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カメラをもって出かけよう テーブルフォトもまた楽し ( ちょっとその前に基礎知識 ) 1) カメラとは : 写真を撮る箱 ( 穴付き ) にレンズ ( 蓋つき ) とフィルムが付いている ( デジカメ : 光を電気信号へ変えるー撮像センサー ( 素子 ) といいます ) : ピクセル 画素数 画像サ

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(1)

先輩が後輩を教え、仲間で写真やムービー

を楽しむボランティアークラブ

       20171103改定・彌

第1部:仲間と写真を撮って楽しみましょう!=写真撮影の基本を学びます。

第2部:撮った写真をムービーにして楽しみましょう!=パソコンを使って写真の

整理からムービー作成まで学びます

第3部:地域のクラブに入会し、勉強会や撮影会で先輩におそわり、他のメンバー

が撮った写真やムービーを楽しみましょう

第1部:写真を撮って楽しみましょう

 デジタル革命でポケットに入る小さなカメラでどこでも気軽に写真を撮ることができるよう

になりました。カメラだけでなく携帯電話やスマホのカメラでもスナップ、記録写真から

決定的な楽しい写真も撮れるようになりました。

 ただ、小さなカメラでもそれはコンピューターでもあるので、写真以前の基本がわかって

いないとトラブルになったり、なかなか思ったような写真が撮れないこともあります。

 毎年ODVFではデジカメ(写真撮影)入門講座を開催し、写真の撮り方からムービー作成

までの基本を学んでいます。

 カメラを構えてシャッターを押すだけで撮れる写真から、感動を切りとる「はじめの一歩」

を始めましょう。私たちは写真のプロでもカメラ屋さんでもありませんが、講師を招い

て勉強を重ねています。まだまだ未熟ですが、多少は先輩として皆様と勉強したいと思って

います。一人での撮影もいいですが、仲間と楽しむ写真もいいものです。

ところで、この講座では各メーカーからたくさん発売されているカメラについて、その操作を

説明することはできません。新しいものから古いものまで含めて、たとえマニュアルがあっても

そのカメラを使い慣れていなければ簡単に説明することは難しいのです。

カメラ操作はわかる範囲、時間内で先輩がお手伝いしますが、取扱説明書などとメーカー

への直接の問い合わせで解決することをお勧めします。またお近くのクラブへ入会し、先輩

の方々と時間をかけて、ゆっくり学ぶことが最も良い方法です。入会してプロの写真家の

講習会・撮影会に参加すれば、写真がますます楽しくなりますよ。

ODVF:大田デジカメ・ビデオクラブ連盟

デジカメ写真・ムービー入門講座

編集:ODVF写真力向上委員会

(2)

1) カメラとは

:写真を撮る箱(穴付き)にレンズ(蓋つき)とフィルムが付いている

(デジカメ:光を電気信号へ変えるー撮像センサー(素子)といいます)

:ピクセル・画素数・画像サイズってなんだ?

2)

カメラの種類

:フィルムカメラ、デジタルカメラ(コンパクト、1眼レフ、ミラーレス)

3)

レンズの種類

:広角・望遠・マクロ・魚眼 (単焦点レンズ、ズームレンズ)

4) フィルター

:レンズ保護フィルター

      PLフィルタ―

      NDフィルター

5)

:デジカメでのフィルムに当たるもの(SDカードなど)

撮影可能枚数はどこでわかる?

6) バッテリー

:デジカメの装置を動かすための電源

7) 三脚・フラッシュ・セルフタイマー

8) レンズフード・ストラップなど付属品

メモリー

カード

コンピューターで扱われるデーターの量(サイ ズ)の大きさを表す単位として「バイト」が使わ れます。半角英数文字1文字が1バイト

★カメラをもって出かけよう、テーブルフォトもまた楽し

( ちょっとその前に基礎知識)

パソコンの画面や、デジタル写真は、小さな四角形の集まりで構成されています。こ の四角のことをピクセルといいます。 例えばピクセル数「1000×600」というのは横に1000個、縦に600個のピクセルが碁 盤の目に並んでいるということを表しています。このピクセル一つ一つに1色の色が ついており、それが組み合わさることで、モザイクのように画像を描写しています。 1000×600=600,000ですので、約60万個のピクセルでこの写真は構成されている、 ということになります。 ピクセルは画素とも呼ばれますので、約60万画素とも表現できます。

高画質の映像は

画像センサーの

大きさで決まる

一般的に一番大きいフ ルサイズはプロ向け、 それ以外ならAPS-Cサ イズをお勧めします。 金額もフルサイズにな ると最低でもは10万円 の差があります。 撮影可能枚数はSDカードの容量と画像のサ イズによって決まる(取扱説明書で確認) PLフィルターの効果

ピクセル(画素)

とは 偏光フィルターとも言います。余計な日光の反射を防ぎ、 青空をより青く、水面の反射を抑えて中を写します。 発色に影響なく光量のみを少なくする 1000倍

(3)

1) たくさん写真を撮ろう

カメラでいい写真を撮るためには、まずはカメラを怖がらずシャッターを切ってください。 そのカメラが持っている機能をどこまで発揮できるか。その操作方法になれていきましょう。 今のデジタルカメラは日々進化していて、いわゆるレンズの小さなコンパクトカメラでも、 いい写真や楽しい写真が撮れます。撮りたいものや人に近づいたり離れたり、上から下から いろいろ試してシャッターを切ってみてください。

2) 仲間を作ろう

いきなり上手な人たちばかりの写真クラブに入っても気後れしてしまいます。 私たち地域のサークルはほとんどが小さなカメラからのスタートした仲間です。 他の人がどんな風に写真を撮ったりしているか、例会、撮影会や勉強会で 見たり聞いたりして、自分のペースで教えてもらいましょう。

3) 先輩や好きな写真家の真似をしよう

雑誌や本なども参考にして、感動する写真があったら、どうやってその写真が 撮れたのかなど探ったり、自分のカメラでどこまでできるか試してみましょう。 例:① 周りの木や花がぼけているのに、真ん中のお花が浮き上がって くっきり見える。

  ②都会の夜景で、車の光跡が帯のようになり、周りの建物がくっ

きり写っている。

  ③滴が大きく映り、そこに小さくお花などが映っている。

  ④赤ちゃん、お孫さんがいきいきと写っている、犬や猫の目が

いい写真を撮るための近道

「習うより慣れろ」

画像センサー

(撮像素子)

が大きいと何がよいか

光を多く集めることができる=高画質な写真が撮れる 光を多く集めることができるため、色をよりきれいに写真 にすることができる。画像センサーのサイズを絵画にた とえるとある景色を小さな画用紙に描こうとすると詳細な 部分の色を表現できません。一方画用紙が大きければ、 色を詳細に表現することができ、細かい部分まで再現 することができる。 光を多く集めることができる=

夜景など暗い写真も撮れる

星空や夜景など弱い光でもきれいに写すことができます。 スマフォではただの暗い空、コンデジでは、頑張ってもノイズ たっぷりの写真になってしまいますが、一眼の画像センサーが 大きいモデルでは、夜景も星もきれいに写せます。 光を多く集めることができる=

きれいに「ぼかせる」

背景の光源をぼかすのも、画像センサーの大きいほうが有利 です。画像センサーが大きいと、大きな目のレンズも選ぶこと もでき、ボケのきれいな写真を撮ることができます。

画像サイズと画質の関係

カタログなどには 『撮影サイズ:静止画[幅:○○ピクセル× 高さ:○○ピクセル』などと記されています。 下のAとBの写真は極端な場合ですが、その違い がわかります。 (ピクセル=pixel) 240 ピクセル 320ピクセル 60 ピクセル 80ピクセル ピクセル(画素)数:多い=高画質 デジタルカメラで撮影された写真はピクセルという点 に変換され、ピクセルが多いほど微妙な色の違いを 記録できる=高画質となります。 つまり画像サイズとは撮影時にいくつのピクセルに 変換するかということです。

但し、大きくプリン

トする際には有利

ですが、

A4

サイズ

までなら

500万画

あれば十分で

す。

(4)

 付録1:カメラの種類と特徴を知る

  付録2:カメラの構造

付録3:広角・望遠レンズの画角・焦点距離

24㎜ 50㎜ 200㎜ 焦点距離が短ければ、画角は広くなり、焦点距離によって以下のようになる

■交換レンズ

一眼カメラはレンズ交換ができます。 どんな写真を撮りたいかによって、レ ンズを選ぶことができます。最初は キットレンズを購入される方が多いで すが、写真の勉強を始めると、より明 るいレンズがほしくなります。 レンズの泥沼にはまらないために 1)少し高いですがズームレンズで 広角~望遠までカバーしている レンズをお勧めします。 2)余裕があれば単焦点の明るい レンズを目的に合わせて購入 されれば撮影の幅が広がります。 デジカメには大きく分けて3つの種類があります。

画角比較写真

フィルムカメラでの撮影と視座 ミラーレス(デジタル1眼)は、レンズを通して見え る撮像を、撮像(画像)センサーで電子信号として 処理し、カメラの背面にある液晶モニターや、眼球 の大きさまで小さくした液晶ファインダーによって 確認することができる、レンズ交換式カメラの総称 です。 一眼レフカメラは、レンズを通して見える撮像を、反射鏡 (レフレックス・ミラー)によって反射させ、肉眼のファイン ダー(光学ファインダー)によって確認することができる、レ ンズ交換式カメラの総称です。 *最近の一眼レフカメラは、この光学ファインダーを持ち つつ、ミラーレスカメラのように、液晶モニターでも撮像を 確認することができるものがほとんどです。

(5)

付録4:写した写真のピントが合っていないのはなぜ?

■オートモードにしたのに失敗写真とは?

オートって何がオートなの?

原   因

①シャッターを押したときにカメラが動いてしまった。

②シャッターを押したときに狙った対象物が動いてしまった。

③シャッター半押し後、ピントが合う前にシャッターを切ってしまった。

④対象物に焦点距離より近づき、ピントが合わないままシャッターを切ってしまった。

⑤窓のそば(窓を背にして)で記念撮影をしてしまった。

①カメラの構え方の基本:足腰を安定させ、しっかりひじを固める。

②柱や支柱に身体を当てて身体自体を固定する。

③カメラをテーブルや台などに当てたり、置いたりして固定する。

④小型の三脚を利用する。(夜景撮影では三脚が必須)

⑤2秒とか3秒のセルフタイマーを活用、シャッターを押すときカメラが動くのを防ぐ。

☆彡 室内や暗いところでは ISO感度を上げてシャッタースピードを速める。

★絞りとシャッタースピードを調節する。

■「絞り」

が持つ二つの役割

①光の量の調節

②ピントの合う範囲の調節

F値 写真の絞り具合を表すのに 「F値」という単位を使います。 絞りの開く具合が大きい程、 光が多く入るときF値は小さ くなります。 被写界深度 ピントが合って見える範囲のこと。 ピントがあう範囲が狭いことを 「被写界深度が浅い」と言います。 その逆は 「被写界深度が深い」と言います。

写真用語

解決方法

←ボケる、被写界深度浅い 遠くまでくっきり、被写界深度深い→

写真撮影の基本

写真が楽しくなる撮影の基本

絞り 背景のボケ

絞り羽の構造

「撮影の基

本」で学び

ましょう

F4~22

など

「浅い」

「深い」

(6)

F16 60mm (遠くまでピントが合っている) F4.5 50mm

■「絞り」優先機能

(A又はAV)で試してみましょう

◎花のツボミは絞りを大きく開いて・・

F4.5 30mm

F3.5  30mm

◎雄大な景色は絞りを絞って・・・

F18 65mm

◎1点だけピントを合わせたり、写真全体にピントを合わせたり。

◎絞りの開く具合を調整すれば、ピントの合う範囲が変えられます。

絞りを小さく閉じることを「絞り込 む」とも言います。F2.8→F8→F22 と絞り込んでいくにつれてピント が合う範囲が広くなっていく、とい う関係を理解しましょう。 ピントの範囲は写真の印象に大 きく影響します。 「いいな」と思ったらまずシャッ ターを切ってみる。そのあと、撮っ た写真をみて、絞りを様々かえて 撮ってみましょう。絞りたいイメー ジに合わせて、絞りを調節できる ようになれば、もっと写真が楽しく なります。

写真撮影の基本 2

小さな花や、枝先のツボミなどを雰囲気よく撮り たいときは、絞りをを大きく開いて、近づいて撮影 してみましょう。絞りを2.8などにして、1点にだけ ピントが合うようにすれば、周囲がぼけて、一つ の花の存在感が際立ちます。 また光に向かって逆光で撮影すれば、花びらが 透けて輝いたようになります。 前から後ろまでピントが合っていることをパ ンフォーカスと言います。自然の風景を撮影 するときの基本はパンフォーカス。絞りを縛っ て全体にピントが合うようにしましょう。 ほかにも花々が群生している様子を遠くか ら撮るときは、絞りを絞って全体の様子を はっきりと出すといいでしょう。 (背景をぼかして 手前の花を浮き 上がらせる)

(7)

■シャッターが持つ役割

◎シャッタースピードの役割である「光の量の調節」と

「動いている被写体の表現」について

1/1000秒  F4 80mm

1/1000秒  F4 90mm

1/15秒 F4 40mm

1/8秒 F4 70mm

写真撮影の基本 3

シャッターとはカメラの箱に光

が入ってくるのを防いでいるフタ

のようなもの。フタが開いている

時間だけ光が入ってきて、その

時間のことを「シャッタースピー

ド」と言います。

シャッタースピードは秒で表

し,1/15秒ならシャッタースピード

が遅い、1/500秒ならシャッター

スピードが速いといいます。

カメラに入ってくる光の量は

「しぼり」

「シャッタースピード」

によって調節します。

もう一つ「シャッタースピード」

には大切な役割があります。

それが「動いている被写体の表

現」です。

速いシャッタースピードで撮れば

動きがピタッと止まっているかの

ようにうつりますが、遅いシャッ

タースピードで撮れば、被写体

がブレて動感あふれる写真が撮

れます。

例:滝を撮影するとき、遅めの

シャッタースピードで撮ると、水

の流れが白い線のようになり、

流れ落ちる様子が表現できます。

ただ、シャッタースピードを遅く

するときは、カメラが動かないよ

うに、三脚などを使ってカメラを

固定することが大事です。

動くものをブラし気味で撮ったり、ピタリ と止めてみたり、シャッタースピードを 活用して、動く被写体を効果的に撮り ましょう。 連写も有効です。試してみましょう。 シャッタースピードを速くすれば肉眼では見ることのできない、一瞬を切 り取った写真が撮れます。鳥が羽ばたいた瞬間がシャッターチャンスで す。カメラには連写機能があり、試してみるといいでしょう。ほかにもス ポーツシーンやペットの撮影、赤ちゃんなども速いシャッターが有効です。 ブレる 止まる

(8)

■「露出」がどのように決まるか

◎「露出」とは写真の明るさのこと。⇔

「適正露出」とは

◎「露出」とは写真の明るさのこと。⇔「適正露出」とは

それを調節している絞りとシャッタースピードの

関係について

■「絞り」の開き具合とシャッタースピードの組み合わせで写真の明るさが決まります。 どちらか一方を設定すれば、もう一方をカメラが自動で調節し、「適正露出」に導い てくれるモードがあります。それがSまたはTvといわれるシャッター優先モードやAまた はAvと言われるしぼり優先モードです。 ピントが合っていない (ピンボケ)

意図した写真

手ブレ

被写体ブレ

手ブレ、被写体ブレ、ピンボケ、

写真撮影の基本 4

(Tv) (Av)

露出とは

写真全体がブレている シャッターが開いている間に カメラが動いてしまった 中央の花が風で揺れて ブレている 周りの花はブレていない 中央の花がピンボケして いる 奥の花にピントが合っている 中央の花にピントが合っ ている 奥の花はややボケている (主役と脇役) シャッタースピードを速くし て人物の動きを写し止めま した。 シャッタースピードを遅く して人物の動きを表現し ました。

動いている被写体の表現

シャッターが開いている間に、カメラ又は被写体が動 いてしまうと、ブレとして写ります。 カメラが動いてしまうと「手ブレ・カメラブレ」、被写体 が動いてしまうのを「被写体ブレ」といいます。被写体 ブレは左のように表現方法の一つです。手ブレは失敗 写真ととみなされることが多い。意図しない手ブレは 注意しましょう。 手ブレも被写体ブレもピントを合わせたい被写体がブ レていますが、ピントが合っていない状態(ピンボケ)と は異なります。

露出ってちょっと難しいいい方ですが、簡単にいうと画像(撮像)センサー(素子)

やフィルムに光を当てることです。

写真の出来栄えを左右する

露出

絞り

シャッター速度の関係

で決まります。

適切な条件で撮影すると、写真もちょうどいい具合に仕上がります。この露出

がうまい具合になっているものを

適正露出

といいます。

撮影モード

又はTV 又はAV

(9)

例えば絞り値F4、シャッタースピード1/250秒と、同じ露出になる

絞り値とシャッタースピードの組み合わせ

絞り値とシャッタースピードの組み合わせ

適正露出

コップ一杯に水をためるのに、蛇口を大きく回し ていれば、かかる時間は短い (適正露出を得るのに、絞りが大きく開いていれ ば、シャッタースピードは速くなる) コップ一杯に水をためるのに、蛇口を小さく回 していれば、かかる時間は長い (適正露出を得るのに、絞りが小さく閉じられ ていれば、シャッタースピードは遅くなる)

絞り値を調整した時は、それに見合う分だけシャッタースピードを調整すれば、どの組み

合わせでも適正露出の写真となります。絞り値を変えれば被写界深度が変わりますし、

シャッタースピードを変えれば動いている被写体のブレ具合が変わります。つまり、

被写

界深度を考えて絞り値を調整したり、躍動感を出すためにシャッタースピードを調整した

りできるのです。

*ピントを合わせた位置に対して、その前後のピントが合っているように見える範囲を

「被写界深度」といいます。

絞り値とシャッタースピードの組み合わせで写真の露出は変わります。

(ISO感度も露出を決めるための要素ですが、ここではISO感度は固定して話を

進めます。)

絞り値を大きくすればそれだけ画像(撮像センサー)上に写る像は暗くなります

が、その分だけシャッタースピードを遅くすれば適正露出になります。逆に絞り値

を小さくしてシャッタースピードを速くしても適正露出にすることができます。つま

り、適正露出になる絞り値とシャッタースピードの組み合わせは何通りもあるとい

うことです。

例えば、絞り値がF4でシャッタースピードが1/250秒の組み合わせで適正露出

になる被写体があったとします。このとき、絞り値を大きくしてF5.6にし、シャッ

タースピードを遅くして1/125秒にしても適正露出の写真が撮影できます。

(10)

■露出補正

◎ちょうどいい明るさ、それが「適正露出」。ただ少し明るくしたり、 暗くしたりする方がイメージに近い場合もあります。この調整を「露出補正」 と言います。(カメラが決めた明るさを撮影者の意図によって変更すること) ◎空や雪を撮るとき、カメラにお任せのオートモードだとカメラが露出を判断し、 雪の色がグレーになったり、暗くなったり、青空が薄いグレーになったりします。 (多くのコンデジにも露出補正機能はついています。取説で確認してください。)

写真撮影の基本 5

下は暗い写真になっていますが、これはカメラが雪の白 さ、明るさに反応して写真を自動的に暗くしようとしたた めです。 本当はもっと白いのにと思った時は露出補正を使って みましょう。 露出補正を使って見た目に近づけました。

自分の見た感じ、イメージ

にどれだけ近いものになっ

たか、で判断したらいいと思

います。

撮った写真を点検すること

を忘れずに!

露出オート ここを0.0として基準とする ー0.7補正で 赤はかなり濃くなる -0.3補正で 若干暗くなっている +0.3補正で 少し画像が明るくなる +0.7補正で 赤みがかなり飛びぎみに なっているのがわかる 露出補正 -0.3 露出補正 -0.7 露出補正 -1.0

(11)

■構図の種類とその効果について

◎バランスのとれたものの配置(ものが美しく見える配置)

◎ 奥行き感、立体感のある写真で差をつける

写真撮影の基本 6

但し構図のパターンはあくまでも一つの目安として、あとは自由な感性で、自分なりのバラン

スを見つけましょう。

同じ風景の写真を撮っても、上手な人が撮った写真は写真全体がすっと入ってくる。そのポ

イントは構図です。

構図というのは写真の中でメインの被写体(主役)と背景をどのように配置するかということ

です。構図がしっかりしていれば、他の要素(色とか明るさとか)が今一でもそれっぽく見えて

きます。

芸術的センスのある人は特に構図を意識せずとも、すっきりした安定感のある写真が撮れ

てしまうのですが、普通の人はなかなかそうはいきません。まずは基本形に慣れていくことが

写真上達の近道となります。

まずは4つの構図に慣れたら、その後さまざまな構図を学んでいきましょう。

まずは三分割法(三分割構図) 王道中の王道。

何はともあれこの構図を覚えておけば写真の95%くらい

はそれっぽく見えるという万能構図です。

まず最初に覚えましょう。画面を9分割して被写体を配置

しましょう。

シンプルな写真ですが、鳩を右下の交点に 置くことで、安定感がでました。鳩を中央に 置くと下のようになり落ち着きません。 なんだか素人っぽい写真になりました。

基本の4構図

◆ 三分割法(構図)

◆ 四分割法(構図)

◆ 日の丸構図

◆ 対角線構図

その他いろいろ

三分割法は正義!

「グリッド線(ライン)」 「三分割構図」画面の縦横を三分割し、線が交わる4つの点のどこ かに被写体を持ってくると、バランスのいい写真が撮れます。 デジカメにはこの三分割線を液晶画面上で確認できる「グリッドラ イン(線)」という機能があります。 各カメラによってその出し方が違います。取扱説明書で確認してく ださい。 上図のオレンジのライン上や交点に被写体を 上手に配置すると、人が見ていて気持ちいい、 安心感がある構図になる。

最初に覚えるべき基本構図は4つ

写真撮影で最も重要な要素

(12)

それぞれの構図の特徴をつかむには、とにかく撮

ることが重要です。一つの構図に集中して撮り続

ければ、被写体を見つけた瞬間にその構図が浮

かぶようになります。構図が違えば同じ被写体でも

まったく印象が違います。いろいろな構図を試して

みましょう。

上下、左右様々なアングルも試してみましょう。

大きなシャチが左上、それに手を伸ばしている子 供が右下。このように二つ以上の被写体を三分 割点に納めてあげるとバランスの撮れた写真にな ります。水平、垂直を意識して! 長い蒸留塔が点ではなく 線として配置されていま す。これで縦に長い構造 物に安定感は出ました。 このようにファインダーで その交点や線上を目印 に被写体を配置すると安 定感や適度なスペース が生まれ、写真が上手く 見えます。 水平、垂直を意識して!

三分割の応用⇔4分割で画面を16に分割してみよう

三分割より外側に被写体を配置、その分スペー

スが生まれやすく、写真の表現が広がります。

APS‐Cサイズセンサーカメラなど、縦横比が3:2の

写真には相性抜群です。フォーサーズ規格や普通

のデジカメは縦横比が4:3なので三分割のほうが相

性はいいと思います。

日の出写真。地平線を↓4分の一にする

ことで、空の表情を広く取り入れる。朝日を

右下に入れることで右下から左上に向かっ

て空の色の変化がたっぷり写し込めます。

特に風景のように広い範囲を撮るときは、

三分割だと被写体が中心に集まって窮屈

に感じることがある。そんなときに有効。

左下に主題を もってきたの で、右奥にか けて滑らかに ボケていく感 じが良い

初心者泣かせの「日の丸構図」。ど真ん中

に被写体を・・どう撮ればよいか?

写真を見た時、視線が中央から動きづらい。メインの被

写体から視線をどこに動かせばよいかわからなくなり、

無駄の多いイマイチな写真になる。

日の丸構図で写真を撮るときは「シンプルに潔く」

ドドーンと潔くど真ん中を狙えば視線は動か ずに集中する こんな感じで上下左右対称にするのも 効果的です。画面いっぱいに被写体を 入れること

日の丸:ご使用法は

容量を守って

(13)

この他、「二分割」で広い景色を撮る。「三角 構図」や「S字構図」、「放射線構図」などで奥行 きをだす。「シンメトリー」で安定間など様々な 表現ができます。まずは基本形になれて、そこ から応用して様々な構図も試して遊びましょう。 又古くから絵画や彫刻、建築などで最も美しく 調和がとれていると言われる「黄金分割」、縦 横比が1:1.618から導かれている構図の考え方 などもあります。 日の丸なので、写真の 真ん中に丸いオブジェ を入れるのもいい これまでは被写体を水平、垂 直の配置した構図でしたが、 斜めに配置してみよう。 被写体を斜めに配置するこ とで、写真に奥行きや動き を出すことができます。 斜めになっているものを探 したり、撮る角度を変えて 斜めにしたり、カメラを傾け たり、…いろんな手法で斜 めを作ってみましょう。 海にせり出る岩場を撮影しました。奥は 静かな海ですが、手前は思い切って、 右上半分に岩を入れたので、動きが出 てちょっと荒々しい感じになりました。 シンプル イズ ベスト

写真に動きが出る『対角線構図』

構図で何がわかるのか⇒撮影意図を明確に伝えたい

■何が「主題」かをシッカリ表現する =①構図の基本は引き算 ②背景をぼかして主題を目立たす ③撮影位置やアングルも積極的に変更 ■「水平垂直」を意識する =①水平線、地平線などは傾くと不安定な写真になる ②建物撮影に は特に気を付ける (それでも傾けたほうが面白い場合もある) ■「横位置」と「縦位置」を使い分ける =撮影意図によって使い分ける ①「横位置」は風景など平面的な感じ、自然に受け入れやすいが、 説明的な写真=客観的⇔主観的 ②「縦位置」は高さや奥行きが協調でき、作者の意図がハッキリでる。 ■構図はレンズの「焦点距離」で考える=レンズの焦点距離は、構図と深いかかわりがあります。広角・標準 望遠など、それぞれの特徴を知ることで、撮影者の意図を自由 自在にコントロールできる

客観的⇔主観的

(14)

■ホワイトバランスを使いこなそう

◎ホワイトバランスとは「白いものを白く写す」機能 ◎発想を変えれば、こんなに面白い使い方もできます

写真撮影の基本 7

光線にあわせてフィルターをか け、白い色を白く写します

色温度って?

光源の色合いは色温度で表されます。 色温度とは光の色を数値で表したものです。(単位:K ケルビン)で、光源自体の温度ではなく、 光の色を人間の目に見える感覚に置き換えてあらわした数値のことです。 一般的に昼間の太陽光は5500K,白熱電球は3500~3000kなどと言われています。色温度が 高いと青っぽく見え、低いと赤っぽく見えます。 赤みが増す 青みが増す 下図は、曇天時に撮ったものです。 右端電球は明らかに違いますが、その他も色や色調が微妙に異なります。

色温度

単位:K

ホワイトバランスの設定とは、撮影場 所の光源が持つ特徴的な色味に、別 の色を被せて補正することを意味し ます。 例えば、電球の色。黄色味のある光 なので、補正する必要があります。 電球モードを使えば黄色味がお さまり、自然な色合いの写真が 撮れます。このときカメラの中で、 黄色に対し、青色を被せて、色を 中和しているのです。これを逆手 にとれば、面白い色味の写真を 撮ることができます。 オート 曇天 晴天 蛍光灯 電球 光線 撮影

色味

(15)

美しい紅葉をホワイトバランスを変えて撮影

太陽光 日蔭 白熱電球

このようにわざと違うホワイトバランスの設定にして撮影して

みるのも楽しいテクニックの一つです。

普段撮影するときはオートにしておけばカメラが光の

色に応じて自動的に調整してくれます。

但し、夜景など周りが暗く一部分だけが極端に明るい

被写体だったり、全体が似たような色(特に空や一色

の壁などが大半の被写体など)、カメラが何を基準に

白にすればよいかわからなくなるため、その場合は失

敗することがある。

オートホワイトバランスの注意点

本来太陽光で撮影 しているので一番 上が自然な写真で す。でも紅葉らしい 赤や黄色が出てい るのは2番目で、逆 に3番目は青っぽく なってしまっていま す。 わざと違うホワイトバランスに設定して雰囲気を 出すのもあり、下はオートホワイトバランスで撮り ました。真っ赤な夕日がきれいです。 下の写真はあえて白熱電球で撮影、赤っぽさが なくなりましたが、雰囲気が変わりました。これ はこれで、味がある作品でしょう

左下はホワイトバランスをオート設定、工場夜景の水銀

灯は白っぽいが、少し黄ばんでいます。右下は白色蛍光

灯に設定し撮影しました。見た目通りの白い照明が光る

写真になりました。

青空と迫力のある木をオートで撮影、空 が少し黄ばんでいるように見えます。 ホワイトバランスを太陽光に設定、 空の青さを再現。

このようにオートも万能ではありません。そのつど画面で確認、設定を上手に変えてみましょう

(16)

「ISO感度」の意味

◎ISO感度とは「カメラ(感光部)が光を感じる度合い」を数値化したもの。 元々フィルム感度の規格でした。

写真撮影の基礎 8

被写体の動きを表現したい場合や、三脚を置いてじっくり撮影する場合は

ISO感度を下げ

低速シャッター

を使って撮影します。ISO感度が低いと

高画質

に撮影できます。

ISO感度 オート

の上手な使い方

光の当たり具合を調整するのに、シャッター速度が重 要ですが、ISO感度を調整することで早いシャッター速 度でも十分に露出させることができます。簡単にいうと ISO感度を上げることで暗い場所でも明るく、手ブレが 少なく撮影できます。 一般的にISO 100程度が最も低感度で、200・400・ 800…と上がっていきます。最近では10万超えなどもあ り、さらにきめ細かく設定もできるものもあります。ただ 画質は、印刷するときにどこまで拡大するかなどによ り、荒くなることがありますので、カメラの取説などで確 認しておいてください。 光が足りない場所で 光量を補う シャッタースピードを 速くしてブレを防ぐ F /5.6 SS 1/125 ISO100 F /5.6 SS 1/125 ISO800 F /5.6 SS 1/15 ISO100 F /5.6 SS 1/125 ISO800

「ISO感度」と「シャッタースピード」と「絞り」の関係

普段ISO感度はオートの設定にしておくと便利で、手ブレが発生しにくいようにカメラが調

整してくれます。

手ブレの心配がない明るさで速いシャッター速度が期待できる場合、低ISO感度で高画

質になるようにカメラが調整してくれます。望遠撮影や暗い場所では手ブレが発生しない

ようにISO感度を上げてくれます。

三脚

を使ってじっくり撮影するときは

低感度

を選ぼう

また、シャッター速度優先モードで撮影する際もISO感度オートにしておくことで、適正な露

出になるように絞りを調整してくれるのでとても便利です。絞りだけでは限界があります。

(でもISO感度オートも得意分野と不得意なシーンがあります。 )

(17)

シャッタースピードを上げることで、手ブレ、 被写体ブレを軽減できる ISO感度を上げることで、同じ露出(明 るさ)の写真でも、シャッタースピードを 速くすることができます。 ISO感度を上げすぎると画質が悪くなる ザラザラ感を「ノイズ」と言います。 ISO感度の基準値はカメラ によって違いますが、 ISO100 ~ISO200が一般的 です。最近は性能が上がり、 2000~3000でも「ノイズ」が 出にくくなっています。ご自 分のカメラで試してみてくだ さい。 被写体の動きを表現したい場合や、三脚を置いて じっくり撮影する場合はISO感度を下げて低速シャッ ターを使って撮影します。 ISO感度が低ければ高画質に撮影できます。 三脚使用時は

ブレ防止機能OFF

長秒時ノイズ低減

など

こまめに調整・チェックしましょう 流れる煙突の煙の工場夜景 ISO感度100、F8、シャッタースピード30秒

ISO感度 まとめ

コンパクトカメラで

も一眼レフカメラに

負けないきれいな

写真を撮ることが

できます。どこが違

うか利点と欠点を

あげてみます。

【利点】 ◎小さい・軽い ⇔持ち運びが便利(交換レンズ不要)。 ◎広角・マクロ機能が使える。その他さまざまな機能が付いているカメラもある。 ◎いろんなアングルでの撮影が可能。 ◎高倍率ズームを選べば、一眼レフ交換レンズより広い範囲をカバーできる。 ◎防水モデルは雨の日の撮影も安心。 【欠点】 ◎センサーが小さいため、画質が悪くなる(特に暗い所では)ことが多い。 ◎モニターを見ながらの撮影のため、電池のモチが悪くなる。(ファインダー付きあり) ◎明るい場所での撮影は、ファインダーのないモニターのみのカメラでは画面が 見づらくピントの合わせ方が難しい。

◎「ISO感度」とは、カメラが光を感じる度合いを

表した数値である。

◎「ISO感度」は、露出を決める3つの要素の

うちの一つである。

◎「ISO感度」は、絞りとシャッター速度それぞれ

1段に相当。

◎ISO感度を上げると、シャッタースピードが

かせげる。

◎ISO感度を上げると、それに比例して

ノイズが増える.

◎ISO感度設定に迷ったら、「ISOオート」

機能を使う。

◎ISO400まではノイズは気にしなくてよい。

◎ノイズが気になるなら「ノイズリダク

ション」 機能を使ってみる。

◎高感度設定でわざとノイズを出し、

作風に生かすのも面白い。

コンパクトカメラの魅力

(18)

1) 周囲に気を配り、一つの場所を独占しない

      

有名な撮影地にはカメラマンも多く、お互いへの配慮が気持のいい撮影につながります。

譲り合いの精神を忘れないようにしましょう。

2) 人を撮るときにはひと声かける

誰だって勝手に写真を撮られるのは気持ちのいいものではありません。撮る前には

必ず声をかけて、許可を取りましょう

3) 撮影禁止区域には入らない

寺院や神社には撮影禁止になっているところがあります。又柵やラインを越えた撮影

禁止されたところもあります。ルールを守って撮影を楽しみましょう。

4) 三脚禁止区域に三脚を立てない

観光地や寺社などでは、交通の邪魔になるため三脚の使用が禁止になっている

場所があります。

5) ゴミは持ち帰りましょう。

写真を楽しむマナー5か条

現在は色々なシーンモードが付いているカメラがほとんどなので、 様々試して、遊んでみましょう。以下に代表的なものを載せました。 スポーツ:動きの速い被写体に適している。子供の 走っているところなど。シャッタースピードが速くなる。 風景:昼間の風景撮影に適している。広がりのある風 景などの撮影。 マクロ撮影:草花や昆虫撮影など、近づき大きく撮影。 ポートレート撮影:人物撮影に適し、自然な肌色で撮影。 夜景:夕景や夜景の撮影に適している。自動で高感度・ス ローシャッターになる。三脚の使用がおススメ。 フィッシュアイ(魚眼) クリスタル効果 マクロモード(街中散歩のお楽しみ) 写真修正ソフトで色味修正

「コンパクトカメラ」で遊ぼう

こんなに綺麗に撮れる「コンパクトカメラ」は楽しい。

街中散歩、旅先でも気軽にたくさん撮ろう!

参照

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