長期休業を活用した知的障害児の余暇支援 : サマースクール in 函館の20年の取り組みを通して
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(2) 北海道教育大学紀要(教育科学編)第67巻 第₂号 Journal of Hokkaido University of Education(Education)Vol. 67, No.2. 平 成 29 年 ₂ 月 February, 2017. 長期休業を活用した知的障害児の余暇支援 ― サマースクール in 函館の20年の取り組みを通して ―. 細谷 一博・北村 博幸・五十嵐靖夫・廣畑 圭介*・岡山 努** 北海道教育大学函館校 障害児臨床研究室 *. 北海道教育大学函館校 地域創生研究室 **. 北海道教育大学附属特別支援学校. A Study of Leisure-Time Support for Children in the during the Long Vacation ― Summer School in HAKODATE ―. HOSOYA Kazuhiro, KITAMURA Hiroyuki, IGARASHI Yasuo, HIROHATA Keisuke* and OKAYAMA Tsutomu** Department of Special Education, Hakodate Campus, Hokkaido University of Education *Department of Community Regeneration(social welfare),Hakodate Campus, Hokkaido University of Education **School of Special Needs Education attached to Hokkaido University of Education. 概 要 長期休業中における余暇の過ごし方について困っている児童又は保護者が存在する。このよ うな児童や保護者に対しては,余暇を充実するための環境を整備し,支援をするための方法の 検討が必要である。さらに知的障害児(者)の余暇の充実は生活の質を高めるためにも必要で ある。そこで,本稿は北海道教育大学函館校がこれまで20年にわたって実施している長期休業 余暇支援事業「サマースクール in 函館」の活動を振り返る中で,活動に至る経緯やこれまで の参加人数の推移を整理し,本活動の意義を確認する中で,今後の知的障害児を対象とした余 暇支援における検討課題を提起した。. Ⅰ はじめに. まってきており,全国各地で行政主導型やNPO 法人,大学のサークルなど,その活動の規模はさ. 障害児の余暇活動について,学校完全週5日制. まざまであるが,障害のある子どもたちの余暇を. (文部科学省,2002)を契機に,障害のある児童. 支援する動きが広まってきている。. 生徒の放課後や休日,長期休業の支援ニーズが高. 完全学校週5日制は学校生活から開放され,家. 77.
(3) 細谷 一博・北村 博幸・五十嵐靖夫・廣畑 圭介・岡山 努. 庭や地域社会と関わる中で学校生活では得られな いような広い意味での教育を受けることが本来の. Ⅱ 余暇支援の必要性. 意味(渡部・野波・海塚・南出,2000)であり,. 障害児(者)の余暇については多くの課題が報. 障害のある児童生徒にとっても学校生活では得ら. 告されている。. れないような幅広い体験の充実が求められる。. 第一に余暇の過ごし方に関する課題である。津. そもそも,余暇とは個人が職場や家庭,社会か. 止・立田(2005)は,京都の障害児の放課後休日. ら課せられた義務から解放された時に,休息のた. 実態調査の結果,家庭内の過ごし方について,テ. め,気晴らしのため,あるいは利得とは無関係な. レビやビデオ(73.9%)が最も多いことを明らか. 知識や能力の養成,自発的な社会的参加,自由な. に し て い る。 さ ら に 屋 外 で の 活 動 も 買 い 物. 創造力の発揮のために,まったく随意に行う活動. (62.8%)が最も多く,ほとんど外に出ることは. の総体である(J. デュマズディエ,1972)と定. ないが17.7%もいることを明らかにした。また,. 義 し て い る。 さ ら に そ の 語 源 を「 ラ テ ン 語 の. 細谷(2007)は新潟県上越地域における余暇活動. otium」と「ギリシャ語のschole」の二つがある. 支援事業に参加している知的障害児の居住形態に. とし,otiumは「何もしない」,scholeは「学校・. よる余暇活動の実態を明らかにした。その結果,. 学問,束縛されない自由な時間」という二つの意. 社会人群と学生群ともに,平日や休日を問わずテ. 味があるとしている(渡辺,1983) 。余暇の活動. レビやビデオの頻度が高いことを明らかにしてい. はQOL(生活の質)の構成要素の中核指標の一. る。さらに,於保(2004)は10代の知的障害児の. つである(Schalock, R. L, 2002)ことから,障害. 余暇活動の問題を明らかにした結果,テレビや音. 児(者)にとってもQOLの向上に欠かすことの. 楽,ゲームの割合が高いことを明らかにし,細谷. できない要素ということができる。このような余. (2011)は長期休業中における知的障害児の余暇. 暇を支援する動きの中で,本稿で紹介する「長期. 実態を明らかにする中で,小学生,中学生,高校. 休業余暇支援プログラム:サマースクール in 函. 生のいずれの年齢でもテレビやビデオ(小学生群. 館」もその一つである。細谷(2010)はサマース. 100%,中学生群90%,高校生群90%),ゲームや. クール in 函館に参加している保護者を対象に本. パソコンの割合(小学生群50%,中学生群80%,. 活動の意義について検討した。その結果,活動そ. 高校生群54.5%)が高いことを明らかにしてい. のものに対する満足度は高く,本地域において,. る。また,余暇の選択肢が少ないことも報告して. 長期休業中の支援組織が少ないことから,本活動. いる。. の継続の必要性や重要性を明らかにしている。こ. これらのことから,知的障害児の休日の主な過. のことは,活動の必要性だけでなく,地域におけ. ごし方は,居住形態に関係なくテレビやビデオ,. る余暇支援の必要性を意味している。. パソコンなどのデジタル機器等の使用を中心とし. しかしながら,近年になり放課後等デイサービ. た余暇生活を送る傾向があることが指摘されてい. ス事業所の普及・増加により,本地域における障. る。. 害児支援の環境が大きく変わりつつある。. 第二に余暇を支える保護者負担に関する課題で. そこで,本稿ではこれまで本学が実施してきた. ある。. 知的障害児の余暇支援の取り組みを振り返る中. 丸山(2004)は重度知的障害者の余暇保証が課. で,今後の大学生が実施する知的障害児の余暇支. 題となる理由を整理する中で,母親が子どもの介. 援のあり方について検討することを目的とする。. 護を担い余暇支援も行うなど,母親の身体的・精 神的負担が大きい現状があることを報告してい る。また,鈴木・細谷(2016)は,H大学附属特 別支援学校とA養護学校に在籍している児童生徒. 78.
(4) 長期休業を活用した知的障害児の余暇支援. 及びH大学附属特別支援学校の卒業生(卒業後~. うな障害のある子どもの親御さんの切実な生の声. 20代)の保護者を対象に,知的障害児・者の余暇. をしっかりと受け止め,学生たちは長期休暇の問. の現状と保護者負担及び余暇支援のニーズを明ら. 題を現実感をもって把握することができ,本活動. かにした。その結果,いずれの年齢においても,. の開催に至ったのである。また,サマースクール. 負担を感じていると回答している割合が半数以上. in 函館実行委員会(1997)では,「ひろがれ!サ. であることを報告している。さらに余暇の現状に. マースクール」の中で,開催の趣旨を「障害児の. 満足していない保護者は日常的な養育負担も抱え. 放課後・休日・長期休暇を有意義に過ごすための. ていることを指摘している。. 地域活動の場を求める声が高くなってきていま. このように,長年にわたり知的障害児・者の余. す。特に夏休みや冬休みの長期休暇については,. 暇について,多くの保護者が困っているや負担を. 子ども達ばかりではなく家族への負担が重くなっ. 感じていることが報告されていることから,保護. てきている。私たちが行ったアンケート調査でも. 者負担の軽減に向けた取り組みが必要であること. 「充実した夏休みを過ごせる場が欲しい」という. が分かる。その一方で細谷(2007)は,余暇活動. 強い要望が明らかとなった。そこで,私たちはこ. の充実に対して保護者の負担が増加した回答が見. のような要望に応えるべく,サマースクールを実. られたことから,余暇の充実に対して負担と感じ. 施することにしました」と述べられている。さら. ている保護者も存在することを明らかにした。こ. に,活動の目的を①夏休みを有意義に過ごせる場. の点について,由谷・渡部(2007)は知的障害養. と活動を用意すること,②子ども達の休暇中の生. 護学校に在籍する児童生徒の保護者を対象に夏季. 活のリズムを維持すること,③他の学校の児童・. 休業における意識と余暇支援のニーズを把握し. 生徒,大学生,ボランティアなど色々な人と交流. た。その結果, 保護者の半数以上が「困っている」. できる場とする,④将来教師を目指す学生たちの. と回答していることを明らかにし,利用する児童. 学習の場とするの4点が挙げられている。. 生徒とその保護者のニーズに沿った余暇支援の展. この事から,本活動は「地域のニーズ」により. 開が必要であることを指摘している。. 出発した活動であり,学生が中心となって取り組. 以上のように,余暇の充実に向けた取り組みを. んでいるボランティア活動ということができる。. 展開する際に,本人や保護者のニーズを把握する. さらに,学生の学習の場としての機能も果たして. ことの必要性が指摘されている。. いるということができる。その当時の時代背景を 考慮すると地域で生活をする知的障害児やその保. Ⅲ 支援事例. 護者にとっては,長期休業中における余暇を過ご す場として貴重であったことが推測できる。. 1.サマースクール in 函館の取り組み 1)本活動の経緯. 2)参加者の推移. 木村・志村・齊藤(1999)によると障害児教育. 1997年に開始した本活動が2016年に20年を迎え. 3年ゼミ(20名)のテーマとして「サマースクー. ることとなった。この20年の間に,知的障害児を. ルの意義」を取り上げた。その後,「障害をもつ. 取り巻く法制度や教育制度,生活環境などが大き. 子の放課後実態調査」等の資料に当たる中で,学. く変化してきている。このような時代の流れを受. 生たちは障害児のおかれている生活実態や問題の. けて,本活動を実施している北海道H市において. 所在を理解していった。更により現実的な問題と. も同様のことがいえる。北海道H市においては,. して捉えるために,サマースクールの開催を前提. 特別支援学級に在籍する児童生徒数及び高等部に. とした地域の実態調査を行った。その結果,回答. 在籍する生徒数の増加,放課後等児童デイサービ. 者の95%が本活動の必要性を訴えていた。このよ. ス機関の急激な増加など知的障害児を取り巻く環. 79.
(5) 細谷 一博・北村 博幸・五十嵐靖夫・廣畑 圭介・岡山 努. 境が大きく変化してきている。. を設けることとなり,約20名前後の参加者となっ. そこで,20年間の本活動への参加児童生徒数及. ている。. び活動を支えている学生ボランティアや社会人ボ. 参加児童生徒数に着目すると,第3回(99年). ランティアの推移をFig. 1に示す。. の活動をピークに減少傾向が続いており,第20回. これまでの参加者総数をみると,第3回(99年). (16年)においては,ピーク時の5分の1以下に. が525名 (参加児童生徒数155名,学生Bo. 数262名,. 参加者数が減少している。北海道H市において. 社会人Bo. 数108名)とこれまでの活動の中で,. は,2011年以降に現在の「放課後等児童デイサー. いずれの参加区分においても最も多い参加者数で. ビス事業所」が増加している。その数は2011年2. あった。その中でも特に学生Bo. の参加者に大き. 事業所,2012年3事業所,2013年4事業所,2014. な増加が見られた。この背景には,1回目(97年),. 年3事業所,2015年14事業所が開設され,2016年. 2回目(98年)には見られなかった他大学へも本. 現在では26事業所(H市,A市,B町)が運営さ. 活動を紹介し,学生Bo. を募集したことで,他大. れている。放課後等事業デイサービスの増加と本. 学から40名の学生が参加したことが要因の一つと. 活動の参加児童生徒数の減少の関係については,. して考えることができる。さらに,社会人ボラン. 本稿では明らかにしていないが,知的障害児の余. ティアにおいても,1回目と2回目に参加した学. 暇活動の場が拡大され,保護者にとって余暇を過. 生が現場の教員として,本活動に戻ってきている. ごす選択肢が増えた事は,余暇を保障する観点か. のも大きな要因の一つと考えることができる。そ. らも良いことである。. の後,徐々に参加者の減少傾向が続いているが, 第10回(06年)に大学の改組を契機に参加者数が. 3)本活動の全体像. 一時増加したが,その後も減少傾向が続いている。. 本活動の全体図をFig. 2に示す。本活動は,大. そのような中,第15回(11年)の活動からは,近. きく4つの側面の意味合いをもち実施されてい. 隣の高等学校に本活動を紹介し,ボランティアを. る。第一に「地域のニーズ」の側面である。本活. 募集する取り組みを行っている。しかしながら,. 動は地域のニーズに応えるために開始された活動. 本活動の運営上,高校生ボランティアは人数制限. であることから,参加者総数に減少がみられたと. (人). 参加児童生徒. 300. 278. 262. 学生Bo. 社会人Bo.. 234. 250. 保護者Bo. 193. 200 153 150. 100. 183. 199. 198 181 164. 155 137. 177. 高校生Bo. 168. 168 145. 128. 120. 113. 109. 86. 99. 90. 96. 102. 110. 70. 66. 97 73. 128. 114. 110. 98 81. 63. 55. 50. 47. 36. 24. 0 97. 98. 99. 00. 01. 02. 03. 04. 05. 06 (改組). 07. 08. 09. 10. 11. 12. 13. 14 (改組). 15. 16 (年). Fig.1 参加者の推移 ※参加児童生徒数,学生Bo. のみラベルを記す ※改組は大学の改組を示す. 80.
(6) 長期休業を活用した知的障害児の余暇支援. 準備について,サマースクール in 函館実行委員 会は,前年の12月から活動実施に向けての組織作 りを行い,5月中旬からグループ編成や参加者の 募集,参加児童生徒の実態に応じた教材作り等の 活動を行っている。これらの活動を通じて,参加 児童生徒の実態を把握する力や教材作りを通じて 学生ボランティアは,自ら担当する児童生徒の理 解を図り,当日の活動を通して障害のある子ども を理解していく。細谷・五十嵐・廣畑(2011)は, 本活動の実行委員として参加することで,知的障 Fig.2 本活動の全体図. 害児との接し方や各種計画の作成方法,対人関係 の調整力について学ぶことができることを明らか. しても,活動を必要としている児童生徒がいるこ. にしている。このことからも,本活動の経験が参. とから,設立当初からの「地域のニーズ」は欠か. 加学生の「臨床力・実践力」の向上に影響を与え. すことのできない要素の一つである。第二に「現. ていることがわかる。. 場との協働」の側面である。本活動は学生が組織 するボランティア活動であるため,実施するうえ. 4)実際の活動. では地域の人材や地域資源の活用が必要となって. 本活動は「サマースクール in 函館実行委員会」. くる。そこで,本活動の実施においては「物理的. によって組織・運営がなされている。この実行委. な協働」として会場校である小学校や物品等の協. 員会は設立当初よりボランティア活動として行わ. 力を得ている附属特別支援学校と「人的な協働」. れ,毎年12月頃になると,有志の学生により組織. として市内の教育現場で働いている先生方,本活. され運営が行われている。実際の実行委員会が組. 動のOBである卒業生などの協力を得ながら実施. 織されてから,当日を迎えるまでには,多くの準. することで,活動に伴う児童生徒の安全性の確保. 備が行われている。具体的な準備活動をFig. 3に. や知的障害児との接し方などの教示を得ることが. 示す。. できる。第三に「ボランティア体験」の側面であ. 実際の活動は,「小学生ブロック」と「中高生. る。本活動の実施主体は「サマースクール in 函. ブロック」に分かれ,各ブロック2~5グループ. 館実行委員会」であり,この実行委員会は学生の. (1グループ:3~6名の児童生徒)編成で組織. ボランティアで構成されている。さらに,実行委. される。. 員会以外の学生ボランティアは,単位習得希望者. 実施の4日間は毎年,ブロック活動とグループ. を除いて,ボランティアとしての参加であり,そ. 活動の2つで構成し,各担当者が活動の企画を考. の数は毎年半数を占めている。さらに,市内の高. え行っている。実際に2015年度に実施した活動例. 等学校の生徒もボランティアとしての参加であ. をTable 1に示す。2015年度はブロック活動を. り,生徒自身の進路を考えるきっかけにもなって. 「めばり作り」 「一日外出」 「プール活動」 「紙コッ. いる。また,毎年高校生の時に本活動を経験し,. プ活動」の4つとし,この時間以外を各グループ. 本学に進学してくる学生も数名いる事から,本活. での活動とした。参加した児童生徒は,日頃の学. 動のボランティア経験が進学先の決定に影響を与. 校生活や家庭生活では経験することのできない経. えていることが伺える。第4に「臨床力・実践力」. 験 を す る こ と が で き た。 実 際 の 活 動 の 様 子 を. の側面である。本活動の開催は8月上旬の4日間. Photo1に示す。. を予定し,毎年開催しているが,開催に向けての. 81.
(7) 細谷 一博・北村 博幸・五十嵐靖夫・廣畑 圭介・岡山 努 ○年12月. 【準備委員会の募集】. して参加をしてきている。しかしながら,本活動. 【実行委員会の募集】. に加え,学生ボランティアの数も年々減少してい. を開始した当初と比べると,参加児童生徒の減少. ○年+1年5月. ることが分かる(Fig. 1参照)。. 【参加者の募集】. 【説明会の開催】. 学生Bo. 参加児童生徒 社会人 高校生. 全体(学生)説明会 保護者説明会 高校生説明会. 本活動の趣旨は,知的障害児を対象に楽しい夏 休みを提供する場を確保し,日頃経験することの できない楽しい夏休みを提供することを目的とし て実施している。さらに,障害のある子どもたち の長期休業中における「第3の場」として本活動. 【個別ミーティング】. が果たしてきた役割は大きく,この役割は今後も. 教材作り開始. 変わることはないと考えている。しかしながら, 障害のある子どもたちの生活環境の変化に伴い,. ○年+1年8月. 参加対象児童生徒の拡大や学生ボランティアの募. サマースクール (4日間). 集方法など,本活動の在り方を見直すことも必要 になってきている。本活動は,運営主体が学生で. Fig.3 活動に向けた具体的な準備活動. あることや活動内容を参加児童生徒の実態に合わ せて柔軟に取り組むことができる。さらに,その. Table1 4日間の活動例(2015年度の場合). AM. 学生が活動内容を考えて実施していることから. 1日目. 2日目. 3日目. 4日目. も,他の機関では経験することのできない体験や. 開会式. グループ活動. グループ活動. 縁日/閉会式. 活動を展開することができるのも特徴ということ. (小)グループ活動. (小) 一日外出. (小) プール活動. ができる。今後はこのような取り組みの魅力を幅. (中高)めばり作り. (中高) プール活動. (中高) 一日外出. 広く発信していくことが必要になってくる。. (小) 一日外出. (小) 紙コップ活動. PM (小)めばり作り. (中高)グループ活動 (中高)紙コップ活動 (中高) 一日外出. Ⅳ おわりに. ※具体的な活動名はブロックでの活動. 本稿は大学生が実施する知的障害児の余暇支援 のこれまでの取り組みを振り返る中で,今後の大 学生が実施する知的障害児の余暇支援のあり方に ついて検討することを目的とした。 これまでの20年間の取り組みを振り返る中で, 開催当初は,「①夏休みを有意義に過ごせる場と 活動を用意すること,②子どもたちの余暇中の生 活のリズムを維持すること,③他の学校の児童・ 生徒・大学生・ボランティアなど色々な人と交流 Photo1 紙コップ活動の様子. できる場とする,④将来教師を目指す学生たちの 学習の場とする」の4点を目的に実施していたが,. 5)今後の展開. 社会情勢の変化,地域の状況,ボランティアの構. 平成28年度で本活動が20年目を迎え,これまで. 成員などに合わせて,徐々に活動の趣旨を「①楽. 多くの学生が本活動に参加してきた。また,卒業. しい夏休みを提供できる場を確保する,②日頃経. 後も社会人となって,今度は学生を支える立場と. 験することのできない楽しい活動を提供する」に. 82.
(8) 長期休業を活用した知的障害児の余暇支援. 変更してきた。. 9.丸山啓史(2004)重度知的障害者の余暇保証に関す. サマースクールは子どもたちにとって,学校で も家庭でもない「第3の場」として機能すること で,他の支援機関とは異なった活動を展開するこ とができ,子どもたちの生活を広げるとともに, 新しい人との出会いを通して人間関係の拡大をね らいとしている。余暇を支援することは,子ども. る一考察.生涯学習・社会教育学研究,29,63-71. 10.文部科学省(2002)学校完全週5日制について. 11.武藤博文・高畑庄三・平野道子・安達勇作(1997) 知的障害者の家庭生活に関する基礎研究.富山大学教 育学部紀要A,49,43-50. 12.於保真理(2004)10代の知的障害児の余暇活動に関 する研究-172人の親からのアンケート調査を中心に -.湘北紀要,25,15-21.. の生活の質を高めることもねらいの一つであるこ. 13.Schalock, R. L.(2002):Quality of life:Its. とから,サマースクールを経験した子どもたちの. conceptualization, measurement, and application.発. 今後を検討していくことが求められる。. 達障害研究,24, 87-120.. さらに,保護者は本活動に対して,自然体験活 動やスポーツ活動への要望が高いことが明らかと なっている(細谷,2010) 。このような結果に対 して時代とともに変化している子どもたちの余暇 ニーズ,保護者の余暇に対する支援ニーズととも に,本活動が学生教育の一環であることを踏まえ て,これらの2つの側面を調整しながら,活動の 展開が必要となってくる。. 14. “障害をもつ子の放課後”実態調査団(1996) “障害 をもつ子の放課後”実態調査団報告集この声が聞こえ ますか-障害をもつ子の親達814人の叫びとささやき-. 15.サマースクール in 函館実行委員会(1997)ひろがれ! サマースクール.1,1-74. 16.鈴木洸平・細谷一博(2016)知的障害児・者の余暇 支援における保護者のニーズ-北海道H市を中心とし たアンケートを通して-.北海道教育大学紀要.教育科 学編,6⑵,77-88. 17.津止正敏・立田幸代子(2005)障害児・家族の生活 実態と地域生活支援-京都・障害児放課後休日実態調 査から-.障害者問題研究,32⑷,13-20.. 引用文献 1.細谷一博(2007)知的障害児・者の居住形態からみ た余暇活動の実態と余暇活動支援機関の機能-青少年 の休日を楽しむ会の実践を通して-.発達障害支援シ ステム学研究,7⑴,1-7. 2.細谷一博(2010)知的障害児を対象としたサマース クールの意義-保護者を対象としたアンケート調査-. 北海道教育大学紀要教育科学編,61⑴,147-153. 3.細谷一博(2011)長期休業中における知的障害児の 余暇実態と保護者ニーズに関する調査研究.発達障害. 18.渡部信一・野波千代・海塚敏郎・南出好史(2000) 学校週5日制における障害児の余暇利用に関する調査 研究-福岡県・熊本県の現状と問題点-.特殊教育学 研究,38⑵,73-82. 19.渡辺徹(1983)精神遅滞者の余暇-実態調査からみ た余暇状況とその問題.宮城教育大学紀要 第2分冊 自然科学・教育科学,18,131-147. 20.由谷るみ子・渡部匡隆(2007)知的障害養護学校に おける夏季休業中の余暇支援に関する検討-保護者へ のニーズ調査と余暇支援活動の事後評価から-.特殊 教育学研究,45⑷,195-203.. 支援システム学研究,10⑴,11-17. 4.細谷一博・五十嵐靖夫・廣畑圭介(2011)大学生に. 参考資料. よる知的障害児のための長期休暇余暇支援プログラム に関する実践的検討:サマースクール in 函館実行委員 会へのアンケート調査.北海道教育大学紀要教育科学 編,61⑵,33-40. 5.J.デュマズディエ 中島巌(訳)(1973):余暇文 明に向かって(4版).東京創元社. 6.木村健一郎・志村克美・齋藤宇開(1999)障害のあ る子どもたちの「サマースクール」に関する実践的研 究(その1)-開催に至る経緯と第1回実践報告-. 北海道教育大学紀要(教育科学編),50⑴,31-44. 7.厚生労働省(2006)障害者自立支援法. 8.厚生労働省(2013)障害者総合支援法.. 1)サマースクール in 函館実行委員会(1997)ひろがれ! サマースクール.第1号. (実行委員長:齊藤宇開). 2)サマースクール in 函館実行委員会(1998)ひろがれ! サマースクール.第2号. (実行委員長:渡邊倫). 3)北海道教育大学函館校 ’99サマースクール in 函館実 行委員会(2000)’99サマースクール in 函館実施報告書 ひろがれ!サマースクール.第3号. (実行委員長:土 屋和彦) . 4)北海道教育大学函館校 ’00サマースクール in 函館実 行委員会(2001)’00サマースクール in 函館実施報告書 ひろがれ!サマースクール.第4号. (実行委員長:藤. 83.
(9) 細谷 一博・北村 博幸・五十嵐靖夫・廣畑 圭介・岡山 努. 田一人). 5)北海道教育大学函館校 ’01サマースクール in 函館実. 行委員会(2014)サマースクール2014 in 函館実施報告 書.第18号. (実行委員長:藤嶋さと子) .. 行委員会(2002)’01サマースクール in 函館実施報告書. 19)北海道教育大学函館校サマースクール2015 in 函館実. ひろがれ!サマースクール.第5号.(実行委員長:藤. 行委員会(2015)サマースクール2015 in 函館実施報告. 田一人).. 書.第19号. (実行委員長:田名部沙織) .. 6)北海道教育大学函館校 ’02サマースクール in 函館実 行委員会(2003)’02サマースクール in 函館実施報告書 ひろがれ!サマースクール.第6号.(実行委員長:工 藤陽介).. (細谷 一博 北海道教育大学函館校 准教授) (北村 博幸 北海道教育大学函館校 教授). 7)北海道教育大学函館校 ’03サマースクール in 函館実. (五十嵐靖夫 北海道教育大学函館校 教授). 行委員会(2003)’03サマースクール in 函館実施報告書. (廣畑 圭介 北海道教育大学函館校 講師). ひろがれ!!サマースクール.第7号. (実行委員長:佐々. (岡山 努 附属特別支援学校 教諭). 木陽子). 8)北海道教育大学函館校 ’04サマースクール in 函館実 行委員会(2004)’04サマースクール in 函館実施報告書 ひろがれ!!!サマースクール.第8号.(実行委員長: 岩岡恵太). 9)北海道教育大学函館校 ’05サマースクール in 函館実 行委員会(2005)’05サマースクール in 函館実施報告書 ひろがれ!!!サマースクール.第9号.(実行委員長: 西村祐紀). 10)北海道教育大学函館校 ’06サマースクール in 函館実 行委員会(2006)’06サマースクール in 函館実施報告書 ひろがれ!!!サマースクール.第10号.(実行委員長: 秋野まどか). 11)北海道教育大学函館校 ’07サマースクール in 函館実 行委員会(2008)’07サマースクール in 函館実施報告書 ひろがれ!!!サマースクール.第11号.(実行委員長: 福田裕樹). 12)北海道教育大学函館校 ’08サマースクール in 函館実 行委員会(2008)’08サマースクール in 函館実施報告書 ひろがれ!!!サマースクール.第12号.(実行委員長: 木村絢子). 13)北海道教育大学函館校 ’09サマースクール in 函館実 行委員会(2009)’09サマースクール in 函館実施報告 書.第13号.(実行委員長:西奥桂). 14)北海道教育大学函館校サマースクール2010 in 函館実 行委員会(2010)サマースクール2010 in 函館実施報告 書.第14号.(実行委員長:小笠原春菜). 15)北海道教育大学函館校サマースクール2011 in 函館実 行委員会(2011)サマースクール2011 in 函館実施報告 書.第15号.(実行委員長:工藤愛香). 16)北海道教育大学函館校サマースクール2012 in 函館実 行委員会(2012)サマースクール2012 in 函館実施報告 書.第16号.(実行委員長:根市ひかる). 17)北海道教育大学函館校サマースクール2013 in 函館実 行委員会(2013)サマースクール2013 in 函館実施報告 書.第17号.(実行委員長:中田楓七). 18)北海道教育大学函館校サマースクール2014 in 函館実. 84.
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1 昭和初期の商家を利用した飲食業 飲食業 アメニティコンダクツ㈱ 37 2 休耕地を利用したジネンジョの栽培 農業 ㈱上田組 38.
平成 支援法 へのき 制度改 ービス 児支援 供する 対する 環境整 設等が ービス また 及び市 類ごと 義務付 計画的 の見込 く障害 障害児 な量の るよう
パターン1 外部環境の「支援的要因(O)」を生 かしたもの パターン2 内部環境の「強み(S)」を生かした もの
イ小学校1~3年生 の兄・姉を有する ウ情緒障害児短期 治療施設通所部に 入所又は児童発達 支援若しくは医療型 児童発達支援を利
プログラムの内容としては、①各センターからの報 告・組織のあり方 ②被害者支援の原点を考える ③事例 を通して ④最近の法律等 ⑤関係機関との連携
・民間エリアセンターとしての取組みを今年で 2