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高知医科大学医学部附属動物実験施設

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Academic year: 2021

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施設め ぐ り

高知医科大学医学部附属動物集魚施設

高知 医科大学 医学部附属動物実験 施 設 【は じめ に】 昭和 51年 に開学 した高知 医科大学 に動物実験 用 の本格 的な建物 (第 Ⅰ期 建物 ;約 900皿2)が竣 工 したのは関学後

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年経 った昭和

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年で、 当初 は 「動物実験セ ンター」 と呼 ばれ 、教務職員 ・技 官 各1名 の小規模 の もので あった。そ の後 、昭和 58年2月に第 Ⅱ期 建物 (約900m2)が増築 され る とともに、同年4月に文部省令 に基 づ く 「高知 医 科大学医学部附属動物実験施設」 に昇格 、そ の年 の8月に専任教官 (筆者) が着任 して施設活 動 に 参 画す る ことにな った。 この 当時 は、専任教官以 外 の専属 スタ ッフ として は教務職員 ・事務官 (各 l名) と技官 (6名) が配 属 されて いた。更 に、 昭和 62年 10月に第 Ⅲ期 建物 (約 1,300m2)が 増築 され 、現在 の鉄筋 コ ンク リー ト造 、3階建 の 施設が完成 した。 また、平成 13年 4月に助手定 負 (1名)が配置 され スタ ッフが充実 した ことか ら、施設 は管理運営や研究 、利 用者へ の研 究支援 、 教育 の面で新 たな段階 に差掛 か って いる。 【建物 の概要】 本施設 は学 内キ ャンパ ス の北 西端 に位置 して い るが 、基礎 ・臨床研 究棟や大学 院棟 とは渡 り廊下 で連絡 されてお り、雨 天 の 日で も利用者 は不便 な く利用 で きるよ うにな って いる。本施設 の建物 と 大型設備 の概要 は以下 の通 りで ある。 建 物 :3階建 鉄筋 コンク リー ト造 延べ 面積 3,012m2 大型設備 :冷房用チ ラー

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台 (暖 房 ・滅 菌 用 蒸 気 は 中央 エ ネ ル ギーセ ンター か ら供給 ) 空気 調和機 12台 エ レベー ター1台 、ダム ウェー ター 2台 【各 階の構成 ・設備 等 】 本施 設 は 3回 に分 けて建 て られ 、筆 者が着任 した時点で は既 に □期 建物 まで 出来 上が って いた。 しか も各増 設 時期 が未 確 定 で あ った ことか ら、 Ⅰ・Ⅱ期 は各期毎 に学 内の研究推進 上必要 とされ る面 を満 たす よ うに造 られて きたため に、着任 し た段 階で は、事務 室 は Ⅱ期 建物

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階西端 で利用者 入 口は Ⅰ期建物

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階東端 の

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施設 との共 同入 口 で あった り、SPF動物 とコ ンベ ンシ ョナル動物 と の区域分 けが未整備で あった り等 、非常 に管 理 の 難 しい施設で あった。幸 い に着任後 に第 Ⅲ期 増設 が認 め られた ことか ら、上述 問題点 を解決 し可能 な限 り施設 内の導線 を確保 で きるよ う、新 しい建 物 の 2・3階部分 にSPF動物 を まとめ、Ⅰ・Ⅱ期 . 建物 の1階部 分の大改造 (管理 区域 の統合整備 、 玄 関設置 、外部 と隔離 された新 たな廊下 の確保 、 飼 料 ・床敷 ・イヌ等大型動物 ・屍体 や ゴ ミ等 の専 用搬 入 ・搬 出 口の設置等) を併 せて行 な い、現在 の施設配置 に至 って いる。 現 在 で も施 設 内の 区分 け は完 全 とは い えな い が 、一応 、管 理 区域 ・バ リアー飼 育 室 区域 ・SPF 動 物飼 育 室 区域 ・コ ンベ ン シ ョナル 動物 飼 育 区 域 ・感染動物飼 育室 区域 ・特殊実験実施 区域 に大 別 され、研究者が各 自のニー ズ に合わせ て利用で きるよ う各 区域 内設備が整備 されて いる。 (1階) 事務室 ・洗濯室 ・技官室 ・教官 室 ・飼 料倉庫 ・ 機械 室 ・電気 室等 の管 理区域が大部分 を 占めて い るが 、 これ以外 に、P2・P3 ク ラス の病 原体 に対 応可能 な感染動物飼育室、イ ヌ及びサル飼 育室 と 両動物 を含 めた大型動物用 の手術 室及びイ ヌ及び サル の検 収室が ある。 感 染 動 物 飼 育 室 区 域 は部 屋 の給 排 気 系 統 に HEPAフィル ターが設 置 され る とともに、部屋 内 で は HEPAフィル ター装備 の陰圧飼 育装 置 を使用 し、ダ ブルセー フテ ィー機構 にな っている。 この P3対応 の感 染動物飼 育室 区域 ではサル の実験 (2 匹) が可能 で あ り、 これ に伴 って大型 のオー トク レー ブが 整備 され て いるC また 、P2対応 の区域 に も中型 のオー トク レー ブが整備 されて いる。 更 に、 マ ウス ・ラ ッ ト等 の小動 物 か ら細 胞 ま で使用 可能なγ線 照射装 置が設置 されてお り,そ

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★ :前圭 Isola.tioncoridror D:ダムウェーター Dumbwaiter E:エレベーター Elevator [:::= 】 :コンベンショナル動物 ・管理区域 Conventionalamima12X,neandmanagement2iOne

100 X線照射圭 Ⅹ-rayroom lOl 事務室 Managemento缶ce lO2 枚官主 Stafrroom l03 洗濯・シャワー圭 L8undrywd島howerroom lO6 教官室 AB80Ciateprofe880rrOOn lO6 サル飼育室 Monkeyroom 107 r繊掃射圭 γ・rayrOOm lll 死体保存室 CarCa88depoBitroom 112-2 イヌ(ブタ)飼育圭 Do官(Pig)r00m l15 手術圭 Operationroom 109 飼料倉庫 FeedBtOrage llO手術室 Operationroom 112-1 イヌ飼育皇 l)ogroom

l13 人工気候圭 Tbmperatlげeandhumi dityv打iabler00m l17 中動物飼育圭 Mediu皿・Si2:eaninalroo皿 匹⊆∃ :轟染動物 ・検疫区域 InfoctedAnizDd 2iOneandquarantine2iOne

lO411.10412 感染動物飼育室 InfectedAnimalroom 104・3拳傭圭 Prep乱rationroom 108 サル検疫圭 QuaLrantinemom(tnonkey) 119・1 弗浴圭 A血 dcleaningroom l19・2 イヌ秩収量 InBpeCtionroom(dog) 121 壌査圭 Exami nationroom

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⊂=:コ :コンベンシ ョナルJb物 ・管理区域ConvontionAl&nimal抑neandmam getELent2Dne

201 水棲動物飼育圭 AquAticanimaland鮎hroom 202 施設実験圭 Laboratory 203 飼育皇 A血 alr00tn(notLBe) 206,209.211 特殊実験飼育皇 Animalroozzl(血 呼eCiBce血 ationB) 207 準備圭 cleanC&ge血 ckzoon

208 枚官主 ABSiBtBLJ)tandBtaBroon 213,215 行動観察室 BehavioralobservationTOOm 1

E≡三∃:SPF勤鞠区嬢 Speci五cp&thogez1-freea血 Al抑ne

221,223 器材圭 Stora酢 210 ケージ畢傭皇 Cagepreparationroon 212 準蘭皇 CleancagcBtOCkroon 214 実験圭 Laboratory 216,飢8,219,220 飼育重 くマウス) An imalroom(motwe) 225 技官更衣圭 Sta飢 dre8Bingroom 227 洗浄皇 Cagewa8hingroozn 圏 ・.バ リアーシステム区域 BArrierByBtem mne 22911-22916 飼育室 A血 alrtnm 229-7 ケージ斗儀圭 CleAnCAgeBtOChoom 229-6 実験圭 hboratory 229・8 更衣圭 DresSiJlgrOOm [=三コ 1.集鹸圭区域 I.abor&torymzle 匡団 =鋼棒件汚染勤鞠 SPF化区Jd Cle血 g2- eforpthogen・infecteda・Linal の利用頻度 は非常 に高 いO また、通常飼 育室 の温 湿度や照明制御 とは極端 に異な る環 境下 での実験 を行 な う場合 に、それ らの設定 をコ ンピュー タ下 で制御 可能な 人工気候室 も 1室 あるO 空調 機 の状況 把 握 ・飼 育室 の温 湿 度 制御等 は して行な って いる。 しか し、動物実験施設ではよ りきめの細か い制御 が必要な ことか ら、事務室 に その制御用端 末が配置 されてお り、各部屋の状況 把握 ・記録 の収集 ・各飼 育室 の温湿度制御 に大学 側 と協 力 して あた って いる。

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303 301

★ :前皇 IBOlationcorridor D :ダムウェーター Dunbwaiter E :エレぺ-ター Elevator ⊂= ] :コンベンショナル勤鞠 ・讐理区竃 ConYontion&l&ninal 2KIZLeAJldm■zLAPmentZone

301,303 飼育圭 (ウサギ) A血 alrtnzELb&bbit) 306,313 飼育圭 (モルモッ ト) A血 alzDOm (gqizleaPig) 308,309,311 畢傭圭 CleaJICqeBtOChoon

312 枚甘更衣圭 Staf打8dre88ingroom

318,317,819,321 飼雷塞 くラッ ト) Anin山roon(rat)

E;三ヨ :SPF働鞠区嶋 SpeciAcp thopn-Jhe&血 山 2Kme 316,318,320,322,339,341 飼育圭(マウス)A血 8lroom(mouBC) 324 飼雷圭 (ヌー ドマウス) Aninalzyx)m(nude・mowo) 329,331 飼雷圭 (スナネズ ミ) An imalroom (Mongohangerbil) 335,337 飼育圭 (ラッ ト) A血 Alroon(rat)

匹書詔 :感染鞠鞠鋼雷区域 InfectedanimalzozLe (2階) バ リアー飼育室・SPF動物飼育室 ・特殊実験用 飼育室が主で あるが,それ以外 にSPF区域で使用 す る器 材 の洗浄 (ロー タ リー ワ ッシ ャー 1台)・ 滅菌 (大型オー トク レー ブ

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台 ;内

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台 はバ リア ー区域 と連結、他 の

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台 は

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滅菌が可能)・準 備 の部屋 、検 疫 区域及び大型実験室が存在す る。 バ リアー内の各飼育室 には HEPA フィルター通 過の清浄空気が供給 され、更 に、各飼育室 には陽 圧 の清浄空気供給飼育装置 を配備 してダブルセー フテ ィー の微 生物制御機構 を取 って いる。本区域 では施設 内で使用 され るマ ウスの繁殖が主 にな さ れている。 大 型 実験 室 には、 医学 分 野 で活 発 にな り始 め た遺伝子改変動物 を用 いた研究 を支援す るために、 腔操作 に必要な実験器材 の整備が されて いる。 検 疫 区域 は、施設 内繁殖 が多数行 な われ て い るマ ウス ・ラ ッ ト等 の安全 を確保す る必要か ら整 備 され、現在 20項 目程度 の微 生物 について年 4 回の定期検査 を施設で実施 して いる。更 に、同区 域 には施設内外か らの汚染動物 をSPF化す るため の器材 を整備 してお り、利用者 に無償 で汚染動物 のSPF化 を実施 している。 (3階) SPF動物 ・コンベ ンシ ョナル動物の飼 育室が 中 心で あ り、更 に、 コンベ ンショナル区域で使用す る器 材 の洗浄 (ロー タ リー ワ ッシ ャー 1台)・滅 菌 (大型 のオー トク レー ブ2台)・準備 用 の部屋 304,306 洗浄皇 C&卯 WAShingr00m 307 実験圭 h borJLtDry 310 鏑雷圭 (ハムスター) A血 droom(lm

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314 飼育圭 (鳥類) A血 room(bir由) 323,325 飼育皇 (ラッ ト;繁楓) A血 rcN)nh t,'breedind B27 拳儀圭 CleatLCage8tOCkroon 333 実験圭 I.aboratory が存在す る。 2・3階のSPF区域 の飼育室 には陽圧 の清浄空 気供給飼 育装置が配備 されてお り、3階の区域 に はラッ トの繁殖専用 区域が設 け られている。 コンベ ンシ ョナル 動物 の飼 育 室 で は、衛 生面 に十分配慮 し、かつ省 力化 を図るために自動飼育 装置が導入 されてお り、ウサギ飼育室 には陰圧 の 一方向気流飼 育装置が設置 されて いる。 この階にある感染室 は Plクラスの病原体 を用 いた感染実験や、病原体汚染動物 をSPF化す る時 に用 いる動物 の繁殖用 にも使用 してお り、そ の準 備室 には中型のオー トク レー ブが設置 されているC 【飼育動物】 本施設では、マ ウス ・ラ ッ ト ・ウサギ ・モルモ ッ ト ・ハムスター ・スナネズ ミ ・イ ヌ ・ネコ ・サ ル ・ブタ ・水棲動物 ・鳥類 の飼 育が可能であるが、 現在 はマ ウス ・ラ ッ トが施 設飼 育動物 の 95%程 度 を占めて いる。 SPF動物 を安全 に繁殖 ・維持す るためにマウス、 ラッ トの繁殖専用 区域 を設置 してお り、その結果 施設内で動物 を繁殖 させ る ことが多 く、両動物 の 飼育数は国立大学 医学部動物実験施設 にお ける-クラス 上の施 設

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2)で の飼 育 匹数 に匹敵 す る数である。 一方 、イ ヌ ・ネ コ ・サ ル は最近 ほ とん ど使用 されない状況 にあ り、そ の飼 育 スペースの活用が 今後 の課題 とな ってきて いる。

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【おわ Uに】 施設の 目的は、本学で研究 と教育 に供使 される 実験動物 の適切な維持 ・飼育管理、 これ らを向上 させ るための研究、実験動物 の開発及び最先端の 研究 を推進す るための研究支援等 を介 して、本学 における医学 の研究 と教育の発展 に資す る ことに ある。 歴史 的 に見 る と、本施設 は利用者側 が 中心 に なって造 って来た経緯があ り、現在で も管理者側 よ りは利用者側の立場 に立 った物事 の考 え方、処 し方が施設の管理 ・運営 に強 く反映 されている。 しか しなが ら、大学への予算配分 の削減 に伴 う施 設運営費の削減、独立行政法人化 、情報公開法の 施行、動物の質向上につながる管理の強化、技官 の職務内容高度化へ対応やそれへの移行 に伴 う通 常飼育管理のあ り方等、現実の管理 ・運営面では 利用者 に負担 を強 いる事柄が非常 に多 くなってき ている。 今 まで の良 い面 を継承 しつつ施設 の 目的 を達 成 してい くには、設備面 (ハー ド面)と管理運営 ・ 支援面 (ソフ ト面)のバ ランス良い充実を行な いな が ら施設 を運営 してい く必要があるO問題 の多い 時期 に差掛か って いるが、ポス トゲ ノム時代 に動 物実験施設 に期待 され る役割 は大き く、本学 の研 究支援組織 の一員 としてよ り一層利用 しやす い動 物実験施設 に発展 してい くよ う今後 とも努 力 して いきたい。 潤筆 にあた り、本誌 に当施設 を紹介す る機会 を与えていただいた会長先生始め関係各位の方々 に心よ り御礼 を申し上 げます。

参照

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