第1学年
総合的な学習の時間
指導案
指導者 ○○ ○○ 1 単元名 「伝統文化の体験を通して、健やかな生き方を追究しよう」 2 指導観 ○ 人間は社会的な動物であり、人と人との関係の中でしか自分の行動を考え学び、生活していけない社 会的な存在である。そして、人間はその集団の中で自己の存在を認識していくのである。しかし、現代 社会は少子化や核家族化、家庭用ゲーム機器の普及による遊びの質的な変化、携帯電話や電子メールの 普及などにより、日常的に人と接する体験が減少している。そのことで、相手の表情を見ることなく、 情報のやりとりが進み、人間関係の結びつきが希薄になっており、間接的になっている。このような人 間関係のなかで、自分の思っていることを伝えることができず、ストレスを抱えている子どもが多い。 、 「 」 、 その結果 集団のなかで 友達とうまくコミュニケーションがとれない という社会性に欠ける子ども 「すぐにキレる」など感情を抑制することができない子どもなど「望ましい人間関係」を築くことがで きない子どもが増加している。 本単元で扱う「博多にわか」は、福岡県の伝統文化である。顔にはにわか面をかぶり、身ぶりや言葉 によるやりとりである。その起源は諸説あるが、長い歴史の中で育まれ、博多町人が社会風刺や政治批 判をユーモアに包み込み発展させたものである。博多にわかには、同音異義語でオチを作ることや 「け、 なし言葉」といって使ってはいけない言葉があり、プライベートなことや容姿についてなど、相手の気 になることを言わないというルールがある。その博多にわかの作品をルールに従って作ることは、お互 いに相手のことを考えながら、自分の思っていることを言葉や体を使って表現するため、お互いの受容 感を高めることができる。また、博多にわか作品をつくり発表し合うことはコミュニケーション能力を 、 、 「 」 。 養うことになり お互いを理解し 肯定的に捉え 望ましい人間関係 を築くことにつながると考える さらに、博多にわかの笑いを通して、人と人が笑いあえる関係を作ることができたり、笑いと健康の関 係について考えたりすることができる。これらの学習を通して、伝統文化の素晴らしさを生徒に教え、 伝える学習の場を設けることは、郷土の歴史やそれを継承する人々の生き方に触れることとなる。この ことは、生徒が主体的、創造的、協同的な態度を養い、自己の生き方を考える上で意義ある単元である と考える。 また、社会的な背景から新しい学習指導要領では「言語活動の充実」が各教科・領域を貫く重要な改 善視点として盛り込まれている。言語力を高めるためには、集団のなかでの知的活動や豊かな感情・情 緒の表現、コミュニケーション能力の向上が大切であると考える。このことからも、教材として郷土の 伝統文化である博多にわかを扱うことは、たいへん意義深いと考える。 ○ 本学年の生徒は、5つの小学校から中学校にお いて3クラスに編成される。つまり、小規模の小 さなコミュニティが形成されており、他とは交わ りにくい状況にある。それゆえに、中学校入学後 の大きな集団では、自分の思いがなかなか伝えら れず、人間関係において悩んだり、学校が楽しく なくなったりする生徒たちがいる。このような実 態から、大きな集団での活動に慣れておらず、自 。 、 分の思いをうまく表現できない生徒が多いということが言える そのために 生徒同士のコミュニケーション能力を育てる必要があると考える。 、 、 「 」 また 実態調査において 受容感に関する質問項目 自分のことが好きだ は2.1P、有能感に関する質問項目「自分に自信がある」は2.1P、有用感に 関する質問項目「まわりの人から、自分が認められていると思う」は2.2Pと それぞれ低くなっている。特に実態調査の項目「まわりの人から、自分が認 」 、「 」 。 められていると思う において あまりあてはまらない の回答割合が多い このことから、有用感を日頃の学校生活であまり感じていない生徒が多いと 考える。 、 、 、 、 ○ 本単元の指導にあたっては 郷土に伝わる笑いの伝統文化の体験を通して 身近な地域や歴史 文化 人間との関わりから学んだことを、これからの生活に生かしていくことがねらいである。 課題把握段階では、まず、郷土の伝統文化と伝統文化の講演会から学習課題を設定させる。そのため 、 、 。 、 に 伝統文化についてのイメージを湧かせ 伝統文化にはどのようなものがあるかを調べさせる 次に 博多にわかの講演会を聴き、ゲストティーチャーと博多にわかの作品をつくらせる。この GT との体験 活動から、笑うことの心地よさ、伝統文化を継承する人の気持ち、伝統文化を継承する難しさ、人に思 いを伝える表現活動の難しさ、相手の気持ちを考える大切さなどを感じさせる。そして、事前の調べ学 7% 35% 38% 20% 自分が認められている と思う。 4 よく 3 少し 2 あまり 1 全く 2% 29% 42% 27% 自分のことが好きだ。 4 よく 3 少し 2 あまり 1 全く 11% 29% 35% 25% 自分に自信がある。 4 よく 3 少し 2 あまり 1 全く習と講演会、体験学習から、班による課題づくりの交流活動に繋げ、郷土に伝わる笑いの伝統文化の体 。 、 。 験を通して学習課題を設定させる さらに課題を明確化するために 課題について交流活動を行わせる 課題追究段階では、まず、設定した課題を追究するために、班ごとに学習活動計画を立てさせ、その 計画に基づいて課題追究活動に入らせる。次に、課題追究の中間発表と博多探訪計画について、学級で 吟味を行う。吟味を通して学習活動計画を付加・修正し、さらに課題を追究できるようにさせる。そし て、班ごとに、博多にわかの笑いの伝統文化が生まれた背景を博多にて調査する活動を行わせる。 課題解決段階では、まず、郷土に伝わる伝統文化体験から自分の課題に対する思いや考えをもち、学 んだことをこれからの学校生活においてとるべき行動について考えさせる。次に、体験活動、調査活動 をしながら追究してきた結果の応えを壁新聞にまとめることを通して、追究課題に対しての自分の考え をもたせる。そして、総合的な学習の時間のおける課題解決のまとめを文化祭で発表する。最後に、総 合的な学習の時間を通しての自分たちの学習やその活動での役割を振り返る。 さらに 「生徒の自己存在感を高める指導の在り方」という研究の視点から、次のような二つの交流活、 動を各学習段階に仕組む。一つ目の受け止め合う交流活動とは、各学習段階の学習活動の過程で表出し てくる心情を他者の立場に立って受け容れるように聴くことで、その後の学習活動において、話しやす い雰囲気を醸成するための活動である。ここでは、博多にわかをお互いにつくり、緊張の少ないペアか ら班、学級へと段階的に集団を大きくしながら、交流させる。二つ目の意見交流活動とは、まず、学習 活動とその内容を振り返る自己評価、次に、学習活動とその内容に対し他者からの期待や賞賛を感じさ せる肯定的な他者評価、そして、学習活動と内容について意見を述べ合い、自分と他者をお互いに認め 合い、学習内容の価値を深める相互評価、最後に、自分自身の考えを深め、次への目標をもたせるため の自己評価を行う活動である。 課題把握段階では、主に自分の思いや考え、他者の思いや考えに気付く受容感を高めることがねらい である。まず、受け止め合う交流活動を行わせる。ここでは、聴き方のスキルトレーニングと博多にわ かづくりに取り組ませる。次に、課題を明確にする学習において意見交流活動を行わせる。ここでは、 まず課題について、課題をつくることができるの視点で自己評価を行わせる。次に、様々な視点から課 題を考えている、課題や課題設定の理由(根拠)について共感できるの視点から他者評価を行わせる。 さらに、課題や課題設定の理由(根拠)について共感できるの視点で相互評価を行わせる。最後に、課 題が明確になり、これからの活動に目的がもてる、友達の課題や課題設定の理由(根拠)が自分の課題 づくりの参考にできるの視点で自己評価を行わせる。 課題追究段階では、主に課題追究への挑戦意欲など有能感を高めることがねらいである。まず、受け 止め合う交流活動を行わせる。ここでは、博多にわかを班で交流することを通して、伝え方のスキルト レーニングに取り組ませる。次に、中間発表会・博多探訪計画を吟味する学習において意見交流活動を 行わせる。ここでは、まず探究活動に粘り強く取り組んでいる、課題の応えが見つかっているの視点で 自己評価を行わせる。そして、自分の班にはない視点から課題追究に取り組んでいる、これからの課題 追究に参考となる調査方法があるの視点で他者評価を行わせる。さらに、探究活動が課題の応えにつな がっている、博多探訪計画で課題解決の見通しがある視点で相互評価を行わせる。最後に、課題追究の ための情報収集が適切である、班で協同して役割を分担しながら意欲的に探究活動に取り組んでいるの 視点で自己評価を行わせる。 課題解決段階では、主に他者と協力して活動し、自分の行動が他者の役に立っている有用感を高める ことがねらいである。まず文化祭発表の場を通して受け止め合う交流活動を行わせる。次に、これまで の活動を振り返る学習において意見交流活動を行わせる。ここでは、まず発表に意欲的に取り組むこと ができた、発表で自分の役割を果たすことができたの視点で自己評価を行わせる。次に、役割の遂行を 通して努力していた、ことがんばっていたことの視点で他者評価を行わせる。さらに、役割を遂行する ことがどのように役立っているかの視点で相互評価を行わせる。最後に、自分の学習活動が他の人の役 に立てた、これまでの学習で学んだことを学校生活に生かすことについて考えることができたの視点で 自己評価を行わせる。 3 単元目標 ○ 郷土の伝統文化の体験を通して、課題を見つけ、調査・体験活動、表現活動を通して課題を追究し、 ( ) 追究課題に対して 学習の成果をまとめたり 結論付けたりすることができる、 、 。 問題解決能力 ○ 課題解決に向けて、必要な情報を取捨選択して収集し、その情報を分類したり整理したりして、工夫 ( ) した発表や報告を行うことができる。 学び方やものの考え方 、 、 。 、 ○ 学習対象に興味・関心をもち 調査・体験活動 表現活動に粘り強くに取り組むことができる また 課題や新たに発見した疑問に対して積極的に調べ、お互いの考えや意見を聞きながら違いを大切にし、 ( ) 班で協同して学ぼうとすることができる。 主体的・創造的・協同的な態度 ○ 学習対象の身近な地域、歴史、文化と人間との関わりと価値から、自分の生活に関連づけた見方や考 ( ) え方ができるとともに これからとるべき行動について考えることができる、 。 自己の生き方
○は研究で高める感(受容感、有能感、有用感) 4 評価計画(評価規準) 学習活動 問題解決能力 学び方やものの考え方 主体的・創造的・協同的な態度 自己の生き方 1.「博多にわか講演会」 伝統を引き継いでいる 伝統文化に携わる方の話 郷土の伝統文化に関心を を聞き、博多にわかを体 方との体験活動や交流活 を聞いて、必要な情報を収 もち、考えていこうとする 験する活動から、課題を 動を通して「伝統文化の 集しようとする。 ことができる。 ○集団で行う活動に対して 自分の思いや考え、他者 見い出す。 体験を通して、健やかな ○ やること(目的)がわか の思いや考えをお互いに 生き方を追究しよう」と る (有能感) 気付く (受容感) いうテーマから課題を見 。 。 ○集団で行う活動で自分の い出すことができる。 。( ) 役割がわかる 有用感 2.交流活動や体験学習か 設定した課題を追究す 必要な情報を、取捨選択 調査・体験活動や交流活 ら課題追究する。 るための計画を考えるこ しながら、お互いの考えや 動に意欲的に粘り強く取り 3.活動結果をまとめ、考 とができる。 意見を聞きながら違いを大 組むことができる。 ○自分の思いや考え、他者 察する。 課題解決のために体験 切にし、交流活動を通して の思いや考えをお互いに 活動や交流活動から計画 相手の立場を尊重して考え 理解する (受容感) を付加・修正しながら追 ることができる。 。 ○集団で行う活動に対しや ○集団で行う活動で自分の 究することができる。 ってみようと挑戦する。 役割を遂行する。 有能感 (有用感) ( ) 4.活動結果を文化祭で発 課題に対する応えを明 調査・体験活動や交流活 日常生活の中で相手の立 身近な地域、歴史、 表し交流する。 らかにして、学習の成果 動を通して学習したことを 場や思いを考えたかかわり 文化や人間との関わり をまとめたり、結論付け 分かりやすくまとめ、工夫 を意識した行動をすること を通して学んだことを たりする。 した発表をすることができ ができる。 これからの生活に生か る。 ○自分の思いや考え、他者し、これからとるべき 行動について考えてい ○集団で行う活動に対して の思い考えをお互いに認 くことができる。 やればできると自信をも める (受容感)。 つことができる。 ○他者と協力して活動し、 有能感 自分の行動が他者の役に ( ) 立っていると感じる。 (有用感) ●は研究の手だてとする交流活動 5 指導計画(28時間) 学習活動・内容 指導上の留意点 ねらう資質・能力評価の観点 1 第1学年で行う総合的な学習の時間 ○1年間の学習の見通しをもたせるために、 についてのガイダンスを聞く。 第1学年での総合的な学習の時間の流れを 課 説明する。 題 把 2 地域の伝統文化を確認する。 ○「博多にわか」の講演を聞いたときに課題 ・郷土の伝統文化に関心をもち、考 握 (1)「伝統文化」に対する一般的イメー が生まれやすいように、事前に地域(県)の えていこうとすることができる。 8 ジを確認する。 伝統文化について調べさせる。 ・若宮八幡宮放生会大祭 (大名行列) ・祇園祭り(山笠) (2)卒業生の博多にわかを鑑賞する。 ○課題づくりのために、卒業生の博多にわか 作品を紹介し、郷土の伝統文化に興味・関 心をもたせる。 、 3 「博多にわか講演会」を聞く。 ○生徒の課題意識が生まれやすいように、ゲ ・伝統文化に携わる方の話を聞いて ・歴史や成り立ち ストティーチャーと打ち合わせをする。 必要な情報を収集しようとする。 ・ルールやつくり方 ○表現活動が苦手な生徒に対してそばに行っ ・博多にわかのお手本 て援助を行うなど配慮する。 ・博多にわか作品づくり ○課題づくりにつなげるために、気付いたこ ・ゲストテーチャー とや疑問に思ったこと、調べたいことなど からのアドバイス を笑いの健康手帳に書きとめさせる。 4 テーマ「郷土に伝わる伝統文化の体 ○郷土の伝統文化から自分の課題を設定させ ・伝統文化を引き継いでいる方との 験を通して、健やかな生き方を追究し る。 体験活動や交流活動から「郷土に よう」から課題を設定する。 ○課題をつくるために、感じたことや気付い 伝わる伝統文化の体験を通して、 ・課題づくり たこと、疑問に思ったことなどをKJ法に 健やかな生き方を追究しよう」と <課題例> より班内で、交流させる。 いうテーマから課題を見いだすこ ・伝統文化を継承している人の思いに とができる。 ついて明らかにしよう。 ・博多にわかの笑いと健康の関係につ いて明らかにしよう。 ・博多にわかの表現方法について明ら かにしよう。 5 ゲストティーチャーへのお礼状を書 ○ゲストティーチャーへ感謝の気持ちをもた き、博多にわか作品をつくる。 せ、学習意欲を高めるために添削してもら う作品を載せたお礼状を書かせる。 6 聴き方のスキルトレーニングと博多 ○安心した雰囲気づくりのために、傾聴の姿 ・博多にわかをつくる受け止め合う にわかづくりを行う。 勢を意識させる。 交流活動を通して、自分の思いや ●受け止め合う交流活動① ○聴き方のスキルを想起しながら、ペアで交 考え、他者の思いや考えをお互い 。( ) ・他者の立場にたった聴き方のスキル 流させる。 に気付くことができる 受容感 トレーニング
・ペアで博多にわかを交流 7 交流活動を通して課題を明確化す ○円滑に班内で交流活動ができるように、ル ・これからの学習活動に対して、や 、 。 ( ) る。 ールを確認させる。 ること 目的がわかる 有能感 ●意見交流活動① ○設定した課題を明確化するために、違う課 ・集団で行う活動で自分の役割がわ 。 ( ) 自己評価 自己評価 題をもつグループで、作品づくりの感想と かる 有用感 、 。 ↓ ↑ 課題 課題設定の理由を視点に交流させる 他者評価 → 相互評価 8 課題追究計画を立てる。 ○計画を立てやすいように、必要と思われる ・設定した課題を追究するための計 ・調査する場所 資料を事前に準備する。 画を考えることができる。 課 ・調査する目的、内容、方法 ○きちんと計画を立てることができるように ・課題解決のために体験活動や交流 題 ・グループ内で計画の交流 アドバイスする。 活動から計画を付加・修正しなが 追 ら追究することができる。 、 究 9 計画に沿って調査活動を行う。 ○課題の応えを見つけることができるように 、 、 12 (1)学校の施設を利用して課題追究活動 各班にアドバイスを行う。 ・必要な情報を 取捨選択しながら を行う。 お互いの考えや意見を聞きながら ・図書館、CP室での調査活動 違いを大切にし、交流活動を通し ・インタビュー活動 て相手の立場を尊重して考えるこ (2)課題追究のため、博多での探訪計画 とができる。 を立てる。 10 ゲストティーチャーからのアドバイ ○ゲストティーチャーからの手紙(お礼状の ・自分の思いや考え、他者の思いや 、 。 。( ) スの手紙を読み 博多にわかをつくる 返信)を読み、そのアドバイスをもとに伝 考えをお互いに理解する 受容感 、 ●受け止め合う交流活動② え方の練習をしながら博多にわかをつくり ・他者の立場にたった伝え方のスキル 学習意欲を高める。 トレーニング ・班で博多にわかを交流 11 中間発表会を行う。 ○吟味する内容を深めるために、事前に各班 ・中間発表会の意見交流活動を通し ・課題追究の中間発表と博多探訪計画 に課題追究の中間報告書と博多探訪計画を て、集団で行う活動に対して、や の吟味 配付し、読ませておく。 ってみようと挑戦することができ 。 ( ) ●意見交流活動② ○課題追究の方向性と妥当性を検討するため る 有能感 自己評価 自己評価 に、中間報告書と博多探訪計画を交流させ ↓ ↑ る。 他者評価 → 相互評価 12 課題追究計画を付加・修正する。 ○意見交流活動②を生かし、課題追究計画を 付加・修正する。 13 博多探訪を行う。 ○事前に一人一人博多にわかをつくらせ、ス ・集団で行う活動で自分の役割を遂 ・博多小学校のステージにて博多にわ テージで発表させる。また、課題の応えが 行する。 (有用感) か交流活動 見つかるように、事前にGTと打ち合わせ ・調査活動 を行う。 ○各自が役割を果たし、班の追究計画が目的 通り進んでいるか確認する。 ○生徒の安全に留意して、課題追究の援助を する。 、 、 、 14 調査活動 体験活動の情報を整理し ○課題の応えをまとめるために、笑いの健康 ・課題に対する応えを明らかにして まとめる。 手帳に収集した情報と調査・体験活動をし 学習の成果をまとめたり、結論づ 課 ・班で協同しての瓦版壁新聞 て気付いたことなどを整理させる。 けたりする。 題 ○何を伝えたいかなど、壁新聞の構成を事前 解 に考えさせる。 決 8 15 文化祭に向けて、総合的な学習の時 ○課題の応えを自分たちが考えたことや調べ ・調査活動・体験活動を通して学習 間の発表準備を行う。 たことが伝わるようなまとめ方や、相手を したことをわかりやすくまとめ、 。 ・瓦版壁新聞づくり 意識した発表の仕方を考えさせる。 工夫した発表をすることができる ・博多にわかづくり ○発表会に向け、一人一役、自分の役割を決 ・プレゼンテーション作成 めて準備に取り組ませる。 ○友だちと協力して一人一役の活動が計画ど おりできるようにアドバイスを行う。 16 学習内容を文化祭で発表する。 ○役割を果たすために努力することを伝え、 ・自分の思いや考え、他者の思い考 。 ( ) ●受け止め合う交流活動③ 発表が円滑に進むように支援する。 えをお互いに認める 受容感 ・博多にわかの発表 ○発表を通してお互いの思いや考えを認める ・集団で行う活動に対してやればで ・プレゼンテーションの発表 ため、聴き方・伝え方のスキルトレーニン きると自信をもつことができる。 ( ) ・瓦版壁新聞の掲示 グを想起させる。 有能感 ○工夫した発表と報告ができるようにアドバ イスを行う。 17 「伝統文化の体験を通して、健やか ○有用感を高めるために、学習活動を振り返 ・他者と協力して活動した自分の行 な生き方を追究しよう」についてまと らせる。 動が他者の役に立っていると感じ 。 ( ) 本 める。 ○生徒が課題解決し、今まで学んだことを、 ることができる 有用感 ●意見交流活動③ これからの生活にどう生かしていくかと考 時 ・今までの学習活動を振り返る。 えられるように、振り返る視点を明確にす 自己評価 自己評価 る。 ↓ ↑ 他者評価 → 相互評価
本時(27/28時間) 11月20日(金)2校時(3組)、4(1組)、6校時(2組) 場 所 1学年各教室 指導者 ○○ ○○ (1) 本時の指導観 本時は 「伝統文化の体験を通して、健やかな生き方について考えよう」を課題とする総合的な学習の時、 間の27時間目である。前時までに、文化祭発表で課題追究の結果を壁新聞やプレゼンテーションなどにより 掲示・発表している。本時は、これまでの自分たちの学び方である主体的、創造的、協同的な態度について 学習を振り返る。学習のねらいは、自分たちの学習活動を振り返り、お互いに認め合う交流活動を通して、 有用感を高めることである。 まず、学習課題と課題の応えを確認させる。ここでは、これまでの学習を振り返るために、課題把握、課 題追究、課題解決の学習活動の写真を見せ、学習課題と課題の応えを想起させる。次に、学習の流れとめあ てを確認する。そして、前時の自己評価の内容を紹介する。ここでは、文化祭の準備や発表で自分の役割を 果たすことができたの視点において、各自が努力したことを中心に紹介する。さらに、期待や賞賛を感じさ 。 、 、 、 せるために他者評価を行う ここでは 課題解決の段階で 友だちが役割の遂行を通して努力していたこと がんばったこなどをカードに記入させる。さらに、カードに記入した内容を交流することで学習活動の価値 を深める相互評価を行わせる。その際の視点は、お互いの役割を遂行することが、どのように役立っている かである。ここでは、学習過程において、それぞれに役割を果たし、努力したことを知ることで、お互いに 認め合い自分自身への有用感を高める。最後に、これまでの学習活動で学んだことを学校生活に生かすこと ができるの視点で自己評価を行う。ここでは、学習のまとめの自己評価をすることで、次の学習活動への目 標と意欲をもたせる。 (2) ねらい 自分たちの学習活動を振り返り、お互いに認め合う交流活動を通して、有用感を感じさせる。 (3) 準備 ①ポートフォリオ(笑いの健康手帳) ②学習プリント ③評価カード ④壁新聞 ⑤プロジェクター ねらう資質・能力評価の観点 形態 配時 学習活動・内容 指導上の留意点 (●思いや考えを認める交流活動の留意点) 1 学習課題と課題の応え ○これまでの学習を想起させるために、各 ○課題に対する応え 一斉 5 について確認する。 学習段階の活動の様子の写真を見せる。 を明らかにして、 学習の成果をまと 2 学習の流れを確認する ○学習の見通しをもてるように、学習活動。 めたり、結論づけ 一斉 2 の流れについて説明する。 たりすることがで ( ) (1)学習活動を振り返り きる。 問題解決能力 (2)めあての確認 (3)学習活動で自分自身が努力したことを振り 返る (4)学習活動で友だちのよいところを振り返る (5)学習の成果と努力したことについて、お互 いに認め合い、発表する (6)学習の振り返り 3 学習のめあてを確認す 一斉 2 る。 めあて 「学習活動を振り返ることを通して、 」 自分たちの素晴らしさに気付こう 4 前時の自己評価の内容 ●課題解決の場面で、自分の役割と他者の 一斉 3
を聞く。 役割を確認し比較するために、役割を遂 。 <自己評価の視点> 行している具体的な例を挙げて紹介する ・文化祭の準備や発表で 自分の役割を果たすこ とができた。 5 視点にそって肯定的な ●肯定的な評価を評価カードに記入させる 班 15 他者評価を行う。 ため、他者を観る視点を提示する。 (1) 肯定的な評価をカー ○班員の役割を確認したり、役割を果たし ドに記入する。 たりしている写真を掲示し、書く時間を <他者評価の視点> 確保することで、評価カードに記入でき ・役割の遂行を通して、 るようにする。 友だちが努力していた こと、がんばっていた こと (2) 順番に評価カードを ●評価カードを読んで班員に渡すことで、 読んで、班員に渡す。 他者からの期待や賞賛を感じさせる。 6 評価カードを使って、 ●他者からの期待や賞賛をお互いに認め、 ○課題解決に向けて 班 15 相互評価を行う。 自分の行動が他者の役に立っていると感 協同して活動して 、 じるために、評価カードを使って交流さ きた自分の行動が せる。 他者の役に立って ( ) (1) 受け取った評価カー ○相互評価による意見交流が円滑に進むよ いると感じる。有用感 ドについて話す内容を うに、話すことを書く時間を設ける。 書く。 ●班員からの自分への評価カードの共通点 ・共感したこと や相違点について根拠を添えて述べなが ・気付いたこと ら相互評価を行わせる。 (2) 共感したこと、気付 いたことついて順番 に、意見をつなげなが ら話す。 (3) 視点にそって意見交 ●役割を遂行し、どのような役立っていた 流をする。 かという視点を与えることで、お互いの <相互評価の視点> の行動が他者の役に立ったことを確認さ ・お互いの役割を遂行す せる。 ることが、どのように ●役立ったことの根拠を述べることで、有 役立っているか 用感を実感させる。 7 相互評価による意見交 ○机間指導を通して、課題解決の段階で自 一斉 3 流活動の気付きを班の代 分の行動が他者の役に立っていると感じ 表者に発表させる。 たことを発表させる。 8 自己評価を行う。 ○学習のまとめの自己評価をすることで、 個人 5 <評価の視点> 学習で学んだことを学校生活にどのよう ・自分の学習活動が他の に生かすことができるかと、次の学習活 人の役に立てた。 動への目標と意欲をもたせる。 ・これまでの学習活動で 学んだことを学校生活 に生かすことができる か。