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世界各地の人々の生活と環境

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Academic year: 2021

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(1)

第1学年A組

社会科学習指導案

指導者

渡邉

一成

1.単元名

世界各地の人々の生活と環境

2.単元について

(1)単元観

本単元は学習指導要領地理的分野の2内容(1)世界の様々な地域「イ

世界各地の人々の生活と環境」

に関する学習である。この項目には「世界各地における人々の生活とその変容について,自然及び社会的

条件と関連付けて考察させ,世界の人々の生活や環境の多様性を理解させる」とある。

内容イの取扱いについては,「世界各地の人々の生活の様子を考察するにあたって,衣食住の特色や,

生活と宗教のかかわりなどに着目させるようにすること。その際,世界の主な宗教の分布について理解さ

せるようにすること」と示されている。

小学校6年次には,「日本とつながりの深い国々」の調査で韓国やサウジアラビアの学習をしており,

この学習経験を活かせるようにすることが大切であると考える。

また,社会的条件,自然的条件が全く異なる地域の学習を進める上においては,視聴覚資料を活用し地

理学習への興味関心を高めていくことが特に大切であろう。

現在,世界には70億人以上の人々が生活しており,その生活様式や生活環境は多様である。また,世

界各地の人々の生活は過去と現在では大きく変化しており,それはどの地域においても例外ではない。し

かしその変化は自然条件だけに影響を受けたものではなく,他文化との接触や技術の進歩,経済発展とい

う社会的条件によっての変容が大きいという視点を持たせることが重要である。

世界には様々な宗教があり,人類の生活と宗教の関係を無視することはできない。日本では近代化の過

程において宗教心という面では特殊な状況にあることが指摘されているが,社会生活や衣食住などと宗教

が深いかかわりを持っているという点においては他の世界と同じである。歴史学習との関連においても特

に三大宗教の分布を理解させることが大切である。

以上,世界各地にはその地域ごとに特色ある生活が営まれている。本単元の学習を通して,世界各地の

人々の生活はそれぞれの地域の地理的諸条件のもとに成り立っていることを理解し,その多様な文化を尊

重する態度を育てることが,これからの国際社会に生きる生徒たちにとって大切なことであると考える。

(2)生徒の実態

中学生になって1ヶ月半あまりがすぎたが,何でも意欲的に学んでいこうとする姿勢が生徒たちには見

られる。社会科の授業は地理学習からのスタートだが,下記の表からもわかるように地理学習への関心は

高い。また,本単元の学習に対する期待も大きいことがわかる。中学校の社会科学習のスタートでもあり,

ここで学習の仕方を身につけ今後の課題解決型学習の出発点としていきたい。

この学習で獲得する知識については,語句により多少の差はあるが,知ってはいるが説明できない,ま

たは知らないという生徒の割合が高く,本単元に対してより興味を持って取り組むことが期待できそうだ。

それだけに資料の提示方法や内容にもインパクトを持たせるような工夫が必要であろう。

問1:地理の学習は好きですか。

好き

どちらかといえば好き

どちらかといえば嫌い

嫌い

全体

17

問2:「世界の様々な地域」の学習に興味・関心はありますか。

ある

どちらかといえばある

どちらかといえばない

ない

全体

11

15

(2)

問3:「世界の地域」のなかで興味を持っているところはどこですか。

ヨーロッパ(4) オーストラリア(3)

アメリカ合衆国(2)

韓国(2)

ブラジル(2)

台湾(2)

北アメリカ州(2)

南アメリカ州(2)

バチカン市国

アフリカ

トルコ

シンガポール

ドイツ

アルゼンチン

イスラエル

リトアニア

ルーマニア

ハワイ

フランス

ニューヨーク

イタリア

クロアチア

カナダ

イスラム国

世界遺産

問4:それらの地域のどんなことに興味がありますか。

生活

風習

伝統

国の面積

文化

動物

産業

サッカー

バチカンの面積

オーストラリアの海

問5:次の語句を説明できますか。

説明できる

名前だけ知っている

知らない

イヌイット

18

タイガ

23

サヘル

26

オアシス

24

地中海性気候

12

17

焼畑農業

12

17

砂漠化

16

13

熱帯雨林

21

高山気候

10

15

三大宗教

15

(3)指導観

二つの小学校から来ている生徒たちが学級を作り1ヶ月半が過ぎ,お互いの人間関係も手探りの中次第

に理解しあえてきているところである。社会科の学習では本単元に於いて班(3~4人)を作って話し合

いをしたり,お互いに調べた内容を確認したりわからないところを教えあったりという学習方法を取り入

れていきたい。こうした仲間作り活動を通してコミュニケーションをとりながら生徒たちの「思考力・判

断力・表現力」を高めさせることができるであろう。授業においての仲間関係づくりを通して,人間関係

を深めていくことが2,3年と学年があがって行くにつれて学力の向上につながると考えている。授業の

中での教師の生徒に対するアドバイスや指導などの声かけに力を入れていきたい。

3.単元の目標

地域で異なる自然環境の違いを写真や映像資料,雨温図,統計資料から捉えることができる。(資料

活用の技能)

人々の生活と環境との関わりや,さまざまな条件の下で多様な生活を営んでいることを理解するとと

もに,異なる文化を尊重する態度を身につけることができる。(社会的事象についての知識・理解)

同じ地域における過去と現在の生活を比較し,その変容に着目させて人々の生活が可変的であること

に気づくことができる。(社会的な思考・判断・表現)

世界にはさまざまな宗教や,宗教と関わりの深い生活が見られることを理解するとともに,同じ地

域においても宗教やその他の社会的条件によって生活に違いがあることに気づくことができる。(社会

的事象への関心・意欲・態度)

世界的に広がる宗教の分布を主題図を用いて読み取るとともに,それらの広がりを大まかに把握する

ことができる。(資料活用の技能)

(3)

4.指導計画(11時間扱い)

学習課程

時配

学習活動

評価規準

世界のさまざまな住居

1/11

・日本と自然環境が異なる地域に暮ら ・自然環境が異なる地域の人々の生活を写 す人々の生活に興味・関心を持つ。 真から追究し,世界地理の学習に対する興 ・各地の自然環境の特色を,それぞれ 味や関心が高まっている。(関心・意欲・態 の土地で暮らす人々の伝統的な住居の 度) 写真から読み取る。 ・1枚の写真から,または複数の写真の比 較から,各地の自然環境の特色を読み取っ ている。(技能) 常夏の島で暮らす人々

2/11

・さんご礁と観光開発の生活の工夫を ・熱帯の気候で暮らす人々の生活の様子を ・自給自足に近いフィ 理解し,その原因を考察する。 考察し,農産物や食生活などに関連づけて ジー ・観光や地域開発に着目して,各地域 論述している。(思考・判断・表現) ・いつでも豊富な果物 にはその地域特有の課題があることに ・自然豊かなフィジーで,観光や地域開発 と作物 対する関心を持つ。 のためにその自然を破壊するといった地域 ・さんご礁と観光開発 ・世界各地の人々の生活と環境を学習 特有の課題があることに気づき,その解決 するための基礎として,雨温図の読み へ向けて関心を持っている。(関心・意欲・ 取り方を身につける。 態度) ・雨温図の読み取り方を身につけている。 (技能) 乾燥した土地に暮らす

3/11

・乾燥帯地域の自然環境と,そこで暮 ・サヘルに住む人々の生活の様子を理解し, 人々 らす人々の生活の工夫を理解する。 それらの特色を自然環境と関連づけて説明 ・サヘルの人々の暮ら ・地域の人々の生活が変化していくこ できる知識を身につけている。(知識・理解) し とを,自然的環境や社会的環境に着目 ・乾燥した地域で暮らす人々の生活や文化 ・乾燥した大地 して捉える。 が生まれた背景と変化の過程について,自 ・変化するサヘルの生 ・イスラム教が人々の暮らしと結びつ 然条件や社会的条件をふまえて考察し、そ 活と環境 いていることを理解する。 の考察の過程を論述している。(思考・判断 ・表現) ・宗教が生まれた背景と変化の過程につい て,自然的条件や社会的条件を踏まえて考 察し,その考察の結果を論述している。(思 考・判断・表現) 温暖な土地に暮らす人

4/11

・日本と同じ温帯地域でありながら, ・温帯の気候で生活している人々の暮らし 々 日本とは異なる自然環境や生活の特色 を,自分たちの生活と比較しながらその特 ・丘の上に栄えるイタ が見られることを理解し,その原因を 色を考察し,その結果を適切に発表してい リアの町 考察する。 る。(思考・判断・表現) ・乾燥した夏と雨が多 ・町並み保存の現状から,伝統の中で ・伝統を守り,古い町並みを保存しようと い冬 暮らすための人々の努力に気づき,そ するイタリアのペルージャの人々の努力に

現代に生きる古くか の努力や意識の違いに関心を持つ。 関心を持ち,また異なる文化を尊重する態 らの町並み 度を身につけている。(関心・意欲・態度) 寒暖の差が激しい土地

5/11

冷帯地域の自然環境と,そこで暮ら ・シベリアに住む人々の生活の様子を理解 に暮らす人々 す人々の生活の工夫を理解する。 し,それらの特色を自然環境と関連づけて ・世界でいちばん寒い ・日本の自然環境との違いを写真や映 説明できる知識を身につけている。(知識・ 地域 像資料,雨温図,その他の資料から読 理解) ・木や作物が育つ暑い み取る。 ・写真や映像資料,雨温図などから,日本

(4)

夏 の自然環境との違いを読み取っている。(技 ・都市の暮らしとレジ 能) ャー 雪と氷の中で暮らす

6/11

・寒帯地域の伝統的な生活を理解し, ・過去と現在のイヌイットの生活を比較し, 人々

(本時)

現在の暮らしがどのように変化してき その変容がどのような条件によるのかを考 ・氷の上の生活と暮ら

7/11

たか考察する。 察し,分かりやすく発表している。(思考・

の知恵 ・イヌイットの生活の知恵を知り,私 判断・表現) ・雪と氷の世界 たちの生活との違いを理解する。 ・イヌイットの暮らし の変化 標高の高い土地に暮ら

8/11

・ 高 山 気 候 の 地 域 の 自 然 環 境 を 理 解 ・高地に暮らす人々の生活やその変化に興 す人々 し,そこで暮らす人々の生活への疑問 味や関心が高まり,さまざまな資料を活用 ・山を登り下りする生 を持ち,自らその課題を解決しようと して追究し,意欲的に取り組んでいる。(関 活 する。 心・意欲・態度) ・標高によって異なる ・標高差による自然環境や生活の違い ・高地における農牧業を,既得知識として 環境 を,農産物などを通して理解する。 ある農産物などと関連づけて理解し,その ・ゆるやかに変化する 知識を身につけている。(知識・理解) 暮らし 世界に見られるさまざ

9/11

・世界の気候は,気温と降水量の違い ・これまで学んできた世界各地のさまざま まな気候と広がり から,気候帯やさらに細かい気候区に な気候は,さらに細かく区分できることを 区分できることを理解する。 気候区分図から理解している。(知識・理解, ・各気候区の特色を,植生,気温,降 技能) 水量,緯度,標高などと関連づけて考 ・各気候区の特色を,風景や植生写真,雨 察する。 温図,気候区分図などの関連から,考察し ている。(思考・判断・表現) 人々の生活に根付く

10

・世界にはさまざまな宗教や宗教と関 ・世界的に広がる主な宗教の分布の広がり 宗教

/11

わ り の 深 い 生 活 が 営 ま れ て い る こ と や生活との関わりを大まかに把握し,具体 ・世界のさまざまな宗 を,日本の社会を踏まえて理解する。 的な例を挙げて地球儀や世界地図を用いて 教と広がり ・世界的に広がる宗教の分布を,主題 説明できる知識を身につけている。(知識・ ・インドの人々の暮ら 図から読み取るとともに,それらの広 理解) しと宗教 がりを大まかに把握する。 ・世界的に広がる主な宗教の分布の様子を, ・ヒンドゥー教の決ま 主題図から読み取っている。(技能) つりごと 伝統的な生活とその

11

・世界の各地域では,その地域の環境 ・自然的条件や社会的条件によって人々の 変化

/11

に適した社会や暮らしが営まれている 生活が成立し,変化していくことを理解し ・環境に適応した暮ら ことを,自然的環境や社会的環境の違 ている。(知識・理解) し いを踏まえて理解する。 ・世界各地では,環境との関わりやさまざ ・多様化した食生活 ・これまでの学習を振り返り,多様化 まな条件の下で多様な生活が営まれている ・都市の風景と伝統的 する衣食住を取り上げ,なぜ社会や人 ことを,自分たちの生活との比較や地域に な生活 々の暮らしぶりが変化していくのかを おける過去と現在などの比較を通して考察 日本の身近な生活の変化を踏まえて考 し,自分の考えを適切に発表している。(思 える。 考・判断・表現)

(5)

5.本時の指導(6/11)

(1)目標(本時及び次時に共通の目標)

イヌイットの伝統的な生活を理解し,異文化への理解を深めることができる。

(社会的な思考・判断・表現)(社会的事象に対する知識・理解)

イヌイットの伝統的な生活と現在の暮らしがどのように変化してきたかを知り,現代に生きる私た

ちに共通の課題であることを考察できる。

(社会的な思考・判断・表現)

(2)展開

時配

学習内容と学習活動

指導・支援

○評価

○学習課題の把握

5分

・氷雪気候とツンドラ気候の写真を見て,ど ・氷雪,ツンドラ2地域の写真を提示する。 写真 ちらも寒帯であることに気づかせる。 ・氷雪とツンドラの違いを説明する。 ○寒帯には2つの気候帯があることに気づいた ・寒帯で生活している人たちがいることを知 か。 る。 イヌイットはどのような環境で生活しているのだろう。またそのような環境でどのよ うに暮らしているのだろう

7分

・地図帳で北極・南極を探し,両極の違いや ・社会科の班になるように指示を出し,社会科班

ホワイトボー

それぞれについて知っていることを班ごと 長に話し合いを進めさせる。

ド

に話し合い,ホワイトボードに記入する。

机間指導し,話し合いが進んでいるか確認し

マーカー

たり,うまくできていない班には指示を出す。 ・KKさんが話し合いに入れるように声かけをす る。 ○みんなで積極的に話し合い,まとめることが できたか。

5分

・黒板に掲示したホワイトボードを見て,生徒と話 ・終わった班からホワイトボードを黒板に掲示させる。 し合いながら内容を整理する。 ○意見を発表できた生徒を賞賛する。 北極:氷,オーロラ,氷山,北極熊,

イヌイット,アザラシ,カリブー

南極:氷,大陸,基地,ペンギン, アザラシ,タロ・ジロ

7分

・北極と南極のどちらが寒いか考えさせ,そ ・ホワイトボードの内容を参考にして考えさせ れぞれ根拠を発表する。 る。 北極は海水が凍結したものだが,南極 ○積極的に発言しようとしたか,また仲間の発言 は氷雪におおわれた大陸であるので冷 をしっかり聞くことができたか。 え込みが激しい。 ・南極の方が寒い理由を生徒の発言からまと め,南極には人間が住めないことを知る。 ・カナダのイカルイトの雨温図がツンドラ気 ・イカルイトと南極の雨温図を比較させる。

黒板に貼

候であることを説明し人間が住めない氷雪 ・ツンドラ気候の夏の様子を写真資料で知らせ

る資料

気候との違いをおさえる。 る。

(6)

15

・イヌイットの伝統的な衣・食・住について ・机間指導を行い,進められない生徒(KKさん

まとめプリント

教科書とプリント資料をもとに調べ,予想 には一つでよいからヒントを与え考えさせる)

フ ゚ リ ン ト 資

をもとにプリントにまとめる。 にヒントを与えたりアドバイスをする。

10

・イヌイットの衣・食・住についてまとめた ・発表させながら,補足してまとめていく。

内容をそれぞれ発表する。 ・生徒が発表した意見を全体へ返し,深めさせる。 ○内容を理解しながら仲間の発表を聞くことがで きたか。

1分

・次時の予告をする イヌイットが具体的にはどんな生活をして いたか,伝統的な生活はどのように変化し ているのかを調べることを知らせる。

(3)板書計画

雨温図

雨温図

学習課題

5班

氷雪

ツンドラ

氷雪気候

ツンドラ気候

(写真)

(写真)

6班

1班

2班

まとめ

7班

3班

4班

8班

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