影響が大きいので、さらなる検証が必要であろうと 考える。なお、βによるマップへの影響については、6.3 項に詳細を述べる。 解析の基本的な方針としては、過去との比較を考慮して、文献17) に記載のある緩衝深度β = 1.0 の場合 の換算 係数を 適用した。 これら の換 算係数を用 いて、あら かじめ求め ておいた 134Cs/137Cs 比から、地上 1 m 地点における線量率から地表における134Cs、137Cs の放射性物質濃 度に換算した。134Cs/137Cs 比は、2011 年 8 月 13 日に福島県で 50 ポイント以上の In-situ Ge によ る測定データを取得し、2011 年 8 月 13 日時点での134Cs/137Cs = 0.917 を基本とした。その基準 日から、航空機モニタリングのデータ取得日に減衰補正し、測定時点における核種比を算出し た。 4.7. 減衰補正 福島原発の放射性核種が放出されてから時間が経過し、半減期の短い核種はほぼ減衰してお り、平成 23 年 8 月 13 日以降では、134Cs と137Cs が評価核種である。ここでは、線量率から放 射能への137Cs 換算係数、134Cs/137Cs 濃度比及び測定時点の線量率を評価時点の線量率に補正す る暫定的な算出方法について記述する。4.6.2 項でも記載した通り、線量率から放射能への換算 は、緩衝深度β = 1.0 の場合の換算係数 CF を適用し、あらかじめ求めておいた134Cs/137Cs 比を 用いて、地上 1m 地点における線量率から地表における134Cs、137Cs の放射性物質濃度に換算し た。134Cs/137Cs 比は、2011 年 8 月に福島県で 50 ポイント以上の In-situ Ge による測定データを 取得し、2011 年 8 月 13 日時点での134Cs/137Cs=0.917 (B 0) を基本とした。その基準日から、航 空機モニタリングのデータ取得日に減衰計算して換算した。評価時における137Cs 及び134Cs の 濃度 CCs137、CCs134は、航空機サーベイデータから求まる全線量率から天然核種によるバックグ ラウンドの線量率を引いた線量率 ECs137+134 (μSv/h) 及び評価時における134Cs/137Cs 比 B を用い、 下記の式(3), (4)から算出する。 𝐶𝐶𝐶𝐶𝐶𝐶137= 𝐴𝐴 ∙ 𝐸𝐸𝐶𝐶𝐶𝐶137+134 (3) 𝐶𝐶𝐶𝐶𝐶𝐶134= 𝐵𝐵 ∙ 𝐶𝐶𝐶𝐶𝐶𝐶137 (4) ここで、評価時の線量率からの Cs-137 濃度換算係数 A は、式 (5) で表される。
A =
exp (−𝜆𝜆𝐶𝐶𝐶𝐶137∙𝑡𝑡) 𝐶𝐶𝐴𝐴𝐶𝐶𝐶𝐶137∙exp(−𝜆𝜆𝐶𝐶𝐶𝐶137∙𝑡𝑡)+𝐵𝐵0∙𝐶𝐶𝐴𝐴𝐶𝐶𝐶𝐶134∙exp (−𝜆𝜆𝐶𝐶𝐶𝐶134∙𝑡𝑡)(5) ここで、t: 基準日 (2011/8/13) からの経過時間、λCs137及びλCs134: 崩壊定数 (0.693/半減期)と している。 線量率の換算方法は、以下のような手順を設定した。 ① 換算した放射能を測定日に合わせて減衰補正する。 ② 減衰補正した値に CF を乗じて線量率に換算する。 ③ 換算した線量率にバックグラウンド線量率を足し、全線量率とする。 4.8 検出下限値 検出下限 (limit of detection) と信頼性について評価を行った。まず、式 (6) 及び式 (7) に ARMS における全線量への換算方法及び放射性セシウムの沈着量の換算式について示す。本式
をもとに、検出下限値及び信頼性について検討を行った。 𝐷𝐷 = �𝐶𝐶𝑎𝑎𝑎𝑎𝑎𝑎− 𝐵𝐵𝐵𝐵𝐶𝐶𝑠𝑠𝑎𝑎𝑠𝑠− 𝐵𝐵𝐵𝐵𝑐𝑐𝑐𝑐𝐶𝐶� ×𝐶𝐶𝐶𝐶1 × 𝑒𝑒𝑒𝑒𝑒𝑒 �−𝐴𝐴𝐴𝐴 × (𝐻𝐻𝐶𝐶𝑡𝑡𝑠𝑠− 𝐻𝐻𝑚𝑚)� (6) 𝑅𝑅𝑅𝑅134= �𝐶𝐶𝑎𝑎𝑎𝑎𝑎𝑎− 𝐵𝐵𝐵𝐵nat− 𝐵𝐵𝐵𝐵𝑐𝑐𝑐𝑐𝐶𝐶− 𝐵𝐵𝐵𝐵𝐶𝐶𝑠𝑠𝑎𝑎𝑠𝑠� ×𝐶𝐶𝐷𝐷 × 𝑒𝑒𝑒𝑒𝑒𝑒 �−𝐴𝐴𝐴𝐴 ×1 (𝐻𝐻𝐶𝐶𝑡𝑡𝑠𝑠− 𝐻𝐻𝑚𝑚)� ×𝐶𝐶𝐴𝐴 × 𝑅𝑅1 134 134+137× 𝐷𝐷𝐶𝐶134 (7) ここで、 D: 全線量率 (µSv/h) Call: 全計数率 (cps) BGself: 機体の汚染 (cps) CD: 線量率換算係数 (cps/µSv/h) AF: 空気減弱係数 (m-1) Hstd: 基準高度 (m) Hm: 測定高度 (m) Rd134: 放射性セシウムの沈着量 (Bq/m2) (*137Cs の場合は 134 を 137 に読み替える) BGnat: 天然起源の計数率 (cps) CBG×IBG (CBG: 1400-2800 keV の計数率; IBG: BG index) BGcos: 宇宙線起源の計数率 (cps) Ccos×Icos (Ccos: >2800 keV の計数率; Icos: CR index) CF: 線量率-放射能換算係数 ((µGy/h)/(Bq/m2)) 11) R: 放射性セシウムに対する134Cs (137Cs) の割合 DC: 減衰補正係数 (=exp(-λτ)) (∗τ: 経過時間) 4.8.1. 全線量率の検出下限 全線量率は BGselfと BGcosに依存する。これまでの測定結果を見ると概ね 200-500 cps の範囲 に入ることが分かっている。ここでは、検出下限値を評価するため、500 cps として評価する。 BGcosは Ccosにあらかじめ求めた Icosをかけて算出するため、計数誤差が伝播し 30 % 程度の不 確かさが生じる。そこで単純な標準偏差ではなく、500±150 cps として検出下限を計算する。 また、BGselfは海上の測定データから宇宙線成分を減算し、算出する。後述する初期のモニタ リングに使用した機体以外では、MEXT のシステムを搭載したヘリコプターにおいては、概ね 400±60 cps 程度であった。ここから、誤差の伝播を考慮し、BGself+BGcos=900±162 cps となる。 よって、検出下限は、162 cps となり、MEXT 機器の標準的な CD (12,000 cps/µSv/h) から計算 すると、0.0095 µSv/h となる。これは、機体の汚染のない MEXT 検出器による、地上 1 m 地点 における線量率の検出下限といえる。Table 4-7 に本手法の検出下限値について示す。 4.8.2. 放射性セシウムの沈着量の検出下限 放射性セシウムの沈着量は、γ線スペクトルのデータから、バックグラウンド (宇宙線、機 体の汚染) を差し引き求めている。放射性セシウムの沈着量の検出下限を求める上で、実際の 測定データから、差し引くバックグラウンドを考慮し、各々の計数誤差 (= 放射性セシウムの 計数率の検出下限) の 3σを計算した。この計数率の検出下限を、RSI 機器の標準的な CD (12,000 cps/µSv/h) 及び AF (0.0065 m-1) で線量率に換算した。この結果、放射性セシウムの沈着量の検
出下限は、16 kBq/m2程度と評価された。Table 4-7 に検出下限値について示す。
Table 4-7 Limit of detection of RSI system
System Limit of detection
Dose rate at 1m above the ground (µSv/h) Radioactivity of deposition radiocesium (kBq/m2) * RSI 0.0095 16 * Total BG count: 3,000 cps 4.9. 不確かさ 本手法において、不確かさの要因としては、式 (6) から、以下の事項が上げられる。 ・検出器の計数誤差:一般的に、計数率に対して統計的な誤差が生じる。 ・CD の選択:Table 4-4 に示したように、キャリブレーションのためのデータ取得には、測定 条件により 20 %程度の誤差が生じる。本測定の経験を重ねてきた現在では、その不確かさは小 さくなってきている。 ・高度補正係数の選択:CD と同様に、キャリブレーションのためのデータ取得の状況により 係数の選択時の不確かさが生じる。
・測定高度の誤差:現在使用している GPS (Global Positioning System) には衛星の位置等の状況 により最大 30 m 程度の誤差がある。海抜高度の測定は GPS で実施しており、その誤差による 不確かさが存在する。本誤差については、検証にまで至っておらず今後の課題である。 ・ラドン子孫核種の影響:日本においては、特に冬場に大陸由来のラドンの影響が知られてい る。これまでの測定の中でもラドンの影響を示唆するデータが取得されており、その詳細につ いて、6.5 項に述べる。 4.10. マッピング 線量率や放射性物質のマッピングについては、IAEA から標準的な方法が示されている19)。 今回、補間方法には、IDW(Inverse Distance Weighted:逆距離加重法),クリギング(Kriging), スプライン(Spline)、Natural Neighbor 等の多くの方法が存在する。本事業では、2011 年 4 月 6 日~29 日にかけて実施された第 1 次航空機モニタリングの解析を担当した米国エネルギー省 (DOE)が用いた IDW を踏襲し、それ以後の解析を行った。IDW は、補間する地点の近傍に ある複数の地点の測定値を平均し、推定する方法である。補間する条件として「測定地点から の距離が遠くなるにつれて、影響が小さくなること」が前提になる。そのため、各地点の測定 値が局所的影響をもち、推定する(平均)値は、対象となる測定値の最高値より大きくならず、 最低値より小さくならない。また、IDW には複雑なパラメータ設定が不要である。必要となる のは、距離に応じて影響度を制御する乗数と内挿処理の対象となる地点数の 2 つである。本事 業では、乗数 2.3、対象となる地点 180 を採用した。ちなみに、第 3 次航空機モニタリングの 空間線量率の RMS 誤差 (Root Mean Square: 二乗平均平方根) は 0.208 であった。Fig. 4-17 にパ ラメータ設定の異なる場合の空間線量率マップを示す。一般的に、乗数が大きいほど、近傍デ
ータの影響力が大きくなり、推定値の詳細度が高くなる。Fig. 4-17 の a)と b) を比べると、両 者とも概ねの分布傾向は一緒であるが、福島第一原子力発電所から北西に延びる高線量地域を みると a)の方が詳細にマッピングされていることがわかる。 a)乗数 2.3 対象地点数 180 b)乗数 2 対象地点数 12 *第3次航空機モニタリングの測定結果を使用 Fig. 4-17 Parameter of IDW method
4.11. 地上における測定値との比較
測定対象区域から、ヘリコプターの測線下の点を選定し、地上において、1m 高さの線量 率を NaI サーベイメータ(日立 ALOKA 社製 TCS-172B)を用いて線量率の測定を行った。Fig. 4-18 に、航空機モニタリングによる換算値と地上測定値との比較を示す。比較は、散布図及び 航空機の換算結果と地上の測定結果の差の地上の測定結果に対する相対偏差のヒストグラムで 比較した。散布図を見ると、測定結果は、0.5~2.0 の間に入り、概ね、地上の測定値と正の相 関関係にあることが分かった。ヒストグラムの形状は正規分布に近く、相対偏差の平均値は、0 付近となり、両者は良く一致していると言える。 また、他の機関が実施している信頼できる地上での測定結果として、同時期に実施された規 制庁と原子力機構が行っている 20) 地上の線量率の測定結果及び in-situ Ge を用いた放射性セシ ウムの沈着量の測定結果と比較した。また、放射性セシウムの沈着量は in-situ Ge 検出器 (Canberra 社製 Falcon 5000) を用いている。in-situ Ge 検出器の解析条件は、緩衝深度 (β) を 1.8 g/cm2 としている。放射線量率の比較及び in-situ Ge による放射性セシウムの沈着量の比較 について、それぞれ Fig. 4-19 及び Fig. 4-20 に示す。いずれの測定結果も、正の相関関係にあ るが、ヒストグラムを見ると、0.5 以上 (航空機の結果の方が高い) に、分布があることが分か る。これは、除染等により局所的な線量の低い場所を航空機が追従していないことが考えられ う。いずれにしろ、地上の測定結果とは良く一致していることが分かる。この結果から、今回 の結果は、概ね地上での測定値を再現できると言ってよい。 なお、地上の測定結果との比較については、以下のような要因を考慮しなくてはならない。
① 測定の範囲の違い:4.1 章に記載したように、空中からの測定値は、上空を頂点とし対地高 度を高さとした直角三角錐の底面部分に該当する地上の放射線の平均値となる。地上におけ る測定は、地表面から 1 m の高さにおける測定でも測定範囲は半径 3m 程度の円の平均値と なる。よって、特に、地上の線量率の分布は均一でない場所では、測定結果が合わない可能 性がある。 ② 周辺からの影響:測定場所の近傍に、大きな建物や森林等がある場合には、建物や木自身に 沈着している放射線が地上測定に影響する場合や、上空で測定する場合には、地表面に沈着 している放射線を遮蔽するため、単純に比較できない場所がある。 Fig. 4-18 地上における線量率測定結果との比較 (測線上の地点を選定) 左: 散布図, 右: 相対偏差のヒストグラム Fig. 4-19 地上における線量率測定結果との比較 (規制庁事業20)) 左: 散布図, 右: 相対偏差のヒストグラム 0.01 0.1 1 10 100 0.01 0.1 1 10 100 航 空 機 モ ニ タ リ ング に よ る線量率 (μ Sv /h ) 地上測定の線量率(μSv/h) 東日本4次モニタリング 第7次モニタリング 第8次モニタリング y=0.5x y=2.0x n=397 0 2 4 6 8 10 12 14 16 -2 -1.5 -1 -0.5 0 0.5 1 1.5 Pe rc ent ag e o f f re que nc y ( % )
Relative Deviation ((AMS-NaI Survey) / NaI Survey)
平均値: 0.12 標準偏差: 0.42 0.01 0.1 1 10 100 0.01 0.1 1 10 100 航 空 機 モ ニ タ リ ング に よ る線量率 (μ Sv /h ) 地上測定の線量率(μSv/h) y=0.5x y=2.0x n=6,522 0 2 4 6 8 10 12 14 16 -2 -1.5 -1 -0.5 0 0.5 1 1.5 Pe rc ent ag e o f f re que nc y ( % )
Relative Deviation ((AMS-NaI Survey) / NaI Survey)
平均値: 0.22 標準偏差: 0.61
Fig. 4-20 地上における in-situ Ge 測定結果との比較 (規制庁事業20)) 左: 散布図, 右: 相対偏差のヒストグラム 1 10 100 1000 10000 1 10 100 1000 10000 航 空機 モ ニ タ リ ン グ に よる Cs -137 の沈着量 (k Bq /m 2) in-situ Ge測定によるCs-137の沈着量 (kBq/m2) y=0.5x y=2.0x n=355 0 2 4 6 8 10 12 14 -2 -1.5 -1 -0.5 0 0.5 1 1.5 Pe rc ent ag e o f f re que nc y ( % )
Relative Deviation ((AMS-in-situ Ge) / in-situ)
平均値: 0.19 標準偏差: 1.1
5. モニタリング結果 5.1. 80 km 圏内のモニタリング 5.1.1. 第 7 次モニタリング 航空機モニタリングの測定結果を基に、地表面から 1 m 高さの空間線量率の分布状況を示し た「空間線量率マップ」を Fig. 5-1 に示す。また、放射性セシウムの沈着量の状況を示した「放 射性セシウム沈着量マップ」を Fig. 5-2 に示す。なお、マップの作成にあたっては、第 7 次の 航空機モニタリングを実施した最終日である平成 25 年 9 月 28 日現在の値に減衰補正した。な お、線量率マップの色合いについては、以下の考え方で分けている。 (線量率) * 天然核種を含む線量率 ・0.1 µSv/h = 約 0.5 mSv/年 相当 ・0.2 µSv/h = 約 1.0 mSv/年 相当 ・0.5 µSv/h = 約 2.5 mSv/年 相当 ・1.0 µSv/h = 約 5.0 mSv/年 相当 ・1.9 µSv/h = 約 10 mSv/年 相当 ・9.5 µSv/h = 約 50 mSv/年 相当 (セシウムの沈着量) ○玄米中の放射性セシウム濃度が 2011 年当時の食品衛生法上の暫定規制値 (500 Bq/kg) と なる土壌中の放射性セシウム濃度の上限値は、5,000 Bq/kg である。この濃度の放射能が 5 cm までに沈着している水田の土壌を深さ 15 cm まで採取し、撹拌した場合の濃度を計算すると、 約 10,000 kBq/m2となる。この時、深さ 15 cm までの土壌の体積は密度 1.3 kg/L とした。 ・3,000 kBq/m2 = 1,000 kBq/m2 の 3 倍 ・600 kBq/m2 = 300 - 1000 kBq/m2の中間値 ・300 kBq/m2 = 1,000 kBq/m2 の約半桁下(10-0.5) ・100 kBq/m2 = 1,000 kBq/m2 ×1/10 ・60 kBq/m2 = 600 kBq/m2 ×1/10 ・30 kBq/m2 = 300 kBq/m2 ×1/10 ・10 kBq/m2 = 100 kBq/m2 ×1/10 5.1.2. 第 8 次モニタリング 航空機モニタリングの測定結果を基に、地表面から 1 m 高さの空間線量率の分布状況を示し た「空間線量率マップ」を Fig. 5-3 に示す。また、放射性セシウムの沈着量の状況を示した「放 射性セシウム沈着量マップ」を Fig. 5-4 に示す。なお、マップの作成にあたっては、第 8 次の 航空機モニタリングを実施した最終日である平成 25 年 11 月 19 日現在の値に減衰補正した。
5.2. 80 km 圏外のモニタリング 航空機モニタリングの測定結果を基に、地表面から 1 m 高さの空間線量率の分布状況を示し た「空間線量率マップ」を Fig. 5-5 に示す。また、放射性セシウムの沈着量の状況を示した「放 射性セシウム沈着量マップ」を Fig. 5-6 に示す。なお、マップの作成にあたっては、東日本第 4 次の航空機モニタリングを実施した最終日である平成 25 年 11 月 4 日現在の値に減衰補正した。 また、80 km 圏内のモニタリングとの整合性を確認するために、第 8 次モニタリングを実施 した最終日である平成 25 年 11 月 19 日現在の値に減衰補正し、内挿した「空間線量率マップ」 及び「放射性セシウム沈着量マップ」をそれぞれ、Fig. 5-7 及び Fig. 5-8 に示す。境界部分のマ ップの整合性も違和感がなく、良く一致していることが分かる。