Title
土の締固めに関する研究(第1報)
Author(s)
上原, 方成
Citation
琉球大学理工学部紀要. 工学篇 = Bulletin of Science &
Engineering Division, University of the Ryukyus.
Engineering(8): 47-64
Issue Date
1975-01-30
URL
http://hdl.handle.net/20.500.12000/26274
琉球大学理工学部記要(工学篇)
土の締固めに関する研究(第
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UEHARA SynopsisThe resultsof experimental studieson the compaction of localsoils are reported inthis paper. Threetypes of compacting apparatus; Dynamic (Proctor orJIS type), Kneading (Harvard min. type) and Static (cornpressiveloading type) ones, areused toinvestigatetheirdifferences ofcompacting effectson the four soilswhich are the representativesoilson Okimawa island.
Threeor four different shapes of compaction curve; typical1-peak type, 2-peak type, 1ーをpeak type and
t
-1 peak type, areresulted from each apparatus. JIS type orKneadingtype has three shappes and Statictype has four shapes of ιurve forthosefour soils. Also, there aretwo ~ three differenttypes ofthe compaction curve ineach soil by rneans of those three compacting apparatus.Factorsinfluencingon the test resultsare widely known and in this study, especial1y, the sizedistribution, mineral composition and compacting apparatus are correlated to the compaction effects.
Further, laboratory cone penetration tests areperformed into the compacted soils by JIS type apparatus to investigate the engineering chalacteristicsor the structures of those improved soils. 47 I ま え が き ニ│ニの締固めについては,従来,いろんな問題提起が なされており,特にその「材料」としての利用という ことから, 土質工学の分野でも,経験的i'J:立場に立っ たものとして,理論的な検討は,なかなかに困難なも のがあった。 1933年に R.R. Proctorが論文を発表 してから,工学的な研究対象として取扱われるように なったもの)..締li'llめ子法,方法,締固まり機構や現 場締固め工法との関連など,締閲めがより必須的な土 木工事であるだけに,数多くの研究報告がなされ今日 fr.至っている。室内試験の締固め手法についてみて も,いわゆる,突き固め試験が標準となって採用され 受付け:1974年4月30日 *琉球大学現工学部土木工学科 ているが,突き固めによる土の締固まり機構およびそ の特性や現場におけるロ{ラ{締固め等とのむすびつ きについては,まだまだ未解決の問題が多い。これ は,締固め試験結果に影響を及ぼす因子として,二七の 種類・性状はもちろんのこと,試料の準備のしかた, モールドの形状寸法,締固め方法,体積および含水比 計測のしかたなど種々あげられ,一方,締固まりメカ ニズムを知るための,締固められた土の構造判定l乙関 する諸研究が,なお今日的問題点であることから, 当 然のことであろう。本研究では,締固め方法の中で, 締固め手段(装置)による土の締固め特性を調べ,そ れぞれの土の種類による影響と締固まりメカニズムの 検討を目的として,沖縄の代表的な4種の“土"につ いて,動的(JIS突き固め方式).半動的 (Harvard kneading type)および静的(圧縮方式)締固め試験
48 上原.土の締固めに関する研究 (第1報) を実施した。また, ]IS方式により締固めた土につい ては,室内 コ {ン震入試験を行ない,その締固め効果 および様f習についての検討を試みた。なお,本報文 は,第27回年次学術講演会 (昭和47年)に一部発表し たものと,第四四年次学術講演会(昭和49年)発表予 定のものに追加しまとめたものである。 群 (泥岩, 砂岩)や~Jjl羽呆層, 読谷石灰岩を母岩 (コ ーラル)とする土と中北部地戚の,古生代,中世代の 与那嶺,本部,名談および嘉陽の各層や洪積世国頭レ キ周を母岩とする土が主としてあげられる。今回, 試 料として採用したものは,路盤材として広く使用され ているコ{ラル,俗祢クチャと呼ばれている島尻厨泥 岩土(堅硬な土塊を人為的に粉砕したもの),俗祢ニ {ピと呼ばれる島尻厨砂岩土 (弱固結軟岩質で気乾に よる粉砕)および俗祢国頭マ{ヂと広く呼ばれている 石川市以北の国頭レキ周土の4fil)であり,実験室le大 量搬入して気乾状態になるまで放iむしたものを使用し た。試料土の生成,物理的性質,粒 度 組 成 に つ い て は,表1, 2および図-11乙示すとうりである。
E 試料土および試験方法
1. 試 料 土 沖縄本島の地質事情から,土の種類は,河川・海岸 における沖積性堆積物もふくめて,多くあるが,分布 および盆,これまでの建設工事対象頒度からみて,中 南部地域の,新第三紀中新世,第四紀洪積世の島尻層 表-1 試 料 土 の 生 成 地 質 (母 岩) 分 布 (採取地) 新第三紀中新世 鮮新世 沖純市,具志川市東部以南 島尻周泥岩土 (島尻層群泥岩・帯緑 帯 (浦添市ノてイパス工事現 青色・過圧密硬質粘土) 場) 同 上 島尻庖砂岩土 (島尻周群砂岩-帯緑灰 同 上 茶褐色・細粒砂岩) 第四紀洪積世(読谷石灰岩 本部町浜元一浦崎,読谷, コ ー ラ Jレ :多孔質,透水性,白色・ 糸満市一東風平村一具志頭 サンゴ片多) 村接地(読谷村楚辺) 間 上 石川市以北 東 西 海 岸 段 丘 国頭レキ厨土 (国頭レキ周・残存段丘上 の泥質,砂,レキ堆積物) (石川町北郊外)琉球大学理工学部紀要 (工学総) 表-2 試料土の物理諸量及粒度組成
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入
比 霊 液性限界 塑性限界 収縮限界 2棚以下I
5m1J以下 (%) (%) (%) ぬ尻厨泥岩土 2.722 2.767 59.60 29.63 22.51 山尻厨砂岩土 2,740 2.743 (23.18) N.P. 22.81 コ { ラ ル 2.698 2.726 (21.76) N.P 20.29 国頭レキ周土 2,676 2,704 36.39 30.99 30.43 ¥ 寸刻 泥 岩 土 │ 砂 岩 土 │コ ー ラ ル │ レ キ 厨 土 2 mmI
5 mmI
2 mmI
5棚 砂・レ キ 分 32.0 51.0 65.0 72.0 17.0 16.0 5.0~0.074 シ ル ト分 48.0 39.0 27.0 21 .5 35.0 35.0 0.074~0.005 粘 土 分 20.0 10.0 8.0 6.5 48.0 49.0<
0.005棚 一有一一括 径 0.0015 0.002 0.005 0.011 0.013 0.0031 0.0035 mm 100 90 80 70 次 60 3 5 05
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王寺 30 20 10 均 等 係 数 34.0 800 20.0 40.0 59.2 58.0 65.7 分 旧三角座標 粘土質ローム 砂、質ローム 砂 質 ロ {ム ロ { ム 日 三 角 細 粒 土 F 砂質土S M 砂 質 土SM 細 粒 土 F 本 類 統 ソ性図 粘 土 CH (ML) (ML) シノレトM L 注:液性限界; ( )内の値は試験困難によってお〉よその値。粒度組成;コ {ラノレ搬入 (実用)試料の最大粒径は約50棚, レキ以上 63%.砂分20%. 細粒分 17%一-分類レキ質土 (GF) 11;
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5.0 4950 上原:土の締固めに関する研究(第1報) 2. 締固め試験方法 試料土は,5棚フルイを通過したもので, 気乾状態 (初期含水比段低,乾燥法)から締固め,くり返し法 および非くり返し法ともに実施した。締固め方式は, 写 真1および表-3のとおりである。試験方法は,動 的方式が JISA1210-1969(土質工学会)の第1方法 (1・1法)1)I乙準拠し,半動的方式が,S. D. Wilson2) によって提案された方法に準拠した。静的締固め試験 竹 刀 明 2 ま 線 引 耳 目 詰 侃 料 段 位 ) 噌h u ( (c) Picture 1 Compacrion Apparatus; (a)JIS, (b)Harvard, (c)Static 表-3 締 固 め 方 式
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仕 事 2.5kg 動 的 荷重 (衝 専 力) 内径 10C1llJ
1 S方 式 3周 25回 内径 5C111 2 ton 静 的 荷重 (圧 密 圧縮 力 ) 手動ヅヤッキ 高さ 13.9C111 1庖1分間 内径 3.36C111 20 Ibs Harvard 半動的荷重 (スプリング圧) 高さ 7.14C111 3周 25回 mln. type琉球大学理工学部紀要 (工学篤) 51
20 7午水i七(%)
Fig.ー2a Compaction Curve, ShimajiriClay (]IS)
は,室内
CBR
誠 荷 装 置 を 利 用 し,内径5C11I, 高き 17.8c閣のBS細粒土用二つ割れモ-レ}ドK,所定の重 量の試料をモールド上端まで適当に充摂して,上端か らのみプランヲヤ{をおしこみ,手動ヲャツキによっ て,最高 2.0tonfr.逮せしめ,そのま'>1分間保持す る要領で締固めた。あとモ-}レド内での供試体の高さ を計測して,湿潤密度の算定に用いた。 3. コーン貫入試験方法 ]ISA 1210(1・1法)によって締固めた供試体(気 乾状餓から含水比 1~2% 間隔でふやした)を即座 l ζ,先端角 300,円錐底面積 6.45C11lのコーンを, 1 C11IJsecの速さで貫入し,5 C11I貫入深さまでの最大 貿入抵抗値を求めた。同時K
,含水比および乾燥密度 をも求めて対比した。E
試験の結果および検討 1. 締固め試験について 1) 動的 (]IS) ,半動的 (Harvard), および静 il~I'U. JlS JIー〈 リi延し 1.55 「号、
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国 . _ , 1.501
世話 邸 星 誕 誕~ j .45 1.41 戸 d 10 15 i泥岩土 JIS くり返し 1.55 吉 、 、 回 ~ 1.50 当 き 己 毒昔 話主 1.45 F h d l A 旬、 ム
Picture 2 Cone Penetration Apparatus
的 (Static)締固め方式による,4試 料 土 に つ いて
の,くり返し,非くり返し試験の結果は,図ー2,3,
4, 5および表-41乙示しである。
25 30 35
25 30 35
上原:土の締固めに関する研究(第1報) 1.50 1尼岩土 Hvd. ~I,く り返し
言
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1.40 毛主 主記 1.35 52 35 20 含水比(%)Compaction Curve, Shimajiri Clay, (Harvard) 30 25 15 1.31
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Fig.ー2b。
1.5 j尼岩土 Hvd くりJsし ~ 1.45 宮 、 、 bO 生活 {唱1.40 議 金記ヨ?下ヌ
ち ま 35 20 合7l<比 (%)Compaction Curve, Shimajiri Clay, (Harvard) 30 25 15 10 1.35 R d 唱 止 η δ
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守 ﹃ l 品 Fig.-2b〆 1. 75 ~ 1.70 吉 、 、 bO 4是正 街 1 .65 重 量 主 主。
1尼岩土 static 非くり返し 30 15 含水比(%)Compaction CUl:ve, ShimajiriClay (Static)
25 20 10 5 Fig.ー2c 1.55
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琉球大学理工学部紀要(工学篇) 1尼岩土 static くり返し 1.75 ~ 1.70 ち 、 、 bD 悩 事担 1.65 重量 話t
30 20 15 10 5 1.55 合水上じ(%)Compaction Curve
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Shimajiri Clay (Static)ーレ 土 返 岩 S り 砂瓦︿ , hd
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噌1 ム ~ 1.70 吉 、 、 bD 巡 嗣 1.65 重量 誕 Fig.-2c' 25 20 20 10 15 含水比 (%) 1.55 1.70 砂 岩 土 JIS 'C' PI!三くり返し ~ 1.65 bD 生当 記 喜 1.60Compaction Curve, Shimajiri Sandy Soil (JIS) Fig.-3a
54 上原:土の締固めに関する研究(箆 1報) 1.65 E 1量 制 1.60 悌 業 主t 砂岩土 Hvd. くり返し 1.50 15 20 含水比(%) 25 ? レ 土 晴 岩也︿ 砂 札 m 非 5 0 6 6 ( E ¥ 国 ) 組 側 、 殺 説 n v A U E U I 20 15 含水比(%)
Fig.-3b Compaction Curve
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Shimajiri Sandy Soil (Harvard)20
10 15 20 含水比(%)
Fig.-3c Compaction Curve, ShimaJiri
Sandy Soil (Static) 10 25 l L 土 返 E J 弘 司 、 c d
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1<リ返し } 封1.75 悔 輩 桜 1.70 1.650
10 15 宮水比(%)Fig. -4a Compaction Curve, Kunigami
55 琉球大学理工学部紀要(工学篇) 1.85 :;;- 1コ ー フ ル ...!:! I JIS ~ 1くりit6l 組1.80 棋 譜 説 1.75
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7 1 レキ!日土 Hvd ~ 1 (1)返し 云1.70←
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Kunigami Gravelly Soil (Harvard) 20 n υ A U 6•
1 Fig.-4b 20 10 15 含水比(%) 1.8 1.80 1.6 1ι E ~ 1.7 当 髄 諸 説 1.7 レキliH. statlC 〈リ返し 20 10 15 合 水 比 九 ) 1.95 1レキ肘上 . ... Istalic 主 ,,1-<リ返し ~ I叩 当 駐 軍E j;j.1.85 zα1 ハ υ 0 m l M N M 別 邸 ( 草 、 } 制 -4 ‘ # 聖 誕 Compaction Curve, Corals. (Harvard) Fig-5b 20Compaction Curve. Kunigami Gravelly Soil (Static)
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上原:土の締固めに関する研究(第1報) 20 1.90 コーラJレ static - I (リ返し 里J.邸 凶 生当 榔 書1.80
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1.90 コーラル static - I非〈り返し 言1.85 生 当 期 主1.80 │コーラル │;
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20 CompactionCurve,
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(Static) A U ' 3 7 1 Fig.-5c Compaction Curve,
Cora1s,
(Harvard) Fig.ー5b' 締固め手段による各試料土の締固め効果 締 国 め く り 返 し 非 く り 返 し 試 料 最度大(乾g
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燥CI4密5
I
最比適合(%水) 最度大(乾g燥/C14密5
I
最比適合(%水) 手 段 泥 岩 土 1.544 23.4 1.533 25.0 ]IS 砂 岩 土 1.740 14.5 1.686 16.4 (3層25回) 国頭レキ層土 1.820 14.1 1.798 14.5 コ ー ラ ル 1.868 14.2 1.813 15.8 泥 制E 土 1.489 27.4 1.486 28.0 Harvard 砂 岩 土 1.675 17.2 1.662 17.1 (201b3層25回) 国頭レキ層土 1.768 17.0 1.726 17.7 コ { ラ Jレ 1.851 13.7 1.810 15.1 泥 岩 土 1.751 17.7 1.732 18.1 Static 砂 岩 土 1.759 17.8 ,1.752 18.0 (2ton1分) 国頭レキ層土 1.977 13.2 1.938 14.0 コ ー ラ ル 1.879 13.7 1.876 14.4 表- 4琉球大学理工学部紀要(工学篇) 57 2) これらの図から,周一締固め方式による同一試 料土についての,くり返し,非くり返し試験の締固め 曲線は,ほ'>類似していることがわかり,一般にいわ れているように,くり返しテストの結果が非くり返し テストK比して,最大乾燥密度やh増,最適合水比や h減という傾向を示している。 3) 各締固め方式による同一試料土の締固め曲線を 対比してみたのが,図6. 7. 8. 9および表ー5で ある。これらの図から,動的と半動的両締固め方式に よる締固め曲線は,国頭レキ層土lζ関する問題を除い て, 類似しており, 静的方式による場合と大きなちが いがあることがわかる。また,締固め方式が,土の締 固まりかたに3).かなりの影響をもつことが,土の種 類によっては明瞭であるが,最大乾燥密度は,何れ 75 1.7 ¥ 泥岩土 S
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1.3 10 Fig.-6 15 20 25 30 吉水比(%) Differencesby Compaction Methods (Shimajiri Clay)¥
¥ ¥ 35 1.80 Fig.一7 2.00 1.95 1.90 1.85 吉 、 、 bO 悩 1.80 悌 重 量 誕 1.75 ) .1.70 g 5 10 15 含水比(%) 20Differences by Compaction Methods
(Shimajiri Sandy Soil) レキ層土 ーくり返し 一非くり返し
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1.60 Fig.-8 5 10 15 含水比(%) 20 Differences by Compaction Methods (Kunigami Gravelly Soil) 2558 上原:土の締固めに関する研究(第1報) 1.90 1.85 1.60
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コーラノレ ーくり返し 一非くり返し 5 10 15 含 水 比 (%) Fig.-9 Differences by Compaction Methods (Corals) ¥ 20 2. 1.9 1.9 1.8 を基 調."3
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JIS statlc Fig.ー10 Compaction Results 表-5 土の種類による各締固め方式の比較 く り 返 し 非 く り 返 し 試 料 締 固 め 手 段 最度大(乾g;燥d密5
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最 適 合 水(%比) (g ;aA)I
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も,飽和度8Q~叩%で得られていることがわかる。さ 形の締固め曲線を示す。これは,大平ら7)の 提 示 し らIL,図-10から,三方式における最大乾燥密度IL, た危険含水比 (Wcr.),最小乾燥密度 (rmin.) が出
大きなちがいのでる土(細粒土Fである泥岩土および 現して,かっ"steepであることに注目すべきものが 国頭レキ層土)と,大きなちがいのでない土(コ{ラ ある。静的方式によると,その形状特性はまずまず明 ルおよび砂岩土)とがあることがわかり,土の種類 確になっており,レキ質土の特性と考えられる。ま と性状IL関係があるといえる。全般的 IL,今回採用し た,コーラルの鉱物組成は,約99%が CaCOaであ た方式の締固めエネルギーまたは圧力IL関しては, る点,他の粘土鉱物等を含む三試料土とは別に考える Static方式, JIS方式, Harvard方式のj噴IL,大き 必要がめる。 い最大乾燥密度を与えている。こhで,各試料土につ 4) 同一締固め方式における土の種類による締固め いて,検討をつけ加えると,およそ次のようなことが 曲線のちがいを比較したのが,図11,12, 13である。 いえる。これに関連して, Peter Y. Lee4)らが,動 とれらの図から,動的,半動的の両方式による場合, 的方式による多くの土の締固め曲線については,多様 コ{ラ)1/,国頭レキ層土,砂岩土の順11::,最大乾燥密 な形があるとして,大きく 4つに類型化を試みている 度は大きし泥岩土のそれとはかけはなれている。し ので,それらの呼称(“"で表示)を使って以下述ぺ かし,静的方式による場合,粘土質土の泥岩土の最大 ることにする。 乾燥密度は,砂岩土のそれと近接していることが注目 泥岩土;動的と半動的両方式による締固め曲線は類 され,コ{ラルと国頭レキ層土の立場が入れかわって 似していて,二つの極大値"2-peak type"を有レ, いる点, irregularityがみられる。動的または静的締
低含水比の飽和度30~40% で第 1 のピークがあらわれ 固め方式において,砂岩土とレキ層土がそれぞれ近似 ている。この形状は,板状コロイド粒子を多く含む土 の曲線を与え,半動的方式の場合,コーラルと国頭レ 11::多いとされている。5)一方,静的方式による場合 キ屑土が類似の曲線(告-1 peak type) を示してい は,典型的な“1-peak type"となっており,かつ, 最大乾燥密度は,前二者によるよりはずっと大きい。 "2 -peak type"については, R. E.Olson5)が,細粒 分の多い粘土質士の場合適用される有効応力理論でも って説明しているが,臨床的例示がなく不完全である。 砂岩土;動的,半動的方式による締固め曲線は,典型 的な "1-peak type" であるが,最適合水比より乾 燥側では,やhゆるいカーブをえがいている。静的方 。式によれば,飽和度40~50% で第 1 の低いピ{クが現 われ,続いて,乾燥密度の増大がみられるが,それ は,ある含水比以上11::増えても増減がないケ{スであ り,その時点を最適合水比一最大乾密度として考え る。この形状は "1ー告 peaktype" といえよう。 国頭レキレ層土;動的方式では,砂岩土と類似した 典型的な締固め曲線が得られるが,半動的方式による と, u告 -1 peak type"注}が得られ,特異なカーブ である。これについて Lambeめ は Bulking説をと っている。 静的方式によれば,砂岩土におけるそれと 似たカーブ“1ー告 peaktype"を示すが,勾配はこ ちらが急である。 コ{ラル;!動的,半動的方式によれば,国頭レキ層 土の半動的によるそれと類似していて,大きく上11::凹 注)1一告 peaktype と告ー 1 peak type とは 筆者が図形から意識的11::区別した。 1.4
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当 選1.6 詳 1.5 1.5【 1.45 1.4 5 10 15 20 含水比(%) 25 ることなど,締固まり機構を考えるのに困難な問題を もってし、る。 5) 動的締固め方式(JIS1・1法)11:対する今回採 用した静的および半動的方式の締固めエネルギ{また は圧力を変えて比較してみると, JIS rdmax IL相当 するrdを得るために,Staticの 紙 荷 圧 は 泥 岩 で 0.4ton,砂岩土で 1.0ton,コ{ラル 0.83ton,国 頭レキ層土で0.7tonという値を得たが,粘土分の多 い国頭レキ厨土,泥岩土では,低圧力で JIS相当値 が得られる。一方, JIS方式と Harvard方式との比 較試験については,コーラルにおいては,両者とも3 眉25回でほY同値を得られたが,他においては, Harvard方式の突き固め回数の増による乾燥密度の 増は,さほど期待できず,厨数の噌や突き固め回数の 増は,その作業上11:問題があるように思われる。 6) なお,これらの締固め各方式および各試料土に ついて,締固め特性と粒度組成 と を 関 連 づ け て,赤 井8)の報告にならってプロットしてみると, 図-14の ようになり,均等係数が小さくとも,また,大きすぎ 2 static.
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琉球大学理工学部紀要(工学篤) 61 ても,最大乾燥密度は低くなる傾向11:あることがわか る 。 た 山 本実験では, 4試料土とも最大粒径5棚と していること,泥岩土については,土塊の粉砕のしか たによって粒度分布が変動しうること,および,砂岩 土の自然状態最大粒径は2酬以下であることなど,考 慮ζ入れる必要がある。またl ,最大乾燥密度と最適合 水比との関係を,酒井・佐藤9)や 森9)または赤井8) や箭内 ・風間10)の報告と比較してみると,図-15の ようになり,各締固め方式によって多少のちがいはあ っても,了承しうる関係にあることがわかった。 1"".、,.-,
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0.55 0.50 10 15 20 25 設大乾燥密度と最適合水比との関係 (くり返し,非くり返し) Fig.ー15Covrelationbetween OptimumM oistureContent and maximum Dry Density
2. コーン貫入試験について 1) ]IS締固め土についての室内
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動式コーン貫入 試験の結果は,表-611:示すとうりであり,それぞれ の土について,合水比一最大貫入抵抗値とその時の締 固め曲線とを対比させたのが,図-16,17, 18, 19で ある。 これらから,砂岩土および国頭レキ厨土は,~まちJ 類 似の曲線をえがき,乾燥密度ーセン断強きの原則的な ことがらが成立している。しかし,泥岩土では,締固 め曲線の第一のピークの位ちにおいて,最大賞入批抗 表-6 ]IS締固め土コーン貰入試験結果│
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-土の種類 震 適 令 水 支(k持g
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C1A力) 比 ( % ) 比 ( % ) 泥 岩 土 0.298 12.0 25.0 46.20 砂 岩 土 0.139 15.4 16.4 21.55 国 頭 0.261 13.2 14.5 40.47 レキ周土 コ{ラJレ 0.550 10.0 15.8 85.27 0.30 .60 0.25 E 組 1草 , どd 書0.20喜
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0.15 0.10 2 4 6 8 10121416 1820 22 24 26 28 合水比 (%) 泥岩土:コ{ン貫入抵抗一含水比一乾燥密度 (JIS非くり返)Fig.ー16 Cone Penetration TestResults
(Shimajiri Clay)
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骨 付 薙 - R e} 同 ( 同 ¥ ミ 5 0 のち 。 。 75 上原:土の締固めに関する研究 (第1報)
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l 砂岩土・コ{ン抵抗ー含水比一乾燥密度 (JIS非くり返) 6 8 10 12 14 1618 20 ;'>,水比(00) Cone Penetration Test Results (ShimaJiriSandy Soils) Fig.-17 コ{ラル:コ{ン質入抵抗一合水比一乾燥密度 (JIS非くり返し) Cone Penetration Test Results (Corals) Fig.-19 1.85 1.75 I.RO 1.70喜
E馬 ド令 、・4 ~ 1.65、@~ 、司 主 ) 1 1 r o 1.50Fig.ー20Relation between Maximum Penetration
Resistance and Dry Density
1.55 Qmax 'Yd nt Qrnax i'dn1Rx 0.40 5 0 5 3 3 2 ハ リ ハ U A υ (5 d ) E = コ季語謀 ノ ヘ 去 ソ コ 崎 0--0 企ー・ーム ×一一一 × 0.45 0.50
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Cone PenetrationTest Results (Kunigami GravellySoils) Fig.-18 0.20 0.15 値が得られ,いわゆる最大乾燥密度に対する最適合水 比よりかなり低い含水比で与えられる。これは,筆者 の別の研究11)による一軸圧縮強度判定結果と dry sideであるという点で同様であるが,今回のは,より 低含水比側11:寄っていることで,泥岩土の締固め特性 としてとらえている。さらに,コーラJレについては, 締固め曲線における,いわゆる危険含水比または最小 乾燥密度において,最大の貫入抵抗値が現われている琉球大学理工学部紀要 (工学篤) 63 " 一 A as A 4aa
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占 ~ 、。 。 点注目しなければなら江い。これについても,筆者の 他の研究11)で,一軸圧縮強度との対比で得た結果と は異なっていることがわかった。これらのことは,一 軸圧縮試験とコーン貫入試験における破壊のメカニズ ムの相違,また,締固められた土の構造の判定のしか たとの関連などで,今後の課題である。なお,松尾・ 70 60 50 ︽ け v n H U A H V A 釦 1 q J q L EU¥M4) 宍 窓 例 入 ln 10。
1.40 1.45 1 . 50 1 .55 1 .60 1:!L.t~~ 持ii!t (g/<附) 1.65 1.70 1.75 宋ら 12)は,砂質土について,乾燥密度一合水比曲線 とコーン貫入量一含水比曲線とを対比させて論じてい るが,本件とは異なった結果となっているので,今後 の問題としたい。 2) コ{ン貫入抵抗値と乾燥密度との関係で総括し てみると,図ー20のようになり,砂岩土が原則からは Fig.ー21 Correlation between Cone lndex and Dry Density ずれて異なっている点を検討する必要がある。また, E.A. Nowatzkilら13)の報告によれば, コ {ン先端 角による qc-rd曲 線 に つ い て,図-21の実線のよ うな関係があるとされているが,人為粉砕のコーラノレ や泥岩土の締固め状態では,そのような関係は認めが たく,砂岩土と国頭レキ周土については,点線で示す ような関係が考えられる。これらのことも,締固めら れた土の性質を考えるうえで,今後とも研究しなけれ ばならないものであろう。 l V あ と が き 土の締固め試験結果1(:影響をおよlます諸々の因子に ついての総括的な報告14)が,10余年も前に出され, その後も,これらについての研究報告は多い。また, 前述の各文献などでは,Proctor以来の締固め理論に ついての試みも紹介されているが,未t
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種々の問題点 が残され,完全なものではない。一方,締固められた 土の構造と工学的性質と関連させた!研 究 が,Lambe. Mitchell. Seedらによって行なわれ,本邦でも,包 子顕微鋭などの最新テクニックを駆使しての取組み が,京大松尾新一郎教授らによって行なわれている。 本研究も,これらの諸問題の基礎的研究に加わるべく 着手されたが,今後の数多くの臨床的な研究が必要 で ある。今回は,若手の事象をとらえたが,締固め曲線 の irregularityや compactionmechanismおよび compactedsoilstructureなど,土の粒度 組 成,鉱 物組成,コンシステンシーや締固め方式と,複雑に関 係していることがわかった。最後に,本 研 究 に つ い て,卒業研究として協力してくれた本学科卒業生(昭 48・3)上原真造,金城保,宮城孝の諸君に謝意を表 します。64 上原:土の締固めに関する研究(第1報)
重 量 考 文 献
1) 土 質 工 学 会 土 質 試 験 法 (第1回改訂版)
2) S.D. Wilson
Suggested Method ofTest forMoisture
-Density Relationson Soil using Harvard Compaction Apparatus. Procedures for Testing Soils. A. S. T. M. 1964 3) R.N. Yong. B. P. Warkentin Introduction to SoilBehavior.p.p. 115"'117 (1966) 4) P. Y. Lee. R.J.Suedkamp CharacteristicsoflrregularlyShaped Com-paction Curvesof Soils. Highway Research Record N o. 381. p. p. 1"'9. 1972 5) R.E. Olson Effective Stress Theory of Soil Compact
-ion.Jour.SMFE. Proc. ASCE 89 (SM2). p. p. 27"'45. 1963 6) T. W. Lamle. R. V. Whitman Soil mechanics. p. p. 514"'520. 1969 7) 大平,小山 宝 永 火山際の突き固め特性につい て,p. p. 8・1---8-2第20回土木学会年次学術講 演 会,昭40 8) 赤 井 浩 一 土 の 粒 度 配 合 に よ る 締 固 め 特 性 の 変化, 土と法礎 vol.5-5 p. p. 19"'22. 1975 9) 酒 井,佐藤 土の 最大乾燥密度および最適合水 比の簡略決定法 1(,関する一試み,土と基礎 vol. 5-2 p. p. 30"'33. 1957 森 満 雄 土の最大乾燥密度と最適合水比に ついて,土と基礎vol.10-9 p.p.12...16.1962 10) 箭内,風 間 土の締固めにおける水分の働きにつ いて,土と法礎 vol.18-3 p. p. 21"'28. 1970 11) 上原 万 成 路 盤 の 安 定 処 理 工 法 に 関 す る 基 礎 的研究(JI)
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純産コ{ラルリーフロッ ク そ の1-琉球大学理工学部紀要工学r.il第3号 p.p. 61"'90. 1970路盤の安定処理工法 IL関する基礎 的研究 (][)一向尻周泥岩土その1一向上工学 籍第4号 p.p.63--88. 1971 12) 松尾,宋,中 村 締 固 め 試 験 値 と コ ー ン 貫 入 試 験値の相関性K関する構造的研究,第26回 土 木 学会年次学術講演会 ][4Q5"'306.問46 13) E. A. Novatzki. L. L. KrafiathEffect of Cone Angle on Penetration Re-sistance, H. R.R. N o. 405, p. p. 51"'50, 1972
14) Highavay Research Board
FactorsInfluencingCompaction Test Re-sultsBul.l319