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日本の雇用の場における高齢者と若年者の代替性についての理論的検討(PDF:466KB)

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Academic year: 2021

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日本労働研究雑誌 114  近年の高年齢者雇用確保措置の強化が若年者雇用へ どのような影響を与えたかを分析する必要性が高まっ ている一方,高齢者と若年者の代替性についてはよく 分かっていないことも多く議論が分かれている現状が ある。本稿では先行研究の特徴として,定性研究が少 ないこと,改正高年齢者雇用安定法施行以降に 60 歳 前半層を調査対象とした研究が少ないこと,そして中 小企業の雇用者を調査対象とした研究が少ないこと の 3 点をあげた。総じて先行研究では労働市場の分析 といったマクロ分析がほとんどであり企業の人事管理 の状況分析といったミクロの分析が少なく,マクロ視 点とミクロ視点を融合したものは存在しなかった。そ のため,本稿ではマクロ視点とミクロ視点の融合によ り両者の関係性の検討モデルを提示した。具体的には 両者の関係性を検討する上での判断基準として,労働 市場が人手不足なのか人余りであるのか,賃金過払い が発生しない(再雇用など)のか発生する(定年延長 や定年制廃止など)のか,両者に求められるスキルが 同質であるのか異質であるのかという 3 つの基準を提 示した。そして,この 3 つの判断基準に基づく 8 ケー スに条件分けをした検討モデルを提示した。分析の結 果,高齢者への賃金過払いが発生した場合においては 両者の関係性が代替的となるので,企業の賃金体系を 労働生産性に見合ったものにしていくことが肝要な人 事施策であることが示唆された。  きしだ・やすのり 法政大学大学院政策創造研究科博士 後期課程。主な論文に「高齢者と若年者が共存する職場の マネジメントの検討─中小企業の経営サイドからの分析」 (石山恒貴氏との共著,2015 年)法政大学地域研究センター 『地域イノベーション』No.8。人的資源管理論専攻。

日本の雇用の場における高齢者と

若年者の代替性についての理論的検討

岸田 泰則

(法政大学大学院) 自由論題セッション 第 3 分科会

参照

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