第3学年 学級活動指導案
指導者 ○○ ○○ 1 題材 友達のよさ再発見 共通事項(2)-ウ 2 指導観 ○ 本学級の児童は、これまでに身近な友達にしてもらい嬉しかったこと、友達の特技を見てすご いと思ったことを帰りの会で伝える経験をしてきている。また、友達が見つけたよさを自分も見 つけようとし始めている。そこで、よさのとらえ方が広がり始めたこの期に本題材を取り上げる。 そして、友達の努力する態度、応援したり励ましたりする態度といった内面的なよさを見つめ、 共感した言動について友達に伝えたり、自分の言動にも取り入れたりできるようにする。このこ とは、友達のよさに改めて気付き、友達とのつながりを広げる子どもを育てる上からも意義深い。 ○ 本題材は、友達や自分のよさを再発見することを内容とし、自分もまねしたいと思う友達のよ さを友達に伝える方法について考え、よりよい伝え方を判断し、友達に言葉や態度で伝えたり自 分自身の行動に取り入れて表したりできるようにすることをねらいとしている。そこで、本題材 では、特に友達のよさを伝えるときの要素と順序を見出し、伝えた時の効果を実感し、理解でき るようにする。このことから、児童が友達の共感する言動を多面的に見つけ、友達に伝えたり自 分にもできそうな言動を行ったりしながら、友達と心地よさを感じ合う関係をつくるのに適した 題材であるといえる。 ○ 本題材の指導にあたっては、「友達のよさ+まねしたい自分の気持ち+態度」の要素を使って 友達に言葉で伝えたり実際にまねしたりすると、友達も自分も心地よくなることを理解すること ができるようにする。そのために、今までに自分が気付かなかった友達のよさとその伝え方を教 材として取り上げる。また、既習の働きかけの要素を想起させ、友達のよさの伝え方に生かすこ とができるか考えさせるようにする。各活動は以下のように行うようにする。 【事前の活動】…友達のよさの見方を広げられるようにする。 ① 友達へのよさの伝え方についてチャレンジシートで振り返らせる。 ② よさ見つけの意識調査を見て、よさを見つけた人と見つけてもらった人の気持ちにズレがあ ることに気付かせ、めあてをつかませる。 ③ 運動会のリレー練習の様子からよさを出させ、1位になるという「見えやすいよさ」と努力 の過程や励ましという「見えにくいよさ」に分類し、新たなよさを判断できるようにする。 ④ 隣の友達のよさを見つけて付箋に書く方法を知り、よさを伝えられるようにする。 【学級活動】…よさの伝え方の要素とその効果について理解できるようにする。 ① 伝え方によっては嬉しくないこともあった事例を提示し、めあてをつかませる。 ② 既習のあたたかい言葉かけの要素「友達の様子+自分の気持ち+態度」をもとに、本時の働 きかけの見通しをもたせる。 ③ 「できるまで頑張ったよさ」と「目指したいよさ」を表す2つの伝え方を比較し、どちらも 大切であることを判断できるようにする。 ④ よさの伝え方「友達のよさ+まねしたい自分の気持ち+態度」について整理し、実際の友達 のよさを伝えることができるようにする。 ⑤ 実践に向けて意欲をもたせるように、誰にどのようなよさをどんな場面で見つけていくか、 また、目標人数と目標回数をチャレンジシートに記入させるようにする。 【日常実践】…よさの伝え方の実践ができるようにする。 ① 共感できる友達のよさを伝える毎にキラリカードに記録し、シールを貼ってもらい、教室 に掲示し、さらによさの再発見を行う。 ② 実践できた回数をチャレンジシートに記録する。 【事後の活動】…よさを伝える効果について実感できるようにする。 ① どんな場面でどんな働きかけをしたのか出し合わせる。 ② お互いに心地よさを感じることができるよさの伝え方や行動について評価し合い、これから 行っていきたい言葉かけについて見通しをもたせる。3 目標 ○ 心地よさを感じ合えるよさの伝え方に関心をもち、意欲的に伝え、多くの友達と心地よさを感 じ合おうとする態度を養う。 【関心・意欲・態度】 ○ 友達の共感できる言動の伝え方について考え、よりよい伝え方を判断し、友達に伝えたり自分 自身の行動に取り入れて表したりすることができるようにする。 【思考・判断・実践】 ○ 「友達のよさ+まねしたい自分の気持ち+態度」の要素で伝えたり自分自身の行動に取り入れ て表したりすると自分も友達も心地よさを感じ合えることが理解できるようにする。【知識・理解】 4 事前の活動(朝の活動) 学 習 活 動 指 導 上 の 留 意 点 評価の観点 1 共感できる友達の言動の、友達への伝え 方について振り返り、チャレンジシートに 書く。 2 これまでに行った「よさ見つけ」の内容 を振り返り、めあてについて話し合う。 3 運動会のリレーの練習で見つけた自分 や友達のよさについて話し合う。 (1) よさを出し合い、仲間分けをする。 (2) どちらを見つけてくれた方がより嬉し いか考えを出し合う。 4 運動会以外の日常生活における友達の 努力、励ましの具体例を出し合い、単元の 終末に「友達紹介」の活動をしていくこと を知る。 ○ これまでの友達のよさ見つけを 振り返らせるために、チャレンジ シートで自己観察をさせる。 ○ めあてを決められるようにする ために、友達のどんなよさを見つ けてきたか、見つけてもらったか 出し合った後、意識調査のグラフ を用い、よさを見つけた人の気持 ちと見つけられた人の気持ちにズ レがあることに気付かせる。 ○ 「見えにくいよさ」に注目させ るために、1位という結果を出す といった「見えやすいよさ」、努力 の過程や励ましといった「見えに くいよさ」に分類させる。 ○ 友達の頑張る過程を伝える価値 を見出せるようにするために、実 際の具体的な場面を振り返らせ、 その心地よさを感じさせる。 ○ 友達の努力や励ましのよさを見 つける見通しをもたせるために、 担任教師のよさ見つけを例に隣の 友達のよさを見つけ、それを忘れ ないように付箋に書き溜めておく ことを勧める。 【関心・意欲・態度】 友達のよさ を見つけてい く目標を立て 書いている。 (チャレンジシート) 友達がもっとうれしくなるよさを見つけよう。 見つけてもらいた いよさが他にもあ る。(掃除の様子、 トイレのスリッパ 並べ以外) 友達が嬉しくなる よさは見つけてい るつもりだ。 ・リレーで走るのが 1位だった。 ・いつもブロックで、 1位になっている。 ・1位になるように応 援している。 ・最後だったけどあきら めないで走った。 ・毎日練習をしていた。 ・頑張ったところを励ま している。 よい結果 (見えやすいよさ) よい結果とは限らな い。(見えにくいよさ) 1 位という結果を出 せた優秀さを認めて もらえる嬉しさ 努力を続けているこ とを認めてもらえる 嬉しさ 努力を続けたり友達をはげましたりす るよさを見つけてもらうと、もっとうれ しくなる。
5 本時の主眼(学級活動) ○ 「友達のよさ+まねしたい自分の気持ち+態度」の要素を使って友達に言葉で伝えたり実際に まねしたりすると、友達も自分も心地よくなることを理解することができるようにする。 ○ 2つのよさの伝え方をロールプレイで比較し、よりよい伝え方の理由について意欲的に話し合 うことができるようにする。 6 本時の展開 学 習 活 動 指導上の留意点 評価の観点 導 入 展 開 1 よさを伝えられても嬉しくない体験 をし、その経験をもとにめあてについ て話し合う。 2 学級活動「言葉かけを考えよう」で の伝え方を想起し、本時の伝え方に生 かせる部分について確かめ、見通しを もつ。 ・あたたかい言葉かけは「友達の様子 +自分の気持ち+態度」だった。 ・友達のよさを付け加えればいいと思 う。 3 あたたかい言葉かけを変化させた2 つのよさの伝え方を比べ、どちらで伝 えられたら嬉しいか理由を考え、話し 合う。 (1)自分の考えをつくる。 ○ めあてを決められるように するために、よさを伝えたい という思いを高めた後、嬉し くない伝え方をされる経験を させる。 ○ 見通しをもてるようにする ために、「あたたかい言葉か け」の要素(コツ)を振り返 らせ、本時の伝え方で生かせ る部分はないか考えさえる。 ○ 自分の考えがもてるように するために、2つの伝え方を 比較させ、どちらの伝え方が 嬉しいか理由を学習プリント に書かせる。 友達も自分もうれしいよさの伝え方 ができるようになろう。 友 達 の よ さ を 伝えたい。 友 達 も 自 分 も 嬉 し く な い 伝 え 方 がある。 3年生のみんなは、あいさつが得意 だね。でも月1回のあいさつ運動を みんなで取り組んでいるから、あい さつができて当たり前だね。 自分も見習いたい とほめてくれてい る。 A さんは、跳び箱の○段がとべてすごいね。 できないときか らの頑張りを、 ほめてくれてい る。 ○ あ A さんは、 跳び箱の○段が 跳べるまで頑張 って練習してい たね。 ○ い A さんは、跳 び箱の○段が跳べ てすごいね。私も A さんのように頑 張って練習しよ う。
(2) もっと嬉しくなるにはどんな伝え 方をしたらよいのか話合い、まとめる。 4 隣の友達の見つけたよさから、まね した友達のよさを選び、コツを使って 伝える。 (1) まねしたい友達のよさを付箋から選 び、キラリカードに書く。 Bさんは、このごろは前よりも大きな 声で発表をしているね。私もBさんみ たいに大きな声で自信をもって発表で きるようになりたいです。 (2) 友達のよさを伝える。 Bさんに発表するよさを伝えると、 「見てくれていて嬉しい。」と言ってくれ たので、私も嬉しくなった。 5 本時を振り返り、まとめをし、友達 紹介で発表できるように、日常生活で の実践に対する自己決定をする。 (1) 本時の学習を振り返り、自分も友達 も嬉しくなるよさを伝えられたかにつ いてまとめる。 (2)友達紹介という目的に向かって、日常 生活における自己決定をする。 目標人数は 10 人。目標回数を 10 回。 Cさんの日直の仕事の場面で、よさを 見つける。 ○ より嬉しくなる伝え方を判 断できるように、○あと○いの 伝え方のよさを発表させ、 両方あった方がよい理由を 考えさせる。 ○ 友達のよさを具体的に伝え られるようにするために、キ ラリカードに示した要素を確 認して書かせる。 ○ 自分のよさの伝え方とその 効果を実感できるようにする ため、友達の反応をキラリカ ードに書かせる。 ○ めあてが達成できたか振り 返られるようにするために、 友達も自分も嬉しくなるよさ を伝えられたかを評価し合わ せる。 ○ 自己決定できるようにする ために、チャレンジカードに よさを見つけられそうな場面 や目標人数、日数を記入させ る。 【思考・判断・実践】 自分も友達 も嬉しくなる よさ、伝え方 と、その理由を 書いている。 (学習ノート) 【知識・理解】 友達のよさ +まねしたい 自分の気持ち +態度といっ た要素を書い ている。 (キラリカード) (友達のよさの伝え方のコツ) 友達のよさ+まねしたい気持ち+態度 これからも、「友達のよさ+まねしたい 自分の気持ち+たい度」で伝え、友達 も自分もうれしくなるよさ見つけがで きるようにしていく。 「ずっと頑張ってい る」よさを伝えられ ると嬉しいから。 自分 も見 習 い たい と いう 気持 ち を 伝え ら れると嬉しいから。 ○○さんは、跳び箱の○段が跳べるまで頑 張って練習していたのが」すごいね。私も ○○さんのように頑張って練習しよう。 ○ あはあった方がいい。 ○いはあった方がいい。
7 事後の活動(朝の活動) 学 習 活 動 指導上の留意点 評価の観点 1 「友達紹介」を行った中で、伝えた方 は友達のよさをどのように伝えたのか、 伝えられた方はその時の気持ちとその理 由を発表する。 ・よさを伝えた方…「まねしたいよさ」 +『自分も』で伝えると、相手が喜ん でくれたのでよかった。 ・伝えられた方…自分が頑張っていると ころをずっと見ていてくれたから嬉し かった。 2 チャレンジシートに実践後の評価を し、変容を確かめた後に「よさ見つけを ふり返って」と「これから頑張っていき たいこと」を書き、発表する。 ・これからも友達が嬉しくなるよさ見つ けを続けていきたい。 ○ 他者理解ができるようにする ために、よさを伝える児童は、 キラリカードを参考に発表し、 伝えられた児童は、その時の気 持ちと理由を答えるように促 す。 ○ これからの活動の意欲を高め るために、実践前と後を比べさ せて自己評価させ、友達はどう 感じていたのかについて他者評 価させたことをもとに、よかっ たところ、これからの課題を考 えさせる。 【関心・意欲・態度】 自分や友達 の実践実態を 振り返り、それ をもとに今後 も続ける内容 や方法を書い ている。 (チャレンジシート)