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IRUCAA@TDC : Influence of chewing force on salivary stress markers as indicator of mental stress

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Academic year: 2021

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Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College, Available from http://ir.tdc.ac.jp/

Title

Influence of chewing force on salivary stress

markers as indicator of mental stress

Author(s)

添田, 亮平

Journal

歯科学報, 112(2): 224-225

URL

http://hdl.handle.net/10130/2785

Right

(2)

論 文 内 容 の 要 旨 1.研 究 目 的 チューイングが精神的ストレスを緩和することは,唾液中のストレス指標(神経系,内分泌系および免疫系) を用いた研究により明らかとされている。しかし,チューイング時のどの運動要素が精神的ストレスの緩和に 関与しているかについては,限られた報告しかない。チューイングの運動要素には,速度,力,回数,時間, リズムがあげられる。これまでチューイング速度が精神的ストレスの緩和に及ぼす影響については明らかにさ れており,速いチューイングの方が遅いチューイングと比較して大きく精神的ストレスを緩和することがわ かっている。本研究ではチューイング力が精神的ストレスの緩和に影響を及ぼすという仮説を立てた。目的 は,チューイング力の違いによる精神的ストレスの緩和に及ぼす影響を唾液中のストレス指標(神経系の指標 であるアミラーゼ活性,内分泌系の指標であるコルチゾール濃度および免疫系の指標である s-IgA 分泌率)を 用いて検討することである。 2.研 究 方 法 被験者は健常男性20名(平均年齢25.5歳)とした。被験者に20分間安静を保たせた直後に,1回目の唾液採取 を行った(S1)。そして,精神的ストレス負荷として計算問題を20分間解かせた後に,2回目の唾液採取を 行った(S2)。次に被験者固有の速度で10分間のガムチューイングを行わせた後に3回目の唾液採取を行った (S3)。その後20分間の安静を取らせて4回目の唾液採取を行った(S4)。チューイング力は「弱い力」,「習 慣的な力」および「強い力」に設定した。ストレス状態の変化として S2と S3の間,S2と S4の間の唾液 中のストレス指標の変化率を算出した。また実験条件としてチューイング力の確認のため,筋電計を用いて両 側咬筋の1回あたりの筋電図を導出し,筋活動量のピーク値を算出した。 統計分析は,S2と S3の間,S2と S4の間のストレス指標の変化率と咬筋筋活動量のピーク値に対して, 各条件間で反復測定による一元配置分散分析後に多重比較検定(Bonferroni test)を行った(α=0.05)。 3.研究成績および結論 咬筋筋活動のピーク値に,各条件間で有意差が認められたことから実験条件の妥当性が得られた。 S2と S3の間のコルチゾール濃度の変化率は,弱いチューイングよりも強いチューイングの方が大きく減 少し,統計的有意差が認められた。アミラーゼ活性および s-IgA 分泌率の変化率は S2と S3の間,S2と S4 氏 名(本 籍) そえ だ りょう へい

(兵庫県) 学 位 の 種 類 博 士(歯 学) 学 位 記 番 号 第 1893 号(甲第1145号) 学 位 授 与 の 日 付 平成23年3月31日 学 位 授 与 の 要 件 学位規則第4条第1項該当

学 位 論 文 題 目 Influence of chewing force on salivary stress markers as indicator of mental stress

掲 載 雑 誌 名 Journal of Oral Rehabilitation, DOI 10.1111/j.1365­2842.2011.02264.x

論 文 審 査 委 員 (主査) 櫻井 薫教授 (副査) 石上 惠一教授 松久保 隆教授 田 雅和教授 歯科学報 Vol.112,No.2(2012) 224 ―148―

(3)

の間ともに条件間に統計学的有意差は認められなかった。本研究により,チューイング力の違いが内分泌系の ストレス指標であるコルチゾール濃度に影響を与えることを示し,強いチューイングは弱いチューイングと比 較して精神的ストレスの緩和に効果的であることが明らかとなった。 論 文 審 査 の 要 旨 本論文は,チューイングの運動要素の1つであるチューイング力の違いが精神的ストレスの緩和に及ぼす影 響をストレス指標である唾液中コルチゾール濃度,アミラーゼ活性,s-IgA 分泌率を用いて検討したものであ る。その結果,チューイング力の違いによって唾液中コルチゾール濃度の変化率が異なり,強いチューイング が弱いチューイングと比較して精神的ストレスの緩和に効果的であることが示唆された。 本審査委員会は,平成22年12月22日に行われ,まず添田亮平大学院生より論文概要が提示された後,各審査 委員より本論文に対し次のような質疑が行われた。①コルチゾールの血中から唾液中への移行時間への対応に ついて,②アミラーゼの採取部位について,③一般的な s-IgA の急性ストレスと慢性ストレスにおける変化様 相,④試験試料の硬さについて,⑤実験時にチューイング力を強くさせる方法について,⑥筋電図の日別の補 正法についてであった。これらの質問に対して①移行時間として考えられる最長時間である20分間を考慮して 唾液採取時間を設定していること,②アミラーゼは耳下腺由来だが,耳下腺開口部より舌下部で採取した方が 部位による影響が少ないこと,③ s-IgA 分泌率は急性ストレスで増加,慢性ストレスで減少することが予測さ

れること,④6.4Pa·s で soft type であること,⑤今回用いた意識して力を変化させる以外に,試験試料の硬さ

を変化させる方法が考えられるが,身体的ストレスとなる可能性があるため採用しなかったこと,⑥実験日ご とに,チューイングしていない状態での筋活動の値を一定にすることで補正していることと概ね妥当な解答が 得られた。またその他文章の訂正と追加,画像の追加についての要望がなされ修正を行った。 その結果,本研究で得られた知見は歯学の発展に寄与するところ大であり,学位授与に値するものと判定さ れた。 歯科学報 Vol.112,No.2(2012) 225 ―149―

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