障害者の余暇活動支援システムに関する研究 : ドイツ・ベルリン市におけるスポーツ・身体活動プログラムを通して
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(2) . 平成10年 2月. 8巻 第2号 北海道教育大学紀要 (第1部C) 第4. Feb l r uaryl998. I 2 i Sec i i i fEduca t fHokka i do Un tyo t lo on 工C)VO on( Journa vers -48 . ,No. 障害者の余暇活動支援システムに関する研究 - ドイ ツ ・ ベ ルリ ン市にお けるス ポー ツ ・身体活動 プログラムを通 して-. 安. 井. 友. 康. 北海道教育大学 岩見沢校. 1. は じめに. 障害者の生活の質向上という観点から, 余暇活動に対する関心が高まりつつある. これまで居住型の施設 では, 施設側が余暇時間のプログラムを用意あるいは援助してきた. その中から利用者が選択してス ポーツ 活動や趣味の時間を持つという形で余暇活動の充実が図られてきたのである. しかしグループホームの制度 化など障害者の生活自立が進むにつれて, 地域における余暇活動への参加が重要な要素になってきている. 近 年 日 本 にお い ても 障害 者 の各種ス ポー ツ の 普及 が進み,様々 な活動 が行 わ れるよう にな っ てき て いる が,. その選択の幅は十分とはいえず, 参加者の比率も低いのが現状である. とりわけ知的障害者や重度の肢体不 自由者に対しては, 学校およ び居住施設以外での余暇活動への参加の機会は少なくその援助システムの形成 が 課題 と な っ ている.. これまで余暇は, 個人の労働や作業, 勉学な どの拘束的活動以外の余った時間における活動としてとらえ られてきた. すなわち仕事からの解放, 休息の時間であった. しかし工業化の進展な ど社会的変化に伴い個 人のしめる自由裁量時間が増大したことなどにより, その活動自体が多くの価値を持つものとして質的な変 化を遂げるようになってきた. しかし日本における仕事優先の社会では, 未だに自由裁量時間における 「遊 び」 は, 負の要素としてとらえられる傾向が強い. そのことがこれまで援助の対象としてとらえられてきた 障害者から, 余暇を積極的に楽しむ姿勢を奪う要因の一つにもなってきた. 障害者の余暇活動を 「生きる上での権利」 としてとらえた場合には, 2つの価値を伴ってくる. まず第1 に障害があっても様々な余暇活動への参加を保障することによって, 障害者自身の社会的適応を促すこと, 第2に障害者は特別な存在ではなく環境や社会的理解によって健常者と同様に様々な活動に参加し生活を楽 しむことができるという社会一般の意識形成を促すことである. 余暇はまさしく自由裁量の時間であって, その使い道は個人の価値判断にゆだねられる. しかしその質的 な向上という側面を考えた場合には, 多くの選択肢や可能性が保障されている必要がある. 障害者の場合に は, 前述した社会的理解の問題とともに, その障害ゆえに多くの制限を受けることによって選択の幅が狭め られている. もっ とも最近では用具や器具の普及によって, 様々な活動への参加の可能性が大きく広がって き ている も のの, そ れ らに関する 情 報 は十 分と は言 え ず, 一 般 に普及 して いる と は言 い難い 状況 にある.. ところで国民の多くが2週間から4週間の長期休暇を取得するドイツでは, 障害者の余暇活動への参加に つ いて も量 的, 質 的な充 実が 図 ら れてき て いる. そこ でク ラ ブス ポー ツ な どが盛 んな ドイ ツ ・ ベ ルリ ン市 を. 中心に, 障害児者のスポーツ・身体活動プログラムを含めた余暇活動の状況を報告するとともに, 地域にお ける余暇活動の支援システムについて考察する.. 93.
(3) . 安 井 友 康. 1, 障害児者のス ポ ーツ活動 ( 1 ) クラブスポーツへの参加状況 ドイ ツ にお けるス ポー ツ 活動 の特 徴と してク ラ ブス ポー ツ 組織 の充実 があ げら れる.表1 は ドイ ツス ポー , ツ 協 会 のも っ と も 一 般 的なLande tbund s spor. SB) への登録者数である. なお ドイ ツス ポーツ協会全体で. の登 録者 数 は, 2,486万 人 と ( 1994年 現 在) 実 に 国民 の約30パ ー セ ン トがス ポー ツク ラ ブに所属 して いる 計 算 に なる. こ れ に対 し障 害 者 のス ポー ツ協 会Deut i tbund (DBS) へ の 登 録 人 数 を t scher Beh nder en Spor. 年代別に示したのが表2である. 22歳以降, 年齢が高くなるほど加入者数が増加し60歳以上では男女合わせ て8万 人 以上 が 障害 者 のス ポー ツ ク ラ ブに加 入 している. こ れ は一 般 の加 入 数 が22‐35歳 を ピ ーク に減少 し ている の に比 べ, 特 徴 的な 分布 と な っ ている. こ のこ と は加 齢 に伴 い増 加す る 障害者 が 多 く のス ポー ツ 活 , 動 に参加 している こと を示 して いる.・なお 参加 率 か らみる と, ドイ ツ では 障害者 の率 を 国民 の約10%して い る こと か ら, 障害 者全体 の約 3 パー セ ン トが何 ら かのス ポー ツ 組織 に所属 している こ と になる.. ドイ ツ の ス ポ ー ツ 協 会 (LSB) へ の. 表1. 表2. 登録者数 年齢. 男. 6歳以下. 465233 ,. 7‐14 歳. ドイ ツ 障 害 ス ポ ー ツ 協 会 (DBS ) への. 登録者数 女 444088 ,. 2191388 1558456 , , , ,. 年齢. 男. 女. 6歳以下. 2138 ,. 1458 ,. 7‐14 歳. 5982 ,. 4303 ,. 15‐18 歳. 1108425 , ,. 682429 ,. 15‐18 歳. 631 2,. 916 1,. 19‐21 歳. 724287 ,. 397046 ,. 19‐21 歳. 2164 ,. 1652 ,. 22‐35 歳. 3251648 1889774 , , , ,. 22‐35 歳. 12960 ,. 846 10,. 36‐50 歳. 2939573 1810785 , , , ,. 36‐50 歳. 19864 ,. 17 ,144. 51‐60 歳. 1763851 , ,. 881456 ,. 51‐60 歳. 31741 ,. 25475 ,. 547913 ,. 60 歳 以 上. 58234 ,. 34182 ,. 60歳 以 上. 1179747 , ,. 合計. 21836099 , ,. 合計. 135 714 ,. 96976 ,. bm・des dse ≠ J 1 (Deut ) t t ebmg l994 scherSpor a は I. ( ) 車椅子スポーツ 2 障 害 者 の ス ポー ツ ク ラ ブ の 中 で も, も っ と も 普 及 し て い る ドイ ツ 車 椅 子 ス ポー ツ協 会 (Deutscher Rous l ‐Spor tuh ) で は, バ ス ケ ッ トボー ルの 他, 電動 車椅 子 のホ ッ ケ ー, ラ グ ビー, グライ ダー tve rband , 水 泳, 射撃, ダンス, 卓 球, テ ニス な ど多彩 なク ラ ブチー ム を擁 し, 1995年 現在 で子 ども のク ラ ブ71団体 , そ の 他成 人の グルー プ217団体 が登 録さ れて いる. こ れ らのク ラ ブに 関 して は 連 絡 先 な どを記 した情 報 冊 , 子 と してま と め ら れている. さ らに一 般のス ポー ツク ラ ブの紹 介冊子 にも 記 載さ れる な ど そ れぞ れの地域 ,. で加入しやすいように工夫されている. また全国各地で, 各種目の大会が定期的に開催されている.. m. イ ン テ グ レ ー シ ョ ン ス ポ ー ツ. ( 1 ) スポーツクラブ 障害者のスポーツ協会とは別に, 大学等の関係者によるクラブ組織では, 障害者と健常者がともに行うス ポー ツ (イ ン テ グ レー シ ョ ンス ポー ツ) も行 わ れる よう にな っ てきて いる. ベ ルリ ンで は ベ ルリ ン自由 大 ,. 94.
(4) . 障害者の余暇活動支援システムに関する研究. 学, ベ ルリ ン工科 大学 な どを 中心 に, 車椅 子 バ ス ケ ッ トボー ル, 車椅 子 ダンス な どのク ラ ブがあり毎 週活動 を行 っ ている. そのう ち の車椅 子 バ ス ケ ッ トボー ルク ラ ブ (図 1) で は, 参加 者20人中, 実 際 に障 害のある の は3 人, そ の他 は健 常 者 であ っ た. 障害 のある 車 椅子 バ ス ケ ッ トボー ル 選手 がコ ーチ とな り, 参加 者 に教え て いる. こ の よう なク ラ ブ活 動 へ の 参加 の動 機 と して は, 「車椅 子 のス ポー ツ を特 にや り た か っ た」 と いう よ り も 「バ ス ケ ッ トボー ルと いう ス ポー ツ の一 形態」 と してと らえ ている も の が多 く, もと もと 普通 の バ ス ケ ッ トボー ルのク ラ ブチーム に属 して い たという も の が多 か っ た.. ) 身体活動を通したインテグレーションのイ ベント ( 2 ベルリン市では, 近年新たな試みとして健常者, 身体障害者, 知的障害者など様々な人が参加して身体活 動を行う催しも行われるようになっ てきている. このイベントは毎月第4日曜日, 主に小学校の体育館を借 り切 っ て 行 わ れて いる. シー ズ ンあ たり の 参加 料 は6DM (約450円) で, そ の ほと ん どは次 回の プロ グラム の 郵 送 費 な どと して 使 わ れる. 表3 は, 1996年 度前 半 に行 わ れたイ ベ ン トの 日 程 であ る. 「垣 根 の な い 運動 とス ポー ツ ‐すべ て の 人の た めの統 合さ れたス ポー ツ の提供」 と いう テー マ のも と 様々 な参加 者 が集う. 健. 常児者と障害児者が時間と場所を共有し, 「自由に遊ぶ」 という活動を通して相互の理解や, 人間関係の広 がり を図ろう という 試 み である. そ こ では障害 者 による 各種ス ポー ツ の デモ ンス トレー シ ョ ンや 交流 試合の. ほか, 障害のあるスポーツ選手が健常児者に対して車椅子の乗り方やス ポーツのやり方を教えるなど, 相互 の理解が進むようプログラム設定されている (図2-図4). このような試みはまだ始まったばかりであり, 今後の広がりが期待されている. 表3. ベ ル リ ン に お け る 運 動 ・ イ ン テ グ レー シ ョ ンイ ベ ン ト 日 程. 1996年度の日程) ( 日時. 4月 28 日. テ ーマ. 運動とイ ンテ グ レー ト. 垣根のないスポーツ 6月 30 日 すべての輪. 5月 26 日. デモンス トレーショ ン. 車椅子ダンス シ ツ テ イ ン グ ボ ーノレ. 車椅子 バ ス ケ ッ ト ハン ディ ー バイク. 7月 28 日. 回り・飛び・浮 かぶ. 8月 25 日. 水中で遊ぼう. 9月 29 日. 子 どもになっ て遊 ぶ. ボーゲン. 10月 27 日. 体で経験. シ ッテ ィ ン グバ レー. 11月 24 日. 踊り狂おう. フリ ースタイ ルダンス. y. 障害者の余暇支援 1 ( ) 知的障害児者の親の会を中心にした余暇支援システム 知的障害児者に対しては, ほとんどが知的障害者独自のクラブ組織となっている. 例えば知的障害者の生 f 活 支援 セ ンタ ーLebens垣l l i ) は, 親の会をもとに196 0年に設立された組織で, 在宅の障害児者, e Be r n(図5 中規模の施設の運営など16 00人の知的障害児者の生活支援を行っている. なかでも余暇活動の支援として各. 95.
(5) . 安 井 友 康. 種ス ポー ツ の ほ か, 様々 な レクリ エー シ ョ ンや趣 味の 活動 の場 を提 供 している. ま ずス ポー ツ と して はサ ッ カ ー, 水 泳, 体操, ダンス, 軽 運動 と い っ た 5つ の種 目 で, 20のス ポー ツク ラ. ブを持ち,現在約2 0あまりの介助者や家族を伴った旅行が 50人が参加している. また旅行の支援として年間7 実施さ れている. 旅行 先 は ドイ ツ 国 内 だけでなく ハ ン ガリ ーやス ペイ ン, イ タリ アさ らにアメ リカ の フロリ. ダツアーなども組まれている. ドイ ツを始め欧州各国では長期の休暇を利用した旅行が一般的となっている が,知的障害者であっでも同様に長期休暇を楽しむことができるよう,組織的な支援を行っているのである. i l i さ ら に 日 常 の 余 暇 活動 の 支 援 と して 2つ の余 暇 活 動 セ ンター (Fre t c ze ub) があ り, 仕 事 の帰 り や 休 日 に余 暇を楽 しむこと が でき る. こ れらのセ ンタ ー では, 現在30あ まり のク ラ ブが活動 を行 っ て いる. ま た高. 齢障害者のための余暇活動ク ラ ブや子どもの放課後・休日の活動を支援するための介助者の派遣サービスも 行 っ て いる. こ れらの支援 によ り, 音楽 や 散歩, 催 し物 へ の 参加, さ らに レス トラ ンでの 食事 な ど様々 な活 動 が本 人 の自由意志 によ っ て, ま た個 人単位 で できる よう にな っ ている.. ( 2 ) 余暇活動クラブの活動 ベ ル リ ン の 旧 東 側 の 地 域 に あ るRehabn i i tat onszenせum は, 9 ヵ 所 の グルー プホーム とバ ッ ク ア ッ プ施設,. 5ヵ 所 の作 業所 の ほか余 暇活動 セ ンタ ー を運営 している. こ の 余 暇活動 セ ンタ ー は, ア パ ー トの1 階部 分3. 部屋を使っ たもので,(図6)ごくふつうの住宅街の一角にある.利用者は主に知的障害者と肢体不自由者で, 登録 している利用 者 は1996年現在96名, そ れぞ れの プロ グラム に6 人 か ら20人位 が集ま っ て いる. 一 人あた. 0円) と低くおさえられ, 多くの障害者が参加しやすいようになっ ている. り1ヶ月の利用料は5DM (約35 なお陶芸などに参加する場合には材料費として別途月に15DMを徴収している. 毎週定時に行われるプログ ラ ム のほ かに, 各自 ごと にイ ベ ン トが組 ま れ, 変化 のあ る 余 暇活動 が楽 しめる よう 工 夫さ れて いる.. 表4. 99 1 6年5月のプログラム) リハ センター/余暇活動クラブのプログラム( 日程 00‐11 月 曜日 9 00 : :. 活動内容 音楽‐運動療法. 16 30 :00-19:. ビリ ヤ ー ド、 ダー ツ コ ン ピュ ータ ー ゲー ム. 16 30-19 30 : :. 知的障害者のための調理コース. 14 00 :00-16:. 特別プログラム 5月 20 日 6:00ー20:00. 車椅子利用者との 「ポール島」 への ドライ ブ. 火 曜 日 12 00‐15 00 車椅子利用者、 肢体不自由者の昼食会 : : 15: 00‐19: 30. ビリヤー ド、 ダー ツ. 特別プログラム 5月 7 日 15:00一21:00 車椅子利用者、 肢体不自由者の茶話会 水 曜 日 14 00‐17 00 車椅子利用者、 知的障害者の陶芸 : : 16 :00-19 :00. ボー リ ン グ (ボ ー リ ン グ場 にて). 木曜 日 14 00‐17 00 知的障害者の創造的サークル活動 : : 17 00 :00‐18 :. ダンスと運動サークル. 特別プログラム 17 00 :00‐22:. 金曜日. 9 00‐11 00 : :. ビデオの夕べ. (好みのビデオを上映). 造形コース. 特別プログラム 5月 3 日 15 00一 :. 博物館見学. 5月 10 日 18:00‐23:30 ディ ス コ 大 会 (ス ポ ー ツセ ンタ ー). 96.
(6) . . . 障害者の余暇活動支援システムに関する研究. . 1. で. 、 , 一「 官. . 1一日. 室一 一潮 ・ 一縞順 Lも「調 練縦. 』. -もげ -灘ー J, ま. ,- ,. .. - -. . ‘ -. -. . - - -- ”. --. . . 報じ. \へ 」. .. . . 」 ;為 ◆ に 一 一 . …. - - -r ‐ ” ”【 -…- . 図2. 義整ム 主 く 葦 ー ・も. --こ 〆 ,. -- . ー 嬢 “ *輪講鴬精押れ胆 三: 州一. r ‘ 」‐一 際曙メド 一 三1ーiミ ー. . ー一. ;. - \. . …. . 凌ぎきき. -. . I. L-. 一 ・ . ・ . \を 雷. ~ ミ. ニも - \ - と; * - と ヒこト / ~. 三. . . 二 ; 4 『戸 , ・. . . バ . . . . . 、. をしている. ー .. . 障害者も健常者もともに集う車椅 子を利用 している障害者がコーチ. 鱈対キー. . 1 :. 図1. イ ン テ グ レ ー シ ョ ン の 集 い にお け. すき. . . . ショ ン. . -. る車椅子ダンスのデモンス トレー. r増す燕 閣 議 圭」 -圭三. .. fや. -. -. . ム ー. L ・‐. 化 、. . . \-鍍劃. 一 総 轄鴬 覇 1. -. . 」」ごrゞ; に」 iEゴー . せ, ミ製三- - - きr 一. - 一三〔 コ - -. 図 シッ トバレーボールは, 障害者も. 健常者も楽しめる. 際一国 劃. :回. モ、. r キ. 97.
(7) . . 安 井 友 康. 図4 イ ン テ グ レー シ ョ ン の 集 い に は. 様々な障害者と健常者が集っ て時. . 1ノ「 キ ー ノ . 間と場所を共用する. ′ , - 」T 」 ; 」三r ‐ - -{ 殻・ こ も ‐. . 1 r ′. 勝- ず ノ 必 ,- . -. ‐ . . で・. . 食 お7 ハ . 、 、ト \′. 』. ’ 9 6 652 “ i÷. 図5. 知的障害児者の生活支援を行って. きざニキi すトニ. ー . い るLebennsh旺e事 務 所. . ・. そ ′ ,r- ‐ ▼ ; ・せ ・;』 .. ぎ 欝ニ ミ ギさ き も. ~ ;, ,メテギ させゴ きざ ー. ・ん 惑溺 に. ▼ . ′. ー ‐ ▼ー ‐. r ,. 謝絶 - ‐. ”. 図6 障害者の余暇活動センター F1 i i l t e ze c ub ‐ ′ : - 、 }. . . ¥キー』 -. ム 1 ー 耐g. 三宿 馴 二. . 」 . 一撃 一三y虚三角喜rは ′ 軒 餌 \ ^ 、▼ iデシ -ユ ・ ′ ・ニ - “ ′ 」↓ ・ ; : ト . -〆 . - - ーー ー r ・ - 岬 ふも※ ‐ , . 98.
(8) . 障害者の余暇活動支援システムに関する研究. 表4 は余暇 活動 セ ンタ ーの1996年 5月 に実施さ れた 活動 内 容をま と めた も の である. プロ グラム へ の参加. に関してはすべて任意で, たとえば月曜に行われている音楽運動療法も, 治療的側面よりもリズムに乗って 楽しいひとときを過 ごすことに重点が置かれている. こうした活動への参加により気分転換や情緒的解放を 図る こ と が重 視さ れている. ま た 5月10日 にス ポー ツ セ ンタ ー を 借り切 っ て実施さ れた ディ ス コ大会 には地. 0人が集まり夜更けまで出会いの場を楽しんだ. 域の障害者約30 図7は地域における余暇活動センターと住居, 職場を結ぶ構造図である. 余暇活動の場は, 生活と職場か ら離れた第3の場であることが必要とされ, またそれに関わる職員も専門の職員であることが強調されてい た. こ の こと によ り初 めて気 分転換 やリ ラ ッ クス が図 ら れる の である. ま た様々 な施 設や グルー プホーム か. ら利用者が集まり時間と場所を共有することにより, 新しい出会いや人間関係の拡大が図られる. その結果 と して, 社 会性 の 向上 につ な が っ て いく. す な わち 障害者 にと っ て の 余 暇活動 セ ンタ ー は, 個 人の自 由時 間. を充実したものにするための多様なプログラムを提供するとともに, 障害者の人間関係の拡大と構築を図る 「出会いの場」 として機能している. そのほか一人では使うことが難しい社会教育施設や交通機関などの社 会資源の活用を促すことも可能になる.. 顔 顔. 自宅. i 灘 醗 醒園. 支援センター. 闘慶. (出会いの場). 濁謬. 掴. 公園.キ ル プ場. グループホーム. 作業所な 労働の場. 地域資源の活用. 福祉施設などの生活の場 コミュ ニプイ ー. 図7 余暇活動支援の構造図. 99.
(9) . 安 井 友 康. W. おわりに 障害者の余暇活動には, 様々な側面がある. まずドイツにおける身体障害者のスポーツ活動に関しては, 一般に広く普及しているスポーツクラ ブの延長として発展してきている. 健常者の参加率に比べるれば低い ものの, その充実ぶりには目を見張るものがある. さらに情報の伝達方法として一般のスポーツクラブの紹 が ドイ ツス ポー ツ協 介とともに障害者のスポーツも宣伝されていること, 障害者のスポーツ協会 (DB 会 (DSB) の一領域 とな っ て いる こと な どか ら, 障害 者のス ポー ツ が 医療 ・福 祉 にお けるリ ハ ビリ テ ー シ ョ ンの一 環と して だけで はなく,楽 しみと して のス ポー ツ の一 領域 と して 発展 しつ つある 様子 がう かがわ れた. ま たイ ンテ グ レー シ ョ ンのイ ベ ン トな どにも み られる よう に, 障害者 のた め のス ポー ツ と いう 固定さ れたも. のとしてではなく, ルールや用具の工夫により障害者も健常者もともに楽しめるスポーツとしてとらえてい こうとする動きも見られた. 一 方 で, 障害者 のス ポー ツ ク ラ ブにお いても競 技 性 の高 ま り ととも に, 単 にス ポー ツ 活動 を楽 しみたい と いう 障害 者 が は じき 出さ れる と 言う 問 題も 指摘 さ れてき て いる. ま たイ ンテ グレー シ ョ ンス ポー ツ に 関 して も 徐々 に広ま りつつ はある が, 実 際 にはそ の活動 は緒 につ いた ばかり とい える.. さらに知的障害や重度身体障害など介護や人的コー ディ ネートが必要な障害者に関しても, 余暇活動の支 援が行われるようになっ てきている. 余暇活動の支援センターなどの運営に関しては, 地域生活を送る障害 者に対する支援システムとして, 今後の参考になるように思われる. また施設利用者にとっ ては, 施設外に おける余暇活動プログラムへの参加がその社会性の拡大につながっ ていくものと考えられる. 障害者が余暇活動を楽しむ姿が一般的になれば, 社会における 「障害者は不幸な存在」 というス テレオタ イ プな障害者観を払拭することにつながる.このことは,「環境の整備や社会的理解によって,仮に障害はあっ ても人生を楽しむことができる」 という社会的認識を促すきっかけにもなるのである. すなわち障害者の余 暇活動を保障することは, 障害者自身の生活の質向上に結びつくばかりではなく, 一般社会における障害者 観の変化や社会環境の整備につながるものといえる. さらには現代日本社会の病理とも言われる仕事中心の 生き方への問題提起ともなりうるのではないだろうか.. 付 記 96年度 99 6年) にて発表した. また資料の収集に関しては, 19 本研究の一部は第34回日本特殊教育学会 ( 1 101 21 ) によっ た. 文部省海外研究動向調査, ならびに平成9年度文部省科学研究費 (課題番号097. 謝. 辞. 本調 査 に 際 して ご協力 い た だい たベ ルリ ン自 由大 学のDr .Gudrun Dou epper先生 な ら びにス ポー ツ科 学 utat i 研 究 所 の ス タ ッ フ の み な さ んRehabi i l i t onszent rum Be雨n Fr e c ze ubのBr .Prang女 史 に 感 謝 い た しま. す.. 文. 献. Deut tbund;Bes tandserhebung tbund 994 scherSpor ,DeutscherSpor ,1 l l ISporL Deut l Deut tverband E.V,1995 tuhl tuh ‐Spor ‐Sportverband:Ro scher Rous s scher Roustuh. 100.
(10) . 障害者の余暇活動支援システムに関する研究 Fre i i l in Techn i l l i taet Ber tProgramm sommersemes terl996 e Univers sche Fachhochschu e Ber n spor ; Hochschul . , AOK,pp 104 107 ‐ ,1996 Landessportbund Ber員n;Fre i i l l in E t tka tbund Ber ze sPor ender ,Landesspor .Vり1996 Lebens ] 垣l f l i i l i l f l i tende Di i i iger Beh i e Ber n江 tge t n l enent as ense n 和er Menschen n 996 e Ber 1 ;Fa s nderungeVり1 ,Lebensh. Ra 一 [ fDiekho茸;Bewegung工ntegrale-Bewegung und Sportohne Grenzen-einintegrat i 1 tangebotfuer AI ves Spor e - ,ZUD der l in FU Ber ,1996 Rehab近tat i l i i i i l i i l in os t t;W「 tat ten Fre t teV.,1996 onsze l l rum Ber n os onszentrum Ber ohnen Arbe ze ,Rehabi Br i i i i l in os tkl t tat t副tungsbl teV ze ub-Verans at - onszent rum Ber .Prang;Fre ,Rehabn .,1996. 鈴木秀夫 ; セラ ビュ ーティ ツ ク レクリエー ショ ン- 障害の軽減・健康の維持を願う 人への レクリエーショ ン-, 不味堂出版, 1995. 101.
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