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教員養成における基礎造形の考察

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Academic year: 2021

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(1)Title. 教員養成における基礎造形の考察. Author(s). 福田, 隆真. Citation. 北海道教育大学紀要. 第一部. C, 教育科学編, 35(1): 155-168. Issue Date. 1984-09. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/4955. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) . 教員養成における基礎造形の考察. 福. 田. 隆. 員. 1. 造形教育の教材 昭和52年の文部省学習指導要領の改訂では,ノ 」 ・学校図画工作科o中学校美術科は, 表現と鑑賞の 分野に大別さ れた。 実際的な表現活動においては, 絵画り彫塑 o デザイ ンo工芸 (工作) といっ. 領域に分かれており, それらに加えて同じ次元に鑑賞の学習があるといってよい 図画工作科。 。 術科の特徴のひとつにはこうした領域が, 即, 造形教育の教材となる可能性が高く, 同時に, 社. っ た表現形式として, 普通教育の学習に導入さ れていることである 普通教育 での教材を考える場合, 一般には教科書という形であらわれてくる しかし, 教材に対 。 る概念を広く捉えるならば, 単に, 教科書が教材の全てではなく, 児童, 生徒の日常活動の全て ) そうした自由な領域のなか で 教材の大枠の定義として ゞ教材化するといっ ても過言ではない1 。 , , 「大人と子ども, あるいは子どもと子ども がつくりだしている教育関係のなかに登場し 教育の媒 , 2 )と考えられる 個々 の教材は その内容により 児童p生徒の発達段階 となるすべての文化財」 , 。 , 基準として系統づけられ, 個々の教材の目標と, 児童 o 生徒の教授内容を合一した構成がなされ いる。 そういう意味からすると, 教科書は教材の典型 ではあるが, また, 日常生活の媒体の全て ゞ教材化する可能性も高い 教材化の基準として次のような観点 がある3 〉 . 。 その教材はたんに現 象的な面でなくて, 本質的な面 で選ばれたか その教材は流行的 でなく, 時の試練にたえて持続的 であるか その教材は現代社会での生活に有効 であるか その教材は子どもの 関心と発達レベ ルに即応しているか この観点からすると, 教材の選択には, 基礎的 o 基本的な側面を持ちな がらも, 現代の社会生活 適応可能な面をも つ必要がある。 こうして選択された教材を学校教育に導入する場合の配列と構. に系統性の問題が生じてくる。 )のような配列基準を示している 造形教育の系統的な教材の構成の条件として, 藤沢英昭は図14 . 5 ) の教材配列 での条件として, 以下の4つを挙 げている 。. ①教育的要求の下降化. ②教材に含まれる要素自身の論理的前後関係 ③子どもの発達における順序性 ④教材における横の関係 では学校教育が段階的なシステムに適合し, その中 で順次具体的になる 幼稚園教育は小学校の 。 備となり, 小学校教育は中学校の準備となる. この中において, 造形の教材は必ずしも明確な順. 性をもっていないし, 教材の段階的な配列が不明瞭 である。 造形の教材の場合,「領域にとらわれ 155.

(3) . 福. 田. 隆. 昌. 的 条 外 件琶 豊麗 誉係 系統的な教材の構成. ; = 階{; ;; 条 件-闘段 的 図1 教材配列の基本. -. 教材1. -------教材n 教材2÷÷÷÷→-. -- -- - -‐教材n 教材1÷÷÷→教材2÷÷÷→-. -n -- 目標1→2→-. -n 目標 1→ 2→--. -目標n ---- 目標1÷÷÷→ 目標2÷÷÷→--. 図2. 教材と 目標. 図3. 教 材 と目標. 6 )という考え方から 個々の ずに一つの分野のみを徹底的に追求することも原理的には可能である」 , 教材の順次性の配列を困難にしているともいえる。 ②では, ある事象の学習として, Aを知ってB. を習得するという場合である. 算数計算においては加法・減法が乗法・除法の先にくるし, 文法の 学習では, 文の主述の関係を習 得してから修飾語の学習がくる, といっ たもの で, 教材自体にAが Bの前提となるという, 事実関係の順序 であり, 児童・生徒の 発達の順序とは別のもので論理的な 順序である. しかしこの前後関係 の配列は, 造形教材の先の5つの領 域の全体を包括するものでは なく, 個々の領域での教材についての 配列は可能であるが, 藤沢も指摘しているように, 造形教育 の論理構造は,たんに 造形史の論理 で具象から抽象へというような教材配列を意味するのではなく, ひとつの形の表 現を習得すると, 材料の変換や, 表現形式の移行によ って異った表現を習得すると いう具合に, ひとつの教材を中 心として, 拡散的に配列される性質をもっ ているといえる. ③は発達の順序である. 教材選定において, 児童・生徒の身体的発達と精神的 発達を考慮した順次 性を定めなくてはなら ない. 造形教育においては, 先に述べた 5つの領 域 (スコー プ) において, 順次性 (シークエンス) を定めることは可能であるが, 五領域に共通する教材を設定する場合, そ の順次性は, 必ずしも児童・生徒の発達段階に即 するとは限らない. むしろ, 五領域から抽出され る教材には, その教育目標として, 美的感覚・造形的技術・造形的創造力などの育成ということで あり, 必ずしも発達段階に明確に 適応した造形教材を配列することは できないと も考えられる. ④は造形教育の教材の総合的な特徴から教材の選定基準を示したものとい える. 例として, 数学的. な秩序感による造形や, 自然科学の観察力に 基く表現, あるいは, 言語によるコミュニケーション の学習と伝達のための 表現との関係などが考えられる. また, デザイ ンや工芸・ 工作の領域におい ては, 使用目的・実用 性, 実現化のための計画・物 理的条件による制約 など表現形式だけの構造化 が計れない領域もあり, そういっ た意味からすれば, 造形教育の教材構造は, 他教科との重複の 上 に 成り立つものと考えられる. 教材の選定は, 教育目標との関連においてなされるが, 造形教育の教材は, 普通教育においては, ) 細分化の傾向にあると考えられ 学年が進むにつれて 目標が細かな段階に分 けられるのに伴っ て7 , )のように考えら れる 図2の場合ひとつの教材を る. 教材と教育目標の関係は, 一般に図2, 図38 . 156.

(4) . 教員養成における基礎造形の考察. いくつかの段階に区分して教育目標や指導過程を設定し, 図3の場合は教育目標が個々の教材内容 に即応している。 この2つの教材と目標の関係は, 目標の細分化による相異である. ) 造形教育の目標は, 大きくまとめると次のよう になる9 . ◎美的情操, 美の感覚 ◎創造的表現力, 見方, 構想力 ◎技術, 技法の理解と技能力 ◎生活に生かす態度. これらの目標を総括すれば, 造形能力ということになり, 造形能力の育成が造形教育の目標 である から, 造形教材は造形能力の伸長に即応した配列がなされなければならない. 造形能力の顕在能力 としては. ( 1 )感応する力 ( 2 )構想, 構成する力 ( 3 )完成させ る力 ( 4 )知識 0 ) これらの4つの顕在能力の背景に 創造的態度・調和した感情・表現への意欲・遂 があげられる1 。 , 行力などの潜在能力があり, 普通教育においては, これらの潜在能力の抽出と確認から始められな. ければならない。 児童o生徒の能力形成が表象的 思考 具体的思考 形式的思考と進むなか i で,/ ・学校図画工作科の造形遊びの領域などは, まさに造形能力における潜在能力の抽出といえる。. こうした顕在能力, 潜在能力のいずれも含めて, 造形能力の育成ということが造形教育 の教育目 標となるのであるが, 普通教育の学年の低い段階では目標と教材の関係は図2のようになり, 例え ば, 小学校第10 2学年での造形遊びは, ひとつの教材がいくつかの目標をもち, しかもそれらは 他教科との関連性をそなえたもの である。 普通教育の学年が進むにつれて, 教材と目標の構造は図 3のような形式に移行し, 教材と目標の関係が細分化されてく ると考えられる.. 2。 造形教育における教師の資質と能力 教材のひとつひとつが, 児童・生徒と教師の間に介在する教育の物的媒介であるとすれば, 教師 自身の資質・能力は人的媒介であるといえる。 普通教育の造形教育において, 教師の資質は児童・. 生徒の教育成果に多大な影響を及ぼす。 教師は造形の専門家であることは望ましいが, それよりも 以前に, 造形教育家であらねばならない。 教材の個々の領域における表現形式の専門家であること. も造形教育にとっ て重要な要因のひとつではあるが, 教材を物的な媒介として, 教育目標を達成さ せる教育者であることが, 普通教育 での造形教育者の条件であるといえる。 1 } 教師の資質o能力を広くとらえ, 教師の専門性ということで, 次の4点があげられる1 . ◎個々の 児童・生徒の発達に対するプロであること ◎教育は口ではなく 教師の後ろ姿によって行われる ◎教師のユーモアと芸術愛好の心情が授業の根本原理となる ◎教師は指導法のベテランでなくてはならない. これらの4点は特に図画工作科, 美術科の教師像に限られたこと ではなく, 本来の普通教育の教師 像一般 であるともいえる。 では具体的に図画工作科り 美術科の望ましい教師像とはどのようなこと 2 ) が考えられるだろうか, 図画工作科に関して次の4つがあげられる1 。 157.

(5) . 福. 田. 隆. 昌. ①小学校教育の目的や方法を知 っていること ②図画工作とは何かを理解していること ③広い造形的経験を持っていること ④好奇心に富み, 創造的 思考力のある人 こおいても抽象的でもあ 同様のことが中学校美術科においてもいえる であろう. しかし, この4点る り高度な資質といえる. いずれにしても, 図画工作科や美術科が, 単に 児童・生徒に, 絵を上手に. 描かせたり, 工作技術だけを伝授する狭義の造形能力の教授だけ では なく, 児童・生徒の発達・興 味に基づいた広義の造形能力を育成する科目であり, これにたずさわる教師は, いわゆる美術家・ 芸術家とは異なるものである. 石原は, 英国の教師の例を挙げて次のように明 言している.「美術の. 教師. i tteacher は個 性 が 強 i t tteacher ) では い け な い. Ar s tteacher (Ar ) は 芸 術 家 の 教 師 (Art s. く, 自分 の個性を独断的に, 子どもに押しつけやすい. 美術の教師とは学校教育に奉仕する, 子ど 1 3 )こうした観点から 美術教師は造形教 もの芸術を理解するス ペシャリストでなければならない.」 , 材を介在として, 児童・生徒の人間形成の一助をなすもの であるといえる. しかし, この役割は, 単に美術教師のみに言えること ではなく, 普通教育全般について, 教科の別なく 適応することが理 想 であ る と い え る.. では, このような教師像において, 具体的に図画工作科・美術科の授業を担当する場合, どのよ うな能力が要求さ れるのであろうか. その手がかりのひとつとして, 文部省学習指導要領をもとに 指導者として 必要と思われる能力について考えてみたい. 図画工作科ではその目標として 「表現及. び鑑賞の活動を通して, 造形的な創造活動の基礎を培うとともに, 表現の喜 びを味わわせ, 豊かな 1 4 )であり 美術科においては 「表現及び鑑賞の能力を伸ばし, 造形的な創造活動の喜 情操を養う.」 , 1 5 )となっている これ びを味わわせるとともに, 美術を愛好する心情を育て, 豊かな情操を養う.」 . らに共通することは, 造形的な創造活動の基礎を培うことと造形能力の伸 長である. 造形を教材と. した創造活動の基礎とは広義の 造形能力と解することができるであろう. では, 更に具体的に要求 される造形能力とは どういうものであろうか. 同じく指導書をもとに考えてみると, 造形的な創造 活動の基礎を培うということでは 「創造活動の基礎としては, 人間性の基礎と考えられる精神的な. 態度や能力から, 具体的な技術の 基本ま でが含まれるが, 造形活動全体にかかわる基礎としては, 柔軟な感受性・豊かな想像力・自由な発想力を含む創 造性や, 造形的な秩序や 美しさに対する直感 1 6 )とあり 顕在能力としての 力・造形表現の基礎的な技能とそれに伴う知的理解などが考えられる」 ,. 感受性.直感力・発想力, そして, 技能と知的理解力 である. 表現の喜びを味わわせるについては, 「造形活動の喜 びを味わわせるためには, 発達に応じた題材を用意するとと もに, 表現のための基 1 7 )となっ ており造形技術の必要性を述べている また情操につい 礎的な技術の指導が必要である.」 .. ては学校教育全体の問題としながらも, 図画工作科にとっての重要性を強調 し 「造形活動を通して 豊かな情操を養うというのは, 他から切り離さ れた感情だけの教育をいうものでなく, 知・情・意 1 8 )と しており 潜在能力としての調和のとれ 一体の調和のとれた人間の教育を目指すもの である」 , 2 )「造形的な 1 )「表現及び鑑賞の能力を伸ばす」( た情緒を求めている. 中学校美術科においても,( となってお 4 )「 豊かな情操を養う 」 3 )「美術を愛好する心情を育てる」( 創造活動の喜びを味わう」( り, 基本的には図画工作科と同様である. これらは, 児童・生徒のための教育目標 であるから, 即, 指導者のための十分な条件とはなり得ないにしても, 最低限必要な能力と考えられる. このように 考えると, 造形教師に求められる条件は, 資質としての造形への愛好心・好奇心, そして, 教育全 般に必要な創造的態度と安定した情緒であり, 更に, 潜在能力として, 表現意欲, その遂行力, 直. 感力また創造的態度から, 思考 へ, と必要となる. そして, 直接に造形と関係する顕在能力として,. 158.

(6) . 教員養成における基礎造形の考察. 想像力 o 発想力 o 造形的技能・造形的直感力。知 的理解などの能力 が要求される。 以上のような資 質, 能力をまとめてみると, 図4のように考えら れるが, 加えて, 「雰囲気」ということの必要性に. 創 造的思考. つ い て, リ ー ドは 次 の よ う に 述 べ て い る。「雰 囲 気. は教師の創造である。 そして自発的雰囲気, 喜ば しい, 子供らしい, 勤労の雰囲気を創ることが, 成功する教育方法の主たる, そしておそらく 唯一 の秘密である。 そうするためには, 教師の技術的. 創造的. あるいは学問的資格 は最小限度のもので十分であ. 好. 9 ) ろう」1. 態 度. 安 定 した情 緒. 心. 図4 造形教師の資質と能力 3。 図画工作科の教材と指導 前項までの考察に加えて, ここ では, 造形教育のなかで, 特に小学校教育を対象に, 図画工作科 の具体的な教材とその指導に必要とさ れる造形能力について簡略に述べる。. 図画工作科の指導内容の 「表現」 の領域では, その具体的活動内容として, 「造形的な遊び」「絵 で表す」「立体 で表す, 彫塑 で表す」「使うものを作る, デザインして作る」 があげられる.. 造形的な遊び:造形遊びの主 旨をふまえ, 教材を総合的に創造するとともに, 図画工作科の目標 にある活動の萌芽を遊びの中 で児童から引き出す能力が必要である。. 絵で表す, 版画 で表す:観察力 o 想像力・構想力 等の造形能力が必要であり, クレヨンo ク レ パ ス o 絵の具等の使い方・タ ッチ o 色彩・画面構成などが技術面 では要求される 版画では 版表現 , . 衷1 図画工作科の材料, 用具 自 然 材 料 土 低 , 貝, 学 年. 人. 工. 材. 料. 用. 具. 砂, 小石, 木の葉 糸類, 布類, 空き箱, 玉, ダンボール箱 はさ み, ホ ッ チキス, 目 打ち 草, わら, 粘土 画用紙, 色画用紙, 色紙, 中厚紙, 和紙 粘土板, 筆各種, クリップ 厚 紙, のり, セ ロハ ンテ ー プ, 接着材 版画用具 (ローラー, ばれん) クラフ トテ ー プ, クレ ヨ ン, パ ス, コ ン 小のこぎり テ, 共用水彩絵の具, えんぴつ, 色鉛筆 サイ ン ペ ン, マ ジ ッ クイ ン ク, 筆ペン. 版画インク 中 学. 木材, 板, 板切れ 小わり. く ぎ, ヒー トン. 彫りやすい板材. 年. 高 合板 ベニヤ板 板材 針金 (18~14番線) うわぐすり , , , 学 年 石, 軟石, 焼成粘土. 水彩絵の具 (パレット, 筆, 筆 洗) 切り出し小刀, ものさし, カッターナイフ, 彫刻刀, 版画 作業板, 削台, ニードル, 定規 コ ン パ ス, 裁 ち台, の こ ぎり,. きり, 木工やすり, 金づち, く ぎぬき 糸のこぎり (手びき, 電動) ペンチ, ねじまわし (十, -) 版画プレス機, ニードル. 159.

(7) . 福. 表2. 繋 差. 年. 切. る・ち ぎ る. 田. 隆. 昌. 図画工 作における工 作技術の 発達 折. る・ま げ る. 1 . 薄紙を手でちぎる、 2 . 薄紙・中厚紙をはさみで直線や曲線 に沿って自由に又は帯状に切る. 3 . 薄紙・中厚紙を折り目に沿って切る. 重ねてはさみで切る. 4 . 5 . 粘土を手でちぎる. 6 . 粘土をへらで切る. 7 . 中厚紙に切り込みを入れる.. 1 . 薄紙・中厚紙を直線に沿っ て折る. 2 . 中厚紙をまげる. 3 . 粘土をまげる. 4 . 鉛筆や棒に中厚紙をまきつ け, 反り, まげを入れる.. 8 . 段ボールをカッターナイフで切る. 9 . 中厚紙, 段ボールにカッターナイフ で切り込みを入れる.. 5 . 段ボールを折りまげる. 6 . 中厚紙をすじを入れて折る. 7 . 厚紙をまげる.. つ け 彫. け ず. る る る. ね. る・流. す. の ば す・ひ ね る. 1 . 粘土をつける.. 1 . 粘土をねる. 2 . 粘土を手でのばす. 3 . 粘土をつまみ出す.. 2 . 木片を切り出し小刀で けずる.. 4 . 粘土を手のひら全体 でねる.. 年. 年 四. 10 . 紙の折り方を工夫させる. . 薄紙・中厚紙をカッターナイフで切 8 9 る. . 中厚紙を山折り, 谷折りに する. 1 1 . 厚紙をはさみで切る. 1 2 . ″ にカッターナイフで切り込みを 入れる. 1 3 . 竹ひごをカッターナイフで切る, 1 4 , 定規をあててカッターナイフで切る, 1 5 . 細木をカッターナイフで切る. 1 6 . 木片や板をのこぎりで切る.. 5 . 粘土の表面を指での ばし, なめらかにする.. 1 0 . 厚紙を切り出し小刀で折り 目を入れて折る.. 年 五. 年. 年. 1 1 7 . 粘土をどべでつける. . 中厚紙に曲線のすじを入れ 3 , 細木, 板材などを電動糸のこで直線 1 て折る. 4 曲線に切る. . 軟石等を彫刻的にけず 針金をペンチを使 て折り る, 1 2 針金をペンチで切る 1 8 っ . . . 曲げる. 5 . 半乾きの粘土をけずる, 6 1 3 . 板材を彫る. . 竹ひごを曲げる. 1 9 . 合板をカッターナイフで切る. 2 0 . 板材の木目をみて, のこぎりで縦び き横びきをする. 2 1 . 板を斜め切りする. 2 2 . 粘土を糸, 針金で切る. 2 3 . 竹を輪切りにする.. 6 ノ 陶土をねる, 7 . 手びねりの技法 8 . 粘土のひもをまきな がら, 指でのばす.. 7 . 板をすかL彫りにする. 8 . 芯材を使って粘土をぬ ける.. の特性及びプロセスの把握・彫刻刀 ・ばれん等の用具の使用法など版画特有の技術が 多く要求され る.. 立体 で表す, 彫塑 で表す:平面構成とは異った造形能力と立体感覚が要求される. 彫刻などの塊 の中から形を掘り出していくものは特に全体を見通す能力が必要 である. 更に, 立体構成に使用可 能な材料・用具・技術の体験と習得が必要 である. 使うものを作る, デザイ ンして作る:構 成力や決っ た構造の中での発想力・材料選択の能力・計. 画を立てる能力等が造形能力として 要求され, 技術面 では接着や加 工の技法, またそれにともなっ た道具の使用法などが必要とされる. 以上のような表現の領域における指導 内容では, 造形能力は, 表現のための能力とそれを裏付け. 160.

(8) . 教員養成における基礎造形の考察. 結. ぶ・組. む. は. る・と. つ な ぐ・積. む. 接. 着・接 合 す る. 1 . 糸, ひもなどを使って結 んだり, ゆわえたりする, 2 , 粘土を積む, 3 . 空箱を積む. 4 . ぼたんに糸を結びつける. め. る. 図 を か く. 1 , 色々な紙, 布, 糸, 毛糸等を紙にはる, 1 , 紙を折り, 左右対称の図 2 をかく, . 袋状にはる. 3 . 箱と箱をのりではり合わせる. 4 . 箱と箱を粘着テープで接合する, 5 . 樹脂加工品に色々なものをはる. 6 . 糸, ひも, 紙などを粘着テープでとめる.. 5 . 糸・ひも・輪ゴム等を使 って結んだり, ゆわえたり する.. 7 . 曲面と曲面を接着する, 8 . 面と線の接着 9 , 段ボール・発泡スチロールを接着する, 1 0 . 割ばしに厚紙を画鋲でとめる. 1 1 . 糸, ひも, 紙などをホチキスでとめる.. 6 . 柱状にした紙をつないだ り, 積み上げたりする, 7 , 箱や厚紙を糸や針金やわ りピンでつなぐ,. 1 2 . 線と線の接着 1 3 . 厚紙と糸を粘着テープで接合する, 1 4 ″ 接着剤で接着する, , 1 5 , のりしろを作ってはる, 1 6 . 粘着テープで目立たないように接合する.. 8 1 7 . 折り目に沿って組む. . 厚紙にセロハンをはる. 9 8 . 木片を自由に組み合わす.1 , 半紙, 新聞紙を交互に水のりではる. 1 9 , 木片を釘, 接着剤でとめる, 1 0 0 . 厚紙に切り込みを入れて 2 , 厚紙に竹ひご, 細木などを接着する, 組み立てる,. 2 . 物指し, 定規等を使って 直線を引く, 3 . 円の型紙を使って円やお うぎ形をかく, 4 . アイディアスケッチをす る. 5 . 三角定規を使って直角を かく. 6 , 白紙に簡単な展開図をか く・. 7 . 必要に応じて構想図や見 取り図をかく. 8 , 方眼紙を使って展開図を かく. 9 , 簡単な工作図や見取り図 をかく,. 1 1 1 1 0 , 線材と引張り材(わゴム 2 , 木材をボンド , 釘で緊結する. . 原寸又は縮尺の設計図を 等) による固定の仕方 2 2 かく. . 板を組んで, 接着材で直角に接着する, 1 2 3 1 1 . 細木, 薄板等を使って組 2 , 細木, 板等を接着する, . 木取りをする, み立てる, 1 3 , 針金同士, 輪を作ってつ なぐ. る技術が要求される. 児童の表現力を発達させるためには, 教師自身が表現能力を身につけ自由に 使いこなせること が必要であり, これを指導時に提示することによって 児童の表現能力の発達を , 促すと考えられる.同時に指導者 である教師は児童の技術的発達を捉 えておき 発達に即 した教材・ , .とめると表12 0 )のよ 用具・技術の 準備が必要とされる. 図画工作科で必要とされる材料・用具をま 1 )のようにまとめられる うになる. また, 工作技術の発達に関しては表22 .. 161.

(9) . 福. 田. 隆. 昌. 4. 基礎造形について 前述までで造形教育の教材と指導者の資質・ 造形能力について述べてきたが, ここでは, 実際に 普通教育の指導者と しての教師を養成している教員 養成課程での 造形教育について考察 を試みる.. 小中学校 での 造形教育は, 造形教材を媒介とした人間形成のための一助 であるから, それに携わ る教師は個 人の作品制作の能力 だけでは教育を行うことはできない. 造形教材がほとんどの場合, 作品化する性質をもつものであるから, 教師自身の制作能力も必要ではあるが, それよりも前に, 児童・生徒の 発達段階・指導法・造形的 技能・技術・教材について創造的思考などが要求される. こう した教育内容を遂行するうえで, 教員養成課程では単に表現形式や技術の習得だけ ではなく, 基礎的な諸能力の育成を目的とする授業内容が必要となる. このよう な教育内容の遂行のために, 「基礎造形」 の設定が考えられる. 基礎造形は本来, 造形芸術全般の教育の予備課程と してバウハ 2 )で発足したものであるが基礎能力の育成という点に関 しては, 教員養成課程の ウスや ヴフテマス2 造形教育に適合すると考えられる. 基礎・基本という言葉は, 学習指導要領の なかでも基礎的・基本的教育内容ということで, 造形 教育だけでなく, 全般的に論じられている. 基礎と基本の相違は, 「基礎とは, それなしにはそ れか 2 3 )であり「基本とは その基礎の 上に立てられる何本かの ら先の学習のす べてが成り立たない部分」 , 2 )といえる 造形教育においても, 基礎となる学習のう 柱や幹, あるいはその節, 結接点である.」4 . えに, 絵画・彫刻・ 工芸・デザイン等のそれぞれの領域での基本の学習が設定できる. そういった 意味においても基礎 造形の充実が計られるべき である. 基礎造形については, 様々なア プロー チが 試みられており, その内容にも多様性が見られる. バウハウスにおいては, イ ッテンの予備 課程は, 想像 的創造力を癌養 し斬新な造形をなしうる 真に創造的な人間の育成をその 基本方針と し, モホ. リ=ナギは構成・静と動・ 均衡・空間の見地から学生の造形的な感覚と思考力を滴養することを基 本方針とする造形の 基本的教育を行っ た. また, アルバースは, 材料と技術の研 究に重点を置く 基 5 ) こう した バウハウスの教育 内容は戦前の構成教育の発足へとつながり,戦 礎的工作教育を行っ た2 . 後の造形教育・ デザイン教育へと受けつがれてきたの である. そうしたなか で, 基礎造形の内容も 試行錯誤し, いくつかの定義がなされて いる. ベー シッ ク・ デザイン, 構成との係 わりから, いく つかの 定義を以下に記す. 高橋正人:構 成教育 では, マテリアルの純粋な性質や可能性について, また, ヴオ リウム・スペー ス・色彩・光・運動などの造形エレメン トについて, 生理学的・心理学的・ 物理学的な性質につい ての理解とともに, 書物によって得ることのできない, 情緒的体験による把握によって, 個人の造 形的創造力を完全に発展させることを目的としている. 構成教育は, 学生の潜在能力に最も大きな 価値をおくものであるから, 学習は完成さ れた技術の習 得よりも, 未知数的な将来の発展に, 最も 6 ) 役立つような感覚や知識に重きを置く2 . 高山正喜久:デザイ ンの基礎といわれるものの中に 二種類が考えられる. 即ちそのデザイ ンに直 i i s cDe gn (構成・基礎造 接関係のある知識や 技術のように直接的・特殊 的・要素的な基礎と, Bas. 形) のような間接 的・普遍的な基礎 である. 創造性や美や合理性に対する直観力に 関係の深い後者 7 ) の場合は, 基礎の基礎ともいう べきものである2 . 真鍋一男:次元に偏せず, 具象・抽象にかか わらず, 自由で個性的な能力と普偏的な本質の融合. の上に造形性が洗練され, 専門分化するデザインや美術の 学習に対応してゆける 基礎が創造的に培 8 ) わ れ た い と ね がう も の で あ る2 .. 162.

(10) . 教員養成における基礎造形の考察. 朝倉直巳:基礎造形とは, 造形の各ジャ ンル (絵画・彫刻・工芸・視覚伝達デザイン・プロ ダク トデザイン, 室内デザイン) などに共通して存在する基礎で重要な問題を対象にして研究したり, 教育したりすること である. 造形全体に共通して存在する基礎的で重要な問題を具体的に挙げるな. らば, それは形態 であり, 色彩であり, 材質感であり, あるいはコンポジショ ンであり, 美的感覚 や直観力を発展させる教育法 であり, 器材 (器機・材料) による造形的可能性の探求であり……と 9 ) いう こ と に な る2 .. こう した内容は前章での普通教育 での造形教育を遂行するうえ で必要とされる能力と重 複する部 分が多く, 教員養成課程の造形教育において, 個々の表現形式に入る前の段階としては適切な内容 0 ) 基礎造形の教育内容として しばしば要素的な学習内容がある 要素の学習 であると考えられる3 。 , . 1 ) 造形感覚・造形技 術・知的理解などの部分的な能力の学習においては に対しての批判もあるが3 , , 達成目標が設定しやすく, 学習効果の評価が自己評価を含めて, より具体的になる可能性がある 。 また, 基礎造形 では, 既成の表現形式 での作品化という教育内容は少なく, 創造のための主観的な 動機や具体的な用途はもたないが, 要素的な内容の目的 o 条件のなか で, 問題解決をして行く教育. 方法が多く, 個々 の限定された要素での創造性の訓練を重ねることによって, 様々な表現形式への 新たな創造につながると考えられる.. 5。 基礎造形の教材例 基礎造形の教材は, 材料体験という前提のた め, 広範囲に渡っ ている 単一の素材から複数の素 . 材へ, ひとつの形態の材料変換・単一素材による技法の複雑化・実現不可能な形態 の発想訓練等 , 様々な教材が開発されてきて い′ る. ここでは, 単一の材料で単一の技法をもとに量的発想訓練を主. 体とした紙による立体のアニメーションの課題を設定し, 基礎造形としての内容考察を行う . 本来, 基礎造形 では最終的な作品よりもその過程が重視されるが, この課題は最終的には 8ミリ フ ィ ルム・VTR に よ っ て, 回転 運 動 の ア ニ メ ー シ ョ ン を 作 成 す る も の であ る が こ こ で は 紙 に よ る ,. 立体制作という基本段階において, 創造性・美的感覚・材料体験・技術習得といったことが どの , ように位置づけられているか, フローチャ ート, (図5) をもとに分析を行う . ①素材:入手しやすく加工法の多様な紙に決定. 保存は映像による . ②紙:制作目標にあわせて多種類の中からケント紙を選択. ③分類:幾何学的形態に限定して分類. ④選定1:制作する立体の形態は 回転による連続的でリズミカ ルな運動が必要であり, 照明の関 2 }に決定 係から開口系構造多ロ系立体3 . ⑤選定1 1:立体の形態はそれ自体に回転のイメージのないものとし管系三・四・五角柱を基本と した.. ⑥加工法:切る・折る・貼る, に限定.. ⑦規格化:立体の物理的条件から出来上がりのサイ ズ, 紙の厚さを決定. ⑧接着材:ケント紙の接着を多種類の中から選択し, 両面テープに決定 . ⑨発想:管系体を連想させる具体物から発想, 量的発想を行う. ⑩検討:アイ デアスケッチなどをもとに, 実際に制作可能か否かの検討 。. ⑪展開図:接合部分, 接着面を各々の立体について考えながら作図・折り線・切り線の明確化 。 ⑫折り線:折り線加工・工具の選択. 163.

(11) . 福. 材. 3 分. 昌. 類. 紙. ◎ 選 定1. ①加 工 法. ⑤選 定亘. テ 」規 格 化. ◎発 想. 2. 隆. 題 (目 標). 課 素. 田. 8・接 着 材. 16 1 り吟. 味. フ , ド. IP展 開 図. ッ. a折 り 線. ク. 試 素 材. 加. 用. 工 法. 具. 3接 着 面 1. 1 4切. 断. 1 5概. 形. ◎ 組. 立. ・完 珍. 成. 想. 構. 作 手 順 検. 討. 制. 作. 完. 成. 鑑. 賞. 模. 変. 倣. 換. 組. 分. 合 せ. 類. ク. 図6 制作過程の一例 図5 紙による立体制作過程. ⑬接着面:立体作成を考えて接着面の作成. ⑭切断:カ ッ ターナイフ で切 れ線切断.. ⑮概形:山折り, 谷折りにそって大まかな形の作成. ⑯組立:整形.. ⑰完成. 試作品の完成. この後の作品制作は⑪~⑰の工程を繰り返し行う が, 必要に応じてそれ以前の工程 にフィ ー ドバッ クする. 特にイメージが形になる部分や, 完成品が課題に適しているか 否かの 点検 が必要 である. このフローチャートにおいて, 創造性・美的感覚・材料体験・技術習得などの教育 内容は次のように考えられる. ①②は材料の選択と決定であり, 小・中学校の造形素材として紙は 広範囲に使用されている ため材料体験の中でも 重要な役割を果している. 技術的にも紙は加工しや. すく, 加工の種類も多い. ⑥ 拭⑦パ⑧においても道具使用, 材料使用など技術に関する具体 的作業を通 しての学習事項である. ③は形態からの分類であり, 量的発想を経てからの知的作業である. ④⑤ においては③の分類の具体 的決定である. また⑨⑩でも量的発 想によっ て多くのアイ デアを出し, 最終的なイメージに近づけるため感覚的基準により形態の選択をする学習が行われる. こうして, これらの学習はフロー チャ ートの中で現実に材料や道具の体験を通 して決定を行う, いわば収蝕す. る部分と形態の ヴァ リュ エーションを多く出し, 試行錯誤しながら形態を決定する, 造形感覚や創 造 生が拡散する部分とから成り立っていると考えられる. そして繰り 返しフィ ー ドバッ クをするこ. とにより, 造形感覚や創造性はより現実化されるのである. この制作過程をさらに 一般化してみる と図6のようなフローチャートが考えられる. このなかで試作の部分は主として材料体験を, 構想 の部分は創造性・美的感覚を学習する 部分 である. この3つの学習内容は個々に存在しているもの ではなく, 互いに関係 しあいながら存在するもの であり, 基礎造形において重要なことは作品では. 164.

(12) 教員養成における基礎造形の考察. なく, それに至るま での過程であると考えられる . (作品例図 7-1から図7-9). . ニ ー ー‐ セ. . 離 陸 懐胎. ‐. 1 -. .. ・ ‐. -. - -. - ^. 図7. 図7. ′1 1. ′. 図. 一 3. . 1 ′ ゾ. 図7. ′. 図 7 ′に J. 165.

(13) . 福. 図7 - 7. 田. 隆. 昌. 図 7-8. 図 7 -9. 6. 今後の問題 普通教育に おける造形教育の教材・造形能力の点から基礎造形について の考察を行ってきたが, 基礎造形は専門 教育に も普通教育にも関係をもつ ものであるから, その内容が 多岐に渡っている. 造形教 教員の資質向上・教育改革 ・教員免許 法改正等, 教育の変動の多い今日, 教員養 成としての いて, 育においても, 基礎の充実が必要とされる. また, 小中学校の教材の系統 化ということにつ 育むことの 図画 工作科・美術科では再検討が必要と思われる. 造形教育にお いて, 教えることと, ある 統化が必要 で べき内容の系 . 基礎造形 相違を明確に し, 造形要素・視 覚リテラシー等の教える 型的な例のなかか において, 造形の基本を習得する 場合, 歴史的経過から明 らかになっ た多くの典 ことも可能であ 統化して教授する ら, 基本を導き出すように, 視覚言語, 造形要素などの 基本を系 3 3 } 純さ, ろう, そして, そこには, ある種の感動や美意識を誘うものが必要であり , 教師自身がその単 感動し 普遍性などに , 明快さ, 簡潔さ, そう である がゆえの, 新しい世界への鍵としての一般性・ 教員養成 後 基礎造形は今 ならない えなければ 童・生徒に伝 , 一種の美しさを感じとり, それを児 . の造形教育において, 知的理解と 実習を総合 し, 教材の系統化を計らね ばならない.. )王. 97 8年)において次のように述べている. 「官僚制の発達している 1. 中内敏夫は「教材と教具の理論」(有斐閣, 1 ちである. たしかに, 読本は子どものためのもの だ. だけを考えが ばの教科書 ところでは, 教材といえば書きこと 「世界認識の方法」 である. 読本もふくめ 遊びは子どもの ある 遊びの世界が どもには しかし, 教室を出れば子 . ) であるといってよい.」( P されてきたもの .13 物として考案 ときの媒介 世界を認識する 子どもが 教材は て, , 2. 前 掲 書 l. p .14. 9 6 9年 3. 広岡亮蔵 「教材構造入門」 明治図書 1 2 7年 p .5 4. 高山正喜久編著 「幼児と絵画製作」 相川書房 197 166.

(14) . 教員養成における基礎造形の考察 5. 高山正喜久編著「幼児と絵画製作」相川書房 1 977年 p 2において, 藤沢英昭は教材配列の条件とし .5 .51~p て 次のよ う に 述べ て いる.. ①教育的要求の下降化:この立場は教育の最終目標が具体的に設定されている場合で, 専門教育における職業 教育などは前もって知っているべき知識とか取得しておくべき技能が決められている, ②教材に含まれる要素自身の論理的前後関係:これはある事象の学習において, Aを知っていることがBへの ステップであるというような場合である. ③子どもの発達における順序性:これは子どもの発達段階に即して教材を選定せよということである. 時間や 空間についての観念の発達は, 造形教育では欠くことのできない要因であるし, 注意力の持続時間なども教材を 考える上では重要である. ④教材における横の関係:これは他教科とか他領域での学習も踏まえることを意味している. とくに造形教育 は分節化されない1つのプロジェクトとしての題材が単位となり, 総合的な教材といえる. 6. 藤沢英昭 「造形教育の系統的把握」 多摩芸術学園紀要第4巻 p 978年 7 1 .5 7. 例えば, 小学校図画工作科の学年目標について, 低・中o 高学年の重点を見ると次のようになる. 第1・2学年の目標 (アンダーラインは第2学年での追加) ( 1 )活動の楽しさ・表す喜び (豊かな発想) ( 2 )つくる喜び・使う楽しさ ( 3 )見ることへの関心 第3・4学年 (アンダーラインは第4学年での追加) 1 ( )見方・表し方 (表し方の違い) に対する関心・表す能力 ( 2 )用途 (用途や条件) を考える, つくる. ( 3 )作品や造形品を見ることに関心・良さに気付く. 第5.6学年の目標 (アンダーラインは第6学年での追加) ( 1 )見方を深める. 主題を決め (確かめ) , 技法を工夫して (効果的に) 表す. ( 2 )用途や美しさを考えて, デザインしてつくる. ( 3 )自然や造形作品に美しさを感じ取る. 親しみをもつ, 大切にする態度 高山正喜久代表著 「新しい図画工作科の指導」 977年より 開隆堂 1 8. 図 2 . 図 3 は前掲 書 l p .15~p .16より. 9. 前 掲 書 7 10 . 前掲 書5. p .15 p .52. 3巻 造形と音楽の教育」 学習研究社 1979年 p 1 1 3-p .1 ,14 . 高山正喜久, 真篠将 「教育学講座第1 石原英雄編「 達成目標を明確にした図画工作科授業改造入門 明治図書 1 2 」 1 9 8 2年 1 9 更に石原は松原郁 p . 。 二の考えを4点挙げている. ①ユーモアに富んだ明るい人格 ②児童の心とーしょに生活できる教師 ③近代的センスを持つ人 ④教育技術の研究に長ずること. 13 .19 .P . 前 掲 書12. 1 4 . 文部省 1 5 . 文部省. 「小学校指導書図画工作編」 日本文教出版1 9 78年 p .5 「中学校指導書図画工作編」 開隆堂出版 19 7 8年 p .6. 16 ,13 。 前 掲 書 14 p 17 .14 . 前 掲 書 14 p 18 .15 . 前掲 書14 p. 9 53年 p 1 9 .338 . H. リー ド著 植村・水沢訳 「芸術による教育」 美術出版社 1 「 図説小学校図画工作科授業の事典 小学館 1 9 8 2年 35 2 0 教育技術研究所編 」 6~p 3 74を参考にして作成 p . . . 「 工科研究 小樽市立花園小学校 発想をたいせつにし 」 1 4年 10~p 1を 2 1 つくる意欲を高める図 9 8 p .1 . 11 , . 参考にして作成 2 2 . バウハウス・ヴフテマスの予備課程等については, 拙著 「ヴフテマスに関する考察」 北海道教育大学紀要第一 部C第3 98 3年 同 「基礎造形教育に関する考察」 同第34巻第1号 19 3巻第2号 1 83年を参照 「 2 教育方法 」 有信堂高文社 19 82年p 8 3 佐藤三郎編著 .8 , 2 4 3 . 前掲書2 167.

(15) . 福 25 . 利光功. 「バ ウハ ウ ス」 美術 出 版 社 1972 年. 田. 隆. 昌. p .110~p .111 .55~p .59 p. 工芸財団 19 76年 p 2 6 .31 . 高橋正人 「構成教育 -- デザインの基礎 --」 工芸ニュース総集編第10巻 N 1 1年 3 7 9 8 「 3 4 」 日本デザイン学会 デザイン学研究 2 7 o p . . . 28 .50 . 前掲 書 27 P. N .4 3年 p 98 3 日本デザイン学会 1 2 9 .17 . 朝倉直巳 「基礎造形としての構成」 デザイン学研究 o ある一般的普遍的なもの 「 基礎造形の中の初等的段階に げそのひとつに 3 0 . 朝倉直巳は基礎造形の特徴を4つ挙 は, また, 小中学校の図画工作科, 美術科の中で生徒の造形的基礎能力を発達させる目標と共通するところが多 9 p く, 義務教育における造形教育の中できわめて重要である」 と述べている. 前掲書2 .24 V 勤草書房 1 9 5 8年 6 講座現代芸術 滝本正男 「 」 国民教育における芸術教育 3 1 . . アントン.エーレンツヴァイク 「芸術の隠された秩序」 同文書院 1974年等参照 9 8~p 3 2 .14 .16 . 朝倉直巳 「紙による構成・デザイン」 美術出版社 1971年 p 33 .89 . 前掲 書 23 p. 参考文献 .堀米勢吉 .井原隆行. 1年 「造形教育の基礎」 明治図書 19 7 8年度北海道教育大学研究生研究報告 「図画工作科教育についての一考察」 昭和5 (本学講師・函館分校). 168.

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参照

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