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動態的地誌学習による授業設計-中学校社会科地理的分野「日本の諸地域」を例にして-

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Academic year: 2021

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(1)     動態的地誌学習による授業設計 一中学校社会科地理的分野「日本の諸地域」を例にして一.                         教育実践高度化専攻                         授業実践リーダーコース                         P08018C                         塩満 貞徳.   研究の目的と方法. lI 実践報告書の構成.   研究の目的. 序 論.   本研究の目的は,平成20年版中学校学習指. 策I章 中学校における「日本の諸地域」学習. 導要領[社会コ(以下,学習指導要領という).  の示す動態的地誌学習の内容と方法の考察,. 第n章 地理学と地理教育における「総合」 第皿章 動態的地誌学習の内容と方法. 先行授業実践における課題に基づいて,動態. 第1V章 動態的地誌学習による授業分析の視点. 的地誌学習による授業設計の視点を明らかに. 第V章 動態的地誌学習による授業設言十. することである。そして,授業設計の視点に. 結 論. 基づく中学校社会科地理的分野「日本の諸地 域」の授業モデルを開発することである。. 2 研究の方法. 皿 研究の概要. 1 中学校におけるr日本の諸地域」学習.  (1)社会科における地誌学習の目的と役割か.  昭和30年版以降の学習指導要領におけるr日.   ら,地域性を「総合」的にとらえる意義を. 本の諸地域」学習の内容と方法を概観し,社会.  考察する。. 科地誌学習の基本的な目的をふまえながら,動. (2)地理学・地理教育研究者による「総合」. 態的地誌学習による学習展開の意義を考察し.   のとらえ方から,r総合」の内容と方法を. た。.  明らかにする。. 2 地理学と地理教育における「総合」. (3)社会認識形成と「総合」の関連を考察し,.  学習指導要領の示す動態的地誌学習は「学習.  動態的地誌学習の内容と方法を明らかにす. した地域の特色をある程度総合的にとらえるこ.  る。. とができるようにする」ことをめざしている。. (4)動態的地誌学習の内容と方法をもとに,. そこで,地域の特色を総合的にとらえる学習の.   「日本の諸地域」に関する先行授業実践事. 一形態が動態的地誌学習であるととらえ,「総.  例を分析し,授業設計の視点を明らかにす. 合」を視点とした考察を行った。考察にあたっ.  る。. ては,地理学と地理教育における研究者(山本. (5)以上(1)∼(4)の成果と,教育実践研究開. 熊太郎・齋藤英夫・三澤勝衛・田中啓爾)の「総.  発プロジェクト実習における課題をもとに. 合」の内容及び方法に関する主張を検討し,内.  動態的地誌学習による「日本の諸地域」の. 容における共通性と方法の類型把握を行った。.  授業モデルを設計し,提示する。. 特定の地域に存在する事象間の関係に基づいて. 一36一.

(2) 地域の全体像が説明される状態がr総合」であ. を通して,地域性の認識に至る基本的な過程. る。. をふまえた。さらに,地域性のもつ意味を考. 3 動態的地誌学習の内容と方法. える段階を設定し,地域性の認識内容をもと.   「総合」の考え方に基づいて,社会科の目標. に,東京と周辺各県についての未来予測→価. との関連から,動態的地誌学習を定義した。そ. 値判断を行う展開を構想した。. の方法は,中核事象に関わるrなぜ疑問」を設. w 研究の成果と課題. 定し,その解明に必要な複数の下位の問いを結 び付ける授業構成を基本とする。そして,動態.  本研究の成果は,次の3点である。. 的地誌学習成立のポイントとなる地域区分,中.  第一に,わが国で活躍した地理学研究者・地. 核事象及び関連付ける事象の設定,学習過程に. 理教育研究者4氏によるr総合」の内容と方法. 関する基本的な考え方を示した。. を検討し,学習指導要領が示す動態的地誌学習. 4 動態的地誌学習による授業分析の視点. は「総合」の一方法と同じであることを明らか.   「総合」をめざした動態的地誌学習の授業設. にしたことである。さらに,r総合」の考え方. 計の視点を明らかにするために,授業分析フレ. を組み込んだ動態的地誌学習の定義を示したこ. ームワークを作成し,先行授業実践の分析を行. とである。. った。その結果をふまえ,動態的地誌学習によ.  第二に,「総合」をめざす動態的地誌学習に. る授業設計の視点を示した。. よる授業設計において,中核事象及び関連付け. 5 動態的地誌学習による授業設計. る事象の設定,学習過程,地域性の認識内容,.  教育実践研究開発プロジェクト実習「関東地. 地図の活用とスケール転換の視点を考慮すべき. 方」の授業実践を分析し,中核となる問いの設. であることを示した。. 定や,子どもの思考過程を重視した展開などに.  第三に,動態的地誌学習による授業設計の視. 関わる課題が明らかとなった。その結果に基づ. 点と,教育実践研究開発プロジェクト実習にお. き,改善の視点を明らかにしたうえで,改善授. ける授業実践の課題をもとに,改善授業モデル. 業モデルを作成した。以下に概要を示す。. を提示したことである。. ①単元:関東地方.  今後の課題は,次の2点である。.   他地域との結び付きを中核とした考察.  第一に,改善授業モデルをもとに,授業実践. ② 内容構成. を進め,実践結果の考察から,理論及び学習内.   地域間結合について,「日本における関東. 容・方法の修正を行うことである。.  地方,関東地方内部における東京と周辺地域.  第二に,「日本の諸地域」の各地域の学習を.  のつながり,世界における関東地方」のよう. 通じて培われる思考力や表現力,地理的技能等.  に,各単位時間の考察規模を明確にした内容. の系統的な育成に関する検討が必要なことが挙.  構成とした。. げられる。. ③授業構成   地域を概観した上で中核事象(東京が全国. 修学指導教員  大根哲治.  の交通拠点になっていること)を見いだし,.         永田智子.  中核事象と他の事象との関連を考察すること. 指導教員 岩田一彦. 一37.

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参照

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