特集 特集にあたって ポスト・チャベスのラテンア
メリカ急進左派政権
著者
坂口 安紀
権利
Copyrights 日本貿易振興機構(ジェトロ)アジア
経済研究所 / Institute of Developing
Economies, Japan External Trade Organization
(IDE-JETRO) http://www.ide.go.jp
雑誌名
ラテンアメリカレポート
巻
30
号
2
ページ
2-2
発行年
2013-12-20
出版者
日本貿易振興機構アジア経済研究所
URL
http://hdl.handle.net/2344/00005868
0 LATIN AMERICA REPORT Vol.30 No.2 2013 年 3 月 5 日,ラテンアメリカ急進左派政 権の急先鋒であったベネズエラのウーゴ ・ チャベ ス大統領が死去した。2012 年 10 月の大統領選挙 で 4 選を決めたものの,新任期に就任することの ないままの死去であった。ベネズエラでは大統 領選挙が再び行われ,「チャベスなきチャベス派 (チャビスタ)政権」が誕生したが,希け う有なカリ スマ性とリーダーシップを備えていたチャベス大 統領亡き後,政権の行方は不透明である。 チャベス大統領の死去は,ベネズエラのみなら ず域内の急進左派政権にも少なからぬ影響を与え たものと思われる。本特集では,ベネズエラに加 え,エネルギー支援や米州ボリバル同盟(ALBA) をはじめ,チャベス大統領が連携を強化してき た域内の 3 つの急進左派政権(ニカラグア,ボ リビア,アルゼンチン)に関する論考を取り上 げる。なお,キューバに関しては本特集では取 り上げないが,キューバ ・ ラウル政権はチャベス 政権への経済的依存からの脱却の必要性を認識 し,数年前から経済改革に少しずつ取り組み始め ていた。キューバの経済改革については,「ラウ ル政権の経済改革」『ラテンアメリカ ・ レポート』 Vol.29 No.1 2012 年 6 月号を参照されたい(http:// www.ide.go.jp/Japanese/Publish/Periodicals/ Latin/0291.html)。 (坂口安紀)